JP3095796U

JP3095796U - ナット保持部を有する端子

Info

Publication number: JP3095796U
Application number: JP2003000584U
Authority: JP
Inventors: パイ−ウァ，ウォン
Original assignee: シーエスビーバッテリーコーポレーション
Priority date: 2002-03-27
Filing date: 2003-02-10
Publication date: 2003-08-15
Anticipated expiration: 2009-02-10
Also published as: US20030186121A1; US6858343B2

Abstract

(57)【要約】【課題】電気部品等への接続固定又は分解を容易にする
ナット保持部を有する端子を提供すること。【解決手段】導電性金属板で一体に形成された水平部１
１および垂直部１２を備え、垂直部１２の丸孔１２０の
一側にねじ２１０およびナット２２よりなる固定具２０
のナットを保持するナット保持部１００が形成されてい
る。このナット保持部１００は、支持アーム１３０およ
びこの支持アーム１３０に形成された複数対のバイアス
アーム１３１および１３２により形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は端子に関し、特に接続固定用の固定具としてねじおよびナットを使用する際に、ナットを保持するナット保持部を有する端子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に電気駆動型のシステム、例えば各種電子機器又は部品は、電気接続用の端子を必要とする。図１は、典型的な従来の端子１０の斜視図を示す。斯かる端子１０は、水平部１１および垂直部１２を有する。水平部１１の略中央には丸孔１１０が形成され、この丸孔１１０には、ロック接続用のねじおよびナットを使用して、例えば鉛−酸電池（バッテリ）の出力端となる。他方、垂直部１２にも丸孔１２０が形成され、他の固定具によりロック接続され、電気部品への電気的接続を行う。

【０００３】斯かる鉛−酸電池の出力端子と電気部品間を接続する必要がある場合には、水平部１１の丸孔１１０を固定装置により鉛−酸電池の出力端子に接続し、次に垂直部１２の丸孔１２０を固定装置により電気部品に接続する。これにより、鉛− 酸電池の出力端子および電気部品間は、電気的に接続される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

電気部品を垂直部１２の丸孔１２０に取り付けるとき、ユーザは垂直部１２の一側に片方の手でナットを配置させ、他方の手でねじを持って反対側から垂直部１２の丸孔１２０を貫通させ、ねじとナットを螺合させる。しかし、この取付部を有するシステムには多くの電気部品が取り付けられるので、このナットが容易に緩んで落下し、ナットを再び戻すのは困難である。

【０００５】更に、垂直部１２の丸孔１２０内面にねじを付加し、固定具の強度を高めてもよいが、固定具は反復検査する必要があるので、丸孔１２０内面のねじは、使用中に磨耗する。そして、最終的には丸孔１２０は固定具をロックできなくなる。その結果、端子１０の全体を交換する必要が生じ、ユーザに不便であると共に時間を浪費することとなる。更にまた、ねじを形成すると、製造コストが上昇し且つ製造工程が長くなる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のナット保持部を有する端子は、相互に連結された水平部および垂直部と、この垂直部の一側にナットを保持するナット保持部が形成されたことを特徴とする。

【０００７】また、本考案のナット保持部を有する端子の好適実施形態によると、ナット保持部は、１対の支持アームと、この支持アームから延びる複数対のバイアスアームを有し、これら支持アームおよびバイアスアームにより収容部を形成してなる。この収容部にナットを保持する。水平部および垂直部には、それぞれ丸孔が形成され、収容部に収容保持されたナットのねじ穴は、垂直部の丸穴と位置あわせされ、反対側から丸穴を介してねじを挿入し、ナットのねじ穴に螺合可能にする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案のナット保持部を有する端子の好適実施形態の構成および作用を、添付図面を参照して詳細に説明する。

