JP3096779U - 包装用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】衣類等の商品、物品の収納、パッケージ、運搬
に適し、持ち運び時にファション性、おしゃれ感覚を発
揮させることができ、これを販売、展示用としてもディ
スプレーし利用でき、更に、他の商品、物品の収納用と
しても転用可能な包装用容器を提供する。 【解決手段】包装用容器は、透明又は半透明の合成樹脂
材或いはその他の合成樹脂材からなり矩形状のシート材
の屈曲及び両端部の重合により形成される筒状の物品収
納部２及びこの物品収納部２に沿った重合部３と、重合
部３の両側端部に設けた各孔に着脱可能に係止される一
対の係止具５を具備する一対の重合係止部６と、重合部
３の略中央部に形成した把持運搬用の把持穴７と、物品
収納部２に収納される例えば衣類１０等を巻装する巻装
片１１と、この巻装片１１の両端から突設され前記一対
の係止具５を用いて一対の重合係止部６に各々係止され
る抜脱防止片１２との一体構成からなる。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、包装用容器に関し、詳しくは、小売店等で顧客への販売に供する例 えば衣類等の商品、物品の包装用容器、パッケージ、収納、運搬に適し、且つ、 顧客にとってはファション性、おしゃれ感覚を発揮させることができる極めて斬 新な包装用容器に関するものである。

【従来の技術】

従来、小売店等で顧客に例えば衣類等の商品、物品を販売する場合、多くの場 合、当該商品、物品を包装紙で包装し、手提げ袋等に収納して顧客に渡すことが 行われている。 また、例えば、特許文献１には、商品、物品収納具の一例として、透明プラス チック材を用い、絵を入れた額縁を包装するようにしたこの額縁とセット化され た透明包装ケースが提案されている。

【特許文献１】 特開２００１−１９９４８３号公報

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、商品、物品を包装紙で包装し、手提げ袋等に収納して販売する だけでは、この商品、物品は手提げ袋等の中に完全に隠れてしまい、全く外部か らは視認できず、顧客の当該商品、物品の持ち運び時にファション性、おしゃれ 感覚を発揮させるというような態様は全く期待できない。 また、特許文献１に開示された透明包装ケースの場合には、額縁とセット化さ れたものであり、その用途が限定されるとともに、持ち運び時においてファショ ン性、おしゃれ感覚を発揮させるというような態様は手提げ袋等を使用する場合 と同様全く期待できない。 本考案は、上記従来の事情に鑑み開発されたものであり、販売、購入される例 えば衣類等の商品、物品の収納、運搬に適し、持ち運び時にファション性、おし ゃれ感覚を発揮させることができ、更に、販売店舗等々において、物品収納部内 に予め商品、物品を収納しておき、これを販売、展示用としてもディスプレーし 利用でき、更にまた、他の商品、物品の収納用としても転用可能な極めて斬新な 包装用容器を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案に係る包装用容器は、透明又は半透明の合成樹脂材或いは その他の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端部の重合により形 成される筒状の物品収納部及びこの物品収納部に沿った重合部と、前記シート材 の両端部の重合からなる重合部の重合拘束、解除を行う重合係止部と、前記物品 収納部に収納される商品、物品の当該物品収納部の両端開口からの抜脱を防止す る抜脱防止具とを有することを特徴とするものである。 請求項２記載の考案に係る包装用容器は、透明又は半透明の合成樹脂材或いは その他の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端部の重合により形 成される筒状の物品収納部及びこの物品収納部に沿った重合部と、前記シート材 の両端部の重合からなる重合部の重合拘束、解除を行う重合係止部と、前記物品 収納部に収納される商品、物品を巻装するようにした巻装片と、前記巻装片に巻 装されて物品収納部に収納される商品、物品の当該物品収納部の両端開口からの 抜脱を防止する抜脱防止具とを有することを特徴とするものである。 請求項３記載の考案に係る包装用容器は、透明又は半透明の合成樹脂材或いは その他の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端部の重合により形 成される筒状の物品収納部及びこの物品収納部に沿った重合部と、前記シート材 の両端部の重合からなる重合部の両側端部に設けた各孔に着脱可能に係止される 一対の係止具を具備し、重合部の重合拘束、解除を行う一対の重合係止部と、前 記物品収納部に収納される衣類等の商品、物品を巻装する巻装片と、この巻装片 の両端から突設され前記一対の係止具を用いて一対の重合係止部に各々係止され る抜脱防止片との一体構成からなり、前記物品収納部の両端開口からの衣類等の 商品、物品の抜脱を防止する透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹 脂材からなる抜脱防止具とを有することを特徴とするものである。 請求項４記載の考案に係る包装用容器は、請求項１乃至３のいずれかに記載の 包装用容器において、前記重合部には、把持運搬用の把持穴を形成してなること を特徴とするものである。 請求項１乃至４に記載の考案によれば、販売店舗等において、顧客が例えば衣 類を購入した際に、この衣類を折り畳み、抜脱防止具の巻装片に巻装したりして 物品収納部に収納する。そして、抜脱防止具を衣類とともに筒状の物品収納部内 に入れ、重合部を重合状態とし、抜脱防止具の抜脱防止片を一対の係止具を用い て重合部の一対の重合係止部に各々係止する。このような状態にした後、包装用 容器を顧客に渡す。 衣類が収納済みの上記状態の包装用容器を受け取った顧客は、これを自在に持 ち運ぶ。 これにより、この包装用容器により、衣類の収納、運搬を容易に行うことがで きるとともに、持ち運び時に、前記物品収納部を透明材又は半透明材より形成し た場合その中に収納された衣類を第三者に視認させることが可能となり、従来に ない極めて斬新なファション性、おしゃれ感覚を発揮させることができる。 また、顧客はこの包装用容器から衣類を取り出した後、他の物品（例えば造花 等）を物品収納部内に入れ、家庭内の棚等に飾ったりするという応用も可能であ る。 更に、販売店舗等々において、物品収納部内に予め商品、物品を収納しておき これを販売、展示用としてもディスプレーし利用できる。

