JP3096206U - 記録媒体包装容器 - Google Patents

記録媒体包装容器

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JP3096206U JP2003001006U JP2003001006U JP3096206U JP 3096206 U JP3096206 U JP 3096206U JP 2003001006 U JP2003001006 U JP 2003001006U JP 2003001006 U JP2003001006 U JP 2003001006U JP 3096206 U JP3096206 U JP 3096206U
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正恭 江頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体を収納しやすく、本の表紙等に対し
貼付する場合に粘着材が手に触れるのを避けることがで
きて貼付作業がやりやすく、記録媒体の盗難防止に有効
な記録媒体包装容器を提供する。 【解決手段】 表面部材と背面部材との間に周辺部を密
閉される記録媒体収納部が形成され、上記背面部材の裏
面に粘着剤塗布部と、それを覆う剥離紙とが設けられ、
上記表面部材に記録媒体取出口を形成するための切開手
段が設けられる。また、上記記録媒体包装容器は本に貼
付して添付するものであって、上記表面部材の上端部
に、上記背面部材の裏面側へ折り返して上記粘着剤塗布
部の上端部へ接着することにより記録媒体挿入口を封ず
る蓋部が設けられ、上記粘着剤塗布部の上端部以外の箇
所を本に接着しうるように形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、記録媒体、例えば、CDやDVD等の記録ディスクを収納する包装 容器、特に本に添付する場合に使用する包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近はCDやDVD等の記録媒体を添付した多くの本が出版されている。そし て、それら記録媒体は包装容器に収納されて本の表紙内面部等に貼付されている 。
【0003】 図5乃至図7は従来の一例の包装容器20を示したものであって、この包装容 器20は、図7に示すように、表面部材21と背面部材22との間にCDやDV D等記録媒体23の収納部24が設けられ、その収納部24の周囲が密閉され、 図5に示すように、記録媒体23の取出口を形成しうるミシン目25が上記表面 部材21に設けられるとともに、図6及び図7に示すように、上記背面部材22 の裏面部に粘着材塗布部26と、それを覆う剥離紙27とが設けられ、その剥離 紙27と背面部材22とに上記収納部24へ記録媒体23を挿入しうる記録媒体 挿入口28が設けられて、その剥離紙27を剥がして、露呈した粘着材塗布部2 6により本の表紙などの内面部に貼付しうるように構成されている。
【0004】 また、上記従来の記録媒体包装容器20は、記録媒体23の盗難を防止するた めに、ミシン目25を切り離さない限り、記録媒体取出口を形成できないように なっていて、収納部24へ記録媒体23を挿入した後は、背面部材22の裏面部 を粘着材塗布部26により本の表紙等の内面部に接着することにより、記録媒体 挿入口28を閉じるように形成されている。
【0005】 ところで、上記のように、記録媒体挿入口28は背面部材22及び剥離紙27 に横向きに形成され、それに対し、上記収納部24は縦向きになっているので、 記録媒体挿入口28から収納部24へ記録媒体23を挿入するには、その記録媒 体23の向きを変えたり、包装容器20を捩ったりしなければならず、記録媒体 23の挿入作業がしにくいという問題がある。
【0006】 また、収納部24へ記録媒体23を挿入した後に、本の表紙などに貼付するま での間、上記記録媒体挿入口28が開口したままになっているので、その間に記 録媒体23が抜き取られる心配がある。
【0007】 また、剥離紙27を剥がして、本の表紙等の内面部に貼付する場合に、背面部 材22の裏面全体に粘着材が塗布されているので、背面部材22の裏面のどこか に手が触れると、その手に粘着材が付着してべたつくため、本の表紙等の内面部 に貼付する作業が困難になるという問題もある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、記録媒体を収納しやすく、本の表紙等に対し貼付する場合に粘着材 が手に触れるのを避けることができて貼付作業がやりやすく、記録媒体の盗難防 止にも有効な記録媒体包装容器の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の記録媒体包装容器は、表面部材と背面部 材との間に周辺部を密閉される記録媒体収納部が形成され、上記背面部材の裏面 に粘着材塗布部と、それを覆う剥離紙とが設けられ、上記表面部材には記録媒体 取出口を形成するための切開手段が設けられたことを特徴とするものである。
