JP3095596B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3095596B2
JP3095596B2 JP05292420A JP29242093A JP3095596B2 JP 3095596 B2 JP3095596 B2 JP 3095596B2 JP 05292420 A JP05292420 A JP 05292420A JP 29242093 A JP29242093 A JP 29242093A JP 3095596 B2 JP3095596 B2 JP 3095596B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマルチタスクの手法を
利用して各種機能を処理する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチタスクの手法を利用して各
種機能を処理する電子楽器として、特開平5−2499
56号公報に記載のものがある。通常、マルチタスク処
理では各タスクに優先順位を付けて処理を行っている。
また、タスク間の通信は、相手のタスクに対してメッセ
ージを発行することにより行う。発行されたメッセージ
は、バッファに蓄えられ、次に相手のタスクがアクティ
ブになったときに処理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のタ
スク処理では、優先順位とメッセージのバッファリング
を考えた場合、次のような不都合が起こることがある。
優先順位の低いタスクに対して、メッセージの転送が連
続して発生すると、バッファには同じ種類のメッセージ
が多数蓄積することとなる。これらのメッセージは、タ
スクに到着した順番に処理されるので、バッファ内のメ
ッセージが全て処理される場合には、同じ種類のメッセ
ージの処理が複数回繰り返し実行されることになる。例
えば、リアルタイムで処理される電子楽器でエフェクト
の処理を行うタスクを考えた場合、そのタスクがアクテ
ィブになる前に、エフェクトの種類を切り替えるメッセ
ージが2回送られ、バッファ内に蓄積されたとする。そ
の場合、最終的に有効になるのは、後から送られたエフ
ェクト種類の切り替えメッセージであり、前に送られた
メッセージは処理されたにもかかわらずなんの影響を及
ぼさないこととなる。すなわち、前のエフェクト種類切
り替えメッセージを処理してもその直後に再び同じエフ
ェクト種類切り替えメッセージを実行することとなるの
で、前のメッセージを処理してもそれは単なる処理時間
の無駄となってしまう。このようにメッセージ到着順に
処理しただけでは、このような不都合が起こることが多
々ある。
【0004】また、このようにバッファ内に多数のメッ
セージが蓄積するのは、そのメッセージを処理するタス
クの元々の優先順位が低いからである。従って、バッフ
ァの中身を全て処理しないまま別のタスクが呼び出され
ることも考えられる。このような場合、常に到着順に先
頭のメッセージから処理するのであれば、最後に到着し
たメッセージであって、最も有効なものが直ぐに反映さ
れず、古いメッセージに基づき処理が行われるので、有
効なメッセージが処理されないということがある。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、バッファ内に蓄積しているメッセージを効率よ
く処理することのできるタスク処理方式を備えた電子楽
器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る電子楽
器は、与えられたメッセージを到着順に保存するバッフ
ァと、このバッファに保存されている複数のメッセージ
が同じ種類のメッセージであるか否かを判断し、その判
断結果に基づいて前記複数のメッセージのうちの同じ種
類のメッセージの一部を未処理のまま削除又は無視し、
残りのメッセージを選択的に処理する処理手段であっ
て、同じ種類のメッセージが前記バッファ内に存在する
場合、後に到着したメッセージを実行し、先に到着した
メッセージを削除又は無視するよう処理するものとを具
えたものである。
【0007】
【作用】 バッファは、与えられたメッセージを到着順
に保存する。メッセージの中には、同じ種類のものが存
在することがあるので、その場合バッファ内には同じ種
類のメッセージが到着順に保存される。原則的には、バ
ッファ内に保存されたメッセージがその到着順に処理さ
れるが、処理手段により、バッファに保存されている複
数のメッセージが同じ種類のメッセージであるか否か
判断し、その判断結果に基づいて前記複数のメッセージ
のうちの同じ種類のメッセージの一部を未処理のまま削
除又は無視し、残りのメッセージを選択的に処理するよ
うに制御される。ここで、同じ種類のメッセージが前記
バッファ内に存在する場合、後に到着したメッセージを
実行し、先に到着したメッセージを削除又は無視するよ
う処理される。例えば同じ種類のメッセージ、例えばエ
フェクト種類の切り替えを指示するメッセージとしてピ
ッチチェンジメッセージとディストーションメッセージ
がバッファ内に保存されていた場合、先に到着したピッ
チチェンジメッセージよりも後に到着したディストーシ
ョンメッセージの方が最終的に有効となるので、後のメ
ッセージの方を優先して処理する方が合理的である。そ
こで、この発明では、全てのメッセージをその到着順に
処理するのではなく、必要なメッセージが選択的に処理
されるようにし、効率的なメッセージ処理を図るように
している。すなわち、同じ種類のメッセージがバッファ
内に存在する場合には、到着順とは異なり、後に到着し
たメッセージの方を優先的に実行し、先に到着していた
メッセージを未処理のままバッファ内から削除するか、
または初めから存在しなかったものとして無視する。ま
た、現在割り当てられていない機能に対するパラメータ
の送信を指示するメッセージが存在する場合にはそのメ
ッセージ自体を無効なものとして、未処理のままバッフ
ァ内から削除するか、または初めから存在しなかったも
のとして無視する。このように、この発明に係る電子楽
器は、バッファに保存されている複数のメッセージが同
じ種類のメッセージであるか否かを判断し、その判断結
