JP3095282B2 - 構造物に対して積み荷を支持し回転させる装置 - Google Patents
構造物に対して積み荷を支持し回転させる装置Info
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- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q3/00—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
- H01Q3/02—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system using mechanical movement of antenna or antenna system as a whole
Landscapes
- Retarders (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物に対して積荷を
支持すると同時に回転させる(又従ってその回転を案内
する)装置に関する。より具体的には、本発明は、積
荷、特に人工衛星用アンテナ指向装置を構造物に対し支
持し回転させる装置に関する。
支持すると同時に回転させる(又従ってその回転を案内
する)装置に関する。より具体的には、本発明は、積
荷、特に人工衛星用アンテナ指向装置を構造物に対し支
持し回転させる装置に関する。
【0002】本発明は、種々の分野に応用でき、特に人
工衛星用アンテナ指向装置に使用できる「回転駆動テー
ブル」として知られている種類の装置にも関する。この
種の用途においては、放物線状反射器をその焦点の周り
に回転することによりアンテナビームを指向することが
出来る。
工衛星用アンテナ指向装置に使用できる「回転駆動テー
ブル」として知られている種類の装置にも関する。この
種の用途においては、放物線状反射器をその焦点の周り
に回転することによりアンテナビームを指向することが
出来る。
【0003】
【従来の技術】この目的の為に現在まで、反射器をアー
ムにより焦点に中心を合わせた自在継手構造に取り付け
継手を動力化するか、またはFR−A−2 646 0
23の文献で述べた概念が用いられた。
ムにより焦点に中心を合わせた自在継手構造に取り付け
継手を動力化するか、またはFR−A−2 646 0
23の文献で述べた概念が用いられた。
【0004】いずれの場合においても、駆動装置は、大
きな剛性と、高い角解像度と、コンパクトな全体寸法と
高い駆動トルクを併有しなければならない。以前にはこ
れら全ての性質を併有し、充分な固有振動数を持つ高い
慣性荷重(典型的な例として200kg・m2 程度)を
駆動できる装置は存在しなかった。これらの諸問題は、
望遠鏡を指向したりロボットのアームを駆動したりする
ような他の多くの用途においても生ずる。
きな剛性と、高い角解像度と、コンパクトな全体寸法と
高い駆動トルクを併有しなければならない。以前にはこ
れら全ての性質を併有し、充分な固有振動数を持つ高い
慣性荷重(典型的な例として200kg・m2 程度)を
駆動できる装置は存在しなかった。これらの諸問題は、
望遠鏡を指向したりロボットのアームを駆動したりする
ような他の多くの用途においても生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
ら種々の要求事項を満足し、上記の用途のみならず上述
の諸性質が有益に働く全ての分野においても使用できる
支持駆動装置を提案することである。
ら種々の要求事項を満足し、上記の用途のみならず上述
の諸性質が有益に働く全ての分野においても使用できる
支持駆動装置を提案することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の実質は、構造物
に対して積荷を支持し回転させる装置であって、積荷に
接続された第一の連結リングと、構造物に接続された第
二の連結リングと、第二の連結リングに対する第一の連
結リングの回転を案内する一組の環状ベアリングと、環
状ベアリングの内側に配置された遊星差動歯車装置と、
連結リングの一方に固定したステーターと遊星差動歯車
装置を通じて他方の連結リングを回転させるローターと
を有する環状モーターとよりなる装置に存する。
