JP3097185U - ハーネスリード - Google Patents

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近沢 常子
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有限会社シャトル
杉田 知美
近沢 雅美
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Abstract

【課題】解決しようとする問題点は、ハーネスを着脱する際の操作方法と、それにおいて障害となる安全保護の点、、そして夜間歩行時の安全保護の点、そして多頭向きの応用である。
【解決手段】簡易な操作でかつ装着時の安全確保として、ハーネス延長ベルトにスライドストッパー12を、また夜間歩行時の安全保護として発行リング51,52と反射プレート55,56を設け、さらにリードは取外し式で自在に取り外せ、多頭引き用にジョイントを繋げることも可能とし、更に二重の安全確保としてバックストッパーを備えることも可能としたことを最も主要な特徴とする。
【選択図】    図14

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、動物にハーネスを装着させる際に係るものであり、多頭引き可能な取外し式リードと反射機能付ハーネス並びにバックストッパー及びジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、リードと一体型でスライドストッパー様のものが一つあるが、クリップ様のつまんで押さえる形式のものであった(意願登録第393524号公報参照)。他にも現在市販されているものでは、片方の脇や背面に着脱ストッパーがあり、それを外してから着脱するものも知られている。
【0003】
しかし、ただクリップ様のストッパーで押さえているだけであったり、脇や背面にストッパーがあったりすると、不意にストッパーがズレたり外れるなどして逃げ出してしまったり、自動車事故など不慮の事故の際には、衝撃でストッパーが簡単に外れ易く、車外に放り出されて命を落とす危険があった。また、後者においてはある程度見栄えはするものの、脇のストッパーを付け外しする際に扱いにくいというのが問題であった。さらに、多頭引きにするに至っては複数を要し、そのリードを操らなければならず多頭引きには不向きで不便であった。
【0004】
この欠点は犬を安全で快適な歩行するというハーネスの目的に関して大きな障害である。実際に、ハーネスで保護して車に乗せていたにも関わらず、不慮の事故でストッパーが外れ車内から放り出されて命を落とすという事例が複数もあった。また多頭引きにおいても、飼い主は窮屈で苦慮している場合が多い。さらにハーネスにおいては、夜間歩行の場合の安全保護対策はあまり成されている傾向にない。
【0005】
この改善策として、簡単な着脱操作で扱いやすく確実に固定でき安全を確保するとともに、多頭引き可能で、ハーネスとしても外観の見栄えを損なうことのないことが必要である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、ハーネスを着脱する際の操作方法と、それにおいて障害となる安全保護の点、、そして夜間歩行時の安全保護の点、そして多頭向きの応用である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、簡易な操作でかつ装着時の安全確保として、ハーネス延長ベルトにスライドストッパーを、また夜間歩行時の安全保護として発行リングと反射プレートを設け、さらにリードは取外し式で自在に取り外せ、多頭引き用にジョイントを繋げることも可能とし、更に二重の安全確保としてバックストッパーを備えることも可能としたことを最も主要な特徴とする。
【0008】
【考案の実施の形態】
簡易な着脱操作と安全保護という目的を、ベルト用皮革もしくはテープ状の生地と金具部品及びプラスティック素材で実現した。
【0009】
【実施例】
図1は、反射機能付ハーネスAと取外し自在リードBの1実施例の正面図である。図2、3、4はそれぞれ、角度を変えた状態によるものである。ハーネスAとリードBにおいては、ベルト用皮革もしくはテープ状の生地を使用し、幅、厚み、長さは装着対象のサイズに準ずるものとする。生地はそれぞれハーネスAとなる胴回りベルト7、胸当ベルト5、6、延長ベルト8と、リードBとなるリードベルト14のパーツにカットし、ハーネスAにおいては、胸回りベルト7の中央に胸当ベルト5、6を前方より逆V字に取付け、さらに延長ベルト8を連結リング9、10で繋ぎ、スライドストッパー12とスライドストッパー押さえ13を取り付け24〜42の止具で接合する。またリードBにおいては、リードベルト14の片側を大きく折返しをつけて15の連結フック収納掛具を取付け43〜50の止具により接合し、取外し自在のリードとする。またハーネスの反射機能においては、図3、4を説明図とする。反射機能としては、ハーネスの両側面部の前方に発光リング51〜54を、後方に反射プレート55、56を取付け、暗い場所でも存在を認識されるための機能とする。ただし昼仕様とする場合この機能は必要ない。またハーネスAは胴体部に装着され、とリードBはその連結リング15、16をハーネスAの連結具11に繋ぎ率いて歩行し、それぞれを一組セットで使用するものである。
【0010】
