JP3102239U - 景品ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】 景品が収納された内箱をカートリッジ式にしてある。外箱の収容部に嵌めることにより、従来のような商品にベタ付けする時間を省略できる。景品の授受に手間を要することがない。かつ、何が当るか分からない面白味があって、射幸心を煽り販売増加につながる。
【解決手段】 底板1の周辺に立設する前後壁板4,5と左右壁板6,7によって収容部25を形成する。その収容部25の上面開口部を開閉する蓋板18を有する外箱Aと、収容部25に嵌合される別体の内箱Bとからなる景品ボックスである。仕切り板27,29を交差させて内箱内に多数の区画室30,30…を設ける。その区画室30,30…に所望の景品Cが収納されたカートリッジ式の内箱Bであり、その天板31に区画室30,30…と対応する切り取り部32,32…を設ける。
【選択図】 図5

Description

本考案は、例えば、コンビニエンストアーなどで新商品のキャンペーンセールを行う時に、販売促進を目的に購買者に景品をプレゼントする時の景品ボックスに関するものである。
従来から、商品購入の促進や、来店の頻度を上げて販売増加を図るために、様々なキャンペーンがメーカーや販売店などで行われている。例えば、清涼飲料水、ジュース、コーヒ、お茶などは各飲料メーカーから販売されていて多くの種類があるが、味や品質ならびに商品としてのブランド力以外に、サービスとして景品を付加すると販売増加につながることが分かり、そのようなサービスをすることが行われるようになっている。
飲料には缶とボトルがあり、胴部に点数シールを貼着し、その点数シールを応募ハガキに貼リ付けて応募し、抽選で商品や賞金が当るということが行われている。この場合、ハガキで応募しなければならない煩わしさがあるばかりでなく、商品の購入から当選発表までの日数が比較的長く、かつ商品の発送を以って当選となっているのが通例であるため、相当長い日数を経過しなければ当落が分からないので購買意欲がわかなかった。
また、別の販売促進の方法として、飲料缶の上部周縁から僅かに窪んでいる天板の凹部に景品を配置し、三叉形状や十字形状あるいは円形状に形成された底の浅い保持片で景品を保持たもの。(例えば、特許文献1参照)あるいは、蓋材と身材とからなる円筒形容器の身材の底部に設けられた脚部を飲料缶の上部巻き締め縁に係合し、円筒形容器内に景品を封入すると共に、飲料缶円筒形容器を熱収縮フイルムでシュリンク包装したもの。(例えば、特許文献2参照)
さらに、別な方法として、景品をプラスチックフイルムからなる袋の中に入れ、その袋に缶やボトルに貼り付けるための粘着部を備えてベタ付けすることもある。(例えば、特許文献3参照)
特開平10−250742号公報 特開平10−3058451号公報 特開2000−237802号公報
しかしながら、前記の特許文献1は、景品が飲料缶の上部周縁から僅かに窪んでいる天板の凹部や底板の凹部に納まる大きさのものに限られる。すなわち、凹部から突出するような厚い立体的なものは適さず、薄い平面的な特定の景品に限られており、購買意欲をそそるものではなかった。また、景品を凹部に納めてから保持部を飲料缶の上面に嵌着させるので、景品が動いたりして邪魔することがあり嵌着作業に手間がかかった。さらに、景品を取り出す時には、保持部の係止片と巻き締め縁と密着係合しているため、非力な子供や老人ではその取り出しに大変苦労をすると言った問題点があった。
前記特許文献2は、身材の底部の脚部と飲料缶の巻き締め縁との係合作業時に、身材を垂直に被せなければ係合しないばかりでなく、蓋材とも係合しなければならず嵌着作業に時間がかかった。また、飲料缶と円筒形状容器を熱収縮フイルムでシュリンク包装して一体化するので、包装作業の工程が増えることになり、コストアップと共に生産効率が悪くなると言った問題点があった。
前記特許文献3は、プラスチックフイルム袋を粘着剤でベタ付けするため、嵩高くなり、大きさの決まったショーケースなどには多く入れることができず適さないばかりでなく、ベタ付けするのに時間がかかった。また、プラスチックフイルム袋は他物との接触で破れて景品が飛び出すことがあった。さらに、透明なプラスチック袋であれば、景品が何であるか事前に判明するので面白味に欠けると言った問題点があった。
