JP3096603B2 - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JP3096603B2
JP3096603B2 JP07024300A JP2430095A JP3096603B2 JP 3096603 B2 JP3096603 B2 JP 3096603B2 JP 07024300 A JP07024300 A JP 07024300A JP 2430095 A JP2430095 A JP 2430095A JP 3096603 B2 JP3096603 B2 JP 3096603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の空気調和機
備えた空気調和システムに係り、より詳しくは、それぞ
れの空気調和機で室内の空調を制御する空気調和システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、空気調和機は、室内の空調状態を表す状態変数、例
えば、室内の設定温度や設定湿度に基づいて該室内の温
度や湿度が設定温度や設定湿度となるように空調する。
【0003】ここで、例えば、猛暑時のように室外の温
度が非常に高い場合、室外から空気調和機が設けられた
室内に入った利用者が設定する設定温度は室外の温度よ
りはるかに低い温度を設定するのが通常である。
【0004】しかしながら、室外の温度に対して設定温
度がはるかに低い場合でも空気調和機は室内の温度を該
設定温度となるように空調することから、室内が該設定
温度となった場合、室内の空調状態は上記利用者にとっ
て寒く、不快と感ずるようになる。このため、該利用者
は設定温度を上げるように再度操作することになる。
【0005】同様に、厳冬時のように室外の温度が非常
に低い場合にも上記利用者は、室外の温度よりはるかに
高い温度に設定し、該設定温度となった室内の空調状態
は上記利用者にとって暑く、不快と感じ、該利用者は設
定温度を下げるように再度操作することになる。
【0006】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、室内の空調状態を室内を利用する利用者が快適と感
ずる状態に空調することの可能な空気調システムを提供
することを目的とする。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明は、
第1の空気調和機と、第2の空気調和機と、前記第1の
空気調和機及び前記第2の空気調和機に少なくとも暖房
運転時に空調用の温水を供給する熱源機と、前記第1の
空気調和機と前記熱源機との間及び前記第2の空気調和
機と前記熱源機との間でデータを通信するための通信手
段と、前記第1の空気調和機及び前記熱源機に設けられ
た室外の温度を検出する室外温度検出手段と、を備えた
空気調和システムであって、前記第1の空気調和機は、
前記第1の空気調和機に備えられた室外温度検出手段及
び前記通信手段により通信されかつ前記熱源機に設けら
れた記室外温度検出手段により検出された室外の温度の
少なくとも一方に基づいて前記室内を利用する利用者が
快適と感ずる状態変数を求め、求めた状態変数に基づい
て前記室内の空調を制御し、前記第2の空気調和機は、
前記通信手段により通信されかつ前記第1の空気調和機
及び前記熱源機に設けられた記室外温度検出手段により
検出された室外の温度の少なくとも一方に基づいて前記
室内を利用する利用者が快適と感ずる状態変数を求め、
求めた状態変数に基づいて前記室内の空調を制御するよ
うにしている。
【0009】請求項記載の発明は、第1の空気調和機
と、第2の空気調和機と、前記第1の空気調和機及び前
記第2の空気調和機に少なくとも暖房運転時に空調用の
温水を供給する熱源機と、前記第1の空気調和機と前記
熱源機との間及び前記第2の空気調和機と前記熱源機と
の間でデータを通信するための通信手段と、前記第1の
空気調和機及び前記熱源機のいずれか一方に設けられた
室外の温度を検出する室外温度検出手段と、を備えた空
気調和システムであって、前記第1の空気調和機は、前
記室外温度検出手段が第1の空気調和機に設けられた場
合には該室外温度検出手段により検出された室外の温
度、前記室外温度検出手段が前記熱源機に設けられた場
合には前記通信手段により通信されかつ該室外温度検出
手段により検出された室外の温度に基づいて前記室内を
利用する利用者が快適と感ずる状態変数を求め、求めた
状態変数に基づいて前記室内の空調を制御し、前記第2
の空気調和機は、前記通信手段により通信されかつ前記
室外温度検出手段により検出された室外の温度に基づい
て前記室内を利用する利用者が快適と感ずる状態変数を
求め、求めた状態変数に基づいて前記室内の空調を制御
するようにしている。
【0010】
【作用】本発明は、第1の空気調和機、第2の空気調和
機及び熱源機を通信手段によって接続し、第1及び第2
の空気調和機のそれぞで、室外温度検出手段により検出
された室外の温度に基づいて室内を利用する利用者が快
適と感ずる状態変数を求め、求めた状態変数に基づいて
室内の空調を制御する。
【0011】ここで、状態変数とは、室外温度検出手段
により検出された室外の温度に基づいて予め定まると共
に室内を利用する利用者が快適と感ずる室内の空調状態
を表す変数であり、これには、例えば、冷房モード、暖
房モード及び自動モード等にあっては上記利用者が快適
と感ずる温度(快適温度)、ドライモードにあっては上
記利用者が快適と感ずる湿度(快適湿度)及びこれらの
モードにおいて上記利用者が快適と感ずる風量に対応す
るモータの回転速度(快適速度)がある。
【0012】従って、例えば、冷房モードの運転開始時
において設定された目標温度と、上記検出された室外の
温度に基づいて求められる快適温度とが異なる場合、快
適温度を目標温度として再度設定し、該設定温度(快適