果に基づいて複数のメッセージのうちの同じ種類のメッ
セージの一部を未処理のまま削除又は無視し、残りのメ
ッセージを選択的に処理するようにしたので、タスク内
に蓄積しているメッセージを効率よく処理することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に従って
詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例に係るマ
ルチタスク方式で動作する電子楽器の一部構成を示すブ
ロック図である。マイクロコンピュータ1は、この電子
楽器全体の動作を制御するものであり、図示していない
マイクロプロセッサ、ROM及びRAM等で構成されて
いる。なお、マイクロコンピュータ1の構成は機能ブロ
ック図で示してある。
【0009】マイクロコンピュータ1は、5つのマルチ
タスク(MIDIドライバタスク11、パネルモニタタ
スク12、パネルスキャンタスク13、ディスプレイド
ライバタスク14及び外部エフェクトタスク15)を図
2の優先順位に従って動作させる。パネルモニタタスク
12と外部エフェクトタスク15との間には、キュー
(Queue)バッファ16と制御変数レジスタ17が
設けられている。このキューバッファ16及び制御変数
レジスタ17は、RAMの所定領域が割り当てられて構
成されている。なお、制御変数レジスタ17は、この実
施例には直接関係せず、後述する別の実施例に関係する
ものである。
【0010】5つのマルチタスクの中で優先順位の最も
高いのはタスク優先順位「1」のMIDIドライバタス
ク11であり、優先順位の最も低いのはタスク優先順位
「5」の外部エフェクトタスクである。これらの間に優
先順位「2」のパネルモニタタスク12、優先順位
「3」のパネルスキャンタスク13及び優先順位「4」
のディスプレイドライバタスク14が存在する。
【0011】MIDIドライバタスク11は、MIDI
インタフェース2を介して外部のMIDI機器との間で
MIDI信号(MIDI規格に準じたデータ)のやりと
りを行う。パネルスキャンタスク13は、電子楽器本体
に設けられたパネルスイッチ3をスキャンし、どのスイ
ッチがどんなふうに操作されたかを示すスイッチイベン
ト信号をパネルモニタタスク12に出力する。なお、パ
ネルスイッチ3は、音色、音量、効果等を選択・設定・
制御するための各種操作子を含んで構成される。
【0012】パネルモニタタスク12は、パネルスキャ
ンタスク13からのスイッチイベント信号を入力し、そ
れに応じて内部パラメータをどのように変更しなければ
ならないかを判断して、その変更内容を示すパラメータ
チェンジメッセージをキューバッファ16に書き込む。
このキューバッファ16にメッセージを書き込むことを
エンキュー(Enqueue)、といい、キューバッフ
ァ16からメッセージを読み出すことをデキュー(De
queue)という。ディスプレイドライバタスク14
は、パラメータの変更内容をLCD回路4に出力する。
LCD回路4はパラメータの変更内容を液晶パネル(L
CD)等に表示する。
【0013】外部エフェクトタスク15は、キューバッ
ファ16に蓄積されている全メッセージを読み出して、
そのメッセージの内容に応じて到着順とは異なる処理順
番を決定し、そのメッセージに応じてエフェクト用ディ
ジタルシグナルプロセッサ(DSP)5内のパラメータ
を変更する。エフェクト用DSP5は、外部エフェクト
タスク15によって変更されたパラメータに応じて、楽
音合成回路からの楽音信号に所望のエフェクトを加えて
サウンドシステムに出力する。
【0014】図3は、エフェクト用DSP5が実行する
効果付与処理の詳細を示すブロック図である。エフェク
ト用DSP5が実行する効果付与処理は、モジュレーシ
ョンエフェクト(Modulation Effec
t)処理31、ディレイ(Delay)処理32、リバ
ーブ(Reverb)処理33及びパン&ボリューム
(PAN & Volume)処理34からなる。
【0015】モジュレーションエフェクト処理31は、
楽音合成回路(図示せず)からの左右2チャンネルの楽
音信号R,Lを入力し、それにフランジャー(Flan
ger)、ピッチチェンジャー(Pitch Chan
ger)又はディストーション(Distortio
n)の3種類の効果付与処理の中のいずれかを実行する
か、又は何も実行しない。ここで、フランジャーとは、
入力音を1ms〜10msの範囲でわずかに遅延させて
原音に加えることによって、ジェット機の上昇音や下降
音のような響きを楽音に与える効果付与処理のことであ
る。ピッチチェンジャーとは、入力音のピッチを変化さ
せる効果付与処理のことである。ディストーションと
は、入力音を非線型素子や過渡特性の悪い伝送系等を通
過させることによって原音にない信号成分を付加した
り、入力音の波形の上下を切り取っり原音の信号成分を
除去したりして、入力音を故意に歪ませる効果付与処理
のことである。
【0016】ディレイ処理32は、モジュレーションエ
フェクト31からの楽音信号L,Rを入力し、それを左
右独立に遅延させる独立ディレイ処理(Delay L
/R)、又は左右をクロスさせて遅延させるクロスディ
レイ処理(Delay L/C/R)を実行するか、又
は何も実行しない。リバーブ処理33は、ディレイ32
からの楽音信号L,Rを入力し、それからさまざまな遅
延時間を持った多数の反射音を合成することによって残
響音を発生するか、又は何も実行しない。パン&ボリュ
ーム(PAN & Volume)処理34は、各効果
付与処理(モジュレーションエフェクト31、ディレイ
32、リバーブ33)を経由してきた楽音信号L,Rの
位相や音量等を制御することによって、音像の位置(定
位)や音量を決定する。
【0017】図4は、外部エフェクトタスク15がタス
ク処理を実行する際に使用するバッファの概略構成を示
す図である。外部エフェクトタスク15は、テンポラリ
ーバッファ(Temprary Buffer)41、
プロセスバッファ(Process Buffer)4
2及びパラメータバッファ(Parameter Bu
ffer)43を使用して、タスク処理を実行する。
【0018】テンポラリーバッファ41は、キューバッ
