JP3095616U - 成形金型 - Google Patents

成形金型

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孝輝 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状の歯部を形成する金型部分の高さを
調整できるようにした成形金型を提供する。 【解決手段】 この成形金型は、固定側金型と、可動側
金型と、固定側金型及び可動側金型の少なくとも一方に
備えられリング状の歯部を形成するための歯形成部11
1を有する円筒部材99と、を具備し、歯形成部の高さ
が部分的に調整可能なように円筒部材を円周方向に分割
し分割部材99a〜99cとし、各分割部材において歯
形成部の高さを調整することで成形品におけるリング状
の歯部を所定の高さに調整できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、射出成形用の成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テープカートリッジは、外部装置にセットしたときにテープリールを回転駆動 するため外部装置の駆動部材の歯と係合するようにテープリールに歯を形成して いる。かかるテープリールの歯の高さが成形時にばらつき、例えば低く形成され ると、駆動時における両者の歯の噛み合いが悪化してしまう。このため、成形金 型での調整が必要になるが、成形金型を作り替えなけれなばならないことも多く 、金型コストが上昇してしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述のような従来技術の問題に鑑み、リング状の歯部を形成する金 型部分の高さを調整できるようにした成形金型を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による成形金型は、固定側金型と、可動側 金型と、前記固定側金型及び前記可動側金型の少なくとも一方に備えられリング 状の歯部を形成するための歯形成部を有する円筒部材と、を具備し、前記歯形成 部の高さが部分的に調整可能なように前記円筒部材を円周方向に分割したことを 特徴とする。
【0005】 この成形金型によれば、円筒部材を円周方向に分割することで歯形成部の高さ を部分的に調整できるので、成形品に形成されるリング状の歯部の全体を所定の 高さに合わせることができる。
【0006】 上記成形金型において、前記分割された円筒部材が前記歯形成部と反対側の当 接面で金型当接面にそれぞれ当接し、前記当接面と前記金型当接面との間にシム 部材をそれぞれ交換可能に挟むことができるように構成することで、分割された 各歯形成部における高さ調整を容易に行うことができる。なお、シム部材は厚さ の異なる複数種類を用意しておくことが好ましい。
【0007】 また、前記リング状の歯部と同一円周上で隣り合う歯部との間に孔が形成され るように前記分割された円筒部材における前記歯形成部とその隣り合う歯形成部 との間に孔形成部を有することが好ましい。
【0008】 上述の成形金型は、例えば、テープ状記録媒体を周囲に巻回し回転可能にテー プカートリッジ内に収容され駆動装置側の駆動部材と係合する係合歯部を有する テープリールを成形するための成形金型とすることができる。
【0009】 また、上述の成形金型は、更に、テープ状記録媒体を周囲に巻回し回転可能に テープカートリッジ内に収容され駆動装置側の駆動部材と係合する係合歯部と使 用時のブレーキロック解除のための孔部とを有するテープリールを成形するため の成形金型とすることができる。テープリールの係合歯部は上記歯形成部により 形成でき、孔部は上記孔形成部により形成できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本考案 の実施の形態による成形金型で成形し得るテープリールを有するテープカートリ ッジの分解斜視図、図2は図1のテープカートリッジでテープリールがロックさ れている状態を示す縦断面図、図3は同じくテープリールがロック解除されてい る状態を示す縦断面図である。なお、図1には上ケース1及びハブ部32をそれ ぞれ裏面側から見た斜視図を併せて示す。
【0011】 図1に示すテープカートリッジは、上ケース1と下ケース2とから矩形平面状 の1リールタイプに構成され、テープ状記録媒体である磁気記録テープ(以下、 単に「テープ」という場合もある。)を巻回するテープリール3を内部に有し、 記録再生装置に装着されたときに、テープリール3が回転可能になるように構成 されている。上ケース1と下ケース2はそれぞれ樹脂材料から成形により製造で きる。