に対して積荷を支持し回転させる装置であって、積荷に
接続された第一の連結リングと、構造物に接続された第
二の連結リングと、第二の連結リングに対する第一の連
結リングの回転を案内する一組の環状ベアリングと、環
状ベアリングの内側に配置された遊星差動歯車装置と、
連結リングの一方に固定したステーターと遊星差動歯車
装置を通じて他方の連結リングを回転させるローターと
を有する環状モーターとよりなる装置に存する。
【0007】本発明のその他の特徴的様相に依れば、モ
ーターのローターは、遊星差動歯車装置の二つの内歯車
を支持し回転させる遊星歯車保持器に接続され、各内歯
車は遊星差動歯車装置の二つの外歯車のそれぞれ一方と
噛み合い、各外歯車は第一及び第二の連結リングのそれ
ぞれ一方と共に強制的に回転させられ、遊星差動歯車装
置の内歯車及び外歯車並びに遊星歯車保持器は、二つの
環状ベアリングのインナーレースによって半径方向及び
軸方向の範囲を区画された内部の中央空間内に配置され
ており、環状駆動モーターは内部の中央空間の外側にあ
り、遊星差動歯車装置に対して軸方向にずれており、遊
星歯車保持器はほぼ環状で、装置の中心部において装置
の回転軸の廻りに主要通路を形成するようにされてお
り、一組の環状ベアリングは背中合わせに装荷された二
つのテーパーローラーベアリングを含み、この装置は打
ち上げ用ロケット、人工衛星、軌道宇宙ステーション、
またはスペースシャトル等の宇宙空間飛行体に組み込ま
れており、この装置は望遠鏡の如きセンサーの集合体を
含む装置の位置を確定することに使用され、この装置は
ロボットまたは同様の自動装置を回転させるのに使用す
ることができる。
ーターのローターは、遊星差動歯車装置の二つの内歯車
を支持し回転させる遊星歯車保持器に接続され、各内歯
車は遊星差動歯車装置の二つの外歯車のそれぞれ一方と
噛み合い、各外歯車は第一及び第二の連結リングのそれ
ぞれ一方と共に強制的に回転させられ、遊星差動歯車装
置の内歯車及び外歯車並びに遊星歯車保持器は、二つの
環状ベアリングのインナーレースによって半径方向及び
軸方向の範囲を区画された内部の中央空間内に配置され
ており、環状駆動モーターは内部の中央空間の外側にあ
り、遊星差動歯車装置に対して軸方向にずれており、遊
星歯車保持器はほぼ環状で、装置の中心部において装置
の回転軸の廻りに主要通路を形成するようにされてお
り、一組の環状ベアリングは背中合わせに装荷された二
つのテーパーローラーベアリングを含み、この装置は打
ち上げ用ロケット、人工衛星、軌道宇宙ステーション、
またはスペースシャトル等の宇宙空間飛行体に組み込ま
れており、この装置は望遠鏡の如きセンサーの集合体を
含む装置の位置を確定することに使用され、この装置は
ロボットまたは同様の自動装置を回転させるのに使用す
ることができる。
【0008】
【実施例】本発明の他の特徴と効果は、それのみに限定
されない一例として、添付の図面を参照して下記に述べ
る詳細な説明によって明かとなるであろう。
されない一例として、添付の図面を参照して下記に述べ
る詳細な説明によって明かとなるであろう。
【0009】図1は上記の文献FR−A−2 646
023において記述開示された型のアンテナ指向装置を
示し、その構造と作用の更に詳細については同文献を参
照することが有効である。
023において記述開示された型のアンテナ指向装置を
示し、その構造と作用の更に詳細については同文献を参
照することが有効である。
【0010】この装置は必須部品として、宇宙船または
人工衛星の構造物12に対して、互いに関節部を介して
接続された二本のアーム14、16によって動くアンテ
ナ反射装置10を含んでいる。3カ所の接続部は各々支
持駆動装置18を備え、これにより駆動される。これら
の支持駆動装置または「回転駆動テーブル」の個々に、
本発明に基づく装置を使用することが出来る。
人工衛星の構造物12に対して、互いに関節部を介して
接続された二本のアーム14、16によって動くアンテ
ナ反射装置10を含んでいる。3カ所の接続部は各々支
持駆動装置18を備え、これにより駆動される。これら
の支持駆動装置または「回転駆動テーブル」の個々に、
本発明に基づく装置を使用することが出来る。
【0011】図2において、装置18は、第二の環状連
