JP3095659B2 - 放射線検知装置 - Google Patents
放射線検知装置Info
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- JP3095659B2 JP3095659B2 JP07130237A JP13023795A JP3095659B2 JP 3095659 B2 JP3095659 B2 JP 3095659B2 JP 07130237 A JP07130237 A JP 07130237A JP 13023795 A JP13023795 A JP 13023795A JP 3095659 B2 JP3095659 B2 JP 3095659B2
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- Measurement Of Radiation (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所、原子力
プラント等の洗浄排水処理装置における2次側蒸留水中
の放射能モニタに適用される放射線検知装置に関するも
のである。
プラント等の洗浄排水処理装置における2次側蒸留水中
の放射能モニタに適用される放射線検知装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントの洗浄排水処理装置は、
図2に示すように、洗濯排水、シャワー排水、手洗排水
は、洗浄排水タンク1に集められ洗浄排水蒸発装置2へ
送られる。ここで濃縮された高濃縮液は焼却処理され
る。また蒸留水は洗浄排水モニタタンク3へ送られ、安
全なとき、系外へ放出される。
図2に示すように、洗濯排水、シャワー排水、手洗排水
は、洗浄排水タンク1に集められ洗浄排水蒸発装置2へ
送られる。ここで濃縮された高濃縮液は焼却処理され
る。また蒸留水は洗浄排水モニタタンク3へ送られ、安
全なとき、系外へ放出される。
【0003】洗浄水モニタタンク3の前流にはサンプル
取出口10およびモニタ用分岐管11がある。蒸留水の
放射線モニタ装置は図3に示すように、鉛しゃへい15
の内に中央の凹んだ検出槽16が納められている。取入
ライン12はサンプル取出口10につながれる。凹内に
はNaIシンチレーション検出器17が入れられ、その
出力はプリアンプ18を経て測定装置19へ送られ測定
される。その結果は記録計20に記録される。図中21
は電源である。
取出口10およびモニタ用分岐管11がある。蒸留水の
放射線モニタ装置は図3に示すように、鉛しゃへい15
の内に中央の凹んだ検出槽16が納められている。取入
ライン12はサンプル取出口10につながれる。凹内に
はNaIシンチレーション検出器17が入れられ、その
出力はプリアンプ18を経て測定装置19へ送られ測定
される。その結果は記録計20に記録される。図中21
は電源である。
【0004】このモニタ装置は大がかりな装置なので、
より簡易的に代替する方法として、図4に示すように分
岐管11に電気伝導計23をつなぎ、電気伝導度が増加
し、約20μS/cmのとき、警報していた。
より簡易的に代替する方法として、図4に示すように分
岐管11に電気伝導計23をつなぎ、電気伝導度が増加
し、約20μS/cmのとき、警報していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電気伝導度
計による方式は、2次側蒸留水中の電気伝導度が通常
時、〜10μS/cm前後に対して、20μS/cmで放射
能高として警報している。しかしこの電気伝導度は、し
ばしば変動する現象が頻発し不具合であった。この要因
として、放射性腐食生成物の他に揮発性のアンモニア成
分の混入に帰因する電気伝導度の増加現象が考えられ
る。この為、運転員が警報発生の都度、蒸留水のサンプ
ル分析を実施し、その原因を特定する作業を実施してい
た。
計による方式は、2次側蒸留水中の電気伝導度が通常
時、〜10μS/cm前後に対して、20μS/cmで放射
能高として警報している。しかしこの電気伝導度は、し
ばしば変動する現象が頻発し不具合であった。この要因
として、放射性腐食生成物の他に揮発性のアンモニア成
分の混入に帰因する電気伝導度の増加現象が考えられ
る。この為、運転員が警報発生の都度、蒸留水のサンプ
ル分析を実施し、その原因を特定する作業を実施してい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【0007】すなわち、放射線検知装置として、原子力
用の洗浄排水蒸発装置の出口蒸留水配管につながれたP
H計および電気伝導度計と、同PH計および電気伝導度
計の出力を受けPHが第1の所定値以上でかつ電気伝導
度が第2の所定値以上のとき警報を発する警報器とを設
ける。
用の洗浄排水蒸発装置の出口蒸留水配管につながれたP
H計および電気伝導度計と、同PH計および電気伝導度
計の出力を受けPHが第1の所定値以上でかつ電気伝導
度が第2の所定値以上のとき警報を発する警報器とを設
ける。
【0008】
【作用】上記発明において、警報器はPH計の出力およ
び電気伝導計の出力を受け、前者が第1の所定値以上で
かつ後者が第2の所定値以上になったとき、警報を発生
する。
び電気伝導計の出力を受け、前者が第1の所定値以上で
かつ後者が第2の所定値以上になったとき、警報を発生
する。
【0009】このようにして、信頼性の高い放射線モニ
タが可能となる。この理由を次に説明する。
タが可能となる。この理由を次に説明する。
【0010】本来、放射性廃液中の放射能原因である放
射性の放射性腐食生成物は、クラッド状、あるいはイオ
ン状の形を問わず、重金属元素で大部分占められてお
り、蒸留過程を経ることで、その2次側蒸留水中に、放
射性腐食生成物が混入する可能性はほとんどない体系で
ある。
射性の放射性腐食生成物は、クラッド状、あるいはイオ
ン状の形を問わず、重金属元素で大部分占められてお
り、蒸留過程を経ることで、その2次側蒸留水中に、放
射性腐食生成物が混入する可能性はほとんどない体系で
ある。
【0011】従って従来は蒸留水の電気伝導度が放射性
腐食生成物の混入により大幅に増加することにより検出
していた。しかし、前記の要因分析によりアンモニアの
混入によっても影響を受けることが分った。