温度)となるように冷房モードの運転を行う。
【0013】このように、室外温度検出手段により検出
された室外の温度に基づいて室内を利用する利用者が快
適と感ずる状態変数を求め、求めた状態変数に基づいて
室内の空調を制御することから、室内の空調を室外から
入ってきた利用者にとって快適と感ずる状態にすること
ができる。
【0014】請求項記載の発明では、室外の温度を検
出する室外温度検出手段が設けられた第1の空気調和
機、該室外温度検出手段が設けられていない第2の空気
調和機及び室外の温度を検出する室外温度検出手段が設
けられかつ第1の空気調和機及び第2の空気調和機に少
なくとも暖房運転(冷房モードの運転)時に空調用の温
水を供給する熱源機を備えている。
【0015】ここで、通信手段は、第1の空気調和機と
熱源器との間及び第2の空気調和機と熱源機との間でデ
ータを通信する。
【0016】従って、第1の空気調和機は、室外の温度
を第1の空気調和機に設けられた室外温度検出手段から
入力することができると共に、熱源機に設けられた室外
温度検出手段により検出された室外の温度を通信手段に
より通信されて受信することができる。
【0017】そこで、第1の空気調和機は、第1の空気
調和機に設けられた室外温度検出手段及び通信手段によ
り通信されかつ熱源機に設けられた記室外温度検出手段
により検出された室外の温度の少なくとも一方、すなわ
ち、例えば、第1の空気調和機に設けられた室外温度検
出手段により検出された室外の温度、通信手段により通
信されかつ熱源機に設けられた室外温度検出手段により
検出された室外の温度及びこれらの室外の温度の平均値
に基づいて室内を利用する利用者が快適と感ずる状態変
数を求め、求めた状態変数に基づいて室内の空調を制御
する。
【0018】また、第2の空気調和機は、第1の空気調
和機及び前記熱源機に設けられた室外温度検出手段によ
り検出された室外の温度を通信手段により通信されて受
信することができる。
【0019】そこで、第2の空気調和機は、通信手段に
より通信されかつ第1の空気調和機及び熱源機に設けら
れた記室外温度検出手段により検出された室外の温度の
少なくとも一方、すなわち、例えば、第1の空気調和機
に設けられた室外温度検出手段により検出された室外の
温度、熱源機に設けられた室外温度検出手段により検出
された室外の温度及びこれらの室外の温度の平均値に基
づいて室内を利用する利用者が快適と感ずる状態変数を
求め、求めた状態変数に基づいて室内の空調を制御す
る。
【0020】のように、室外温度検出手段が設けられ
た第1の空気調和機は、室内の空調状態を室外から入っ
てきた利用者にとって快適と感ずる状態にすることがで
きる。また、室外温度検出手段が設けられていない第2
の空気調和機は、通信手段により通信されかつ第1の空
気調和機及び熱源機に設けられた記室外温度検出手段に
より検出された室外の温度を受信することができるた
め、室外温度検出手段が設けられた空気調和機と同様に
室内の空調を室外から入ってきた利用者にとって快適と
感ずる状態にすることができる。
【0021】請求項記載の発明、第1の空気調和機、
室外温度検出手段が設けられていない第2の空気調和機
及び第1の空気調和機及び第2の空気調和機に少なくと
も暖房運転(冷房モードの運転)時に空調用の温水を供
給する熱源機を備えている。ここで、室外の温度を検出
する室外温度検出手段が第1の空気調和機及び前記熱源
機のいずれか一方に設けられている。
【0022】ここで、第1の空気調和器機は、室外温度
検出手段が第1の空気調和機に設けられた場合には該室
外温度検出手段から室外の温度を入力することがてき
る。また、第1の空気調和器機は、室外温度検出手段が
熱源機に設けられた場合には該室外温度検出手段により
検出された室外の温度を通信手段により通信されて受信
することができる。
【0023】よって、第1の空気調和機は、このよう
に、入力又は受信した室外の温度に基づいて室内を利用
する利用者が快適と感ずる状態変数を求め、求めた状態
変数に基づいて室内の空調を制御する。
【0024】また、第2の空気調和機は、第1の空気調
和機及び前記熱源機のいずれか一方に設けられた室外温
度検出手段で検出された室外の温度を通信手段により通
信されて受信することができる。
【0025】よって、第2の空気調和機は、このよう
に、通信手段により通信されて受信した第1の空気調和
機及び前記熱源機のいずれか一方に設けられている室外
温度検出手段で検出された室外の温度に基づいて室内を
利用する利用者が快適と感ずる状態変数を求め、求めた
状態変数に基づいて前記室内の空調を制御する。
【0026】このように、第1の空気調和機及び第2の
空気調和機は、室外温度検出手段が設けられていなくと
も通信手段により通信されて室外の温度を受信すること
ができるため、室外温度検出手段が設けられた空気調和
機と同様に室内の空調を室外から入ってきた利用者にと
って快適と感ずる状態にすることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。本実施例の空気調和システムは、図1に示
すように、複数の室内〔本実施例では3室(なお、3室
に限定されない。)〕の各々に各1台つづ配置された室
内ユニット10A、10B、10C、室外に設置された
室外ユニット11A、定速機11B、11C及びボイラ
12を備えている。なお、室外ユニット11Aは、後述
するコンプレッサ26を制御する電源の周波数を変更す
ることができるもの(以下、インバータタイプと称す
る。)である。一方、定速機11B、11Cは、該コン
プレッサ26を制御する電源の周波数を変更することが
できないもの(以下、定速タイプと称する。)である。
なお、室内ユニット10A及び室外ユニット11Aは、
本発明の第1の空気調和機を構成する。また、室内ユニ
ット10Bと室外ユニット11B、及び、室外ユニット
