JP3096232U - ゴルフバッグの着脱式車輪装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 必要に応じてゴルフバッグに車輪を簡単に着
脱でき、収納に便利で、車輪の寸法制限を無くし、必要
に応じた寸法の車輪を取り付けられ、適用範囲を広げる
と共に、構成を簡単にし製造コストを減らしたゴルフバ
ッグの着脱式車輪装置の提供。 【解決手段】 車輪３をゴルフバッグの底座の周壁上方
の枢設壁に枢設し、これにより車輪フレームの使用を不
要とすると共に、車輪の寸法制限を無くした。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は一種のゴルフバッグの着脱式車輪装置に係り、特に、車輪の着脱に便 利で、操作が簡単であり、且つその部品が簡単で組合せが容易であり、部品と製 造コストを減らすことができる、ゴルフバッグの着脱式車輪装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】 本件の出願人により提出された特許文献１は図１に示されるようであり、それ はゴルフバッグ８０の下方に、ゴルフバッグ８０を所定の場所に牽引できるよう に車輪フレーム８が設けられ、該車輪フレーム８の車輪組み付け装置は、車輪フ レーム８の両側に一体に形成された二つの車輪取り付け部８１を具え、該車輪取 り付け部８１がそれぞれ一対の壁面８１１を具え、各対の壁面８１１にリベット ８２で車輪８３が枢設されている。その欠点は、ある期間使用した後、リベット ８２の結合部分に間隙が発生しやすく、このためぐらついて、さらには離脱する 状況が発生することと、車輪フレーム８の体積が大きいため、包装運送と収納の 空間が大きいことである。 【０００３】 もう一種類の、ゴルフバッグ下方に設けられる車輪フレーム９の車輪組み付け 装置は、図２に示されるようであり、各車輪９０の両側に一体に枢接溝９０１が 設けられ、並びにベアリング９０２が枢設され、その後、両側に雄ネジ９３１を 具えた軸９３が車輪フレーム９の両側の車輪取り付け部９１の側壁９１１を貫通 し、並びに車輪９０両側でワッシャ９４が套設され、最後に軸９３の両側がナッ ト９５で連結位置決めされている。このような装置は以下のような欠点がある。 １．各車輪９０は、その両側の枢接溝９０１にベアリング９０２を套設し、さ らに軸９３を輪座９１の両側壁９１１の穿孔９１１１に通し並びにワッシャ９４ を套設し、最後に軸９３の両側にナット９５を螺合させて固定しなければならず 、部品が多く組立作業が煩瑣であり人力と時間を浪費する。 ２．ある時間使用した後、ナット９５がゆるみ騒音を発生するようになり、且 つナット９５が一旦ゆるむと車輪９０がこれにより離脱してしまう。 ３．車輪９０の着脱操作が容易でなく、このため製造者にとっては直径の大き な車輪を選択しにくく、車輪選択時の制限が生じた。 【０００４】 さらに、関係する周知の技術、例えば特許文献２によると、ゴルフバッグの底 座の底面に凹溝と軸孔が設けられ、並びに直接車輪が枢接され、これにより場所 をとらない長所を有するものとされている。しかし、その欠点は、枢接された車 輪寸法をあまり大きくすることができず、その適用範囲が制限され、且つ位置決 めネジをある期間使用すると、ゆるんで車輪が脱落しやすいことである。 【０００５】 【特許文献１】 米国意匠登録第３８５，１１４号 【特許文献２】 米国特許第６，２９９，１８３号 【０００６】 【考案が解決しようとする課題】 本考案の主要な目的は、一種のゴルフバッグの着脱式車輪装置を提供すること にあり、それは、車輪を使用者或いはメーカーの要求に応じて着脱しやすく、使 用者にとっては、位置決めクリップを押し下げれば車輪を取り外して所定の場所 に収納或いは放置できて便利であり、メーカーにとっては車輪を簡単に着脱でき るので、包装体積を減らすことができ、且つ構成部品が簡単であり、部品コスト を減らせ、且つ組立作業が簡単で人件費を節約できるものとする。 