JP3095250U - 金型温度調節装置 - Google Patents

金型温度調節装置

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JP3095250U
JP3095250U JP2003000146U JP2003000146U JP3095250U JP 3095250 U JP3095250 U JP 3095250U JP 2003000146 U JP2003000146 U JP 2003000146U JP 2003000146 U JP2003000146 U JP 2003000146U JP 3095250 U JP3095250 U JP 3095250U
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義彦 助田
隆章 前
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株式会社サーモテック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型を、低温の熱媒と高温の熱媒とに切り替
えて換えて温度調節する金型温度調節装置において、低
温から高温への切り替え時、または、高温から低温への
切り替え時に、熱的ロスを低減することのできる、金型
温度調節装置を提供すること。 【解決手段】 金型10およびヒータ3を経由して高温
水を循環させる高温水循環モードから、金型10および
チラー2を経由して低温水を循環させる低温水循環モー
ドへの切り替え時に、チラー出口側配管13から金型入
口側配管11に流入し、金型出口側配管12からヒータ
入口側配管20に流出する高温熱回収ラインを形成し、
また、低温水循環モードから高温水循環モードへの切り
替え時に、ヒータ出口側配管14から金型入口側配管1
1に流入し、金型出口側配管12からチラー入口側配管
19に流出する低温熱回収ラインを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、金型温度調節装置、詳しくは、成形機の金型の温度を調節するため の金型温度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
成形機の金型の温度を調節するための金型温度調節装置として、たとえば、特 開昭58−215309号公報に記載されるように、加熱ヒータを配した高温側 媒体タンクと、冷却用クーラーを配した低温側媒体タンクとを有し、高温媒体お よび低温媒体を各々の圧送ポンプによって開閉弁を介し共通の供給ヘッダーに個 別的に送り込み、金型を通過した両媒体を共通の帰還ヘッダーより開閉弁を介し て個別的に各タンクへ帰還させる媒体循環路を有するプラスチック成形用金型温 度調節装置が知られている。
【0003】 このような金型温度調節装置では、高温媒体および低温媒体の両者を、互いに 独立した状態で金型に供給できるので、所望する金型温度を広い温度幅において 容易に得ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、特開昭58−215309号公報に記載される金型温度調節装置では 、高温媒体および低温媒体を個別的に共通の供給ヘッダーに送り込み、金型を通 過した媒体を共通の帰還ヘッダーより個別的に各タンクへ帰還させているので、 たとえば、高温媒体から低温媒体に切り替える時には、供給ヘッダー、金型およ び帰還ヘッダーに残留する高温媒体が低温側媒体タンクに流入して、低温側媒体 タンク内の温度を上昇させてしまい、そのために、冷却用クーラーによる冷却の 必要を生じる。また、低温媒体から高温媒体に切り換える時には、供給ヘッダー 、金型および帰還ヘッダーに残留する低温媒体が、高温側媒体タンクに流入して 、高温側媒体タンク内の温度を降下させてしまい、そのために、加熱ヒータによ る加熱の必要を生じる。
【0005】 つまり、金型に流入または流出する配管が、高温媒体と低温媒体とで共通する 金型温度調節装置では、切り替えの時に必ず熱的なロスを生じるという不具合が ある。
【0006】 本考案は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは 、金型を、低温の熱媒と高温の熱媒とに切り替えて温度調節する金型温度調節装 置において、低温から高温への切り替え時、または、高温から低温への切り替え 時に、熱的ロスを低減することのできる、金型温度調節装置を提供することにあ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、熱媒を高温で調節するた めの加熱源と、熱媒を低温で調節するための冷却源と、熱媒を流すための接続管 とを備え、前記接続管は、金型の入口側に接続される金型入口側配管と、前記金 型の出口側に接続される金型出口側配管と、前記加熱源の出口側に接続される加 熱源出口側配管と、前記加熱源の入口側に接続される加熱源入口側配管と、前記 冷却源の出口側に接続される冷却源出口側配管と、前記冷却源の入口側に接続さ れる冷却源入口側配管とを備え、前記金型入口側配管に、前記加熱源出口側配管 および前記冷却源出口側配管が接続され、前記金型出口側配管に、前記加熱源入 口側配管および前記冷却源入口側配管が接続され、熱媒を前記加熱源出口側配管 から前記金型入口側配管に流す高温流入流路、熱媒を前記冷却源出口側配管から 前記金型入口側配管に流す低温流入流路、熱媒を前記金型出口側配管から前記加 熱源入口側配管に流す高温流出流路および熱媒を前記金型出口側配管から前記冷 却源入口側配管に流す低温流出流路を形成可能な流路形成手段と、前記流路形成 手段の流路の選択を制御するための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記高 温流入流路および前記高温流出流路を形成して、高温の熱媒の循環ラインを形成 する高温熱媒循環モードと、前記低温流入流路および前記低温流出流路を形成し て、低温の熱媒の循環ラインを形成する低温熱媒循環モードと、前記低温流入流 路および前記高温流出流路を形成して、高温熱媒循環モードから低温熱媒循環モ ードに切り替える時の高温の熱媒を回収する高温の熱媒の熱回収ラインを形成す る高温熱回収モードと、前記高温流入流路および前記低温流出流路を形成して、 低温熱媒循環モードから高温熱媒循環モードに切り替える時の低温の熱媒を回収 する低温の熱媒の熱回収ラインを形成する低温熱回収モードとを備えていること を特徴としている。
【0008】 このような構成によると、高温熱媒循環モードから低温熱媒循環モードに切り 替える時には、制御手段において高温熱回収モードが選択され、低温流入流路お よび高温流出流路が形成される。これによって、冷却源出口側配管から流出され る低温の熱媒は、金型入口側配管に流入する。そして、金型入口側配管に流入さ れた低温の熱媒が、金型入口側配管、金型および金型出口側配管においてそれま で循環していた高温の熱媒を、加熱源入口側配管に押し出すので、加熱源には高 温の熱媒が戻される。
【0009】 また、低温熱媒循環モードから高温熱媒循環モードに切り替える時には、制御 手段において低温熱回収モードが選択され、高温流入流路および低温流出流路が 形成される。これによって、加熱源出口側配管から流出される高温の熱媒は、金 型入口側配管に流入する。そして、金型入口側配管に流入された高温の熱媒が、 金型入口側配管、金型および金型出口側配管においてそれまで循環していた低温 の熱媒を、冷却源入口側配管に押し出すので、冷却源には低温の熱媒が戻される 。