10Cと室外ユニット11Cはそれぞれ、本発明の第2
の空気調和機を構成する。
【0028】室内ユニット10A及び室外ユニット11
A、室内ユニット10B及び定速機11B、室内ユニッ
ト10C及び定速機11Cのそれぞれは、後述するよう
に、外気温度(室外の温度)等の情報が通信されるため
の情報通信用の配線(以下、通信線という。)14A、
14B、14Cにより接続されている。また、室外ユニ
ット11Aとボイラ12は、通信線55A1、55A2
からなる通信線55Aにより接続されている。更に、定
速機11Bとボイラ12は、通信線55B1、55B2
からなる通信線55Bにより接続されている。また、定
速機11Cとボイラ12は、通信線55C1、55C2
からなる通信線55Cにより接続されている。なお、通
信線55A、55B、55Cを介して、室外ユニット1
1A、定速機11B、11Cからボイラに対して、温水
を低温、高温にする指示を与える指示情報等が送信され
る。
【0029】なお、室外機11Aには、後述するよう
に、外気温度を検出する外気温度センサ110Aが備え
られている。また、ボイラ12には、後述するように、
凍結防止用の外気温度センサ110Bが備えられてい
る。
【0030】また、空気調和システムは、室内ユニット
10Aと室外ユニット11A、室内ユニット10Bと定
速機11B、室内ユニット10Cと定速機11Cのそれ
ぞれに冷媒を循環させる冷媒循環路が設けられている。
まず、図2を参照して、室内ユニット10Aと室外ユニ
ット11Aとに冷媒を循環させる冷媒循環路を説明す
る。すなわち、この図2に示すように、室内ユニット1
0Aには、単一のユニットの送風路に冷凍サイクル中の
蒸発器が温水の供給される放熱器に対して風上になるよ
うに配置された室内熱交換器16が設けられている。蒸
発器は、冷媒コイルを備え、冷媒コイル内を流通する冷
媒を蒸発させて熱交換を行う。また、放熱器は、温水コ
イルを備え、温水コイル内を流通する温水により熱交換
を行う。この室内熱交換器16の近傍には、室内熱交換
器16を通過させて送風するための後述するファンモー
タ70Eによって駆動されるファンが設けられている。
【0031】室内熱交換器16の蒸発器は、太管で構成
された冷媒配管18Aを介して室外ユニット12のバル
ブ20に接続されている。バルブ20は、マフラー2
2、アキュムレータ24、コンプレッサ26、冷媒コイ
ルを備え冷媒コイル内を流通する冷媒により熱交換を行
う室外熱交換器28、及びキャピラリーチューブ30
(減圧装置)を介してバルブ32に接続されている。そ
して、バルブ32が、細管で構成された冷媒配管34A
を介して室内熱交換器16の蒸発器に接続されることに
より、密閉された冷媒循環路すなわち冷凍サイクルが形
成されている。なお、室外熱交換器28の近傍には、室
外熱交換器28を通過させて送風するための後述するフ
ァンモータ112Aによって駆動されるファンが設けら
れている。
【0032】なお、室内ユニット10Bと定速機11
B、室内ユニット10Cと定速機11Cのそれぞれに冷
媒を循環させる冷媒循環路は、上述の冷媒循環路(図2
参照)と同一の構成となっているが、図1に示すよう
に、上記冷媒配管18A及び冷媒配管34Aに代えて、
冷媒配管18B、18C及び冷媒配管34B、34Cを
備えている。
【0033】また、空気調和システムは、室内ユニット
10A、10B、10Cの各々とボイラ12とに温水を
循環させる温水循環路が設けられている。まず、図3を
参照して、室内ユニット10Aとボイラ12とに温水を
循環させる温水循環路を説明する。すなわち、この図3
に示すように、室内熱交換器16の放熱器は、温水ペア
チューブ36Aを介して室外ユニット12の温水入口ニ
ップル38に接続されている。温水入口ニップル38
は、プレッシャーキャップ41を備えたプレッシャータ
ンク40、ポンプ42、及び温水熱交換器44を介して
温水出口ニップル46に接続されている。そして、温水
出口ニップル46が、温水循環路を流れる温水流量を制
御する流量可変弁62、温水ペアチューブ48Aを介し
て室内熱交換器16の放熱器に接続されることにより密
閉された温水循環路が形成されている。
【0034】この温水熱交換器44はバーナ50により
加熱(ガス又は灯油により加熱)されて温水を生成す
る。温水循環路のプレッシャータンク40は、ドレイン
に接続されたドレインタンク52にプレッシャーキャッ
プ41を介して接続され、温水循環路は逆止弁54を備
えた注入管56を介して加圧注入口に接続され、温水循
環路には注入管56を介して水道水等が注入される。さ
らに、温水循環路は熱動弁58を備えた分岐管60を介
して床暖房用の床マットに接続されている。なお、61
は低温サーミスタ、63は高温サーミスタである。
【0035】この温水循環路では、水温が上昇し内圧が
所定値(例えば、0.9kg/cm2)以上になるとプレッシ
ャーキャップ41の圧力弁が作動し、温水は圧力逃がし
口からドレインタンク52へ流入する。一方、運転を停
止して温水の温度が低下し、温水循環路の内圧が所定値
未満に低下すると、負圧弁が作動し、ドレインタンク5
2から温水が回収される。
【0036】なお、室内ユニット10B、10Cの各々
とボイラ12とに温水を循環させる温水循環路は、上述
の冷媒循環路(図3参照)と同一の構成となっている
が、図1に示すように、上記温水ペアチューブ36A、
48Aに代えて、温水ペアチューブ36B、48B及び
温水ペアチューブ36C、48Cを備えている。
【0037】次に、室内ユニット10A、10B、10
Cの電気回路を説明するが、これらは同一の構成となっ
ているので、以下、室内ユニット10Aの電気回路の説
明をし、室内ユニット10B、10Cの電気回路の説明
を省略する。すなわち、図4は、室内ユニット10Aの
電気回路を示すものであり、この電気回路は電源基板7
