JP3095776U - サイドフロート及びこれを取付けたボート - Google Patents

サイドフロート及びこれを取付けたボート

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JP3095776U JP2003000562U JP2003000562U JP3095776U JP 3095776 U JP3095776 U JP 3095776U JP 2003000562 U JP2003000562 U JP 2003000562U JP 2003000562 U JP2003000562 U JP 2003000562U JP 3095776 U JP3095776 U JP 3095776U
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寿亀 市川
弘二 市川
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株式会社ホープ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボート本体の左右の舷側にそれぞれ取り外し
可能に取付けられ、ボート本体の横転防止及びボート本
体の沈没時の浮力体として使用されるサイドフロート及
びこれを取付けたボートを提供する。 【解決手段】 耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート
材を主体とし、内部に気体が充填可能な実質的に筒状の
フロート本体18と、フロート本体18の長手方向の中
間部に隙間を有して複数設けられ、ボート本体15の舷
側13、14に配設された取付け金具16に装着される
バンド部材17を通す挿通孔19を備えたバンド固定具
20と、フロート本体18の長手方向の両側部に設けら
れ、ボート本体15の舷側13、14の船首側と船尾側
にその一端がそれぞれ固定されたロープ21の他端を固
定するロープ固定具22、22aとを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ボート本体の左右の舷側にそれぞれ取り外し可能に取付けられ、ボー ト本体の横転防止及びボート本体の沈没時の浮力体として使用されるサイドフロ ート及びこれを取付けたボートに関する。
【0002】
【従来の技術】
釣り等に使用する小型及び中型のボートは、乗員の動きによってバランスが崩れ 不安定となり、横転する危険があった。そこで、通常、乗員はボートが横転し、 海に投げ出され、溺れるのを防ぐために、浮力体を布で包んだチョッキ型の救命 胴衣等を身につけていた。 また、左右の船腹の外側に浮袋を内設した開閉具付きの格納部を設け、浮袋にホ ースを介して船内に炭酸ガスボンベを設け、ワイヤー、自動索を介して操舵室で 格納部及びガス栓の開閉を行って、操舵室からワンタッチで浮袋を膨張させて、 船体の沈没を防止しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】 特開平5−77786号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、救命胴衣を装着すると、釣り等を行う際に動き難かった。また、 特許文献1の発明では、船体内に炭酸ガスボンベを格納するので、船体の小さい 小型及び中型のボートには、格納するスペースの確保が大変であり、また、炭酸 ガスボンベの重量増加によって、乗員の定員を少なくしなければならないという 問題もあった。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、ボート本体の左右の舷側にそれぞ れ取り外し可能に取付けられ、ボート本体の横転防止及びボート本体の沈没時の 浮力体として使用されるサイドフロート及びこれを取付けたボートを提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の考案に係るサイドフロートは、ボート本体の左右の舷側に それぞれ取り外し可能に取付けられ、前記ボート本体の横転防止及び前記ボート 本体の沈没時の浮力体として使用されるサイドフロートであって、 耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とし、内部に気体が充填可能な 実質的に筒状のフロート本体と、 前記フロート本体の長手方向の中間部に隙間を有して複数設けられ、前記ボート 本体の舷側に配設された取付け金具に装着されるバンド部材を通す挿通孔を備え たバンド固定具と、 前記フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、前記ボート本体の舷側の船首 側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端を固定するロープ固定 具とを有する。 これによって、ボート本体に取付けられた取付け金具に装着されるバンド部材を 、フロート本体に設けられたバンド固定具の挿通孔に通すと共に、ボート本体の 舷側の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端をフロート 本体に設けられたロープ固定具で固定するので、サイドフロートをボート本体に 確実に固定することができる。
