JP3097072U - 下衣着用保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の腹部を圧迫することなくスラックス等の垂れ下がりを防止可能な着用保持具を提供する。
【解決手段】スラックス30は、最上部にウエストバンド32が縫合されており、両脇部に脇縫目33が形成されている。ウエストバンド32の内側には、脇縫目33の延長線を挟む両側に、伸縮性を有する織物からなる2つの止め帯35が固着されている。保持パッド1は、長手方向に湾曲可能な薄板状のポリエチレンフォームと、このポリエチレンフォームを被覆する薄地織物とを有している。ポリエチレンフォームは、長さがウエストバンド32の全長の1/4未満に設定されている。保持パッド1は、長手方向の両端部が止め帯35とウエストバンド32との間に挟まれて、スラックス30の両脇に止着される。保持パッド1の下端部が着用者の左右の腰骨上部に当たって係止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は下衣着用保持具に係り、特に、ウエストバンドに止着されスラックス又はスカートを保持するための下衣着用保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スラックスやスカート等の下衣は、着用者のウエストのサイズに応じてウエストバンド(スラックス等の最上部につける帯、JIS L 0112)が皮革ベルト等で締め付けられることで着用されている。すなわち、ウエストバンドをベルトで外側から締め付けることにより、ベルトの下端部が着用者の左右腰骨(寛骨の体側部)の上部に当たりスラックス等が固定(保持)される。なお、下衣とは、下半身につける衣服をいう(JIS L 0215)。
【0003】
ところが、体躯の細い(痩身の)着用者の場合に、ウエストのサイズよりスラックス等のウエストサイズが大きいと、ベルトを締めたときに、細いウエストがそのまま現れたり、ウエストバンドやその周辺にしわ(ベルトじわ)が生じるため、スラックス等着用時に見栄えを損なうことがある。これを避けるため、痩身の着用者は、腹部、ウエストにタオルや晒布を巻いて細いウエストを補整する等の工夫を行う場合もある。
【0004】
一方、ウエストのくびれのない太っている着用者の場合は、痩身の着用者より強くベルトを締め付けてスラックス等を固定するため、腹部が圧迫される。ベルトを緩めると、スラックス等の垂れ下がりやシャツ等の上衣の乱れが生じるので、頻繁に衣服を整えなければならない。
【0005】
このような問題を解決するために、スラックス等のウエストバンドの全周に亘り空気を貯留し多数の凹凸を形成した帯体(例えば、特許文献1参照)や、空気を吹き込んだエアチューブ(例えば、特許文献2参照)等が開示されている。また、着用者のウエストに布製ベルトを巻いた上からスラックス等を着用する布製ベルト(例えば、特許文献3参照)も開示されている。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−51231号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3014026号公報
【特許文献3】
実用新案登録第3082613号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2のものは、帯体やエアチューブを装着してウエストを締めるので、腹部が圧迫されて苦しくなる。また、エアチューブの装着部全体が帯状に膨らむため、ウエストバンドの内外側共に厚みを増し、スラックス等の着用時にスマートさ(見栄え)を損なうことがある。また、上述した特許文献3のものは、布製ベルトに伸縮性を持たせてスラックス等を固定することで垂れ下がりを防止することはできるが、布製ベルトがウエストに巻かれるため、特許文献1、2と同様に、腹部の圧迫感からは開放されない。
【0008】
上記事案に鑑み本考案は、着用者の腹部を圧迫することなくスラックス等の垂れ下がりを防止可能な着用保持具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、ウエストバンドに止着されスラックス又はスカートを保持するための下衣着用保持具において、前記下衣着用保持具は前記ウエストバンドの内側で前記スラックス又はスカートの両脇の少なくとも一方に止着され、長さが前記ウエストバンドの全長の1/4未満であり幅が前記ウエストバンドの幅未満であって、湾曲可能な薄板状の弾性部材と、前記弾性部材を被覆する被覆部材とを有することを特徴とする。
【0010】