結リング22に固定された第二部材(図示せず)に対し
て、第一の環状連結リング20に固定された第一部材
(図示せず)を回転軸X−Xの周りに回転させるために
設けられている。
結リング22に固定された第二部材(図示せず)に対し
て、第一の環状連結リング20に固定された第一部材
(図示せず)を回転軸X−Xの周りに回転させるために
設けられている。
【0012】例えば第一のリング20は、第二の連結リ
ング22に連結された人工衛星の構造物に対して回転さ
せられる積荷に接続されている。これらの接続は、例え
ばリング20、22の周縁に配置されたそれぞれ一連の
ネジ24、26により行われる。
ング22に連結された人工衛星の構造物に対して回転さ
せられる積荷に接続されている。これらの接続は、例え
ばリング20、22の周縁に配置されたそれぞれ一連の
ネジ24、26により行われる。
【0013】第一のリング20は、外側円筒壁32が第
二の連結リング22に向かって軸方向に延びる環状板3
0を含んでいる。同様に、第二の連結リング22は、内
側円筒壁36が軸方向に延びる環状板34を有してい
る。
二の連結リング22に向かって軸方向に延びる環状板3
0を含んでいる。同様に、第二の連結リング22は、内
側円筒壁36が軸方向に延びる環状板34を有してい
る。
【0014】二つの壁32と36は、共通軸X−Xで共
軸であり、第二のリング22に対する第一のリング20
の回転を案内する。この目的の為に装置18は、背中合
わせに装荷した一組のテーパーローラーベアリング3
8、40を含み、円錐の両先端は、反対方向を向いた背
中合わせ接触面に垂直なローラー部材の作動線で確定さ
れる。
軸であり、第二のリング22に対する第一のリング20
の回転を案内する。この目的の為に装置18は、背中合
わせに装荷した一組のテーパーローラーベアリング3
8、40を含み、円錐の両先端は、反対方向を向いた背
中合わせ接触面に垂直なローラー部材の作動線で確定さ
れる。
【0015】二つのベアリング38、40のアウターレ
ースは、押え板42と中間に介在するスペーサー44に
より円筒壁32内に固定されている。板42は、壁32
の外側半径方向延長部48にねじ込まれるねじ46によ
って締め付けられている。ベアリングのインナーレース
は、押え板50、スペーサー52及び内壁36の内側半
径方向延長部56にねじ込まれたネジ54に依って対称
的に固定されている。
ースは、押え板42と中間に介在するスペーサー44に
より円筒壁32内に固定されている。板42は、壁32
の外側半径方向延長部48にねじ込まれるねじ46によ
って締め付けられている。ベアリングのインナーレース
は、押え板50、スペーサー52及び内壁36の内側半
径方向延長部56にねじ込まれたネジ54に依って対称
的に固定されている。
【0016】ベアリング装荷のこの態様に依って組立品
は、曲げに対して非常に強力になる。テーパーローラー
ベアリングは、その幾何学的形状の結果、同じ容量で同
じように軸方向予圧を加えたボールベアリングに比べて
摩擦を減少させる。ベアリングレースの取り付けと締め
付けによって、ベアリングの軸方向の予圧を非常に正確
に制御することが出来る。
は、曲げに対して非常に強力になる。テーパーローラー
ベアリングは、その幾何学的形状の結果、同じ容量で同
じように軸方向予圧を加えたボールベアリングに比べて
摩擦を減少させる。ベアリングレースの取り付けと締め
付けによって、ベアリングの軸方向の予圧を非常に正確
に制御することが出来る。
【0017】汚染が重大な問題となる用途においては、
ベアリングのいわゆる「乾式」潤滑、例えば二硫化モリ
ブデンをベースとする既知の混合物を使用する潤滑方式
が考えられる。いわゆる「湿式」潤滑は他の用途に適用
できる。
ベアリングのいわゆる「乾式」潤滑、例えば二硫化モリ
ブデンをベースとする既知の混合物を使用する潤滑方式
が考えられる。いわゆる「湿式」潤滑は他の用途に適用
できる。
【0018】第一のリング20は、環状の電動モーター
58によって第二のリングに対して回転される。モータ
ー58は、共通軸X−Xに関して共軸であってそれぞれ
円筒形断面を有する環状のステーター60とローター6
2を有する。
58によって第二のリングに対して回転される。モータ
ー58は、共通軸X−Xに関して共軸であってそれぞれ
円筒形断面を有する環状のステーター60とローター6