【0006】 第1の考案に係るサイドフロートにおいて、前記フロート本体の長手方向の両端 部は、円錐台状に形成されて端部方向に縮径してもよい。 これによって、サイドフロートを取付けたボート本体が走行するときには、空気 抵抗を小さくすることができる。 第1の考案に係るサイドフロートにおいて、前記ロープ固定具は、前記フロート 本体の上部に設けてもよい。 これによって、サイドフロートへのロープの取付けが容易になる。 第1の考案に係るサイドフロートにおいて、前記複数のバンド固定具は、前記サ イドフロートを前記ボート本体に取付けたときに、前記ボート本体の舷側とは反 対側に並べて配置するのが好ましい。 これによって、バンド固定具がボート本体と接触せず、ボート本体及びフロート 本体を傷つけることがなくなる。また、バンド固定具の挿通孔がつぶれることが なくなる。
【0007】 前記目的に沿う第2の考案に係るサイドフロートを取付けたボートは、 (1)左右の舷側に側板を備えるボート本体と、 (2)前記ボート本体の喫水線より上位置で、前記ボート本体の左右の舷側にそ れぞれ複数隙間を有して取付けられ、両側に補強リブを備えた取付けベースと、 該取付けベースの上下にバンド挿通部を備える取付け金具と、 (3)耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とし、内部に気体が充填 可能な実質的に筒状のフロート本体と、前記フロート本体の長手方向の中間部に 隙間を有して複数設けられ、前記取付け金具に装着されるバンド部材を通す挿通 孔を備えたバンド固定具と、前記フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、 前記ボート本体の舷側の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープ の他端を固定するロープ固定具とを有し、前記取付け金具を介して前記ボート本 体に固定されるサイドフロートと、 (4)前記サイドフロートの前記バンド固定具の挿通孔及び前記取付け金具のバ ンド挿通部に挿通されて、前記サイドフロートを前記取付け金具に固定し、端部 には取り外し可能に係合する連結金具が設けられた複数の前記バンド部材とを有 する。
【0008】 これによって、ボート本体に取付けられた取付け金具に装着されるバンド部材を 、フロート本体に設けられたバンド固定具の挿通孔に通すと共に、ボート本体の 舷側の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端をフロート 本体に設けられたロープ固定具で固定するので、サイドフロートをボート本体に 確実に固定することができ、また、簡単に取り外すことができる。また、サイド フロートは、ボート本体の喫水線よりも上に配置されるので、ボートの走行中に は、水による抵抗を受けない。 サイドフロートによって、ボート本体が傾いても、その浮力によって横転し難く なる。更に、ボート本体が沈没した際には、サイドフロートが浮力体となるので 、ボートの乗員は、サイドフロートにつかまることにより、おぼれることがなく なる。
【0009】 第2の考案に係るサイドフロートを取付けたボートにおいて、前記フロート本体 の長手方向の両端部は、円錐台状に形成されて端部方向に縮径してもよい。 これによって、サイドフロートを取付けたボートは、走行中の空気抵抗が小さく なる。 第2の考案に係るサイドフロートを取付けたボートにおいて、前記ロープ固定具 は、前記フロート本体の上部に設けてもよい。 これによって、サイドフロートへのロープの取付けが容易になる。 第2の考案に係るサイドフロートを取付けたボートにおいて、前記複数のバンド 固定具は、前記サイドフロートを前記ボート本体に取付けたときに、前記ボート 本体の舷側とは反対側に並べて配置するのが好ましい。 これによって、バンド固定具がボート本体と接触せず、ボート本体及びフロート 本体を傷つけることがなくなる。また、バンド固定具の挿通孔がつぶれることが なくなる。
【0010】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明 し、本考案の理解に供する。 ここで、図1(A)、(B)はそれぞれ本考案の一実施の形態に係るサイドフロ ートの正面図、平面図、図2は同サイドフロートをボート本体に取付ける取付け 金具の説明図、図3(A)、(B)はそれぞれ同サイドフロートを取付け金具に 固定するバンド部材の正面図、平面図、(C)はバンド部材の連結金具の係合部 の説明図、図4(A)、(B)はそれぞれ同サイドフロートを取付けたボートの 正面図、平面図、図5は同ボートのサイドフロートの取付け部分の説明図、図6 は同ボートを傾斜させたときの説明図である。
