JPH11500699A - 個別の物品を保持する展示用ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 取り出しオリフィス(9)が、２つの部分をなして形成され、一個ずつの物品または少数の物品(8)を取り出すような大きさに決められた第１の部分オリフィス(10)を備え、前記第１の部分オリフィスは、これと連続し、残余のカードボード壁部(2)を実質的に含む第２の部分オリフィス(14)と同様に、対応するカードボード壁部(2)の縁部区域に設けられる点に特徴を有し、カードボード壁部(2)内において、脆弱線(12,19,20)によって形成されるこのカードボード壁部(2)の１つに、引き裂いて開けることのできる取り出しオリフィス(9)を備える、特に衛生タオル(8)、使い捨てナプキン等のような複数個の個別包装物品を保持するための、カードボード等から作られる展示用ボックス。

Description

【発明の詳細な説明】 個別の物品を保持する展示用ボックス この発明は、複数の個別の物品、特に衛生タオル、使い捨てナプキン、ティッ シュ、濡れティッシュのような個別に包装された衛生用物品を保持するためのカ ードボード製の展示用ボックスに関し、前記ボックスは、１つの壁面に脆弱線に よって形成された断裂取り出し開口オリフィスを備える。 個別の物品がガソリンスタンド、キャンプ地などで小売りされる場合は、各店 舗内において物品を陳列するための展示用ボックスが、同時に物品を移動するた めの包装体として一般に用いられる。このことによって、包装体から陳列棚に物 品を移すための労働集約的な作業を避けることができる。展示用ボックスの取り 出しオリフィスを開口して、物品を単一作業で対応する陳列棚に置いたり、陳列 スタンドに吊り下げることが必要なだけである。展示用ボックスがその上面を開 口した状態で陳列棚に置くことが可能なような、脆弱線によって区画され、完全 に切断されることができる展示用ボックスの壁面が、通常取り出しオリフィスと して用いられる。このタイプの展示用ボックスを配置する可能性は、したがって 、極めて限定される。さらに別の欠点は、包装の全内容物が完全に露出し、展示 用ボックス内の乱雑な印象が、特に複数の小さな個別物品の場合に、しばしば発 生することである。このことは販売に有益ではない。 この発明の目的は、その取り出しオリフィスが容易に異なる販売条件および販 売状態に適合する最初に言及したタイプの展示用ボックスを設計することである 。 この目的は、取り出しオリフィスが２部分に形成され、第１および第２の部分 オリフィスを備える点で達成される。第１の部分オリフィスは、個別のまたは少 量の物品を取り出すように大きさが決められ、対応するボックス壁の縁部区域に 設けられる。第２の部分オリフィスは、第１の部分オリフィスと接しており、ボ ックス壁の残余部を必須的に含む。 取り出しオリフィスの構造ゆえに、もし所望ならば、個別のまたは少数の物品 が同時に取り出すことができる非常に小さな取り出しオリフィスだけを形成する ことが可能である。したがって、このような構造にあっては、展示用ボックスが 、事実上分配器として作用し、好ましくは、小さな部分開口がボックスの垂直壁 の底部区域に設けられるように、陳列スタンドに吊り下げられるか、カウンター 上に載置される。もし、１つの物品が展示用ボックスから取り出されるならば、 前記の物品の上に重なっている新たな物品が滑り落ちるので、展示用ボックスが 空になるまで、ボックスの小さな取り出しオリフィスの区域には常に１つの物品 が存在し続ける。 もし、販売戦略上の理由でボックスの内容物全体が外から見えるようにしたけ れば、両方の部分オリフィスを開くことができる。展示用ボックスは、陳列棚に 横置きにされることが好ましく、この場合、大きな取り出しオリフィスは、ボッ クス壁面を上に向けて水平面内に配置される。 