【0010】 そのため、この構成によれば、高温の熱媒と低温の熱媒とを、金型入口側配管 、金型および金型出口側配管に共通して流通させても、低温から高温への切り替 え時においては、低温の媒体を冷却源で回収することができ、また、高温から低 温への切り替え時においては、高温の熱媒を加熱源で回収することができる。そ の結果、高温熱媒循環モードから低温熱媒循環モードへの切り替え時または低温 熱媒循環モードから高温熱媒循環モードへの切り替え時において、熱的ロスを低 減して、効率的な金型の温度調節を達成することができる。
【0011】 また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記流路形 成手段は、前記加熱源出口側配管に設けられる加熱源出口側配管開閉弁と、前記 加熱源入口側配管に設けられる加熱源入口側配管開閉弁と、前記冷却源出口側配 管に設けられる冷却源出口側配管開閉弁と、前記冷却源入口側配管に設けられる 冷却源入口側配管開閉弁とを備え、前記制御手段は、前記高温熱媒循環モードに おいて、前記加熱源出口側配管開閉弁および前記加熱源入口側配管開閉弁を開状 態、前記冷却源出口側配管開閉弁および前記冷却源入口側配管開閉弁を閉状態と し、前記低温熱媒循環モードにおいて、前記冷却源出口側配管開閉弁および前記 冷却源入口側配管開閉弁を開状態、前記加熱源出口側配管開閉弁および前記加熱 源入口側配管開閉弁を閉状態とし、前記高温熱回収モードにおいて、前記冷却源 出口側配管開閉弁および前記加熱源入口側配管開閉弁を開状態、前記加熱源出口 側配管開閉弁および前記冷却源入口側配管開閉弁を閉状態とし、前記低温熱回収 モードにおいて、前記加熱源出口側配管開閉弁および前記冷却源入口側配管開閉 弁を開状態、前記冷却源出口側配管開閉弁および前記加熱源入口側配管開閉弁を 閉状態とすることを特徴としている。
【0012】 このような構成によると、制御手段は、高温熱媒循環モードにおいて、加熱源 出口側配管開閉弁および加熱源入口側配管開閉弁を開状態、冷却源出口側配管開 閉弁および冷却源入口側配管開閉弁を閉状態とする。そうすると、高温の熱媒が 、加熱源出口側配管から流出し、金型入口側配管、金型および金型出口側配管を 経て加熱源入口側配管に流入し、再び加熱源に戻る高温の熱媒の循環ラインを循 環する。
【0013】 また、制御手段は、低温熱媒循環モードにおいて、冷却源出口側配管開閉弁お よび冷却源入口側配管開閉弁を開状態、加熱源出口側配管開閉弁および加熱源入 口側配管開閉弁を閉状態とする。そうすると、低温の熱媒が、冷却源出口側配管 から流出し、金型入口側配管、金型および金型出口側配管を経て冷却源入口側配 管に流入し、再び冷却源に戻る低温の熱媒の循環ラインを循環する。
【0014】 また、制御手段は、高温熱回収モードにおいて、冷却源出口側配管開閉弁およ び加熱源入口側配管開閉弁を開状態、加熱源出口側配管開閉弁および冷却源入口 側配管開閉弁を閉状態とする。そうすると、低温の熱媒が、冷却源出口側配管か ら流出し金型入口側配管に流入するので、金型入口側配管、金型および金型出口 側配管においてそれまで循環していた高温の熱媒が、加熱源入口側配管に押し出 され、加熱源にて回収される。
【0015】 また、制御手段は、低温熱回収モードにおいて、加熱源出口側配管開閉弁およ び冷却源入口側配管開閉弁を開状態、冷却源出口側配管開閉弁および加熱源入口 側配管開閉弁を閉状態とする。そうすると、高温の熱媒が、加熱源出口側配管か ら流出し金型入口側配管に流入するので、金型入口側配管、金型および金型出口 側配管においてそれまで循環していた低温の熱媒が冷却源入口側配管に押し出さ れ、冷却源にて回収される。
【0016】 そのため、この構成によれば、各配管に開閉弁を設けて、制御手段が各開閉弁 を開閉するのみの簡易な制御により、確実に各モードに切り替えることができ、 熱的ロスを低減しつつ、金型の確実な温度調節を達成することができる。
【0017】 また、請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載の考案において、前 記接続管は、前記加熱源出口側配管と前記加熱源入口側配管とを接続するための 高温バイパス配管と、前記冷却源出口側配管と前記冷却源入口側配管とを接続す るための低温バイパス配管とを備え、前記流路形成手段は、熱媒を前記加熱源出 口側配管から前記高温バイパス配管を介して前記加熱源入口側配管に流す高温バ イパス流路と、熱媒を前記冷却源出口側配管から前記低温バイパス配管を介して 前記冷却源入口側配管に流す低温バイパス流路とを形成可能とし、前記制御手段 は、前記低温熱媒循環モードおよび前記高温熱回収モードにおいて、前記高温バ イパス流路を形成し、前記高温熱媒循環モードおよび前記低温熱回収モードにお いて、前記低温バイパス流路を形成するように前記流路形成手段を制御すること を特徴としている。
【0018】 このような構成によると、制御手段は、低温熱媒循環モードおよび高温熱回収 モードにおいて、高温バイパス流路を形成するので、高温の熱媒は、加熱源出口 側配管から流出し、高温バイパス配管を経て加熱源出口側配管に流入し、金型を 経ずに循環される。また、制御手段は、高温熱媒循環モードおよび低温熱回収モ ードにおいて、低温バイパス流路を形成するので、低温の熱媒は、冷却源出口側 配管から流出し、低温バイパス配管を経て冷却源出口側配管に流入し、金型を経 ずに循環される。そのため、この構成によれば、加熱源から流出される高温の熱 媒、および、冷却源から流出される低温の熱媒を、常に流しておくことができ、 構成および制御の簡易化を図ることができる。
【0019】 また、請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の考案において、前記流路形 成手段は、前記高温バイパス配管に設けられる高温バイパス配管開閉弁と、前記 低温バイパス配管に設けられる低温バイパス配管開閉弁とを備え、前記制御手段 は、前記低温熱媒循環モードおよび前記高温熱回収モードにおいて、前記高温バ イパス配管開閉弁を開状態、前記低温バイパス配管開閉弁を閉状態とし、前記高 温熱媒循環モードおよび前記低温熱回収モードにおいて、前記低温バイパス配管 開閉弁を開状態、前記高温バイパス配管開閉弁を閉状態とすることを特徴として いる。
【0020】 このような構成によると、制御手段は、低温熱媒循環モードおよび高温熱回収 モードにおいて、高温バイパス配管開閉弁を開状態、低温バイパス配管開閉弁を 閉状態とする。そうすると、高温の熱媒が、加熱源出口側配管から流出し、高温 バイパス配管を経て加熱源入口側配管に流入し、再び加熱源に戻る循環ラインを 循環する。また、制御手段は、高温熱媒循環モードおよび低温熱回収モードにお いて、低温バイパス配管開閉弁を開状態、高温バイパス配管開閉弁を閉状態とす る。そうすると、低温の熱媒が、冷却源出口側配管から流出し、低温バイパス配 管を経て冷却源入口側配管に流入し、再び冷却源に戻る循環ラインを循環する。 そのため、この構成によれば、各バイパス配管に開閉弁を設けて、制御手段が各 バイパス配管開閉弁を開閉するのみの簡易な制御により、加熱源から流出される 高温の熱媒、および、冷却源から流出される低温の熱媒を、常に流しておくこと ができ、確実な制御を達成することができる。
