JP3097773B2 - 高気圧作業室からの排土処理装置 - Google Patents

高気圧作業室からの排土処理装置

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  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜函(ニューマチック
ケーソン)基礎工や高気圧作業室内の函内からの、掘削
土砂の排土処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内に圧縮空気を送り、涌
き水を抑えて切羽の安定を図りながら掘削する工法があ
る。この工法では、高気圧作業室内から大気圧中への土
砂の排出は、高気圧作業室内の圧力を維持するために、
次のようにして実施されている。
【0003】図4に示すように、手堀式シールド推進工
法では、掘削作業を行う高気圧作業室1に接してロック
室2を設け、まず高気圧作業室1内で生じた掘削土砂を
ロック室2内へ移動する。次に、このロック室2内を、
圧力調整バルブ3を作動させて減圧し、大気圧下にす
る。そしてロック室2の端部に設けたロック室ドア4を
開けてロック室3内の前記土砂を坑外に搬出している。
【0004】また潜函基礎工では、図5に示すように、
高気圧作業室1に土砂搬出バケット5を設置し、適当な
土砂積込装置によってこれに掘削土砂を積み込む。そし
て、土砂搬出用のクレーン7によりこれを引き上げ、高
気圧が維持されたマテリアルシャフト8内を通過し、マ
テリアルロック9に到達させる。その後、マテリアルロ
ック9内を高気圧から大気圧に減圧してロックドア10
を開け、引き上げた土砂バケット5を取り出して、坑外
へ搬出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、ロック室3を介して土砂の搬出や土
砂搬出用バケット5の出し入れを行っているので作業ス
ピードが遅いことが大きな問題となっている。その他に
も、ロック室内での圧縮空気の消費が多いことや、後者
では、ワイヤーロープ11の通し孔からの騒音、及びマ
テリアルロック9からの排気騒音が大きい問題点が指摘
されている。
【0006】さらにはロック室3のドアの開閉の度毎に
圧縮空気の供給が必要であり、後者ではクレーン7の操
作に人力を要するので、作業が大規模なものとなり必然
的に工事費が高くなる。
【0007】本発明は、上述したような問題に対処する
ために開発されたものであって、高気圧作業室内から大
気圧内への排土作業の能率の向上、及び簡素化を達成で
きる排土処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的の達成
のために以下のような構成としている。すなわち、掘削
作業を実施する高気圧作業室内から大気圧中への掘削土
砂の排出において、切羽に臨む高気圧作業室内に土砂圧
送用装置を設置し、切羽において発生した土砂の流動性
を高める工程と、高気圧作業室内の気圧を保持したま
ま、前記土砂を、前記土砂圧送用装置を作動させて圧送
管を経由して大気圧中まで連続して圧送をする工程を含
むものである。
【0009】また切羽において発生した土砂の流動性を
高めるために、土砂攪拌を行い、土砂の性質によって
は、水等の流動化剤、減摩剤、気泡剤から選ばれた一ま
たは二以上の添加物を添加することが望ましい。通常
は、土砂をコンクリートポンプ等の圧送装置により圧送
可能な状態にするため、スクリューコンベアによる土砂
攪拌やシルトミキサーの攪拌で改良する。
【0010】上記の方法を実施するための装置は、切羽
に臨む高気圧作業室内に掘削土砂の攪拌装置と、攪拌し
た土砂を圧送する土砂圧送用装置を設置し、この土砂圧
送用装置と大気圧の外部とを連通する圧送管を配設し、
この圧送管には開閉弁を設けた構成である。
【0011】前記掘削土砂の攪拌装置には、上記の添加
剤等の土砂改良剤の注入装置を、注入パイプを介して連
結することができる。さらに土質によっては、圧送装置
に送り込む前に、礫を破砕するクラッシャーを設置する
とよい。
【0012】さらにまた、高気圧作業室に設置した圧送
装置に、テレビカメラやセンサーを設置することによっ
て、土砂排出の無人化への対応が可能となり、高気圧下
の作業性の向上も図れる。
【0013】
【作用】本発明は、高気圧作業室内の土砂圧送用装置を
作動させて、土砂をロック室内を通過させずに排土する
ことにより、切羽や函内において発生した土砂は圧送管
を通して大気圧の外部に連続的に、迅速に搬送される。
【0014】この圧送中には圧管内には土砂が充填さ
れ、その圧力抵抗値が大きいため、高気圧作業室内の高
圧により空気が排土管を通して噴出することはない。作
業中断時には排土管を開閉する安全弁を閉じて、高気圧
作業室1の気密性を保持する。
【0015】また、土砂搬出時に発生するロックの開閉
による騒音がなく、ワイヤーの通し孔からの圧縮空気の
流出も発生しない。地上では、設備上の任意の場所に排
土場所を決定でき、作業ヤードの活性が図れる。
【0016】
【実施例1】次に本発明の一実施例について添付図面に
基づき説明する。図1は、本発明に係る排土処理方法の
実施例1を示す概略図である。坑内の切羽面に接して高
気圧作業室1が設けられている。この高気圧作業室1に
隣接して、気密性が保持できるロック室2が設けられて
いる。また坑道24の外部には、コンプレッサ16が設
置され、このコンプレッサ16からロック室2と高気圧
作業室1に至る送気管15によって、上記高圧作業室1
とロック室2に圧縮空気を送ることができる。
【0017】また、高気圧作業室1と坑外(地上の適
所)は、安全バルブ19を設けた土砂圧送パイプ18に