2を有する。
【0019】ステーター60は、支持部分64に固定さ
れている。支持部分64は、その円筒形部分68が軸方
向に延長している環状板部分66を含む回転体である。
ステーター60は、環状保護板72上の肩部70と締め
付けネジ74とによって、板66の内面に軸方向に固定
されている。
れている。支持部分64は、その円筒形部分68が軸方
向に延長している環状板部分66を含む回転体である。
ステーター60は、環状保護板72上の肩部70と締め
付けネジ74とによって、板66の内面に軸方向に固定
されている。
【0020】円筒形部分68の軸方向端末部分76は、
第二の連結リング22の半径方向最内側環状板84の延
長部分にある円筒形部分82の軸方向端末部分80にネ
ジ78で固定されている。
第二の連結リング22の半径方向最内側環状板84の延
長部分にある円筒形部分82の軸方向端末部分80にネ
ジ78で固定されている。
【0021】この様にしてステーター60は固定され、
第二の連結リング22に対して回転関係に連結される。
ステーターは第二の連結リング22に対して軸方向反対
側に位置し、第一の連結リング20の板50の半径方向
平面を越えて軸方向に延びている。
第二の連結リング22に対して回転関係に連結される。
ステーターは第二の連結リング22に対して軸方向反対
側に位置し、第一の連結リング20の板50の半径方向
平面を越えて軸方向に延びている。
【0022】ローター62は、遊星差動歯車装置の遊星
歯車保持器の延長部90の軸方向端部に形成された内側
半径方向肩部88にねじ込まれるネジ86に依って固定
される。遊星差動歯車装置の構造については後で説明す
る。
歯車保持器の延長部90の軸方向端部に形成された内側
半径方向肩部88にねじ込まれるネジ86に依って固定
される。遊星差動歯車装置の構造については後で説明す
る。
【0023】開示した実施例においては、環状駆動モー
ター58は遊星差動歯車装置に対して軸方向にずれてい
るが、これは強制的なものではなく、設計上の拘束、特
にテーブルの最大寸法により定まることに注目する必要
がある。かくして、直径の大きなテーブルの場合には、
モーターを遊星差動歯車装置の内側でテーブルの厚みの
範囲内に配置することができ、これにより装置全体の構
造が簡単になる。
ター58は遊星差動歯車装置に対して軸方向にずれてい
るが、これは強制的なものではなく、設計上の拘束、特
にテーブルの最大寸法により定まることに注目する必要
がある。かくして、直径の大きなテーブルの場合には、
モーターを遊星差動歯車装置の内側でテーブルの厚みの
範囲内に配置することができ、これにより装置全体の構
造が簡単になる。
【0024】モーター58は、環状のステッパーモータ
ーである。装置の角解像度を増し、ステッパーモーター
の作用に固有な加速ピークを減少する為、制御は小ステ
ップでステップ毎に行うことができる。このモーター
は、例えば1回転に1200ステップを有するSAGE
M 53PPモーターである。
ーである。装置の角解像度を増し、ステッパーモーター
の作用に固有な加速ピークを減少する為、制御は小ステ
ップでステップ毎に行うことができる。このモーター
は、例えば1回転に1200ステップを有するSAGE
M 53PPモーターである。
【0025】歯車列は遊星差動歯車装置で、図3を参照
してその作動原理を説明する。差動歯車Dは、装荷され
た遊星歯車保持器、即ち偏心器Pを含み、これは固定支
持部Fに対して自己の軸X−Xの周りに回転する。
してその作動原理を説明する。差動歯車Dは、装荷され
た遊星歯車保持器、即ち偏心器Pを含み、これは固定支
持部Fに対して自己の軸X−Xの周りに回転する。
【0026】遊星歯車保持器Pは二つの内歯車BとCを
有し、従ってそれら歯車は遊星歯車保持器によって軸X
−Xに対し偏心して回転する。歯車BとCは一緒に組ん
で行動し、遊星歯車保持器P上で軸の周りに回転する。
有し、従ってそれら歯車は遊星歯車保持器によって軸X
−Xに対し偏心して回転する。歯車BとCは一緒に組ん
で行動し、遊星歯車保持器P上で軸の周りに回転する。
【0027】第一内歯車Bは、遊星差動歯車装置の軸X
−Xの周りに回転する第一外歯車Aと噛み合っている。
第二内歯車Cは、軸X−Xの周りで第二外歯車Dと噛み
