JP3095652U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者等の遊興心を高めて遊技場の売上を増
大させる遊技媒体収納容器を照明するための照明器具を
提供する。 【解決手段】 本体ケース１、該本体ケース１の上面に
配されたアクリル板３と、該アクリル板３を通して外部
に光を照射する複数の発光ダイオード５とを備えてなる
照明器具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に備えられた遊技媒体収納 容器を照明するための照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、パチンコ機やスロットマシンの遊技者は、遊技機の入賞により獲得 したパチンコ玉やメダル等の遊技媒体を専用の収納容器（通称、ドル箱）に収納 し、前記遊技機の近傍に保管をしている。

【０００３】 そのような収納容器は、通常アクリル製であって透明であるため、収納した遊 技媒体の個数を目視により容易に確認することが出来る。したがって、遊技者は 、遊技を行いながら手持ちの遊技媒体の個数を知ることができ、遊技をこのまま 続行するか否かの判断材料や、手持ちの遊技媒体を各種の景品と交換する目安と することが出来る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来は、収納容器には、透明であって内部を視認出来ること等の 実用的な機能しか付与されていない。昨今、アミューズメントブームに乗じて、 遊技機本体には既に多種多様な工夫が凝らされて娯楽性の向上が図られている。 その一方、各遊技場においても、他の遊技場に先んじて、遊技機以外の各種設備 に娯楽性を付与する等して少しでも多くの顧客を獲得せんと躍起になっている。 このような状況下、更に競争力を高めて遊技場の売上を増大させるために、収納 容器についても何らかの機能を付与すべきと本考案者は考える。

【０００５】 本考案は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、従来はそれ自体が何ら 娯楽性を備えるものではなかった収納容器に新しい付加価値を具備させ、遊技者 等の遊興心を高めて遊技場の売上を増大させる遊技媒体収納容器を照明するため の照明器具を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る照明器具は、遊技機の遊技により獲得した遊技媒体を収納する遊 技媒体収納容器を下方から照明するための照明器具であって、枠体と、該枠体の 上面に配された光透過部と、該光透過部を通して外部に光を照射する複数の光源 とを備えてなる。

【０００７】 かかる構成により、遊技媒体収納容器が光に照らされて目立つようになる。

【０００８】 また、前記光透過部は、透明又は半透明な板状体からなり、該板状体には光拡 散処理が施されていることが好ましい。

【０００９】 かかる構成により、照射光の散乱によって遊技媒体収納容器が外見上煌びやか に観察される。

【００１０】 さらに、前記複数の光源は、前記枠体の下面の前部領域及び該下面の左右側部 領域に配置されていることが好ましい。

【００１１】 かかる構成により、遊技媒体収納容器の前面部及び側面部に集中して光を照射 でき、光源の購入費用と消費電力の削減に寄与するのはもちろん、何れの方向か らも煌びやかに観察される。

【００１２】 また、前記複数の光源がそれぞれ発光ダイオ−ドであり、該発光ダイオ−ドの 点灯状態を制御する制御装置を備えてなることが好ましい。

【００１３】 かかる構成により、照射光がより鮮明となり、かつ、光源の点灯状態の制御が 可能となる。また、点灯制御のバリエーションによって多彩な演出が実現される 。

【００１４】 さらに、前記発光ダイオードに備えられた配線が、該発光ダイオード本体の近 傍部において略直角に折り曲げられていることが好ましい。

【００１５】 かかる構成により、発光ダイオードが上下方向で占める領域が狭まるので、照 明器具の薄型化が実現される。

【００１６】 また、前記制御装置は、遊技媒体収納容器に収納した遊技媒体の数量、あるい は遊技機の遊技状態に応じて前記発光ダイオードの点灯状態を変化させるもので あることが好ましい。

【００１７】 かかる構成により、各発光ダイオードの点灯色や点灯パターン等の点灯状態に よって遊技媒体収納容器がさらに目立つようになる。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る照明器具の一実施形態について図面を参照しながら説明す る。

【００１９】 図１は、照明器具１の全体構成図である。図１を参照して、照明器具１は、本 体ケース２と、該本体ケース２の上面に嵌め込まれたアクリル板３と、アクリル 板３を通して外部に光を照射する複数のＬＥＤ（発光ダイオード）５とを備えて いる。複数のＬＥＤ５は、赤、緑、青の三原色の光を発するものが混在して構成 されている。