【0012】 テープリール3は、上フランジ31と、下フランジ33と、下フランジ33と 一体に形成されその周面にテープ状の磁気記録媒体を巻回するハブ部32とを備 える。また、図1のように、ハブ部32の下面32a側には軟磁性体よりなる円 形状の金属板34が一体に設けられている。金属板34の周囲には記録再生装置 側の駆動部材85(図3)の歯部と係合する係合歯34aが円周方向に三分割し て設けられており、各係合歯34aの間には複数の孔34bが下面32aの反対 面に貫通して形成されている。金属板34、係合歯34a及び複数の孔34bは 下ケース2の貫通孔21を通して外部に露出する。
【0013】 また、ハブ部32の内側であって下面32aの反対面にはブレーキロック部材 5の歯部51と噛み合い係合するように多数の歯が円形状に並んだ歯部35が円 周方向に複数に分割して設けられている。歯部35はポリカーボネート(PC) 等の樹脂材料から成形で製造できるが、この場合、ガラス繊維を混入することで 強度を高めるようにしてもよい。
【0014】 図1,図2のように、ブレーキロック部材5は、ハブ部32の内側に配置され 、ハブ部32の歯部35と噛み合い係合するように多数の歯が円形状に並んだ歯 部51と、歯部51よりも小径の円筒端面に形成された十字状の係合穴5aと、 十字状の穴5aの周囲の端部5bと、歯部51の裏面側にブレーキロックスプリ ング4の端部4bが収まるように形成されたリング状溝5cとを備える。ブレー キロック部材5はポリアセタール(POM)等の樹脂材料から成形で製造できる 。
【0015】 ブレーキロック部材5は、図1,図2のように、その十字状の孔5aに上ケー ス1の内面1aに直立して設けられた複数の係合突起部1cが入り込んで図の上 下方向に移動可能に係合して上ケース1に取り付けられる。ブレーキロックスプ リング4は、その先端4aが上ケース1の内面1aのリング状溝1bにはまり込 むようになっており、上ケース1のリング状溝1bとブレーキロック部材5のリ ング状溝5cとの間に位置し、ブレーキロック部材5を図2の方向Bに常時付勢 して、歯部51とハブ部32の歯部35とが噛み合い係合することでテープリー ル3の回転を妨げてブレーキ状態にする。
【0016】 ブレーキ解除部材6は、ハブ部32とブレーキロック部材5との間に配置され 、主板6aと、主板6aの周囲の複数箇所から図の下方に突き出た複数の脚部6 bとを備える。複数の脚部6bは、ハブ部32の下面の複数の孔34bに挿入さ れ、テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、ブレーキ解除部材6の 脚部6bが図の下から押されて上方に持ち上げられる。これにより、図3のよう にブレーキロック部材5がブレーキ解除部材6の当て板61を介して中心の凸状 の軸受部52でブレーキロックスプリング4の付勢力に抗して上方へ持ち上げら れて端部5bが内面1aに接近するように非ロック位置に移動するようになって いる。
【0017】 また、テープリール3に巻回された磁気記録テープの先端83(図1の破線で 示す)がリーダ部材8に固定される。リーダ部材8では、磁気記録テープの先端 83がピン部材81に巻きつけられ、その上からC字形クランプ82が嵌め込ま れることで固定される。テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、リ ーダ部材8が装置側の保持部材に保持されてテープ引き出し口73(図1)から 装置側に引き出されるようになっている。
【0018】 また、テープ引き出し口73はドア部材7によって開閉され、ドア部材7は、 ばね部材10により常時テープ引き出し口73を閉鎖する方向へ付勢されており 、記録再生装置に装着されると、装置側の開放部材(図示省略)によりばね部材 10の付勢力に抗して開放されるようになっている。
【0019】 図1〜図3に示すテープカートリッジは、保管時等の非使用時にはブレーキロ ック部材5がブレーキロックスプリング4により付勢されて図2のようにロック 位置まで移動し、ブレーキロック部材5の歯部51の各歯54とテープリール3 のハブ部32の歯部35の各歯とが噛み合い係合することで、テープリール3が ブレーキ状態となって回転できず、不要な回転が防止され磁気記録テープの緩み を防止できる。
【0020】 次に、テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、図3のように、装 置側の駆動部材85とテープカートリッジとが相対的に接近し、駆動部材85が 下ケース2の貫通孔21をとおり、ハブ部32の下面32a側の軟磁性体よりな る金属板34に磁気的に吸着すると、駆動部材85の歯部がハブ部32の係合歯 34aに係合する。そして、ハブ部32の複数の孔34bに入り込んでいるブレ ーキ解除部材6の脚部6bが駆動部材85の歯部の突起により持ち上げられるこ とでブレーキ解除部材6が図2の方向B’(方向Bと反対方向)に移動する。こ れにより、ブレーキロック部材5がブレーキロックスプリング4の付勢力に抗し て一定のストロークだけ移動し、図3のように非ロック位置に至り、歯部51と 歯部35との間に隙間ができて両者の噛み合いが解除される。この結果、駆動部 材85の駆動軸86の回転によりテープリール3が回転できるようになる。また 、ドア部材7が装置側の開放部材(図示省略)により開放され、リーダ部材8が 装置側の保持部材に保持されて磁気記録テープが装置側に引き出されることによ り、磁気記録テープの記録または再生が可能となる。
