JP2014036558A - 半導体装置 - Google Patents

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Kazunobu Kamiya
和伸 神谷
Shigekazu Higashimoto
繁和 東元
Munehiko Masutani
宗彦 増谷
Kazuyoshi Takeuchi
万善 竹内
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Abstract

【課題】液冷冷却器に配した第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子と引出用のバスバーとの組付性に優れた半導体装置を提供する。
【解決手段】液冷冷却器20の上下面には半導体モジュール30,31,32,40,41,42が配置されている。バスバー50は、第1の半導体モジュールの端子70および第2の半導体モジュールの端子71に接続される一対の締結部51,52から等距離で合流する合流部53が液冷冷却器20から離間する方向に延びている。止め具60は、バスバーの締結部51,52に配置され、ボルト80,81が螺入されて締結部51,52と端子70,71とを締結している。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却器と半導体モジュールを備えた半導体装置に関するものである。
特許文献1に開示の電力変換装置においては、複数の半導体モジュールを冷却器の両主面から冷却するとともに半導体モジュールの一方の電極端子が電源部に、他方の電極端子がバスバーを用いて回転電機と接続されている。
特開2008−198750号公報
ところで、液冷冷却器を挟んで半導体モジュールを配置した場合、半導体モジュールと外部機器とを接続するためには半導体モジュールの端子を引き出して接続する必要がある。このとき、溶接では組付性が悪く、治具で固定した状態で溶接機によって接合する必要がある。
本発明の目的は、液冷冷却器に配した第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子と引出用のバスバーとの組付性に優れた半導体装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、液冷冷却器と、前記液冷冷却器を挟んで対向する状態で配置される第1および第2の半導体モジュールと、前記第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子に接続される一対の締結部から等距離で合流する合流部が前記液冷冷却器から離間する方向に延びるバスバーと、前記バスバーの締結部に配置され、ネジが螺入されて前記締結部と前記端子とを締結する止め具と、を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1および第2の半導体モジュールが液冷冷却器を挟んで対向する状態で配置され、バスバーにおいて、第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子に接続される一対の締結部から等距離で合流する合流部が液冷冷却器から離間する方向に延びている。止め具がバスバーの締結部に配置され、ネジが螺入されて締結部と端子とが締結される。よって、バスバーと端子とは締結されているので、液冷冷却器に配した第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子と引出用のバスバーとの組付性に優れたものになる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の半導体装置において、前記バスバーは一枚の板を屈曲して形成されていると、部品管理が容易となる。
請求項3に記載のように、請求項2に記載の半導体装置において、前記バスバーの合流部は、折り返されて形成されていると、製造が容易となる。
請求項4に記載のように、請求項2に記載の半導体装置において、前記バスバーの一対の締結部は、切り欠きで2又に分かれて形成されている構成とすることができる。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記バスバーは、前記止め具としてのナットを挟み込む部位を有している構成とすることができる。
請求項6に記載のように、請求項5に記載の半導体装置において、前記バスバーにおける前記ナットを挟み込む部位は1枚のバスバーで形成されているとよい。
本発明によれば、液冷冷却器に配した第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子と引出用のバスバーとの組付性に優れたものとなる。