【００２０】 本体ケース２は、主として木材等の絶縁物からなり、その全体の形状は略長方 形である。アクリル板３には照射光を散乱するダイヤモンドカットが施されてい る。本体ケース２の下面には、底板４が設けられており、該底板４上の前部領域 と左右側部領域に複数のＬＥＤ５，…が適宜間隔を有して整列状態で配置されて いる。底板４の略中央部には、ＬＥＤ５が配置されていない空き領域が形成され ており、該空き領域には、ＬＥＤ５の点灯状態を制御する制御基板６が配置され ている。本体ケース２から外に制御基板６と電気的に接続された電源線７が引き 出されており、電源線７は図示しない外部の電源に接続されている。

【００２１】 図２は、照明器具１の内部におけるＬＥＤ５の設置状態を示す拡大図である。 図２を参照して、ＬＥＤ５は、アクリル板３と底板４との間に配置されている。 コネクタ８が底板４に接した状態で設けられている。端子５ＡがＬＥＤ５の本体 から引き出されている。端子５Ａはコネクタ８を介して配線９と電気的に接続さ れている。配線９は図１に示した制御基板６と電気的に接続されている。端子５ Ａは、ＬＥＤ５の本体の近傍部で略直角に折り曲げられているため、ＬＥＤ５の 上下方向で占める領域が狭まる。これにより、アクリル板３と底板４との間隔を 縮めることができ、照明器具１の薄型化を図ることが出来る。

【００２２】 図３は、パチンコ店等の遊技場における、照明器具１の使用状態を示す図であ る。図３を参照して、遊技場内に設置された遊技機設置島１０にスロットマシン １１が設置されている。スロットマシン１１は遊技機設置島１０に複数台が横並 びに設置されているが、図３中では１台のみを代表して示す。遊技機設置島１０ において、各スロットマシン１１の上部にパイプ棚１２が遊技機設置島１０の長 手方向に沿って配設されている。パイプ棚１２上に、遊技者が各スロットマシン １１で入賞して獲得したメダルを収納する遊技媒体収納容器１３が載置されてい る。照明器具１は、取付リング１４を介してパイプ棚１２に４箇所で固定され、 遊技媒体収納容器１３の下部に設置されている。照明器具１は、遊技媒体収納容 器１３を光照射出来るように、アクリル板３が配された上面側が遊技媒体収納容 器１３側に向けて設置されている。例えば、本体ケース２の適宜位置にはセンサ （図示せず）が配置される。このセンサは、遊技媒体収納容器１３内のメダルを 検知するためのもので、センサがＯＮすると、その信号が制御基板６に入力され るようになっている。

【００２３】 図３に示す状態で、先ず遊技者がスロットマシン１１にメダルを投入してスロ ットマシンを遊技状態とし、その後入賞して該スロットマシン１１から払い出さ れたメダルを遊技媒体収納容器１３に順次収納していく。

【００２４】 遊技媒体収納容器１３内にメダルが収納されていない初期の状態では、センサ が反応しないため、各ＬＥＤ５から光は出射されない。メダルが遊技媒体収納容 器１３に収納されると、センサが反応して制御基板６に制御信号が送信されて制 御基板６が駆動され、制御基板６から各ＬＥＤ５に電流が供給されて該ＬＥＤ５ から光が出射する。出射光は、アクリル板３を通して外部に放出され、遊技媒体 収納容器１３に照射されて遊技媒体収納容器１３が明るく照らされる。ここで、 出射光は、アクリル板３に施されたダイヤモンドカットによって拡散されるので 、遊技媒体収納容器１３は、外見上煌びやかに観察される。制御基板６は、適宜 各ＬＥＤ５の制御状態を切り替え、赤、緑、青の各色のＬＥＤ５ごとに発光パタ ーンが変化し、遊技媒体収納容器１３は、さらに煌びやかに観察される。このよ うに、収納したメダルがあれば、遊技媒体収納容器１３が目立つようになるため 、遊技者においては、優越感が高められ、遊技者以外の顧客（遊技台を物色しな がら遊技場内を移動している顧客等）においては、入賞頻度の多いスロットマシ ン１１に対する羨望の念が強められる。

【００２５】 尚、本考案は、その要旨を変更しない限り、上述した実施形態に何ら限定され ない。上述した実施形態では、遊技機にスロットマシンを取り上げて説明したが 、その他の遊技機、例えば、パチンコ機等、遊技媒体として賞球を用いる遊技機 であっても良い。