【0021】 また、請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の考案において、前記加熱源 出口側配管には、前記高温バイパス配管が接続される上流側に、前記金型に向け て熱媒を送るための第1輸送源が設けられており、前記冷却源出口側配管には、 前記低温バイパス配管が接続される上流側に、前記金型に向けて熱媒を送るため の第2輸送源が設けられていることを特徴としている。
【0022】 このような構成によると、第1輸送源および第2輸送源によって、熱媒の確実 な輸送を確保することができる。また、加熱源出口側配管における高温バイパス 配管が接続される上流側に第1輸送源が、冷却源出口側配管における低温バイパ ス配管が接続される上流側に第2輸送源が、それぞれ設けられているので、この 金型温度調節装置の運転中に、これら第1輸送源および第2輸送源を停止するこ となく、各モードにおいて、確実な金型の温度調節を達成することができる。
【0023】 また、請求項6に記載の考案は、請求項1ないし5のいずれかに記載の考案に おいて、前記加熱源と前記冷却源とを接続する温度調節配管と、前記温度調節配 管の途中に設けられ、前記加熱源からの熱媒および前記冷却源からの熱媒を受け 入れる熱媒貯留手段と、前記熱媒貯留手段に設けられ、前記熱媒貯留手段に貯留 される熱媒の温度を検知するための熱媒温度検知手段とを備えていることを特徴 としている。
【0024】 このような構成によると、熱媒貯留手段が、加熱源からの熱媒および冷却源か らの熱媒を受け入れるので、この熱媒貯留手段に設けられる熱媒温度検知手段に より検知される、熱媒貯留手段に貯留される熱媒の温度に基づいて、制御手段が 各モードを切り替えれば、金型の温度を簡易かつ精度よく調節することができる 。
【0025】 また、請求項7に記載の考案は、請求項6に記載の考案において、前記温度調 節配管は、前記冷却源の出口側に接続され、前記金型出口側配管が、前記温度調 節配管に接続され、前記温度調節配管を介して前記冷却源の出口側に接続されて おり、前記温度調節配管には、前記金型出口側配管が接続される上流側に、前記 熱媒貯留手段に向けて熱媒を送るための第3輸送源が設けられ、前記温度調節配 管には、前記第3輸送源が設けられる下流側に、前記冷却源に接続される分岐配 管が設けられていることを特徴としている。
【0026】 このような構成によると、第3輸送源が、低温の熱媒を、分岐配管を介して冷 却源に戻しつつ熱媒貯留手段に向けて輸送するので、低温の熱媒が熱媒貯留手段 に常に一定の圧力で輸送される。そのため、たとえば、高温熱媒循環モードおよ び低温熱媒循環モードにおいて、循環ラインが形成されているときには、熱媒貯 留手段において、加熱源から流入される熱媒および冷却源から流入される熱媒が 、平衡状態を保持し、温度検知手段により検知される熱媒貯留手段内の熱媒の温 度がほぼ一定となる。
【0027】 また、高温熱回収モードにおいて、高温の熱媒の熱回収ラインが形成されてい るときには、加熱源を経由する高温の熱媒の循環ラインが形成され、さらに、加 熱源に戻される高温の熱媒には、第1輸送源からの圧力に加えて第2輸送源から の圧力も加わるので、熱媒貯留手段内においては、冷却源から流入される低温の 熱媒の圧力よりも、加熱源から流入される高温の熱媒の圧力が高くなり、その結 果、熱媒貯留手段内に高温の熱媒が流入され、温度検知手段により検知される熱 媒貯留手段内の水の温度が上昇する。
【0028】 また、低温熱回収モードにおいて、低温の熱媒の熱回収ラインが形成されてい るときには、加熱源、加熱源出口側配管、金型入口側配管、金型および金型出口 側配管、冷却源入口側配管、冷却源および温度調節配管を経由する循環ラインが 形成されるので、熱媒貯留手段内には、第3輸送源によって冷却源からの低温の 熱媒が流入され、温度検知手段により検知される熱媒貯留手段内の熱媒の温度が 降下する。
【0029】 そのため、この構成によれば、熱回収ラインの形成時の熱媒貯留手段内の熱媒 の温度に基づいて、高温または低温での金型の確実な温度調節を達成することが できる。
【0030】 また、請求項8に記載の考案は、請求項1ないし7のいずれかに記載の考案に おいて、前記制御手段は、前記高温バイパス流路および前記低温バイパス流路を 形成して、金型に対する通水を停止する通水停止モードを備え、低温熱回収モー ド、高温熱媒循環モード、通水停止モード、高温熱回収モード、低温熱媒循環モ ード、通水停止モードを順次実施する工程を1サイクルとして、このサイクルを 繰り返すように制御することを特徴としている。
【0031】 このような構成によると、金型の型閉、射出、保圧、冷却、型開、取出の1サ イクルに対応させて、低温熱回収モード、高温熱媒循環モード、通水停止モード 、高温熱回収モード、低温熱媒循環モード、通水停止モードを順次実施すること により、成形物を効率よく製造することができる。
【0032】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の金型温度調節装置の一実施形態を示す概略構成図である。図 1において、この金型温度調節装置1は、冷却源としてのチラー2と、加熱源と してのヒータ3と、熱回収タンク4とを備えており、これら各部が接続管として の配管によって接続されている。なお、以下の説明において、「上流側」および 「下流側」は、熱媒としての水の流れ方向における「上流側」および「下流側」 を意味する。
【0033】 チラー2には、熱媒としての水が貯留されるチラータンク5が設けられている 。チラータンク5には、図示しない冷却装置が設けられており、その冷却装置に よって貯留している水を、後述するCPU30の制御により、低温にて温度制御 している。
【0034】 また、チラー2の出口側には、温度調節配管6の上流側端部が接続されている 。この温度調節配管6の下流側端部は、ヒータ3に接続されており、温度調節配 管6の途中には、熱回収タンク4が接続されている。
【0035】 また、温度調節配管6の途中であって、温度調節配管6における熱回収タンク 4よりも上流側には、第3輸送源としての第3送液ポンプ7が接続されており、 温度調節配管6における第3送液ポンプ7の下流側かつ熱回収タンク4の上流側 には、温度調節配管6から分岐する分岐配管8が接続されている。この分岐配管 8は、その上流側端部が温度調節配管6の途中に接続され、その下流側端部がチ ラー2に接続されている。なお、この分岐配管8の途中には、分岐配管開閉弁9 が接続されている。
【0036】 また、この金型温度調節装置1は、金型10の入口側に接続される金型入口側 配管11と、金型10の出口側に接続される金型出口側配管12とを備えている 。金型入口側配管11は、その下流側端部が、金型10の入口側に接続され、そ の上流側端部には、冷却源出口側配管としてのチラー出口側配管13と、加熱源 出口側配管としてのヒータ出口側配管14とが接続されている。
【0037】 チラー出口側配管13は、その下流側端部が金型入口側配管11に接続され、 その上流側端部が、温度調節配管6の途中であって、第3送液ポンプ7の下流側 かつ分岐配管8の分岐部分の上流側に接続されている。これによって、チラー出 口側配管13は、温度調節配管6を介してチラー2の出口側と接続されている。
