JP3095007B2 - 電気給湯機 - Google Patents

電気給湯機

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JP3095007B2
JP3095007B2 JP10362727A JP36272798A JP3095007B2 JP 3095007 B2 JP3095007 B2 JP 3095007B2 JP 10362727 A JP10362727 A JP 10362727A JP 36272798 A JP36272798 A JP 36272798A JP 3095007 B2 JP3095007 B2 JP 3095007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気給湯機に関
し、さらに詳しくは消費量が大きな場合であっても湯ぎ
れを起こすことのない電気給湯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、5リットルクラスの大容量の電気
ポットも提供されるようになってきているが、例えば職
場やコンビニエンスストア等のように消費量の大きな場
所では湯量が不足する。
【0003】そこで、上記のような不具合を解消するも
のとして、ヒータ等により加温された状態(例えば、5
0℃に加温された状態)のお湯を貯湯する大容量の貯湯
用容器からポンプにより吐出口に注出されるお湯を、吐
出経路の途中において電磁誘導コイルにより加熱して所
定温度のお湯を出湯できるようにしたものが提案されて
いる(例えば、特開平9−75219号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
の給湯機の場合、貯湯用容器内のお湯が減った時に、新
たに必要量の水を補給すると、貯湯用容器内のお湯の温
度が大きく低下してしまい、お湯の温度を元に戻すまで
に時間がかかってしまうという問題がある、また、容器
内のお湯の温度を保つためには、ヒータによる加熱を継
続しておく必要があるところから、消費電力が大きくな
り、省エネルギー化に逆行することとなる。さらに、貯
湯用容器に水を補給する際には、なんらかの容器で水を
運んで、貯湯用容器内に注ぎ込むという作業が必要とな
る。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、二つのタンク(即ち、給水タンクと湯沸かしタン
ク)を有する電気給湯機における給水タンクから湯沸か
しタンクへの水補給構造を簡略化することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、所定量の水が収容
され、給湯機本体に対して取り外し自在とされた給水タ
ンクと、前記給湯機本体に設けられ且つ加熱手段が付設
された湯沸かしタンクと、前記給水タンクの水を前記湯
沸かしタンクに随時供給する水補給手段と、前記湯沸か
しタンクからの湯を前記給湯機本体の適所に設けられた
注出口に導く給湯手段とを備えた電気給湯機において、
前記湯沸かしタンクの上端開口を開閉自在に覆蓋する蓋
体と、前記給水タンクの上部および前記水補給手段を着
脱自在に覆う蓋カバーとを設ける一方、前記蓋体の上面
を凹ませて段部を形成し且つ該段部に前記蓋体を貫通す
る給水口を形成するとともに、該給水口に、前記水補給
手段の出口を臨ませている。
【0007】上記のように構成したことにより、給水タ
ンクからの水補給が湯沸かしタンクの蓋体の段部を貫通
して形成された給水口から行われることとなる。従っ
て、水補給手段の構成を簡略化することができる。
【0008】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気給湯機において、前記給水口を、前記湯沸か
しタンク内において発生した蒸気を外部へ排出するため
の蒸気排出通路の蒸気入口を兼用せしめた場合、別個に
蒸気入口を形成する必要がなくなり、蓋体の構造が簡略
化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0010】第1の実施の形態 図1ないし図5には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気給湯機が示されている。
【0011】この電気給湯機は、図1に示すように、湯
沸かしタンク2を備えた箱形状の給湯機本体1と、該給
湯機本体1において前記湯沸かしタンク2に隣接して形
成されたタンク収納部4に対して取り外し自在とされた
給水タンク3と、前記湯沸かしタンク2を加熱する加熱