【0021】 次に、本実施の形態による成形金型について図4乃至図8を参照して説明する 。図4(a)は本実施の形態による成形金型の固定側金型の中心部の縦断面図、 図4(b)は固定側金型の中心部の平面図であり、図5は図4の固定側金型と可 動側金型とが分離状態である成形金型の断面図であり、図6は図4の固定側金型 と可動側金型とが成形可能に組み立てられた状態である成形金型の断面図であり 、図7は図4の固定側金型の円筒部材を分割した分割部材を示す斜視図である。 図8は図4(a)に示す固定側成形金型を方向Yから見た図である。
【0022】 図4〜図6に示す成形金型は、図1〜図3のテープカートリッジのテープリー ル3(上フランジ31を除く)を成形するためのものである。
【0023】 図5に示すように、成形金型110は、キャビティ面94を有する固定側金型 91とキャビティ面97を有する可動側金型92とを備え、キャビティ面94及 びキャビティ面97が鉛直方向に延びるようにして固定側金型91が成形機の取 付面(図示省略)に固定されかつ可動側金型92が成形機の取付面(図示省略) に可動可能に取り付けられている。
【0024】 図6に示すように、固定側金型91と可動側金型92とを可動側金型92を移 動させ、PL面(合わせ面)で合わせて成形可能に組み立てると、固定側金型9 1のキャビティ面94と可動側金型92のキャビティ面97とからキャビティ8 9が形成され、このキャビティ89は成形品である図1のテープリール3(上フ ランジ31を除く)の形状に対応した形状を有する。
【0025】 図4(a)、図4(b)に示すように、固定側金型91の中心部90は、図1 のテープリール3の下フランジ部33のリング状の係合歯34a及びリング状係 合歯34aの間の複数の孔34bを成形するものである。なお、リング状係合歯 34aの内周に金属板34がインサート成形される。
【0026】 固定側金型91の中心部90は、キャビティ面94の中心の凸部94aと、イ ンサート部品である金属板34が中心孔34cから中心の凸部94aにはめ込ま れるキャビティ面94上の円形状の平面94bと、リング状係合歯34a及び複 数の孔34b(図1)を成形するための歯形成面111を有し平面94bの周囲 に歯形成面111が位置するように配置される円筒部材99と、溶融樹脂の通路 であるスプール93aが中央を貫通するように形成され中心部90にはめ込まれ る中部材93と、を備える。
【0027】 円筒部材99は、図4(b)のように、歯形成面111が円周方向にほぼ等角 度間隔に3分割されるようにして分割部材99a,99b,99cに分割されて いる。図7に示すように、分割部材99aは、円筒部材99の3分割部材であっ て、歯形成面111が3分割された係合歯の歯形成部111aと、を有する。他 の分割部材99b、99cも分割部材99aと同様に構成される。
【0028】 図4(a)のように、固定側金型91の中心部90は、その外周部に分割部材 99a〜99cが収まるように肩面90bのある段付き部を有し、中心部90に 取り付けられたとき、肩面90bに、図8のように各分割部材99a〜99cの 歯形成部111aの反対側の当接面99dが当接するようになっている。
【0029】 また、各分割部材99a〜99cの歯形成部111aと例えば固定側金型91 の中心部90の肩面90bとの間の高さhを調整するために、各分割部材99a 〜99cの当接面99dと肩面90bとの間に、図7のようなシム部材115を 挟むようにして配置できるようになっている。シム部材115はその厚さを複数 段階に変えたものを複数用意しておき、図4(a)、図8のように、各分割部材 99a〜99cの歯形成部111aの高さhを微調整できるようになっている。
【0030】 図8のハッチングで示す分割部材99aと99bとの間に、固定側金型91の 中心部90の凸部98が介在している。凸部98は、歯形成部111aと同一高 さを有するとともに、可動側金型92の凸部98aとともに孔形成部を構成し、 成形時に上述の各係合歯34aの間に孔34bを形成する。他の分割部材の間も 同様に構成されている。
【0031】 図4(a)のように、中心部90は、更に、平面94bと反対側の、中部材9 3がはめ込まれる金型内面90aに形成された孔内に挿入された永久磁石からな る複数の保持部材95を備える。各保持部材95は、全体として円柱状に構成さ れ、大径の台座部95bと比較的小径の細径部95cとを有する。保持部材95 の先端部95aと平面94bとの間に鉄鋼材料等からなる埋め込み材96が埋め 込まれている。