【0038】 また、このチラー出口側配管13の途中には、第2輸送源としての第2送液ポン プ15と、その第2送液ポンプ15の下流側に、冷却源出口側配管開閉弁として のチラー出口側配管開閉弁16とが接続されている。
【0039】 ヒータ出口側配管14は、その下流側端部が金型入口側配管11に接続され、 その上流側端部が、ヒータ3の出口側に接続されている。また、このヒータ出口 側配管14の途中には、第1輸送源としての第1送液ポンプ17と、その第1送 液ポンプ17の下流側に、加熱源出口側配管開閉弁としてのヒータ出口側配管開 閉弁18とが接続されている。
【0040】 金型出口側配管12は、その上流側端部が、金型10の出口側に接続され、そ の下流側端部には、冷却源入口側配管としてのチラー入口側配管19と、加熱源 入口側配管としてのヒータ入口側配管20とが接続されている。
【0041】 チラー入口側配管19は、その上流側端部が金型出口側配管12に接続され、 その下流側端部が、チラー2の入口側と接続されている。また、このチラー入口 側配管19の途中には、冷却源入口側配管開閉弁としてのチラー入口側配管開閉 弁21が接続されている。
【0042】 ヒータ入口側配管20は、その上流側端部が金型出口側配管12に接続され、 その下流側端部が、ヒータ3の入口側に接続されている。また、このヒータ入口 側配管20の途中には、加熱源入口側配管開閉弁としてのヒータ入口側配管開閉 弁22が接続されている。
【0043】 また、チラー出口側配管13とチラー入口側配管19とは、冷却源バイパス配 管としてのチラーバイパス配管23を介して接続されている。チラーバイパス配 管23は、その上流側端部が、チラー出口側配管13の途中であって、第2送液 ポンプ15の下流側かつチラー出口側配管開閉弁16の上流側に接続されており 、その下流側端部が、チラー入口側配管19の途中であって、チラー入口側配管 開閉弁21の下流側かつチラー2の入口側の上流側に接続されている。
【0044】 また、このチラーバイパス配管23の途中には、チラーバイパス配管開閉弁2 4が接続されている。
【0045】 また、ヒータ出口側配管14とヒータ入口側配管20とは、加熱源バイパス配 管としてのヒータバイパス配管25を介して接続されている。ヒータバイパス配 管25は、その上流側端部が、ヒータ出口側配管14の途中であって、第1送液 ポンプ17の下流側かつヒータ出口側配管開閉弁18の上流側に接続されており 、その下流側端部が、ヒータ入口側配管20の途中であって、ヒータ入口側配管 開閉弁22の下流側かつヒータ3の入口側の上流側に接続されている。
【0046】 また、このヒータバイパス配管24の途中には、ヒータバイパス配管開閉弁2 6が接続されている。
【0047】 また、チラー2とヒータ3とは、分配配管27を介して直接接続されており、 この分配配管27の途中には、分配配管開閉弁28が接続されている。
【0048】 また、熱回収タンク4には、熱回収タンク4内の水温を検知するための熱媒温 度検知手段としての水温検知センサ29が設けられている。
【0049】 そして、この金型温度調節装置1には、これら各部を制御するための制御手段 としてのCPU30が設けられている。このCPU30は、チラー2に接続され 、チラータンク5内に貯留される水の温度を低温(たとえば、10℃)に温度制 御している。また、CPU30は、ヒータ3に接続され、ヒータ3内を通過する 水の温度を高温(たとえば、150℃)に温度制御している。また、このCPU 30は、水温検知センサ29に接続され、水温検知センサ29によって検知され る熱回収タンク4内に貯留されている水の温度をモニタしている。
【0050】 また、このCPU30は、第1送液ポンプ17、第2送液ポンプ15および第 3送液ポンプ7の駆動、停止および送液量(流速)を制御している。
【0051】 また、このCPU30は、流路形成手段としての開閉弁、すなわち、チラー出 口側配管開閉弁16、チラー入口側配管開閉弁21、ヒータ出口側配管開閉弁1 8、ヒータ入口側配管開閉弁22、チラーバイパス配管開閉弁24、ヒータバイ パス配管開閉弁26、分岐配管開閉弁9および分配配管開閉弁28の弁の開閉を 制御している。
【0052】 さらに、CPU30は、金型10に別途設けられている金型温度センサ31に 接続され、金型温度センサ31によって検知される金型10の温度をモニタして いる。
【0053】 そして、このCPU30には、タイマーが内臓され、メモリ(ROM)内には 、金型10の温度制御を実行するための金型温度制御プログラムが格納されてい る。
【0054】 金型温度制御プログラムは、金型10に高温水を循環させるための高温熱媒循 環モードとしての高温水循環モード、金型10に低温水を循環させるための低温 熱媒循環モードとしての低温水循環モードと、高温水循環モードから低温水循環 モードに切り替える時の高温水を回収するための高温熱回収モードと、低温水循 環モードから高温水循環モードに切り替える時の低温水を回収するための低温熱 回収モードと、金型10に対する通水を停止する通水停止モードとを備えている 。そして、この金型温度制御プログラムによって、このCPU30に接続されて いる各部が、たとえば、各モードに対応して次のように制御されることにより、 金型10の温度調節が達成されている。
【0055】 次に、この金型温度調節装置1による金型10の温度調節を、射出成形の金型 10の温度を調節する方法を例示して、図2ないし図4を参照しつつ説明する。 なお、図3および図4では、各開閉弁において、黒は「閉状態」を示し、白は「 開状態」を示す。
【0056】 また、この場合において、金型温度調節装置1のCPU30には、図示しない 射出成形機からの各種信号(たとえば、型閉信号や保圧終了信号など)が入力さ れるように、射出成形機と接続されている。
【0057】 また、この場合には、金型温度制御プログラムの制御によって、電源のオンに より、第1送液ポンプ17、第2送液ポンプ15および第3送液ポンプ7が駆動 され、電源のオフにより、第1送液ポンプ17、第2送液ポンプ15および第3 送液ポンプ7の駆動が停止されるように制御されている。
【0058】 また、以下に述べる制御においては、金型温度制御プログラムの制御によって 、分岐配管開閉弁9が常時開状態、分配配管開閉弁28が常時閉状態とされる。
【0059】 また、CPU30には、内臓されるタイマーにおいて、低温熱回収モードの実 行時間、高温熱回収モードの実行時間、高温水循環モードの実行時間、低温水循 環モードの実行時間、高温水循環モードまでの待機時間、低温水循環モードまで の待機時間が予め設定されている。
【0060】 そして、金型温度制御プログラムでは、図2に示すように、まず、金型10の 型閉が開始されると、図示しない射出成形機からの型閉信号が入力され、かつ、 高温水循環モードの待機時間の経過をトリガとして、図3(a)に示すように、 低温熱回収モードが選択される。
【0061】 低温熱回収モードでは、ヒータ出口側配管開閉弁18およびチラー入口側配管 開閉弁21が開状態とされ、チラー出口側配管開閉弁16およびヒータ入口側配 管開閉弁22が閉状態とされ、また、チラーバイパス配管開閉弁24が開状態、 ヒータバイパス配管開閉弁26が閉状態とされる。