手段として作用する電熱ヒータ5と、前記給水タンク3
の水Wを前記湯沸かしタンク2に随時供給する水補給手
段6と、前記湯沸かしタンク2からの湯W′を前記給湯
機本体1の適所(例えば、前面上部の嘴部1a)に設け
られた注出口8に導く給湯手段7とを備えて構成されて
いる。
【0012】前記湯沸かしタンク2は、ステンレス製の
内筒9と外筒10との間に真空空間11を形成してなる
真空二重構造とされている。この湯沸かしタンク2の底
部は、前記内筒9のみからなる非真空部2aとされてお
り、該非真空部2aの下面には、前記電熱ヒータ5が取
り付けられている。該電熱ヒータ5は、後述するように
湯沸かしヒータ5Aと保温ヒータ5Bとからなっている
(図10参照)。この湯沸かしタンク2は、前記給湯機
本体1の上部に形成された肩部材12に対して架設され
ている。なお、この湯沸かしタンク2は、金属製の一重
構造としてもよいが、保温性能を向上させ、省エネルギ
ーを図り得る点から、上記したような真空二重構造とす
るのが望ましい。符号99は湯沸かしタンク2の温度を
検出する温度センサー、100は電熱ヒータ5の異常発
熱時に溶断する温度ヒューズである。
【0013】また、この湯沸かしタンク2の上端開口2
bは、前記内筒9を内側に絞ることにより胴部9aより
小径とされており、該上端開口2bは、前記肩部12に
対して開閉自在に枢支された蓋体13により閉蓋される
こととなっている。符号14は蓋体13の閉蓋状態を保
持しあるいは閉蓋状態を解除するロック機構である。
【0014】前記蓋体13は、合成樹脂製の上板15と
下板16とからなっており、該下板16の下面には、板
金製のカバー部材17が取り付けられている。また、こ
の蓋体13において前記給水タンク3に近い部分には、
前記水補給手段6の出口部分を臨ませるための段部18
が前記上板15を凹ますことにより形成されており、該
段部18には、前記水補給手段6により供給される水W
を給水するための給水口19が前記下板16を貫通して
形成されている。該給水口19は、前記湯沸かしタンク
2内において発生した蒸気Sを外部へ排出するための蒸
気排出通路20の蒸気入口を兼用することとなってい
る。符号21は前記給水口19に設けられた転倒止水弁
である。
【0015】前記転倒止水弁21は、前記給水口19の
上方に形成された弁室22と、該弁室22内においてガ
イドリブ24に案内されてスライド移動可能とされた独
楽形状の弁体23とからなっており、転倒時には前記弁
体23により前記弁室22の出口22aが閉塞されるこ
ととなっている。
【0016】なお、この転倒止水弁21としては、図6
(イ)に示すように、前記給水口19に対して上下動自
在に支持され且つスプリング25により前記給水口19
を閉塞する方向に付勢されたものを採用することもでき
る。前記スプリング25の付勢力は、転倒止水弁21に
作用する重力の全部がスプリング25に作用している場
合(即ち、給湯機本体1の正立時)においては前記給水
口19を開放し、図6(ロ)に示すように、転倒止水弁
21の重力が半減した状態でスプリング25に作用して
いる場合(即ち、給湯機本体1の転倒時)には、前記給
水口19を閉塞することができるように設定される。な
お、転倒止水弁21により給水口19が閉塞された後に
おいては、内容器3内の湯の圧力が転倒止水弁21の閉
塞状態を保持することとなる。
【0017】前記給湯手段7は、前記湯沸かしタンク2
における非真空部2aから前記注出口8に至る給湯通路
26と、該給湯通路26の途中(本実施の形態において
は、前記湯沸かしタンク2の下方位置)に介設された給
湯ポンプ27とによって構成されている。
【0018】前記給湯通路26は、前記湯沸かしタンク
2の非真空部2aに一端が接続されるとともに前記給湯
ポンプ27の吸入口27aに他端が接続された入口接続
管26aと、前記給湯ポンプ27の吐出口27bに一端
が接続された下部接続管26bと、該下部接続管26b
の他端に下端が接続され、前記湯沸かしタンク2の前方
側空間を上方に向かって延びる透明な水位検知管26c
と、該水位検知管26cの上端に接続された転倒止水弁
28と、該転倒止水弁28の上端に接続され、逆L字状
に屈曲されて前記給湯機本体1における嘴部1a内に臨
む上部接続管26dと、該上部接続管26dの下端が臨
み、前記給湯機本体嘴部1a内において略L字状に屈曲
されて前記注出口8に至る注出管26eとからなってい
る。前記上部接続管26dと前記注出管26eとの連通
部の上方には、スプラッシュ現象を回避するための蒸気
逃がし通路29が形成されている。