0及びコントロール基板72を備えている。電源基板7
0には、室内に供給される風量を調整するファンモータ
70Eが接続された駆動回路70A、各種モータを駆動
するための電力を生成するモータ電源回路70B、制御
回路用の電力を生成する制御回路用電源回路70C、及
びシリアル回路用の電力を生成するシリアル回路用電源
回路70Dが設けられている。
【0038】コントロール基板72には、シリアル回路
用電源回路70Dに接続されたシリアル回路72A、モ
ータを駆動する駆動回路72B、及びマイクロコンピュ
ータ(マイコン)72Cが設けられている。駆動回路7
2Bには、フラップを上下動させる上下フラップモータ
74A、左右フラップモータ74B、74C、床面全面
の温度を検出するために床面の温度を検出するフロアセ
ンサを回転駆動するフロアセンサモータ74D及び流量
可変弁62が接続されている。
【0039】また、マイコン72Cには、表示基板76
に設けられた運転モード等を表示する表示用LED、光
センサ、リモートコントローラからの操作信号を受信す
る受信回路が接続され、さらにセンサ基板78に設けら
れた床面の温度検出エリアを表示するエリアLED及び
フロアセンサをが接続されている。さらに、マイコン7
2Cには、室温を検出する室温センサ80A、室内熱交
換器16の冷媒コイルの温度を検出する熱交換器用温度
センサ80B、室内の湿度を検出する湿度センサ80C
が接続されると共に、スイッチ基板82に設けられた自
己診断用LED、運転モードを切り換える運転切換スイ
ッチ及び自己診断スイッチが接続されている。この運転
切換スイッチには、運転モードの表示が設けられてお
り、現在の運転モードが表示基板76に設けられた表示
用LEDによって表示される。この運転切換スイッチ
は、図示しない運転モード切換スイッチを備えたリモー
トコントローラによる遠隔操作によって切り換えられる
が、手動で切り換えることもできる。
【0040】次に、室外ユニット11A、定速機11
B、11Cの電気回路を説明する。まず、室外ユニット
11Aの電気回路を説明する。すなわち、図5は、室外
ユニット11Aの電気回路を示すものであり、この電気
回路は整流回路100及びコントロール基板102を備
えている。なお、室外ユニット11Aの電気回路は、
〜において、図4の室内ユニット10Aの電気回路に
接続されている。
【0041】コントロール基板102には、通信線14
Aを介して室内ユニット10Aのシリアル回路用電源回
路70Dに接続されたシリアル回路102A、後述する
ボイラ12のシリアル回路152A(図7参照)に接続
されたシリアル回路102E、ノイズを除去するノイズ
フィルタ102B、102C、102D、インバータ1
04をスイッチングするための電力を生成するスイッチ
ング電源回路102E及びマイコン102Fが設けられ
ている。
【0042】なお、室内ユニット10Aのシリアル回路
用電源回路70Dとシリアル回路102Aは、通信線1
4A(図4及び図5の参照)を介して、PCM(パル
ス符号変調)によるシリアル信号(後述する外気温度情
報)が送信される。
【0043】スイッチング電源回路102Eにはインバ
ータ104が接続され、インバータ104には、冷媒を
圧縮するコンプレッサ26が接続されている。
【0044】また、マイコン102Fは、前述した外気
温度を検出する外気温度サーミスタ110A、室外熱交
換器28の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度サー
ミスタ110B、コンプレッサの温度を検出するコンプ
レッサ温度サーミスタ110Cが接続されている。な
お、112Aはファンモータ、112Bはファンモータ
用コンデンサである。
【0045】次に、定速機11B、11Cの電気回路を
説明するが、これらは同様の構成となっているので、以
下、定速機11Bの電気回路を説明する。すなわち、図
6は、室外機11Bの電気回路を示すものであり、前述
した室外ユニット11Aのコントロール基板102を備
えている。なお、室外機11Bの電気回路も、〜に
おいて、定速機10Bの電気回路に接続されている。
【0046】コントロール基板102には、前述した室
外ユニット11Aの電気回路と同様のシリアル回路10
2A、ボイラ12のシリアル回路152B(図7参照)
に接続されたシリアル回路102C、ノイズフィルタ1
02B、マイコン102F及びスイッチ回路102Sと
が設けられている。このスイッチ回路102Sにはコン
プレッサ26が接続されている。なお、室外機11B、
11Cのシリアル回路102Aと定速機10B、10C
のシリアル回路用電源回路70Dは、通信線14B、1
4C(図4及び図6の参照)を介して、PCM(パル
ス符号変調)によるシリアル信号(後述する外気温度情
報)が送信される。
【0047】また、マイコン102Fは、前述した室外
ユニット11Aの電気回路と同様のコイル温度サーミス
タ110B及びコンプレッサ温度サーミスタ110Cが
接続されている。なお、112Aはファンモータ、11
2Bはファンモータ用コンデンサである。
【0048】次に、ボイラ12の電気回路を説明する。
すなわち、図7に示されるように、ボイラ12の電気回
路はコントロール基板150を備えている。このコント
ロール基板150には、バーナコントローラ152が接
続された電源回路150A、室外ユニット11Aのシリ
アル回路102Eに接続されたシリアル回路152A、
定速機11Bのシリアル回路102Cに接続されたシリ
アル回路152B、定速機11Cのシリアル回路(図6
のシリアル回路102Cに対応)に接続されたシリアル
回路152C及びこれらが接続されたマイコン150C
が設けられている。
【0049】このマイコン150Cには、温水ボイラ温
度サーミスタ154、表示基板156及び前述した外気
温度セーミスタ110Bが接続されている。