【0062】 そうすると、ヒータ出口側配管14から金型入口側配管11に流す高温流入流 路と、金型出口側配管12からチラー入口側配管19に流す低温流出流路とが形 成され、後述する低温水循環モードから高温水循環モードに切り替える時の低温 水を回収する低温水の熱回収ラインが形成される。これによって、ヒータ出口側 配管14から流出される高温水が、金型入口側配管11に流入し、金型入口側配 管11に流入された高温水が、金型入口側配管11、金型10および金型出口側 配管12においてそれまで循環していた低温水を、チラー入口側配管19に押し 出すので、チラー2には低温水が戻され、チラータンク5によって低温水が回収 される。
【0063】 また、この低温熱回収モードでは、チラーバイパス配管開閉弁24が開状態と されるので、チラー出口側配管13からチラーバイパス配管23を介してチラー 入口側配管19に流す冷却源バイパス流路としてのチラーバイパス流路が形成さ れる。これによって、低温水は、チラー出口側配管13から流出し、チラーバイ パス配管23およびチラー入口側配管19を介して再びチラー2に戻る循環ライ ンを循環する。
【0064】 その結果、金型10内の水が、低温水から高温水に置換されるため、図2に示 すように、金型10の温度は徐々に上昇する。
【0065】 そして、この低温熱回収モードでは、ヒータ3、ヒータ出口側配管14、金型 入口側配管11、金型10および金型出口側配管12、チラー入口側配管19、 チラータンク5および温度調節配管6を経由する循環ラインが形成されるので、 熱回収タンク4内には、第3送液ポンプ7によってチラータンク5からの低温水 が流入され、水温検知センサ29により検知される熱回収タンク4内の水の温度 が降下する。
【0066】 そして、水温検知センサ29によって検知される温度が、所定の下限温度(た とえば、30℃)となった時点、または、低温熱回収モードの実行時間が経過し た時点のいずれか早い時点で、この金型温度制御プログラムでは、次に、図3( b)に示すように、高温水循環モードが選択される。
【0067】 高温水循環モードでは、ヒータ出口側配管開閉弁18およびヒータ入口側配管 開閉弁22が開状態とされ、チラー出口側配管開閉弁16およびチラー入口側配 管開閉弁21が閉状態とされ、また、チラーバイパス配管開閉弁24が開状態、 ヒータバイパス配管開閉弁26が閉状態とされる。
【0068】 そうすると、ヒータ出口側配管14から金型入口側配管11に流す高温流入流 路と、金型出口側配管12からヒータ入口側配管20に流す高温流出流路とが形 成され、高温水の循環ラインが形成される。これによって、ヒータ出口側配管1 4から流出される高温水が、金型入口側配管11、金型10および金型出口側配 管12を介して再びヒータ3に戻る高温水の循環ラインを循環する。
【0069】 また、この高温水循環モードでは、チラーバイパス配管開閉弁24が開状態と されるので、チラー出口側配管13からチラーバイパス配管23を介してチラー 入口側配管19に流すチラーバイパス流路が形成される。これによって、低温水 は、チラー出口側配管13から流出し、チラーバイパス配管23およびチラー入 口側配管19を介して再びチラー2に戻る循環ラインを循環する。
【0070】 その結果、金型10の温度は、図2に示すように、高温水の循環により上昇す る。
【0071】 なお、この高温水循環モードでは、チラー2を経由する低温水およびヒータ3 を経由する高温水は、それぞれ循環ラインを循環するので、熱回収タンク4内の 圧力は平衡状態となり、低温水および高温水の均衡が保持されるため、その結果 、熱回収タンク4内に貯留されている水の温度変化は、あまり生じず所定の下限 温度が保持されている。
【0072】 そして、金型10の温度が所定の射出温度まで上昇した時点、または、高温水 循環モードの実行時間が経過した時点のいずれか早い時点で、この金型温度制御 プログラムでは、次に、図3(c)に示すように、通水停止モードが選択される 。
【0073】 通水停止モードでは、チラーバイパス配管開閉弁24およびヒータバイパス配 管開閉弁26が開状態とされ、チラー出口側配管開閉弁16、チラー入口側配管 開閉弁21、ヒータ出口側配管開閉弁18およびヒータ入口側配管開閉弁22が 閉状態とされる。
【0074】 そうすると、チラー出口側配管13からチラーバイパス配管23を介してチラ ー入口側配管19に流すチラーバイパス流路が形成されるとともに、ヒータ出口 側配管14からヒータバイパス配管25を介してヒータ入口側配管20に流すヒ ータバイパス流路が形成される。これによって、低温水は、チラー出口側配管1 3から流出し、チラーバイパス配管23およびチラー入口側配管19を介して再 びチラー2に戻る循環ラインを循環し、高温水は、ヒータ出口側配管14から流 出し、ヒータバイパス配管25およびヒータ入口側配管20を介して再びヒータ 3に戻る循環ラインを循環する。これによって、金型10に対する低温水および 高温水のいずれの通水も停止され、金型10の温度は、図2に示すように、その 金型10内に滞留する高温水によって、温度変化が抑制される。
【0075】 なお、この通水停止モードでは、チラー2を経由する低温水およびヒータ3を 経由する高温水は、それぞれ循環ラインを循環するので、熱回収タンク4内の圧 力は平衡状態となり、低温水および高温水の均衡が保持されるため、その結果、 熱回収タンク4内に貯留されている水の温度変化は、あまり生じず所定の下限温 度が保持されている。
【0076】 そして、図2に示すように、図示しない射出成形機から溶融した樹脂が金型1 0内に射出され、所定時間保圧される。そして、保圧が終了した時点で、図示し ない射出成形機からの保圧終了信号が入力され、かつ、低温水循環モードの待機 時間が経過すると、この金型温度制御プログラムでは、次に、図4(d)に示す ように、高温熱回収モードが選択される。
【0077】 高温熱回収モードでは、チラー出口側配管開閉弁16およびヒータ入口側配管 開閉弁22が開状態とされ、ヒータ出口側配管開閉弁18およびチラー入口側配 管開閉弁21が閉状態とされ、また、ヒータバイパス配管開閉弁26が開状態、 チラーバイパス配管開閉弁24が閉状態とされる。
【0078】 そうすると、チラー出口側配管13から金型入口側配管11に流す低温流入流 路と、金型出口側配管12からヒータ入口側配管20に流す高温流出流路とが形 成され、高温水循環モードから低温水循環モードに切り替える時の高温水を回収 する高温水の熱回収ラインが形成される。これによって、チラー出口側配管13 から流出される低温水が、金型入口側配管11に流入し、金型入口側配管11に 流入された低温水が、金型入口側配管11、金型10および金型出口側配管12 においてそれまで循環していた高温水を、ヒータ入口側配管20に押し出すので 、ヒータ3には高温水が戻される。
【0079】 また、この高温熱回収モードでは、ヒータバイパス配管開閉弁26が開状態と されるので、ヒータ出口側配管14からヒータバイパス配管25を介してヒータ 入口側配管20に流す加熱源バイパス流路としての加熱バイパス流路が形成され る。これによって、高温水は、ヒータ出口側配管14から流出し、ヒータバイパ ス配管25およびヒータ入口側配管20を介して再びヒータ3に戻る循環ライン を循環する。
【0080】 その結果、金型10内の水が、高温水から低温水に置換されるため、図2に示 すように、金型10の温度は徐々に降下する。
