JP3096291U - ソーラパネル付き管理メータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理メータが、電力供給源、あるいは、補給
源として、ソーラパネル（太陽電池）を装備すること
で、電力供給の設備投資を削減し、省エネルギー効果を
達成することができるように、ソーラ付き管理メータを
提供する。 【解決手段】 本考案は、駐車場もしくは駐輪場に設け
られ、所定時間、駐車や駐輪を管理する管理メータであ
って、管理メータ本体の頂部には、ソーラパネルを装備
して、ソーラパネルを管理メータ駆動機構の電力供給源
とすることを特徴とする。管理メータ本体の頂部に、所
要のソーラパネル支持面を上向きに形成し、これにソー
ラパネルを装備すると共に、その上面に透光性の保護カ
バーを装備すること、管理メータ駆動機構に、ソーラパ
ネルからの供給電力を蓄えるバッテリーを装備している
こと、管理メータ駆動機構に、車両認識手段を装備する
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、駐輪場や路上のパーキングエリア内で、自動車、自転車、バイク等 の駐輪、駐車を管理する設備において、太陽光が利用できるようにした管理メー タに関する。

【０００２】

【従来の技術】

路上にパーキングエリアが設けられ、車の駐車が所定料金を支払うことで許可 される管理区域において、車の駐車状況や料金の支払い状況は、管理メータで管 理されている。この種の管理メータは、各種管理メータ内に取り付けられた車両 感知センサや管理エリアの路面下にセンサを埋設するなどの手段で、駐車状態を 確認し、管理メータ駆動機構を始動し、カード挿入や現金による支払いで、駐車 許可信号（点灯）を表示し、また、制限時間の範囲で、タイマーを駆動すると共 に、超過時間の駐車の場合は、不法駐車状態を注意信号（点灯）を表示する。そ して、定期的に巡回する駐車監視員によって、不法駐車や駐車料金不払いがチェ ックできるものとなっている。

【０００３】 この管理メータは、道路の路肩（歩道がある場合には、歩道を隔てた車道の路 肩）に設置されるので、管理メータ駆動機構のための電力供給に、商用電源から 離れていて、その設置には、かなりの設備投資が必要であり、また、設置位置の 移動もままならない。駐輪場においては、駅周辺の管理施設内で管理されている が、管理施設の建設に、相当の資金が必要であることから、場所によっては、自 転車やバイクの管理が十分になされていないなどの問題点を抱えている。

【０００４】 管理メータに関する従来の技術文献としては、特開２０００−２５９９９６号 で開示されている無人駐車場の監視システムや、特開平５−２３１０２６号で開 示されている簡易設置式管理装置があるが、何れも上記の問題点を解決したもの ではない。即ち、管理施設内において、監視員に代えて、管理メータ自体に、駐 車状態を監視する手段を装備するなどの機能性を向上させて、且つ、電力消費に 係るランニングコストを抑制することが望まれていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、管 理メータが、電力供給源、あるいは、補給源として、ソーラパネル（太陽電池） を装備することで、電力供給の設備投資を削減し、省エネルギー効果を達成する ことができるように、ソーラ付き管理メータを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案では、駐車場もしくは駐輪場に設けられ、所 定時間、駐車や駐輪を管理する管理メータであって、前記管理メータ本体の頂部 には、ソーラパネルを装備して、該ソーラパネルを前記管理メータ駆動機構の電 力供給源とすることを特徴とする。

【０００７】 また、本考案の実施の形態として、前記管理メータ本体の頂部に、所要のソー ラパネル支持面を上向きに形成し、これにソーラパネルを装備すると共に、その 上面に透光性の保護カバーを装備すること、また、前記管理メータ駆動機構に、 ソーラパネルからの供給電力を蓄えるバッテリーを装備していること、更には、 前記管理メータ駆動機構に、車両認識手段を装備することは、それぞれ、有効で ある。 請求項１ないし４の何れかに記載のソーラパネル付き管理メータが、路上に設 けられたパーキングエリアを管理するように設置されていることを特徴とする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図１は、本 考案の第１の実施の形態におけるソーラパネル付き管理メータの正面図であり、 図２は、その外観斜視図である。これら図１、図２に示すように、本考案のソー ラパネル付き管理メータは、ポスト形の管理メータ本体１の頂部にソーラパネル ２を装備して、このソーラパネル２を管理メータ駆動機構３の電力供給源とする ものである。また、管理メータ本体１の正面には、車両の進入を検知するセンサ ー４２と、このセンサー４２が、車両を検知した時間を表示するように、作動時 刻表示パネル１５と、現在の時刻を表示する時刻表示パネル１６と、硬貨投入口 ４４ａと、クレジットカート、プリペイドカードなどの料金支払いのためのカー ド挿入口４５ａと、支払われた硬貨（料金）に対応して、その車両の駐車許可時 間だけ点灯するように設けられた青色表示ランプ４７ａと、駐車許可時間を超え 、もしくは、不法に駐車している車両に対して警告するように設けられた赤色表 示ランプ４７ｂと、駐車券発行口９と、が備えられている。