実施形態における半導体装置の平面図。 図1のA−A線での縦断面図。 半導体装置の一部を示す下面図。 バスバーの斜視図。 半導体装置の電気的構成を示す回路図。 (a)は別例のバスバーの斜視図、(b)は曲げ加工前のバスバーの斜視図。 別例の半導体装置の一部平面図。 別例の半導体装置の一部下面図。 別例のバスバーの斜視図。 別例のバスバーの斜視図。 (a),(b),(c)は別例のバスバーの一部斜視図。 (a),(b)は別例のバスバーの展開図。 (a)は別例のバスバーの斜視図、(b)はバスバーの展開図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
なお、図面において、水平面(図1の紙面)を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向(図1の紙面と直交する方向)をZ方向で規定している。
図1,2,3に示すように、半導体装置10は、液冷冷却器20を備えている。液冷冷却器20は、上下方向が薄い扁平な四角箱型をなしている。さらに、液冷冷却器20において一方の面としての上面に第1の半導体モジュール30,31,32がY方向に並べて配置されている。また、液冷冷却器20において他方の面としての下面に第2の半導体モジュール40,41,42がY方向に並べて配置されている。液冷冷却器20の上下面において半導体モジュール30と半導体モジュール40とは対向する位置に配置されている。同様に、液冷冷却器20の上下面において半導体モジュール31と半導体モジュール41とは対向する位置に配置されている。また、液冷冷却器20の上下面において半導体モジュール32と半導体モジュール42とは対向する位置に配置されている。即ち、第1の半導体モジュール30と第2の半導体モジュール40とが液冷冷却器20を挟んで対向する状態で配置されている。同様に、第1の半導体モジュール31と第2の半導体モジュール41とが液冷冷却器20を挟んで対向する状態で配置されている。また、第1の半導体モジュール32と第2の半導体モジュール42とが液冷冷却器20を挟んで対向する状態で配置されている。
図5に示すように、半導体装置10は、三相インバータであって、直流を入力して三相交流にして出力する。半導体装置(インバータ)10に備えられた第1の半導体モジュール30,31,32および第2の半導体モジュール40,41,42のうち、半導体モジュール30,40によりU相における上下のアームを構成している。また、半導体モジュール31,41によりV相における上下のアームを構成している。さらに、半導体モジュール32,42によりW相における上下のアームを構成している。
各半導体モジュール30,31,32は、2つのパワートランジスタ(IGBT)Q1,Q2を備えている。また、各半導体モジュール40,41,42は、2つのパワートランジスタ(IGBT)Q3,Q4を備えている。各半導体モジュール30,31,32の内部において、2つのパワートランジスタQ1,Q2が直列接続されている。また、各半導体モジュール40,41,42の内部において、2つのパワートランジスタQ3,Q4が直列接続されている。各パワートランジスタ(IGBT)Q1,Q2,Q3,Q4にはダイオードDが並列に接続されている。
半導体モジュール30において直列接続された2つのパワートランジスタQ1,Q2の間の接続点と、半導体モジュール40において直列接続された2つのパワートランジスタQ3,Q4の間の接続点とはU相出力端子に接続される。同様に、半導体モジュール31において直列接続された2つのパワートランジスタQ1,Q2の間の接続点と、半導体モジュール41において直列接続された2つのパワートランジスタQ3,Q4の間の接続点とはV相出力端子に接続される。また、半導体モジュール32において直列接続された2つのパワートランジスタQ1,Q2の間の接続点と、半導体モジュール42において直列接続された2つのパワートランジスタQ3,Q4の間の接続点とはW相出力端子に接続される。
また、半導体モジュール30でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の一端と、半導体モジュール40でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の一端とは+入力端子に接続されるとともに、半導体モジュール30でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の他端と、半導体モジュール40でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の他端とは−入力端子に接続される。同様に、半導体モジュール31でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の一端と、半導体モジュール41でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の一端とは+入力端子に接続されるとともに、半導体モジュール31でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の他端と、半導体モジュール41でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の他端とは−入力端子に接続される。