JP3094999B2 - オーディオ・ビデオ同期再生装置 - Google Patents

オーディオ・ビデオ同期再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオ・ビデオ
同期再生装置に関し、特に複数のデジタル圧縮されたオ
ーディオデータ、及びデジタル圧縮されたビデオデータ
を復号して再生する際に適用して好適なオーディオ・ビ
デオ同期再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ・ビデオ同期再生装
置はCD−ROMやハードディスク等の記憶媒体にデジ
タル圧縮されて記録されたAV信号を読み取り、伸張し
てCRTモニタやスピーカ等に再生するものとして知ら
れている。
【0003】しかし、従来、オーディオ・ビデオ同期再
生装置の時計の精度が低く、同期制御に使用するのに十
分な分解能が得られないという問題があった。このよう
な問題を解決するための従来技術として、特開平10−
136308号公報において開示された「オーディオ・
ビデオ同期再生装置」がある。
【0004】この特開平10−136308号公報にお
いて開示された「オーディオ・ビデオ同期再生装置」
は、再生されたオーディオデータ(例えばPCMデー
タ)のデータ量から基準時間を取得して、この基準時間
にビデオ再生を同期させる(例えばビデオデータのフレ
ーム落としを行う等)ことによって、オーディオとビデ
オとの同期再生を行う方式である。
【0005】このような方式であれば、上記公報に掲載
された明細書の発明の効果の欄に記載されているよう
に、オーディオ成分信号を優先して処理できるようにな
り、その結果としてオーディオ成分データが途切れ途切
れにならず、違和感のない再生を実行できると共に、コ
マ落としを実行する際にも優先順位の高いフレームから
行っているために円滑にビデオ信号成分を再生すること
ができるようになるとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オーディオ・ビデオ同期再生装置は、複数の圧縮オーデ
ィオデータが多重化される場合を考慮にいれておらず、
例えば上記公報に開示された従来技術においては、複数
の圧縮オーディオデータが多重化された圧縮AVデータ
の再生において、オーディオの切り替えを行う場合、単
に分離する圧縮AVデータを切り替えるだけだと、通
常、圧縮AVデータからのAV分離はシーケンシャルに
実行するため、AV分離した圧縮オーディオデータは、
切り替え前後で本来同一時間に再生されるべきデータが
重複したり、若しくはある時間に再生されるべきデータ
が欠落したりするという問題点を有する。
【0007】上記問題点について、図8、及び図9を参
照して詳細に説明する。図8、及び図9は、多重化され
た圧縮AVデータのデータ列と、AV分離後の圧縮オー
ディオデータのデータ列の一例の概念図である。例えば
図8のA点でオーディオ0からオーディオ1への切り替
えを行うと、分離した圧縮オーディオデータは時間成分
0、1のデータが重複されてしまう。
【0008】一方、図9のB点でオーディオ1からオー
ディオ0への切り替えを行ったとすると、分離した圧縮
オーディオデータは時間成分2、3のデータが欠落して
しまう。
【0009】上述のように、再生開始から出力された、
例えばPCMデータの累積データ量から基準時間を取得
するという従来の方式では、切り替え後の基準時間にず
れが生じ、切り替え後の同期再生が保証されないという
問題点を有する。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、複数のデジタル圧縮されたオーディオデータを分離
して再生する場合においても、切り替え後の基準時間の
ずれを回避し、切り替え後の同期再生の精度を向上させ
ることが可能なオーディオ・ビデオ同期再生装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のデジタル圧縮されたオーディオデータ、及びデジ
タル圧縮されたビデオデータを復号して再生するオーデ
ィオ・ビデオ同期再生装置において、前記オーディオデ
ータを復号した復号オーディオデータの再生切り替えが
行われた際に、前記切り替えられた復号オーディオデー
タの再生データ量に基づいて基準時間を取得し、該基準
時間に基づいて、前記ビデオデータを復号した復号ビデ
オデータと前記切り替えられた復号オーディオデータと
の同期をとって再生実行することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記切り替えられた復号オーディオデータ
の再生データ量に基づく基準時間Tが、前記切り替えら
れた復号オーディオデータのデコード開始時刻T1と、
前記切り替えられた復号オーディオデータの再生データ
量から算出される復号オーディオデータの再生時間T2
と、前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3とを
用いて、T=T2+T1−T3により与えられることを
