JP2677211B2 - 浄水器付き電気貯湯容器 - Google Patents

浄水器付き電気貯湯容器

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JP2677211B2 JP27876994A JP27876994A JP2677211B2 JP 2677211 B2 JP2677211 B2 JP 2677211B2 JP 27876994 A JP27876994 A JP 27876994A JP 27876994 A JP27876994 A JP 27876994A JP 2677211 B2 JP2677211 B2 JP 2677211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浄水器付き電気貯湯容器
に関し、詳しくは浄化材カートリッジを収容した浄水器
と、内容液を湯沸しして保温できる貯湯容器とを併せ持
つ浄水器付き電気貯湯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器に浄水器を設けたものは既
に提供されている。これには、貯湯容器内の貯湯液を一
旦取り出して元に戻す循環経路の途中に浄水器を設け、
貯湯液を循環させながら浄水器を繰り返し通して浄水す
るようにしたもの、貯湯容器内に浄水器を設けて貯湯液
に浸漬し、貯湯液が加熱により対流するときの流れや注
出されるときの流れによって浄水器内を積極的に通過し
浄水されるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のもの
では、浄水器は貯湯容器内の貯湯液を浄水するだけのも
のであり、電気貯湯容器の通常の大きさおよび形態のま
ま収まる程度の浄水器しか設置されない。したがって、
浄水器は小型にならざるを得ず、十分な浄水機能を発揮
しにくいし、寿命が短い。
【0004】また、浄水器を持ちながら、これを水道水
からの原水を浄水するのには利用できない。このため、
原水を浄水したい場合は、これのための浄水器を別途設
置しており、同じ機能を発揮するものでありながら、2
つの浄水器を利用することになり、不合理である。
【0005】本発明は、上記従来のような問題を解消す
ることを課題とし、電気貯湯容器に浄水器を装備して、
器具数の増大を見ずに、原水を浄水してそのまま使用
し、また貯湯容器に貯湯される貯湯液を浄水とすること
にも利用できる浄水器付き電気貯湯容器を提供すること
を主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の浄水器付き電気
貯湯容器は、上記のような目的を達成するために、1つ
の器体内に浄水器と電気的な加熱手段を働かせた貯湯容
器とを並べ設け、器体外の給水源から浄水器への給水経
路と、浄水器を経た浄水を貯湯容器に供給する浄水供給
路と、浄水器を経た浄水を器体外に吐出させる浄水吐出
路と、貯湯容器内の貯湯液を器体外に注出させる貯湯液
注出路とを設け、器体に浄水器の浄水カートリッジを出
し入れする出し入れ口を外部に開放させる開放口を設け
たことを主たる特徴とする。
【0007】浄水吐出路は、浄水を器体外へ吐出する浄
水吐出位置と、浄水を貯湯容器内に吐出してこれに供給
する浄水供給位置との間で移動でき、浄水供給路を兼ね
るようにすることができる。
【0008】浄水吐出路と、貯湯液注出路とは、器体外
に延びる1つの吐出路に接続されているのが好適であ
る。
【0009】浄水吐出路と貯湯液注出路との1つの吐出
路への接続は、切換え弁を介し行われているのが好適で
ある。
【0010】切換え弁は、浄水吐出路を浄水供給路にも
切換え接続するものであるのが好適である。
【0011】切換え弁は、吐出路の上向き姿勢にて浄水
吐出路を浄水供給路に接続し、吐出路の横向き姿勢にて
この接続を断つようにするのが好適である。
【0012】浄水器および貯湯容器の双方からのドレン
排水路が設けられているのが好適である。
【0013】
【作用】本発明の浄水器付き電気貯湯容器の主たる特徴
の上記構成では、1つの器体内に貯湯容器と並べ設けら