【０００７】 本考案の次の目的は、一種のゴルフバッグの着脱式車輪装置を提供することに あり、それは車輪がゴルフバッグの底座の周壁上方の枢接壁に枢設され、これに より枢設される車輪の寸法の制限がなく、その適用範囲を広げたものとする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】 請求項１の考案は、ゴルフバッグの底座に軸孔が設けられて該軸孔を軸が貫通 し、並びに軸スリーブが組み合わされて車輪が枢設され、ゴルフバッグの牽引に 供され、 該車輪の軸孔に、軸スリーブが通されて位置決めされ、且つ該車輪の軸孔内に 別に案内位置決めブロックが設けられ、 該軸スリーブの一側にストッパブロックが設けられ、もう一側に軸管が設けら れ軸管が車輪の軸孔に挿入され、並びにその係止突起により車輪の軸孔の内側に 隣接する端縁面に係止され、また該軸スリーブの軸管に別に案内係止溝が設けら れて車輪の軸孔内の案内位置決めブロックと嵌挿されて軸スリーブの車輪への挿 入に供され、 該軸が、ゴルフバッグの底座の軸孔に挿入され、該軸の両側に環状係止溝が設 けられ、且つ両側端それぞれに傾斜する案内部があり、このほか軸の適当な部分 に環状凹溝が設けられ、該環状凹溝に嵌め込まれた位置決め係止片により車輪の 位置を限定する、ゴルフバッグの着脱式車輪装置において、 ゴルフバッグの底座の周壁に一体に、相互に適当な距離を有するように二つの 枢接壁が形成され、該枢接壁に軸孔が設置されて軸が通され、該軸スリーブのス トッパブロックの外側面に適当な厚さの上位置決めブロックと下位置決めブロッ クが一体に形成され、該上位置決めブロックと下位置決めブロックにサイドカバ ーが連結され、該上位置決めブロックと下位置決めブロックが上下に相互に適当 な距離を有し且つそれぞれが上が細く下が太いブロック状とされて位置決めクリ ップに挟持され、該位置決めクリップが、制御部、限位部、係止部、位置決め部 及び折り曲げ部で組成され、上方に位置する該制御部が円弧曲線を呈し並びに最 も広い部分の両側が対称とされ下向きに幅が漸次細くなる限位部に連接され、該 限位部の下方に幅が最も狭い係止部が連接され、該係止部の両側が対称に下向き に幅が漸増する位置決め部に連接され、該位置決め部の両側下方が対称とされて 切欠きを具えた折り曲げ部が形成され、該位置決めクリップの下方の切欠きが軸 スリーブの上位置決めブロックの上端に位置を合わされ、並びに該制御部に対す る下向きの押圧により折り曲げ部が上位置決めブロックの両側に沿って下向きに 移動して該上位置決めブロックを通過し、係止部が上位置決めブロックと下位置 決めブロックの間に位置づけられ、且つ限位部の両側が下位置決めブロックの両 側に当接し、折り曲げ部が下位置決めブロックの下端面を形成し、 ゴルフバッグの底座の二つの枢接壁に二つの車輪を組み付ける時は、位置決め クリップが軸スリーブに嵌合され、軸スリーブに車輪が套設され、これにより軸 の一側を軸スリーブの軸管の軸孔に通し、並びにその前側の傾斜する案内部によ り位置決めクリップの係止部を開けば、環状係止溝が係止部に係止位置決めされ 、反対に、車輪を取り外す時は、位置決めクリップの制御部を下向きに押圧すれ ば、係止部が下向きに下位置決めブロックの両側に沿って徐々に開き、開いた距 離が軸の直径より大きくなった時、係止部が軸の環状係止溝より離脱し、これに より車輪を取り外せることを特徴とする、ゴルフバッグの着脱式車輪装置として いる。 【０００９】 【考案の実施の形態】 図３から図６に示されるように、本考案のゴルフバッグの着脱式車輪装置は、 ゴルフバッグ１の底座１１に軸孔１１１１が設けられて軸６が貫通し、並びに軸 スリーブ５が組み合わされて車輪３が枢設され、これによりゴルフバッグ１を車 輪３により所定の場所に移動させるのに便利とされている。 【００１０】 該車輪３は、軸孔３１を具えて軸スリーブ５が通されて位置決めされ、且つ該 軸孔３１内に別に案内位置決めブロック３２が設けられている。 【００１１】 該軸スリーブ５は、一側にストッパブロック５１が設けられ、もう一側に軸管 ５２が設けられ軸管５２が車輪３の軸孔３１に挿入され、並びにその係止突起５ ２１により車輪３の軸孔３１の内側に隣接する端縁面３１１に係止され、また該 軸スリーブ５の軸管５２に別に案内係止溝５２３が設けられて車輪３の軸孔３１ 内の案内位置決めブロック３２と嵌挿されて軸スリーブ５の車輪３への嵌め込み に有利とされる。 【００１２】 該軸６は、ゴルフバッグ１の底座１１の軸孔１１１１に挿入され、該軸６の両 側の所定部分に環状係止溝６１が設けられ、且つ両側端それぞれに傾斜する案内 部６２があり、このほか軸６の適当な部分に環状凹溝６３が設けられ、該環状凹 溝６３に嵌め込まれた位置決め係止片６４により車輪３の位置を限定する。 