特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、前記基準時間に基づく、前記ビデ
オデータを復号した復号ビデオデータと前記切り替えら
れた復号オーディオデータとの同期をとっての再生実行
が、前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3に基
準時間Tを足した時刻と、前記ビデオデータのうち、未
だ復号されていない未デコードビデオデータのフレーム
のうちの最古のデコード時刻とを比較し、前記足した時
刻が、前記最古のデコード時刻よりも前の時刻である場
合は、該足した時刻から該最古のデコード時刻までの時
間が先行時間である先行状態と判定して、該先行時間に
相当する前記ビデオデータの復号のウェイト処理を実行
し、前記足した時刻が、前記最古のデコード時刻よりも
後の時刻である場合は、該最古のデコード時刻から該足
した時刻までの時間が遅延時間である遅延状態と判定し
て、該遅延時間に相当するフレーム数のコマ落とし処理
を実行することを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記遅延時間に相当する遅延時間分のフレ
ーム数のコマ落とし処理が、コマ落としの対象となるフ
レームに対して優先順位をつけて、該優先順位の高いフ
レームからコマ落としを実行することを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、デジタル圧縮され
たビデオデータ、及び複数のデジタル圧縮されたオーデ
ィオデータとが圧縮多重化されて入力し、これをデジタ
ル圧縮されたビデオデータと、複数のデジタル圧縮され
たオーディオデータのうち、外部から指定されたインデ
ックスに対応する指定オーディオデータとに分離して出
力するAV分離手段と、前記AV分離手段により分離さ
れた前記デジタル圧縮されたビデオデータを復号して復
号ビデオデータとして出力するビデオデコーダと、前記
AV分離手段により分離された前記指定オーディオデー
タを復号して復号オーディオデータとして出力するオー
ディオデコーダと、前記復号オーディオデータの再生制
御を行うオーディオ再生制御手段と、前記オーディオ再
生制御手段において再生された復号オーディオデータの
再生データ量を算出するオーディオカウンタと、前記オ
ーディオカウンタにおいて算出された再生データ量、前
記ビデオデコーダにおける前記ビデオデータのデコード
開始時刻、及び前記オーディオデコーダにおける前記指
定オーディオデータのデコード開始時刻に基づいて基準
時間を算出するクロック生成手段と、前記基準時間に基
づいて、前記ビデオデコーダの動作を制御することによ
り、前記復号ビデオデータと前記復号オーディオデータ
との再生同期をとる同期制御手段とを有することを特徴
とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記クロック生成手段における、前記オー
ディオカウンタにおいて算出された再生データ量、前記
ビデオデコーダにおける前記ビデオデータのデコード開
始時刻、及び前記オーディオデコーダにおける前記指定
オーディオデータのデコード開始時刻に基づく基準時間
Tが、前記外部から指定されたインデックスに対応する
指定オーディオデータのデコード開始時刻T1と、前記
外部から指定されたインデックスに対応する指定オーデ
ィオデータの再生データ量から算出される復号オーディ
オデータの再生時間T2と、前記復号ビデオデータのデ
コード開始時刻T3とを用いて、T=T2+T1−T3
により与えられることを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項5又は6に
記載の発明において、前記同期制御手段における、前記
基準時間Tに基づく、前記ビデオデータを復号した復号
ビデオデータと前記切り替えられた復号オーディオデー
タとの同期をとっての再生実行が、前記復号ビデオデー
タのデコード開始時刻T3に基準時間Tを足した時刻
と、前記ビデオデータのうち、未だ復号されていない未
デコードビデオデータのフレームのうちの最古のデコー
ド時刻とを比較し、前記足した時刻が、前記最古のデコ
ード時刻よりも前の時刻である場合は、該足した時刻か
ら該最古のデコード時刻までの時間が先行時間である先
行状態と判定して、該先行時間に相当する前記ビデオデ
ータの復号のウェイト処理を実行し、前記足した時刻
が、前記最古のデコード時刻よりも後の時刻である場合
は、該最古のデコード時刻から該足した時刻までの時間
が遅延時間である遅延状態と判定して、該遅延時間に相
当するフレーム数のコマ落とし処理を実行することを特
徴とする。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記同期制御手段における、前記遅延時間
に相当する遅延時間分のフレーム数のコマ落とし処理
が、コマ落としの対象となるフレームに対して優先順位
をつけて、該優先順位の高いフレームからコマ落としを
実行することを特徴とする。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項5から8の
