JP3097667U - 外断熱建物 - Google Patents

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佐藤 正明
澤口 英俊
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株式会社 勝栄建設
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Abstract

【課題】装置を簡易にしてコストダウンを図るとともに、上下の空気を強制的に上下動させることができるようにし、もって、温度調節を確実に行なうことができるようにする。
【解決手段】床下空間7と外部10とを連通し外気を床下空間7に導入する吸気管11を設け、部屋4の内壁3に内部通気層9に開口し内部通気層9の空気を流入させる流入口28を設け、部屋4の内部通気層9に接しない内壁3に部屋4内の空気を流出させる流出口29を設け、流出口29に接続され外部10に連通する排気管30を設け、排気管30に部屋4内の空気を排気する排気ファン31を設け、床下空間7と天井裏空間8とを連通し部屋4を貫通する連通管32を設け、連通管32に床下空間7と天井裏空間8との空気を内部通気層9に循環させる循環ファン装置33を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、断熱壁を有した外壁と部屋を区画する内壁との間に内部通気層を形成してなる外断熱建物に係り、内部通気層の空気を流通させて部屋の温度調節を行なうようにした外断熱建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の外断熱建物には、例えば、特開2003−27616号公報に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。
図4に示すように、この従来の外断熱建物100は、断熱壁101を有した外壁102で囲繞され内部に内壁103で区画された部屋104を有するとともに、外壁102と内壁103との間に床下空間105と天井裏空間106とを連通する内部通気層107を形成してなる。床下空間105及び天井裏空間106を構成する外壁102には、開閉可能なダンパー108及び109が夫々設けられている。また各部屋104は熱交換器110を介して外部と連通しており、この熱交換器110により給気及び排気を行なって空気置換できるようにしている。
【0003】
この従来の外断熱建物100においては、夏期には、部屋104を冷房するが、ダンパー108及び109の開口面積を調節し、床下空間105及び天井裏空間106の空気の温度差による特性を利用して内部通気層107を通して空気を外部に排気または一部を循環させ、内壁103の温度改善や一部の部屋104の冷房による冷熱の分配を行なう。一方、部屋104においては、熱交換器110を用いて、冷房された部屋104内から排気された空気と外気との熱交換を行なって、外気を冷涼にして導入することも行なう。
冬期には、部屋104を暖房するが、ダンパー108及び109を閉鎖することで床下空間105及び天井裏空間106の空気の温度差による特性を利用して内部通気層107を通して空気を循環させ、部屋104の暖房により加温される内壁103の熱を分配している。一方、部屋104においては、熱交換器110を用いて、暖房された部屋104内から排気された空気と外気との熱交換を行なって、外気を加温して導入することも行なう。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−27616号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の外断熱建物100においては、内部通気層107の空気の流れをダンパー108及び109を調整して行なうものの、その調整具合が複雑なので、どうしても空気の流れがあいまいになってしまい、そのため、部屋104の温度調節が不確実になっているという問題があった。即ち、建物100内において上下温度差が生じても、暖まった空気は確実に上昇して下降しているとは限らず、冷たい空気は確実に下降して上昇しているとは限らないので、室内空間の温度調節が不確実になっている。
また、内部通気層107の空気の流れは、自然の力によるものなので、それだけ気象条件に左右されやすく、この点でも、部屋104の温度調節が不確実になっているという問題があった。
更に、熱交換器110による換気システムは、構成が複雑で施工が煩雑になりコストが高くなるという問題があった。
【0006】