【0050】なお、電源回路150Aは、商業電力を利
用してマイコン150Cに電源を供給すると共に、バー
ナコントローラ152に電源を供給するためのものであ
る。また、シリアル回路152A、152B、152C
及びシリアル回路102E、102C、定速機11Cの
シリアル回路(図6のシリアル回路102Cに対応す
る)は、室外ユニット11A及び定速機11B、11C
の各々とボイラ12との双方向通信を行うときのインタ
ーフェイス回路である。すなわち、室外ユニット11A
のシリアル回路102Aとボイラ12のシリアル回路1
52Aとは、、の通信線55A1、55A2の通信
線55Aを介して接続されている。また、同様に、定速
機11Bのシリアル回路とボイラ12のシリアル回路1
52B、定速機11Cのシリアル回路とボイラ12のシ
リアル回路152Cとは、それぞれ、、の通信線5
5B1、55B2の通信線55B、′、′の通信線
55C1、55C2の通信線55Cを介して接続されて
いる。この通信線55A、55B、55Cを介して、マ
イコン150Cは温水ボイラ温度サーミスタ154で検
出したボイラ12の温水の温度をマイコン102Fに送
信する。一方、マイコン102F(図5及び図6)は、
温水を高温(例えば、82℃)にするための指令情報
や、温水を低温(例えば、62℃)にするための指令情
報を送信する。そして、マイコン150Cは、この受信
した信号に基づいてバーナコントローラ152を制御す
る。また、バーナ点火中には表示基板156の表示LE
Dを点灯させる。
【0051】次に、本実施例の作用を、室内ユニット1
0A、10B、10Cのマイコン72Cの制御ルーチン
(図8)、定速機11B、11Cのマイコン102Fの
制御ルーチン(図9)、ボイラ12のマイコン150C
の制御ルーチン(図10)、室外ユニット11Aの10
2Fの制御ルーチン(図11)を示したフローチャート
を参照して、説明する。なお、本実施例の空気調和シス
テムは、冷房モード、暖房モード、ドライモード及び自
動モードの運転を行うことが可能である。まず、冷房モ
ードの運転を説明する。
【0052】例えば、室内ユニット10A、10B、1
0Cのいずれかの受信回路が、リモートコントローラか
らの操作信号(設定温度Tj の設定及び冷房モードの運
転の指示の情報が含まれた信号)を受信した場合、スタ
ートし、ステップ202(図8参照)で、自己の室内ユ
ニットが室外ユニット11Aと接続しているか否かを判
断する。ここで、室内ユニット10B、10Cのいずれ
かの受信回路が、リモートコントローラからの操作信号
を受信した場合、室内ユニット10B、10Cは室外ユ
ニット11Aと接続されていないので、ステップ202
の判断が肯定されてステップ204に進む。一方、室内
ユニット10Aの受信回路が、リモートコントローラか
らの操作信号を受信した場合、室内ユニット10Aは室
外ユニット11Aと接続されていないので、ステップ2
02の判断が否定されてステップ206に進む。
【0053】ステップ204では、通信線14B又は通
信線14Cを介して外気温度送信要求を定速機11B
(又は定速機11C)に送信する。一方、ステップ20
6では、シリアル回路72A、シリアル回路用電源回路
70D(図4参照)、シリアル回路102A(図5参
照)を介してマイコン102Fに外気温度送信要求を送
信する。
【0054】次のステップ208では、外気温度T0
受信したか否かを判断し、該判断が肯定された場合に
は、ステップ210で、設定温度Tj を取り込む。
【0055】次のステップ212で、マイコン72Cの
図示しないRAMから外気温度T0に基づいて快適湿度
i を取り込む。ここで、快適温度Ti とは、温度(外
気温度)T0 の室外から室内に入った者が快適と感ずる
温度であり、これは、次の表1の通りとなっており、室
内ユニット10A、定速機10B、10Cのマイコン7
2Cの図示しないRAMにこのデータがマップとなって
記憶されている。なお、このように、マップとして記憶
せずに、外気温度T0 と快適温度Ti との関係を表す式
を記憶するようにしてもよい。
【0056】
【表1】 次のステップ214で、設定温度Tj と取り込んだ快適
温度Ti とが異なるか否かを判断する。設定温度Tj
快適温度Ti とが同じである場合には、リモートコント
ローラにより設定された設定温度Tj が室内に入った者
が快適と感ずる温度と等しく、室内の設定温度を変更す
る必要がないことから、本ルーチンを終了して、室内の
温度が設定温度j となるように冷房モードの運転を行
う。一方、設定温度Tj が快適温度Ti と異なる場合に
は、リモートコントローラにより設定された設定温度T
j が室内に入った者が快適と感ずる温度でないので、ス
テップ212で、快適温度Ti を設定温度Tj として再
設定して、本ルーチンを終了し、室内の温度が快適温度
i に設定された設定温度となるように冷房モードの運
転を行う。
【0057】ここで、冷房モードの運転を説明する。ま
ず、室内ユニット10A及び室外ユニット11Bによる
冷房モードの運転を説明する。すなわち、前述した冷媒
循環路を冷媒が循環するように制御して、室外側熱交換
器28で冷媒を凝縮し、室内側熱交換器16で冷媒を蒸
発させて室内の冷房を行って、室内の温度を設定温度T
j とする。
【0058】なお、この際、コンプレッサ26のファジ
イ制御を行うようにしてよい。すなわち、現在の室温と
設定温度との差を演算すると共に、この差の単位時間あ
たりの変化量を演算する。そして、この差とこの差のの
単位時間あたりの変化量とに応じて予めファジイ推論則
により定められたコンプレッサ26の周波数変化量のマ
ップから、周波数変化量を求め、インバータを制御して
コンプレッサの周波数制御を行う。
【0059】次に、室内ユニット10B及び定速機11
B(室内ユニット10C及び定速機11C)による冷房
モードの運転を説明する。すなわち、室内ユニット10