【００１３】 本考案の特徴は以下のとおりである。 ゴルフバッグ１の底座１１の周壁１１０に一体に、相互に適当な距離を有する ように二つの枢接壁１１１が形成され、前述の軸孔１１１１が設置されて軸６が 通され、該軸スリーブ５のストッパブロック５１の外側面に適当な厚さの上位置 決めブロック５１１（図５参照）と下位置決めブロック５１２が一体に形成され 、さらに該上位置決めブロック５１１と下位置決めブロック５１２にサイドカバ ー５３が連結され、該上位置決めブロック５１１と下位置決めブロック５１２が 上下に相互に適当な距離を有し且つそれぞれが上が細く下が太いブロック状とさ れて位置決めクリップ７に挟持される。該位置決めクリップ７は、制御部７１、 限位部７２、係止部７３、位置決め部７４及び折り曲げ部７５で組成され、その うち上方に位置する制御部７１は円弧曲線を呈し並びに最も広い部分の両側が対 称とされ下向きに幅が漸次細くなる限位部７２に連接され、さらに限位部７２の 下方に幅が最も狭い係止部７３が連接され、並びに係止部７３の両側が対称に下 向きに幅が漸増する位置決め部７４に連接され、該位置決め部７４の両側下方が 対称とされて切欠き７０を具えた折り曲げ部７５が形成され、該位置決めクリッ プ７の下方の切欠き７０が軸スリーブ５の上位置決めブロック５１１の上端５１ １１に位置を合わされ、並びに該制御部７１に対する下向きの押圧により折り曲 げ部７５が上位置決めブロック５１１の両側に沿って下向きに移動して該上位置 決めブロック５１１を通過し、係止部７３が上位置決めブロック５１１と下位置 決めブロック５１２の間に位置づけられ、且つ限位部７２の両側が下位置決めブ ロック５１２の両側５１２１、５１２２に当接し、並びに折り曲げ部７５が下位 置決めブロック５１２の下端面５１２３を形成する（図５参照）。 【００１４】 前述の特徴により、ゴルフバッグ１の底座１１の二つの枢接壁１１１に二つの 車輪３を組み付ける時は、位置決めクリップ７が軸スリーブ５に嵌合され、軸ス リーブ５に車輪３が套設され、これによりただ軸６の一側を軸スリーブ５の軸管 ５２の軸孔５２０に通し、並びにその前側の傾斜する案内部６２により位置決め クリップ７の係止部７３を開けば、環状係止溝６１が係止部７３に係止位置決め され（図５参照）、反対に、車輪３を取り外したい時は、位置決めクリップ７の 制御部７１を下向きに押圧すれば、係止部７３が下向きに下位置決めブロック５ １２の両側５１２１、５１２２に沿って徐々に開き、開いた距離が軸６の直径よ り大きくなった時、係止部７３が軸６の環状係止溝６１より離脱し（図６参照） 、これにより車輪３の取り外しに便利である。 【００１５】 【考案の効果】 総合すると、本考案は以下の効果を有している。 １．車輪３を使用者或いはメーカーの必要に応じて着脱できるので便利であり 、使用者は位置決めクリップ７を押し下げれば簡単に車輪３を取り外して所定の 場所に収納或いは放置でき、メーカーにとっては車輪を取り外しやすいため包装 体積を減らすことができる。 ２．軸、二つの軸スリーブ及び二つの位置決めクリップのみ必要であるため部 品構成が簡単で、部品コストを減らすことができ、且つ組立作業が簡単で人件費 を節約できる。 ３．車輪３が直接ゴルフバッグ１の底座１１の周壁１１０上方に一体に形成さ れた一対の枢接壁１１１に枢設され、このため軸６の挿入が容易であり、且つ車 輪３の組み付けに便利であり、別に車輪フレームを使用する必要がなく、部品コ ストを減らすことができる。 ４．車輪３の寸法の制限がなく、必要に応じて大きな寸法の車輪を使用でき、 その適用範囲が広い。 【００１６】 以上の実施例は本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきな しうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする 。

【図面の簡単な説明】 【図１】周知のゴルフバッグの車輪フレームとゴルフバ
ッグの組み付けの立体分解図である。 【図２】もう一種の周知のゴルフバッグの車輪フレーム
の立体分解図である。 【図３】本考案の実施例の車輪、軸、軸スリーブ及び位