れた浄水器に、給水経路によって器体外の給水源からの
原水を給水して通し、浄水器を経て浄化された浄水を浄
水供給路によって貯湯容器に導いて供給し、これを貯湯
容器に備える電気的な加熱手段の働きによって加熱して
浄水の貯湯液を得、貯湯液注出路を通じた器体外への注
出によっていつでも使用できるようにすることができ
る。また、浄水器を経て浄化された浄水を、浄水吐出路
によってそのまま器体外に吐出することにより、貯湯容
器での貯湯およびこれの注出使用に関係なく、原水を浄
化したままの浄水をいつでも必要なだけ即時に得て使用
できるようにすることができる。しかも、器体の開放口
によって、浄水器の浄水カートリッジの出し入れ口を外
部に開放させられるので、この開放口を通じて浄水カー
トリッジを出し入れし、また交換できるので使用に便利
である。
【0014】浄水吐出路は、浄水を器体外へ吐出する浄
水吐出位置と、浄水を貯湯容器内に吐出してこれに供給
する浄水供給位置との間で移動でき、浄水供給路を兼ね
る構成では、浄水の器体外への吐出と、浄水の貯湯容器
への供給とを1つの通路の必要に応じた選択状態での使
用により達成することができ、通路構造が簡略化する。
【0015】浄水吐出路と、貯湯液注出路とは、器体外
に延びる1つの吐出路に接続されている構成では、浄水
と貯湯液とのいずれもが、1つの吐出路を通じて器体外
に吐出されるので、浄水と貯湯液とを注出して使用する
のに、吐出通路や吐出位置が異なることによる戸惑いを
なくすことができる。
【0016】浄水吐出路と貯湯液注出路との1つの吐出
路への接続が、切換え弁を介して行われている構成で
は、1つの吐出路が浄水吐出路と貯湯液注出路との双方
に同時に接続された状態となって、吐出する浄水が貯湯
液注出路へ流入して逆流したり、吐出する貯湯液が浄水
吐出路に流入して逆流したりするようなことを防止する
ことができる。
【0017】切換え弁が、浄水吐出路を浄水供給路にも
切換え接続するものである構成では、切換え弁を増設す
ることなく、浄水器を経た浄水を浄水吐出路を通じて貯
湯容器に供給することも、浄水吐出路および浄水注出路
等の他の通路に流入して逆流するようなことなしに、選
択的に達成されるようにすることができる。
【0018】切換え弁が、吐出路の上向き姿勢にて浄水
吐出路を浄水供給路に接続し、吐出路の横向き姿勢にて
この接続を断つ構成では、浄水吐出路の浄水供給路への
断接を吐出路の姿勢変え操作によって行えるので、この
操作のために特別な操作部材を不要とすることができる
し、吐出路の浄水や貯湯液の吐出には向かない上向き姿
勢にて前記接続を行って貯湯容器へ浄水を供給できるよ
うにし、吐出路の浄水や貯湯液の吐出姿勢にて前記接続
を断って、浄水の浄水供給路に流入して逆流するような
ことを防止し、切換え弁の切換えにしたがった浄水また
は貯湯液の吐出を図れるので、吐出路の操作による各場
合の使用を戸惑いなく容易に達成できる。
【0019】浄水器および貯湯容器の双方からのドレン
排水路が設けられている構成では、浄水器が原水供給源
としての水道の蛇口等に接続されっ放しで、器体が据え
置きとなってしまうような場合でも、この据え置き状態
の器体のまま、浄水器および貯湯容器での残量を、ドレ
ン排水路を通じて排水し処理することができる。
【0020】貯湯容器からのドレン排水路に開閉弁が設
けられている構成では、貯湯容器単独で、ドレンの排
水、およびこれの停止を選択的に行うことができる。
【0021】
【実施例】本発明の浄水器付き電気貯湯容器につき、以
下幾つかの実施例を示しながら具体的に説明する。
【0022】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示
し、1つの器体1内に浄水器2と電気的な加熱手段3を
働かせた貯湯容器4とを並べ設け、器体1外の原水供給
源5から浄水器2への給水経路6と、浄水器2を経た浄
水を貯湯容器4に供給する浄水供給路7と、浄水器2を
経た浄水を器体1外に吐出させる浄水吐出路8と、貯湯
容器4内の貯湯液を器体1外に注出させる貯湯液注出路