【0019】また、前記水位検知管26cには、湯沸か
しタンク2内の湯の下限水位(即ち、空焚き防止水位)
を検知する下限水位検知手段として作用する光センサー
30Aと、湯沸かしタンク2内の湯の上限水位(即ち、
水の補給を停止すべき水位)を検知する上限水位検知手
段として作用する光センサー30Bと、湯沸かしタンク
2内への給水が必要な給水水位検知手段として作用する
光センサー30Cとが設けられている。これらの光セン
サー30A〜30Cは、発光素子と受光素子とからなる
公知のものであり、これらの検知信号は、後述する制御
基板97に入力される。
【0020】前記給水タンク3を収納するためのタンク
収納部4は、前記肩部材12と前記給湯機本体1の底部
1bとの間に結合された有底四角筒形状の内ケース32
の内部空間により構成されており、前記給水タンク3
は、このタンク収納部4の上部開口4aから取り外し自
在に収納されることとなっている。
【0021】前記給水タンク3は、例えば、合成樹脂か
らなっており、前記タンク収納部4に収納可能なように
有底四角筒形状とされ且つ上部が開放されている。な
お、この給水タンク3は、金属製(例えば、ステンレス
製、アルミ製等)とすることもできる。符号33は収納
時において給水タンク3を支持すべく内ケース32の底
部から突設された突起、34は収納時において内ケース
32の底部に当接されるべく給水タンク3の底部に突設
された支持脚である。
【0022】前記給水タンク3の一側面3a(即ち、前
記湯沸かしタンク2に隣接する側の面)には、前記水補
給手段6を構成する補給通路(後に詳述する)の一部
(即ち、水位検知管40b)を配設するための凹溝35
が上下方向に延びて形成されている(図4参照)。該凹
溝35は、給水タンク3の着脱操作時に前記水位検知管
40bへ外力が作用するのを防止する保護部材として作
用するものである。また、該凹溝35の上端には、給水
タンク3の収納時において前記給水口19の上方に臨む
ようにして、前記水補給手段6を構成する補給通路(後
に詳述する)の一部(即ち、注出管40c)を保護する
ための保護部材として作用するガード筒36が給水タン
ク3と一体に形成されている。該ガード筒36の上方は
開放されている。符号37は前記凹溝35に収納された
水位検知管を保護するために該凹溝35の口縁に一体に
形成されたガードリブ、38は給水タンク3を持ち運ぶ
ための把手である。
【0023】前記水補給手段6は、前記給水タンク3の
底部と前記内ケース32の底部とに設けられた給水ポン
プ39と、該給水ポンプ39の吐出口39aから前記給
水口19に臨む注水口41に至る給水通路40とからな
っている。
【0024】前記給水ポンプ39は、図5に拡大図示す
るように、前記内ケース32の底部にビス45により取
り付けられた駆動部43と、前記給水タンク3の底部に
ビス42により取り付けられたポンプ部44とからなる
分離可能タイプのポンプ装置とされている。このように
すると、給水タンク3の取り外し時に給水ポンプ39が
駆動部43とポンプ部44とに分離できることとなり、
給水タンク3の着脱構造および通電部の構造が簡略化で
きる。
【0025】前記駆動部43は、前記内ケース32に形
成された開口46の口縁に対して前記ビス45により固
着された断面略U字状の支持具47に対して取り付けら
れたモータ48と、該モータ48の回転軸48aに枢着
され且つ駆動側磁石50を内蔵した回転体49とからな
っている。前記支持具47の上端には、後述するよう
に、給水タンク3の収納時において前記ポンプ部44が
当接されるような形状とされた金属カバー51が取り付
けられており、前記回転体49は、前記支持具47の内
方において回転されることとなっている。符号52は前
記支持具47を取り付けるためのフランジ部である。
【0026】一方、前記ポンプ部44は、前記給水タン
ク3の底部に対してビス42により取り付けられ且つ一
方側に吐出口39aを有する断面略U字状のポンプハウ
ジング54と、該ポンプハウジング54の中心部に立設
された回転軸56に対して回転自在に遊嵌され且つ従動
側磁石57を内蔵したインペラ55とからなっている。
つまり、給水タンク3の底壁の一部によりポンプハウジ
ング54の天板が構成されているのである。なお、前記
給水タンク3の底部には、前記回転軸56と対応する位
置に吸水口58が形成されている。符号59はポンプハ
ウジング54と内ケース32との間をシールするOリン
グ、60はインペラ55の浮き上がりを防止するための
押さえ棒である。
【0027】ところで、給水ポンプ39における駆動部