いずれかに記載の発明において、前記指定オーディオデ
ータを指定するための前記インデックスを入力するオー
ディオ切替制御手段を有し、前記オーディオカウンタ
が、前記オーディオ切替制御手段からの出力信号に基づ
き、前記オーディオ再生制御手段において再生された復
号オーディオデータの再生データ量の算出結果をリセッ
トすることを特徴とする。
【0020】本発明の作用について以下に説明する。本
発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置は、デジタ
ル圧縮されたオーディオデータ、及びデジタル圧縮され
たビデオデータを復号し、復号オーディオデータ、及び
復号ビデオデータの同期を取って再生実行するオーディ
オ・ビデオ同期再生装置であり、かつまた復号オーディ
オデータの再生データ量から取得した基準時間に基づい
て同期制御を行うオーディオ・ビデオ同期再生装置であ
って、圧縮オーディオデータが複数多重された圧縮AV
データの再生時等のように、再生オーディオデータの切
り替えが行われたときに、AV分離される圧縮オーディ
オデータの時間軸に不連続が生じた場合にも、復号オー
ディオデータの再生データ量から取得した基準時間に従
って、オーディオ切り替え前と同様の同期制御方法によ
って同期再生が可能となる、オーディオ切り替え機能を
有することを特徴としている。
【0021】例えば、本発明に係るオーディオ・ビデオ
同期再生装置の一実施形態の構成のブロック図を示す図
1を参照して、本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再
生装置の作用について説明すると、PCMバッファ23
に蓄積されたPCMデータは、オーディオ再生制御部2
4で再生されスピーカ8に出力される。オーディオ再生
制御部24から再生されたPCMデータ(復号オーディ
オデータ)のデータ量は、オーディオカウンタ32でカ
ウントされ、この累積データ量からクロック生成部31
で基準時間が算出される。この基準時間に従って同期制
御部6でビデオデコーダ12の遅延状態、若しくは先行
状態を判別し同期制御を行う。
【0022】そして、データ記録装置1に記録された圧
縮AVデータに、圧縮オーディオデータが複数多重され
ている場合に、外部入力によりオーディオ切り替えが指
示されたときには、オーディオ切替制御部9はオーディ
オカウンタ32にカウントされたオーディオ切り替え前
のオーディオ再生データ量をリセットする。また、クロ
ック生成部31は、算出する基準時間の補正を行う。
【0023】この基準時間の補正により、オーディオ切
り替え後もクロック生成部31は、オーディオデータの
再生データ量によってオーディオ切り替え前と連続した
基準時間を算出することが可能となり、同期制御部6は
ビデオデコーダ12に対してオーディオ切り替え前と同
様の同期制御方法で同期再生を行わせることが可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るオーディオ・
ビデオ同期再生装置の実施形態について図面を参照して
説明する。図1に、本発明に係るオーディオ・ビデオ同
期再生装置の一実施形態の構成のブロック図を示す。
【0025】図1を参照すると、本発明に係るオーディ
オ・ビデオ同期再生装置の一実施形態は、まず、データ
記録装置1と、AV分離部2とを有する。データ記録装
置1は、少なくとも1以上のデジタル圧縮されたオーデ
ィオデータ、及びデジタル圧縮されたビデオデータを記
録する。AV分離部2は、データ記録装置1に記録され
た圧縮多重化データを、圧縮ビデオデータと圧縮オーデ
ィオデータとに分離する。なお、AV分離部2は、複数
の圧縮オーディオデータのうち、オーディオ切替制御部
9により指示されるオーディオデータのみを分離して出
力することができる。
【0026】AV分離部2から出力された圧縮ビデオデ
ータはビデオ処理部3で復号処理が施され、CRTモニ
タ7に表示される。また、AV分離部2から出力された
圧縮オーディオデータはオーディオ処理部4で復号処理
が施されスピーカ8に出力される。
【0027】ここで、図1に示されるように、ビデオ処
理部3は、圧縮ビデオデータを一時格納する圧縮ビデオ
バッファ11と、圧縮ビデオデータを復号するビデオデ
コーダ12と、復号されたビデオデータを一時格納する
フレームバッファ13と、CRTモニタ7への表示制御
を行うビデオ表示制御部14とを有する。
【0028】同様に、オーディオ処理部4は、圧縮オー
ディオデータを一時格納する圧縮オーディオバッファ2
1と、圧縮オーディオデータを復号するオーディオデコ
ーダ22と、復号されたオーディオデータ(以下、PC
Mデータともいう。)を一時格納するPCMバッファ2
3と、PCMデータの再生制御を行うオーディオ再生制
御部24とを有する。
【0029】そして、基準時間生成部5が、オーディオ
再生制御部24で再生されたPCMデータの再生データ
量に基づいて基準時間を生成する。
【0030】また、図1に示されるように、基準時間生
成部5は、再生されたPCMデータのデータ量をカウン
トするオーディオカウンタ32と、オーディオカウンタ
