JP3114619U - サイドフロート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 岸壁からロープにより船を容易に固定することができ、また、釣竿を釣りに相応しい位置に保持することができるサイドフロート装置を提供する。
【解決手段】 船体12の左右の舷側14、15にそれぞれ取り外し可能に取付けられ、船体12の横転を防止し、かつ、船体12の補助の浮力体となるフロート本体20を有するサイドフロート装置において、船体12との連結具を有すると共に、対となるフロート本体20の少なくとも一方の上部には、竿掛54を装着可能で、クリートとして使用可能な係止具55が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 船体12の左右の舷側14、15にそれぞれ取り外し可能に取付けられ、船体12の横転を防止し、かつ、船体12の補助の浮力体となるフロート本体20を有するサイドフロート装置において、船体12との連結具を有すると共に、対となるフロート本体20の少なくとも一方の上部には、竿掛54を装着可能で、クリートとして使用可能な係止具55が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、ボート本体等の船体の左右の舷側に取付けられ、船体の横転を防止し、船体の補助の浮力体として使用される対となるフロート本体を有するサイドフロート装置に関する。
釣り等に使用する小型のボートは、釣り人の動きによってバランスが崩れて不安定となり、ボートが横転して釣り人が海に投げ出されて溺れるのを防ぐため、また、万一、ボートが沈没する時の浮力体として使用するために、ボート本体の左右の舷側にそれぞれ取り外し可能に取付けられた対となるフロート本体を備えたサイドフロート装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のサイドフロート装置においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
ボートが着岸した際、岸壁からロープによりボートを固定する場合、ロープの係止具がフロート本体に取付けられておらず、ボート本体に設けられた係止具を介して固定するため、作業に手間を要した。
また、フロート本体には、釣り人が釣竿を置くための竿掛が取付けられていないので、釣竿を釣りに相応しい位置に保持することができず、これによって、良い釣果を得ることができなかった。
ボートが着岸した際、岸壁からロープによりボートを固定する場合、ロープの係止具がフロート本体に取付けられておらず、ボート本体に設けられた係止具を介して固定するため、作業に手間を要した。
また、フロート本体には、釣り人が釣竿を置くための竿掛が取付けられていないので、釣竿を釣りに相応しい位置に保持することができず、これによって、良い釣果を得ることができなかった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、岸壁からロープにより船を容易に固定することができ、また、釣竿を釣りに相応しい位置に保持することができるサイドフロート装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係るサイドフロート装置は、船体の左右の舷側にそれぞれ取り外し可能に取付けられ、前記船体の横転を防止し、かつ、前記船体の補助の浮力体となるフロート本体を有するサイドフロート装置において、前記船体との連結具を有すると共に、対となる前記フロート本体の少なくとも一方の上部には、竿掛を装着可能で、クリートとして使用可能な係止具が設けられている。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記係止具はゴム材(軟質又は硬質)あるいは耐蝕性金属(例えば、ステンレス)からなって、前記竿掛の下端に設けられた凹状の嵌入部が嵌入可能な直方体状の嵌入ブロックと、該嵌入ブロックの下面に一体的に設けられた取付板とを備え、前記嵌入ブロックにはロープが挿通可能な貫通孔が形成されてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体には、人の手が把持可能な掴み部が設けられてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体の先部は円錐台形状に形成されて先側に縮径し、前記先部に接続された胴部及び該胴部に接続された後部は同じ大きさの筒状に形成されてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体には、人の手が把持可能な掴み部が設けられてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体の先部は円錐台形状に形成されて先側に縮径し、前記先部に接続された胴部及び該胴部に接続された後部は同じ大きさの筒状に形成されてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体は耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材(ゴム材又はプラスチック)を主体とし、内部に気体を充填可能に構成されてもよい。