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態に係る包装用容器１を以下に説明するが、本考案はこれに 限定されるものではない。 本実施の形態に係る包装用容器１は、図１乃至図３に示すように、透明又は半 透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材からなり矩形状のシート材５０の屈 曲及び両端部５０ａ、５０ｂの重合により形成される筒状の物品収納部２及びこ の物品収納部２に沿った重合部３と、前記シート材５０の両端部５０ａ、５０ｂ の重合からなる重合部３の両側端部３ａ、３ｂに設けた各孔４に着脱可能に係止 される一対の係止具５（図４参照）を具備し、重合部３の重合拘束、解除を行う 一対の重合係止部６と、前記重合部３の略中央部に形成した把持運搬用の長穴状 の把持穴７と、前記物品収納部２に収納される商品、物品の一種である例えば衣 類１０を巻装する巻装片１１と、この巻装片１１の両端から突設され前記一対の 係止具５を用いて一対の重合係止部６に各々係止される抜脱防止片１２、１２と の一体構成からなり、前記物品収納部２の両端の開口２ａからの衣類１０の抜脱 を防止する透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材からなる抜脱 防止具２０とを有している。 図２は前記シート材５０により形成される筒状の物品収納部２及びこの物品収 納部２に沿った重合部３を示すものである。 前記シート材５０は、図３に展開状態で示すように、一方の端部５０ａ側に重 合部３を形成する長方形状の端部片６０ａを、他方の端部５０ｂ側に重合部３を 形成する長方形状で２連の端部片６０ｂ、６０ｃを具備し、端部片６０ｂ、６０ ｃの境界線６０ｄで折り返して端部片６０ｂ、６０ｃを２重構造とし、端部片６ ０ｂ、６０ｃの間に前記端部片６０ａを挟み込むことで、合計３層の重合部３を 形成するようになっている。 重合部３の両側端部３ａ、３ｂの近傍、すなわち、端部片６０ａ、端部片６０ ｂ、６０ｃの両側端部には、各孔４が対応配置に穿設され、３層の重合部３を形 成したとき両側端部の各孔４が各々合致するように構成している。 また、前記シート材５０の端部片６０ａ、端部片６０ｂ、６０ｃ以外の領域は 筒状の物品収納部２を形成するための平坦部６１となっている。図３中、６０ｅ は端部片６０ａと平坦部６１とを画する境界線、６０ｆは端部片６０ｃと平坦部 ６１とを画する境界線である。平坦部６１には例えば「ＳＨＩＲＴＳ」等の文字 を付すようにしても良い。 前記シート材５０の端部片６０ａ、端部片６０ｂ、６０ｃの中央部には、重合 状態で前記把持穴７を形成するための長穴部６２ａ、６２ｂ、６２ｃが対応配置 に設けられている。更に、長穴部６２ｂにはこの長穴部６２ｂの形状に対応した 折り返し片６３を設けている。 図４は前記係止具５を拡大して示すものであり、この係止具５は、両端に係止 用端部１４ａ、１４ｂを有し、係止用端部１４ａ、１４ｂを中央部で折り返し可 能な連結片１４ｃで連結した一体の薄板状の樹脂材から形成した本体１３を有し 、係止用端部１４ａに係止突片１５を、係止用端部１４ｂに係止突片１５が嵌め 込み可能な略三角形状を呈する係止受穴１６を設けている。 