【0081】 そして、高温熱回収モードでは、ヒータ3を経由する高温水の循環ラインが形 成され、さらに、ヒータ3に戻される高温水には、第1送液ポンプ17からの圧 力に加えて第2送液ポンプ15からの圧力も加わるので、熱回収タンク4内にお いては、チラー2から流入される低温水の圧力よりも、ヒータ3から流入される 高温水の圧力が高くなり、その結果、熱回収タンク4内に高温水が流入され、水 温検知センサ29により検知される熱回収タンク4内の水の温度が上昇する。
【0082】 そして、水温検知センサ29によって検知される温度が、所定の上限温度(た とえば、110℃)となった時点、または、高温熱回収モードの実行時間が経過 した時点のいずれか早い時点で、この金型温度制御プログラムでは、次に、図4 (e)に示すように、低温水循環モードが選択される。
【0083】 低温水循環モードでは、チラー出口側配管開閉弁16およびチラー入口側配管 開閉弁21が開状態とされ、ヒータ出口側配管開閉弁18およびヒータ入口側配 管開閉弁22が閉状態とされ、また、ヒータバイパス配管開閉弁26が開状態、 チラーバイパス配管開閉弁24が閉状態とされる。
【0084】 そうすると、チラー出口側配管13から金型入口側配管11に流す低温流入流 路と金型出口側配管12からチラー入口側配管19に流す低温流出流路とが形成 され、低温水の循環ラインが形成される。これによって、チラー出口側配管13 から流出される低温水が、金型入口側配管11、金型10および金型出口側配管 12を介して再びチラー2に戻る低温水の循環ラインを循環する。
【0085】 また、この低温水循環モードでは、ヒータバイパス配管開閉弁26が開状態と されるので、ヒータ出口側配管14からヒータバイパス配管25を介してヒータ 入口側配管20に流すヒータバイパス流路が形成される。これによって、高温水 は、ヒータ出口側配管14から流出し、ヒータバイパス配管25およびヒータ入 口側配管20を介して再びヒータ3に戻る循環ラインを循環する。
【0086】 その結果、金型10の温度は、図2に示すように、低温水の循環により降下す る。
【0087】 なお、この低温水循環モードでは、ヒータ3を経由する高温水およびチラー2 を経由する低温水は、それぞれ循環ラインを循環するので、熱回収タンク4内の 圧力は平衡状態となり、高温水および低温水の均衡が保持されるため、その結果 、熱回収タンク4内に貯留されている水の温度変化は、あまり生じず所定の上限 温度が保持されている。
【0088】 そして、金型10の温度が所定の冷却温度まで降下した時点、または、低温水 循環モードの実行時間が経過した時点のいずれか早い時点で、この金型温度制御 プログラムでは、次に、図3(f)に示すように、再び通水停止モードが選択さ れる。
【0089】 通水停止モードでは、上記したように、チラーバイパス配管開閉弁24および ヒータバイパス配管開閉弁26が開状態とされ、チラー出口側配管開閉弁16、 チラー入口側配管開閉弁21、ヒータ出口側配管開閉弁18およびヒータ入口側 配管開閉弁22が閉状態とされる。
【0090】 そうすると、チラー出口側配管13からチラーバイパス配管23を介してチラ ー入口側配管19に流すチラーバイパス流路が形成されるとともに、ヒータ出口 側配管14からヒータバイパス配管25を介してヒータ入口側配管20に流すヒ ータバイパス流路が形成される。これによって、低温水は、チラー出口側配管1 3から流出し、チラーバイパス配管23およびチラー入口側配管19を介して再 びチラー2に戻る循環ラインを循環し、高温水は、ヒータ出口側配管14から流 出し、ヒータバイパス配管25およびヒータ入口側配管20を介して再びヒータ 3に戻る循環ラインを循環する。これによって、金型10に対する低温水および 高温水のいずれの通水も停止され、金型10の温度は、その金型10内に滞留す る低温水によって、徐々に降下する。
【0091】 なお、この通水停止モードでは、チラー2を経由する低温水およびヒータ3を 経由する高温水は、それぞれ循環ラインを循環するので、熱回収タンク4内の圧 力は平衡状態となり、低温水および高温水の均衡が保持されるため、その結果、 熱回収タンク4内に貯留されている水の温度変化は、あまり生じず所定の上限温 度が保持されている。
【0092】 そして、図2に示すように、金型10は、型開され、射出成形された成形物が 取り出されると、再度、金型10の型閉が開始されるので、金型温度制御プログ ラムでは、上記したように、図示しない射出成形機からの型閉信号が入力され、 かつ、低温水循環時間の経過をトリガとして、再度、図3(a)に示すように、 低温熱回収モードが選択され、上記したサイクルが繰り返される。
【0093】 そして、この金型温度調節装置1では、低温水循環モードから高温水循環モー ドに切り替える時には、低温熱回収モードが選択され、ヒータ出口側配管14か ら流出される高温水によって、金型入口側配管11、金型10および金型出口側 配管12においてそれまで循環していた低温水が、チラー2のチラータンク5に 回収される。また、高温水循環モードから低温水循環モードに切り替える時には 、高温熱回収モードが選択され、チラー出口側配管13から流出される低温水に よって、金型入口側配管11、金型10および金型出口側配管12においてそれ まで循環していた高温水が、ヒータ3に回収される。そのため、この金型温度調 節装置1によれば、高温水と低温水とを、金型入口側配管11および金型出口側 配管12に共通して通水させても、低温水から高温水への切り替え時においては 、低温水をチラー2で回収することができ、また、高温水から低温水への切り替 え時においては、高温水をヒータ3で回収することができる。その結果、高温水 循環モードから低温水循環モードへの切り替え時または低温水循環モードから高 温水循環モードへの切り替え時において、熱的ロスを低減して、効率的な金型1 0の温度調節を達成することができる。
【0094】 また、この金型温度調節装置1では、各配管に開閉弁を設けて、CPU30が 金型温度制御プログラムに基づいて各開閉弁を開閉するのみの簡易な制御により 、確実に各モードに切り替えることができるので、熱的ロスを低減しつつ、金型 10の確実な温度調節を達成することができる。
【0095】 また、この金型温度調節装置1では、低温水循環モード、高温熱回収モードお よび通水停止モードにおいて、高温バイパス流路を形成し、また、高温水循環モ ード、低温熱回収モードおよび通水停止モードにおいて、低温バイパス流路を形 成する。そのため、ヒータ3から流出される高温水、および、チラー2から流出 される低温水を、金型10を経由させない場合にも、常に流しておくことができ 、構成および制御の簡易化を図ることができる。
【0096】 しかも、この金型温度調節装置1では、各バイパス配管に開閉弁を設けて、C PU30が金型温度制御プログラムに基づいて各バイパス配管開閉弁を開閉する のみの簡易な制御により、ヒータ3から流出される高温水、および、チラー2か ら流出される低温水を、常に流しておくことができ、確実な制御を達成すること ができる。
【0097】 また、この金型温度調節装置1では、第1送液ポンプ17および第2送液ポン プ15によって、水の確実な輸送を確保しつつ、ヒータ出口側配管14における ヒータバイパス配管25が接続される上流側に第1送液ポンプ17が、チラー出 口側配管13におけるチラーバイパス配管23が接続される上流側に第2送液ポ ンプ15が、それぞれ設けられているので、この金型温度調節装置1の運転中に 、これら第1送液ポンプ17および第2送液ポンプ15を停止することなく、各 モードにおいて、確実な金型10の温度調節を達成することができる。