スライドストッパー11においては、リング金具と角金具をバックル様に組合せ、ハーネスの素材が皮革の場合は緩みを防止するため、ハーネス本体と同生地を使い止め具32で輪にした13のスライドストッパー押さえを8のハーネス延長部に取り付ける。ハーネスの素材が生地の場合にはバックルを使用することも出来、緩み防止にも非常に効果が高いので、この場合はストッパー押えは必要ない。このスライドストッパーは非常に簡易的な操作で装着時の安定と安全保護を兼ね備えている。
【0011】
図5の胸当ベルト5、6においては、図4のA−A線切断による要部平面及び底面図を説明するものであって、ハーネス中央部分に2本の胸当ベルト5、6を2点が重なる部分を前方、2点が広がる部分を後方とし、逆V字型にし止具18〜23により接合する。逆V字型であることにより装着時の馴染み具合がよくズレにくくなる。
【0012】
図6、7のバックストッパーC1、C2においては、更に重点的に安全保護を目的とした場合の二重ストッパーとして用い、バックストッパーを設ける際には胴回りベルト7と延長ベルト8を繋ぐ連結リング9、10と共に、その連結リング9、10より小さ目の連結リング57、58を付けてバックストッパー取付け位置とし、C1のバックストッパーの場合は、ハーネスと同素材のバックベルト59、60にプラスティックの差込ストッパー61、62を付け、片側のバックベルトにはバックベルト調整押さえ63を付け、64〜67までの止具で連結リング57、58に接合し、固定式のバックストッパーとしてハーネス本体に設け、C2のバックストッパーの場合はチェーン金具70に連結フック68、69を取付け、取外し式のバックストッパーとしてハーネス本体より自在に取外せるものである。
【0013】
図8、9、10のジョイントD1、D2、D3においては、多頭引きで犬同士が窮屈な場合等に、リードとハーネスの間をパーツで調整し解消するパーツである。D1、D2のジョイントベルトにおいてはハーネスと同素材を使用し、D1のジョイントはジョイントベルト73の両端に71、72の連結フックを取付け74〜77の止具で接合し、D2のジョイントはジョイントベルト80に78の連結フックと79の連結リングを取付け81〜84の止具で接合し、D3のジョイントにおいてはチェーンを使用し、チェーン金具87の両側に85、86の連結フックを取付け、それぞれをジョイントとする。機能的にはそれぞれ同じであるが、組み合わせ方など使い勝手の良いように工夫して使用することを考慮している。例えば、多頭引きにの場合、一つのジョイントに一つのハーネスを組合せる方法と一つのジョイントに複数のハーネスを組合せる方法など自由に振り分け組み合わせることができる。(図10参照)
【0014】
図11、12はリードBの収納及び応用を説明する図で、リードBをハーネスAより取外した際は連結フック15をずらして連結収納掛具17に取付け、輪になった部分を壁掛けフック等に引っ掛けて収納することができる。また輪の部分が持ち手としても活用出来るので長引リードとして使用することも可能である。
【0015】
【考案の効果】
図9においては、多頭引きによる参考例で正面から見た状態である。3頭引を例とし、サイズが違うハーネスの場合でも、サイズに応じたジョイントを装着させることが可能であることを示している。参考図はジョイントD1を使用して示したものである。
【0016】
図10においてはイヌによる装着参考例で右斜め前方より見た状態である。3頭引を例とし、サイズが違っていてもジョイント取付ければ一本のリードで操作が出来、それぞれを率いて共に歩行する側も窮屈で振りまわされる心配がなく快適な歩行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーネスとリードを装着してなる正面図である。
【図2】ハーネスとリードを装着してなる背面面図である。
【図3】ハーネスとリードを装着してなる左側面図である。
【図4】ハーネスとリードを装着してなる右側面図である。
【図5】A−A線切断による胸当ベルト要部平面及び底面図である。
【図6】バックストッパーの平面図である。
【図7】バックストッパーを装着してなる要部正面図である。
【図8】ジョイントの平面図である。
【図9】ジョイントの側面図である。
【図10】ジョイントを装着してなる要部平面図である。
【図11】リードの連結フック収納掛具を収納してなる平面図である。
【図12】リードの連結フック収納掛具を収納してなる側面図である。
【図13】ハーネスとリードを多頭引き状態に装着してなる正面図である。
【図14】多頭引き状態の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A  ハーネス
B  リード
C1 、C2  バックストッパー
D1、D2、D3  ジョイント
1  正面部
2  背面部
3  右側面部
4  左側面部
5、6  胸当ベルト
7  胴回りベルト
8  延長ベルト
9、10、11、57、58、79  連結リング
12  スライドストッパー
13  スライドストッパー押え
14  リードベルト
15、16、68、69、71、72、78、85、86  連結フック
17  連結フック収納掛具
18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、64、65、66、67、74、75、76、77、81、82、83、84  止具
51、52、53、54  発光リング
55、56  反射プレート
59、60  バックベルト
61、62  差込ストッパー
63  バックベルト調整押え
73、80  ジョイントベルト
70、87  チェーン金具