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、装置を簡易にしてコストダウンを図るとともに、上下の空気を強制的に上下動させることができるようにし、もって、温度調節を確実に行なうことができるようにした外断熱建物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本考案の技術的手段は、断熱壁を有した外壁で囲繞され内部に内壁で区画された部屋を有するとともに、上記外壁と内壁との間に床下空間と天井裏空間とを連通する内部通気層を形成してなる外断熱建物において、
上記床下空間と外部とを連通し外気を該床下空間に導入する吸気管を設け、上記部屋の内壁に上記内部通気層に開口し該内部通気層の空気を流入させる流入口を設け、上記部屋の内壁に該部屋内の空気を流出させる流出口を設け、上記流出口に接続され外部に連通する排気管を設け、該排気管に上記部屋内の空気を排気する排気ファンを設け、上記床下空間と天井裏空間とを連通し上記部屋を貫通する連通管を設け、該連通管に上記床下空間と天井裏空間との空気を上記内部通気層を通して循環させる循環ファン装置を設けた構成としている。
【0008】
これにより、循環ファン装置を適宜作動させ、空気の吸気,循環,排気を強制的に行なって、空気を強制的に上下動させる。そのため、室内を適正温度に保持できるようになる。即ち、気象条件に左右されることなく、外断熱建物内の確実な空気の循環と適切な温度調節がなされる。この場合、ファンを用いた簡易な装置で行なうので、設備費が比較的安くて済み、それだけ、コストダウンを図ることができる。
【0009】
例えば、夏期においては、循環ファン装置により、床下空間から連通管を通って天井裏空間に空気を送給し、内部通気層を通して再び床下空間に導き循環させる。この場合、吸気管の吸気口から暖かい空気が取り込まれるが、床下空間はある程度温度が低いのでこの暖かい空気は冷却される。そして、床下空間のある程度冷却された空気は、連通管を上昇し天井裏空間に導かれ、天井裏空間の空気を冷やす。この場合、内部通気層に冷気が通るようになるので、外気に加温された外壁からの温度が遮断され、室内が適正温度に保持されるようになる。
【0010】
また、居住空間である部屋にも、内部通気層からの冷気が流入口から流入する。そのため、部屋内も適正温度に保持されるようになる。そして、部屋の空気は、排気ファンにより、導入口から排気管を通って排気口より排気させられる。そのため、部屋には常時新鮮な冷気が流入することになり、室内温度がより確実に適正温度に保持されるようになる。
【0011】
また、例えば、冬期の場合は、循環ファン装置により、天井裏空間の空気を床下空間に下降させ、内部通気層を通して天井裏空間に導き循環させる。この過程では、流入口から内部通気層の空気が部屋内に流入し、排気ファンにより排気管を通って排気口から排気されていく。吸気管の吸気口から冷たい空気が取り込まれるが、床下空間は外気より暖かいので、冷たい空気は加温される。この空気は、内部通気層を上昇し、天井裏空間に流れていく。この場合、内部通気層に暖気が通るようになるので、外気に冷却された外壁からの温度が遮断され、室内が適正温度に保持されるようになる。天井裏空間に上昇した空気は、再び下降用ファンにより床下空間に導かれ下降する。
【0012】
また、居住空間である部屋にも、内部通気層からの暖気が流入口から流入する。そのため、部屋内も適正温度に保持されるようになる。そして、部屋の空気は、排気ファンにより、導入口から排気管を通って排気口より排気させられる。そのため、部屋には常時新鮮な暖気が流入することになり、室内温度がより確実に適正温度に保持されるようになる。
【0013】
そして、必要に応じ、上記連通管を複数設け、上記循環ファン装置を、上記少なくとも1つの連通管に設けられ上記床下空間の空気を天井裏空間に送気する上昇用ファンと、上記少なくとも1つの別の連通管に設けられ上記天井裏空間の空気を床下空間に送気する下降用ファンとを備えて構成している。別々に設けたので制御が容易になるとともに、簡易なファンを用いることができるので、コストダウンを図ることができる。
【0014】
また、必要に応じ、上記循環ファン装置及び上記排気ファンを制御するファン制御器を設けた構成としている。制御が容易になる。
更に、必要に応じ、上記天井裏空間に該天井裏空間の空気を冷やす冷房機を設けた構成としている。冷房機により、床下空間からの空気をより一層冷却することができ、特に、夏期において、部屋の温度をより確実に適正温度にすることができるようになる。
【0015】
更にまた、必要に応じ、上記吸気管を、その吸気口を外気に露出させ、その導出口を床下空間に連通させて地中に埋設した構成としている。これにより、夏期においては地中の温度は外部よりも低いので吸気口から吸入された外気は吸気管で冷却される。冬期においては地中の温度は外部よりも暖かいので吸入された外気は吸気管で暖められる。そのため、空気の加温,冷却効率が向上させられる。