置決めクリップの立体分解図である。 【図４】本考案の実施例の立体組合せ図である。 【図５】本考案の実施例の部分組合せ断面図である。 【図６】本考案の実施例の部分組合せ断面図である。 【符号の説明】 １ ゴルフバッグ １１ 底座 １１０ 周壁 １１１ 枢接壁 １１１１ 軸孔 ３ 車輪 ３１ 軸孔 ３１１、３１２ 端縁面 ３２ 案内位置決めブロック ５ 軸スリーブ ５１ ストッパブロック ５１０ 内端面 ５１１ 上位置決めブロック ５１１１ 上端 ５１２ 下位置決めブロック ５１２１、５１２２ 両
側 ５１２３ 下端面 ５２ 軸管 ５２０ 軸孔 ５２１ 係止突起 ５２３ 案内係止溝 ５３ サイドカバー ６ 軸 ６１ 環状係止溝 ６２ 案内部 ６３ 環状凹溝 ６４ 位置決め係止片 ７ 位置決めクリップ ７０ 切欠き ７１ 制御部 ７２ 限位部 ７３ 係止部 ７４ 位置決め部 ７５ 折り曲げ部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ゴルフバッグの底座に軸孔が設けられて
   該軸孔を軸が貫通し、並びに軸スリーブが組み合わされ
   て車輪が枢設され、ゴルフバッグの牽引に供され、 該車輪の軸孔に、軸スリーブが通されて位置決めされ、
   且つ該車輪の軸孔内に別に案内位置決めブロックが設け
   られ、 該軸スリーブの一側にストッパブロックが設けられ、も
   う一側に軸管が設けられ軸管が車輪の軸孔に挿入され、
   並びにその係止突起により車輪の軸孔の内側に隣接する
   端縁面に係止され、また該軸スリーブの軸管に別に案内
   係止溝が設けられて車輪の軸孔内の案内位置決めブロッ
   クと嵌挿されて軸スリーブの車輪への挿入に供され、 該軸が、ゴルフバッグの底座の軸孔に挿入され、該軸の
   両側に環状係止溝が設けられ、且つ両側端それぞれに傾
   斜する案内部があり、このほか軸の適当な部分に環状凹
   溝が設けられ、該環状凹溝に嵌め込まれた位置決め係止
   片により車輪の位置を限定する、ゴルフバッグの着脱式
   車輪装置において、 ゴルフバッグの底座の周壁に一体に、相互に適当な距離
   を有するように二つの枢接壁が形成され、該枢接壁に軸
   孔が設置されて軸が通され、該軸スリーブのストッパブ
   ロックの外側面に適当な厚さの上位置決めブロックと下
   位置決めブロックが一体に形成され、該上位置決めブロ
   ックと下位置決めブロックにサイドカバーが連結され、
   該上位置決めブロックと下位置決めブロックが上下に相
   互に適当な距離を有し且つそれぞれが上が細く下が太い
   ブロック状とされて位置決めクリップに挟持され、該位
   置決めクリップが、制御部、限位部、係止部、位置決め
   部及び折り曲げ部で組成され、上方に位置する該制御部
   が円弧曲線を呈し並びに最も広い部分の両側が対称とさ
   れ下向きに幅が漸次細くなる限位部に連接され、該限位
   部の下方に幅が最も狭い係止部が連接され、該係止部の
   両側が対称に下向きに幅が漸増する位置決め部に連接さ
   れ、該位置決め部の両側下方が対称とされて切欠きを具
   えた折り曲げ部が形成され、該位置決めクリップの下方
   の切欠きが軸スリーブの上位置決めブロックの上端に位
   置を合わされ、並びに該制御部に対する下向きの押圧に
   より折り曲げ部が上位置決めブロックの両側に沿って下
   向きに移動して該上位置決めブロックを通過し、係止部
   が上位置決めブロックと下位置決めブロックの間に位置
   づけられ、且つ限位部の両側が下位置決めブロックの両
   側に当接し、折り曲げ部が下位置決めブロックの下端面
   を形成し、 ゴルフバッグの底座の二つの枢接壁に二つの車輪を組み
   付ける時は、位置決めクリップが軸スリーブに嵌合さ
   れ、軸スリーブに車輪が套設され、これにより軸の一側
   を軸スリーブの軸管の軸孔に通し、並びにその前側の傾
   斜する案内部により位置決めクリップの係止部を開け
   ば、環状係止溝が係止部に係止位置決めされ、反対に、
   車輪を取り外す時は、位置決めクリップの制御部を下向
   きに押圧すれば、係止部が下向きに下位置決めブロック
   の両側に沿って徐々に開き、開いた距離が軸の直径より
   大きくなった時、係止部が軸の環状係止溝より離脱し、
   これにより車輪を取り外せることを特徴とする、ゴルフ
   バッグの着脱式車輪装置。