Claims (7)

  1. ベルト用皮革かテープ状の生地による素材であって、胸回りベルト(7)の中央に胸当ベルト(5、6)を止具(18〜23)により接合し、両側面部に発光リング(51〜54)と反射プレート(55、56)を、ハーネス上部には連結具(9、10)により延長ベルト(8)を取付け、延長先にはリード(B)の連結フック(15、16)によって取外しするため連結リング(11)を、延長ベルトにはスライドストッパー(12)とスライドストッパー押さえ(13)を取付け、止具(24〜42)により接合し形成された反射機能付ハーネス。
  2. ベルト用皮革かテープ状の生地による素材であって、リードベルト(14)に取外し自在のための連結フック(15、16)をリードの両側に取付け、さらに片側だけ大きく折返した部分に連結フック収納掛具(17)を取付けて、止具(43〜50)により接合し形成された取外し式リード。
  3. ベルト用皮革かテープ状の生地による素材であって、ハーネス(A)と延長ベルト(8)を繋ぎとめる際、連結リング(9、10)と共にそれより小さ目の連結リング(57、58)を取付けておき、バックストッパー片側にはバックベルト調整押え(63)を取付け、さらに差し込みストッパー(61、62)を取付けたバックベルト(59、60)を止具(64〜67)により連結リング(57、58)に接合して固定式として設けられるバックストッパー。
  4. チェーン金具であって、ハーネス(A)と延長ベルト(8)を繋ぎとめる際、連結リング(9、10)と共にそれより小さ目の連結リング(57、58)を取付けておき、チェーン金具(70)に取外し自在のための連結具(68、69)を両端に取付け、取外し式として設けられるバックストッパー。
  5. ベルト用皮革かテープの生地状による素材であって、ジョイントベルト(73)に取外し自在のための連結フック(71、72)を両端に取付け止具(74〜77)で接合し、ハーネス(A)とリード(B)の間に繋ぐことにより取外し式として設けられるジョイント。
  6. ベルト用皮革かテープの生地状による素材であって、ジョイントベルト(80)に取外し自在のための連結フック(78)と連結リング(79)をそれぞれの端に取り付け止具(81〜84)で接合し、ハーネス(A)とリード(B)の間に繋ぐことにより取外し式として設けられるジョイント。
  7. チェーン金具であって、チェーン金具(82)に取外し自在のため連結フック(85、86)を両端に取付け、ハーネス(A)とリード(B)の間に繋ぐことにより取外し式として設けられるジョイント。
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