本考案では、ウエストバンドの内側でスラックス又はスカートの両脇の少なくとも一方に止着された下衣着用保持具の下端部が着用者の腰骨上部に当たりスラックス又はスカートが保持される。本考案によれば、下衣着用保持具の長さがウエストバンドの全長の1/4未満でありスラックス又はスカートの両脇の少なくとも一方に止着されるため、下衣着用保持具が着用者の腹部に当たることがないので、腹部への圧迫を防止することができ、下衣着用保持具がウエストバンドの内側に止着され下衣着用保持具の下端部が着用者の腰骨上部に当たって係止されるので、スラックス又はスカートの垂れ下がりを防止することができると共に、下衣着用保持具が湾曲可能な薄板状の弾性部材と、弾性部材を被覆する被覆部材とを有しているため、下衣着用保持具がウエスト脇部に沿って湾曲して被覆部材により下衣着用保持具の屈曲が防止され、着用者の体型に拘わらず違和感を生じることなくウエストにフィットさせることができる。
【0011】
この場合において、下衣着用保持具をウエストバンドの内側に止着するには種々の形態を挙げることができる。例えば、ウエストバンドの幅の方向の両端部がウエストバンドの内側に固着された固着体で止着したり、被覆部材のウエストバンド側の表面に固定され、ウエストバンドの内側に固着された面ファスナと係着する係着用面ファスナを更に有することで、面ファスナ及び係着用面ファスナで止着したり、又は、被覆部材に固定されたクリップを更に有し、クリップの内側にウエストバンド側に突出する突起を形成することで、突起をウエストバンドの外側に係止させてクリップにウエストバンドを挟持させることにより止着するようにしてもよい。また、下衣着用保持具の厚さを1.5cm以下とすることで、脇部が局部的に膨らむことが抑制されるので、着用者の脇部への圧迫を防止することができると共に、スラックス又はスカート着用時の外観(スマートさ)を向上させることができる。また、弾性部材の下端部から延出された延出部材を更に有しており、弾性部材及び延出部材を被覆部材で被覆するようにすれば、被覆部材を介した延出部材の下端部が腰骨の上部に当たって係止されるため、ウエストバンドの位置をより高くすることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本考案を紳士スラックス用の保持パッドに適用した第1の実施の形態について説明する。
【0013】
(構成)
図1に示すように、本実施形態の保持パッド1は、弾性部材としてのポリエチレンフォーム2と、このポリエチレンフォーム2を被覆する被覆部材としての薄地織物3とを有している。ポリエチレンフォーム2は、長手方向に沿って湾曲可能であり、例えば、長さ9.8cm、幅2.8cm、厚さ0.8cm程度の薄板状サイズとすることができる。ポリエチレンフォーム2は、全面が薄地織物3で被覆(保護)されている。薄地織物3には、例えば、厚さ1mm程度の平織物が用いられる。従って、本実施形態の保持パッド1は、例えば、長さ10cm、幅3cm、厚さ1cm程度のサイズとされている。なお、図1では、保持パッド1が長手方向に湾曲した状態を示している。
【0014】
図2(A)に示すように、保持パッド1はスラックス30に止着される。スラックス30は、最上部にウエストバンド32が縫合されている。スラックス30の両脇部には、前身頃36と後ろ身頃37とを縫合した脇縫目33が形成されている。また、ウエストバンド32の内側には、脇縫目33の延長線を挟む両側に伸縮性を有する織物からなる、固着体としての2つの止め帯35が固着されている。すなわち、止め帯35は、両端部がウエストバンド32の内側、かつ、ウエストバンド32の幅の方向(長手方向と交差する方向)に縫着されている。止め帯35のサイズは、例えば、縫着された両端部間の長さを3.5cm、両端部間の長さに交差する幅方向の長さを1.5cm程度とすることができる。従って、保持パッド1は、長手方向の両端部が、伸縮性を有する止め帯35とウエストバンド32との間に挟まれて、ウエストバンド32に止着される。
【0015】
なお、保持パッド1は、長さがウエストバンド32の全長の1/4未満であり、幅がウエストバンド32の幅より小さいサイズとされている。
【0016】
(スラックスの着用)
上述したように、スラックス30には、ウエストバンド32の内側でスラックス30の両脇に固着された止め帯35で保持パッド1が止着されており(図2(B)参照)、保持パッド1はスラックス30の内側(着用者側)に向けて張り出している。このため、保持パッド1の下端部が着用者の左右の腰骨上部に当たり係止される。これにより、ウエストバンド32が着用者のウエストに固定されスラックス30が保持(着用)される。一方、スラックス30を脱いだときに、止め帯35を伸張させて止め帯35とウエストバンド32との間を拡げることで保持パッド1をスラックス30から取り外すことができる。
【0017】
(作用等)