32にカウントされた累積データ量から基準時間を算出
するクロック生成部31とを有する。
【0031】また、図1に示される本発明に係るオーデ
ィオ・ビデオ同期再生装置の一実施形態は、同期制御部
6を有し、この同期制御部6は基準時間生成部5で生成
された基準時間に従ってビデオデコーダ12の遅延状
態、若しくは先行状態を判別し、ビデオデコーダ12に
おけるコマ落とし処理、若しくはウェイト処理を制御
し、オーディオとビデオとの同期再生制御を行う。
【0032】さらに、図1に示される本発明に係るオー
ディオ・ビデオ同期再生装置の一実施形態は、オーディ
オ切替制御部9を有し、このオーディオ切替制御部9は
外部入力によりオーディオ切り替え指示があった場合、
AV分離部2に対して分離する圧縮オーディオデータの
切り替えを指示する。さらにオーディオカウンタ32に
カウントされている、切り替え前のPCMデータの再生
データ量をリセットする。
【0033】次に、図1〜図7を参照して、図1に示さ
れる本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置の一
実施形態の動作について詳細に説明する。
【0034】まず、図2を参照して、図1に示される本
発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置の一実施形
態の再生動作に関する処理について説明する。図2に、
図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再
生装置の一実施形態の再生動作に関する処理のフローチ
ャートを示す。
【0035】ステップA1として、データ記録装置1か
ら多重化された圧縮AVデータを読み込み、AV分離部
2において圧縮ビデオデータと圧縮オーディオデータと
に分離し、圧縮ビデオデータは圧縮ビデオバッファ11
に、圧縮オーディオデータは圧縮オーディオバッファ2
1にそれぞれ格納する。
【0036】ここで、AV分離部2は、データ記録装置
1に記録された圧縮AVデータに圧縮オーディオデータ
が複数多重されている場合には、外部より指定されたイ
ンデックス(以下、IDとも記す。)と一致したIDが
付加した圧縮オーディオデータだけを分離する。本発明
に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置が適用される場
合は、このように、必ずしも圧縮オーディオデータが複
数多重されている場合に限定されるものではないが、圧
縮オーディオデータが複数多重されている場合に適用す
ることにより、さらに後述する本発明の効果が発揮され
ることとなる。
【0037】次に、ステップA2として、オーディオ処
理部4において、圧縮オーディオデータに関する復号処
理、及び再生処理を行う。
【0038】次に、ステップA3として、ビデオ処理部
3において、圧縮ビデオデータに関する復号処理、及び
表示処理を行う。
【0039】そしてステップA4として、データ記録装
置1に未処理のデータが残っているか否かの判定を行
い、残っている場合には(Yes)、ステップA1に戻
って同様の処理を繰り返し、残っていない場合には(N
o)、復号及び再生・表示処理を停止する。
【0040】ここで、図1に示される本発明に係るオー
ディオ・ビデオ同期再生装置の一実施形態では、オーデ
ィオ再生を絶え間なく連続して行うために、ステップA
1、A3、A4の処理途中であっても、圧縮オーディオ
データに関する復号処理の割り込みが発生した場合に
は、ステップA1、A3、A4の処理を中断してステッ
プA2の処理を実行する。
【0041】また、ステップA2においてオーディオデ
コーダ22で復号され、PCMバッファ23に一時格納
されたPCMデータはオーディオ再生制御部24で外部
出力装置であるスピーカ8に出力される。さらに、この
オーディオ再生制御部24から出力されたPCMデータ
の再生データ量はオーディオカウンタ32において逐次
カウントアップされる。
【0042】つまりオーディオカウンタ32には、再生
開始から出力したPCMデータの累積データ量がカウン
トされている。図1に示される一実施形態ではデータ量
をバイト単位でカウントしている。
【0043】次に、図3、及び図4を参照して、図1に
示される本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置
の一実施形態の基準時間生成に関する処理、及び基準時
間生成に関する概念を説明する。図3は、図1に示され
る本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置の一実
施形態の基準時間生成に関する処理のフローチャートで
あり、図4は、図1に示される本発明に係るオーディオ
・ビデオ同期再生装置の一実施形態の基準時間生成に関
する概念図である。
【0044】図3のフローチャートに示されるように、
基準時間生成部5は同期制御部6から基準時間の要求を
受けると、まずステップB1として、クロック生成部3
1がオーディオカウンタ32から、再生されたPCMデ
ータの累積データ量を取得する。
【0045】次にステップB2として、クロック生成部