【0010】 また、上記記録媒体包装容器は本に貼付して添付するものであって、上記表面 部材の上端部に、上記背面部材の裏面側へ折り返して上記粘着材塗布部の上端部 へ接着することにより記録媒体挿入口を封ずる蓋部が設けられ、上記粘着材塗布 部の上端部以外の箇所を本に貼付しうるように形成されたものとすることができ る。
【0011】 また、上記切開手段として、ミシン目と、引っ張ることによりそのミシン目を 切り離しうるツマミ部が設けられたものとすることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、添付した図面(図1乃至図4)を用いて本発明の実施の形態について説 明する。 まず、本実施の形態に係る記録媒体包装容器1は、図2に示すように、表面部 材2と背面部材3との間に周辺部を密閉される記録媒体収納部4が形成され、上 記背面部材3の裏面に粘着材塗布部5と、それを覆う剥離紙6とが設けられ、上 記表面部材2には、図1に示すように、記録媒体取出口を形成するための切開手 段7が設けられている。 また、上記記録媒体包装容器1は、本に貼付して添付するものであって、図2 及び図4に示すように、上記表面部材2の上端部に、上記背面部材3の裏面側へ 折り返して上記粘着材塗布部5の上端部へ接着することにより記録媒体挿入口8 を封ずる蓋部9が設けられ、上記粘着材塗布部5の上端部以外の箇所を本に貼付 しうるように形成されている。 また、上記切開手段7として、図1に示すように、ミシン目10と、引っ張る ことによりそのミシン目10を切り離しうるツマミ部11が設けられている。
【0013】 上記表面部材2は、透明なポリプロピレンフィルムを素材として、略正方形に 形成されている。この表面部材2には上方に蓋部9が連続的に形成されている。
【0014】 上記表面部材2と上記蓋部9の境には上記切開手段7が設けられている。この 切開手段7はミシン目10とツマミ部11とによって構成されている。上記ミシ ン目10は、左側部から右側部まで中央部を除き横向きに設けられ、上記ツマミ 部11は、上記ミシン目10のない中央部に、略舌状の切込み12を蓋部9側へ 食い込むように設けることによって形成されている。上記のように切開手段7、 特にそのミシン目10が蓋部9と表面部材2との境、すなわち、蓋部9と表面部 材2の折り目に設けられることにより、ミシン目10は切り離しやすくなる。
【0015】 上記ツマミ部11を指で摘んで表面部材2の前方へ引っ張ると、上記ミシン目 10が切り離されて、上記表面部材1に記録媒体取出口が形成されることになる 。
【0016】 上記背面部材3は、不織布を素材として、上記表面部材2と同形に形成されて いる。そして、上辺部を除く周辺部を上記表面部材2と溶着等の方法で接合され 、上記表面部材2との間に袋状の記録媒体収納部4が形成されている。
【0017】 上記記録媒体収納部4は上方が開口されて、その開口部が記録媒体挿入口8と なり、図2に示すように、上方から記録媒体13、例えばCDやDVD等を記録 媒体収納部4へ挿入しうるように形成されている。
【0018】 上記背面部材3の裏面部には上記粘着材塗布部5が設けられ、その粘着材塗布 部5は上記剥離紙6により覆われている。この剥離紙6の上端部位6aは、その 下方の剥離紙本体部6bから切込筋14により分断されていて、独立して剥離し うるように形成されている。
【0019】
【作用】
記録媒体13を記録媒体収納部4へ挿入する場合は、図1及び図2に示すよう に、上記蓋部9を開いた状態で行なう。すなわち、記録媒体13は上方から開口 した記録媒体挿入口8を通って記録媒体収納部4へストレートに挿入することが できる。したがって、記録媒体13の向きを変えたり、包装容器1を変形させた りする必要がなく、挿入作業が容易である。
【0020】 上記の記録媒体収納部4に対する記録媒体13の挿入が終了したら、図3及び 図4に示すように、上記背面部材3の裏面部に設けた上記剥離紙6の上端部位6 aだけを剥がして、粘着材塗布部5の上端部のみ露呈させる。そして、上記蓋部 9を上記背面部材3の裏面側へ折り返して、上記露呈した粘着材塗布部5の上端 部へ接着することにより、上記記録媒体挿入口8を蓋部9により封ずる。