9とを設け、器体1に浄水器2の浄水カートリッジ11
を出し入れする出し入れ口12を外部に開放させる開放
口13を設けた基本構成を有している。
【0023】これにより、1つの器体1内に貯湯容器4
と並べ設けられた浄水器2に、給水経路6によって器体
1外の給水源からの原水を給水して通し、浄水器2を経
て浄化された浄水を浄水供給路7によって貯湯容器4に
導いて供給し、これを貯湯容器4に備える電気的な加熱
手段3の働きによって加熱して浄水の貯湯液を得、貯湯
液注出路9を通じた器体1外への注出によっていつでも
使用できるようにすることができる。また、浄水器2を
経て浄水された浄水を、浄水吐出路8によってそのまま
器体1外に吐出することにより、貯湯容器4での貯湯お
よびこれの注出使用に関係なく、原水を浄化したままの
浄水をいつでも必要なだけ即時に得て使用できるように
することができる。しかも、器体1の開放口13によっ
て、浄水器2の浄水カートリッジ11の出し入れ口12
を外部に開放させられるので、これら出し入れ口12お
よび開放口13を通じて浄水カートリッジ11を出し入
れし、また交換できるので使用に便利である。
【0024】器体1は合成樹脂製の本体14と、合成樹
脂製の底部材15とを嵌め合わせて、ねじ16により一
体化してある。本体14は肩部と胴部とを一体形成する
とともに、浄水器ケース21を一体形成している。浄水
器ケース21はストレートな形状をなし、本体14の肩
部上面に出し入れ口12が開放口13とともに一体とな
って筒状に突出し開口している。開放口13はこれのね
じ部24に螺合して着脱できるように外嵌めしたキャッ
プ25により閉じ、このキャップ25の中央に開口した
浄水流出口25aのまわりの裏面に形成した保持筒25
bのねじ部25cに浄水カートリッジ11の浄水出口1
1aをねじ合わせて着脱できるように支持し、浄水カー
トリッジ11を浄水器ケース21内に垂下させている。
【0025】浄水器ケース21は、浄水カートリッジ1
1のまわりを所定の隙間を持って囲い、浄水カートリッ
ジ11との間に原水通路26を形成し、浄水器ケース2
1の底部には原水供給源5としての、例えば水道の蛇口
27に、給水経路6をなすホース28等にて接続される
原水供給口29が形成され、水道の蛇口27からの原水
を前記原水通路26に送り込めるようにしてある。
【0026】浄水カートリッジ11は、前記浄水出口1
1aを上端肩部に一体形成した筒状の本体11cと、こ
の本体11cの下端開口を閉じる樹脂製の底蓋31と、
本体11cの上端肩部の浄水出口11aを形成している
部分の裏面に一体形成した浄化材装着口11dに下方か
ら着脱できるようにシール材32d部で密嵌して着脱で
きるように嵌め付けられた二次浄化材ユニット32とで
構成されている。この二次浄化材ユニット32は筒状外
枠32aとこの筒状外枠32aの上端内に嵌め付けた隔
壁32bに両端を下方から上方へ貫通するように挿入し
た微細な濾過孔を持ついわゆる中空糸膜32cを多数設
けたものである。本体11cは、二次浄化材ユニット3
2を隙間を持って囲い、浄化材ユニット32との間に一
次濾過室33を形成して活性炭等の濾材134を充填
し、本体11cの上端肩部の各所に形成した複数の通液
孔11bを通じ、前記原水通路26からの原水を一次濾
過室33に導入し、濾材134を通過した後、二次浄化
材ユニット32の筒状外枠32aの下端開口を通じ、筒
状外枠32a内に流入して多数の中空糸膜32cのまわ
りに充満しながら、各中空糸膜32cの外面まわりから
中空糸膜32c内に、微細な濾過孔を通じ不純物を残し
た状態で浸透し濾過され浄水となり、この濾過された浄
水は中空糸膜32c内を通じて隔壁32bの上方に貫通
している両端部から、浄水出口11aに流出するように
なっている。
【0027】浄水流出口25aには、浄水吐出路8とし
ての浄水吐出管34が接続されている。浄水吐出管34
は浄水流出口25aにシール材34a部で密嵌し、かつ
軽い無理嵌め部34cでの無理嵌めとによって着脱およ
び回動ができるように嵌め付けられた樹脂製で鉤型に屈
曲した基部管34bと、基部管34bの前記屈曲によっ