係止突片１５の突出端には、小膨出部１５ａが設けられ、係止突片１５を係止 受穴１６に嵌め込んだとき小膨出部１５ａが係止受穴１６を強制的に拡開する状 態として、これにより、係止具５による重合部３の重合拘束状態を確実なものと している。 図５、図６は、抜脱防止具２０を示すものであり、この抜脱防止具２０は、図 ６に示すように、展開状態では細長い略長方形状を呈する透明又は半透明の合成 樹脂材或いはその他の合成樹脂材２１から形成している。 この透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材２１の両端部には 、抜脱防止片１２を形成する四角形状部２２、２２が対称配置に設けられている 。更に、透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材２１における四 角形状部２２、２２の内側には、対称配置に折り曲げ部２３、２３が形成され、 この透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材２１の長さ方向に沿 った中心線２１ａを基準として折り曲げ部２３、２３の内側（巻装片１１側）で は中心線２１ａの両側をともに、図６において紙面下側に折り曲げ、折り曲げ部 ２３、２３においては紙面手前側に略９０度折り曲げ、折り曲げ部２３、２３の 外側（四角形状部２２、２２側すなわち抜脱防止片１２側）では図６において中 心線２１ａを基準として前記巻装片１１側とは逆に折り曲げることで、図５に示 すような巻装片１１、抜脱防止片１２を有する抜脱防止具２０を形成するもので ある。 前記四角形状部２２、２２には、中心線２１ａに関して対称配置に前記係止具 ５の係止突片１５が挿通可能な孔２４が設けられている。 本実施の形態に係る包装用容器１において、例えばデパート、小売店等の販売 店舗において、顧客が前記衣類１０を購入した際に、この衣類１０を折り畳みこ の衣類１０を抜脱防止具２０の巻装片１１に巻装する。そして、抜脱防止具２０ を衣類１０とともに筒状の物品収納部２内に入れ、重合部３を重合状態とし、抜 脱防止具２０の抜脱防止片１２、１２を一対の係止具５を用いて重合部３の一対 の重合係止部６に各々係止する。このような状態にした後、包装用容器１を顧客 に渡す。 前記衣類１０が収納済みの包装用容器１を受け取った顧客は、重合部３の略中 央部に形成した把持運搬用の把持穴７に指等を入れ持ち運ぶ。 この結果、包装用容器１により、例えば衣類１０の収納、運搬を容易に行うこ とができるとともに、持ち運び時に、前記物品収納部１１を透明材又は半透明材 より形成した場合その中に収納された衣類１０を第三者に視認させることが可能 となり、従来にない極めて斬新なファション性、おしゃれ感覚を発揮させること ができる。 また、顧客は包装用容器１から衣類１０を取り出した後、他の商品、物品（例 えば造花等）を物品収納部２内に入れ、家庭内の棚等に飾ったりするという応用 も可能である。 前記衣類１０を収納済みの包装用容器１は、販売店舗等々において、物品収納 部２内に予め商品、物品を収納しておき、これを販売、展示用としてもディスプ レーし利用できる。