また、半導体モジュール32でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の一端と、半導体モジュール42でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の一端とは+入力端子に接続されるとともに、半導体モジュール32でのパワートランジスタQ1,Q2の直列回路の他端と、半導体モジュール42でのパワートランジスタQ3,Q4の直列回路の他端とは−入力端子に接続される。
このように、半導体モジュール30と半導体モジュール40とは並列接続される。同様に、半導体モジュール31と半導体モジュール41とは並列接続される。また、半導体モジュール32と半導体モジュール42とは並列接続される。
図2に示すように、液冷冷却器20において内部には液体が通る流路21が形成されている。この流路21にはフィン22が配置されている。そして、入口パイプ(図示略)から液体が供給されて液冷冷却器20の流路21を通って出口パイプ(図示略)から排出されるようになっている。
図1,2,3に示すように、半導体装置10は、引出用のバスバー50と、端子台として機能する止め具60を備えている。
また、図1,2に示すように、第1の半導体モジュール30,31,32は、各々、X方向に突出する3本の帯状の端子70を備えている。図2,3に示すように、第2の半導体モジュール40,41,42は、各々、X方向に突出する3本の帯状の端子71を備えている。端子70と端子71とは向かい合っている。つまり、液冷冷却器20の上面に配置された半導体モジュール30,31,32と液冷冷却器20の下面に配置された半導体モジュール40,41,42とは、向かい合った端子同士がバスバー50にて導通して並列接続される。
図4に示すように、バスバー50は、向かい合った端子70,71(広義には第1の半導体モジュールの端子70および第2の半導体モジュールの端子71)に接続される一対の締結部51,52と、外部機器と接続するための合流部53を備えている。バスバー50は、一枚の板を屈曲して形成されている。帯板状をなす締結部51にはボルト80のネジ部が通る貫通孔(締結用貫通孔)51aが形成されている。また、帯板状をなす締結部52にはボルト81のネジ部が通る貫通孔(締結用貫通孔)52aが形成されている。バスバー50は、締結部51,52の一端から上下方向(Z方向)に互いに接近する方向に延びており、締結部51,52に対し等距離で合流し、この合流部53はX方向において液冷冷却器20から離間する方向に延びている。バスバー50の合流部53はX方向の先端側で折り返されて重ねた状態で形成されている。
バスバー50の重ね部(合流部53)で相手側接続部を構成している。つまり、バスバー50の合流部53には貫通孔(締結用貫通孔)53aが形成され、図2に2点鎖線で示すように、ボルト82のネジ部を相手側機器の接続用バスバー83を貫通するとともに貫通孔53aを通してボルト84に螺入することにより相手側機器と接続することができる。
止め具60は、上下方向(Z方向)に延びる柱状をなし、バスバー50の締結部51と締結部52との間に配置される。柱状の止め具60において、上面に開口するネジ孔(雌ネジ部)60aが形成されているとともに下面に開口するネジ孔(雌ネジ部)60bが形成されている。そして、ボルト80のネジ部が端子70を貫通するとともにバスバー50の締結部51の貫通孔51aを通して止め具60のネジ孔60aに螺入されている。同様に、ボルト81が端子71を貫通するとともにバスバー50の締結部52の貫通孔52aを通して止め具60のネジ孔60bに螺入されている。このように、止め具60が締結部51,52に配置され、ネジとしてのボルト80,81が螺入されてバスバー50の締結部51,52と端子70,71とを締結している。
本実施形態では、外部機器との接続のための部品はバスバー50と止め具60の二つであり、部品点数は「2」となっている。
次に、半導体装置10の作用について説明する。
インバータの駆動に伴い、各相での上下のアームを構成する半導体モジュール30,31,32のパワートランジスタQ1,Q2および半導体モジュール40,41,42のパワートランジスタQ3,Q4がスイッチングされる。このスイッチング動作に伴い電流が流れる。例えば、図2,5に示すように、電流i10,i20がバスバー50から端子70,71を通して半導体モジュール30,40に流れる。
また、パワートランジスタQ1,Q2,Q3,Q4のスイッチング動作に伴い、半導体モジュール30,31,32のパワートランジスタQ1,Q2および半導体モジュール40,41,42のパワートランジスタQ3,Q4が発熱する。