て横向きとなっている先端部に接続した金属製の先端管
34dとで形成され、基部管34bまわり、および基部
管34bと先端管34dとの接続部を覆う樹脂製のカバ
ー34eが施されている。
【0028】先端管34dは図1に実線で示すように器
体1の側方に張り出した浄水吐出位置と、同図に仮想線
に示すように器体1内にある前記貯湯容器4内に浄水を
供給する浄水供給位置とに回動させて使用される。
【0029】貯湯容器4はアルミニウム製で、上端の外
向きフランジ4aを本体14の開口14aの下部内周縁
14bにシール部材38を介して上方から掛け載せ、こ
の貯湯容器4と、底部材15の貯湯容器4の下部に形成
された開口35に下側から当てがった底板36とを、連
結金具37により連結することにより、貯湯容器4を本
体14に一体化している。
【0030】貯湯容器4の下面には電気的加熱手段3で
あるヒータ41が当てがわれ、このヒータ41のまわり
で貯湯容器4に金具42を介し取付けられた遮熱板43
と、ヒータ41との間にばね板44を働かせて、ヒータ
41を貯湯容器4の下面に密着した状態に安定させてい
る。
【0031】底部材15の開口35の一部には下向きに
開口した回路ボックス45が一体形成され、この回路ボ
ックス45の中にヒータ41による加熱制御と、内容液
を電動注出する電動ポンプ47の動作制御を行う制御回
路が設けられている。この制御のためにヒータ41の中
央の開口41aを通じて貯湯容器4の底部下面に当接し
た温度センサ46が設けられ、貯湯容器4内の内容液の
温度を温度センサ46により検出しながら、湯沸しや所
定の温度での保温を達成できるようにする。
【0032】本体14の貯湯容器4を内蔵している部分
の前部の上方には、図1〜図3に示すように前方へ嘴状
に突出した嘴状突出部14cが形成され、貯湯容器4の
底部から延び貯湯容器4の全部を立ち上がる貯湯液注出
路9の先端部分が嘴状突出部14c内に達して屈曲し、
先端の注出口9aが嘴状突出部14cから下方に突出す
るようにしてあり、この貯湯液注出路9の貯湯容器4へ
の接続基部の部分に前記電動ポンプ47を設け、この電
動ポンプ47によって貯湯容器4内に貯湯されている貯
湯液を貯湯液注出路9を通じ電動注出するようにしてい
る。嘴状突出部14cの上面には操作パネル59が設け
られ、貯湯容器4での各種動作モードの設定や注出操
作、およびこれらに関連した各種の表示を行うようにす
る。
【0033】貯湯液注出路9の満水位よりも上の位置に
転倒時止水弁48を設け、器体1は大きいので転倒する
ことはないにしても、取扱い時に万一器体1が傾けられ
たり横向きにされることがあった場合、転倒時止水弁4
8が閉じることによって貯湯液注出路9を通じて貯湯し
ていた熱湯等が不用意に流出するようなことを回避す
る。
【0034】開口14aには樹脂製の蓋51が嵌め合わ
され、本体14の後部に軸52により開閉できるように
枢支してある。蓋51には樹脂製の裏板53を当てがっ
た中空体で、裏板53の裏面にはさらに金属製の内蓋5
4を当てがって取付け、内蓋54の外周と裏板53との
間に挟み込んだ環状のシール部材55が貯湯容器4の外
向きフランジ4aの上面に密着した状態で、内蓋54が
貯湯容器4を閉じるようにしてある。
【0035】蓋51には内蓋54から外部に通じる蒸気
通路56が設けられ、貯湯容器4内で発生する蒸気を外
部に逃がし、貯湯容器4内が異常に昇圧するようなこと
を防止する。この蒸気通路56にも転倒時止水弁57を
設け、蒸気通路56を通じた貯湯液の不用意な流出を防
止するようになっている。蓋51の自由端部には蓋51
を閉じ位置に係止するロック部材63が設けられ、ばね
の付勢によって本体14の開口14aの一部に形成した
係止部64に係合し、蓋51を閉じ位置にロックできる
ようにしてある。ロック部材63には蓋51の外面から
操作できるロック解除レバー65が設けられ、ロック解
除レバー65を引き上げ操作することにより前記ロック
部材63を後退させて係止部64との係合を外し、蓋5
1の閉じ位置へのロックを解除することができ、さらに