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体はゴム材又はプラスチックを主体として構成することができる。
本考案に係るサイドフロート装置において、前記フロート本体はゴム材又はプラスチックを主体として構成することができる。
請求項1〜6記載のサイドフロート装置においては、船体との連結具を有すると共に、対となるフロート本体の少なくとも一方の上部には、竿掛を装着可能で、クリートとして使用可能な係止具が設けられているので、サイドフロート装置を船体に確実に固定することができ、しかも、釣竿を釣りに相応しい位置に保持することができ、これにより、良い釣果が得られ、また、岸壁からロープを固定する作業が容易にできる。
特に、請求項2記載のサイドフロート装置においては、係止具はゴム材又は耐蝕性金属からなって、竿掛の下端に設けられた凹状の嵌入部が嵌入可能な直方体状の嵌入ブロックと、嵌入ブロックの下面に一体的に設けられた取付板とを備えているので、竿掛の係止具への取付け及び係止具からの取外しが容易に行え、また、嵌入ブロックにはロープが挿通可能な貫通孔が形成されているので、ロープにより確実に固定できる。
請求項3記載のサイドフロート装置においては、フロート本体には、人の手が把持可能な掴み部を設けているので、例えば、釣り人が掴み部を手で握って水中から船に上がることができる。
請求項3記載のサイドフロート装置においては、フロート本体には、人の手が把持可能な掴み部を設けているので、例えば、釣り人が掴み部を手で握って水中から船に上がることができる。
請求項4記載のサイドフロート装置においては、フロート本体の先部は円錐台形状に形成されて先側に縮径し、先部に接続された胴部及び胴部に接続された後部は同じ大きさの筒状に形成されているので、船が傾いても、後部が円錐台形状に形成されて後ろ側に縮径している場合に比較して、水から受ける浮力が大きくなるため、船の横転に対する安定性が増す。
請求項5記載のサイドフロート装置においては、フロート本体は耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とし、内部に気体を充填可能に構成されているので、不使用時にはフロート本体を小体積にすることができ、搬送及び保管が容易となる。
請求項6記載のサイドフロート装置においては、フロート本体はプラスチック又はゴム材を主体として構成されているので、軽量で、かつ、強度が大きい。
請求項6記載のサイドフロート装置においては、フロート本体はプラスチック又はゴム材を主体として構成されているので、軽量で、かつ、強度が大きい。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係るサイドフロート装置を取付けたボートの斜視図、図2(A)、(B)はそれぞれ、同サイドフロート装置の正面図、平面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、同サイドフロート装置を取付けたボートの正面図、平面図、図4は同サイドフロート装置とボート本体との連結部の説明図、図5は同サイドフロート装置の係止具の斜視図、図6は同サイドフロート装置の係止具に装着される竿掛の斜視図である。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係るサイドフロート装置を取付けたボートの斜視図、図2(A)、(B)はそれぞれ、同サイドフロート装置の正面図、平面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、同サイドフロート装置を取付けたボートの正面図、平面図、図4は同サイドフロート装置とボート本体との連結部の説明図、図5は同サイドフロート装置の係止具の斜視図、図6は同サイドフロート装置の係止具に装着される竿掛の斜視図である。