通常、着用者のウエストの横断面は楕円状であり、スラックス着用時に背中や起伏の大きい腹部に保持パッド1を配置すると、腹部を圧迫する上に、腰骨のように保持パッド1を支持することができないので、スラックスの垂れ下がりを防止することができない。本実施形態では、保持パッド1がウエストバンド32の内側でスラックス30の両脇(ウエスト横断面の楕円の最長線(長軸)上に相対する左右腰骨の位置)に止着されている。このため、保持パッド1が着用者側に張り出し保持パッド1の下端部が着用者の左右の腰骨上部に当たって係止され、スラックス30の垂れ下がりを防止することができる。また、保持パッド1が背中や腹部に当たらないので、腹部への圧迫を回避することができる。
【0018】
また、ウエストバンド32の外側からベルトを締め付けた場合に、ウエストバンド32やその周辺に生じるベルトじわは、着用者のウエストのサイズよりスラックスのウエストサイズが大きいためであり、また、スラックスの垂れ下がりも食前、食後や呼吸による腹部の起伏の変化により、着用者のウエストとウエストバンド32との間に空間(緩み)が生まれるためである。この緩みを埋めるため又は細すぎるウエストを補整するために保持パッド1を使用するのであれば、同じ体積なら従来技術の薄くて細長いパッドより、厚くて短いコンパクトなパッドの方がより効果が大きくなる。本実施形態では、保持パッド1は、長さがウエストバンド32の全長の1/4未満、厚さが1.5cm以下のサイズに設定されている。このため、保持パッド1が着用者のウエストとウエストバンド32との間の緩みを埋め、痩身の着用者では細すぎるウエストを補整することができるので、スラックス30を着用者に確実に保持することができると共に、ベルトを必要としないので、ベルトじわ発生を防止してスマートさを確保することができる。一方、ウエストのくびれのない太っている着用者では、従来技術のようにベルトで締め付けると腹部への圧迫が痩身の着用者より大きくなる。本実施形態では、着用者側に張り出した保持パッド1が両脇に押し付けられるため、太っている着用者でも保持パッド1の下端部が腰骨上部に当たって係止され、腹部への圧迫を伴わない。この効果は食後に顕出される。
【0019】
更に、本実施形態の保持パッド1は、湾曲可能な薄板状のポリエチレンフォーム2及びポリエチレンフォーム2の全体を被覆する薄地織物3を有している。このため、保持パッド1がウエストに沿って湾曲しても薄地織物3により保持パッド1の屈曲が防止されるので、着用者の体型に拘わらず、保持パッド1をウエストにフィットさせて違和感なく使用することができる。
【0020】
また更に、本実施形態では、保持パッド1は、両端部が伸縮性を有する止め帯35とウエストバンド32との間に挟まれている。このため、例えば、食事前後等に腹部が起伏しても、ウエストバンド32に保持パッド1を確実に止着することができる。また、止め帯35を伸張させることにより保持パッド1を容易に取り外すことができる。従って、例えば、スラックス30の洗濯をする場合に保持パッド1が支障となることもない。
【0021】
更にまた、本実施形態の保持パッド1は、幅がウエストバンド32の幅より小さいサイズに設定されている。このため、保持パッド1の上端部がウエストバンド32の上端、すなわち、スラックス30の上端からはみ出すことがないので、スラックス30着用時の外観やスマートさを向上させることができる。
【0022】
(第2実施形態)
次に、本考案を紳士スラックス用の保持パッドに適用した第2の実施の形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態の止め帯35に代えて、面ファスナで保持パッド1をウエストバンド32に止着するものである。なお、本実施形態以降の実施形態において、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0023】
図3に示すように、本実施形態の保持パッド1は、薄地織物3のウエストバンド32側の表面に係着用面ファスナとしての面フック(フック型の面ファスナ)12が固定されている。面フック12の固定には、例えば、両面粘着テープや粘着剤が用いられる。面フック12は、保持パッド1の長さ及び幅より小さいサイズとされている(例えば、長さ9.5cm、幅2.5cm)。面フック12は、表面に、後述する面ファスナ側の微小ループと係着可能な多数の微小フックが形成されている。
【0024】
図4(A)に示すように、ウエストバンド32の内側には、面ファスナとしての面ループ(ループ型の面ファスナ)13が固着されている。面ループ13の固着には、例えば、面フック12の固定と同様の両面粘着テープ等が用いられる。面ループ13は、例えば、面フック12のサイズと同程度のサイズに設定することができる。面ループ13は、長手方向の中央が脇縫目33の略延長線上とされている。面ループ13には、多数の微小ループが表面に形成されている。図4(B)に示すように、スラックス30には、ウエストバンド32の内側でスラックス30の両脇に固着された面ループ13に、保持パッド1に固定された面フック12が係着され、保持パッド1がウエストバンド32に止着される。
【0025】