ロック解除レバー65を引き上げることにより蓋51を
開き方向に持ち上げ、貯湯容器4を外部に開放できるよ
うにしてある。
【0036】本体14の貯湯容器4前部と対向する位置
には、貯湯液注出路9の立ち上がり部に設けた透明管9
bに対応した液量表示窓71を設け、この液量表示窓7
1を通じて透明管9b内の貯湯容器4内と同一となる液
位を外部から透視できるようにしている。
【0037】本実施例の浄水器付き貯湯容器は、浄水器
2の原水供給口29が水道の蛇口27にホース28等に
て接続して使用する据え置きタイプのものであり、器体
1を頻繁に持ち上げて取り扱ったり、持ち運んだりされ
ないので、浄水器ケース21の底部と、貯湯容器4の底
部とに、ドレン排水路61、62を接続し、これを通じ
て浄水器2や貯湯容器4内の残液を容易に排出できるよ
うにしてある。この場合、各ドレン排水路61、62は
それぞれ別個の開閉弁を有する個別のものとすることも
できるが、共通した排水路をもつようにすることもでき
る。この場合共通した開閉弁を持って同時に排水したり
排水を止めたりできるようにすることもできるし、切換
え弁によって浄水器2および貯湯容器4の必要な側から
だけのドレンの排水を図れるようにすることもできる。
【0038】水道の蛇口27とホース28との接続は、
切換え弁68を介し行われている。
【0039】切換え弁68は、側面に設けられたレバー
69の操作で、水道の蛇口27からの原水をそのまま流
出させる原水注出口68aと、ホース28を介し浄水器
2へ原水を送り込んで浄水とするための原水流出口68
bとを有し、この原水流出口68bにホース28が接続
されている。レバー69の操作は水道の蛇口27からの
原水をどこにも流出させない原水停止の操作もできる。
したがって蛇口27を開いた状態のままにしても、レバ
ー69が原水停止位置にあると原水はどこにも流れな
い。
【0040】以上によって、水道の蛇口27を開いた状
態で、レバー69を原水注出位置とすると、原水が原水
注出口68aからそのまま注出されるので、汚れた食器
や泥のついた野菜等を洗浄するなど、浄水まで必要とし
ないときに使用するのに、浄化に掛かるコスト分を低減
することができる。
【0041】レバー69を原水流出位置とすると、原水
が原水流出口68bから流出してホース28、および浄
水器2の浄水供給口29を通じて浄水器2に供給され、
浄水となって浄水流出口25a、浄水吐出管34を通じ
て外部に流出する。
【0042】このとき、浄水吐出路8の先端管34dを
図1の実線の位置にしておくと、浄水が器体1の側方へ
吐出されるので、これをそのまま利用できる。また、貯
湯容器4の蓋51を開いた状態で先端管34dを図1の
仮想線位置に回動させていると、先端管34dから吐出
される浄水は貯湯容器4内に投入されるので、貯湯容器
4内に浄水を満たしてこれを湯沸しした後、保温し、浄
水の熱湯等として使用に供することができる。
【0043】もっとも、貯湯容器4には原水を供給して
これを湯沸した後保温し、使用に供することもできる。
【0044】また、先端管34dから原水を浄水器2内
に圧送しドレン排水路61に排出すると、原水を浄化す
るときの浄水器2内での原水の流れとは逆の方向の流れ
をなすので、浄水器2内を逆洗することができ、浄水カ
ートリッジ11の取り替え時期を延長することができ
る。
【0045】図4〜図7は本発明の第2の実施例を示
し、器体1の底部内に浄水器2を横向きに設け、その上
に貯湯容器4を設けてある。このような配置を利用し
て、貯湯容器4は器体1の平面スペース一杯を利用した
広口の開口12aに見合う胴太タイプのものとしてあ
る。浄水器2は図4に示すようなものを採用している。
この浄水器2は一端面に原水供給口124a、および浄
水吐出口124bが設けられ、他端に蓋124cを有し
た浄水器ケース124を持ち、これに浄水カートリッジ
11が着脱できるように嵌め込んである。
【0046】浄水カートリッジ11は、中空糸膜32c
と活性炭濾材32eとを2段に充填したものとしてあ
る。
【0047】浄水器2の浄水吐出路8と貯湯容器4の貯
湯液注出路9とは、器体1内を貯湯容器4の側方を並ん