【００２６】 また、照明器具１は、スロットマシン１１の上部のパイプ棚１２に固定したが 、遊技媒体収納容器１３を効果的に照明出来る位置であればその他の場所に設置 しても良い。例えば、スロットマシン１１上に直置きしても良いし、スロットマ シン１１の側部に固定しても良い。

【００２７】 また、アクリル板３にはダイヤモンドカットが施されているが、光を拡散する 効果があれば、その他の処理、例えば、複数の溝や碁盤模様が形成されていても 良い。

【００２８】 また、ＬＥＤ５は、底板４の前部領域と左右側部領域に配置されているが、底 板４の全面に渡って配置されていても良い。複数のＬＥＤ５は、赤、緑、青の三 原色の光を発するものが混在して構成されているが、白色のみの光を発するもの から構成されていても良い。このように光源として発光ダイオードを用いたが、 通常のランプ球や蛍光管であっても構わない。

【００２９】 また、照明装置１のＯＮは、照明器具１に備えたセンサーを用いて行ったが、 遊技媒体収納容器１３を照明器具１上に載置し、該照明器具１に備えた重量セン サー等の検知手段を用いて照明装置１をＯＮしても良い。

【００３０】 また、制御基板６を用い、遊技媒体収納容器１３に収納したメダルの個数（例 えば、重量によって把握）に基いてＬＥＤ５の点灯状態を自動的に変化させるよ うに構成してもよい。あるいは、遊技機に設けられた外部端子と制御基板６とを 電気的に接続して、該遊技機の遊技状態に対応させて予め設定しておいた発光パ ターンに従い、ＬＥＤ５の点灯状態を自動的に変化させるように構成しても良い 。ＬＥＤ５の点灯状態は、遊技場の店員の手動操作により照明器具１に外部から 直流電流を供給することで変化させることも勿論可能である。

【００３１】 また、ＬＥＤ５は、底板４上に配置したが、ＬＥＤ５を直付けした配線基板を 用いても良し、複数のコネクタ８が直付けされた配線基板を用いて各コネクタ８ にＬＥＤ５の端子５Ａを接続し、端子５ＡをＬＥＤ５の本体の近傍部で略直角に 折り曲げても良い。これらいずれの場合も、照明器具の薄型化が実現できる。

【００３２】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、遊技媒体収納容器が光に照らされて目立つよ うになるため、遊技者等の遊興心が高められて遊技場の売上を増大させることが 出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 照明器具１の全体構成図である。

【図２】 照明器具１の内部におけるＬＥＤ５の設置状
態を示す拡大図である。

【図３】 パチンコ店等の遊技場における、照明器具１
の使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 照明器具 ２ 本体ケース（枠体） ３ アクリル板（光透過部） ４ 底板 ５ ＬＥＤ（発光ダイオード） ５Ａ 端子 ６ 制御基板 ７ 電源線 ８ コネクタ ９ 配線 １０ 遊技機設置島 １１ スロットマシン １２ パイプ棚 １３ 遊技媒体収納容器 １４ 取付リング

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機の遊技により獲得した遊技媒体を
   収納する遊技媒体収納容器を下方から照明するための照
   明器具であって、枠体と、該枠体の上面に配された光透
   過部と、該光透過部を通して外部に光を照射する複数の
   光源とを備えてなることを特徴とする照明器具。
2. 【請求項２】 前記光透過部は、透明又は半透明な板状
   体からなり、該板状体には光拡散処理が施されている請
   求項１に記載の照明器具。
3. 【請求項３】 前記複数の光源は、前記枠体の下面の前
   部領域及び該下面の左右側部領域に配置されている請求
   項１又は２に記載の照明器具。
4. 【請求項４】 前記複数の光源がそれぞれ発光ダイオー
   ドであり、該発光ダイオードの点灯状態を制御する制御
   装置を備えてなる請求項１乃至３の何れかに記載の照明
   器具。
5. 【請求項５】 前記発光ダイオードに備えられた配線
   が、該発光ダイオード本体の近傍部において略直角に折
   り曲げられている請求項４に記載の照明器具。
6. 【請求項６】 前記制御装置は、遊技媒体収納容器に収
   納した遊技媒体の数量、あるいは遊技機の遊技状態に応
   じて前記発光ダイオードの点灯状態を変化させるもので
   ある請求項４又は５に記載の照明器具。