43には、給水タンク3の収納時に相当大きな衝撃力が
作用する場合があるので、これを対策するために、図7
に示すように、モータ48を支持する支持具47を前記
内ケース32の底部に対して上下動可能とし、前記内ケ
ース3の底部にビス61により取り付けられたモータ支
持台62に対してスプリング63を介して支持するよう
にし、前記衝撃力をスプリング63により吸収し得るよ
うにする場合もある。符号64は支持具47の上動限を
規制するストッパーである。
【0028】前記給水通路40は、前記給水ポンプ39
の吐出口39aに接続された接続管40aと、該接続管
40aに下端が接続され、前記給水タンク3における凹
溝35に沿って上方に延びる水位検知管40bと、該水
位検知管40bの上端に接続され、前記ガード筒36内
に配設される略逆L字状の注出管40cとからなってい
る。なお、該注出管40cの先端は、下向きに前記給水
口19に臨む注水口41とされている。
【0029】つまり、本実施の形態においては、水補給
手段6は、給水タンク3とともに着脱できるように構成
されているのである。しかも、給水通路40を構成する
水位検知管40bおよび注出管40cは凹溝35および
ガード筒36内に配設されることとなっているので、給
水タンク3の着脱時において水位検知管40bおよび注
出管40cに外力が作用して破損するという事故を防止
することができる(図2ないし図4参照)。
【0030】なお、前記水補給手段6は、加湿器等に一
般的に使用されている自然流入方式とすることもでき
る。
【0031】また、前記給水タンク3内には、籠状の容
器66内に活性炭などの浄水剤67を収容して構成され
た浄水カートリッジ65が前記容器66に形成された吊
り下げ具68を前記給水タンク3の口縁に係止すること
により取り外し自在に取り付けられている。このように
すると、水中に含まれるカルキ臭やトリハロメタンの原
因となる塩素などの除去ができる。符号69は給水タン
ク3を収納した状態においてその上部を覆う蓋カバーで
あり、該蓋カバー69には、前記給水口19と対応する
位置に蒸気排出通路20の出口となる蒸気排出口107
が形成されている。
【0032】さらに、前記給湯機本体1の下面には、支
持脚70,70・・が形成されており、この電気貯湯容
器は、該支持脚70,70・・を適当な支持台(例え
ば、レンジ台あるいはカウンター)71上に載置して使
用される。また、この電気貯湯容器における注出口8の
下方には、該注出口8から給湯される湯を受けるコップ
等の受容器72を載置するとともに、受容器72からこ
ぼれた湯や給湯後に注出口8から落下する滴を受けるた
めの受け台73が設けられている。該受け台73には、
前記給湯機本体1の支持脚70,70が嵌挿される穴7
5,75を有する支持部74が一体に延設されている。
符号76は受容器72を載置するとともに水を流下させ
るための穴77が形成された目皿、78は前記受け台7
2に対して着脱自在とされた水受け皿である。このよう
に構成すると、支持台71の幅寸法が小さくて受け台7
3が支持台71からはみ出すような場合であっても、受
け台73の使用が可能となる。なお、図8に示すよう
に、前記受け台72に前記給湯機本体1の支持脚70,
70・・を載せる載置台79を一体に延設すれば、電気
貯湯容器を安定した状態で支持台72上に載置すること
ができる。
【0033】さらにまた、前記給湯機本体1における嘴
部1aおよび該嘴部1aの上方位置には、図9に示すよ
うに、二つの操作パネル80,81が設けられている。
嘴部側の操作パネル80には、給湯キー82、ロック解
除キー83およびロック解除状態にあることを表示する
ロック解除表示灯84が設けられており、嘴部上方位置
の操作パネル81には、湯沸かしキー85、保温キー8
6、おやすみタイマーキー87、取り消しキー88、湯
沸かし中を表示する湯沸かし表示灯89、低温あるいは
高温保温温度(例えば、85℃あるいは95℃)を表示
する保温表示灯90,91、おやすみタイマー使用中を
表示するおやすみタイマー表示灯92、電源投入中を表
示する電源表示灯93および給水の必要なことを表示す
る給水表示灯94が設けられている。前記操作パネル8
0,81の内面側には、操作基板95,96が設けられ
ている。また、制御基板97は、給湯機本体1の底部に
配設されている。なお、給湯中を表示するための給湯表
示灯98は、前記嘴部1aの先端に設けられている(図
1参照)。
【0034】上記構成の電気貯湯容器における電気的要
素は、図10に示すように結線されている。なお、既に
説明した電気的要素については同一の符号を付し、詳細