ファ16からデキューされた全てのメッセージを一時的
に格納する。プロセスバッファ(Process Bu
ffer)42は、テンポラリーバッファ41に格納さ
れているメッセージの中からタスク処理することが有効
と考えられるものを選択的に格納する。このプロセスバ
ッファ42は、モジュレーションエフェクト処理31の
内容を示すメッセージを格納するモジュレーションプロ
セスバッファ(Mod. Process Buffe
r)44と、ディレイ処理32の内容を示すメッセージ
を格納するディレイプロセスバッファ(Delay P
rocess Buffer)45と、リバーブ処理3
3の内容を示すメッセージを格納するリバーブプロセス
バッファ(Reverb Process Buffe
r)46とから構成される。
【0019】パラメータバッファ43は、エフェクト用
DSP5に供給されるパラメータを格納する。このパラ
メータバッファ43の内容に応じてエフェト用DSP5
は動作する。パラメータバッファ43は、各種パラメー
タを格納する複数の領域からなる。パン&ボリューム
(PAN&VOLUME)領域は、図3のパン&ボリュ
ーム34の処理用パラメータを格納する。モジュレーシ
ョンエフェクトタイプ(Mod. Effect Ty
pe)領域は、図3のモジュレーションエフェクト処理
31が実行中の処理内容(フランジャー(Flange
r)、ピッチチェンジャー(Pitch Change
r)又はディストーション(Distortion)の
3種類の効果付与処理の中のどれを実行中か、又はいず
れも実行していないか)を示すデータを格納する。従っ
て、このモジュレーションエフェクトタイプ領域の下に
は、その処理内容に応じたパラメータを格納する領域が
存在する。図では、この領域にフランジャーのパラメー
タが格納されているが、モジュレーションエフェクトタ
イプがピッチチェンジャーやディストーションの場合に
は、それに応じたパラメータが格納されることとなる。
【0020】ディレイタイプ(Delay TYPE)
領域は、図3のディレイ処理32が実行中の処理内容
(独立ディレイ処理(Delay L/R)又はクロス
ディレイ処理(Delay L/C/R)のどちらを処
理中か、又はどちらも処理していないか)を示すデータ
を格納する。従って、このディレイタイプの下には、そ
の処理に応じたパラメータを格納する領域が存在する。
図では、独立ディレイ処理(Delay L/R)のパ
ラメータがディレイタイプ領域の下に格納されている。
ディレイタイプがクロスディレイ処理(Delay L
/C/R)の場合には、それに応じたパラメータが格納
される。リバーブタイプ(Reverb TYPE)領
域は、図3のリバーブ処理33が実行中の処理内容を示
すデータを格納する。従って、このリバーブタイプ領域
の下には、その処理に応じたリバーブパラメータを格納
する領域が存在する。
【0021】パネルモニタタスク12がキューバッファ
16にエンキューするパラメータチェンジメッセージに
は、パンやボリューム等の共通パラメータの変更を指示
するもの、モジュレーションエフェクトタイプの変更を
指示するもの、モジュレーションエフェクト(フランジ
ャー、ピッチチェンジャー、ディストーション)の個々
のパラメータの変更を指示するもの、ディレイタイプの
変更を指示するもの、ディレイ(独立ディレイ及びクロ
スディレイ)の個々のパラメータの変更を指示するも
の、リバーブタイプの変更を指示するもの、リバーブの
個々のパラメータの変更を指示するもの、及びバルクダ
ンプ(Bulk Dump)を指示するものなどがあ
る。
【0022】図5は、パラメータチェンジメッセージの
複数個がキューバッファ16にエンキューされている状
態を示す図である。図において、パラメータチェンジメ
ッセージは到着順に上から順番にキューバッファ16に
エンキューされている。キューバッファ16の0番地に
はフランジャーの遅延時間を10msに変更せよとのパ
ラメータチェンジメッセージ(Flanger Del
ay 10ms)がエンキューされている。1番地には
フランジャーの遅延時間を5msに変更せよとのパラメ
ータチェンジメッセージ(Flanger Delay
5ms)がエンキューされている。2番地にはモジュ
レーションエフェクトタイプをディストーションに変更
せよとのパラメータチェンジメッセージ(Mod. E
ffect Distortion)がエンキューされ
ている。3番地にはディストーションのオーバードライ
ブ量を10パーセントに変更せよとのパラメータチェン
ジメッセージ(Over Drive 10%)がエン
キューされている。4番地にはディストーションのオー
バードライブ量を50パーセントに変更せよとのパラメ
ータチェンジメッセージ(Over Drive 50
%)がエンキューされている。
【0023】従来のタスク処理方式では、キューバッフ
ァ16の到着順にパラメータチェンジ処理を行っていた
ので、0番地のパラメータチェンジメッセージ(Fla
nger Delay 10ms)を実行し、フランジ
ャーの遅延時間を10msに変更した直後に、1番地の
パラメータチェンジメッセージ(Flanger De
lay 5ms)を実行し、再びフランジャーの遅延時
間を5msに変更していた。また、フランジャーの遅延
時間を変更したにも係わらずその直後に2番地のパラメ
ータチェンジメッセージ(Mod. Effect D
istortion)を実行し、モジュレーションエフ
ェクトタイプ(Mod. EffectTYPE)をフ
ランジャーからディストーションに変更していた。さら
に、3番地のパラメータチェンジメッセージ(Over
Drive 10%)を実行した直後に、4番地のパ
ラメータチェンジメッセージ(Over Drive5
0%)を実行し、ディストーションのオーバドライブ量
を変更していた。
【0024】この実施例のタスク処理は、従来のような
無駄な処理を行わないように、タスク内に蓄積されてい
るメッセージを効率よく処理している。この処理の具体
的内容について図6及び図7を用いて説明する。図6
は、図1の外部エフェクトタスク15の実行(Runn
ing)状態におけるCPUの処理内容の一例を示すフ
ローチャート図である。図では、この処理をExt.