本実施形態の保持パッド1は、スラックス30への止着に面フック12及び面ループ13が用いられる。このため、保持パッド1に固定された面フック12をウエストバンド32の内側の両脇に固着された面ループ13に押し付けることで、面フック12の微小フックが面ループ13の微小ループに係着するので、ウエストバンド32に保持パッド1を容易に止着することができる。また、面フック12と面ループ13とが面同士で係着されるので、保持パッド1を確実に止着することができる。更に、面フック12と面ループ13とを剥離することで、保持パッド1をスラックス30から容易に取り外すことができる
【0026】
また、本実施形態では、面フック12及び面ループ13の全面を重ねることなくずらしても係着可能である。このため、保持パッド1の止着位置をウエストバンド32の幅方向及び/又は長手方向にずらして止着することができるので、ウエストバンド32の高さ位置の微調整をすることができる。例えば、面フック12を1cm下側にずらして面ループ13と係着させることで、保持パッド1の止着位置が通常より1cm下がる。このため、保持パッド1の下端部が腰骨上部に当たることで、ウエストバンド32の位置を着用者のウエストより1cm高くすることができる。また、腰骨の高さは体躯の前(腹部)側より後ろ(背中)側が高いため、保持パッド1の止着位置を後ろ側にずらすことで、ウエストバンド32の位置を高くすることができる。従って、股上の深いスラックスでも股下を上げることができるので、スラックスをスマートに着用することができ、脚を長く見せることができる。
【0027】
(第3実施形態)
次に、本考案を紳士スラックス用の保持パッドに適用した第3の実施の形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態の止め帯35に代えて、クリップで保持パッド1をウエストバンド32に止着するものである。
【0028】
図5に示すように、本実施形態の保持パッド1は、保持パッド1をスラックスに止着するクリップ23を有している。クリップ23は、基部が、薄地織物3のウエストバンド32側の略中央部表面に固着された支持部材22の上部に固定されている。クリップ23及び支持部材22は、二股状とされている。
【0029】
クリップ23は、断面略L字状で先端部が略球状に形成されている。クリップ23の内側には、保持パッド1側(ウエストバンド32側)に突出しウエストバンド32の外側に係止可能な断面略三角状の2つの爪部24aが形成されている。爪部24aは、クリップ23の基部側に傾斜している。一方、支持部材22のクリップ23側の表面には、爪部24aの形状に対応して2つの窪み部24bが形成されている。クリップ23及び支持部材22間の間隙は、先端部側が基部側より小さい。
【0030】
図6に示すように、スラックス30は、脇縫目33の略延長線上のウエストバンド32が支持部材22及びクリップ23の二股の間に挟まれる。クリップ23の爪部24aはウエストバンド32の外側の織り目に係着し、クリップ23の基部がウエストバンド32の上端部外側に係止され、保持パッド1がウエストバンド32の内側に止着される。
【0031】
本実施形態の保持パッド1は、ウエストバンド32が支持部材22及びクリップ23に挟まれることでウエストバンド32の内側に止着される。このため、スラックス30には保持パッド1を止着する部材が不要となるので、保持パッド1の止着位置を任意に調整することができる。また、スラックス30をはき替えても同じ保持パッド1をすぐに使用することができる。
【0032】
また、本実施形態の保持パッド1は、クリップ23の内側に爪部24aが形成されている。このため、爪部24aがウエストバンド32の外側に係止するので、スラックス30の両脇に保持パッド1を確実に止着することができる。更に、爪部24aを支持部材22側に形成すると、爪部24aがウエストバンド32の内側に係止するため、爪部24aをウエストバンド32から離間させるには支持部材22を着用者側に拡げることとなり不都合が生じる。本実施形態の保持パッド1は、クリップ23を着用者の外側に拡げることで、ウエストバンド32の外側に係止した爪部24aがウエストバンド32から離間されるので、保持パッド1を容易に取り外すことができる。
【0033】
なお、上記実施形態では、紳士スラックス用の保持パッド1を例示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、婦人スラックスやスカートにも適用可能である。
【0034】