【０００９】先ず、図２は、本考案によるナット保持部を有する端子１０の好適実施形態の構成を示す斜視図である。尚、説明の便宜上、上述した従来の端子の構成要素に対応する構成要素には、同様の参照符号を使用することとする。この端子１０は、銅又は銅合金等の導電性金属板により形成された水平部１１、垂直部１２およびこの垂直部１２に一体形成されたナット保持部１００を備える。ここで、水平部１１には、丸孔１１０が形成され、例えば鉛−酸バッテリの出力端子に固定して電気的に接続するために使用される。また、垂直部１２にも丸孔１２０が形成され、ねじおよびナットを含む固定具が貫通し、外部電気部品に固定され且つ電気的に接続される。

【００１０】ナット保持部１００は、垂直部１２の両側から略直角に延びる１対の支持アーム１３０、これら１対の支持アーム１３０の先端から対応する１対のバイアスアーム１３１および支持アーム１３０の側部下端から対応して延びる１対のバイアスアーム１３２により構成される。そこで、支持アーム１３０およびそれから延びる２対のバイアスアーム１３１および１３２により、収容空間１３３が形成される。固定具２０のナット２２は、この収容空間１３３内に配置可能である（図３および図４参照）。ナット２２は、支持アーム１３０および２対のバイアスアーム１３１および１３２により、緩むことなく保持され、固定具２０のねじ２１を固定的に連結してナット２２と固定される。

【００１１】次に、図３を参照すると、本考案による好適実施形態のナット保持部１００を有する端子１０および固定具２０の分解斜視図を示す。ここで、固定具２０は、ねじ２１およびナット２２により構成され、ねじ２１は、ねじ切りされたねじ本体部とねじヘッド（頭）を有する。ナット２２は、ねじ穴を有し、このねじ穴には、ねじ２１のねじ本体部のねじ（雄ねじ）と対応するねじ（雌ねじ）が形成されている。

【００１２】電気部品の接続ワイヤ（図示せず）が、端子１０に接続される。最初に、ナット２２は、ナット保持部１００により形成されたナット収容部１３３に配置されて、支持アーム１３０、これら支持アーム１３０の先端から延びる対応する１対のバイアスアーム１３１および斯かる支持アーム１３０の下側部から対応して延びる１対のバイアスアーム１３２により保持される。これにより、ナット２２は、前方向又は下方向へ緩み又は落下することがない。このとき、ナット２２のねじ穴は、垂直部１２の丸孔１２０と正確に位置合わせされる。そして、ねじ２１は、電気部品の接続ワイヤ（図示せず）に接続され、更にねじ２１は、垂直部１２のナット収容部１３３と反対側から丸孔１２０に貫通され、図４に示す如くナット２２と固定接続される。

【００１３】図４において、ナット２２の外形は６角形であるので、ナット２２はナット保持部１００の収容部１３３に保持され、ねじ２１を螺入することにより電気部品の接続ワイヤに固定的に電気的接続される。即ち、図３に示す如く、ナット２２の対向する垂直辺２３は、１対の支持アーム１３０の内側に支持される。支持アーム１３０のバイアスアーム１３１により、ナット２２が側方へ移動又は落下するのを阻止される。また、ナット２２の下側の２辺２４は、支持アーム１３０の下側部から延びる対応するバイアスアーム１３２により支持され、そしてナット２２が落下するのを阻止する。

【００１４】上述の構成により、ナット２２およびねじ２１の連結が極めて簡単になる。更に、電気部品の検査又はメンテナンスのために、固定部２０を分解する必要がある。この場合に、ナット２２は、ナット保持部１００の支持アーム１３０の２対のバイアスアーム１３１および１３２により完全に保持されているので、ユーザは、ナット２２を回転することなくねじ２１を回転可能である。従って、ねじ２１およびナット２２は、容易に連結又は分離可能である。