【0032】 図4(b)のように、複数の保持部材95は、同心円状に等角度間隔で配置さ れ、平面94bの内部に埋め込み状態となっている。そして、平面94bはめっ き等によるコーティング処理がなされているので、保持部材95を設けたことに よる悪影響はない。なお、保持部材95を構成する永久磁石としては、Sm-Co( サマリウム−コバルト)磁石やNd-Fe-B(ネオジム−鉄−ホウ素)磁石を用いる ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0033】 次に、成形金型110による成形の準備及び成形について説明する。固定側金 型91の中心部90に分割部材99a〜99cを取り付けて円筒部材99を構成 するが、このとき、必要に応じて、厚さの異なるシム部材115を各分割部材の 当接面99dと固定側金型91の中心部90の肩面90bとの間に挟み、各分割 部材の歯形成部111aの高さhを微調整する。
【0034】 次に、図5のように固定側金型91と可動側金型92とが分離状態で、固定側 金型91の中心部90の平面94bに金属板34がその中心孔34cで中心凸部 94aに合わせられて位置決めされてはめ込まれると、軟磁性体からなる金属板 34は、永久磁石から構成された複数の保持部材95の磁力により平面94bに 確実に固定され、インサート部品の金属板34の位置ずれが起こり難くなる。
【0035】 そして、図6のように固定側金型91と可動側金型92とが組み立てられ成形 可能状態としてから、固定側金型91に設けられたノズル109から溶融樹脂を 中部材93のスプール93aを通してゲート部93bからキャビティ89内に射 出することにより射出成形を行う。この射出成形により図1のテープリール3( 上フランジ31を除く)を製造することができるが、この成形品であるテープリ ール3の下フランジ部33のハブ部32の反対側面に、図1のように、係合歯3 4aがリング状に形成されかつ複数の孔34bがリング状係合歯34aの円周上 に等角度間隔で形成されるとともに、そのリング状の係合歯34aの内周側の凹 部に金属板34が一体に組み込まれる。なお、図1のテープリール3の成形材料 としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレートまたは ポリフェニレンスルフィド等の樹脂に補強材(ガラス繊維、炭素繊維、または金 属粉末)を混合した混合樹脂材を用いることができるが、これらには限定されな い。
【0036】 上述のような成形金型110によるテープリールの成形のときに、成形品であ るテープリール3の係合歯34aにおいて部分的に高低が生じるおそれがあると きには、係合歯34aを成形するための円筒部材99が分割部材99a〜99c に分割されているので、各分割部材99a〜99cにおいて各シム部材115を その厚さを変えて取り付けることができる。これにより、成形品であるテープリ ール3において係合歯34aの高さを部分的に調整でき、リング状の係合歯34 aの全体を所定の高さに合わせることができる。
【0037】 従来の成形金型では、一体的に形成した円筒部材を固定側金型に取り付けてい たので、例えば、成形時の溶融樹脂の流れ等の関係で、成形品であるテープリー ルにおいて図1〜図3のような係合歯34aの高さにばらつきが発生し、駆動部 材の歯との噛み合いによる係合が不充分になることがあり、このため円筒部材を 作り換えざるを得なかったのに対し、本実施の形態の成形金型によれば、円筒部 材99の分割部材99a〜99cでシム部材115の厚さを調整することで、成 形品において係合歯34aがその全周で所定の高さになるように調整することが できるので、図3のように、テープカートリッジのテープリール3の係合歯34 aに記録再生装置側の駆動部材85の歯部が係合し噛み合うとき、両者の噛み合 い係合が適切になされるように改善でき、記録再生装置側の駆動部材85による テープリール3の回転駆動がスムーズになされる。また、かかる対策は、シム部 材115を取り換えるだけでよく、円筒部材を作り換える必要がないので、金型 コスト低減を実現できる。
【0038】 また、本実施の形態の成形金型によれば、成形品においてリング状の係合歯3 4aを3分割するように円周上に位置する複数の孔34bを分割部材99a〜9 9cの間に位置する中心部90の各凸部98及び可動成形金型側の各凸部98a により形成するが、このとき、各凸部98が分割部材99a〜99cの間に各歯 形成部111aを分断するように位置するので、シム部材115の厚さ調整によ る分割部材99a〜99cの高さ調整を独立的に行うことが可能であり、分割部 材99a〜99cのいずれかの高さ調整による段差が他の分割部材に影響を及ぼ すことはない。