【0016】
また、必要に応じ、上記床下空間を構成する地盤に、上記吸気管の導出口から導出される空気を浄化する空気浄化槽を設けた構成としている。取り込まれた空気は、空気浄化槽により浄化されるので、室内環境を良いものにすることができる。
この場合、上記空気浄化槽を、上記床下空間に開口する箱状に形成され下側が地盤に埋設されるとともに上記吸気管の導出口が内部に臨む槽本体と、該槽本体に収容され上記吸気管の導出口から導出される空気が晒される木炭とを備えて構成したことが有効である。空気浄化槽には木炭が収納されているので、空気の汚れや臭いが浄化され、空気の湿度が適切に調整される。即ち、空気浄化槽の木炭により、空気の浄化効果,消臭効果,調湿効果が奏される。
【0017】
また、この場合、上記木炭の全部もしくは一部を、上記槽本体の開口に着脱可能に設けられる網状のかごに収容したことが有効である。長年の使用により、木炭の効果が低下することがあるが、この場合には、木炭を交換あるいは清浄化すれば良い。この際、上側の木炭はかごを取り外すことで一時に交換できるので、交換作業が容易になる。
【0018】
また、必要に応じ、上記槽本体内にヒータを設けた構成としている。特に、冬期において、吸気管の吸気口から冷たい空気が取り込まれるが、床下空間への空気を確実に加温することができる。
更に、必要に応じ、上記ヒータを太陽熱装置で加温された液体で加熱する温液ヒータで構成した。温度制御が容易になる。また、電気ヒータではないので、安全が確保される。
更にまた、必要に応じ、上記太陽熱装置を建物に付設した構成としている。太陽熱を利用するので、省エネルギー化が図られる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本考案の実施の形態に係る外断熱建物について詳細に説明する。
図1乃至図3には、本考案の実施の形態に係る外断熱建物Hを示している。この外断熱建物Hは、二階建てであり、断熱壁1を有した外壁2で囲繞され、内部に内壁3で区画された上下複数の部屋4を有して構成されている。外壁2の外側には外装材5が設けられており、外壁2と外装材5との間に外部通気層6が形成されている。また、外壁2と内壁3との間には、床下空間7と天井裏空間8とを連通し、外壁2に沿う内部通気層9が形成されている。
【0020】
また、この外断熱建物Hにおいては、床下空間7と外部10とを連通し外気を床下空間7に導入する吸気管11が設けられている。吸気管11はその吸気口12を外気に露出させ、その導出口13を床下空間7に連通させて地中14に埋設されている。
【0021】
床下空間7を構成する地盤15には、吸気管11の導出口13から導出される空気を浄化する空気浄化槽16が設けられている。この空気浄化槽16は、床下空間7に開口する箱状に形成され下側が地盤15に埋設されるとともに吸気管11の導出口13が内部に臨む槽本体17と、槽本体17に収容され吸気管11の導出口13から導出される空気が晒される木炭18とを備えて構成されている。木炭18の全部もしくは一部(実施の形態では一部)は、槽本体17の開口に着脱可能に設けられる網状のかご19に収容されている。他の木炭18は、槽本体17の底側20に収容されている。吸気管11の導出口13は、かご19の前位であって、底側20に収容された木炭18の上面の上位に位置させられている。
【0022】
また、槽本体17内にはヒータ21が設けられている。ヒータ21は、太陽熱装置22で加温された液体で加熱する温液ヒータ21で構成されている。太陽熱装置22は、本建物Hに付設されている。
太陽熱装置22は、屋根23に取り付けられ太陽光が照射されて一次側管路24内の液体を加温する集光パネル25と、建物Hの外壁外部10に設けられ一次側管路24の液体と二次側管路26の液体との熱交換を行なう熱交換器27とを備えて構成されている。二次側管路26の液体は図示外のポンプで上記のヒータ21に供給されてヒータ21の加温に供される。
【0023】
更に、外断熱建物Hにおいては、部屋4の内壁3に、内部通気層9に開口し内部通気層9の空気を流入させる流入口28が設けられている。また、部屋4の内部通気層9に接しない内壁3には、部屋4内の空気を流出させる流出口29が設けられている。流出口29には、外部10に連通する排気管30が接続されている。排気管30には、部屋4内の空気を排気する排気ファン31が設けられている。
【0024】
更にまた、外断熱建物Hにおいては、床下空間7と天井裏空間8とを連通し部屋を貫通する連通管32が設けられている。連通管32は、複数(実施の形態では2つ)設けられ、夫々、部屋4の中央を貫通して設けられている。
また、連通管32には、床下空間7と天井裏空間8との空気を内部通気層9を通して循環させる循環ファン装置33が設けられている。