図1〜図4に示すように、本考案の一実施の形態に係るサイドフロート装置は、船体の一例であるボート本体12の左右の舷側14、15にそれぞれ取り外し可能に取付けられたサイドフロート10、11を備えている。そして、ボート本体12と、ボート本体12に取付けられたサイドフロート装置とを有するボート13は、例えば、魚釣り等に使用される小型のレジャーボートである。なお、ボート本体12とは、人が乗り込むことができ、人が舵やスクリューを操作して、水面上を移動及び停止可能に構成されたものを表している。
ボート本体12の左右の舷側14、15には、それぞれ3個の取付け金具16、17が取付けられ、取付け金具16、17には、サイドフロート10、11をボート本体12に固定するバンド部材18、19が装着される。以下、それぞれについて詳しく説明する。なお、サイドフロート11はサイドフロート10と勝手違いに構成されており、その構造はサイドフロート10と実質的に同じであるので、同一の構成要素には同一の番号を付して詳しい説明は省略する。
図2(A)、(B)及び図4に示すように、サイドフロート10は、ボート本体12の横転を防止し、かつ、ボート本体12の補助の浮力体となり、耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材の一例であるハイパロンを主体とし、内部に気体が充填可能な実質的に筒状のフロート本体20を有している。フロート本体20には、ボート本体12の舷側14に配設された取付け金具16に装着されるバンド部材18を通す挿通孔21を備えたバンド固定具22が、長さ方向に間隔をあけて複数個(実施の形態では、3個)設けられている。
図1、図3(A)、(B)及び図4に示すように、バンド固定具22は、サイドフロート10をボート本体12に取付けたときに、ボート本体12の舷側14とは反対側に並べて配置されている。
図1〜図4に示すように、フロート本体20の船首側及び船尾側の上部には、ボート本体12の舷側14の船首側及び船尾側に設けられ、ロープ取付け具51にその一端がそれぞれ固定されたロープ23、24の他端を固定するロープ固定具25が設けられている。ロープ固定具25は、ロープ23、24を保持する矩形状のリング部材25aと、リング部材25aの下側の一辺を保持すると共に、フロート本体20にバックアップ材25bを介して固定された直方体状の取付ブロック25cとを有している。
図2(A)、(B)に示すように、フロート本体20の後端面には、注入口26が設けられており、注入口26からフロート本体20内部へ気体を注入し、また、フロート本体20内部の気体を注入口26から排出することができるようになっている。フロート本体20の先部(首部)は、円錐台形状に形成されて先側に縮径している。なお、先部に接続された胴部(中間部)の断面形状は胴部に接続された後部(尾部)と同一に形成されており、筒状に形成されている。後部を胴部と同一に形成することによって、フロート本体20に働く浮力を増すことができる。
ボート13の走行中に、サイドフロート10の先端が水面に当たらないように、フロート本体20の船首側の端部は、上向きに勾配が設けられている。また、フロート本体20の両端部には、ボート13の走行中等に、岩や木等がサイドフロート10に衝突してフロート本体20の破損、破裂を防止するために、金属板製の保護部材27、28が設けられている。
図4に示すように、取付け金具16は、ボート本体12の舷側14に当接する矩形板状の取付けベース29と、取付けベース29の水平方向両端部に間隔をあけて対向して立設された矩形板状の補強リブ30とを備えている。更に、取付けベース29の上端部には、バンド部材18を通すバンド挿通部31を有する外形が矩形状のリング部材32が設けられている。一方、取付けベース29の下端部には、対向して配置された補強リブ30の下端部内側を連結すると共に補強リブ30より水平方向外側に突出した矩形状の取付け板33が設けられており、取付け板33の先側を介してバンド部材18を通すバンド挿通部34を有する外形が矩形状のリング部材35が取付けられている。
取付けベース29、補強リブ30、取付け板33及びリング部材32、35はステンレス材で形成されている。また、取付けベース29には、複数個、例えば、6個の取付け孔36が設けられており、取付け金具16は、取付け孔36に挿入したボルト37によってボート本体12に取付けられている。取付け金具16をボート本体12に取付けた状態では、下端部のリング部材35は上端部のリング部材32よりも水平方向外側にあり、バンド挿通部34の中心位置はバンド挿通部31の中心位置よりボート本体12からの距離が遠くなる。