合っているが、支持部Fに対して回転する時は固定され
る。
−Xの周りに回転する第一外歯車Aと噛み合っている。
第二内歯車Cは、軸X−Xの周りで第二外歯車Dと噛み
合っているが、支持部Fに対して回転する時は固定され
る。
【0028】ZA、ZB、ZC及びZDが歯車A、B、
C及びDの歯数を表すものとして、外歯車Dの回転速度
ΩDがゼロの時、遊星歯車保持器の回転速度ΩPと第一
外歯車Aの回転速度ΩAとの比は次式で与えられる。
C及びDの歯数を表すものとして、外歯車Dの回転速度
ΩDがゼロの時、遊星歯車保持器の回転速度ΩPと第一
外歯車Aの回転速度ΩAとの比は次式で与えられる。
【0029】
【数1】
【0030】歯車の歯の間の幾何学的干渉を避ける為に
は、次式の選択が行われる。
は、次式の選択が行われる。
【0031】
【数2】
【0032】標準的な歯(圧力角20゜)で歯数100
を越える場合は、Nmin =8である。遊星歯車保持器の
偏心eは次式で与えられる。
を越える場合は、Nmin =8である。遊星歯車保持器の
偏心eは次式で与えられる。
【0033】
【数3】
【0034】再び図2を参照すると、差動歯車Dの部品
はすべて同じ参照記号を付して識別してあるが、差動歯
車全体が、内壁36によって半径方向に限定され、かつ
積み重ねたテーパーローラーベアリング38、40の高
さ即ち軸方向の厚みによって軸方向に限定された円筒形
空間の範囲内に格納されていることは注目すべきであ
る。
はすべて同じ参照記号を付して識別してあるが、差動歯
車全体が、内壁36によって半径方向に限定され、かつ
積み重ねたテーパーローラーベアリング38、40の高
さ即ち軸方向の厚みによって軸方向に限定された円筒形
空間の範囲内に格納されていることは注目すべきであ
る。
【0035】差動歯車Dは、それ故本発明でいう意味で
の環状ベアリング38、40の「内側」に配置されてい
る。
の環状ベアリング38、40の「内側」に配置されてい
る。
【0036】この非常にコンパクトな配置は、これから
説明する組立に依って達成される。遊星歯車保持器Pの
主要部91は、第二の連結リング22の円筒形延長部8
2上で、かつ二つの傾斜軌道ボールベアリング92、9
4上で回転する。ベアリング92、94のレースは、ネ
ジ100、102によって固定された押え板96、98
により軸方向に固定されている。
説明する組立に依って達成される。遊星歯車保持器Pの
主要部91は、第二の連結リング22の円筒形延長部8
2上で、かつ二つの傾斜軌道ボールベアリング92、9
4上で回転する。ベアリング92、94のレースは、ネ
ジ100、102によって固定された押え板96、98
により軸方向に固定されている。
【0037】二つの内歯車BとCは、遊星歯車保持器の
主要部91上であって、かつ歯車BとCを収納する環状
ブッシュ108を有する一組の傾斜軌道ボールベアリン
グ104と106上で回転する。
主要部91上であって、かつ歯車BとCを収納する環状
ブッシュ108を有する一組の傾斜軌道ボールベアリン
グ104と106上で回転する。
【0038】ベアリング104と106は板110と1
12により固定され、歯車BとCは板114により軸方
向に固定される。ネジ116と118により締め付けが
行われる。
12により固定され、歯車BとCは板114により軸方
向に固定される。ネジ116と118により締め付けが
行われる。
【0039】第一外歯車Aは第一の連結リング20に固
定されているが、同リングはこの目的の為に歯車Aがネ
ジ122で取り付けられる第二円筒壁120を有してい
る。第二外歯車Dはネジ126によって壁36の内部半
径方向肩部124に取り付けられている。
定されているが、同リングはこの目的の為に歯車Aがネ
ジ122で取り付けられる第二円筒壁120を有してい
る。第二外歯車Dはネジ126によって壁36の内部半
径方向肩部124に取り付けられている。
【0040】遊星差動歯車装置はそれ故ベアリング3
8、40の内側に完全に格納され、軸X−Xと同軸の円
筒形開口部即ち穴128が装置18の中心部に得られ
る。
8、40の内側に完全に格納され、軸X−Xと同軸の円
筒形開口部即ち穴128が装置18の中心部に得られ
る。
【0041】図に示されていない本発明の他の特徴に依
って、回転角度を測定する手段が得られる。この測定