【0011】 図1〜図6を参照して、本考案の一実施の形態に係るサイドフロート10、11 を取付けたボート12について説明する。 ボート12は、サイドフロート10、11が左右の舷側13、14にそれぞれ取 り外し可能に取付けられるボート本体15を有している。ここで、ボート本体1 5は、魚釣り等に使用される小型のレジャーボートを使用している。ボート12 は、ボート本体15に取付けられる取付け金具16と、取付け金具16に装着さ れ、サイドフロート10、11をボート本体15に固定するバンド部材17を有 している。以下、それぞれについて詳しく説明する。
【0012】 図1を参照して、ボート本体15の左の舷側13に取付けられるサイドフロート 10について説明する。サイドフロート10は、耐摩耗性及び耐水性を有する軟 質シート材の一例であるハイパロンを主体とし、内部に気体が充填可能な実質的 に筒状のフロート本体18を有している。フロート本体18には、長手方向の中 間部に隙間を有して複数、例えば3つ設けられ、ボート本体15の舷側13に配 設された取付け金具16に装着されるバンド部材17を通す挿通孔19を備えた バンド固定具20が設けられている。なお、バンド固定具20は、サイドフロー ト10をボート本体15に取付けたときに、ボート本体15の舷側13とは反対 側に並べて配置されている。更に、フロート本体18は、船首側及び船尾側の上 部に、ボート本体15の舷側13の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定さ れたロープ21の他端を固定するロープ固定具22、22aが設けられている( 図4(B)参照)。
【0013】 また、フロート本体18の上部には、注入口23が設けられ、注入口23からフ ロート本体18内部へ気体を注入し、排出する。また、フロート本体18の長手 方向の両端部は、円錐台状に形成されて端部方向に縮径している。なお、ボート 12の走行中に、サイドフロート10の先端が、水面に当たらないように、フロ ート本体18の船首側の端部は、上向きに勾配が設けられている。また、フロー ト本体18の両端部には、ボート12の走行中等に、岩や木等がサイドフロート 10に衝突してフロート本体18の破損、破裂を防止するために、金属板製の保 護部材24、25が設けられている。 なお、ボート本体15の右の舷側14に取付けられるサイドフロート11は、各 バンド固定具20が、舷側14とは反対側に並べて配置されており、バンド固定 具20の取付け位置がボート本体15を挟んで、サイドフロート10と対称的に なっているが、その構造はサイドフロート10と実質的に同じであるので、同一 の構成要素には同一の番号を付して詳しい説明は省略する。
【0014】 図2、図5に示すように、ボート本体15の取付け金具16は、両側に補強リブ 26を備えた取付けベース27を有している。また、取付けベース27の上部に はバンド部材17を通すバンド挿通部28を有するリング29が設けられ、取付 けベース27の下部には、取付け板30を介してバンド部材17を通すバンド挿 通部31を有するリング32が取付けられている。なお、取付けベース27、補 強リブ26、リング29、32、取付け板30はステンレスで形成されている。 また、取付けベース27には、複数、例えば、6つの取付け孔33が設けられ、 取付け金具16は、取付け孔33に挿入したボルト34によってボート本体15 に取付けられている。取付けベース27をボート本体15に取付けたときには、 取付けベース27下部のリング32は、上部のリング29よりも、ボート本体1 5からの距離が遠くなる。
【0015】 図3(A)〜(C)に示すように、バンド部材17は、ステンレス製の帯状板の バンド本体35と、その両端に設けられ、取り外し可能に係合する一対の連結金 具36、37とを有している。連結金具36は、錠軸36aを軸にして回転自在 に取付けられたレバー36bと、レバー36bのほぼ中央に設けられたレバー軸 36cに回転自在にレバー36bに取付けられたジョイント36dとを有してい る。また、連結金具37には、連結金具36のジョイント36dの先端部と噛み 合うフック37aが設けられている。これにより、レバー36bをバンド本体3 5に対して実質的に垂直に起こして更には90度以上開いた状態で、連結金具3 6のジョイント36dの先端部を連結金具37のフック37aに噛み合わせ、レ バー36bを倒すことによって、連結金具36、37が係合し、係合部37bが 形成され、バンド部材17はリング状となる。なお、この係合によって形成され るリングの内径は、サイドフロート10、11の外径と実質的に等しく形成され ている。 バンド部材17を、取付け金具16のリング29、32のバンド挿通部28、3 1及びサイドフロート10(サイドフロート11も同様)のバンド固定具20の 挿通孔19に通して、連結金具36、37を係合することにより、サイドフロー ト10を取付け金具16に固定することができる。
【0016】 図4(A)、(B)に示すように、左右の舷側13、14にそれぞれサイドフロ ート10、11が取り外し可能に取付けられるボート本体15は、左右の舷側1 3、14に、側板38、39を有している。また、ボート本体15の後部には、 スクリュー40と舵41を備えたエンジン42が取付けられている。ボート本体 15の中央部には、乗員が乗り込む船室43が設けられている。また、左右の舷 側13、14には、それぞれ船首側及び船尾側にサイドフロート10、11を固 定するロープ21を取付けるロープ取付け具44、45が設けられている。