Effect Task Running Iと表示す
る。この処理は次のようなステップで順番に実行され
る。
【0025】ステップ61:外部エフェクトタスク15
が実行(Running)状態になると、タスク間通信
用のキューバッファ(Queue Buffer)16
に蓄積されているメッセージを全てデキューし、デキュ
ーされたメッセージをテンポラリーバッファ(Temp
orary Buffer)41にコピーする。この結
果、キューバッファ16はエンプティー(Empty)
となり、他のタスクが書き込む時にオーバーフローの心
配がなくなる。従って、小さな容量のメモリ領域をこの
キューバッファ16に割り当てることができる。
【0026】ステップ62:テンポラリーバッファ(T
emporary Buffer)41に格納されてい
るメッセージを解析し、実際に行う処理のメッセージの
みをプロセスバッファ(Process Buffe
r)42に書き込む。 ステップ63:プロセスバッファ(Process B
uffer)42に書かれているメッセージをすべて処
理し、パラメータバッファ(Parameter Bu
ffer)43の書き換えを行う。
【0027】図7は、このステップ62のメッセージ解
析処理の詳細を示す図である。この処理は次のようなス
テップで順番に実行される。 ステップ71:プロセスバッファ42内の各バッファ、
すなわちモジュレーションプロセスバッファ、ディレイ
プロセスバッファ及びリバーブプロセスバッファの内容
をゼロにリセットする。 ステップ72:テンポラリーバッファ41が空(エンプ
ティ)かどうかを判定し、空の場合には図6のステップ
63に進み、テンポラリーバッファ41に何らかのメッ
セージがある場合には次のステップ73に進む。
【0028】ステップ73:テンポラリーバッファから
パラメータチェンジメッセージを1つ読み出す。読み出
されたパラメータチェンジメッセージの種類が次のステ
ップ74〜7Aで判断されて、そのパラメータチェンジ
メッセージに対応した処理がステップ7B〜7Gで実行
される。
【0029】ステップ74:パラメータチェンジメッセ
ージがリバーブタイプの変更を指示するもの(Reve
rb Type Change)かどうかを判定し、Y
ESの場合はステップ7Bに進み、NOの場合は次のス
テップ75に進む。ステップ75:パラメータチェンジ
メッセージがディレイタイプの変更を指示するもの(D
elay Type Change)かどうかを判定
し、YESの場合はステップ7Cに進み、NOの場合は
次のステップ76に進む。
【0030】ステップ76:パラメータチェンジメッセ
ージがモジュレーションエフェクトタイプの変更を指示
するもの(Mod. Effect Type Cha
nge)かどうかを判定し、YESの場合はステップ7
Dに進み、NOの場合は次のステップ77に進む。 ステップ77:パラメータチェンジメッセージがリバー
ブの個々のパラメータの変更を指示するもの(Para
meter Change For Reverb)か
どうかを判定し、YESの場合はステップ7Eに進み、
NOの場合は次のステップ78に進む。
【0031】ステップ78:パラメータチェンジメッセ
ージがディレイ(独立ディレイ及びクロスディレイ)の
個々のパラメータの変更を指示するもの(Parame
ter Change For Delay)かどうか
を判定し、YESの場合はステップ7Fに進み、NOの
場合は次のステップ79に進む。 ステップ79:パラメータチェンジメッセージがモジュ
レーションエフェクト(フランジャー、ピッチチェンジ
ャー、ディストーション)の個々のパラメータの変更を
指示するもの(Parameter Change F
or Mod.Effect)かどうかを判定し、YE
Sの場合はステップ7Gに進み、NOの場合は次のステ
ップ7Aに進む。 ステップ7A:パラメータチェンジメッセージがバルク
ダンプ(Bulk)を指示するものかどうかを判定し、
YESの場合はステップ71に進み、NOの場合はステ
ップ72に進む。
【0032】ステップ7B:ステップ74でパラメータ
チェンジメッセージがリバーブタイプの変更を指示する
もの(Reverb Type Change)だと判
定されたので、このステップでは、リバーブプロセスバ
ッファ46をクリアして、そこにそのリバーブタイプチ
ェンジメッセージを書き込む。 ステップ7C:ステップ75でパラメータチェンジメッ
セージがディレイタイプの変更を指示するもの(Del
ay Type Change)だと判定されたので、
このステップでは、ディレイプロセスバッファ45をク
リアして、そこにそのディレイタイプチェンジメッセー
ジを書き込む。
【0033】ステップ7D:ステップ76でパラメータ
チェンジメッセージがモジュレーションエフェクトタイ
プの変更を指示するもの(Mod. Effect T
ype Change)だと判定されたので、このステ
ップでは、モジュレーションエフェクトプロセスバッフ
ァ44をクリアして、そこにそのモジュレーションエフ
ェクトタイプチェンジメッセージを書き込む。
【0034】ステップ7E:ステップ77でパラメータ
チェンジメッセージがリバーブの個々のパラメータの変
更を指示するもの(Parameter Change
For Reverb)だと判定されたので、このス
テップでは、リバーブプロセスバッファ46に書き込ま
れているメッセージを先頭から確認し、今回のパラメー
タチェンジメッセージと同じものが存在する場合にはそ
れを今回のメッセージに書換え、存在しない場合には今
回のメッセージをリバーブプロセスバッファ46に新た