で立上がり、双方の上端部をそれぞれに設けた逆止弁8
1、82を介して1つの浄水、貯湯液吐出口83に続
き、この浄水、貯湯液吐出口83に浄水、貯湯液吐出管
83aが回動できるように接続され、本体14の上面の
蓋51が設けられる部分の側方に突出している。
【0048】これによって、吐出管路構造が簡略化する
し、浄水吐出路8から吐出する浄水は貯湯液注出路9の
側にまわり込むのを貯湯液注出路9自体の逆止弁82に
よって阻止され、浄水、貯湯液吐出管83aに確実に流
れ出るようにすることができるし、貯湯液注出路9から
注出される貯湯液は、浄水吐出路の側にまわり込むのを
浄水吐出路8自体の逆止弁81によって阻止され、浄
水、貯湯液吐出管83aに確実に流れ出るようにするこ
とができる。本体14の前面の途中に操作面84が設け
られている。
【0049】図8〜図11は本発明の第3の実施例を示
し、浄水器2および貯湯容器4の配置と貯湯液注出路9
の設け方が、第1の実施例の場合と類似し、浄水器2か
ら浄水を外部に吐出する浄水吐出路8と、浄水器2から
浄水を貯湯容器4に供給する浄水供給路7とを別に設
け、浄水器2からの浄水を切換え弁94によって、浄水
吐出路8と浄水供給路7とに選択的に導けるようにした
点で異なる。
【0050】浄水、貯湯液注出路構造が第1の実施例の
場合よりは複雑になるが、浄水吐出位置と、貯湯液注出
位置とが異なるので、使用上混同するようなことはなく
使用に安全である上、浄水を貯湯容器4に供給する便利
さは変わらない。
【0051】図12〜図16は本発明の第4の実施例を
示し、第2の実施例における浄水、貯湯液吐出管83a
を本体14の下部側面に位置変更するとともに、浄水、
貯湯液吐出管83aの回動に連動する切換弁101を設
け、浄水、貯湯液吐出管83aを上向きとしたときは、
浄水器2から吐出される浄水が浄水供給路7の側に流
れ、浄水、貯湯液吐出管83aを前向きに倒したときは
浄水器2からの浄水が浄水吐出路8に流れるようにして
あり、浄水の貯湯容器4への供給と、吐出との切換使用
に便利なものとなっている。
【0052】また、貯液容器4からの貯湯液注出路9は
注出操作キー102に連動した開閉弁103を介して前
記切換弁101に接続し、注出操作キー102を下動さ
せると開閉弁103が開き、貯湯液注出路9および、切
換弁101と前向き姿勢とされた浄水、貯湯液吐出管8
3aとを通じて、貯湯容器4内の貯湯液を電動ポンプな
しに器体1外に自然流出する形で吐出させられるように
している。これにより浄水供給路7、浄水吐出路8、貯
湯液注出路9の構成に兼用部分が多く管路構成が簡略化
している。また、電動ポンプが不要である分だけ構造お
よび電気制御の構成が簡略化し、低コスト化が図れる。
【0053】切換え弁が、浄水吐出路を浄水供給路にも
切換え接続するものである構成では、切換え弁を増設す
ることなく、浄水器を経た浄水を浄水吐出路を通じて貯
湯容器に供給することも、浄水吐出路および浄水注出路
等の他の通路に流入して逆流するようなことなしに、選
択的に達成されるようにすることができる。
【0054】図17、図18は本発明の第5の実施例を
示し、第4の実施例の構成に加え、貯湯容器4内に供給
される原水または浄水が満杯になったときに、オーバー
フロー口111から排出路111aに流れ落ち、第1の
実施例と同じように設けたドレン排水路62を通じて外
部に排出されるようにしてある。オーバーフロー口11
1には形状記憶合金よりなるばね112によって常開と
される開閉弁113が設けられ、貯湯液が所定温度、例
えば通常の保温温度以上になったときに閉じ、オーバー
フロー口111よりも少し上に設けられた蒸気排出口1
14から排出路111aに流れ出し、前記ドレン排水路
62を通じて外部に逃がされるようにしてある。これに
より、貯湯容器4内が温度上昇することにより異常昇圧
して貯湯液を自然流出させてしまうようなことを回避す
ることができる。
【0055】ドレン排水路62は浄水器2からの排水路
163と共通のドレン排水路115に通じるようにして
ある。また、先端間34dの基部を覆うカバー34e