【0025】
循環ファン装置33は、1つの連通管32に設けられ、床下空間7の空気を天井裏空間8に送気する上昇用ファン34と、別の連通管32に設けられ天井裏空間8の空気を床下空間7に送気する下降用ファン35とが備えられている。
部屋4内には、循環ファン装置33及び排気ファン31を制御するファン制御器36が設けられている。このファン制御器36の制御により、上昇用ファン34,下降用ファン35及び排気ファン31の運転を制御している。
また、天井裏空間8には、天井裏空間8の空気を冷やす冷房機37が設けられている。
【0026】
従って、この実施の形態に係る外断熱建物Hにおいては、以下のような作用をする。この外断熱建物Hは、夏期(1),冬期(2),春期及び秋期の中間期(3)によって空気の循環態様が異なる。
【0027】
(1)夏期
まず、夏期の場合は、図1に示すように、ファン制御器36で床下空間7の空気を天井裏空間8に上昇させる上昇用ファン34と、部屋の空気を排気する排気ファン31だけを作動させ、下降用ファン35を停止させておく。また、太陽熱装置22は停止され、ヒータ21による空気浄化槽16の加温は行なわれない。更に、適宜、天井裏空間8に設けられている冷房機37を作動させ天井裏空間8を冷房する。
【0028】
これにより、吸気管11の吸気口12から外気が吸気され、この外気は導出口13から床下空間7に流入する。床下空間7の空気は、上昇用ファン34により連通管32を通って天井裏空間8に送出される。またこれに伴って、天井裏空間8の空気は、内部通気層9を通って再び床下空間7に下降する。即ち、床下空間7と天井裏空間8との空気が内部通気層9を通して循環する。この過程では、流入口28から内部通気層9の空気が部屋4内に流入し、排気ファン31により排気管30を通って排気口38から排気されていく。
【0029】
この場合、吸気管11の吸気口12から暖かい空気が取り込まれるが、吸気管11は地中14に埋設されているので温度が低く、そのため、この暖かい空気は吸気管11で冷却される。
また、取り込まれた空気は、地盤15に設置されている空気浄化槽16を通過するが、空気浄化槽16には木炭18が収納されているので、空気の汚れや臭いが浄化され、空気の湿度が適切に調整される。即ち、空気浄化槽16の木炭18により、空気の浄化効果,消臭効果,調湿効果が奏される。
【0030】
そして、床下空間7のある程度冷却された空気は、上昇用ファン34が作動しているので、連通管32を上昇し天井裏空間8に導かれ、天井裏空間8の空気を冷やす。また、冷房機37が作動している場合には、より冷やされる。そして、この冷やされた適温の空気が内部通気層9に流れ、床下空間7に流れていく。この場合、内部通気層9に冷気が通るようになるので、外気に加温された外壁2からの温度が遮断され、室内が適正温度に保持されるようになる。
【0031】
また、居住空間である部屋4にも、内部通気層9からの冷気が流入口28から流入する。そのため、部屋4内も適正温度に保持されるようになる。そして、部屋4の空気は、排気ファン31により、流出口29から排気管30を通って排気口38より排気させられる。そのため、部屋4には常時新鮮な冷気が流入することになり、室内温度がより確実に適正温度に保持されるようになる。また、冷房機37からの冷風で直接冷房しないので、身体に冷房機37からの冷風があたることが防止され、快適さを向上させることができる。尚、各部屋に冷房機37を別途設けても良いことは勿論である。
【0032】
このようにして、夏期において、空気の吸気,循環,排気を強制的に行なって、空気を強制的に上下動させることで、室内を適正温度に保持できるようになる。この場合、ファンを用いた簡易な装置で行なうので、設備費が比較的安くて済み、それだけ、コストダウンを図ることができる。
【0033】
(2)冬期
次に、冬期の場合は、図2に示すように、ファン制御器36で天井裏空間8の空気を床下空間7に下降させる下降用ファン35と、部屋4の空気を排気する排気ファン31だけを作動させ、上昇用ファン34を停止させておく。また、天井裏空間8に設けられている冷房機37は停止する。更に、適宜、太陽熱装置22を作動させ、ヒータ21による空気浄化槽16の加温を行なう。
【0034】
これにより、吸気管11の吸気口12から外気が吸気され、この外気は導出口13から床下空間7に流入する。天井裏空間8の空気は、下降用ファン35により連通管32を通って床下空間7に送出される。またこれに伴って、床下空間7の空気は、内部通気層9を通って天井裏空間8に上昇する。即ち、床下空間7と天井裏空間8との空気が内部通気層9を通して循環する。この過程では、流入口28から内部通気層9の空気が部屋4内に流入し、排気ファン31により排気管30を通って排気口38から排気されていく。