この発明の展示用ボックスは、基本的には、卸売り用としても適切であり、こ の場合は末端のユーザーが、このまま購入して、家庭において前記の開け方にし たがって使用することになる。 この発明の主題を発展させれば、第１の（小さな）部分オリフィスは、ボック スの対応する側壁面の縁部区域において、小滴型に裂けるフラップによって形成 されることが好ましい。この形状には美的魅力が備わっており、好ましい具体例 にあっては、この部分開口の小滴型チップの区域が隣り合う側壁面にも延出して おり、そこに配列された個別の物品は特に指によって容易に掴むことができる。 このことによって、展示用ボックスからの物品の取り出しが単純化される。 第１の（小さな）部分オリフィスを形成する小滴型フラップが通常はすっかり 取り除かれるのに対して、第２の部分オリフィスは、好ましい具体例においては 、この裂けるフラップと隣り合って、ボックス壁の反対側の端縁部に向かって実 質的に平行に延出する２本の脆弱線によって形成される。これらの脆弱線は、裂 いて開口されるが、展示用ボックスとは永久的に接続され、展示用ボックスが水 平に横置きにされた合に垂直な展示区域を形成するヒンジ型フラップを囲む。 ヒンジ型フラップの折り曲げ背部は、フラップの幅の一部に亘って好ましく横 断方向に設けられる切れ目によって単純化される。このこともまた、展示区域の 美的設計に有利である。 ヒンジ型フラップの折り曲げ位置もまた、設けられた切れ目によって固定され 、ノーズの形態をなして内側に突出し、ヒンジ型フラップの脆弱線に接する。 この発明主題の好まし具体例によれば、宙吊りフラップが展示用ボックスに設 けられる。このことによってボックスを宙吊りにすることが容易になる。 この発明の他の細部および利点は、発明主題の具体例が添付図面を参照して説 明される次の説明から明らかとなろう。 第１図は、垂直な状態にある展示用ボックスの斜視図である。 第２図は、水平に横置きにされた展示用ボックスの斜視図である。 第３図は、第１図および第２図の展示用ボックスのためのカードボード製ブラ ンクの平面図である。 第１図および第２図に示されるように、細長い立体形状をなし、一体のカード ボード製ブランク１´（第３図）から作られる展示用ボックス１は、前部壁２、 ベース３、２つの側部壁４、５、後部壁６および上部壁７を有する。展示用ボッ クス１は、ボックス内できちんとしたスタックをなして配列された個別に包装さ れた衛生タオル８の形態をなす複数個の個別物品を保持する。 全体を符号９で示す引き裂いて開ける取り出しオリフィス９が第２図にすっか り開いた状態で示すように、前部壁２に設けられる。この取り出しオリフィス９ は、２つの部分に設計されており、第１の部分オリフィス１０（第１図）を有す る。この第１の部分オリフィス１０は、実質的に小滴状をなし、フラップ面内で 閉じる対応した形状のミシン目線１２によって規定される断裂フラップ１１（第 ３図）を取り除くことによって形成される。断裂フラップ１１は、前部壁２の底 縁部区域内に設けられ、丸い小滴型チップの区域において展示用ボックスの隣接 ベース内に跨がって貫通する。第３図に示すように、小円形の打ち抜き孔１３が 、小滴型のチップの区域に設けられ、指で貫通することができ、断裂フラップ１ １を簡単に切り離すことができる。 また添付図面にも示すように、取り出しオリフィス９は、第１の部分オリフィ ス１４と連続し、２つの横方向の縁部ウエブ１５、１６から離れた- 残余の前部 壁２を実質的に含む第２の部分オリフィス１４（第２図）を有する。第２の部分 オリフィス１４を形成するために、反対側の縁部エッジ１７、１８に平行に、そ れぞれ延出する２本のミシン目線１９、２０が前部壁２に設けられ、ミシン目線 １２から前部壁２の反対側の横断方向エッジ部２１の前側にリニヤーに延出する 。