【0021】 次に、本の表紙等に貼付する場合は、背面部材3の裏面側の剥離紙本体部6b を剥がし、露呈した粘着材塗布部5を本の表紙等に押し付けて接着させればよい 。その場合、上記背面部材3の上端部、すなわち、上記蓋部9を接着した箇所を 指で摘めば、指に粘着材が付着してべたつくことがないので、貼付作業がやりや すい。
【0022】 上記のように記録媒体13を収納した包装容器1を本の表紙等に貼付した状態 では、記録媒体13が完全に周囲を密閉されている。したがって、この状態で記 録媒体13を取り出すには、上記ツマミ部11を引っ張ってミシン目10を切り 離すことにより記録媒体取出口を形成する必要がある。
【0023】
【考案の効果】
請求項1記載の本考案の記録媒体包装容器は、記録媒体収納部が周辺部を密閉 され、その記録媒体収納部から記録媒体を取り出すには、切開手段を用いて記録 媒体取出口を形成する必要があり、本を購入する前に、このような行為をあえて 行なえば、目立って周囲の客や本屋の店員等に見つかりやすく、また、見つかっ た場合に、記録媒体を盗む意思があるものと当然思われて警告を受けたり捕まる 可能性が高いため、このような行為を躊躇するようになるので、記録媒体の盗難 が予防される。 また、請求項2記載の本考案の記録媒体包装容器は、蓋部を開いて記録媒体挿 入口を開口することにより、記録媒体収納部へ上方から記録媒体をストレートに 挿入できるので、上記従来例のように、記録媒体の向きを変えたり、包装容器を 捩って変形させる煩雑がなく、記録媒体の挿入作業が容易になる。また、蓋部を 背面部材の裏面側へ折り返して粘着剤塗布部の上端部へ接着することにより記録 媒体挿入口を封ずることができるので、本の表紙等に貼付するまでの間に記録媒 体が抜き取られる心配もない。また、粘着剤塗布部の上端部は蓋部によって覆わ れ、粘着剤塗布部の上端部以外の箇所を本に接着するので、包装容器の上端部を 指で摘めば、粘着材が指に付着してべたつくことがなく、本に対する貼付作業が やりやすい。 また、請求項3記載の本考案の記録媒体包装容器は、ツマミ部を指で摘んで引 っ張ることによりミシン目を切り離して、記録媒体取出口を容易に形成すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施形態に係る包装容器の蓋部を閉じる
前の状態を示す斜視図である。
【図2】本考案実施形態に係る包装容器の蓋部を閉じる
前の状態を示す断面図である。
【図3】本考案実施形態に係る包装容器の蓋部を閉じた
状態を示す斜視図である。
【図4】本考案実施形態に係る包装容器の蓋部を閉じた
状態を示す断面図である。
【図5】従来例の表面側斜視図である。
【図6】従来例の背面側斜視図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 包装容器 2 表面部材 3 背面部材 4 記録媒体収納部 5 粘着材塗布部 6 剥離紙 6a 剥離紙の上端部位 6b 剥離紙本体部 7 切開手段 8 記録媒体挿入口 9 蓋部 10 ミシン目 11 ツマミ部 12 切込み 13 記録媒体 14 切込筋 20 包装容器 21 表面部材 22 背面部材 23 記録媒体 24 収納部 25 ミシン目 26 粘着材塗布部 27 剥離紙 28 記録媒体挿入口

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面部材と背面部材との間に周辺部を密
    閉される記録媒体収納部が形成され、上記背面部材の裏
    面に粘着剤塗布部と、それを覆う剥離紙とが設けられ、
    上記表面部材に記録媒体取出口を形成するための切開手
    段が設けられたことを特徴とする記録媒体包装容器。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体包装容器は本に貼付して添
    付するものであって、上記表面部材の上端部に、上記背
    面部材の裏面側へ折り返して上記粘着剤塗布部の上端部
    へ接着することにより記録媒体挿入口を封ずる蓋部が設
    けられ、上記粘着剤塗布部の上端部以外の箇所を本に接
    着しうるように形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の記録媒体包装容器。
  3. 【請求項3】 上記切開手段として、ミシン目と、引っ
    張ることによりそのミシン目を切り離しうるツマミ部と
    が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の記
    録媒体包装容器。
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