JP3095864U - 商品小出しシステムとそれに使用するカプセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】売店の店頭等に展示してキャンペーン販売する
タバコ等の商品が人目を引いて、その商品に購買者が興
味や関心を示すようにすると共に、例えばクジ付きの商
品にあっては購買者が自らの手でクジを引くような感覚
で購入できるようにする。 【解決手段】円筒形のカプセル１にタバコ等の商品が一
販売単位ずつ収容されると共に、それらカプセル１、１
…が転がり可能なように横に寝かせた状態でショーケー
ス２内に積み重ねてストックされるように構成され、シ
ョーケース２の前面下部には、そのショーケース２内に
ストックされたカプセル１が自重により転がって順次繰
出される繰出し口９と、該繰出し口９からのカプセル１
の飛び出しを阻止するストッパ１０とが設けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ショーケース内にストックされた商品を小出しする商品小出しシス テムとそれに使用するカプセルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

駅の構内やプラットホーム等に設置された売店では、その店内に設けられた商 品陳列棚や、店頭に置かれたガラス製あるいは透明プラスチック製のショーケー ス内に、各種タバコを銘柄別に積み重ねてストックし、そのストックしたタバコ を上から順に取り出して販売するのが通常である。

【０００３】また、ライター等のノベルティグッズと共にブリスターパックや窓 付き包装箱などの販促キャンペーン用パッケージに入れられたタバコを販売する ときは、そのパッケージが人目につきやすいように、これを店頭に吊り下げるな どしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、売店の店頭には、ハンカチやポケットティッシュ、使い捨てラ イター等の種々の商品が吊り下げられているので、販促キャンペーン用パッケー ジに入ったタバコを吊り下げても、取り立てて人目は引かず、際立った販促効果 が得られないのが実情である。

【０００５】また、販促キャンペーン用パッケージに景品が当たるクジを設けて 商品の購買意欲を喚起させようとする試みもなされているが、個々のパッケージ にクジ付きの商品である旨の印刷表示を施しても、タバコを１〜２個程度入れる パッケージはさほど大きくないために、その印刷表示を遠目で視認することが難 しく、見過されてしまうことが多い。また、クジは購買者が自らの手で引きたい ところであるが、来客が多くて忙しく店頭のスペースも狭い駅構内の売店等で、 購買者が来るたびに一々クジ付きのパッケージ入りタバコを何個か取り出してそ の中から購買者が購入するタバコを任意に選ばせるのは非常に面倒である。

【０００６】そこで本考案は、キャンペーン販売するタバコ等の商品に最適な商 品小出しシステムを提供することを目的とするもので、売店の店頭等に展示した キャンペーン商品が人目を引いて、その商品に購買者が興味や関心を示すように すると共に、例えばクジ付きの商品にあっては購買者が自らの手でクジを引くよ うな感覚で購入できるようにすることを技術的課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、請求項１に係る考案は、ショーケース内にスト ックされた商品を小出しする商品小出しシステムにおいて、商品を一販売単位ず つ収容する円筒形のカプセルと、該カプセルを転がり可能なように横に寝かせた 状態で積み重ねてストックするショーケースとで構成され、該ショーケースの前 面下部に、そのショーケース内にストックされた前記カプセルが自重により転が って順次繰出される繰出し口と、該繰出し口からのカプセルの飛び出しを阻止す るストッパとが設けられていることを特徴とする。

【０００８】本考案の商品小出しシステムは、例えばキャンペーン販売するタバ コ等の商品を円筒形のカプセルに収容して、該カプセルをショーケース内に横に 寝かせた状態で積み重ねてストックする。この際、ショーケース内にストックす るカプセルは、ショーケースの前面下部に設けたストッパによって繰出し口から の飛び出しが阻止され、繰出し口に在るカプセルを手で掴んでその繰出し口から 取り出すと、ショーケース内にストックされた他のカプセルが順次その繰出し口 へ繰出されることとなる。

【０００９】これにより、商品の購買者は、自らの手でショーケースの繰出し口 から商品を取り出すことができるので、これを販売する店員等は、その商品を購 買者に一々手渡しする面倒がないと同時に、クジ付きの商品にあっては、購買者 が自らの手でクジを引く感覚を味わうことができる。

【００１０】また、キャンペーン販売する商品が収容されたカプセルをストック するショーケースは、商品やこれを収容するカプセルよりも著しく大きいので、 際立って人目を引き、その表面に商品を宣伝広告するための文字や図柄、写真等 を印刷すれば、より一層人目を引くので、販促効果が著しく高まることが期待で きる。

【００１１】更に、ショーケースの表面には、商品を収容するカプセルよりも大 きな文字や写真等を印刷することができるので、商品の宣伝広告効果も大きく、 クジ付きの商品にあっては、その旨を購買者に確実に視認させることができるの で、販促効果が著しく高まる。