に追加書き込みする。
【0035】ステップ7F:ステップ78でパラメータ
チェンジメッセージがディレイの個々のパラメータの変
更を指示するもの(Parameter Change
For Delay)だと判定されたので、このステ
ップでは、ディレイプロセスバッファ45に書き込まれ
ているメッセージを先頭から確認し、今回のパラメータ
チェンジメッセージと同じものが存在する場合にはそれ
を今回のメッセージに書換え、存在しない場合には今回
のメッセージをディレイプロセスバッファ45に新たに
追加書き込みする。
【0036】ステップ7G:ステップ79でパラメータ
チェンジメッセージがモジュレーションエフェクト(フ
ランジャー、ピッチチェンジャー、ディストーション)
の個々のパラメータの変更を指示するもの(Param
eter Change For Mod. Effe
ct)だと判定されたので、このステップでは、モジュ
レーションエフェクトプロセスバッファ44に書き込ま
れているメッセージを先頭から確認し、今回のパラメー
タチェンジメッセージと同じものが存在する場合にはそ
れを今回のメッセージに書換え、存在しない場合には今
回のメッセージをモジュレーションエフェクトプロセス
バッファ44に新たに追加書き込みする。
【0037】図7のメッセージ解析処理によって、図5
のテンポラリーバッファ41の内容がプロセスバッファ
42のモジュレーションエフェクトプロセスバッファ4
4にどのような形で書き込まれるか、その動作を説明す
る。まず、図7のステップ71でプロセスバッファ42
の内容がすべてゼロにリセットされる。テンポラリーバ
ッファ41には、図5のようなメッセージが格納されて
いるので、ステップ72ではNOと判定され、ステップ
73以降の処理が実行される。
【0038】まず、テンポラリーバッファ41からは、
0番地のパラメータチェンジメッセージ(Flange
r Delay 10ms)が読み出される。このメッ
セージは、モジュレーションエフェクトのフランジャー
パラメータの変更を指示するもの(Parameter
Change For Mod. Effect)な
ので、ステップ79ではYESと判定され、ステップ7
Gの処理が実行される。モジュレーションエフェクトプ
ロセスバッファには同じパラメータチェンジメッセージ
は存在しないので、このパラメータチェンジメッセージ
(Flanger Delay 10ms)が新規にモ
ジュレーションエフェクトプロセスバッファ44の0番
地に書き込まれる。
【0039】テンポラリーバッファ41は空ではないの
で、テンポラリーバッファ41からは、1番地のパラメ
ータチェンジメッセージ(Flanger Delay
5ms)が読み出される。このメッセージは、モジュ
レーションエフェクトのフランジャーパラメータの変更
を指示するもの(Parameter ChangeF
or Mod. Effect)なので、再びステップ
79でYESと判定され、ステップ7Gの処理が実行さ
れる。モジュレーションエフェクトプロセスバッファ4
4には同じパラメータチェンジメッセージ、すなわち前
回のパラメータチェンジメッセージ(Flanger
Delay 10ms)が存在するので、このパラメー
タチェンジメッセージ(Flanger Delay
10ms)をパラメータチェンジメッセージ(Flan
ger Delay 5ms)に書き換える。
【0040】テンポラリーバッファ41は空ではないの
で、テンポラリーバッファ41からは、2番地のパラメ
ータチェンジメッセージ(Mod.Effect Di
stortion)が読み出される。このメッセージ
は、モジュレーションエフェクトタイプの変更を指示す
るもの(Mod. Effect Type Chan
ge)なので、ステップ76でYESと判定され、ステ
ップ7Dの処理が実行される。このステップ7Dでは、
プロセスバッファ42のモジュレーションエフェクトプ
ロセスバッファ44をクリアして、そこにそのモジュレ
ーションエフェクトタイプチェンジメッセージを書き込
む。これによって、モジュレーションエフェクトプロセ
スバッファ44からは前回書き込まれたパラメータチェ
ンジメッセージ(Flanger Delay 5m
s)がデリートされ、新たにモジュレーションエフェク
トタイプチェンジメッセージ(Mod.Effect
Distortion)がモジュレーションエフェクト
プロセスバッファ44の0番地に新たに書き込まれる。
【0041】テンポラリーバッファ41は空ではないの
で、テンポラリーバッファ41からは3番地のパラメー
タチェンジメッセージ(Over Drive 10
%)が読み出される。このメッセージは、モジュレーシ
ョンエフェクトのディストーションパラメータの変更を
指示するもの(Parameter Change F
or Mod. Effect)なので、ステップ79
でYESと判定され、ステップ7Gの処理が実行され
る。モジュレーションエフェクトプロセスバッファ44
には同じパラメータチェンジメッセージは存在しないの
で、このパラメータチェンジメッセージ(Over D
rive 10%)が新たにモジュレーションエフェク
トプロセスバッファ44の1番地に書き込まれる。
【0042】テンポラリーバッファ41は空ではないの
で、テンポラリーバッファ41からは4番地のパラメー
タチェンジメッセージ(Over Drive 50
%)が読み出される。このメッセージは、モジュレーシ
ョンエフェクトのディストーションパラメータの変更を
指示するもの(Parameter Change F
or Mod. Effect)なので、再びステップ