【０００９】 尚、この実施の形態では、管理メータ本体１の頂部に、若干、前傾したソーラ パネル支持面（台板の形）１１が上向きに形成されており、これにソーラパネル ２を装備すると共に、その上面に透光性の保護カバー１２が装備される。

【００１０】 管理メータ駆動機構３は、図３に示すように、中央制御のためのマイクロプロ セッサ・ユニット４１、駐車状態を検知するセンサ４２、該センサ４２の検知信 号に基づいてマイクロプロセッサ・ユニット４１を介して許可時間、超過時間の 計測を開始するタイマー機構４３、管理メータ本体１の正面に硬貨投入口４４ａ を有する料金受入れ機構４４、クレジットカート、プリペイドカードなどの料金 支払いのためのカードから、料金を引落とすためのカード読取機構４５、マイク ロプロセッサ・ユニット４１側において料金受入れを確認する（カード挿入の場 合は、通信回線を利用することで、カード発行元の承認を確認する）確認手段４ ６、硬貨投入時に駐車券を発行する駐車券発行機構４８、マイクロプロセッサ・ ユニット４１を介して料金受入れ確認の後に青色表示ランプ４７ａを点灯するた め駐車許可信号を発生し、また、不法駐車（料金不払い、許可時間超過）時に赤 色表示ランプ４７ｂを点灯するため駐車注意信号を発生する信号発生回路４７を 、それぞれ、管理メータ本体１に装備している。

【００１１】 更に、管理メータ駆動機構３を駆動するための電源として、交流・直流変換器 ５、回線切換え回路６を経由して商用交流電源に接続されるバッテリー７を、管 理メータ本体１に装備している。なお、回線切換え回路６は、バッテリー電圧が 所要値以下になると、前記商用交流電源から交流・直流変換器５を介して、電流 供給を受け、また、バッテリー電圧が所要値以上では、ソーラパネル２からの供 給電力をバッテリー７に蓄えるような、電圧センサ付きの切換え制御機能を有す る。

【００１２】 本考案の実施の形態では、特に、管理メータ駆動機構３に、車両認識手段８を 装備している。この車両認識手段８は、車両追尾センサ８１、この車両追尾セン サ８１の追尾方向に同期して方向を変える撮影手段（夜間撮影可能）８２、撮影 手段８２で撮影した画像から車両登録番号を読取るための読取り手段８３を備え ており、管理エリアへの駐車後に、料金不払いの場合、あるいは、許可時間超過 の場合、車両発進時に当該車両を認識し、マイクロプロセッサ・ユニット４１を 経由して、撮影画像、読取った車両登録番号、時刻、不法駐車時間、それに係る 罰金などを、管理駆動機構３に備えるメモリ（図省略）に記録し、また、通信回 線を介して、管理メータの表示番号と共に、例えば、最寄り警察機関のセンター コンピュータ（図省略）に送信する。

【００１３】 このような構成では、ソーラパネル２を装備することで、供給電力の一部を補 給でき、省エネルギー対策が講じられる。なお、駐車頻度が少ない管理エリアで は、商用交流電源を用いず、ソーラパネル２が単独でバッテリーの充電を達成さ せるような電力供給の構成にしても良い。この場合は、周辺に、商用交流電源の ない管理エリアでの管理メータ設置が容易に行える。即ち、空き地を簡易な柵で 囲っただけの駐車スペースに設置することにより、簡易な駐車施設とすることも できる。

【００１４】 さらに、この実施の形態では、不法駐車した場合、巡回監視員のチェックなし でも、警察機関による処罰が実行できるメリットがある。しかも、管理メータ駆 動機構３に、上述の車両認識手段８などを付帯することによるエネルギー消費量 の増大を、ソーラパネル２による電力供給でカバーすることができるので、ラン ニングコストの上昇を抑制できる。

【００１５】 図４は、駐輪場用に構成したソーラパネル付き管理メータにおいて、第２の実 施の形態を示したものであり、（ａ）は入口に設置され、（ｂ）は出口に設置さ れるものである。この実施の形態において、ソーラパネル付き管理メータは、自 転車やバイクの駐輪を管理するエリア内で、その出入りを管理するように設置さ れるものである。即ち、駐輪施設内に設置される駐輪場用のソーラパネル付き管 理メータは、管理メータ本体１が、入口用と出口用とに分離されて形成されてい る。図４に示すように、それぞれの管理メータ本体１（入口用、及び、出口用） の天井部分には、ソーラパネル２が載置されて形成されている。また、それぞれ の管理メータ本体１には、停止バー２８が装備されており、ソーラパネル２から 電力が供給されて、停止バー２８が正面に突出するように形成されている。