【0039】 以上のように本考案を実施の形態により説明したが、本考案はこれらに限定さ れるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例 えば、本考案による成形金型は、テープカートリッジ内に収容され駆動装置(記 録再生装置)側の駆動部材と係合する係合歯を有するテープリールを成形するた めのものに限定されず、リング状の歯部を有する他の成形品のための成形金型に 適用できることは勿論である。
【0040】 また、図4〜図6では、固定側金型にリング状歯部を形成する分割した円筒部 材を設けたが、必要に応じて可動側金型側に設けてもよいことは勿論であり、固 定側金型及び可動側金型の両方に設けてもよい。また、円筒部材を3分割したが 、2分割であってもよく、また、4分割またはそれ以上の分割数であってもよい 。例えば、図1〜図3のように複数の孔34bはブレーキ解除部材6の複数の脚 部6bに応じて形成されるが、円筒部材はこれらの複数の孔34bに応じて適宜 分割することができる。
【0041】
【考案の効果】
本考案によれば、リング状の歯部を形成する金型部分の高さを調整できるよう にした成形金型を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態によるテープカートリッジ
の分解斜視図である。
【図2】テープリールがロック位置でロックされている
状態の図1のテープカートリッジの縦断面図である。
【図3】テープリールが非ロック位置でロック解除され
ている状態の図1のテープカートリッジの縦断面図であ
る。
【図4】図4(a)は本実施の形態による成形金型の固
定側金型の中心部の縦断面図、図4(b)は固定側金型
の中心部の平面図である。
【図5】図4の固定側金型と可動側金型とが成形機の取
付面上で分離状態である成形金型の断面図である。
【図6】図4の固定側金型と可動側金型とが成形機の取
付面上で成形可能に組み立てられた状態である成形金型
の断面図である。
【図7】図4の固定側金型の円筒部材を分割した分割部
材を示す斜視図である。
【図8】図4(a)に示す固定側成形金型を方向Yから
見た図である。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 テープリール 34 金属板(インサート部品) 34a 係合歯 34b 孔 110 成形金型 89 キャビティ 90 固定側金型の中心部 90a 金型内面 90b 肩面 91 固定側金型 92 可動側金型 98,98a 凸部(孔形成部) 99 円筒部材 99a〜99c 分割部材 99d 当接面 111a 歯形成部 115 シム部材 h 分割部材の歯形成部の高さ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と、可動側金型と、前記固定
    側金型及び前記可動側金型の少なくとも一方に備えられ
    リング状の歯部を形成するための歯形成部を有する円筒
    部材と、を具備し、前記歯形成部の高さが部分的に調整
    可能なように前記円筒部材を円周方向に分割したことを
    特徴とする成形金型。
  2. 【請求項2】 前記分割された円筒部材が前記歯形成部
    と反対側の当接面で金型当接面にそれぞれ当接し、前記
    当接面と前記金型当接面との間にシム部材をそれぞれ交
    換可能に挟むことができるようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の成形金型。
  3. 【請求項3】 前記リング状の歯部と同一円周上で隣り
    合う歯部との間に孔が形成されるように前記分割された
    円筒部材における前記歯形成部とその隣り合う歯形成部
    との間に孔形成部を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の成形金型。
  4. 【請求項4】 テープ状記録媒体を周囲に巻回し回転可
    能にテープカートリッジ内に収容され駆動装置側の駆動
    部材と係合する係合歯部を有するテープリールを成形す
    るための請求項1,2または3に記載の成形金型。
  5. 【請求項5】 テープ状記録媒体を周囲に巻回し回転可
    能にテープカートリッジ内に収容され駆動装置側の駆動
    部材と係合する係合歯部と使用時のブレーキロック解除
    のための孔部とを有するテープリールを成形するための
    請求項1,2または3に記載の成形金型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015383A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Gentex Optics Inc 直接挿入式熱制御による射出成形方法

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