に、先端間34dを起立姿勢と伏倒姿勢とに回動操作す
るハンドル201を設けて操作が安全で容易なようにし
てある。
【0056】
【発明の効果】本発明の浄水器付き電気貯湯容器の主た
る特徴の上記構成では、1つの器体内に貯湯容器と並べ
設けられた浄水器に、給水経路によって器体外の給水源
からの原水を給水して通し、浄水器を経て浄化された浄
水を浄水供給路によって貯湯容器に導いて供給し、これ
を貯湯容器に備える電気的な加熱手段の働きによって加
熱して浄水の貯湯液を得、貯湯液注出路を通じた器体外
への注出によっていつでも使用できるようにすることが
できる。また、浄水器を経て浄化されが浄水を、浄水吐
出路によってそのまま器体外に吐出することにより、貯
湯容器での貯湯およびこれの注出使用に関係なく、原水
を浄化したままの浄水をいつでも必要なだけ即時に得て
使用できるようにすることができる。しかも、器体の開
放口によって、浄水器の浄水カートリッジの出し入れ口
を外部に開放させられるので、この開放口を通じて浄水
カートリッジを出し入れし、また交換できるので使用に
便利である。
【0057】浄水吐出路は、浄水を器体外へ吐出する浄
水吐出位置と、浄水を貯湯容器内に吐出してこれに供給
する浄水供給位置との間で移動でき、浄水供給路を兼ね
る構成では、浄水の器体外への吐出と、浄水の貯湯容器
への供給とを1つの通路の必要に応じた選択状態での使
用により達成することができ、通路構造が簡略化する。
【0058】浄水吐出路と、貯湯液注出路とは、器体外
に延びる1つの吐出路に接続されている構成では、浄水
と貯湯液とのいずれもが、1つの吐出路を通じて器体外
に吐出されるので、浄水と貯湯液とを注出して使用する
のに、吐出通路や吐出位置が異なることによる戸惑いを
なくすことができる。
【0059】浄水吐出路と貯湯液注出路との1つの吐出
路への接続が、切換え弁を介して行われている構成で
は、1つの吐出路が浄水吐出路と貯湯液注出路との双方
に同時に接続された状態となって、吐出する浄水が貯湯
液注出路へ流入して逆流したり、吐出する貯湯液が浄水
吐出路に流入して逆流したりするようなことを防止する
ことができる。
【0060】切換え弁が、浄水吐出路を浄水供給路にも
切換え接続するものである構成では、切換え弁を増設す
ることなく、浄水器を経た浄水を浄水吐出路を通じて貯
湯容器に供給することも、浄水吐出路および浄水注出路
等の他の通路に流入して逆流するようなことなしに、選
択的に達成されるようにすることができる。
【0061】切換え弁が、吐出路の上向き姿勢にて浄水
吐出路を浄水供給路に接続し、吐出路の横向き姿勢にて
この接続を断つ構成では、浄水吐出路の浄水供給路への
断接を吐出路の姿勢変え操作によって行えるので、この
操作のために特別な操作部材を不要とすることができる
し、吐出路の浄水や貯湯液の吐出には向かない上向き姿
勢にて前記接続を行って貯湯容器へ浄水を供給できるよ
うにし、吐出路の浄水や貯湯液の吐出姿勢にて前記接続
を断って、浄水の浄水供給路に流入して逆流するような
ことを防止し、切換え弁の切換えにしたがった浄水また
は貯湯液の吐出を図れるので、吐出路の操作による各場
合の使用を戸惑いなく容易に達成できる。
【0062】浄水器および貯湯容器の双方からのドレン
排水路が設けられている構成では、浄水器が原水供給源
としての水道の蛇口等に接続されっ放しで、器体が据え
置きとなってしまうような場合でも、この据え置き状態
の器体のまま、浄水器および貯湯容器での残量を、ドレ
ン排水路を通じて排水し処理することができる。
【0063】貯湯容器からのドレン排水路に開閉弁が設
けられている構成では、貯湯容器単独で、ドレンの排
水、およびこれの停止を選択的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す浄水器付き電気貯
湯容器の側面図である。
【図2】図1の浄水器付き電気貯湯容器の貯湯容器部の
断面図である。
【図3】図1の浄水器付き電気貯湯容器の外観斜視図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図5】図4の浄水器付き電気貯湯容器。