本考案は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたもので、景品が収納された内箱をカートリッジ式にして、外箱の収容部に嵌めることにより、従来のような商品にベタ付けする時間を省略でき、景品の授受に手間を要することなく、かつ、何が当るか分からない面白味があって、射幸心を煽り販売増加につながる景品ボックスを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、底板の周辺に立設する前後壁板と左右壁板によって収容部を形成し、その収容部の上面開口部を開閉する蓋板を有する外箱と、収容部に嵌合される別体の内箱とからなる景品ボックスであって、仕切り板を交差させて内箱内に多数の区画室を設け、その区画室に所望の景品が収納されたカートリッジ式の内箱であり、その天板に区画室と対応する切り取り部を設けたことを特徴とする景品ボックスを開発し、採用した。
また、上記のように構成した本考案の景品ボックスにおいて、蓋板には長さ方向の中間部の両側辺から内側に向かって所定長さの折り目を設け、その折り目と折り目の間に下方に突出する半円形の切目を刻設し、その切目に囲まれた内面を舌片として上部折り返し片と下部片の二つ折りになるように構成してある景品ボックス、および切目に囲まれた内面の舌片および上部折り返し片の外面に商標、商品名、広告、宣伝文などの表示部を施してある景品ボックスを開発し、採用した。
従来のように、景品を製品個々に取り付ける必要がなく、店頭のカンターなどに景品ボックスを置いて購買者に直接引いてもらうことにより、景品の授受が簡単になり効率的である。その時に、何が当るか、の楽しみがあって購買意欲を喚起させ販売増加につながる。また、景品は内箱の中の仕切り板によって形成された区画室に収容されているから移動することなく、整然とした状態で収まっていると共に、仕切り版で保護されることから損傷することもない。
さらに、景品が収納された内箱はカートリッジ式であるから、景品がなくなれば内箱のみ補充すればよく、外箱はそのまま長期に亘って使えることができ経済的である。また、景品を購買者の欲する景品に直ぐ取り替えることもできる。さらに、蓋板の一部が表示部になっているので、自然に商標や商品の広告、宣伝文が目に入りおぼえることになり販売効果がある。
以下に本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、本考案の景品ボックスは、1枚の厚紙を打ち抜き周壁板を折り曲げて組み立てた上面開口する収容部を有する外箱Aと、その外箱Aの収容部に嵌る大きさの別体の内箱Bとから構成されている。
外箱Aは図1に内面を表側とした展開平面図で示すように、縦長長方形の底板1の前後、左右の各辺に横折り目2,2、縦折り目3,3を設けて前壁板4、後壁板5および右側壁板6、左側壁板7を連設し、前壁板4および右側壁板6、左側壁板7に細幅の頂面板8,9,10を介して折込み前壁板11および折込み右側壁板12、折込み左側壁板13を連設してあり、その折込み前壁板11の左右部に係止突片14,14を設け、折込み右側壁板12、折込み左側壁板13の前部、中部、後部に係止突片14,14,14を突設し、底板1の横折り目2と縦折り目3,3に設けた係止孔15,15、15,15,15と係合するようになっている。16は前壁板4と右側壁板6、左側壁板7および後壁板5と右側壁板6および左側壁板7との連結折込み片、17は折込み右側壁板12、折込み左側壁板13の端部に設けた差込片である。
18は後壁板5の後方に連設する底板1と同じ大きさの蓋板で、長さ方向の中間部の両側片から内側に向かって所定長さの横折り目19,19を入れ、その折り目19,19間に下方に突出する半円形の切目20を刻設してあると共に、その切目20に囲まれた内面を舌片21に形成してある。22は折り目19を介して折り曲がる上部折り返し片、23は下部片、24は蓋板18の端部に設けた差込片である。前記舌片21および上部折り返し片22の外面には商標、商品名、広告、宣伝文などの表示部21aが印刷されている。
一方、景品Cが収納される内箱Bは、前記外箱Aの収容部25に嵌る大きさの交換容易なカートリッジ式のものであり、その内部に、図7に示すように、長さ方向に所定間隔毎で下辺から上辺に向かって切り込まれた切り込み部26,26……を有する縦仕切り板27と、幅方向に所定間隔毎で上辺から下辺に向かって切り込まれた切り込み部28,28……を有する横仕切り板29を用い、切り込み部26,26……と切り込み部28,28……を係合して井桁に組み多数の区画室30を形成し、その区画室30に景品Cを収納してある。31は内箱Cの天板であり、その天板31には前記の区画室30に対応する位置に切り取り部31を形成してある。