B(室内ユニット10C)のマイコン72Cは、所定時
間毎に、室温センサ80Aから室温を取込み、この情報
を、シリアル回路72A、シリアル回路用電源回路70
D(図4参照)及びシリアル回路102A(図6参照)
を介して、定速機11B(定速機11C)のマイコン1
02Fに送信し、マイコン102Fは、室温が設定温度
j となるように、スイッチ回路102Sをオン、オフ
し、コンプレーサ26を制御する。
【0060】次に、定速機11B、11Cの制御ルーチ
ンを説明する。定速機11Bの制御ルーチンは、室内ユ
ニット10Bから通信線14Bを介して外気温送信要求
を受信した場合に、スタートし、定速機11BC制御ル
ーチンは、室内ユニット10Cから通信線14Cを介し
て外気温送信要求を受信した場合に、スタートし、それ
ぞれステップ230で、通信線55B(定速機11Bの
制御ルーチンの場合)、通信線55C(定速機11Cの
制御ルーチンの場合)により、シリアル回路102C
(図6参照)、シリアル回路152B(定速機11Bの
制御ルーチンの場合)、シリアル回路152C(定速機
11Cの制御ルーチンの場合)を介して外気温送信要求
をボイラ12のマイコン150Cに送信する。次のステ
ップ232で、ボイラ12から外気温T0 を受信したか
否かを判断し、外気温T0 を受信した場合に、ステップ
234で、外気温T0 を通信線14Bを介して室内ユニ
ット10B送信して(定速機11Bの制御ルーチンの場
合)、通信線14Cを介して室内ユニット10Cに送信
して(定速機11Cの制御ルーチンの場合)、本処理を
終了する。
【0061】次に、ボイラ12のマイコン150Cの制
御ルーチンを説明する。本ルーチンは、室外ユニット1
1B又は室外ユニット11Cから、外気温度送信要求を
受信した場合にスタートし、ステップ218で、外気温
度送信要求が送信された通信線55B、55Cのいずれ
かの接続端子のアドレスを記憶する。これにより、外気
温度送信要求を送信した室外ユニット11B、11Cの
いずれかを記憶することになる。
【0062】次のステップ220で、ボイラ12に備え
られた外気温度サーミスタ110Bから外気温度を取り
込まず、室外ユニット11Aに備えられた外気温度サー
ミスタ110Aから外気温度を取り込むように指定され
ているか否かを判断する。該判断が肯定された場合に
は、ステップ222で、外気温送信要求を通信線55A
を介して室外ユニット11Aに送信する。一方、ボイラ
12に備えられた外気温度サーミスタ110Bから外気
温度を取り込むように指定されている場合には、ステッ
プ228で、外気温度サーミスタ110Bから外気温度
を取込み、ステップ226に進む。
【0063】ステップ224で、室外ユニット11Aか
ら通信線55Aを介して外気温T0を受信したか否かを
判断し、外気温T0 を受信した場合に、ステップ226
で、記憶したアドレス(ステップ218)に基づいて、
外気温T0 を通信線55B又は通信線55Cを介して室
外ユニット11B又は室外ユニット11Cに送信して、
本処理を終了する。
【0064】最後に、室外ユニット11Aの制御ルーチ
ンを説明する。本ルーチンは、室内ユニット10Aのマ
イコン72Cからシリアル回路72A、シリアル回路用
電源回路70D、シリアル回路102Aを介して又はボ
イラ12のマイコン150Cからシリアル回路152
A、シリアル回路152A、シリアル回路102Eを介
して外気温送信要求を受信した場合にスタートし、ステ
ップ238で、外気温度サーミスタ110Aから外気T
0 を取込み、ステップ240で、外気温送信要求を室内
ユニット10Aから受信したか否かを判断し、該判断が
肯定された場合には、ステップ242で、外気温T0
室内ユニット10Aに送信して、本処理を終了する。
【0065】一方、外気温送信要求をボイラ12から受
信した場合にはステップ240の判断が否定され、この
場合には、ステップ244で、外気温T0 をボイラ12
に送信して、本処理を終了する。
【0066】このように本実施例によれば、リモートコ
ントローラから送信された操作信号により設定された設
定温度と快適温度とが異なる場合、快適温度を設定温度
として再設定し、室内の温度を快適温度に再設定された
設定温度となるように空調制御を行っているので、室内
の空調状態を利用が快適と感じる状態に自動設定するこ
とができる。
【0067】従って、単に設定温度となるように空調制
御を行う従来の空気調和機と比較すると、従来の空気調
和機では、室温が設定温度となっても室内の空調状態が
利用者にとって寒く又は暑く、不快と感ずるのに対し、
本実施例では、設定温度が快適温度に設定されているた
め、室内の温度が設定温度となると該室内の空調状態が
利用者にとって快適と感ずるという、優れた効果があ
る。
【0068】このように、快適温度を設定温度として設
定し、設定温度となった室内の空調状態が利用者にとっ
て快適と感ずることから、従来の空気調和機のように、
設定温度となっても利用者が不快と感じ設定温度を上げ
る又は下げるような再操作を防止でき、操作性が向上す
る。
【0069】また、前述した実施例では、ボイラ12か
ら又はボイラ12を中継地点として通信線を介してイン
バータタイプの室外ユニットを備えた空気調和機から外
気温度を取り込むことができるため、定速タイプの定速
機を備えた空気調和機であっても、インバータタイプの
室外ユニットを備えた空気調和機のようにきめ細かい制
御を行うことができる。
【0070】なお、外気温度が高い場合に利用者は室内
の温度を快適温度よりも大きく下回る温度に設定するの
が通常であるので、室内の温度の設定温度を快適温度に
設定すればその分消費電力の節約となる。
【0071】以上説明した実施例では、冷房モードの運
転について説明したが、これ限定するものでなく、暖房
モード、ドライモード及び自動モードの運転においても