【0017】 次に、図5を参照しながら、サイドフロート10のボート本体15への取付けに ついて説明する。 (1)まず、ボート本体15の左の舷側13の側板38に、複数、例えば3つ、 バンド固定具20の間隔と実質的に等しい隙間を有して、取付け金具16をボル ト34により取付ける。取付け金具16のボート本体15への取付けは、ボート 本体15の喫水線より上位置である。なお、取付けベース27の上部のリング2 9と下部のリング32は、それぞれ上下になるように取付ける。 (2)次に、取付け金具16の上下のリング29、32のバンド挿通部28、3 1に、それぞれバンド部材17を通す。
【0018】 (3)予め注入口23から空気入れ等によって、空気等の気体を注入して膨らま せておいたサイドフロート10を、船首側、船尾側を確認して、左の舷側13に 配設されたそれぞれの取付け金具16の位置とバンド固定具20の位置を合わせ て配置する。 (4)バンド部材17を、サイドフロート10のそれぞれのバンド固定具20の 挿通孔19に通し、連結金具36、37を係合させ、係合部37bを形成する。 この際には、連結金具36、37を、サイドフロート10の上部で係合すると、 連結金具36、37に水がかかり難くなる。 (5)ボート本体15の船首側及び船尾側のロープ取付け具44、45に固定し たロープ21を、それぞれサイドフロート10のロープ固定具22、22aに取 付けて、サイドフロート10が、バンド部材17から抜けないように固定する。 なお、(2)〜(5)の動作を逆にすると、サイドフロート10をボート12か ら取り外すことができる。また、ボート本体15の右の舷側14へのサイドフロ ート11の取付け及び取り外しにおいても、サイドフロート10と同様に、サイ ドフロート10と対称位置で行う。
【0019】 ここで、ボート12を水面に浮かべ走行させると、サイドフロート10、11は 、ボート12の喫水線よりも上に配置されているので、ボート12の走行中にサ イドフロート10、11は水に接触しない。したがって、ボート12の走行時に は水の抵抗はない。しかも、サイドフロート10、11の両端部は、円錐台状に 形成されて端部方向に縮径しているので、空気抵抗も少なく、ボート12の走行 に支障はなかった。また、走行中にサイドフロート10、11が、岩、木等の障 害物に接触しても、サイドフロート10、11両端の先端部には、保護部材24 が取付けられているので、サイドフロート10、11は破損しなかった。更に、 サイドフロート10、11の船首側及び船尾側にそれぞれロープ固定具22、2 2aを設けているので、ボート12の走行中にサイドフロート10、11が外れ ることはなかった。 更に、図6に示すように、ボート12が傾いても、ボート12は横転しなかった 。また、ボート12が転覆した際には、サイドフロート10、11は水面に浮か ぶ浮力体となり、ボート12の乗員は、サイドフロート10、11につかまるこ とで、溺れることがなくなる。更に、ボート12が沈没するような時には、バン ド部材17の連結金具36、37の係合を解き、サイドフロート10、11をボ ート本体15から取り外すとよい。
【0020】 本考案は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更 しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部 又は全部を組み合わせて本考案のサイドフロート及びこれを取付けたボートを構 成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。 例えば、前記実施の形態のサイドフロートにおいて、耐摩耗性及び耐水性を有す る軟質シート材としてハイパロンを主体としてサイドフロートを形成したが、ゴ ムでもよい。また、前記実施の形態ではボート本体として、小型のレジャーボー トを使用したが、中型のボートでもよく、ボート本体の大きさによって、サイド フロートの大きさ、数を変え、ボート本体が傾いたときに、ボートが横転しない ようにすればよい。また、フロート本体には、気体の注入口を1つ設けているが 、フロート本体内部に気体を充填する複数の空気室を設け、それぞれに空気口を 備え、フロート本体の破損による被害を小さくしてもよい。
【0021】
【考案の効果】
請求項1〜4記載のサイドフロートにおいては、耐摩耗性及び耐水性を有する軟 質シート材を主体とし、内部に気体が充填可能な実質的に筒状のフロート本体と 、フロート本体の長手方向の中間部に隙間を有して複数設けられ、ボート本体の 舷側に配設された取付け金具に装着されるバンド部材を通す挿通孔を備えたバン ド固定具と、フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、ボート本体の舷側の 船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端を固定するロープ 固定具とを有するので、ボート本体に取付けられた取付け金具に装着されるバン ド部材を、フロート本体に設けられたバンド固定具の挿通孔に通すと共に、ボー ト本体の舷側の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端を フロート本体に設けられたロープ固定具で固定して、サイドフロートをボート本 体に確実に固定することができる。