な説明を省略する。
【0035】図10において、符号101は商用交流電
源、102は制御手段として作用するマイクロコンピュ
ータユニット(以下、マイコンと略称する)、103は
湯沸かしヒータ5Aへの通電制御を行うリレー、104
は保温ヒータ5Bへの通電制御を行うトライアック、1
05は給水タンク3内の水Wの量が下限水位に到達した
とき信号を出力する給水タンク下限水位センサー(図1
には省略されているが、内ケース32の適所に設けられ
ている)、106は湯沸かしタンク2内の湯量が下限よ
り低くなっていること(即ち、空焚きのおそれがあるこ
と)を警報するブザーである。
【0036】前記マイコン102は、前記各種センサー
類30,31,99,105および各種キー類12,1
3,15〜18から入力される信号に基づいて各種演算
処理を行い、給湯ポンプ27、給水ポンプ39、各種表
示灯14,89〜94,98、リレー103、トライア
ック104およびブザー106へ制御信号を出力するこ
ととなっている。
【0037】上記のように構成された電気貯湯容器は、
次のように作用する。
【0038】まず、湯沸かしタンク2に水Wを入れて電
源を投入するとともに、給水タンク3に水Wを入れて給
湯機本体1のタンク収納部4に収納する。すると、湯沸
かしヒータ5Aにより湯沸かしタンク2内の水Wが沸か
され、沸騰すると保温ヒータ5Bに切り替えられて、所
定温度(例えば、85℃あるいは95℃)の湯W′とし
て保温される。上記加熱制御は、温度センサー99から
の温度情報に基づいて従来公知の制御プログラムに従っ
てマイコン102が行う。
【0039】そして、ユーザが湯W′を必要とするとき
には、給湯キー82をON操作すると、給湯ポンプ27
が駆動され、給湯手段7の給湯通路26を介して湯W′
が給湯される。このようにして、給湯が繰り返される
と、湯沸かしタンク2内の湯W′の量が減少してくるの
で、湯沸かしタンク2内の湯量が所定値以下となると、
給水水位検知手段として作用する光センサー30Cがこ
れを検知して、給水ポンプ39が自動的に駆動開始さ
れ、給水タンク3内の水Wが水補給手段6の給水通路4
0、および給水口19を介して湯沸かしタンク2内に補
給される。そして、湯沸かしタンク2内の湯W′の水位
が上限水位に到達すると、上限水位検知手段として作用
する光センサー30Bがこれを検知して、検知信号を出
力し、給水ポンプ39の駆動が停止される。上記のよう
にして、湯沸かしタンク2内に水Wが補給されると、湯
沸かしタンク2内の湯W′の温度が低下するので、湯沸
かしヒータ5Aによる加熱が再開され、湯沸かしが完了
すると保温ヒータ5Bによる保温制御に移行する。
【0040】なお、給水タンク3内の水Wが下限水位検
知センサー105より低くなると、給水表示灯94が点
灯してユーザに知らせるが、これにユーザが気づかず、
そのまま放置していると、給水タンク3から湯沸かしタ
ンク2への給水ができなくなり、湯沸かしタンク2内の
湯量が減り、ついには下限水位検知手段として作用する
光センサー30Aより低くなる。すると、湯沸かしタン
ク2の空焚きが生ずるおそれがある。この場合には、光
センサー30Aが下限水位を検知して、検知信号を出力
し、ブザー106を吹鳴させてユーザに警告する。
【0041】上記のような給湯・給水制御を、図11に
示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
【0042】ステップS1において湯沸かしタンク2内
の湯量が下限水位以下になっているか否か(即ち、下限
水位を検知する光センサー5Aからの検知信号の出力の
有無)の判定がなされる。ここで、肯定判定された場合
には、ステップS2に進み、ブザー106が吹鳴して、
湯沸かしタンク2が空焚き状態になっていることをユー
ザに警告するが、否定判定された場合には、ステップS
3に進み、湯沸かしタンク2内の湯量が給水が必要な水
位(即ち、給水水位)以下になっているか否か(即ち、
給水水位を検知する光センサー5Cからの検知信号の出
力の有無)の判定がなされる。
【0043】ここで、否定判定された場合には、ステッ
プS4に進み、給湯キー82がON操作されたと判定さ
れると、ステップS5において給湯ポンプ27が駆動開
始され、給湯手段7を介しての給湯が開始される。該給
湯は、ステップS6において給湯キー82がOFF操作
されたと判定されるまで継続され、ステップS6におい
て肯定判定されると、ステップS7において給湯ポンプ
27の駆動が停止され、ステップS1へリターンし、前
述の制御が繰り返される。つまり、湯沸かしタンク2内