【0035】
この場合、吸気管11の吸気口12から冷たい空気が取り込まれるが、吸気管11は地中14に埋設されているので温度が高く、そのため、この冷たい空気は吸気管11で加温される。更に、ヒータ21が加温されている場合には、このヒータ21によって、加温される。
また、取り込まれた空気は、地盤15に設置されている空気浄化槽16を通過するが、空気浄化槽16には木炭18が収納されているので、空気の汚れや臭いが浄化され、空気の湿度が適切に調整される。即ち、空気浄化槽16の木炭18により、空気の浄化効果,消臭効果,調湿効果が奏される。
【0036】
そしてまた、天井裏空間8の空気は、下降用ファン35が作動しているので、連通管32を下降し床下空間7に導かれ、加温された空気と混合する。この空気は、内部通気層9を上昇し、天井裏空間8に流れていく。この場合、内部通気層9に暖気が通るようになるので、外気に冷却された外壁2からの温度が遮断され、室内が適正温度に保持されるようになる。天井裏空間8に上昇した空気は、再び下降用ファン35により床下空間7に導かれ下降する。
【0037】
また、居住空間である部屋4にも、内部通気層9からの暖気が流入口28から流入する。そのため、部屋4内も適正温度に保持されるようになる。そして、部屋4の空気は、排気ファン31により、流出口29から排気管30を通って排気口38より排気させられる。そのため、部屋4には常時新鮮な暖気が流入することになり、室内温度がより確実に適正温度に保持されるようになる。尚、各部屋4に暖房機を別途設けても良いことは勿論である。
【0038】
このようにして、冬期において、空気の吸気,循環,排気を強制的に行なって、空気を強制的に上下動させることで、室内を適正温度に保持できるようになる。この場合、ファンを用いた簡易な装置で行なうので、設備費が比較的安くて済み、それだけ、コストダウンを図ることができる。
【0039】
(3)中間期
次に、春期と秋期の中間期について説明する。図3に示すように、中間期においては、上昇用ファン34と下降用ファン35を停止させ、排気ファン31だけを作動させている。
これにより、流入口28から内部通気層9の空気が部屋4内に流入し、排気ファン31により排気管30を通って排気口38から排気されていく。これに伴って、吸気管11の流出口29から外気が吸気され、この外気は導出口13から床下空間7に流入し、内部通気層9へと流入していく。
【0040】
この場合、吸気管11の吸気口12から取り込まれる外気は、地盤15に設置されている空気浄化槽16を通過するが、空気浄化槽16には木炭18が収納されているので、空気の汚れや臭いが浄化され、空気の湿度が適切に調整される。即ち、空気浄化槽16の木炭18により、空気の浄化効果,消臭効果,調湿効果が奏される。
中間期の場合には、気温の低い日には空気浄化槽16内に設けられた温液ヒータ21で外部10の空気を暖めることが可能である。この温液ヒータ21による空気の暖め方は、冬期の場合と同一である。
【0041】
空気浄化槽16で浄化された空気は、この時期には、暖房や冷房を必要としなくても適温になっている場合が多いので、排気ファン31の作動により居住空間である部屋4に流入すると、部屋4内も適正温度に保持されるようになる。そして、部屋4の空気は、排気ファン31により、流出口29から排気管30を通って排気口38より排気させられる。そのため、部屋4には常時新鮮な暖気が流入することになり、室内温度がより確実に適正温度に保持されるようになる。
【0042】
また、空気浄化槽16においては、長年の使用により、木炭18の効果が低下することがあるが、この場合には、木炭18を交換あるいは清浄化すれば良い。この際、上側の木炭18はかご19を取り外すことで一時に交換できるので、交換作業が容易になる。
【0043】
尚、上記実施の形態において、夏期(1),冬期(2),春期及び秋期の中間期(3)によって空気の循環態様を異ならせたが、気温や湿度などの環境の変化に応じ、どのように空気循環を設定してもよく、冷房機37やヒータ21の作動とともに、適宜変更して差し支えないことは勿論である。