79でYESと判定され、ステップ7Gの処理が実行さ
れる。モジュレーションエフェクトプロセスバッファ4
4には同じパラメータチェンジメッセージ、すなわち前
回のパラメータチェンジメッセージ(Over Dri
ve 10%)が存在するので、このパラメータチェン
ジメッセージ(Over Drive 10%)を新た
なパラメータチェンジメッセージ(Over Driv
e 50%)に書き換える。
【0043】このようにして、モジュレーションエフェ
クトプロセスバッファ44は、図5のように書き換えら
れる。すなわち、モジュレーションエフェクトプロセス
バッファ44の0番地にはモジュレーションエフェクト
タイプを示すメッセージ(Mod.Effect Di
stortion)が、1番地にはディストーションの
オーバドライブ量を示すメッセージ(Over Dri
ve 50%)がそれぞれ記憶される。これらのメッセ
ージは、ステップ63で処理される。一方、テンポラリ
ーバッファ41に格納されていた他のメッセージ(Fl
anger Delay 10ms,Flanger
Delay 5ms,Over Drive 10%)
は、実行されることはない。これによって、従来のよう
に全てのメッセージに対して処理を行っていた場合に比
べて、この実施例では有効なものだけを実行するので、
処理効率が大幅に向上するという効果がある。
【0044】次に、この発明のタスク処理の別の実施例
について説明する。図8は、図1の外部エフェクトタス
ク15の実行(Running)状態におけるCPUの
処理内容の別の例を示すフローチャート図である。図で
は、このタスク処理をExt. Effect Tas
k Running IIと表示する。この処理は次のよ
うなステップで順番に実行される。
【0045】ステップ81:外部エフェクトタスク15
が実行(Running)状態になると、タスク間通信
用のキューバッファ16に蓄積されているメッセージを
全てデキューし、デキューされたメッセージをテンポラ
リーバッファ41にコピーする。この結果、キューバッ
ファ16はエンプティー(Empty)となる。 ステップ82:変数レジスタP1に『0』を、変数レジ
スタP2に『1』をそれぞれセットする。この『0』及
び『1』は、テンポラリーバッファ41の番地を示す。 ステップ83:変数レジスタP1で読み出されるテンポ
ラリーバッファ41の内容を第1メッセージレジスタJ
1に格納すると同時に変数レジスタP2で読み出される
テンポラリーバッファ41の内容を第2メッセージレジ
スタJ2に格納する。すなわち、テンポラリーバッファ
41の連続する2つのメッセージを読み出して第1及び
第2メッセージレジスタJ1,J2に格納する。
【0046】ステップ84:第1メッセージレジスタJ
1と第2メッセージレジスタJ2に格納されているメッ
セージの内容が同じかどうか、すなわち同じ種類のメッ
セージが連続しているかどうかを判定し、YESの場合
はステップ86に進み、NOの場合は次のステップ85
に進む。 ステップ85:前のステップ84で同じ種類のメッセー
ジが連続していないと判定されたので、ここでは第1メ
ッセージレジスタJ1に格納されているメッセージを実
行する。
【0047】ステップ86:変数レジスタP2がテンポ
ラリーバッファ41のメッセージ格納番地の最終値に達
したかどうかを判定し、YESの場合はステップ88に
進み、NOの場合はステップ87の処理を行った後、ス
テップ83にリターンする。 ステップ87:変数レジスタP2の値を変数レジスタP
1に格納し、変数レジスタP2の値を1だけインクリメ
ント処理する。この処理によって、読み出されるテンポ
ラリーバッファ41の内容が1番地ずつ増加する。 ステップ88:前のステップ86で変数レジスタP2が
最終値だと判定されたので、ここでは、第2メッセージ
レジスタJ2に格納されている最後のメッセージを実行
して、タスク待機(Wait)状態となる。
【0048】図8のタスク処理(Ext. Effec
t Task Running II)によって、図5の
テンポラリーバッファ41に格納されているメッセージ
がどのような形で処理されるか、その動作を説明する。
まず、図8のステップ81によってキューバッファ16
に蓄積されているメッセージが全てテンポラリーバッフ
ァ41にコピーされる。そして、ステップ82によって
変数レジスタP1には『0』が、変数レジスタP2には
『1』が格納される。
【0049】そして、テンポラリーバッファ41の変数
レジスタP1の格納値『0』すなわち0番地のパラメー
タチェンジメッセージ(Flanger Delay
10ms)が第1メッセージレジスタJ1に格納され、
変数レジスタP2の格納値『1』すなわち1番地のパラ
メータチェンジメッセージ(Flanger Dela
y 5ms)が第2メッセージレジスタJ2に格納され
る。
【0050】ステップ84の判定の結果、第1メッセー
ジレジスタJ1のメッセージと第2メッセージレジスタ
J2のメッセージは同じ種類のものであると判定され、
ステップ86に進む。この時点で、第1メッセージレジ
スタJ1に格納されていたパラメータチェンジメッセー
ジ(Flanger Delay 10ms)は実行さ
れなくなる。ステップ86で、変数レジスタP2の格納
値『2』はテンポラリーバッファ41のメッセージ格納
番地の最終値ではないと判定されるので、ステップ87
の処理が実行され、変数レジスタP1の格納値は『1』
となり、変数レジスタP2の格納値はインクリメント処
理された値『2』となる。
【0051】ステップ83では、変数レジスタP1の格