【考案の効果】

本考案によれば、商品、物品の収納、運搬を容易に行うことができるとともに 、従来にない極めて斬新なファション性、おしゃれ感覚を発揮させることができ 、更に、販売店舗等々において、物品収納部内に予め商品、物品を収納しておき 、これを販売、展示用としてもディスプレーし利用でき、更にまた、他の商品、 物品の収納具としても転用可能な包装用容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係る衣類を収納した包装
用容器を示す斜視図である。

【図２】本実施の形態に係る包装用容器の物品収納部、
重合部を示す斜視図である。

【図３】本実施の形態に係る包装用容器のシート材を示
す平面である。

【図４】本実施の形態に係る包装用容器の係止具の斜視
図である。

【図５】本実施の形態に係る包装用容器の抜脱防止具の
斜視図である。

【図６】本実施の形態に係る包装用容器の抜脱防止具の
展開図である。

【符号の説明】

１ 包装用容器 ２ 物品収納部 ２ａ 開口 ３ 重合部 ３ａ、３ｂ 側端部 ４ 孔 ５ 係止具 ６ 重合係止部 ７ 把持穴 １０ 衣類 １１ 巻装片 １２ 抜脱防止片 １３ 本体 １４ａ、１４ｂ 係止用端部 １４ｃ 連結片 １５ 係止突片 １５ａ 小膨出部 １６ 係止受穴 ２０ 抜脱防止具 ２１ 透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他の合
成樹脂材 ２１ａ 中心線 ２２、２２ 四角形状部 ２３ 折り曲げ部 ２４ 孔 ５０ シート材 ５０ａ 端部 ５０ａ、５０ｂ 端部 ６０ａ 端部片 ６０ｂ、６０ｃ 端部片 ６０ｄ 境界線 ６１ 平坦部 ６２ａ、６２ｂ、６２ｃ 長穴部 ６３ 折り返し片

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他
   の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端
   部の重合により形成される筒状の物品収納部及びこの物
   品収納部に沿った重合部と、 前記シート材の両端部の重合からなる重合部の重合拘
   束、解除を行う重合係止部と、 前記物品収納部に収納される商品、物品の当該物品収納
   部の両端開口からの抜脱を防止する抜脱防止具と、 を有することを特徴とする包装用容器。
2. 【請求項２】透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他
   の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端
   部の重合により形成される筒状の物品収納部及びこの物
   品収納部に沿った重合部と、 前記シート材の両端部の重合からなる重合部の重合拘
   束、解除を行う重合係止部と、 前記物品収納部に収納される商品、物品を巻装するよう
   にした巻装片と、 前記巻装片に巻装されて物品収納部に収納される商品、
   物品の当該物品収納部の両端開口からの抜脱を防止する
   抜脱防止具と、 を有することを特徴とする包装用容器。
3. 【請求項３】透明又は半透明の合成樹脂材或いはその他
   の合成樹脂材からなり矩形状のシート材の屈曲及び両端
   部の重合により形成される筒状の物品収納部及びこの物
   品収納部に沿った重合部と、 前記シート材の両端部の重合からなる重合部の両側端部
   に設けた各孔に着脱可能に係止される一対の係止具を具
   備し、重合部の重合拘束、解除を行う一対の重合係止部
   と、 前記物品収納部に収納される衣類等の商品、物品を巻装
   する巻装片と、この巻装片の両端から突設され前記一対
   の係止具を用いて一対の重合係止部に各々係止される抜
   脱防止片との一体構成からなり、前記物品収納部の両端
   開口からの衣類等の商品、物品の抜脱を防止する透明又
   は半透明の合成樹脂材或いはその他の合成樹脂材からな
   る抜脱防止具と、 を有することを特徴とする包装用容器。
4. 【請求項４】前記重合部には、把持運搬用の把持穴を形
   成してなることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか
   に記載の包装用容器。