図4に示すように、バンド部材18は、ステンレス製の帯板状のバンド本体38と、バンド本体38の両端部にそれぞれ設けられ、取り外し可能に係合する一対の連結金具39、40とを有している。連結金具39は、錠軸(図示せず)を軸にして回転自在に取付けられたレバー41と、レバー41の略中央に設けられたレバー軸(図示せず)に回転自在にレバー41に取付けられた矩形でリング状のジョイント42とを有している。一方、連結金具40には、連結金具39のジョイント42の先端部と噛み合う鉤状のフック43が設けられている。
かかる構成により、レバー41をバンド本体38に対して実質的に垂直に起こして、更に90度以上開いた状態で、連結金具39のジョイント42の先端部を連結金具40のフック43に噛み合わせ、レバー41をバンド本体38に対して実質的に平行に倒すことによって、連結金具39、40が係合し、係合部44が形成され、バンド部材18はリング状となる。なお、この係合によって形成されるバンド部材18の内径は、サイドフロート10の外径と実質的に等しく形成されている。
図4に示すように、バンド部材18を、取付け金具16のリング部材32、35のバンド挿通部31、34及びサイドフロート10のバンド固定具22の挿通孔21に通した後、連結金具39、40を係合することにより、サイドフロート10を取付け金具16を介してボート本体12に固定することができる。
図3(A)、(B)に示すように、左右の舷側14、15にそれぞれサイドフロート10、11が取り外し可能に取付けられるボート本体12は、外側面に左右の舷側14、15を備えた側板45、46を有している。ボート本体12の後部には、スクリュー47、スクリュー47の上方に配置された舵48及び舵48の上方に配置されスクリュー47を回転駆動するエンジン49が取付けられている。ボート本体12の中央部には、釣り人52が乗り込む船室50が設けられている。
また、ボート本体12の左右の側板45、46の船首側及び船尾側にはそれぞれ、サイドフロート10、11を固定するロープ23、24を取付けるロープ取付け具51が設けられている。ロープ取付け具51は半円弧状に形成されている。なお、取付け金具16、17、バンド部材18、19、バンド固定具22、ロープ23、24及びロープ固定具25を備えてサイドフロート10のボート本体12への連結具が構成されている。
図1、図2(A)、(B)、図5及び図6に示すように、サイドフロート10、11のフロート本体20前側の隣合うバンド部材18間の上部には、釣り人52が魚を釣るとき、釣竿53を受ける竿掛54を装着可能で、しかも、クリートとして使用可能な係止具55が設けられている。ただし、サイドフロート10には、竿掛54が装着されていない状態を示す。
図5及び図6に示すように、係止具55はゴム材からなって、直方体状の嵌入ブロック56と、嵌入ブロック56の下面に一体的に設けられ、接着剤によりフロート本体20の上面に固定された取付板57とを備えており、嵌入ブロック56にはロープが挿通可能な貫通孔58が形成されている。嵌入ブロック56の貫通孔58はボート13が岸壁に着岸した際、岸壁からロープによりボート13を固定する場合に使用する。なお、係止具を耐蝕性金属で形成することもできる。
図6に示すように、竿掛54は、釣竿53を載置可能なY字状に形成された本体部59と、本体部59の下端に設けられ、下端が開口し凹状の嵌入部60が形成された直方体状の装着部61とを有している。かかる構成により、竿掛54の嵌入部60に係止具55の嵌入ブロック56を嵌入することによって、竿掛54を係止具55に装着することができる。
図1、図2(A)、(B)に示すように、また、サイドフロート10、11のフロート本体20の後側の隣合うバンド部材18、19間の上部にはそれぞれ、例えば、水中にいる人がボート13上に乗込むために使用するもので、人の手が把持可能な掴み部62が設けられている。掴み部62は皮ベルト又はロープの両端部をそれぞれ、図示しないバックアップ材を介してフロート本体20に固定する構造としている。
次に、本考案の一実施の形態に係るサイドフロート装置のサイドフロート10、11をボート本体12へ取付ける方法、ボート13の使用方法及び作用について、図を参照しながら説明する。
(1)サイドフロート10、11のボート本体12への取付け方法
図2(A)、(B)及び図4に示すように、ボート本体12の左の側板45の舷側14に、3個のバンド固定具22の間隔と実質的に等しい間隔を有して、3個の取付け金具16をそれぞれ6本のボルト37により取付ける。取付け金具16のボート本体12への取付け位置は、取付けられたサイドフロート10のフロート本体20の下端がボート13の喫水線よりも上方に配置される位置とする。なお、取付けベース29の上端部のリング部材32、下端部のリング部材35はそれぞれ、上下になるように取付ける。
