JP3080517U - 物品収納体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品を陳列する際に他の商品の陳列スペース
が少なくなる等の不都合を生じることなく商品に付帯さ
せる販売促進用の物品の展示効果を高めることができる
物品収納体を提供する。 【解決手段】 物品収納体１を下げ札６と共に商品４と
繋ぎ止めることにより、他の製造者の商品と共に限られ
たスペースに陳列された場合でも、他の製造者の商品と
比べて陳列される自己の商品の数を減らすことなく、消
費者に特定の商品には販売促進用の物品が提供されるこ
とをアピールし、商品の差別化を図ることができるとい
う利点がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば定期入れや財布等の商品に販売促進用の物品を取付けるため の物品収納体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に定期入れや財布などの販売においては、例えば、複数の製造者の商品が 商品の種類ごとに籠や棚等の限られたスペースに陳列されて販売されている。こ のように陳列された多種多様な商品の中から自己の商品を購入してもらうために は、商品の販売促進のための物品（以下、販促品という）を商品につけて販売す る等して他の製造者の商品との差別化を図り、消費者の購買意欲を促す必要があ る。このような場合、例えば、商品と販促品を一つの箱に同梱したり、或いは、 売場に張り紙などをして消費者に特定の商品を購入すると販促品が提供されるこ とを告知し、商品代金と引き替えに販促品を一つずつ渡すなどの方法が一般的に 採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、商品と販促品を一つの箱に入れると、商品のみを販売する場合 に比べて包装箱が大きくなり、商品を陳列する際に他の商品の陳列スペースが少 なくなる等の不都合を生じる場合があった。また、販促品を商品とは別個に配布 するのでは、販売員の負担が大きい上、陳列された商品と共に販促品を確認する ことができず、消費者の関心を引くことができないという欠点があった。

【０００４】 本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 商品に付される販売促進用の物品の展示効果を高めることのできる物品収納体を 提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は前記目的を達成するために、請求項１では下げ札を繋ぎ止めるための 繋止部材が取り付けられた商品に、販売促進用の物品を付すための物品収納体で あって、前記物品を収納した収納部と、下げ札の繋止部材に取付けられる取付部 とを備えている。これにより、複数の製造者の商品が限られたスペースに陳列さ れている場合でも、特定の製造者の商品を購入すれば販促品が提供されることを 消費者に確実に伝えることができる。

【０００６】 また、請求項２では、前記収納部を内部の物品を外部から目視可能に形成して いる。これにより、請求項１の作用に加え、消費者は提供される販促品の内容を 容易に確認することができる。

【０００７】 また、請求項３では、前記収納部に収納される物品は商品を収納可能な袋から なることとしている。これにより、請求項１または２の作用に加え、販売促進用 の物品として商品を収納して使用することができる袋を提供することができる。

【０００８】 また、請求項４では、前記袋はその内部を仕切る仕切部を備えている。これに より、請求項１または２または３の作用に加え、複数の物品を分類して収納する ことのできる袋を提供することができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１及び図２は本考案の一実施形態を示すもので、図１は商品に取り付けられ た物品収納体の全体図、図２は販促品を収納した袋の全体図である。

【００１０】 この物品収納体１は、透明な袋状のビニールからなり、販促品を出し入れ自在 に収納する収納部１ａと、その外側に設けられた取付部１ｂとから構成されてい る。また、この取付部１ｂとひも等の繋止部材２により値札等の下げ札３ととも に商品４に繋ぎ止めされている。

【００１１】 この物品収納体１の収納部１ａには販促品５が収納されている。販促品５は商 品４を収納可能な布製の袋からなり、収納部１ａに折り畳まれて収納されている 。商品４が定期入れや財布等の革製品の場合、その袋は、その商品４を収容する 程度の大きさに形成されている。