納値『1』すなわちテンポラリーバッファ41の1番地
のパラメータチェンジメッセージ(Flanger D
elay 5ms)が第1メッセージレジスタJ1に格
納され、変数レジスタP2の格納値『2』すなわち2番
地のパラメータチェンジメッセージ(Mod.Effe
ct Distortion)が第2メッセージレジス
タJ2に格納される。ステップ84の判定の結果、第1
メッセージレジスタJ1のメッセージと第2メッセージ
レジスタJ2のメッセージは同じ種類ではないので、ス
テップ85に進み、第1メッセージレジスタJ1のパラ
メータチェンジメッセージ(Flnger Delay
5ms)を実行する。
【0052】変数レジスタP2の格納値『2』はテンポ
ラリーバッファ41のメッセージ格納番地の最終値では
ないので、再びステップ87の処理が実行され、変数レ
ジスタP1の格納値は『2』となり、変数レジスタP2
の格納値は『3』となる。今度は変数レジスタP1の格
納値『2』すなわちテンポラリーバッファ41の2番地
のパラメータチェンジメッセージ(Mod.Effec
t Distortion)が第1メッセージレジスタ
J1に格納され、変数レジスタP2の格納値『3』すな
わち3番地のパラメータチェンジメッセージ(Over
Drive 10%)が第2メッセージレジスタJ2
に格納される。ステップ84の判定の結果、第1メッセ
ージレジスタJ1のメッセージと第2メッセージレジス
タJ2のメッセージは同じ種類ではないので、ステップ
85に進み、第1メッセージレジスタJ1のパラメータ
チェンジメッセージ(Mod.Effect Dist
ortion)が実行される。
【0053】今回も変数レジスタP2の格納値『3』は
テンポラリーバッファ41のメッセージ格納番地の最終
値ではないので、再びステップ87の処理が実行され、
変数レジスタP1の格納値は『3』となり、変数レジス
タP2の格納値は『4』となる。変数レジスタP1の格
納値『3』すなわちテンポラリーバッファ41の3番地
のパラメータチェンジメッセージ(Over Driv
e 10%)が第1メッセージレジスタJ1に格納さ
れ、変数レジスタP2の格納値『4』すなわち4番地の
パラメータチェンジメッセージ(Over Drive
50%)が第2メッセージレジスタJ2に格納され
る。ステップ84の判定の結果、第1メッセージレジス
タJ1のメッセージと第2メッセージレジスタJ2のメ
ッセージは同じ種類なので、ステップ86に進む。とこ
ろが、今回は、変数レジスタP2の格納値『4』はテン
ポラリーバッファ41のメッセージ格納番地の最終値な
ので、ステップ88の処理が実行され、第2メッセージ
レジスタJ2のパラメータチェンジメッセージ(Ove
r Drive 50%)が実行される。
【0054】以上のように、図8の実施例によれば、実
行されないメッセージは、0番地のパラメータチェンジ
メッセージ(Flanger Delay 10ms)
と3番地のパラメータチェンジメッセージ(Over
Drive 10%)である。図6及び図7の場合と比
べて1つ多くのメッセージを実行しているが、全体のス
テップ数は少なくなり、全体に簡単となっている。
【0055】次に、この発明のタスク処理のさらに別の
実施例について説明する。図9は、図1のようにパネル
モニタタスク14と外部エフェクトタスク15との間に
キューバッファ16とは別に制御変数レジスタ17を設
けて、タスク処理を行うようにした別の実施例を示す図
である。制御変数レジスタ17は、モジュレーションエ
フェクトタイプの変更を指示するもの(Mod. Ef
fect Type Change)、ディレイタイプ
の変更を指示するもの(Delay Type Cha
nge)、リバーブタイプの変更を指示するもの(Re
verb Type Change)、リバーブ時間を
指示するもの(Reverb Time)、リバーブ深
さを指示するもの(Reverb Depth)などの
ように、それぞれのパラメータチェンジメッセージに対
応した複数の命令カテゴリー領域を有し、それぞれの命
令カテゴリー領域にはキューバッファ16に書き込まれ
たパラメータチェンジメッセージと同じID番号が格納
される。このID番号はプログラムがリセットしてから
キューバッファ16に書き込まれたパラメータチェンジ
メッセージの通し番号である。
【0056】例えば、図9のキューバッファ16のID
番号『9』には命令カテゴリー(Mod. Effec
t Type Change)に属するメッセージ(M
od.Effect Distortion)が、ID
番号『10』には同じく命令カテゴリー(Mod. E
ffect Type Change)に属するメッセ
ージ(Mod.Effect Pitch Chang
er)が、ID番号『11』には命令カテゴリー(Re
verb Type Change)に属するメッセー
ジ(Reverb Type Hall)が、ID番号
『12』には命令カテゴリー(Reverb Type
Change)に属するメッセージ(Reverb
Type Room)がID番号の順番でエンキューさ
れている。
【0057】同じ命令カテゴリーに属するメッセージが
エンキューされる時に、制御変数レジスタ17の対応す
る命令カテゴリーにはそのID番号が順次上書きされ
る。すなわち、図9の場合には、ID番号『9』のメッ
セージ(Mod. Effect Distortio
n)がエンキューされた時点で、命令カテゴリー(Mo
d. Effect Type Change)には、
ID番号『9』が書き込まれるが、その直後にID番号
『10』のメッセージ(Mod. EffectPit