【００１２】次に、請求項６に係る考案は、上記カプセルに関するもので、本考 案のカプセルは、商品を収容する円筒体と、該円筒体の両端を閉鎖する一対の蓋 体とで構成されると共に、該蓋体が、前記円筒体の内側に嵌め入れてその端部を 閉鎖する円板部と、該円板部の周縁から突出する二以上のロック用タブとで形成 され、該ロック用タブを差し込むスリットもしくは切込が、前記円筒体の両端側 の周部に形成されていることを特徴とする。

【００１３】このカプセルは、まず、円筒体の片端からその内側に蓋体の円板部 を嵌め入れ、該円板部の周縁から突出するロック用タブを円筒体の片端側の周部 に形成されたスリットもしくは切込に差し込んで、円筒体の片端側にその端部を 閉鎖する蓋体を取り付け、次いで、円筒体の他端側からその内部に商品を入れた 後、その他端から円筒体の内側にもう一つの蓋体の円板部を嵌め入れ、該円板部 の周縁から突出するロック用タブを円筒体の他端側の周部に形成されたスリット もしくは切込に差し込んで、円筒体の他端側にもその端部を閉鎖する蓋体を取り 付ける。

【００１４】このように、円筒体の両端を閉鎖する蓋体は、円筒体にワンタッチ で取り付けることができると共に、円筒体に接着テープ等で固定しなくても、円 筒体から不如意に外れるおそれはないので、カプセル内に商品を収容する作業の 能率が非常に良く、その作業コストも著しく低減される。また、蓋体を接着テー プ等で固定することがないので、購買者は、その蓋体を円筒体から素早く取り外 してカプセル内に収容された商品を容易に取り出すことができる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態を図面によって具体的に説明する。 図１は本考案に係る商品小出しシステムの一例を概略的に示す斜視図、図２は そのシステムの正面図、図３はそのシステムに使用するカプセルの一例を示す斜 視図、図４はそのカプセルの部分拡大図である。

【００１６】本例のシステムは、販促キャンペーン商品のタバコを一販売単位ず つ（例えば、タバコとライターを１個ずつ、あるいはタバコを２個ずつ）収容す る円筒形のカプセル１と、そのカプセル１を転がり可能なように横に寝かせた状 態で積み重ねてストックするショーケース２とで構成されている。

【００１７】カプセル１は、商品を収容する円筒体３と、その円筒体３の両端を 閉鎖する一対の蓋体４、５とで構成され、蓋体４、５は、各々円筒体３の内側に 嵌め入れてその端部を閉鎖する円板部６と、該円板部６の周縁から突出した二以 上のロック用タブ７とで形成されている。一方、円筒体３は、筒状に丸めた一枚 の透明プラスチックシートで成り、その両端側の周部に、各蓋体４、５のロック 用タブ７を差し込むスリットもしくは切込８が形成されている。

【００１８】また、蓋体４、５は、板紙で成り、その一方もしくは双方に形成さ れるロック用タブ７の少なくとも一つが、図４（ａ）の如く例えば蓋体４の外面 側に折り返すように二つ折りして円筒体３のスリットもしくは切込８に差し込ま れ、その状態からタブ７の先端部を指先で摘んで引っ張ると、二つ折りのタブ７ が伸長して、図４（ｂ）の如く切込８からワンタッチで外れるプルタブに成形さ れている。

【００１９】ショーケース２は、厚めの板紙を折って組み立てられた組立箱で成 り、図示は省略するが、その内部にカプセル１を装填するために上面が開閉蓋に 形成されると共に、表面全体に、商品を宣伝広告するための文字や図柄、写真等 を印刷したアート紙等が貼り合わされている。そして、ショーケース２の前面下 部には、そのショーケース２内にストックされたカプセル１の繰出し口９と、該 繰出し口９からのカプセル１の飛び出しを阻止する堰板状のストッパ１０とが設 けられている。

【００２０】また、ショーケース２の内部は、繰出し口９に二つのカプセル１、 １が左右に並んだ状態となるように、その内部が板紙で成る隔壁１１によって左 右に二分するように仕切られると共に、その内部にストックされたカプセル１、 １…が自重により転がって繰出し口９へと順次繰出されるようにするため、ショ ーケース２の後面側から繰出し口９を設けた前面側に向かって下方に傾斜した板 紙製の底板１２が設けられている。

【００２１】以上が、本例に示す商品小出しシステムであり、次にその作用効果 と使用方法について説明する。

【００２２】カプセル１に商品を収容するときは、円筒体３の片端側を蓋体５で 閉鎖して、他端側から円筒体３内に商品を入れた後、その他端側を蓋体４で閉鎖 するだけの簡単な作業によってその収容作業が完了する。

【００２３】このカプセル１を売店の店頭等に置くショーケース２内に装填して ストックすると、図２の如く、ショーケース２の前面下部に設けられた繰出し口 ９に左右二つのカプセル１、１が取り出し可能に並んだ状態となり、購買者は、 その何れかを自らの手で取り出して購入することができる。したがって、各カプ セル１ごとにクジを設けたクジ付きのキャンペーン商品にあっては、購買者に自 分でクジを引く感覚を楽しませることができる。なお、クジは、蓋体４、５の一 方を成す円板部６の内面側に設けるようにすれば、蓋体を製作する過程でその片 面にクジの結果を示す印刷とこれを隠蔽するコーティング膜等を同時に施すこと ができる。