また、上記実施形態では、弾性部材としてのポリエチレンフォーム2と被覆部材としての薄地織物3とを有する保持パッド1を例示したが、図7に示すように、ポリエチレンフォーム2の下端部から延出された延出部材としての付加フォーム5を更に有し、薄地織物3でポリエチレンフォーム2及び付加フォーム5を被覆するようにしてもよい。付加フォーム5は、ポリエチレンフォーム2と同じ材質とし、長さを保持パッド1の長さ未満、延出する幅を1cm程度、厚さを保持パッド1と同じとすることが好ましい。このようにすれば、薄地織物3を介した付加フォーム5の下端部がスラックス30の着用者の腰骨上部に当たり係止されるので、ウエストバンド32の位置を高くすることができる。例えば、付加フォーム5の幅が1cmの保持パッド1を用いることで、付加フォーム5を有していない保持パッド1と比較して、ウエストバンド32の位置を1cm高くすることができる。更に、上述したように、第2実施形態の面フック12を面ループ13より1cm下げて係着させることで、ウエストバンド32の位置を合計2cm高くすることができる。従って、股下を上げることができ、スラックス30着用時のスマートさを向上させることができる。
【0035】
更に、上記実施形態では、スラックス30の両脇に長さ約10cmの保持パッド1を止着する例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。着用者のウエストとウエストバンド32との間の緩みの大きさにより、両脇のいずれか一方に止着するようにしてもよく、長さがウエストバンド32の全長の1/4未満であればよい。例えば、ウエストとウエストバンド32との間の緩みが少ない場合は、両脇の一方に止着するか又は長さ5cm程度の短い保持パッド1を用いるようにする。短い保持パッド1を脇縫目33より後ろ側に止着すれば、腰骨が体躯の前側から後ろ側にかけて高くなっているため、ウエストバンド32の位置を高くすることもできる。このことは、例えば、第1実施形態では後ろ側の止め帯35に挟む(図2参照)ことで、また、第2実施形態では面ループ13の後ろ側に係着する(図4参照)ことで実現することができる。
【0036】
また更に、上記実施形態では、弾性部材にポリエチレンフォーム2を例示したが、本考案はこれに制限されるものではなく、スラックス30を着用したときに湾曲可能な弾性部材であればよい。本実施形態以外に用いることができる弾性部材の例としては、例えば、EVA(エチレン−酢酸ビニル)樹脂、ウレタン樹脂、ゴム等を挙げることができる。
【0037】
更にまた、上記実施形態では、被覆部材に厚さ1mm程度で平織物の薄地織物3を例示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、編み物や不織布を用いてもよく、また、熱収縮性の樹脂フィルムで被覆した後に加熱収縮させてもよい。着用者に違和感を生じさせない感触を有する材質であることが好ましい。また、編み物等の厚さや編織組織も特に制限されるものではない。
【0038】
また、第1実施形態では、保持パッド1の両端部を伸縮性の止め帯35でウエストバンド32に止着する例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、ゴム紐を平たく編んだゴムテープを用いたり、布帛を用いて保持パッド1の両端部をそれぞれ挿入可能なポケットをウエストバンド32に形成し該ポケットで保持パッド1を止着したりしてもよい。また、保持パッド1の長さと同じ長さの布帛等をウエストバンド32に固着して保持パッド1の全体を布帛等とウエストバンド32との間に挿入するようにしてもよい。更に、薄地織物3で保持パッド1の幅方向の両側に短冊状の耳部を形成させて、耳部をウエストバンド32の内側に縫合するようにしてもよい。このようにすれば、保持パッド1を確実に止着することができる。
【0039】
更に、第2実施形態では、面フック12の薄地織物3への固定、面ループ13のウエストバンド32への固着に両面粘着テープや粘着剤を用いる例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、熱溶着繊維を含む熱接着用シートを用いてアイロン等で加熱接着してもよい。また、縫い糸で縫合するようにすれば、面フック12、面ループ13を確実に薄地織物3やウエストバンド32に固着することができる。これにより、例えば、スラックス30の洗濯を繰り返しても面ループ13の剥離を防止することができる。更に、第2実施形態では、保持パッド1にフック型の面ファスナを固定し、ウエストバンド32にループ型の面ファスナを固着する例を示したが、フック型及びループ型を逆にして用いるようにしてもよい。
【0040】