腐食生成物の混入により大幅に増加することにより検出
していた。しかし、前記の要因分析によりアンモニアの
混入によっても影響を受けることが分った。
【0012】表1はNH4 + 濃度、電導度、PHの値を
通常運転中の蒸留水、 よりもNH4 + 濃度を
高めに仮定した通常運転中の蒸留水モデル、 警報発
生時の蒸留水モデルにつき示したものである。
通常運転中の蒸留水、 よりもNH4 + 濃度を
高めに仮定した通常運転中の蒸留水モデル、 警報発
生時の蒸留水モデルにつき示したものである。
【0013】
【表1】
【0014】表1より、とを比較するとPH7.0
←→9.8、電導度2.1←→20となり、差が大きく
検出可能である。またとを比較すると、PHは接近
するが分離可能であり、かつ電導度には差があることが
分る。よって前記第1の所定値を9.5〜10.0内の
適切な値に、第2の所定値を10〜20μS/cm内の適
切な値に設定することにより、誤報の発生を抑えた、信
頼できる放射線モニタが可能となる。
←→9.8、電導度2.1←→20となり、差が大きく
検出可能である。またとを比較すると、PHは接近
するが分離可能であり、かつ電導度には差があることが
分る。よって前記第1の所定値を9.5〜10.0内の
適切な値に、第2の所定値を10〜20μS/cm内の適
切な値に設定することにより、誤報の発生を抑えた、信
頼できる放射線モニタが可能となる。
【0015】
【実施例】上記本発明の一実施例を図1により説明す
る。なお、従来例で説明した部分は同一の番号をつけ説
明を省略し、この発明に関する部分を主体に説明する。
る。なお、従来例で説明した部分は同一の番号をつけ説
明を省略し、この発明に関する部分を主体に説明する。
【0016】洗浄排水蒸発装置2の蒸留水の分岐管11
にPH計4と電気伝導度計23がつながれ、これらの出
力は警報器6へ送られる。
にPH計4と電気伝導度計23がつながれ、これらの出
力は警報器6へ送られる。
【0017】以上において、警報器6はPH計4の出力
が9.5〜10.0内の適切な第1の所定値以上で、か
つ電気伝導度計23の出力が10〜20μS/cm内の適
切な第2の所定値以上になったとき、警報を発生する。
が9.5〜10.0内の適切な第1の所定値以上で、か
つ電気伝導度計23の出力が10〜20μS/cm内の適
切な第2の所定値以上になったとき、警報を発生する。
【0018】このようにして、低コストで、誤報のない
頼性の高い放射線モニタが可能となる。
頼性の高い放射線モニタが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、簡便な設備で、誤報の恐れがない放射線モニタが可
能となる。
ば、簡便な設備で、誤報の恐れがない放射線モニタが可
能となる。
【図1】本発明の一実施例の構成系統図である。
【図2】従来例の構成系統図である。
【図3】同従来例の1つの検出装置部の系統図である。
【図4】同従来例の他の1つの検出装置部の系統図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 洗浄排水タンク 2 洗浄排水蒸発装置 3 洗浄水モニタタンク 4 PH計 6 警報器 10 蒸留水サンプル取出口 11 分岐管 12 取入れ管 13 エアパージ配管 15 鉛しゃへい 16 検出槽 17 検出器 18 プリアンプ 19 測定器 20 記録計 21 電源 23 電気伝導率計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/04 - 9/08
Claims (1)
- 【請求項1】 原子力用の洗浄排水蒸発装置の出口蒸留
水配管につながれたPH計および電気伝導度計と、同P
H計および電気伝導度計の出力を受けPHが第1の所定
値以上でかつ電気伝導度が第2の所定値以上のとき警報
を発する警報器とを備えてなることを特徴とする放射線
検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07130237A JP3095659B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 放射線検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07130237A JP3095659B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 放射線検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08327787A JPH08327787A (ja) | 1996-12-13 |
JP3095659B2 true JP3095659B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=15029399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07130237A Expired - Fee Related JP3095659B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 放射線検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095659B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101150341B1 (ko) * | 2010-03-11 | 2012-07-03 | 순천향대학교 산학협력단 | 진공증발 및 열 순환 응축공정을 이용한 물질 정제 장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP07130237A patent/JP3095659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08327787A (ja) | 1996-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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