【００２４】そして、繰出し口９からカプセル１を取り出すたびに、その繰出し 口９へショーケース２内にストックされている他のカプセル１、１…が順次繰出 されるので、売店の店員は、商品を購買者に一々手渡しする面倒がない。

【００２５】また、各カプセル１内に、商品と一緒にその商品の宣伝広告用の栞 を入れたり、カプセル１をストックするショーケース２の表面に宣伝広告用の印 刷を施すことができるので、販促効果が著しく高められる。

【００２６】また、本例の商品小出しシステムは、各カプセル１が、一枚のプラ スチックシートを筒状に丸めた円筒体３と、板紙で成る蓋体４、５で形成される と共に、ショーケース２が、板紙で成る組立箱で形成されているので、その材料 費が嵩まず、プラスチック成形等も不要であるから、製造加工コストが非常に安 くて済むという利点がある。

【００２７】

【考案の効果】 以上のとおり、本考案によれば、売店の店頭等でキャンペーン販売する商品に 人目に引かせてその商品の販促効果を著しく高めることができると同時に、購買 者が商品を自らの手で取って購入することができるので、店員が商品を一々購買 者に手渡しする面倒がないなどの種々の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る商品小出しシステムの一例を概略
的に示す斜視図

【図２】図１のシステムの正面図

【図３】図１のシステムに使用するカプセルの一例を示
す斜視図

【図４】図３のカプセルの部分拡大図

【符号の説明】

１………………カプセル ２………………ショーケース ３………………円筒体 ４………………蓋体 ５………………蓋体 ６………………円板部 ７………………ロック用タブ ８………………スリットもしくは切込 ９………………繰出し口 １０………………ストッパ １１………………隔壁 １２………………底板

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【手続補正書】

【提出日】平成１５年３月４日（２００３．３．４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ショーケース内にストックされた商品を小
   出しする商品小出しシステムにおいて、商品を一販売単
   位ずつ収容する円筒形のカプセル（１）と、該カプセル
   を転がり可能なように横に寝かせた状態で積み重ねてス
   トックするショーケース（２）とで構成され、該ショー
   ケース（２）の前面下部に、そのショーケース内にスト
   ックされた前記カプセルが自重により転がって順次繰出
   される繰出し口（９）と、該繰出し口からのカプセルの
   飛び出しを阻止するストッパ（１０）とが設けられてい
   ることを特徴とする商品小出しシステム。
2. 【請求項２】前記カプセル（１）が、商品を収容する円
   筒体（３）と、該円筒体の両端を閉鎖する一対の蓋体
   （４、５）とで構成されている請求項１記載の商品小出
   しシステム。
3. 【請求項３】前記蓋体（４、５）が、前記円筒体（３）
   の内側に嵌め入れてその端部を閉鎖する円板部（６）
   と、該円板部の周縁から突出した二以上のロック用タブ
   （７）とで形成され、該ロック用タブを差し込むスリッ
   トもしくは切込（８）が、前記円筒体（３）の両端側の
   周部に形成されている請求項２記載の商品小出しシステ
   ム。
4. 【請求項４】前記蓋体（４、５）の一方もしくは双方に
   形成される前記ロック用タブ（７）の少なくとも一つ
   が、その蓋体の外面側に折り返すように二つ折りして前
   記スリットもしくは切込（８）に差し込まれる請求項３
   記載の商品小出しシステム。
5. 【請求項５】前記ショーケース（２）が、板紙を折って
   組み立てられた組立箱で成ると共に、前記繰出し口
   （９）に前記カプセル（１）が左右二つ繰り出されるよ
   うにそのショーケース（２）内が、板紙で成る隔壁（１
   １）によって左右に二分されている前記請求項１、２、
   ３又は４記載の商品小出しシステム。
6. 【請求項６】商品を収容する円筒体（３）と、該円筒体
   の両端を閉鎖する一対の蓋体（４、５）とで構成される
   と共に、該蓋体（４、５）が、前記円筒体（３）の内側
   に嵌め入れてその端部を閉鎖する円板部（６）と、該円
   板部の周縁から突出する二以上のロック用タブ（７）と
   で形成され、該ロック用タブを差し込むスリットもしく
   は切込（８）が、前記円筒体（３）の両端側の周部に形
   成されていることを特徴とするカプセル。
7. 【請求項７】前記蓋体（４、５）の一方もしくは双方に
   形成される前記ロック用タブ（７）の少なくとも一つ
   が、その蓋体の外面側に折り返すように二つ折りして前
   記スリットもしくは切込（８）に差し込まれる請求項６
   記載のカプセル。
8. 【請求項８】前記蓋体（４、５）の一方を成す円板部
   （６）の内面側にクジが設けられている請求項６又は７
   記載のカプセル。
9. 【請求項９】前記円筒体（３）が、筒状に丸めたプラス
   チックシートで成り、前記蓋体（４、５）が、板紙で成
   る請求項６、７又は８記載のカプセル。