【図6】図4の浄水器付き電気貯湯容器の斜視図であ
る。
【図7】図4の浄水器付き電気貯湯容器の浄化カートリ
ッジを示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す浄水器付き電気貯
湯容器の正面図である。
【図9】図8の浄水器付き電気貯湯容器の側面図であ
る。
【図10】図8の浄水器付き電気貯湯容器の平面図であ
る。
【図11】図8の浄水器付き電気貯湯容器の斜視図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施例を示す浄水器付き電気
貯湯容器の側面図である。
【図13】図12の浄水器付き電気貯湯容器の正面図で
ある。
【図14】図12の浄水器付き電気貯湯容器の斜視図で
ある。
【図15】図12の浄水器付き電気貯湯容器に用いる浄
水カートリッジの斜視図および断面図である。
【図16】図12の浄水器付き電気貯湯容器に用いる切
換え弁の斜視図である。
【図17】本発明の第5の実施例を示す浄水器付き電気
貯湯容器の側面図である。
【図18】図17の浄水器付き電気貯湯容器の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 器体 2 浄水器 3 加熱手段 4 貯湯容器 5 原水供給源 6 給水経路 7 浄水供給路 8 浄水吐出路 9 貯湯液注出路 11 浄水カートリッジ 12 出し入れ口 13 開放口

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの器体内に浄水器と電気的な加熱手
    段を働かせた貯湯容器とを並べ設け、器体外の給水源か
    ら浄水器への給水経路と、浄水器を経た浄水を貯湯容器
    に供給する浄水供給路と、浄水器を経た浄水を器体外に
    吐出させる浄水吐出路と、貯湯容器内の貯湯液を器体外
    に注出させる貯湯液注出路とを設け、器体に浄水器の浄
    水カートリッジを出し入れする出し入れ口を外部に開放
    させる開放口を設けたことを特徴とする浄水器付き電気
    貯湯容器。
  2. 【請求項2】 浄水吐出路は、浄水を器体外へ吐出する
    浄水吐出位置と、浄水を貯湯容器内に吐出してこれに供
    給する浄水供給位置との間で移動でき、浄水供給路を兼
    ねる請求項1に記載の浄水器付き電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 浄水吐出路と、貯湯液注出路とは、器体
    外に延びる1つの吐出路に接続されている請求項1、2
    のいずれかに記載の浄水器付き電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 浄水吐出路と貯湯液注出路との1つの吐
    出路への接続は、切換え弁を介して行われている請求項
    3に記載の浄水器付き電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 切換え弁は、浄水吐出路を浄水供給路に
    も切換え接続するものである請求項4に記載の浄水器付
    き電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 切換え弁は、吐出路の上向き姿勢にて浄
    水吐出路を浄水供給路に接続し、吐出路の横向き姿勢に
    てこの接続を断つ請求項7に記載の浄水器付き電気貯湯
    容器。
  7. 【請求項7】 浄水器および貯湯容器の双方からのドレ
    ン排水路が設けられている請求項1〜6のいずれかに記
    載の浄水器付き電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 貯湯容器からのドレン排水路には開閉弁
    が設けられている請求項7に記載の浄水器付き電気貯湯
    容器。
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