よって連通され、その際、この土砂圧送パイプ18は高
気圧作業室1からロック室2を貫通して坑外へ伸びてい
【0018】そして、コンプレッサ16からの圧縮空気
は、送気管15及び圧力隔壁14を通り、高気圧作業室
1内に送られ、その内部は一定の高気圧に維持される。
高気圧作業室1への出入りや材料の出し入れは、ロック
室2を介して行われる。すなわち、高気圧作業室1へ入
るには、ロック室2内に入り、その端部に設けたロック
室ドア4aを閉めて、圧力調整バルブ3を作動させてロ
ック室2内を高気圧作業室1と同等の高圧にする。その
後、ロック室2と高気圧作業室1の境にあるドア4bを
開け、高気圧作業室1に入る。また高気圧作業室1から
出る場合は、上記の逆の手順による。
【0019】この高気圧作業室1内には、図2のよう
に、土砂圧送用コンクリートポンプ12と塑性攪拌用シ
ルトミキサー13が配置され、坑内において掘削機16
により掘削した土砂22を、スクリューコンベア17と
塑性攪拌用シルトミキサー13を経由して、土砂圧送用
コンクリートポンプ12に送る。ここから、土砂22は
土砂圧送パイプ18内を順次送られ、地上の所定場所2
3へ連続的に排出される。また高気圧作業室1内に設置
した土砂圧送パイプ18には安全バルブ19を設け、圧
送排土作業の中断時にはこれを閉じて安全を確保する。
【0020】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図3
は、本発明に係る排土処理方法の実施例2を示す概略図
である。
【0021】この実施例は、本発明を潜函工において使
用した例である。ここでは土砂圧送用コンクリートポン
プ12と、塑性攪拌用ミキサー13の他に、土砂改良剤
注入装置20及び土砂改良剤注入パイプ21を配置し
て、切羽からの土砂圧送を行うものである。本実施例で
は、高気圧作業室1内が潜函25により隔絶されてい
る。そして坑内において掘削した土砂を、塑性攪拌用シ
ルトミキサー13に送る土砂積み込み装置6が設置され
ている。そして塑性攪拌用シルトミキサー13は、土砂
改良剤注入パイプ21を介して、地上の土砂改良剤注入
装置20に連結されている。
【0022】排土をするには、先ず掘削土砂22を、土
砂積み込み装置6により塑性攪拌用シルトミキサー13
に送り、通常、水や流動化剤、減摩剤の添加、または気
泡剤等の土砂改良剤の添加をおこない攪拌し、土砂の流
動性を高める。
【0023】その後、流動性が改良された土砂は、土砂
圧送用コンクリートポンプ12を作動させることによ
り、土砂圧送パイプ18内を順次送られ、地上の所定場
所23へ排土される。また高気圧作業室1内に設置した
土砂圧送パイプ18には安全バルブ19を設け、圧送排
土作業の中断時にはこれを閉じて安全を確保する。
【0024】なお、高気圧作業室1への出は入りは、図
示しないロック室を利用して行う。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における高
気圧作業室からの排土処理装置によれば、特に、切羽に
臨む高気圧作業室に接して高気圧作業室内への出入りの
ためのロック室を備える掘進工法において、高気圧作業
室内に、掘削された土砂を攪拌する攪拌装置、及びこの
攪拌装置で攪拌されて流動化された土砂を圧送するコン
クリートポンプを設置し、このコンクリートポンプに接
続された圧送パイプをロック室を貫通して坑外へ伸長す
るように配設したことから、切羽において発生した土砂
を大気圧中まで連続して圧送することができ、その結
果、高気圧作業下の作業の急速施工が図られ、圧気工法
採用の手堀式シールド工法や推進工法、そして潜函基礎
工の施工能率を飛躍的に向上させることができる。
【0026】また、本発明における高気圧作業室からの
排土処理装置によれば、掘削された土砂をコンクリート
ポンプを利用して坑外に圧送する圧送パイプがロック室
を貫通して設置されているため、高気圧作業室を区画す
る隔壁を圧送パイプが貫通する部分の気密構造の設計が
容易で、しかも当該気密構造の耐久性も高く、長期に渡
り安全に当該設備の維持を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排土処理方法の実施例1を示す
概略図
【図2】 排土処理装置の主要部分を示す図
【図3】 本発明に係る排土処理方法の実施例2を示す
概略図
【図4】 従来の手堀式シールド推進工法における排土
処理装置の概略図
【図5】 従来の潜函基礎工における排土処理装置の概
略図
【符号の説明】
1 高気圧作業室 2 ロック室 12 土砂圧送用コンクリートポンプ 13 塑性攪拌用シルトミキサー 15 送気管 18 土砂圧送パイプ 20 土砂改良剤注入装置 21 改良剤注入パイプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切羽に臨む高気圧作業室に接して前記高
    気圧作業室内への出入りのためのロック室を備える掘進
    工法における高気圧作業室からの排土処理装置であっ
    て、 前記高気圧作業室内に設置され、掘削された土砂を攪拌
    する攪拌装置と、前記高気圧作業室内に設置され、前記
    攪拌装置で攪拌されて流動化された土砂を圧送するコン
    クリートポンプと、このコンクリートポンプの突出口に
    一端が接続され、他端が前記ロック室を貫通して坑外へ
    伸長する土砂圧送パイプと、前記高気圧作業室内に位置
    する前記土砂圧送パイプに設けられた安全バルブとから
    構成されている ことを特徴とする高気圧作業室からの排
    土処理装置
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