また、循環ファン装置33は、連通管32を2本用い、上昇用と下降用の別々のファンを用いて構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、連通管32を1本にし、これに上昇と下降を切換え可能な両用のファンを設けても良く、適宜変更して差支えない。また、空気浄化槽16は、外断熱建物の大きさにより適宜数を増減することも可能である。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の外断熱建物によれば、循環ファン装置を適宜作動させ、空気の吸気,循環,排気を強制的に行なって、空気を強制的に上下動させることができ、そのため、室内を適正温度に保持できるようになる。即ち、気象条件に左右されることなく、外断熱建物内の確実な空気の循環と適切な温度調節を行なうことができる。また、ファンを用いた簡易な装置で行なうので、設備費が比較的安くて済み、それだけ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る外断熱建物の構造を夏期における空気の循環態様とともに示す断面図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る外断熱建物の構造を冬期における空気の循環態様とともに示す断面図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る外断熱建物の構造を中間期における空気の循環態様とともに示す断面図である。
【図4】従来の外断熱建物の一例を示す図である。
【符号の説明】
H 外断熱建物
1 断熱壁
2 外壁
3 内壁
4 部屋
5 外装材
6 外部通気層
7 床下空間
8 天井裏空間
9 内部通気層
10 外部
11 吸気管
12 吸気口
13 導出口
14 地中
15 地盤
16 空気浄化槽
17 槽本体
18 木炭
19 かご
20 底側
21 ヒータ
22 太陽熱装置
23 屋根
24 一次側管路
25 集光パネル
26 二次側管路
27 熱交換器
28 流入口
29 流出口
30 排気管
31 排気ファン
32 連通管
33 循環ファン装置
34 上昇用ファン
35 下降用ファン
36 ファン制御器
37 冷房機
38 排気口

Claims (11)

  1. 断熱壁を有した外壁で囲繞され内部に内壁で区画された部屋を有するとともに、上記外壁と内壁との間に床下空間と天井裏空間とを連通する内部通気層を形成してなる外断熱建物において、
    上記床下空間と外部とを連通し外気を該床下空間に導入する吸気管を設け、上記部屋の内壁に上記内部通気層に開口し該内部通気層の空気を流入させる流入口を設け、上記部屋の内壁に該部屋内の空気を流出させる流出口を設け、上記流出口に接続され外部に連通する排気管を設け、該排気管に上記部屋内の空気を排気する排気ファンを設け、上記床下空間と天井裏空間とを連通し上記部屋を貫通する連通管を設け、該連通管に上記床下空間と天井裏空間との空気を上記内部通気層を通して循環させる循環ファン装置を設けたことを特徴とする外断熱建物。
  2. 上記連通管を複数設け、上記循環ファン装置を、上記少なくとも1つの連通管に設けられ上記床下空間の空気を天井裏空間に送気する上昇用ファンと、上記少なくとも1つの別の連通管に設けられ上記天井裏空間の空気を床下空間に送気する下降用ファンとを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の外断熱建物。
  3. 上記循環ファン装置及び上記排気ファンを制御するファン制御器を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の外断熱建物。
  4. 上記天井裏空間に該天井裏空間の空気を冷やす冷房機を設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載の外断熱建物。
  5. 上記吸気管を、その吸気口を外気に露出させ、その導出口を床下空間に連通させて地中に埋設したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の外断熱建物。
  6. 上記床下空間を構成する地盤に、上記吸気管の導出口から導出される空気を浄化する空気浄化槽を設けたことを特徴とする請求項5記載の外断熱建物。
  7. 上記空気浄化槽を、上記床下空間に開口する箱状に形成され下側が地盤に埋設されるとともに上記吸気管の導出口が内部に臨む槽本体と、該槽本体に収容され上記吸気管の導出口から導出される空気が晒される木炭とを備えて構成したことを特徴とする請求項6記載の外断熱建物。
  8. 上記木炭の全部もしくは一部を、上記槽本体の開口に着脱可能に設けられる網状のかごに収容したことを特徴とする請求項6または7記載の外断熱建物。
  9. 上記槽本体内にヒータを設けたことを特徴とする請求項6,7または8記載の外断熱建物。
  10. 上記ヒータを太陽熱装置で加温された液体で加熱する温液ヒータで構成したことを特徴とする請求項9記載の外断熱建物。
  11. 上記太陽熱装置を建物に付設したことを特徴とする請求項10記載の外断熱建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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