の湯量が給水水位を超えていると判定されている場合に
は、ユーザの給湯キー82の操作により給湯が行えるの
である。
【0044】一方、ステップS3において肯定判定され
た場合には、ステップS8において給水ポンプ39が駆
動開始され、水補給手段6を介しての水補給が開始され
る。該水補給は、ステップS9において湯沸かしタンク
2内の湯量が上限水位に達したと判定されるまで継続さ
れ、ステップS9において肯定判定されると、ステップ
S10において給水ポンプ39の駆動が停止される。該
給水を繰り返すと、給水タンク3内の水量が減少してく
るので、ステップS11において給水タンク3内の水量
が下限水位以下になっているか否か(即ち、給水タンク
下限水位センサー105からの検知信号の出力の有無)
の判定がなされ、ここで、肯定判定されると、ステップ
S12に進み、給水表示灯94が点灯され、ユーザに給
水タンク3への水補給を促す。ステップS11において
否定判定された場合には、ステップS1へリターンし、
前述の制御が繰り返される。
【0045】本実施の形態においては、湯沸かしタンク
2内の湯量が所定値まで減少した時点で給水タンク3か
ら湯沸かしタンク2への水補給がなされるようにしてい
るが、給湯キー82のON操作と連動して給水ポンプ3
9を駆動させ、給湯と水補給とを同時に行うようにして
もよく、給湯に要した時間を記憶しておき、給湯後所定
時間経過した後に同じ時間だけ給水ポンプ39を駆動さ
せて水補給を行うようにしもよく、湯沸かしタンク2に
水補給を停止すべき止水ポイントで作動するフロートを
設けておき、該止水ポイントまで水補給がなされた時点
で給水ポンプ39を停止させるようにしてもよい。
【0046】また、本実施の形態においては、給水タン
ク3の水位が下限水位以下にまで低下した時点で給水表
示灯を点灯させて警告するようにしているが、給水タン
ク3から湯沸かしタンク2への水補給時に、所定時間が
経過しても湯沸かしタンク2内の湯量が上限水位に到達
しない場合に、給水タンク3が空になっていることをブ
ザー、点滅表示等によりユーザに知らせるようにしても
よい。
【0047】第2の実施の形態 図12には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気
給湯機の要部が示されている。
【0048】この場合、給湯通路26における上部接続
管26dと注出管26eとの連通部に形成された蒸気逃
がし通路29を、給湯機本体1における天板1cと肩部
材12との間に形成された出口通路29aに連通させる
ようにしている。このようにすると、給湯機本体1内に
蒸気が充満することがなくなる。その他の構成および作
用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明
を省略する。
【0049】第3の実施の形態 図13には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気
給湯機の要部が示されている。
【0050】この場合、給湯機本体1の前面には、一側
端を回動中心とする扉108が設けられており、該扉1
08には、給湯手段7における注出管26eが臨む嘴部
1aが形成されている。そして、使用頻度が少ない設定
キー(例えば、湯沸かしキー等)が設けられている操作
パネル81は、前記扉108に覆われる給湯機本体1の
前面板109に設けられている。符号110は扉108
を吸着させて閉止状態を保持するマグネットである。こ
のようにすると、給湯のみを必要とする一般のユーザが
設定キーを誤操作するということがなくなる。その他の
構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定量の水が
収容され、給湯機本体に対して取り外し自在とされた給
水タンクと、前記給湯機本体に設けられ且つ加熱手段が
付設された湯沸かしタンクと、前記給水タンクの水を前
記湯沸かしタンクに随時供給する水補給手段と、前記湯
沸かしタンクからの湯を前記給湯機本体の適所に設けら
れた注出口に導く給湯手段とを備えた電気給湯機におい
て、前記湯沸かしタンクの上端開口を開閉自在に覆蓋す
る蓋体と、前記給水タンクの上部および前記水補給手段
を着脱自在に覆う蓋カバーとを設ける一方、前記蓋体の
上面を凹ませて段部を形成し且つ該段部に前記蓋体を貫
通する給水口を形成するとともに、該給水口に、前記水
補給手段の出口を臨ませて、給水タンクからの水補給が
湯沸かしタンクの蓋体の段部を貫通して形成された給水
口から行われるようにしたので、水補給手段の構成を簡