同様に行うようにしてもよい。すなわち、外気温度に基
づく快適温度、快適湿度(外気温度に基づいて定まる利
用者が快適と感ずる湿度)を前述した実施例と同様にR
AMに記憶するようにすればよい。なお、外気温度と快
適温度又は快適湿度との関係式をRAMに記憶するよう
にしてもよい。そして、それぞれのモードの運転におい
て、リモートコントローラにより設定された設定温度や
設定湿度等が快適温度、快適湿度と異なる場合に該快適
温度、快適湿度を設定温度、設定湿度として設定して、
各モードの運転を行うようにする。
【0072】ここで、各モードの運転は、次の通りであ
る。すなわち、室内ユニット10A及び室外ユニット1
1Aによるドライモードの運転は、前述した冷凍サイク
ルを冷媒が循環し、かつ、温水循環路を温水が循環する
ように制御して、蒸発器で冷却・除湿された調和空気を
放熱器で再加熱した後の調和空気を室内に供給すること
により行って、室内の湿度を設定湿度(快適湿度)にす
る。
【0073】なお、このように、蒸発器で冷却・除湿さ
れた調和空気を放熱器で再加熱した後の調和空気を室内
に供給するようにしているのは、次の理由からである。
すなわち、冷房能力はファンの回転速度で定まることか
ら室温が設定温度以下にならないようにファンを低速で
間欠運転すると、部屋の大きさや外気温度によって室温
が上下し、一方、除湿するためにはコンプレッサの能力
は最小能力未満には低下させることができないので、室
温が設定温度から1〜2°、場合によっては3°程度低
下することがある。
【0074】そこで、室内側熱交換器の冷媒コイルで冷
却して除湿した空気を室内側熱交換器に設けられた温水
コイルで温めて設定温度以下に低下しないようにする。
【0075】なお、単に、前述した冷凍サイクルを冷媒
が循環し、かつ、コンプレッサを最小能力で運転し、フ
ァンの回転速度を低速(例えば、微弱)にしてファンを
間欠運転させるようにしてもよい。
【0076】また、コンプレッサ26のファジイ制御及
び流量可変弁62のファジイ制御を行うようにしてよ
い。すなわち、コンプレッサ26のファジイ制御は、ま
ず、現在の湿度と予め設定された設定湿度との差を演算
すると共に、この差の単位時間あたりの変化量を演算す
る。そして、この差とこの差の単位時間あたりの変化量
とに応じて予めファジイ推論則により定められたコンプ
レッサ26の周波数変化量のマップから、周波数変化量
を求め、インバータ104を制御してコンプレッサ26
の周波数制御を行う。また、流量可変弁62のファジイ
制御は、まず、現在の室温と予め設定された設定温度と
の差を演算すると共に、この差の単位時間あたりの変化
量を演算する。そして、この差とこの差の単位時間あた
りの変化量とに応じて予めファジイ推論則により定めら
れた流量可変弁62の弁開閉変化量のマップから、弁開
閉変化量を演算し、この弁開閉変化量に応じて流量可変
弁62を制御する。
【0077】次に、室内ユニット10B及び室外ユニッ
ト11B(室内ユニット10C及び室外ユニット11
C)によるドライモードの運転を説明する。すなわち、
このドライモードの運転は、前述した冷凍サイクルを冷
媒が循環し、かつ、コンプレッサ26が最小能力で運転
されるようにスイッチ回路102Sを制御し、ファンの
回転速度を低速(例えば、微弱)にしてファンを間欠運
転させる。
【0078】次に、室内ユニット10A及び室外ユニッ
ト11A、室内ユニット10B及び室外ユニット11B
(室外ユニット10C及び室外ユニット11C)による
暖房モードの運転を説明する。すなわち、暖房モードの
運転は、ボイラ12に対して運転開始を指示し、温水を
ボイラ12で生成させる。そして、この生成された温水
を、温水循環路において循環し、室内ユニット内に内蔵
された室内熱交換器に送出させる。
【0079】なお、流量可変弁62のファジイ制御を行
うようにしてもよい。すなわち、まず、現在の室温と予
め設定された設定温度との差を演算すると共に、この差
の単位時間あたりの変化量を演算する。そして、この差
とこの差の単位時間あたりの変化量とに応じて予めファ
ジイ推論則により定められた流量可変弁62の弁開閉変
化量のマップから、弁開閉変化量を演算し、この弁開閉
変化量に応じて流量可変弁62を制御する。
【0080】また、前述した実施例では、室外ユニット
から取り込んだ外気温度に基づいて室内の温度の設定温
度を快適温度、室内の湿度を快適湿度に変更等している
が、これ限定するものでなく、室外ユニットから取り込
んだ外気温度及びボイラ12から取り込んだ外気温度の
平均値から室内の温度の設定温度を快適温度、室内の湿
度を快適湿度に変更等してもよい。
【0081】更に、外気温度サーミスタが設けられた室
外ユニットを用いた空気調和システムを説明したが、こ
れ限定するものでなく、ボイラーのみに外気温度サーミ
スタが設けられた場合の空気調和システムにも適用する
ことができる。
【0082】また、前述した実施例では、室内ユニット
及び室外ユニット、2つの室内ユニット及び定速機から
なる空気調和システムについて説明したが、これ限定す
るものでなく、外気温度サーミスタが設けられかつコン
プレッサを制御する電源の周波数制御を行うためのイン
バータ回路を有する空気調和機のみにおいても同様に、
冷房モード、暖房モード、ドライモード及び自動モード
の運転において、外気温度に基づいて室内の温度の設定
温度を快適温度、快適湿度に変更等するようにしてもよ
い。
【0083】更に、前述した実施例では、外気温度に基
づいて、室内の設定温度を快適温度に、室内の設定湿度
を快適湿度に変更等することについて説明したが、これ
限定するものでなく、更に、風量についても同様に行う
ようにしてもよい。すなわち、外気温度に基づいて予め
定まりかつ利用者が快適と感ずる風量となるためのファ
ンを回転させるモータの回転速度(快適速度)を前述し
た実施例と同様にRAMに記憶するようにすればよい。