【００１５】以上、本考案による端子の好適実施形態の構成および作用を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本考案の単なる例示に過ぎず、何ら本考案を限定するものではないことに留意されたい。本考案の要旨を逸脱することなく種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。例えば、ナット保持部を構成する支持アームは、ナットを垂直部の丸穴に位置合わせして安定的に保持する構成であれば足り、必ずしも１対である必要はなく、１個又は３個以上であってもよい。また、支持アームは、垂直部に対して必ずしも対称的に形成する必要もない。更に、ナットは、必ずしも６角形である必要はない。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明から理解される如く、本考案のナット保持部を有する端子によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。即ち、本考案のナット保持具を有する端子は、一体に形成されたナット保持部にナットを保持するので、ユーザは、ドライバ等を使用して片手で簡単に固定具であるねじを締め付け又は緩めることが可能であるので、作業性が優れている。電気部品等の交換又はメンテナンス等のために電気的に接続又は接続解除を頻繁に行う必要がある場合に、特に有効である。また、本考案のナット保持部を有する端子は、金属板をスタンピング等により簡単且つ安価に製造可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の端子の１例の構成を示す斜視図である。

【図２】本考案によるナット保持部を有する端子の好適
実施形態の構成を示す斜視図である。

【図３】図２に示すナット保持部を有する端子と固定用
ねじおよびナットを示す斜視図である。

【図４】図２に示すナット保持部を有する端子に固定具
であるねじおよびナットを取り付けた状態を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１０ナット保持部を有する端子１１水平部１２垂直部２０固定具２１ねじ２２ナット１００ナット保持部１１０、１２０丸孔１３０支持アーム１３１、１３２バイアスアーム１３３ナット収容部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水平部および垂直部を有し、該垂直部の一
端は前記水平部の一端に接続され、前記垂直部は、ナッ
トを保持するために使用されるナット保持部が形成され
ていることを特徴とするナット保持部を有する端子。
【請求項２】前記ナット保持部は、前記垂直部から延び
る１対の略平行且つ対称的な支持アームを備え、該支持
アームは、先端に対応する１対のバイアスアームが形成
されると共に該支持アームの側部から延びる１対の他の
バイアスアームが形成され、前記支持アームおよび前記
２対のバイアスアームによりナット収容部を形成し、前
記ナットを保持することを特徴とする請求項１に記載の
ナット保持部を有する端子。
【請求項３】前記ナット保持部は、前記垂直部の一端か
ら延びる１対の非対称支持アームにより構成され、該支
持アームの先端は１対のバイアスアームを形成し、前記
支持アームの側端から伸びる他の１対のバイアスアーム
を形成し、前記支持アームおよび前記２対のバイアスア
ームによりナットを保持するナット収容部を形成するこ
とを特徴とする請求項１に記載のナット保持部を有する
端子。
【請求項４】前記ナット保持部は、前記垂直部の一端か
ら直角に延びる支持アームにより構成され、該支持アー
ムの先端から延びる複数対の対応するバイアスアームが
形成され、前記支持アームおよび前記複数対のバイアス
アームによりナット保持する収容部を形成することを特
徴とする請求項１に記載のナット保持部を有する端子。
【請求項５】前記ナット保持部は、前記垂直部の一端か
ら直角に延びる３個の支持アームにより構成され、該支
持アームの先端から対応して複数対のバイアスアームが
延び、前記支持アームおよび前記バイアスアームにより
ナットを保持する収容部を形成することを特徴とする請
求項１に記載のナット保持部を有する端子。
【請求項６】１対の非平行支持アームにより形成される
面は、前記垂直部のなす面と略直角であり、前記支持ア
ームの位置は、前記垂直部のなす面の任意位置でよいこ
とを特徴とする請求項２に記載のナット保持部を有する
端子。
【請求項７】前記他の対のバイアスアームは、前記支持
アームの側端から延び、そのバイアス角度を前記ナット
の形状に合わせ、例えば６角形のナットの角度である１
２０°とすることを特徴とする請求項２に記載のナット
保持部を有する端子。
【請求項８】前記水平部には、接続固定用の丸孔が形成
されることを特徴とする請求項１に記載のナット保持部
を有する端子。
【請求項９】前記垂直部には、接続固定用の丸孔が形成
されていることを特徴とする請求項１に記載のナット保
持部を有する端子。