【0098】 また、この金型温度調節装置1では、熱回収タンク4が、ヒータ3からの高温 水およびチラー2からの低温水を受け入れており、この熱回収タンク4に設けら れる水温検知センサ29により検知される、熱回収タンク4に貯留される水温に 基づいて、CPU30が、低温熱回収モードから高温水循環モードへの切り替え 、あるいは、高温熱回収モードから低温水循環モードへの切り替えを制御してい るので、金型10の温度を、簡易かつ精度よく調節することができる。
【0099】 また、この金型温度調節装置1では、第3送液ポンプ7が、低温水を、分岐配 管8を介してチラータンク5に戻しつつ熱回収タンク4に向けて輸送するので、 低温水が熱回収タンク4に常に一定の圧力で輸送される。そのため、たとえば、 高温水循環モード、低温水循環モードおよび通水停止モードにおいて、循環ライ ンが形成されているときには、熱回収タンク4において、ヒータ3から流入され る高温水およびチラー2から流入される低温水が、平衡状態を保持し、水温検知 センサ29により検知される熱回収タンク4内の水の温度がほぼ一定となる。
【0100】 また、高温熱回収モードにおいて、高温水の熱回収ラインが形成されていると きには、上記したように、ヒータ3を経由する高温水の循環ラインが形成され、 さらに、ヒータ3に戻される高温水には、第1送液ポンプ17からの圧力に加え て第2送液ポンプ15からの圧力も加わるので、熱回収タンク4内においては、 チラー2から流入される低温水の圧力よりも、ヒータ3から流入される高温水の 圧力が高くなり、その結果、熱回収タンク4内に高温水が流入され、水温検知セ ンサ29により検知される熱回収タンク4内の水の温度が上昇する。
【0101】 また、低温熱回収モードにおいて、低温水の熱回収ラインが形成されていると きには、上記したように、ヒータ3、ヒータ出口側配管14、金型入口側配管1 1、金型10および金型出口側配管12、チラー入口側配管19、チラータンク 5および温度調節配管6を経由する循環ラインが形成されるので、熱回収タンク 4内には、第3送液ポンプ7によってチラータンク5からの低温水が流入され、 水温検知センサ29により検知される熱回収タンク4内の水の温度が降下する。
【0102】 そのため、この金型温度調節装置1によれば、熱回収ラインの形成時の熱回収 タンク4内の水の温度に基づいて、高温または低温での金型10の確実な温度調 節を達成することができる。
【0103】 そして、この金型温度調節装置1では、金型10の型閉、射出、保圧、冷却、 型開、取出の1サイクルに対応させて、低温熱回収モード、高温水循環モード、 通水停止モード、高温熱回収モード、低温水循環モード、通水停止モードを順次 実施することにより、成形物を効率よく製造することができる。
【0104】 なお、上記の説明では、熱媒として水を用いたが、本考案において熱媒は、特 に限定されることなく、オイルなどの公知の熱媒を用いることができる。
【0105】 また、上記の説明では、流路形成手段として各配管に開閉弁を設けたが、本考 案において流路形成手段としては、特に限定されることなく、3方弁を用いても よく、また、送液ポンプの駆動または停止により、流路を形成してもよい。
【0106】
【考案の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の考案によれば、高温熱媒循環モードから 低温熱媒循環モードへの切り替え時または低温熱媒循環モードから高温熱媒循環 モードへの切り替え時において、熱的ロスを低減して、効率的な金型の温度調節 を達成することができる。
【0107】 請求項2に記載の考案によれば、各配管に開閉弁を設けて、制御手段が各開閉 弁を開閉するのみの簡易な制御により、確実に各モードに切り替えることができ 、熱的ロスを低減しつつ、金型の確実な温度調節を達成することができる。
【0108】 請求項3に記載の考案によれば、加熱源から流出される高温の熱媒、および、 冷却源から流出される低温の熱媒を、常に流しておくことができ、構成および制 御の簡易化を図ることができる。
【0109】 請求項4に記載の考案によれば、各バイパス配管に開閉弁を設けて、制御手段 が各バイパス配管開閉弁を開閉するのみの簡易な制御により、加熱源から流出さ れる高温の熱媒、および、冷却源から流出される低温の熱媒を、常に流しておく ことができ、確実な制御を達成することができる。
【0110】 請求項5に記載の考案によれば、熱媒の確実な輸送を確保しつつ、金型温度調 節装置の運転中に、これら第1輸送源および第2輸送源を停止することなく、各 モードにおいて、確実な金型の温度調節を達成することができる。
【0111】 請求項6に記載の考案によれば、熱媒貯留手段に貯留される熱媒の温度に基づ いて、制御手段が各モードを切り替えることにより、金型の温度を簡易かつ精度 よく調節することができる。
【0112】 請求項7に記載の考案によれば、熱回収ラインの形成時の熱媒貯留手段内の熱 媒の温度に基づいて、高温または低温での金型の確実な温度調節を達成すること ができる。
【0113】 請求項8に記載の考案によれば、成形物を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金型温度調節装置の一実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】射出工程と、金型温度調節装置の各モードの選
択との関係を示すタイミング図である。
【図3】各モードでの開閉弁の切替を示す説明図であっ
て、(a)は、低温熱回収モードでの切替状態、(b)
は、高温水循環モードでの切替状態、(c)は、通水停
止モードでの切替状態をそれぞれ示す。
【図4】各モードでの開閉弁の切替を示す説明図であっ
て、(d)は、高温熱回収モードでの切替状態、(e)
は、低温水循環モードでの切替状態、(f)は、通水停
止モードでの切替状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 金型温度調節装置 2 チラー 3 ヒータ 4 熱回収タンク 6 温度調節配管 7 第3送液ポンプ 8 分岐配管 10 金型 11 金型入口側配管 12 金型出口側配管 13 チラー出口側配管 14 ヒータ出口側配管 15 第2送液ポンプ 16 チラー出口側配管開閉弁 17 第1送液ポンプ 18 ヒータ出口側配管開閉弁 19 チラー入口側配管 20 ヒータ入口側配管 21 チラー入口側配管開閉弁 22 ヒータ入口側配管開閉弁 23 チラーバイパス配管 24 チラーバイパス配管開閉弁 25 ヒータバイパス配管 26 ヒータバイパス配管開閉弁 29 水温検知センサ 30 CPU

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒を高温で調節するための加熱源と、
    熱媒を低温で調節するための冷却源と、熱媒を流すため
    の接続管とを備え、 前記接続管は、 金型の入口側に接続される金型入口側配管と、 前記金型の出口側に接続される金型出口側配管と、 前記加熱源の出口側に接続される加熱源出口側配管と、 前記加熱源の入口側に接続される加熱源入口側配管と、 前記冷却源の出口側に接続される冷却源出口側配管と、 前記冷却源の入口側に接続される冷却源入口側配管とを