【0022】 特に、請求項2記載のサイドフロートにおいては、フロート本体の長手方向の両 端部は、円錐台状に形成されて端部方向に縮径しているので、サイドフロートを 取付けたボート本体が走行するときには、空気抵抗を小さくすることができ、ボ ート本体に取付けるエンジンへの負担も低くすることができる。 請求項3記載のサイドフロートにおいては、ロープ固定具は、フロート本体の上 部に設けられているので、サイドフロートへのロープの取付けが容易である。 請求項4記載のサイドフロートにおいては、複数のバンド固定具は、サイドフロ ートをボート本体に取付けたときに、ボート本体の舷側とは反対側に並べて配置 されているので、バンド固定具がボート本体と接触せず、ボート本体及びフロー ト本体を傷つけることがなくなる。また、バンド固定具の挿通孔がつぶれること がなくなる。
【0023】 請求項5〜8記載サイドフロートを取付けたボートにおいては、(1)左右の舷 側に側板を備えるボート本体と、(2)ボート本体の喫水線より上位置で、ボー ト本体の左右の舷側にそれぞれ複数隙間を有して取付けられ、両側に補強リブを 備えた取付けベースと、取付けベースの上下にバンド挿通部を備える取付け金具 と、(3)耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とし、内部に気体が 充填可能な実質的に筒状のフロート本体と、フロート本体の長手方向の中間部に 隙間を有して複数設けられ、取付け金具に装着されるバンド部材を通す挿通孔を 備えたバンド固定具と、フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、ボート本 体の舷側の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端を固定 するロープ固定具とを有し、取付け金具を介してボート本体に固定されるサイド フロートと、(4)サイドフロートのバンド固定具の挿通孔及び取付け金具のバ ンド挿通部に挿通されて、サイドフロートを取付け金具に固定し、端部には取り 外し可能に係合する連結金具が設けられた複数のバンド部材とを有するので、ボ ート本体に取付けられた取付け金具に装着されるバンド部材を、フロート本体に 設けられたバンド固定具の挿通孔に通すと共に、ボート本体の舷側の船首側と船 尾側にその一端がそれぞれ固定されたロープの他端をフロート本体に設けられた ロープ固定具で固定して、サイドフロートをボート本体に確実に固定することが でき、また、簡単に取り外すことができる。また、サイドフロートは、ボート本 体の喫水線よりも上に配置されるので、ボートの走行中には、水による抵抗を受 けない。サイドフロートによって、ボート本体が傾いても、その浮力によって横 転し難くなる。更に、ボート本体が沈没した際には、サイドフロートが浮力体と なるので、ボートの乗員は、サイドフロートにつかまることにより、おぼれるこ とがなくなる。
【0024】 特に、請求項6記載のサイドフロートを取付けたボートにおいては、フロート本 体の長手方向の両端部は、円錐台状に形成されて端部方向に縮径しているので、 サイドフロートを取付けたボートは、走行中の空気抵抗を小さくでき、ボート本 体に取付けるエンジンへの負担も低くすることができる。 請求項7記載のサイドフロートを取付けたボートにおいては、ロープ固定具は、 フロート本体の上部に設けられているので、サイドフロートへのロープの取付け が容易になる。 請求項8記載のサイドフロートを取付けたボートにおいては、複数のバンド固定 具は、サイドフロートをボート本体に取付けたときに、ボート本体の舷側とは反 対側に並べて配置されているので、バンド固定具がボート本体と接触せず、ボー ト本体及びフロート本体を傷つけることがなくなる。また、バンド固定具の挿通 孔がつぶれることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本考案の一実施の形
態に係るサイドフロートの正面図、平面図である。
【図2】同サイドフロートをボート本体に取付ける取付
け金具の説明図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ同サイドフロートを
取付け金具に固定するバンド部材の正面図、平面図、
(C)はバンド部材の連結金具の係合部の説明図であ
る。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ同サイドフロートを
取付けたボートの正面図、平面図である。
【図5】同ボートのサイドフロートの取付け部分の説明
図である。
【図6】同ボートを傾斜させたときの説明図である。
【符号の説明】