横断方向エッジ部２１に向かう残余の長さは、それぞれ内側に向くノーズ状の 突起２４、２５を形成する短い切断線２２、２３によってブリッジされる。 ２本のミシン目線１９、２０は、切断線２２、２３とともに全体を符号２６で 示すヒンジ型フラップを規定し、横断方向エッジ部２１と接するその端部２７に よって展示用ボックス１と接続されたまま残る。 ヒンジ型フラップ２６の長さに関して、ほぼその中央にも、切れ目２８が設け られ、これが、ヒンジ型フラップ２６の幅ＴＢの一部に延出しており、横断方向 のエッジ部２１に向かって凸状をなすように湾曲し、その両端部において、短い ミシン目部分２９、３０がミシン目線１９、２０と接する。 宙吊りフラップ３１が、後部壁６の延出部の一部として連続しており、上部壁 ７を越えて突出する。宙吊りフラップ３１は、その中央部が拡大した中央スロッ ト状宙吊りオリフィス３２を備える。 第３図には、展示用ボックス１の上記の諸部分が再度示されており、これらが カードボード用のブランク１´に、該当する参照番号を備える。ベース３が、個 別の相互ロックフラップ３．１、３．２、および３．４から形成される公知の「 自動ベース３」を付与される点だけを付け加えておく。この自動ベース３は、図 示の公知の設計によって接着剤を用いて閉鎖位置に自動的に固定される。 向き合う側部壁４と重ねられる接着フラップ３３が後部壁６の長手方向に延出 する。 上部壁７は、前部壁２、およびその真下にあって側部壁４、５と接する支持フ ラップ７．２および７．３と向き合って配置される従来通りの押し込み型フラッ プ７．１によって形成されており、２つのノッチ７．４は、両側部壁４、５と接 しているので、前記に押し込み型フラップ７．１が再び開けることができないよ うに係合する。 宙吊りフラップ３１は、折り曲げフラップとして設計されており、折り曲げ線 ３４に沿ってそれ自体の上に折り曲げられる。宙吊りオリフィス３２を形成する ために、２つの対応する打ち抜きオリフィス３５、３６が宙吊りフラップ３１内 に導入されなければならない。 第１、２図に示すように、展示用ボックス１は基本的に、衛生タオル８を２つ の違った状態で販売するために使用される。 第１図に示す状態においては、展示用ボックス１は、そのベース３を下にして 直立するか、宙吊りフラップ３１によって吊り下げられる。第１の部分オリフィ ス１０を形成するために、断裂フラップ１１だけが切り離される。したがって、 第１の部分オリフィス１０だけが開かれ、垂直前部壁２の底部区域内に配置され る。展示用ボックス１は、したがってこの場合は、ディスペンサーとして用いら れ、内部の衛生タオル８は、連続して取り出されることができ上から下へと滑り 降りる。第１図に示すように、展示用ボックス１内に提供される成品に関するブ ランドネーム３７と説明をヒンジ型フラップ２６に印刷することができ、これら の成品に関するブランドネームと説明は、前部壁２が垂直方向に位置するために 読みやすい。このことによって販売が促進される。 第２図の状態においては、展示用ボックス１は、フラットな状態、すなわち、 後部壁６を下にして使用される。したがって、前部壁２は、水平方向に上を向い て配置される。断裂フラップ１１を取り除き、ミシン目線１９、２０を切り離す ことによって、取り出しオリフィス９は完全に開口され、展示用ボックス１の内 部は事実上開放され利用が可能である。ミシン目線１９、２０を切り離すことに よって形成されるヒンジ型フラップ２６は、ミシン目線２９、３０および切れ目 ２８に沿ってそれ自身の上に折り曲げられ、垂直方向を向く上部壁７と同一面内 で垂直方向上方に向く。ヒンジ型フラップ２６の前の半分４０は、２つの突起２ ４、２５の真下に置かれるので、第２図に示されるヒンジ型フラップ２６の位置 は確実にロックされる。成品に関するブランドネーム３７と説明３８は、この状 態においても前方から容易に読み取ることができる。