は、回転運動の線形性とステップの飛び越しの無いこと
を定期的に検証し、またモーター58のステップカウン
ターから得られるデーターに加えて冗長な情報を得る為
に、参照位置を検証し目盛り付けするのに必要である。
って、回転角度を測定する手段が得られる。この測定
は、回転運動の線形性とステップの飛び越しの無いこと
を定期的に検証し、またモーター58のステップカウン
ターから得られるデーターに加えて冗長な情報を得る為
に、参照位置を検証し目盛り付けするのに必要である。
【0042】ペアにして結合させた近接センサー、即ち
モーターと関連付けた2組と連結リングと関連付けた2
組の近接センサーの使用が提案される。同様に低解像度
(0.1゜)の光学的または電磁的絶対センサーを使用
することも可能である。
モーターと関連付けた2組と連結リングと関連付けた2
組の近接センサーの使用が提案される。同様に低解像度
(0.1゜)の光学的または電磁的絶対センサーを使用
することも可能である。
【0043】起動時の各種温度と温度勾配を測定する為
に、温度センサーを備えた駆動テーブルを設けることも
望ましい。本発明に準拠する装置の主な寸法的特徴を上
げれば、例えば全体の直径が300mm、モーターを除
く軸方向高さが45mmである。
に、温度センサーを備えた駆動テーブルを設けることも
望ましい。本発明に準拠する装置の主な寸法的特徴を上
げれば、例えば全体の直径が300mm、モーターを除
く軸方向高さが45mmである。
【0044】テーブルは非常に強く、更に固定点を増や
す必要無しに200kg・m2 を越える慣性を持つ積荷
を駆動できる。角解像度は0.001゜より良好で、伝
達されるトルクは100N・mを越える。
す必要無しに200kg・m2 を越える慣性を持つ積荷
を駆動できる。角解像度は0.001゜より良好で、伝
達されるトルクは100N・mを越える。
【発明の効果】本発明によれば、積荷、特に人工衛星用
アンテナ指向装置を構造物に対し支持し回転させる装置
に、大きな剛性と、高い角解像度と、コンパクトな全体
寸法と高い駆動トルクを付与することができる。従っ
て、本発明装置は、望遠鏡を指向したりロボットのアー
ムを駆動したりするような他の多くの用途においても、
広く利用することができる。
アンテナ指向装置を構造物に対し支持し回転させる装置
に、大きな剛性と、高い角解像度と、コンパクトな全体
寸法と高い駆動トルクを付与することができる。従っ
て、本発明装置は、望遠鏡を指向したりロボットのアー
ムを駆動したりするような他の多くの用途においても、
広く利用することができる。
【図1】本発明に基づく一つ以上の支持駆動装置を含む
人工衛星用アンテナ指向装置の説明概略図である。
人工衛星用アンテナ指向装置の説明概略図である。
【図2】本発明に基づく支持駆動装置の好適な実施例の
軸方向断面図である。
軸方向断面図である。
【図3】支持駆動装置に含まれる遊星差動歯車装置の作
動原理を示す線図である。
動原理を示す線図である。
10 アンテナ反射装置 12 構造物 14、16 アーム 18 支持駆動装置 20 第一連結リング 22 第二連結リング 24、26 ネジ 30 環状板 32 外側円筒壁 34 環状板 36 内側円筒壁 38、40 テーパーローラーベアリング 42 押え板 44 スペーサー 46 ネジ 48 外側半径方向延長部 50 押え板 52 スペーサー 54 ネジ 56 内側半径方向延長部 58 モーター 60 ステーター 62 ローター 64 支持部 66 環状部分 68 円筒部分 70 肩部 72 環状保護板 74 ネジ 76 軸方向端末部 78 ネジ 80 軸方向端末部 82 円筒形部分 84 半径方向最内側環状板 86 ネジ 88 内側半径方向肩部 90 延長部 91 遊星歯車保持器の主要部 92、94 ボールベアリング 96、98 押え板 100、102 ネジ 104、106 ベアリング 108 環状ブッシュ 110、112、114 板 116、118 ネジ 120 第二円筒壁 122 ネジ 124 内側半径方向肩部 126 ネジ 128 円筒形開口部 A 第一外歯車 B 第一内歯車 C 第二内歯車 D 第二外歯車 P 遊星歯車保持器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 1/28 - 1/48 H01Q 3/02