略化することができるという効果がある。
【0052】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気給湯機において、前記給水口を、前記湯沸か
しタンク内において発生した蒸気を外部へ排出するため
の蒸気排出通路の蒸気入口を兼用せしめた場合、別個に
蒸気入口を形成する必要がなくなり、蓋体の構造が簡略
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機の給水タンクを取り外した状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における給水タンクの縦断面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における給水タンクの斜視図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における給水ポンプ部の拡大断面図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における給水口に設けられる転倒止水弁の変形例を示
す断面図であり、(イ)は作動前の状態を示し、(ロ)
は作動後の状態を示している。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における給水ポンプの変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機において受け台の変形例を用いた場合の縦断面図であ
る。
【図9】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給湯
機における操作パネル部を示す拡大正面図である。
【図10】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給
湯機における電気的要素の結線図である。
【図11】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気給
湯機における給湯・給水制御のフローチャートである。
【図12】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気給
湯機の要部を示す断面図である。
【図13】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気給
湯機の斜視図である。
【符号の説明】
1は給湯機本体、2は湯沸かしタンク、3は給水タン
ク、5は加熱手段、6は水補給手段、7は給湯手段、8
は注出口、6は内筒、10は外筒、11は真空空間、1
3は蓋体、15は上板、16は下板、18は段部、19
は給水口、20は蒸気排出通路、35は保護部材(凹
溝)、36は保護部材(ガード筒)、39は給水ポン
プ、43は駆動部、44はポンプ部、48はモータ、4
9は回転体、50は駆動側磁石、54はポンプハウジン
グ、55はインペラ、57は従動側磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/08 A47J 27/21 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の水が収容され、給湯機本体に対
    して取り外し自在とされた給水タンクと、前記給湯機本
    体に設けられ且つ加熱手段が付設された湯沸かしタンク
    と、前記給水タンクの水を前記湯沸かしタンクに随時供
    給する水補給手段と、前記湯沸かしタンクからの湯を前
    記給湯機本体の適所に設けられた注出口に導く給湯手段
    とを備えた電気給湯機であって、前記湯沸かしタンクの
    上端開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記給水タンク
    の上部および前記水補給手段を着脱自在に覆う蓋カバー
    とを設ける一方、前記蓋体の上面を凹ませて段部を形成
    し且つ該段部には前記蓋体を貫通する給水口を形成する
    とともに、該給水口には、前記水補給手段の出口を臨
    せたことを特徴とする電気給湯機。
  2. 【請求項2】 前記給水口を、前記湯沸かしタンク内に
    おいて発生した蒸気を外部へ排出するための蒸気排出通
    路の蒸気入口を兼用せしめたことを特徴とする前記請求
    項1記載の電気給湯機。
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