このように構成した本考案の景品ボックスの組み立てを説明すると、図2に示すように、外箱Aの底板1の周辺に連設した前壁板4、後壁板5および右側壁板6、左側壁板7を横折り目2,2および縦折り目3,3を介して起立させ、続いて細幅の頂面板6、7、8を介して内面側に折込み前壁板9および折込み右側壁板10、折込み左側壁板11に設けた係止突片14,14、14,14,14を底板1の下辺と両側辺に設けた係止孔15,15、15,15,15と係合することにより、上面開口する収容部25が形成される。その収容部25に別体のカートリッジ式の内箱Bを嵌める。
外箱Aにの蓋板18は、図5に示すように、折り目19,19を介して上部折り返し片22と下部片23に二つ折りされ、上部折り返し片22とその先端部の差込片24が脚部支持片となって景品ボックスを支持する。この時、切目20に囲まれた舌片21の外面に印刷された商標、商品名、広告、宣伝文などの表示部21aが表側に現れて購入者の目に触れ、キャンペーン中の商品をアッピールできる。
つぎに、その実施の形態の使用状態を作用、効果と共に説明すると、例えば、コンビニエンストアーなどの店頭のカウンターに景品ボックスを置き、キャンペーン中の商品を購入した人を対象にサービスする。すなわち、購入者が直接、内箱Bの天板31の切り取り部32を切り取ることにより、区画室30の中に入っている景品Cをもらう事ができ、景品の授受が容易になる。この景品をアタリの商品とハズレの商品を混入しておけば面白味が倍増する。この時、舌片21の外面および上部折り返し片22の外面に表示された商標、商品名、宣伝、広告文などが表側になり、その表示部21aが自然に目に入り商品をおぼえることになり販売増加につながる。
全ての切り取り部32が開口して景品がなくなると、内箱Bがカートリッジ式になっていることから、内箱Bを交換するだけでよい。また、外箱Aの蓋板18の上部折り返し片22と差込片24が脚部支持片になっているから安定した状態で設置できる。また、運搬輸送時においては、図9に示すように、内箱Bの上から蓋板18が覆っているので内箱Bを損傷することもなくなる。
以上、本考案の主要な実施例について説明したが、本考案はこれらの実施例に限定されるものではなく、本考案の目的を達成でき、かつ考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々設計変更が可能であり、それらも全て本考案の範囲内に包含されるものである。
本考案は、メーカーの新商品キャンペーンセールや小売店のキャンペーンセールの景品サービスとしてだけでなく、所定の金額を支払う事により、内箱内の商品を引き当てると言う当て物としても利用できるものである。
外箱の展開平面図である。 収容空間部が形成された外箱の斜視図である。 内箱の斜視図である。 内箱の一部切欠斜視図である。 使用状態を示す斜視図である。 図5のA−A線拡大断面図である。 縦仕切り版と横仕切り板の正面図である。 内箱内部の簡略拡大平面図 外箱の蓋板を閉鎖した状態の斜視図である。
符号の説明
A 外箱
B 内箱
C 景品
1 底板
4 前壁板
5 後壁板
6 右側壁板
7 左側壁板
18 蓋板
19 横折り目
20 切目
21 舌片
21a 表示部
22 上部折り返し片
23 下部片
25 収容部
27 縦仕切り板
29 横仕切り板
30 区画室
31 天板
32 切り取り部

Claims (3)

  1. 底板の周辺に立設する前後壁板と左右壁板によって収容部を形成し、その収容部の上面開口部を開閉する蓋板を有する外箱と、収容部に嵌合される別体の内箱とからなる景品ボックスであって、仕切り板を交差させて内箱内に多数の区画室を設け、その区画室に所望の景品が収納されたカートリッジ式の内箱であり、その天板に区画室と対応する切り取り部を設けたことを特徴とする景品ボックス。
  2. 蓋板には長さ方向の中間部の両側辺から内側に向かって所定長さの折り目を設け、その折り目と折り目の間に下方に突出する半円形の切目を刻設し、その切目に囲まれた内面を舌片として上部折り返し片と下部片の二つ折りになるように構成してある請求項1に記載の景品ボックス。
  3. 切目に囲まれた内面の舌片および上部折り返し片の外面に商標、商品名、広告、宣伝文などの表示部を施してある請求項1または請求項2記載の景品ボックス。













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