31は、取得した累積データ量からオーディオの再生時
間を算出する(図4)。例えばPCMデータのデータ
形式が、サンプリング周波数44.1KHz、ステレオ
2チャンネル、1サンプル16ビットであったとする
と、=累積データ量[バイト]/(44100×16
/8[ビット]×2)なる演算式から算出できる。
【0046】次にステップB3として、同期制御部6が
ビデオデータとの同期制御に用いる基準時間を、クロ
ック生成部31から取得する。この際、クロック生成部
31は、オーディオデコーダ22から再生開始直後の先
頭の圧縮オーディオデータの理論的なデコード時間を
あらかじめ取得しておく。同じくクロック生成部31
は、ビデオデコーダ12から再生開始直後の先頭の圧縮
ビデオデータの理論的なデコード時間をあらかじめ取
得しておく。
【0047】そして、クロック生成部31はこれら理論
的なデコード時間の間の開始時間差を、=−な
る演算式から算出する。こうしてクロック生成部31は
オーディオの再生時間と、オーディオ及びビデオのデ
コード開始時間差との和、すなわち=+なる演
算式から基準時間を算出する。同期制御部6はクロッ
ク生成部31から取得した基準時間に基づいて、ビデ
オデコーダ12のデコードタイミングの制御を行う。
【0048】ここで、上記説明において用いられた、圧
縮オーディオデータの理論的なデコード時間、及び圧
縮ビデオデータの理論的なデコード時間としては、例
えば、デジタル圧縮に際して既知な規格として知られて
いる、MPEG(Moving Picture Experts Group)にお
いて用いられるような、多重化されて圧縮符号化された
AV信号のデータを同期して再生を実行するため、圧縮
時にAV信号におけるオーディオ成分信号とビデオ成分
信号とのそれぞれに付加される再生及び表示を実行する
時間情報を一例として挙げることができる。
【0049】次に、図5を参照して、図1に示される本
発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置の一実施形
態の同期制御方法の動作について説明する。図5に、図
1に示される本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生
装置の一実施形態の同期制御方法の動作概念図を示す。
【0050】図5に示されるように、同期制御部6はク
ロック生成部31から取得した基準時間と、ビデオデ
コーダ12における未デコードの次のフレームの理論的
なデコード時間とを比較し、デコード時間の遅延、若
しくは先行の判定を行う。即ち、圧縮ビデオ先頭のデコ
ード時間に基準時間を足した時間が、ビデオデコー
ダ12における未デコードの次のフレームの理論的なデ
コード時間よりも前の時間である場合は、この足した
時間から理論的なデコード時間までの時間が先行時間
である先行状態と判定し、圧縮ビデオ先頭のデコード時
間に基準時間を足した時間が、理論的なデコード時
間よりも後の時間である場合は、このデコード時間
から足した時間までの時間が遅延時間である遅延状態と
判定する。
【0051】ここで、ビデオデコーダ12における未デ
コードの次のフレームの理論的なデコード時間とは、
前述の説明のように、例えば、デジタル圧縮に際して既
知な規格として知られている、MPEG(Moving Pictu
re Experts Group)において用いられるような、多重化
されて圧縮符号化されたAV信号のデータを同期して再
生を実行するため、圧縮時にAV信号におけるオーディ
オ成分信号とビデオ成分信号とのそれぞれに付加される
再生及び表示を実行する時間情報により示される時間を
一例として挙げることができる。
【0052】そして、同期制御部6は、遅延状態の場合
は、遅延時間に相当するフレーム数のコマ落とし処理
を、先行状態の場合には先行時間に相当するウェイト処
理をそれぞれビデオデコーダ12に指示する。
【0053】ここでビデオデコーダ12においてコマ落
とし処理を実行する場合、例えば圧縮ビデオデータの圧
縮タイプによって優先順位をつけ、それ以降のフレーム
のデコードに参照フレームとして用いられることのない
フレームから優先的にコマ落としを実行する。
【0054】上述のコマ落としについて以下にさらに詳
細に説明する。コマ落としを実行するフレームについ
て、例えば符号化方式として、既存のフレーム間参照に
よる符号化方式であるMPEGが採用されているとす
る。
【0055】この場合のビデオ成分信号のデータは、何
枚かのフレームを一まとめにしたGOP(Group of Pic
ture)単位で構成され、GOPはIピクチャ(フレーム
内符号化画像の略称を示す。)、Pピクチャ(フレーム
間順方向予測符号化画像の略称を示す。)、Bピクチャ
(双方向予測符号化画像の略称を示す。)を組み合わせ
て構成されている。この構成を通常フレーム構成とよん
でいる。
【0056】Iフレームは参照ピクチャ無しでそれ自体
で伸張可能であり、なおかつそれ以降のフレームの伸張
時に参照されるキーフレームのことである。Pピクチャ
は、直前に伸張されたキーフレームを伸張時に参照フレ