なお、外気温度と快適速度との関係式をRAMに記憶す
るようにしてもよい。そして、それぞれのモードの運転
において、リモートコントローラにより設定された設定
回転速度が快適速度と異なる場合に、該快適速度を設定
回転速度として設定して、各モードの運転を行うように
する。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように発明は、室外温度
検出手段により検出された室外の温度に基づいて室内を
利用する利用者が快適と感ずる状態変数を求め、求めた
状態変数に基づいて室内の空調を制御することから、室
内の空調を室外から入ってきた利用者にとって快適と感
ずる状態にすることができる、という効果を有する。
【0085】このとき、請求項記載の発明は、室外温
度検出手段が設けられた第1の空気調和機は、室内の空
調状態を室外から入ってきた利用者にとって快適と感ず
る状態にすることができ、かつ、室外温度検出手段が設
けられていない第2の空気調和機は、通信手段により通
信されかつ第1の空気調和機及び熱源機に設けられた記
室外温度検出手段により検出された室外の温度を受信す
ることができるため、室外温度検出手段が設けられた空
気調和機と同様に室内の空調を室外から入ってきた利用
者にとって快適と感ずる状態にすることができる、とい
う効果を有する。
【0086】請求項記載の発明は、第1の空気調和機
及び第2の空気調和機は、室外温度検出手段が設けられ
ていなくとも通信手段により通信されて室外の温度を受
信することができるため、室外温度検出手段が設けられ
た空気調和機と同様に室内の空調を室外から入ってきた
利用者にとって快適と感ずる状態にすることができる、
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の空気調和機の冷媒回路図であ
る。
【図3】本発明の実施例の空気調和機の温水回路図であ
る。
【図4】上記実施例の空気調和機の室内ユニットの電気
回路図である。
【図5】上記実施例の空気調和機の室外ユニットの電気
回路図である。
【図6】上記実施例の空気調和機の定速機の電気回路図
である。
【図7】上記実施例のボイラの電気回路図である。
【図8】室内ユニットの制御ルーチンを示したフローチ
ャートである。
【図9】定速機の制御ルーチンを示したフローチャート
である。
【図10】ボイラの制御ルーチンを示したフローチャー
トである。
【図11】室外ユニットの制御ルーチンを示したフロー
チャートである。
【符号の説明】
10A 室内ユニット(第1の空気調和機) 11A 室外ユニット(第1の空気調和機) 10B、10C 定速機(第2の空気調和機) 11B、11C 室外機(第2の空気調和機) 12 ボイラ(熱源機) 55A、55B、55C 通信線(通信手段) 110A、110B 外気温度サーミスタ(室外温
度検出手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の空気調和機と、 第2の空気調和機と、 前記第1の空気調和機及び前記第2の空気調和機に少な
    くとも暖房運転時に空調用の温水を供給する熱源機と、 前記第1の空気調和機と前記熱源器との間及び前記第2
    の空気調和機と前記熱源機との間においてデータを通信
    するための通信手段と、 前記第1の空気調和機及び前記熱源機に設けられ室外の
    温度を検出する室外温度検出手段と、 を備えた空気調和システムであって、 前記第1の空気調和機は、前記第1の空気調和機に備え
    られた室外温度検出手段及び前記通信手段により通信さ
    れかつ前記熱源機に設けられた記室外温度検出手段によ
    り検出された室外の温度の少なくとも一方に基づいて前
    記室内を利用する利用者が快適と感ずる状態変数を求
    め、求めた状態変数に基づいて前記室内の空調を制御
    し、 前記第2の空気調和機は、前記通信手段により通信され
    かつ前記第1の空気調和機及び前記熱源機に設けられた
    記室外温度検出手段により検出された室外の温度の少な
    くとも一方に基づいて前記室内を利用する利用者が快適
    と感ずる状態変数を求め、求めた状態変数に基づいて前
    記室内の空調を制御する、ことを特徴とする空気調和シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 第1の空気調和機と、 第2の空気調和機と、 前記第1の空気調和機及び前記第2の空気調和機に少な
    くとも暖房運転時に空調用の温水を供給する熱源機と、 前記第1の空気調和機と前記熱源機との間及び前記第2
    の空気調和機と前記熱源機との間でデータを通信するた
    めの通信手段と、 前記第1の空気調和機及び前記熱源機のいずれか一方に
    設けられた室外の温度を検出する室外温度検出手段と、 を備えた空気調和システムであって、 前記第1の空気調和機は、前記室外温度検出手段が第1
    の空気調和機に設けられた場合には該室外温度検出手段
    により検出された室外の温度、前記室外温度検出手段が
    前記熱源機に設けられた場合には前記通信手段により通
    信されかつ該室外温度検出手段により検出された室外の
    温度に基づいて前記室内を利用する利用者が快適と感ず
    る状態変数を求め、求めた状態変数に基づいて前記室内
    の空調を制御し、 前記第2の空気調和機は、前記通信手段により通信され
    かつ前記室外温度検出手段により検出された室外の温度
    基づいて前記室内を利用する利用者が快適と感ずる状
    態変数を求め、求めた状態変数に基づいて前記室内の空
    調を制御する、ことを特徴とする空気調和システム。
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