図1において、液冷冷却器20の上面において半導体モジュール30,31,32が熱的に結合する状態で配置されている。また、液冷冷却器20の下面において半導体モジュール40,41,42が熱的に結合する状態で配置されている。半導体モジュール30,31,32のパワートランジスタQ1,Q2において生じた熱は液冷冷却器20に伝達し、液冷冷却器20において内部を流れる冷却液と熱交換される。同様に、半導体モジュール40,41,42のパワートランジスタQ3,Q4において生じた熱は液冷冷却器20に伝達し、液冷冷却器20において内部を流れる冷却液と熱交換される。
また、液冷冷却器20の上下両面に半導体モジュール30,31,32,40,41,42が配置され、半導体モジュール30,31,32,40,41,42の端子(電極)70,71は図2に示す面Lcを中心にして鏡面対称になっている。ここで、向かい合う端子(電極)70,71を、バスバー50を用いて電気的に接続し、単一の端子構造としている。
よって、並列に接続するバスバー50は、液冷冷却器20の中心平面(図2の中心面Lc)で対称形であり、複数の配線間のインダクタンスが均等化される。また、バスバー50は、平板からプレス加工により作成できる構造であり、費用が低く抑えられる。
このようにして、液冷冷却器20の両面から半導体モジュール30,31,32,40,41,42を冷却する構造をとることにより、冷却器の片面のみに半導体モジュールを配置する場合に比べ、実装面積を低減することができる。また、バスバー50での分岐後の締結部51,52において、鏡面対称に配置された端子70,71を液冷冷却器20の中心平面で対称な状態で締結することができる。さらに、バスバー50は単一平板から作成されている。よって、平板を曲げ加工することにより、バスバー50を容易に作成することができる。その結果、バスバー50は安価なものであり、液冷冷却器20の両面に配置された半導体モジュール30,31,32,40,41,42を費用の小さいバスバー50で電気的に接続することができる。特に、バスバー50での分岐した締結部51,52においては、液冷冷却器20の中心面で対称なので、電流i10,i20の流れる経路は同一長さになる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)半導体装置10の構成として、液冷冷却器20と半導体モジュール30〜32,40〜42とバスバー50と止め具60とを備え、バスバー50は、向かい合った端子70,71(広義には第1の半導体モジュールの端子70および第2の半導体モジュールの端子71)に接続される一対の締結部51,52から等距離で合流する合流部53が液冷冷却器20から離間する方向に延びる。止め具60は、バスバーの締結部51,52に配置され、ネジとしてのボルト80,81が螺入されて締結部51,52と端子70,71とを締結する。よって、バスバー50と端子70,71とは締結されているので、液冷冷却器20に配した第1の半導体モジュールの端子70および第2の半導体モジュールの端子71と引出用のバスバー50との組付性に優れたものになる。また、溶接する場合に比べ、ネジ固定により、電極(端子)の接続不具合に対してやり直し、即ち、ボルトを緩めて外し再びネジ止めすることができる。
(2)バスバー50は一枚の板を屈曲して形成されているので、部品管理が容易となる。
(3)合流部53が折り返されて形成されているので、製造が容易となる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図4に代わり、図6(a)に示す構成のバスバー90を用いてもよい。図6(a)において、バスバー90は、半導体モジュールに接続する部分が横方向(Y方向)にずれた構成となっている。図6(b)に示すように、水平面(X,Yで規定される水平面)に広がる一枚の金属板における一部に、直線的に延びる切り欠き(スリット)91が形成されている。バスバーの一対の締結部51,52は、切り欠き91で二又に分かれて形成される。つまり、図6(b)における切り欠き91の右側の部位を上方向に、また、切り欠き91の左側の部位を下方向に屈曲形成することにより図6(a)に示すように形成される。
そして、図7,8に示すように、鏡面対称の半導体モジュール30〜32,40〜42は少し横(Y方向)にオフセットした状態で配置される。この場合、バスバー90における最も細い部位でも最大電流を流すことができるようになっている。
このようなバスバーの構成を採用することにより、曲げ加工が容易となる。つまり、曲げ回数は図4の場合は「5」であるが、図6(a)の場合は「4」でよい。
・図6(a)において、バスバー90は、途中で二又に分かれる構造になっているため、図9に示すバスバー100のように、合流部53(端子の太い部分)は符号101の部位で屈曲形成したり、長くしたりといった別の構造をとってもよい。このように、バスバーは半導体モジュールの端子70,71から長さが同じ状態を保ちながら、合流部53(1本になっている部分)では自由な構造をとることが可能となる。