ームとして使用し、なおかつそれ以降のフレームの伸張
時に参照されるキーフレームである。Bピクチャは、直
前に伸張されたキーフレームを伸張時に参照フレームと
して使用し、なおかつそれ以降のフレームを伸張時には
参照されないフレームのことである。
【0057】このようにキーフレームは他のピクチャに
参照されるピクチャであるため、キーフレームのコマ落
としを行ったときは、以降のPピクチャとBピクチャと
の伸張は実行できなくなり、次に出現するIピクチャの
手前までコマ落としを実行することになる。
【0058】従って、こうした事情により、既存のフレ
ーム間参照による符号化方式であるMPEGが採用され
ている場合は、同期制御部6におけるコマ落としは、コ
マ落としの優先順位をBピクチャ、Pピクチャ、Iピク
チャの順に行うことが好ましい。
【0059】次に、図1に示される本発明に係るオーデ
ィオ・ビデオ同期再生装置において、外部入力により、
複数のデジタル圧縮されたオーディオデータのうち、再
生されるべきオーディオデータが変更される場合の動作
について、図6、及び図7を参照して説明する。
【0060】図6は、図1に示される本発明に係るオー
ディオ・ビデオ同期再生装置の一実施形態における外部
入力によりオーディオ切り替えが指示された場合のオー
ディオ切り替え制御に関する処理のフローチャートであ
り、図7は、図1に示される本発明に係るオーディオ・
ビデオ同期再生装置の一実施形態のオーディオ切り替え
後の基準時間生成に関する概念図である。
【0061】図6のフローチャートに示されるように、
まず、オーディオ切替制御部9が外部入力によりオーデ
ィオ切り替え指示を受けると、ステップC1として、こ
れまでAV分離部2で分離していた旧IDに基づいた圧
縮オーディオデータの分離を停止するとともに、オーデ
ィオ処理部4における復号・再生処理を停止する。
【0062】次に、ステップC2として、オーディオカ
ウンタ32にカウントされているPCMデータの累積デ
ータ量を0にリセットする。
【0063】次に、ステップC3として、オーディオ切
替制御部9は、AV分離部2に切り替え後の新IDを指
示し、新IDによる圧縮オーディオデータの分離を再開
させる。
【0064】次に、ステップC4として、オーディオ処
理部4が、新IDに基づいて分離された圧縮オーディオ
データの復号・再生処理を再開する。
【0065】次に、ステップC5として、オーディオデ
コーダ22がID切り替え後の再生開始直後の先頭の圧
縮オーディオデータの理論的なデコード時間を検出しク
ロック生成部31に通知する。
【0066】ここで、ID切り替え後の再生開始直後の
先頭の圧縮オーディオデータの理論的なデコード時間と
しては、前述の説明のように、例えば、デジタル圧縮に
際して既知な規格として知られている、MPEG(Movi
ng Picture Experts Group)において付加されるよう
な、多重化されて圧縮符号化されたAV信号のデータを
同期して再生を実行するため、圧縮時にAV信号におけ
るオーディオ成分信号とビデオ成分信号とのそれぞれに
付加される再生及び表示を実行する時間情報により示さ
れる時間を一例として挙げることができる。
【0067】そして、ステップC6として、クロック生
成部31が、基準時間の補正を行う。
【0068】このステップC6における基準時間の補正
処理は、図7に示されるように、ステップC5において
検出したID切り替え後の再生開始直後の先頭の圧縮オ
ーディオデータの理論的なデコード時間で、これまでの
先頭の圧縮オーディオデータの理論的なデコード時間
を置き換えることにより行われる。この置き換えられた
理論的なデコード時間に基づいて、オーディオとビデ
オとの開始時間差を、=−なる演算式から算出
し直す。
【0069】そしてクロック生成部31はオーディオ切
り替え後の基準時間を、オーディオ切り替え後のオー
ディオの再生時間とオーディオ、ビデオのデコード開
始時間差との和、すなわち=+なる演算式から
切り替え前と同様にして算出する。
【0070】こうしてクロック生成部31からはオーデ
ィオ切り替え後もオーディオ切り替え前と連続した基準
時間が取得できる。従って同期制御部6は、オーディオ
切り替え前と切り替え後で変わることなく、クロック生
成部31から算出した基準時間に基づいて同期制御を継
続して行うため、複数のデジタル圧縮されたオーディオ
データを分離して再生する場合においても、切り替え後
の基準時間のずれを回避し、切り替え後の同期再生の精
度を向上させることができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の圧縮オーディオデータが多重された圧
縮AVデータの再生時においてオーディオの切り替えが
行われた場合に、圧縮AVデータから分離する圧縮オー
ディオデータを切り替えるだけでなく、復号オーディオ
データの再生データ量に基づいて取得している基準時間
の補正を行うため、AV分離される圧縮オーディオデー
タの時間軸に不連続が生じた場合にも、オーディオ切り
替え後の復号オーディオデータの再生データ量から、オ
ーディオ切り替え前と連続した基準時間の取得が可能で
あり、オーディオ切り替え後も切り替え前と全く同一の