図2(A)、(B)及び図4に示すように、ボート本体12の左の側板45の舷側14に、3個のバンド固定具22の間隔と実質的に等しい間隔を有して、3個の取付け金具16をそれぞれ6本のボルト37により取付ける。取付け金具16のボート本体12への取付け位置は、取付けられたサイドフロート10のフロート本体20の下端がボート13の喫水線よりも上方に配置される位置とする。なお、取付けベース29の上端部のリング部材32、下端部のリング部材35はそれぞれ、上下になるように取付ける。
取付け金具16の上下のリング部材32、35のバンド挿通部31、34にそれぞれ、バンド部材18を通す。
予め注入口26から空気入れ等によって、空気等の気体を注入して膨らませておいたサイドフロート10を、船首側、船尾側を確認して、左の舷側14に配設されたそれぞれの取付け金具16の位置とバンド固定具22の位置を合わせて配置する。
バンド部材18をそれぞれのバンド固定具22の挿通孔21に通し、連結金具39、40を係合させて係合部44を形成する。この際、係合部44がサイドフロート10の上部に位置するようにすると、連結金具39、40に水がかかり難くなる。
予め注入口26から空気入れ等によって、空気等の気体を注入して膨らませておいたサイドフロート10を、船首側、船尾側を確認して、左の舷側14に配設されたそれぞれの取付け金具16の位置とバンド固定具22の位置を合わせて配置する。
バンド部材18をそれぞれのバンド固定具22の挿通孔21に通し、連結金具39、40を係合させて係合部44を形成する。この際、係合部44がサイドフロート10の上部に位置するようにすると、連結金具39、40に水がかかり難くなる。
ボート本体12の船首側及び船尾側のロープ取付け具51に一端を固定したロープ23、24の他端をそれぞれ、サイドフロート10のロープ固定具25に取付けて、サイドフロート10がバンド部材18から抜けないように固定する。これにより、サイドフロート10の取付けが完了する。
次に、前述と同様の方法で、サイドフロート11をボート本体12のサイドフロート10と対称位置、即ち、右の舷側15へ取付ける。
なお、上記工程を逆に行うことにより、サイドフロート10、11をボート13から取り外すことができる。
次に、前述と同様の方法で、サイドフロート11をボート本体12のサイドフロート10と対称位置、即ち、右の舷側15へ取付ける。
なお、上記工程を逆に行うことにより、サイドフロート10、11をボート13から取り外すことができる。
(2)ボート13の使用方法及び作用
ボート13の走行を止めて釣りをする時には、図1に示すように、サイドフロート10側又はサイドフロート11側の係止具55を介して竿掛54を装着することができるので、釣り人52が釣竿53をボート本体12の側板45又は46より外側にある竿掛54に置くことができ、これにより、釣竿53を釣りに相応しい位置に保持することができる。
ボート13の走行を止めて釣りをする時には、図1に示すように、サイドフロート10側又はサイドフロート11側の係止具55を介して竿掛54を装着することができるので、釣り人52が釣竿53をボート本体12の側板45又は46より外側にある竿掛54に置くことができ、これにより、釣竿53を釣りに相応しい位置に保持することができる。
また、例えば、釣り人52が水中にいても、サイドフロート10(11も同じ)に設けられた掴み部62を握って水中からボート13に上がることができる。
更に、釣りを終えてボート13を岸壁へ係留する場合には、岸壁からのロープを固定する係止具55がクリートとして、従来のようにボート本体に設けられているのではなく、サイドフロート10(11も同じ)に設けられているので、岸壁側からのロープによる岸壁への固定作業が容易に行える。
更に、釣りを終えてボート13を岸壁へ係留する場合には、岸壁からのロープを固定する係止具55がクリートとして、従来のようにボート本体に設けられているのではなく、サイドフロート10(11も同じ)に設けられているので、岸壁側からのロープによる岸壁への固定作業が容易に行える。
ボート13を走行させると、サイドフロート10、11のフロート本体20の下端は、ボート13の喫水線よりも上方に配置されているので、釣り人52及び荷物等の位置がボート13の重心位置(幅方向の中心位置)と略同じであれば、ボート13の走行中にフロート本体20は水に接触しない。従って、ボート13の走行時にはフロート本体20による水の抵抗はない。しかも、フロート本体20の前端部(先部)は、円錐台状に形成されて先側に縮径しているので、空気抵抗も少なく、ボート13の走行に支障はない。