ヒンジ型フラップ２６の上 方端部は、折り曲げられたヒンジ型フラップ２６の上方端部において流線形のエ ッジ部に至る弧状切断部２８によって形成される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 取り出しオリフィス(9)が、２つの部分をなして形成され、一個ずつの 物品または少数の物品(8)を取り出すような大きさに決められた第１の部分オリ フィス(10)を備え、 前記第１の部分オリフィス(10)は、これと連続し、残余のカードボード壁部(2 )を実質的に含む第２の部分オリフィス(14)と同様に、対応するカードボード壁 部(2)の縁部区域に設けられる点に特徴を有し、 カードボード壁部(2)内において、脆弱線(12,19,20)によって形成されるこの カードボード壁部(2)の１つに、引き裂いて開けることのできる取り出しオリフ ィス(9)を備える、 特に衛生タオル(8)、使い捨てナプキン等のような複数個の個別包装物品を保 持するための、カードボード等から作られる展示用ボックス。 ２． 第１の部分オリフィス(10)が、取り出しオリフィス(9)を備えるカード ボード壁部(2)の縁部区域内において、断裂フラップ(11)によって形成される点 に特徴を有する請求の範囲１記載の展示用ボックス。 ３． 断裂フラップ(11)が、実質的に小滴状をなしており、 第１の部分オリフィス(10)が、小滴状チップの区域を備える隣接カードボード 壁部(3)内に貫通する点に特徴を有する請求の範囲２記載の展示用ボックス。 ４． 第２の部分オリフィス(14)が、断裂フラップ(11)と隣り合う２本の脆弱 線(19,20)によって形成され、 これらの脆弱線は、それぞれが、カードボード壁部(2)の向かい合う縁部エッ ジ(17,18)とほぼ平行に延出しており、展示用ボックスに永久的に接続された断 裂ヒンジ型フラップ(26)を囲む点に特徴を有する請求の範囲２または３記載の展 示用ボックス。 ５． ヒンジ型フラップ(26)の長さ方向のほぼ中央に、２本の脆弱線(19,20) の間において、ヒンジ型フラップ(26)の幅(TB)の一部に亘って横断方向に延出す る好ましくは湾曲した切れ目(28)が設けられる点に特徴を有する請求の範囲４記 載の展示用ボックス。 ６． ヒンジ型フラップ(26)の脆弱線(19,20)は、それぞれ、ノーズの形態を なして内側に突出する短い切断線(22,23)に終わる点に特徴を有する請求の範囲 ４または５記載の展示用ボックス。 ７． 宙吊りフラップ(31)が、取り出しオリフィス(9)を備えるカードボード 壁部(2)から離隔するカードボード壁部(6)に設けられる点に特徴を有する請求の 範囲１ー６のいづれか１記載の展示用ボックス。 ８． 展示用ボックスが、宙吊りフラップ(31)によって吊り下げられる状態を なして配置することができ、 第１の部分オリフィス(10)だけが開けられ、前記オリフィスは、これを備える 垂直方向のカードボード壁部(2)の底部区域に位置する点に特徴を有する請求の 範囲７記載の展示用ボックス。 ９． 展示用ボックスが、第１の部分オリフィス(10)だけが開けられる状態を なして直立することができ、前記オリフィスは、これを備える垂直方向のカード ボード壁部(2)の底部区域に位置する点に特徴を有する請求の範囲１ー７のいづ れか１記載の展示用ボックス。 １０． 展示用ボックスが、横置き状態をなして配置されることができ、この状 態においては、水平に上を向くカードボード壁部(2)内の２つの部分オリフィス( 10,14)が開けられ、第２の部分オリフィス(14)を形成するヒンジ型フラップ(26) が、それ自身の上に折り曲げられて、取り出しオリフィス(9)の後端部において 垂直に位置する点に特徴を有する請求の範囲１ー７のいづれか１記載の展示用ボ ックス。