10、11:サイドフロート、12:ボート、13、1
4:舷側、15:ボート本体、16:取付け金具、1
7:バンド部材、18:フロート本体、19:挿通孔、
20:バンド固定具、21:ロープ、22、22a:ロ
ープ固定具、23:注入口、24、25:保護部材、2
6:補強リブ、27:取付けベース、28:バンド挿通
部、29:リング、30:取付け板、31:バンド挿通
部、32:リング、33:取付け孔、34:ボルト、3
5:バンド本体、36:連結金具、36a:錠軸、36
b:レバー、36c:レバー軸、36d:ジョイント、
37:連結金具、37a:フック、37b:係合部、3
8、39:側板、40:スクリュー、41:舵、42:
エンジン、43:船室、44、45:ロープ取付け具

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボート本体の左右の舷側にそれぞれ取り
    外し可能に取付けられ、前記ボート本体の横転防止及び
    前記ボート本体の沈没時の浮力体として使用されるサイ
    ドフロートであって、耐摩耗性及び耐水性を有する軟質
    シート材を主体とし、内部に気体が充填可能な実質的に
    筒状のフロート本体と、前記フロート本体の長手方向の
    中間部に隙間を有して複数設けられ、前記ボート本体の
    舷側に配設された取付け金具に装着されるバンド部材を
    通す挿通孔を備えたバンド固定具と、前記フロート本体
    の長手方向の両側部に設けられ、前記ボート本体の舷側
    の船首側と船尾側にその一端がそれぞれ固定されたロー
    プの他端を固定するロープ固定具とを有することを特徴
    とするサイドフロート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサイドフロートにおい
    て、前記フロート本体の長手方向の両端部は、円錐台状
    に形成されて端部方向に縮径していることを特徴とする
    サイドフロート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサイドフロートにおい
    て、前記ロープ固定具は、前記フロート本体の上部に設
    けられていることを特徴とするサイドフロート。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のサイドフロートにおい
    て、前記複数のバンド固定具は、前記サイドフロートを
    前記ボート本体に取付けたときに、前記ボート本体の舷
    側とは反対側に並べて配置されていることを特徴とする
    サイドフロート。
  5. 【請求項5】 (1)左右の舷側に側板を備えるボート
    本体と、(2)前記ボート本体の喫水線より上位置で、
    前記ボート本体の左右の舷側にそれぞれ複数隙間を有し
    て取付けられ、両側に補強リブを備えた取付けベース
    と、該取付けベースの上下にバンド挿通部を備える取付
    け金具と、(3)耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シー
    ト材を主体とし、内部に気体が充填可能な実質的に筒状
    のフロート本体と、前記フロート本体の長手方向の中間
    部に隙間を有して複数設けられ、前記取付け金具に装着
    されるバンド部材を通す挿通孔を備えたバンド固定具
    と、前記フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、
    前記ボート本体の舷側の船首側と船尾側にその一端がそ
    れぞれ固定されたロープの他端を固定するロープ固定具
    とを有し、前記取付け金具を介して前記ボート本体に固
    定されるサイドフロートと、(4)前記サイドフロート
    の前記バンド固定具の挿通孔及び前記取付け金具のバン
    ド挿通部に挿通されて、前記サイドフロートを前記取付
    け金具に固定し、端部には取り外し可能に係合する連結
    金具が設けられた複数の前記バンド部材とを有すること
    を特徴とするボート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のボートにおいて、前記フ
    ロート本体の長手方向の両端部は、円錐台状に形成され
    て端部方向に縮径していることを特徴とするボート。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のボートにおいて、前記ロ
    ープ固定具は、前記フロート本体の上部に設けられてい
    ることを特徴とするボート。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のボートにおいて、前記複
    数のバンド固定具は、前記サイドフロートを前記ボート
    本体に取付けたときに、前記ボート本体の舷側とは反対
    側に並べて配置されていることを特徴とするボート。
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