また、ボート13の走行中にフロート本体20が、岩、木等の障害物に接触しても、フロート本体20の両端部には、保護部材27、28が取付けられているので、フロート本体20は破損しない。更に、サイドフロート10、11の船首側及び船尾側にそれぞれロープ固定具25を設けているので、ボート13の走行中にサイドフロート10、11が外れる心配はない。
図1に示すように、釣り人52がボート本体12の側板45に接してボート13の重心位置から少しずれてボート13が傾いた場合でも、サイドフロート10のフロート本体20の下部が水中に漬かって浮力が働き、ボート13は横転することはない。
図1に示すように、釣り人52がボート本体12の側板45に接してボート13の重心位置から少しずれてボート13が傾いた場合でも、サイドフロート10のフロート本体20の下部が水中に漬かって浮力が働き、ボート13は横転することはない。
本考案は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案のサイドフロート装置を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、船体の一例としてボート本体12を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の船体を用いることもできる。また、ボート13として、小型のレジャーボートを使用したが、中型のボートでもよく、ボート本体の大きさによって、フロート本体の大きさや数を変えて、ボートが傾いたときに、ボートが横転しないようにすることができる。
本実施の形態では、船体の一例としてボート本体12を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の船体を用いることもできる。また、ボート13として、小型のレジャーボートを使用したが、中型のボートでもよく、ボート本体の大きさによって、フロート本体の大きさや数を変えて、ボートが傾いたときに、ボートが横転しないようにすることができる。
フロート本体20は内部に気体が充填可能な軟質シート材で構成したが、これに限定されず、必要に応じて、その他の材質、例えば、ゴム材で構成することもでき、また、気体の充填の必要のない材質、例えば、プラスチック(FRP)で構成することもできる。FRPで構成する場合には、バンド固定具、ロープ固定具、係止具及び掴み部はフロート本体と一体的に成形することができる。
フロート本体20には、係止具55の他に、掴み部62を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、掴み部を省略することもできる。また、掴み部62は皮ベルト又はロープで形成したが、これに限定されず、その他の材質とすることができ、また、人の手で握ることができる構造であれば、その他の構造でもよい。
フロート本体20には、係止具55の他に、掴み部62を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、掴み部を省略することもできる。また、掴み部62は皮ベルト又はロープで形成したが、これに限定されず、その他の材質とすることができ、また、人の手で握ることができる構造であれば、その他の構造でもよい。
係止具55には貫通孔58にロープを通して止める直方体状の嵌入ブロック56を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、貫通孔のない構造、例えば、T字状又は逆L字状の係止具とすることもできる。
対となるサイドフロート10、11のフロート本体20の両方に係止具55及び掴み部62を取付けたが、これに限定されず、必要に応じて、対となるフロート本体の一方にだけ係止具及び掴み部を取付けることもできる。
フロート本体20の後部の断面形状を胴部と同一に形成したが、これに限定されず、必要に応じて、首部(前端部)と同様、縮径することもできる。
対となるサイドフロート10、11のフロート本体20の両方に係止具55及び掴み部62を取付けたが、これに限定されず、必要に応じて、対となるフロート本体の一方にだけ係止具及び掴み部を取付けることもできる。
フロート本体20の後部の断面形状を胴部と同一に形成したが、これに限定されず、必要に応じて、首部(前端部)と同様、縮径することもできる。
フロート本体20には、気体の注入口26を1個設けているが、フロート本体内部に気体を充填する複数の空気室を設け、それぞれの空気室に気体の注入口を設け、フロート本体の破損による被害を小さくすることもできる。