Claims (9)
- 【請求項1】 構造物に対して積荷を支持し回転させる
装置であって、該積荷に接続する第一の連結リングと、
該構造物に接続する第二の連結リングと、該第二の連結
リングに対する該第一の連結リングの回転を案内する一
組の環状ベアリングと、該環状ベアリングの内側に配置
された遊星差動歯車装置と、該連結リングの一方に固定
したステーターと該遊星差動歯車装置を通じて他方の連
結リングを回転させるローターとを有する環状モーター
とからなることを特徴とする構造物に対して積荷を支持
し回転させる装置。 - 【請求項2】 該モーターの該ローターは該遊星差動歯
車装置の二つの内歯車を支持し回転させる遊星歯車保持
器に接続され、各内歯車は該遊星差動歯車装置の二つの
外歯車のそれぞれ一方と噛み合い、各外歯車は該第一及
び第二の連結リングのそれぞれ一方と共に強制的に回転
させられることを特徴とする請求項1に記載する装置。 - 【請求項3】 該遊星差動歯車装置の該内歯車及び外歯
車並びに遊星歯車保持器が、二つの該環状ベアリングの
インナーレースによって半径方向及び軸方向の範囲を区
画された内部の中央空間内に配置されていることを特徴
とする請求項2に記載する装置。 - 【請求項4】 該環状駆動モーターが該内部の中央空間
の外側にあり、該遊星差動歯車装置に対して軸方向にず
れていることを特徴とする請求項3に記載する装置。 - 【請求項5】 該遊星歯車保持器がほぼ環状で、該装置
の中心部において該装置の回転軸の廻りに主要通路を形
成するようにされていることを特徴とする請求項2に記
載する装置。 - 【請求項6】 該一組の環状ベアリングは背中合わせに
装荷された二つのテーパーローラーベアリングを含むこ
とを特徴とする請求項1に記載する装置。 - 【請求項7】 打ち上げ用ロケット、人工衛星、軌道宇
宙ステーション、またはスペースシャトル等の宇宙空間
飛行体に組み込まれていることを特徴とする請求項1に
記載する装置。 - 【請求項8】 望遠鏡の如きセンサーの集合体を含む装
置の位置を確定することに使用されることを特徴とする
請求項1に記載する装置。 - 【請求項9】 ロボットまたは同様の自動装置を回転さ
せるのに使用することを特徴とする請求項1に記載する
装置。
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FR9101438 | 1991-02-08 |
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---|---|
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JPS5980549A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-05-10 | Jidosha Denki Kogyo Co Ltd | 差動変速装置 |
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FR2646023B1 (fr) * | 1989-04-18 | 1991-06-14 | Europ Agence Spatiale | Dispositif de pointage d'antenne, satellite equipe d'un tel dispositif et procede de pointage d'antenne utilisant un tel dispositif |
-
1991
- 1991-02-08 FR FR9101438A patent/FR2672737B1/fr not_active Expired - Fee Related
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1992
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- 1992-02-06 CA CA002060773A patent/CA2060773C/fr not_active Expired - Fee Related
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