同期制御方法によって、オーディオ・ビデオの同期再生
が行うことができ、複数のデジタル圧縮されたオーディ
オデータを分離して再生する場合においても、切り替え
後の基準時間のずれを回避し、切り替え後の同期再生の
精度を向上させることが可能なオーディオ・ビデオ同期
再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーディオ・ビデオ同期再生装置
の一実施形態の構成のブロック図である。
【図2】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態の再生動作に関する処理の
フローチャートである。
【図3】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態の基準時間生成に関する処
理のフローチャートである。
【図4】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態の基準時間生成に関する概
念図である。
【図5】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態の同期制御方法の動作概念
図である。
【図6】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態における外部入力によりオ
ーディオ切り替えが指示された場合のオーディオ切り替
え制御に関する処理のフローチャートである。
【図7】図1に示される本発明に係るオーディオ・ビデ
オ同期再生装置の一実施形態のオーディオ切り替え後の
基準時間生成に関する概念図である。
【図8】従来のオーディオ・ビデオ同期再生装置におけ
る、多重化された圧縮AVデータのデータ列と、AV分
離後の圧縮オーディオデータのデータ列の一例の概念図
である。
【図9】従来のオーディオ・ビデオ同期再生装置におけ
る、多重化された圧縮AVデータのデータ列と、AV分
離後の圧縮オーディオデータのデータ列の一例の概念図
である。
【符号の説明】
1 データ記録装置 2 AV分離部 3 ビデオ処理部 4 オーディオ処理部 5 基準時間生成部 6 同期制御部 7 CRTモニタ 8 スピーカ 9 オーディオ切替制御部 11 圧縮ビデオバッファ 12 ビデオデコーダ 13 フレームバッファ 14 ビデオ表示制御部 21 圧縮オーディオバッファ 22 オーディオデコーダ 23 PCMバッファ 24 オーディオ再生制御部 31 クロック生成部 32 オーディオカウンタ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデジタル圧縮されたオーディオデ
    ータ、及びデジタル圧縮されたビデオデータを復号して
    再生するオーディオ・ビデオ同期再生装置において、 前記オーディオデータを復号した復号オーディオデータ
    の再生切り替えが行われた際に、 前記切り替えられた復号オーディオデータの再生データ
    量に基づいて基準時間を取得し、 該基準時間に基づいて、前記ビデオデータを復号した復
    号ビデオデータと前記切り替えられた復号オーディオデ
    ータとの同期をとって再生実行することを特徴とするオ
    ーディオ・ビデオ同期再生装置。
  2. 【請求項2】 前記切り替えられた復号オーディオデー
    タの再生データ量に基づく基準時間Tが、 前記切り替えられた復号オーディオデータのデコード開
    始時刻T1と、 前記切り替えられた復号オーディオデータの再生データ
    量から算出される復号オーディオデータの再生時間T2
    と、 前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3とを用い
    て、 T=T2+T1−T3 により与えられることを特徴とする請求項1記載のオー
    ディオ・ビデオ同期再生装置。
  3. 【請求項3】 前記基準時間に基づく、前記ビデオデー
    タを復号した復号ビデオデータと前記切り替えられた復
    号オーディオデータとの同期をとっての再生実行が、 前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3に基準時
    間Tを足した時刻と、前記ビデオデータのうち、未だ復
    号されていない未デコードビデオデータのフレームのう
    ちの最古のデコード時刻とを比較し、 前記足した時刻が、前記最古のデコード時刻よりも前の
    時刻である場合は、該足した時刻から該最古のデコード
    時刻までの時間が先行時間である先行状態と判定して、
    該先行時間に相当する前記ビデオデータの復号のウェイ
    ト処理を実行し、 前記足した時刻が、前記最古のデコード時刻よりも後の
    時刻である場合は、該最古のデコード時刻から該足した
    時刻までの時間が遅延時間である遅延状態と判定して、
    該遅延時間に相当するフレーム数のコマ落とし処理を実
    行することを特徴とする請求項1又は2に記載のオーデ