取付け金具16のボート本体12への取付け位置は、サイドフロート10、11の下端がボート13の喫水線よりも上方に配置される位置としたが、これに限定されず、必要に応じて、ボート13の喫水線よりも下方に配置される位置とすることもできる。
取付け金具16のボート本体12への取付け位置は、サイドフロート10、11の下端がボート13の喫水線よりも上方に配置される位置としたが、これに限定されず、必要に応じて、ボート13の喫水線よりも下方に配置される位置とすることもできる。
10、11:サイドフロート、12:ボート本体、13:ボート、14、15:舷側、16、17:取付け金具、18、19:バンド部材、20:フロート本体、21:挿通孔、22:バンド固定具、23、24:ロープ、25:ロープ固定具、25a:リング部材、25b:バックアップ材、25c:取付ブロック、26:注入口、27、28:保護部材、29:取付けベース、30:補強リブ、31:バンド挿通部、32:リング部材、33:取付け板、34:バンド挿通部、35:リング部材、36:取付け孔、37:ボルト、38:バンド本体、39、40:連結金具、41:レバー、42:ジョイント、43:フック、44:係合部、45、46:側板、47:スクリュー、48:舵、49:エンジン、50:船室、51:ロープ取付け具、52:釣り人、53:釣竿、54:竿掛、55:係止具、56:嵌入ブロック、57:取付板、58:貫通孔、59:本体部、60:嵌入部、61:装着部、62:掴み部
Claims (6)
- 船体の左右の舷側にそれぞれ取り外し可能に取付けられ、前記船体の横転を防止し、かつ、前記船体の補助の浮力体となるフロート本体を有するサイドフロート装置において、
前記船体との連結具を有すると共に、対となる前記フロート本体の少なくとも一方の上部には、竿掛を装着可能で、クリートとして使用可能な係止具が設けられていることを特徴とするサイドフロート装置。 - 請求項1記載のサイドフロート装置において、前記係止具はゴム材又は耐蝕性金属からなって、前記竿掛の下端に設けられた凹状の嵌入部に嵌入可能な直方体状の嵌入ブロックと、該嵌入ブロックの下面に一体的に設けられた取付板とを備え、前記嵌入ブロックにはロープが挿通可能な貫通孔が形成されていることを特徴とするサイドフロート装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のサイドフロート装置において、前記フロート本体には、人の手が把持可能な掴み部が設けられていることを特徴とするサイドフロート装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のサイドフロート装置において、前記フロート本体の先部は円錐台形状に形成されて先側に縮径し、前記先部に接続された胴部及び該胴部に接続された後部は同じ大きさの筒状に形成されていることを特徴とするサイドフロート装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のサイドフロート装置において、前記フロート本体は耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とし、内部に気体を充填可能に構成されていることを特徴とするサイドフロート装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のサイドフロート装置において、前記フロート本体はゴム材又はプラスチックを主体として構成されていることを特徴とするサイドフロート装置。
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JP2005005410U JP3114619U (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | サイドフロート装置 |
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JP (1) | JP3114619U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010285133A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Tsuyoshi Haraguchi | 採泥用ボート及び採泥装置 |
-
2005
- 2005-07-11 JP JP2005005410U patent/JP3114619U/ja not_active Expired - Fee Related
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