JP3095950B2 - 多孔質素材を利用した粉体ブリッジ防止機構 - Google Patents

多孔質素材を利用した粉体ブリッジ防止機構

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JP3095950B2 JP06159706A JP15970694A JP3095950B2 JP 3095950 B2 JP3095950 B2 JP 3095950B2 JP 06159706 A JP06159706 A JP 06159706A JP 15970694 A JP15970694 A JP 15970694A JP 3095950 B2 JP3095950 B2 JP 3095950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平均直径100μm以
下の粉体を貯蔵する粉体貯槽につき、大規模、高額な設
備を必要とせず、人造黒鉛材、セラミックス材等の多孔
質材を利用することにより、粉体のブリッジ生成防止に
すぐれた効果のある装置を備えた粉体な粉体貯槽機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体貯槽は上部より粉体を貯槽に
供給し、下部の排出管等から粉体を排出する構造のもの
から構成されている。このような粉体貯槽においては、
粉体の包含する空気等によりかさ密度が変化してしまう
ため流動性が悪く、貯蔵容器内にブリッジが生成し、粉
体の効率のよい排出の妨げとなるなど問題となってい
た。
【0003】こうした貯槽の粉体のブリッジを防止する
手段として、振動を機械的に粉体あるいは貯槽に与える
方法がある。しかし、この方法は、振動子の近辺の粉体
のみが振動し、離れた場所では、効果が薄く、また振動
をかけすぎて逆に粉体が固くしまることがある。そして
振動子を貯槽内部に設置する形式では粉体の流れを妨げ
ることがある。
【0004】さらに、装置が故障しやすいこと。高価で
あること、騒音を発し、環境面で好ましくないなど問題
があった。また、粉体貯槽の粉体に圧力空気を連続的に
与える方法もあるが、圧力空気等が過剰となり発塵した
り、嵩密度の低下を招き、貯蔵容器が大型化する等の問
題があった。
【0005】こうした粉体のブリッジ対策のため、これ
まで例えば、エア−ノズルによりパルスエア−ジェット
をブロ−させる際に、ブロ−回数やブロ−時間を調節す
るコントロ−ラを設けた粉体の堆積防止装置がある。
(実開平3−99282号)また、粉体に向かって高圧
空気を間欠的に噴射する噴射手段が設けられた粉体収納
用コンテナも開示された。(特開平5−282090
号)
【0006】そして出願人も先に、貯蔵容器の下部内壁
部に備えた多孔質材を介して、粉体にパルス状の空気を
加圧、減圧脱気することで粉体に流動性を付与すること
により、ブリッジ生成を防止する装置を開発した。(特
開平6−298376号)この発明は、多孔質材を介し
て少量の空気を加圧、また減圧脱気することにより、装
置を大型化することもなく、粉体のブリッジ生成を効果
的に防止するすぐれた方法である。
【0007】しかしながら粉体の種類、性状によって
は、ブリッジ生成の防止が完全とはいえない面があり、
粉体の種類、性状に合わせた最適な条件を設定できるよ
うなよりすぐれた装置が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を踏
まえ、本発明は多孔質材を介して粉体に少量の空気を加
圧、減圧脱気する手段にさらに工夫を加えることで、設
備費用の高額化や環境面での問題を生じることもなく、
粉体のブリッジ生成防止にすぐれた効果を発揮する装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、上部から粉体を貯蔵容器に供給し、その
下部の排出管から粉体を排出する粉体貯槽において、前
記貯蔵容器の下部内壁面に人造黒鉛材、セラミックス材
等の多孔質材とこの多孔質材に配管により接続された減
圧装置ならびに圧力空気装置とこれらを制御する制御装
置を設け、前記貯蔵容器の下部粉体に前記多孔質材を介
して空気のパルス状若しくは連続加圧による流動性付与
と脱気とを繰返し与えるように構成し、かつ前記多孔質
材が前記貯蔵容器の下部内壁面に軟質パッキングにより
柔軟性を持たせて取付けられ多孔質材が振動し貯蔵容器
の下部粉体に微振動を与えられように構成していること
を特徴とする粉体貯槽構造である。
【0010】次に本発明を図面とともに詳細に説明す
る。図1は本発明の装置の一実施態様を示す縦断面図で
ある。粉体は上部のコンベア等(図示せず)より貯蔵容
器1内に投入され下部の排出管2より排出される。
【0011】貯蔵容器においてブリッジの生成がおきる
下部内壁面には人造黒鉛材、セラミックス材等の多孔質
材3とこの多孔質材3に接続される接続口4が設けられ
ている。この接続口4には、圧力空気装置5と真空ポン
プ等の減圧装置6がそれぞれ弁を介して接続されるとと