    ィオ・ビデオ同期再生装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間に相当する遅延時間分のフ
    レーム数のコマ落とし処理が、 コマ落としの対象となるフレームに対して優先順位をつ
    けて、該優先順位の高いフレームからコマ落としを実行
    することを特徴とする請求項3記載のオーディオ・ビデ
    オ同期再生装置。
  5. 【請求項5】 デジタル圧縮されたビデオデータ、及び
    複数のデジタル圧縮されたオーディオデータとが圧縮多
    重化されて入力し、これをデジタル圧縮されたビデオデ
    ータと、複数のデジタル圧縮されたオーディオデータの
    うち、外部から指定されたインデックスに対応する指定
    オーディオデータとに分離して出力するAV分離手段
    と、 前記AV分離手段により分離された前記デジタル圧縮さ
    れたビデオデータを復号して復号ビデオデータとして出
    力するビデオデコーダと、 前記AV分離手段により分離された前記指定オーディオ
    データを復号して復号オーディオデータとして出力する
    オーディオデコーダと、 前記復号オーディオデータの再生制御を行うオーディオ
    再生制御手段と、 前記オーディオ再生制御手段において再生された復号オ
    ーディオデータの再生データ量を算出するオーディオカ
    ウンタと、 前記オーディオカウンタにおいて算出された再生データ
    量、前記ビデオデコーダにおける前記ビデオデータのデ
    コード開始時刻、及び前記オーディオデコーダにおける
    前記指定オーディオデータのデコード開始時刻に基づい
    て基準時間を算出するクロック生成手段と、 前記基準時間に基づいて、前記ビデオデコーダの動作を
    制御することにより、前記復号ビデオデータと前記復号
    オーディオデータとの再生同期をとる同期制御手段とを
    有することを特徴とするオーディオ・ビデオ同期再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記クロック生成手段における、 前記オーディオカウンタにおいて算出された再生データ
    量、前記ビデオデコーダにおける前記ビデオデータのデ
    コード開始時刻、及び前記オーディオデコーダにおける
    前記指定オーディオデータのデコード開始時刻に基づく
    基準時間Tが、 前記外部から指定されたインデックスに対応する指定オ
    ーディオデータのデコード開始時刻T1と、 前記外部から指定されたインデックスに対応する指定オ
    ーディオデータの再生データ量から算出される復号オー
    ディオデータの再生時間T2と、 前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3とを用い
    て、 T=T2+T1−T3 により与えられることを特徴とする請求項5記載のオー
    ディオ・ビデオ同期再生装置。
  7. 【請求項7】 前記同期制御手段における、 前記基準時間Tに基づく、前記ビデオデータを復号した
    復号ビデオデータと前記切り替えられた復号オーディオ
    データとの同期をとっての再生実行が、 前記復号ビデオデータのデコード開始時刻T3に基準時
    間Tを足した時刻と、前記ビデオデータのうち、未だ復
    号されていない未デコードビデオデータのフレームのう
    ちの最古のデコード時刻とを比較し、 前記足した時刻が、前記最古のデコード時刻よりも前の
    時刻である場合は、該足した時刻から該最古のデコード
    時刻までの時間が先行時間である先行状態と判定して、
    該先行時間に相当する前記ビデオデータの復号のウェイ
    ト処理を実行し、 前記足した時刻が、前記最古のデコード時刻よりも後の
    時刻である場合は、該最古のデコード時刻から該足した
    時刻までの時間が遅延時間である遅延状態と判定して、
    該遅延時間に相当するフレーム数のコマ落とし処理を実
    行することを特徴とする請求項5又は6に記載のオーデ
    ィオ・ビデオ同期再生装置。
  8. 【請求項8】 前記同期制御手段における、 前記遅延時間に相当する遅延時間分のフレーム数のコマ
    落とし処理が、 コマ落としの対象となるフレームに対して優先順位をつ
    けて、該優先順位の高いフレームからコマ落としを実行
    することを特徴とする請求項7記載のオーディオ・ビデ
    オ同期再生装置。
  9. 【請求項9】 前記指定オーディオデータを指定するた
    めの前記インデックスを入力するオーディオ切替制御手
    段を有し、 前記オーディオカウンタが、 前記オーディオ切替制御手段からの出力信号に基づき、 前記オーディオ再生制御手段において再生された復号オ
    ーディオデータの再生データ量の算出結果をリセットす
    ることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の
    オーディオ・ビデオ同期再生装置。
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