【００１６】 図４の（ａ）で示した管理メータ本体１には、その正面に、自転車およびバイ クの何れかを選択する選択ボタン（自転車選択ボタン２０およびバイク選択ボタ ン２１）が設けられている。これにより、入口用の管理メータ本体１は、選択ボ タン（２０、２１）の何れかをを押すことにより、停止バー２８を前方に突出さ せ、入口を開状態にするものである。さらに、利用券発行口２６と、表示パネル ２７とが設けられており、選択ボタン（２０、２１）の操作により、駐輪場の利 用券が発行され、同時に、現在時刻や利用に関する各種情報（料金、利用可能時 間等）が、表示パネル２７に表示されるように構成されている。

【００１７】 図４の（ｂ）で示した管理メータ本体１は、出口用に設けられるものである。 この出口用の管理メータ本体１には、利用券を挿入する挿入口２６ａ、硬化投入 口２３、紙幣投入口２４、つり銭支払い口２９、表示パネル２５が設けられてい る。これにより、利用者は、利用券を挿入口２６ａに挿入することにより、表示 パネル２５に利用時間に対応した料金を表示させ、その金額を、硬化投入口２３ もしくは紙幣投入口２４で支払い、停止バー２８を後方に退出させ、出口を開状 態にすることができる。この実施の形態において、ソーラパネル付き管理メータ が設置されるエリアは、屋外に限定されることなく、例えば、太陽光が利用でき るように構成された施設内であってもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案のソーラパネル付き管理メータは、以上詳述したように、管理メータ本 体の頂部にソーラパネルを装備して、該ソーラパネルを管理メータ駆動機構の電 力供給源とすることができる。これにより、パーキングエリア内の駐車状態や駐 輪場が電力供給の設備投資を削減して管理できる施設とすることができる。即ち 、電力供給の設備投資を削減し、また、省エネルギー効果を達成することができ るソーラパネル付き管理メータとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を示す管理メータの正面図であ
る。

【図２】第１の実施例を示す管理メータの外観斜視図で
ある。

【図３】管理メータ駆動機構および電源部を示すブロッ
ク図である。

【図４】（ａ）は、第２の実施例で、入口に設けられる
管理メータの正面図である。（ｂ）は、第２の実施例
で、出口に設けられる管理メータの正面図である。

【符号の説明】 １ 管理メータ本体 ２ ソーラパネル ３ 管理メータ駆動機構 ５ 交流・直流変換器 ６ 回線切換え回路 ７ バッテリー ８ 車両認識手段 ９ 駐車券発行口 １１ ソーラパネル支持面（台板の形） １２ 保護カバー １５ 作動時刻パネル １６ 時刻表示パネル ２０、２１ 選択ボタン ２３ 硬化投入口 ２４ 紙幣投入口 ２５ 表示パネル ２６ 利用券発行口 ２６ａ 利用券挿入口 ２８ 停止バー ４１ マイクロプロセッサ・ユニット ４２ センサ ４３ タイマー機構 ４４ 料金受入れ機構 ４４ａ 硬貨投入口 ４５ カード読取機構 ４５ａ カード挿入口 ４６ 確認手段 ４７ 信号発生回路 ４７ａ 青色表示ランプ ４７ｂ 赤色表示ランプ ４８ 駐車券発行機構 ８１ 車両追尾センサ ８２ 撮影手段 ８３ 読取り手段

フロントページの続き (72)考案者 大 津 正 千葉県浦安市富士見５丁目24番２号 株式 会社スリーエス内

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駐車場もしくは駐輪場に設けられ、所定
   時間、駐車や駐輪を管理する管理メータであって、 前記管理メータ本体の頂部には、ソーラパネルを装備し
   て、該ソーラパネルを前記管理メータ駆動機構の電力供
   給源とすることを特徴とする、ソーラパネル付き管理メ
   ータ。
2. 【請求項２】 前記管理メータ本体の頂部には、所要の
   ソーラパネル支持面が上向きに形成されており、これに
   ソーラパネルを装備すると共に、その上面に透光性の保
   護カバーが装備されていることを特徴とする、請求項１
   に記載のソーラパネル付き管理メータ。
3. 【請求項３】 前記管理メータ駆動機構には、ソーラパ
   ネルからの供給電力を蓄えるバッテリーを装備している
   ことを特徴とする、請求項１または２に記載のソーラパ
   ネル付き管理メータ。
4. 【請求項４】 前記管理メータ駆動機構には、車両認識
   手段を装備していることを特徴とする、請求項１ないし
   ３の何れかに記載のソーラパネル付き管理メータ。
5. 【請求項５】 請求項１ないし４の何れかに記載のソー
   ラパネル付き管理メータが、路上に設けられたパーキン
   グエリアを管理するように設置されていることを特徴と
   するソーラパネル付き管理メータ。