【００１２】 この物品収納体は、取付部１ｂに設けた孔１ｃに、商品４の繋止部材２を通す ことによって、商品４の下げ札３とともに取り付けられている。消費者は商品購 入後、上記繋止部材２を切断する等して商品から物品収納体を取外し、物品収納 体１の収納部１ａを開封して販促品５を容易に取り出すことができる。

【００１３】 通常、定期入れ等の商品４には下げ札３が付けられており、本実施形態の物品 収納体１をその下げ札用の繋止部材２に繋ぎ止めれば、販促品のためだけに特別 に他の繋止手段を要することなく、商品４に販促品５を容易に取り付けることが できる。また、商品陳列時に場所をとることもない。その際、消費者は陳列され ている商品４と共に販促品５を確認することができるので、消費者に対する販促 品の展示効果を高めることができ、販促効果を一層高めることができるという利 点がある。また、この物品収納体１に収納させた販促品５は、外部から目視する ことができるので、商品ごとに異なった販促品５を付けた場合、消費者の嗜好に あった販促品５を選ぶことができる。一方、消費者にとっても自らの所望する販 促品５を入手することができる上、販促品５の種類が複数であった場合、より自 分の好みにあった販促品を選んで商品を購入することができる。このことは商品 を販売する側にとって販売戦略においても有利である。

【００１４】 また、物品収納体１に販促品５である袋を収納した場合、販促品５を付された 商品４を収容できる大きさであるため、中に定期入れや財布等の革製品のように 傷の付きやすい商品を入れて保護することができるだけでなく、携帯電話機や化 粧品等を入れることができる。また、この袋の内部には別の布を取付けることに より、この袋を二つに仕切る仕切部５ａが設けられていることから、複数の物品 を分けて収納することができ、ジュエリーケース等としても使用することができ る。従って、様々な用途のある実用性の高い物品を消費者に提供することができ るので、高い販促効果をもたらすものである。

【００１５】

【発明の効果】

以上説明したように、請求項１の物品収納体によれば、下げ札と販促品とが同 じ繋止部材により繋ぎ止めされ、商品と一体となっているので、商品を陳列する 際に他の商品の陳列スペースが少なくなる等の不都合を生じることなく、他の商 品との差別化を図り、しかも消費者に販促品の存在をアピールすることができ、 販促品の展示効果を高めるという利点がある。

【００１６】 また、請求項２の物品収納体によれば、請求項１の効果に加え、消費者は販促 品を外部から確認することができるので、確実に自分の所望する販促品の付いた 商品を購入することができ、販促品の展示効果をより一層高めることができる。

【００１７】 また、請求項３の物品収納体によれば、請求項１または２の効果に加え、袋の 中に購入商品を収納したり、或いは他の任意の物品を収納する等、実用性に優れ た販促品を提供でき、より一層販促効果を高めることができる。

【００１８】 また、請求項４の物品収納体によれば、請求項１または２または３の効果に加 え、袋の中にジュエリーのような細かい複数の物品を分類して収納することがで きるので、多目的に利用可能な利用価値の高い販促品を提供でき、販促効果のよ り一層の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す物品収納体を商品に
繋ぎ止めした場合の全体図

【図２】販促品の全体図

【符号の説明】

１…物品収納体、１ａ…収納部、１ｂ…取付部、１ｃ…
孔、２…繋止部材、３…下げ札、４…商品、５…販促
品、５ａ…仕切部。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下げ札を繋ぎ止めるための繋止部材が取
   り付けられた商品に、販売促進用の物品を付すための物
   品収納体であって、 前記物品を収納した収納部と、 下げ札の繋止部材に取付けられる取付部とを備えたこと
   を特徴とする物品収納体。
2. 【請求項２】 前記収納部を内部の物品を外部から目視
   可能に形成したことを特徴とする請求項１記載の物品収
   納体。
3. 【請求項３】 前記収納部に収納される物品は商品を収
   納可能な袋からなることを特徴とする請求項１または２
   記載の物品収納体。
4. 【請求項４】 前記袋はその内部を仕切る仕切部を備え
   たことを特徴とする請求項１または２記載の物品収納
   体。