    備え、 前記金型入口側配管に、前記加熱源出口側配管および前
    記冷却源出口側配管が接続され、 前記金型出口側配管に、前記加熱源入口側配管および前
    記冷却源入口側配管が接続され、 熱媒を前記加熱源出口側配管から前記金型入口側配管に
    流す高温流入流路、熱媒を前記冷却源出口側配管から前
    記金型入口側配管に流す低温流入流路、熱媒を前記金型
    出口側配管から前記加熱源入口側配管に流す高温流出流
    路および熱媒を前記金型出口側配管から前記冷却源入口
    側配管に流す低温流出流路を形成可能な流路形成手段
    と、 前記流路形成手段の流路の選択を制御するための制御手
    段とを備え、 前記制御手段は、 前記高温流入流路および前記高温流出流路を形成して、
    高温の熱媒の循環ラインを形成する高温熱媒循環モード
    と、 前記低温流入流路および前記低温流出流路を形成して、
    低温の熱媒の循環ラインを形成する低温熱媒循環モード
    と、 前記低温流入流路および前記高温流出流路を形成して、
    高温熱媒循環モードから低温熱媒循環モードに切り替え
    る時の高温の熱媒を回収する高温の熱媒の熱回収ライン
    を形成する高温熱回収モードと、 前記高温流入流路および前記低温流出流路を形成して、
    低温熱媒循環モードから高温熱媒循環モードに切り替え
    る時の低温の熱媒を回収する低温の熱媒の熱回収ライン
    を形成する低温熱回収モードとを備えていることを特徴
    とする、金型温度調節装置。
  2. 【請求項2】 前記流路形成手段は、 前記加熱源出口側配管に設けられる加熱源出口側配管開
    閉弁と、 前記加熱源入口側配管に設けられる加熱源入口側配管開
    閉弁と、 前記冷却源出口側配管に設けられる冷却源出口側配管開
    閉弁と、 前記冷却源入口側配管に設けられる冷却源入口側配管開
    閉弁とを備え、 前記制御手段は、 前記高温熱媒循環モードにおいて、前記加熱源出口側配
    管開閉弁および前記加熱源入口側配管開閉弁を開状態、
    前記冷却源出口側配管開閉弁および前記冷却源入口側配
    管開閉弁を閉状態とし、 前記低温熱媒循環モードにおいて、前記冷却源出口側配
    管開閉弁および前記冷却源入口側配管開閉弁を開状態、
    前記加熱源出口側配管開閉弁および前記加熱源入口側配
    管開閉弁を閉状態とし、 前記高温熱回収モードにおいて、前記冷却源出口側配管
    開閉弁および前記加熱源入口側配管開閉弁を開状態、前
    記加熱源出口側配管開閉弁および前記冷却源入口側配管
    開閉弁を閉状態とし、 前記低温熱回収モードにおいて、前記加熱源出口側配管
    開閉弁および前記冷却源入口側配管開閉弁を開状態、前
    記冷却源出口側配管開閉弁および前記加熱源入口側配管
    開閉弁を閉状態とすることを特徴とする、請求項1に記
    載の金型温度調節装置。
  3. 【請求項3】 前記接続管は、 前記加熱源出口側配管と前記加熱源入口側配管とを接続
    するための高温バイパス配管と、 前記冷却源出口側配管と前記冷却源入口側配管とを接続
    するための低温バイパス配管とを備え、 前記流路形成手段は、 熱媒を前記加熱源出口側配管から前記高温バイパス配管
    を介して前記加熱源入口側配管に流す高温バイパス流路
    と、 熱媒を前記冷却源出口側配管から前記低温バイパス配管
    を介して前記冷却源入口側配管に流す低温バイパス流路
    とを形成可能とし、 前記制御手段は、 前記低温熱媒循環モードおよび前記高温熱回収モードに
    おいて、前記高温バイパス流路を形成し、 前記高温熱媒循環モードおよび前記低温熱回収モードに
    おいて、前記低温バイパス流路を形成するように前記流
    路形成手段を制御することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の金型温度調節装置。
  4. 【請求項4】 前記流路形成手段は、 前記高温バイパス配管に設けられる高温バイパス配管開
    閉弁と、 前記低温バイパス配管に設けられる低温バイパス配管開
    閉弁とを備え、 前記制御手段は、 前記低温熱媒循環モードおよび前記高温熱回収モードに
    おいて、前記高温バイパス配管開閉弁を開状態、前記低
    温バイパス配管開閉弁を閉状態とし、 前記高温熱媒循環モードおよび前記低温熱回収モードに
    おいて、前記低温バイパス配管開閉弁を開状態、前記高
    温バイパス配管開閉弁を閉状態とすることを特徴とす
    る、請求項3に記載の金型温度調節装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱源出口側配管には、前記高温バ
    イパス配管が接続される上流側に、前記金型に向けて熱
    媒を送るための第1輸送源が設けられており、 前記冷却源出口側配管には、前記低温バイパス配管が接
    続される上流側に、前記金型に向けて熱媒を送るための
    第2輸送源が設けられていることを特徴とする、請求項
    4に記載の金型温度調節装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱源と前記冷却源とを接続する温
    度調節配管と、 前記温度調節配管の途中に設けられ、前記加熱源からの
    熱媒および前記冷却源からの熱媒を受け入れる熱媒貯留
    手段と、 前記熱媒貯留手段に設けられ、前記熱媒貯留手段に貯留
    される熱媒の温度を検知するための熱媒温度検知手段と
    を備えていることを特徴とする、請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の金型温度調節装置。
  7. 【請求項7】 前記温度調節配管は、前記冷却源の出口
    側に接続され、 前記金型出口側配管が、前記温度調節配管に接続され、
    前記温度調節配管を介して前記冷却源の出口側に接続さ
    れており、 前記温度調節配管には、前記金型出口側配管が接続され
    る上流側に、前記熱媒貯留手段に向けて熱媒を送るため
    の第3輸送源が設けられ、 前記温度調節配管には、前記第3輸送源が設けられる下
    流側に、前記冷却源に接続される分岐配管が設けられて
    いることを特徴とする、請求項6に記載の金型温度調節
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記高温バイパス流路
    および前記低温バイパス流路を形成して、金型に対する
    通水を停止する通水停止モードを備え、 低温熱回収モード、高温熱媒循環モード、通水停止モー
    ド、高温熱回収モード、低温熱媒循環モード、通水停止
    モードを順次実施する工程を1サイクルとして、このサ
    イクルを繰り返すように制御することを特徴とする、請
    求項1ないし7のいずれかに記載の金型温度調節装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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