・バスバーの構成として、図10,11に示すナット挟み込み構造としてもよい。図10において、バスバー120は、止め具としてのナットN10,N11を挟み込む部位130,140を有している。このバスバー120は図12に示すように1枚の金属板121を曲げ加工することにより形成したものであり、バスバー120におけるナットN10,N11を挟み込む部位130,140は1枚のバスバーで形成されている。
具体的には、図12の折線L1〜L33で曲げ加工することにより、ナットN10,N11を袋状に囲んだ状態でナットN10,N11を挟持し、かつ、ボルト80,81のネジ部が通る部位125a,125b,125c,126a,126b,126cが形成される。ナットN10を挟み込む部位130は、図10,11に示すように、底板部W1,W2,W3、側板部W4,W5,W6、天板部W7,W8,W9、抜止部W10,W11で構成されている。底板部W2は連結板部W12,W13で連結されているとともに底板部W3は連結板部W14,W15で連結されており、連結板部W13,W15は当接している。天板部W7には、半円状の部位125aが、天板部W8には、90度円弧の部位125bが、天板部W9には、90度円弧の部位125cが形成されている。ナットN11を挟み込む部位140についても、図10に示すように、ナットN10を挟み込む部位130と同様な構成をなしており、天板部W7には、半円状の部位126aが、天板部W8には、90度円弧の部位126bが、天板部W9には、90度円弧の部位126cが形成されている。
この場合、バスバー120とナットN10,N11は一体化されているので、部品点数は「1」となり、部品の管理が容易となる。また、ナット挟み込み構成とすることにより電極(端子)を端子台(図2の符号60)無しでネジ止めすることができる。
・図10のバスバー120に対し、構造を簡素化して図13(a)に示すようにしてもよい。バスバー150は、ナットN10,N11の周りを簡素な構成にて囲んでいる。つまり、図13(b)に示すように、一枚の平板を折線L41〜L48で折り曲げてナットN10を挟み込む部位160を形成するとともに、折線L49〜L56で折り曲げてナットN11を挟み込む部位170を形成する。ナットN10を挟み込む部位160は、底板部W20,W21、側板部W22,W23、天板部W24、抜止部W25,W26で構成されている。天板部W24には、貫通孔(ボルト80のネジ部が通る部位)165が形成されている。ナットN11を挟み込む部位170についても、ナットN10を挟み込む部位160と同様な構成をなしており、天板部W24には、貫通孔(ボルト81のネジ部が通る部位)175が形成されている。
・各半導体モジュール30,31,32,40,41,42のパワートランジスタQ1,Q2,Q3,Q4は、IGBT以外にも、例えば、MOSFET等でもよい。
・半導体装置は三相インバータに限ることなく、液冷冷却器の2面(例えば、上下面)に配した半導体モジュールが並列接続されているもの一般に用いることができる。
10…半導体装置、20…液冷冷却器、30…半導体モジュール、31…半導体モジュール、32…半導体モジュール、40…半導体モジュール、41…半導体モジュール、42…半導体モジュール、50…バスバー、51…締結部、52…締結部、53…合流部、60…止め具、70…端子、71…端子、80…ボルト、81…ボルト、91…切り欠き、N10…ナット、N11…ナット。

Claims (6)

  1. 液冷冷却器と、
    前記液冷冷却器を挟んで対向する状態で配置される第1および第2の半導体モジュールと、
    前記第1の半導体モジュールの端子および第2の半導体モジュールの端子に接続される一対の締結部から等距離で合流する合流部が前記液冷冷却器から離間する方向に延びるバスバーと、
    前記バスバーの締結部に配置され、ネジが螺入されて前記締結部と前記端子とを締結する止め具と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記バスバーは、一枚の板を屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記バスバーの合流部は、折り返されて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記バスバーの一対の締結部は、切り欠きで2又に分かれて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記バスバーは、前記止め具としてのナットを挟み込む部位を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記バスバーにおける前記ナットを挟み込む部位は1枚のバスバーで形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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