ch Changer)がエンキューされると、命令カ
テゴリー(Mod. Effect Type Cha
ng)にはそのID番号『10』が書き込まれる。同様
にして、命令カテゴリー(Reverb Type C
hange)には、ID番号『12』が書き込まれる。
【0058】外部エフェクトタスク15は、キューバッ
ファ16からメッセージを順次デキューする際に、メッ
セージに付加されたID番号が制御変数レジスタ17内
の同一のカテゴリーのメッセージに対応する領域に記憶
されているID番号と同じか否かによってそのメッセー
ジの処理を行ったり行わなかったりする。例えば、図9
の場合には、メッセージ(Mod.Effect Di
stortion)のID番号『9』は、制御変数レジ
スタ17の同一の命令カテゴリー(Mod.Effec
t Type Chang)のID番号とは異なるの
で、このメッセージは実行されない。同じく、メッセー
ジ(Reverb Type Hall)のID番号
『11』も制御変数レジスタ17の同一の命令カテゴリ
ー(Reverb Type Change)のID番
号とは異なるので、このメッセージも実行されない。こ
のように、この実施例によれば、有効なメッセージのみ
を実行することができるので、タスクの処理効率を大幅
に向上できるという効果がある。
【0059】なお、上述の実施例では、外部エフェクト
タスクを例に説明したが、これに限らず、パラメータが
比較的短い範囲で順次書き代わる可能性があり、かつ、
それらを無視しても処理内容に本質的に影響がないよう
なタスクに利用してもよいことはいうまでもない。この
場合、パラメータはモードレスなものである必要があ
る。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、タスク内に蓄積して
いるメッセージの中から必要性の高いものを選択的に処
理することができるので、タスクの処理効率を大幅に向
上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るマルチタスク方式
で動作する電子楽器の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 マイクロコンピュータ1の処理するマルチタ
スクの優先順位を示す図である。
【図3】 図1のエフェクト用DSPが実行する効果付
与処理の詳細を示すブロック図である。
【図4】 図1の外部エフェクトタスクがタスク処理を
実行する際に使用するバッファの概略を示す図である。
【図5】 パラメータチェンジメッセージの複数個がキ
ューバッファにエンキューされている状態を示す図であ
る。
【図6】 図1の外部エフェクトタスクの実行(Run
ning)状態におけるCPUの処理内容の一例を示す
フローチャート図である。
【図7】 図6のステップ62のメッセージ解析処理の
詳細を示す図である。
【図8】 図1の外部エフェクトタスクの実行(Run
ning)状態におけるCPUの処理内容の別の例を示
すフローチャート図である。
【図9】 図1のパネルモニタタスクと外部エフェクト
タスクとの間にキューバッファとは別に制御変数レジス
タを設けて、タスク処理を行うようにした別の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…MIDIインタフェイス、3…パネル
スイッチ、4…LCD回路、5…エフェクト用DSP、
11…MIDIトライバタスク、12…パネルモニタタ
スク、13…パネルスキャンタスク、14…ディスプレ
イドライバタスク、15…外部エフェクトタスク、16
…キューバッファ、17…制御変数レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−19958(JP,A) 特開 平1−253021(JP,A) 特開 昭51−97950(JP,A) 特開 平5−249956(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられたメッセージを到着順に保存す
    るバッファと、 このバッファに保存されている複数のメッセージが同じ
    種類のメッセージであるか否かを判断し、その判断結果
    に基づいて前記複数のメッセージのうちの同じ種類のメ
    ッセージの一部を未処理のまま削除又は無視し、残りの
    メッセージを選択的に処理する処理手段であって、同じ
    種類のメッセージが前記バッファ内に存在する場合、後
    に到着したメッセージを実行し、先に到着したメッセー
    ジを削除又は無視するよう処理するものとを具えたこと
    を特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記メッセージには、優先順位の高い
    1のメッセージと優先順位の低い第2のメッセージとが
    あり、前記処理手段は、前記第1及び第2のメッセージ
    が前記バッファ内にそれぞれ存在し、かつ前記第2のメ
    ッセージの方が前記第1のメッセージよりも先に到着し
    ている場合、後に到着した第1のメッセージを実行し
    後に先に到着した第2のメッセージを実行し、一方、前
    記第1のメッセージの方が前記第2のメッセージよりも
    先に到着している場合はその到着順に第1のメッセージ
    を実行した後に第2のメッセージを実行するものである
    請求項1に記載の電子楽器。
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