もに制御装置7により圧力空気装置5と減圧装置6の弁
が切替えられるように構成されている。
【0012】以上のように構成すると人造黒鉛材、セラ
ミックス材等の多孔質材を介して圧力空気装置により、
粉体にパルス状もしくは連続加圧による空気が加わり、
粉体に流動性が付与され、一方、減圧による脱気操作を
行なうことで、ブリッジの生成が効果的に防止される。
かかる方法については、出願人の先の特開平6−298
376号においても開示されているが、本発明はこの装
置の人造黒鉛材、セラミックス材等の多孔質材の下部内
壁面への取り付け方法について工夫を加えることで、ブ
リッジの生成をより効果的に防止する手段を提供するも
のである。
【0013】従来は、この人造黒鉛材、セラミックス材
等の多孔質材の取り付けを硬質のパッキン材などで堅固
に取り付けていたが、本発明においては、軟質材パッキ
ングや軟質パッキングとバネの組合せ等で適度な柔軟性
をもたせて行う。図2は本発明の人造黒鉛材、セラミッ
クス材等の多孔質材を貯蔵容器の下部内壁面への取り付
けの一実施態様を示す図である。
【0014】人造黒鉛材、セラミックス材等の多孔質材
は軟質材パッキングで内外をはさみ、ボルトナット等で
下部内壁面に柔らかく取り付けられている。上記の軟質
材パッキングの材質としてはネオプレンスポンジガスケ
ットのようにショア硬度35以下のもの等が好適であ
る。かかる柔軟性をもたせた取り付け方法によると、圧
力空気装置により空気の加圧、真空ポンプ等による減圧
脱気を繰り返す際に、多孔質材が微動する。
【0015】これにより、粉体には気体による流動性付
与と同時に微振動を加えることができ、両者の効果が相
まって、ブリッジ防止にすぐれた効果を発揮する。微振
動の強弱や回数は容易に調節可能なため粉体の種類、性
状等に応じ、最適なブリッジ防止条件を設定できる。
【0016】本発明において人造黒鉛からなる多孔質板
を軟質材パッキング(ネオプレンスポンジガスケット、
イソライト工業株式会社製)で内外をはさみボルトナッ
トで柔らかく取り付けた。そして粒度18μmの黒鉛粉
50kgを2日間貯蔵した時、圧力空気による加圧1.
0kg/cm2と真空ポンプによる減圧−350mmH
gを各々1秒間、5秒間繰返したところ、ブリッジの生
成は0%と良好な結果であった。
【0017】
【比較例】実施例の軟質材パッキングの代りに硬質パッ
キング(2670−NBR Oリング ニチアス株式会
製)で多孔質板を堅固に取り付けて、実施例と同じ黒
鉛粉を同一方法で、操作、貯蔵した。その結果投入量5
0kgに対し実際に排出できたのは、35kgであり、
15kgはブリッジとして貯槽内に残った。ブリッジの
生成は約30%であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、高額な設備費用を要せ
ず、環境面での問題も生じず、多孔質材を介して少量空
気を粉体に加圧、減圧脱気を繰り返す簡易な方法で貯槽
内のブリッジの生成を効果的に防止できる。
【0019】そして、多孔質板の貯槽内への取り付けに
ついて軟質材パッキングを用いて柔軟性をもたせてある
ので、上記の加圧、減圧脱気により多孔質板の振動が粉
体に微振動を加えることができ、粉体への流動性付与と
相まってブリッジの生成防止にすぐれた効果を発揮する
ことができる。
【0020】またこの微振動の強弱や回数は容易に調節
できるため、粉体の種類、性状に合わせた最適なブリッ
ジ防止条件が設定可能となる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施態様を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の多孔質材を貯蔵容器の下部内壁面への
取り付けの一実施態様を示す図である。
【符号の説明】
1 貯蔵容器 2 排出管 3 多孔質材 4 接続口 5 圧力空気装置 6 減圧装置 7 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部から粉体を貯蔵容器に供給し、その下
    部の排出管から粉体を排出する粉体貯槽において、前記
    貯蔵容器の下部内壁面に人造黒鉛材、セラミックス材等
    の多孔質材と、この多孔質材に配管により接続された減
    圧装置ならびに圧力空気装置とこれらを制御する制御装
    置を設け、貯蔵容器の下部粉体に前記多孔質材を介して
    空気のパルス状若しくは連続加圧による流動性付与と脱
    気とを繰返し与えるように構成し、かつ前記多孔質材が
    前記貯蔵容器の下部内壁面に軟質パッキングにより柔軟
    性を持たせて取付けられ、前記の空気のパルス状若しく
    は連続加圧と脱気の際に、前記多孔質材が振動し貯蔵容
    器の下部粉体に微振動を与え粉体の流動性を高めたこと
    を特徴とする粉体貯槽機構。
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