また更に、第3実施形態では、支持部材22にクリップ23の基部を固定する例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、保持パッド1の上端部にクリップ23の基部を固定するようにしてもよい。また、保持パッド1に1個のクリップ23を固定する例を示したが、例えば、保持パッド1の長手方向の両端部にそれぞれ1個のクリップを固定するようにしてもよい。このようにすれば、2個のクリップでウエストバンド32を挟むので、保持パッド1の止着をより確実にすることができる。更に、クリップ23の下部を外側(保持パッド1の反対側)にフック状となるようにしてもよい。このようにすれば、ウエストバンド32の外側からベルトを締める場合にベルトの下端部をクリップ23のフックに掛けることができる。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、下衣着用保持具の長さがウエストバンドの全長の1/4未満でありスラックス又はスカートの両脇の少なくとも一方に止着されるため、下衣着用保持具が着用者の腹部に当たることがないので、腹部への圧迫を防止することができ、下衣着用保持具がウエストバンドの内側に止着され下衣着用保持具の下端部が着用者の腰骨上部に当たって係止されるので、スラックス又はスカートの垂れ下がりを防止することができると共に、下衣着用保持具が湾曲可能な薄板状の弾性部材と、弾性部材を被覆する被覆部材とを有しているため、下衣着用保持具がウエスト脇部に沿って湾曲して被覆部材により下衣着用保持具の屈曲が防止され、着用者の体型に拘わらず違和感を生じることなくウエストにフィットさせることができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した第1実施形態の保持パッドを示し、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の矢印B方向から見た正面図、(C)は平面図、(D)は(B)のD−D線断面図である。
【図2】第1実施形態の保持パッドのスラックスへの止着位置を示し、(A)は止め帯を固着したスラックスを内側から見たときの側面図、(B)は保持パッドを止着したスラックスの概略斜視図である。
【図3】第2実施形態の保持パッドを示し、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の矢印B方向から見た正面図、(C)は平面図である。
【図4】第2実施形態の保持パッドのスラックスへの止着位置を示し、(A)は面フックを固着したスラックスを内側から見たときの側面図、(B)は保持パッドを止着したスラックスの概略斜視図である。
【図5】第3実施形態の保持パッドを示し、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の矢印B方向から見た正面図、(C)は左側面図である。
【図6】第3実施形態の保持パッドのスラックスへの止着位置を示し、(A)はスラックスを内側から見たときの側面図、(B)は保持パッドを止着したスラックスの概略斜視図である。
【図7】付加フォームを有する保持パッドを示し、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の矢印B方向から見た正面図、(C)は平面図である。
【符号の説明】
1 保持パッド(下衣着用保持具)
2 ポリエチレンフォーム(弾性部材)
3 薄地織物(被覆部材)
5 付加フォーム(延出部材)
12 面フック(係着用面ファスナ)
13 面ループ(面ファスナ)
22 支持部材
23 クリップ
24a 爪部(突起)
30 スラックス
32 ウエストバンド
35 止め帯(固着体)

Claims (6)

  1. ウエストバンドに止着されスラックス又はスカートを保持するための下衣着用保持具において、前記下衣着用保持具は前記ウエストバンドの内側で前記スラックス又はスカートの両脇の少なくとも一方に止着され、長さが前記ウエストバンドの全長の1/4未満であり幅が前記ウエストバンドの幅未満であって、湾曲可能な薄板状の弾性部材と、前記弾性部材を被覆する被覆部材とを有することを特徴とする下衣着用保持具。
  2. 前記下衣着用保持具は、前記ウエストバンドの幅の方向の両端部が前記ウエストバンドの内側に固着された固着体で止着されることを特徴とする請求項1に記載の下衣着用保持具。
  3. 前記被覆部材の前記ウエストバンド側の表面に固定され、前記ウエストバンドの内側に固着された面ファスナと係着する係着用面ファスナを更に有することを特徴とする請求項1に記載の下衣着用保持具。
  4. 前記被覆部材に固定されたクリップを更に有し、前記クリップは内側に前記ウエストバンド側に突出する突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の下衣着用保持具。
  5. 前記下衣着用保持具は、厚さが1.5cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の下衣着用保持具。
  6. 前記弾性部材の下端部から延出された延出部材を更に有しており、前記弾性部材及び前記延出部材は前記被覆部材で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の下衣着用保持具。
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