JP3094849B2 - 並列計算機およびその多段結合網 - Google Patents

並列計算機およびその多段結合網

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JP3094849B2
JP3094849B2 JP07154286A JP15428695A JP3094849B2 JP 3094849 B2 JP3094849 B2 JP 3094849B2 JP 07154286 A JP07154286 A JP 07154286A JP 15428695 A JP15428695 A JP 15428695A JP 3094849 B2 JP3094849 B2 JP 3094849B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/16Combinations of two or more digital computers each having at least an arithmetic unit, a program unit and a register, e.g. for a simultaneous processing of several programs
    • G06F15/163Interprocessor communication
    • G06F15/173Interprocessor communication using an interconnection network, e.g. matrix, shuffle, pyramid, star, snowflake
    • G06F15/17356Indirect interconnection networks
    • G06F15/17368Indirect interconnection networks non hierarchical topologies
    • G06F15/17393Indirect interconnection networks non hierarchical topologies having multistage networks, e.g. broadcasting scattering, gathering, hot spot contention, combining/decombining

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は並列計算機およびその多
段結合網に関し、特に、プロセッサノード相互間を高い
信頼性をもって接続する並列計算機およびその多段結合
網に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の並列計算機に於いては、多段結合
網(相互結合網)を用いてノード間を結合する構成がと
られていた。このような相互結合網に関しては、特開昭
63−124162号公報に記載がある。しかしなが
ら、上記公報に記載の相互結合網では、結合網に障害が
発生した場合、通信ルートによってはデッドロックが発
生する可能性があり、障害箇所を迂回できない場合があ
った。その為、高い信頼性を得るのに、例えば、相互結
合網を2面設け、更に、各ノードの入出力ポートを2重
化し、片方の入出力ポートを片面の相互結合網に接続
し、他方の入出力ポートを他面の相互結合網に接続して
いた。そして、片面の相互結合網に障害が発生した場合
は、他面の相互結合網を使用して通信を行うことで、デ
ッドロックの発生による通信の途絶を回避していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記相
互結合網を2面設ける従来技術では、高い信頼性を得る
為に通常より2倍のハードウェアを伴ってしまい、低コ
ストが要求される計算機には不向きという問題があっ
た。そして、相互結合網の規模は並列計算機におけるノ
ード数に比例するため、今後、ノード数の増加が予想さ
れることを考えると、相互結合網の2重化によるハード
量の増加を押さえることは重要な課題となっている。
【0004】本発明の目的は比較的少ないハードウェア
量で高い信頼性を得、且つ従来技術の並列計算機と同等
の通信性能を得ることのできるノード間相互結合網およ
び当該相互結合網を用いた並列計算機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、それぞれが入出力ポートを2つ有するN(N:正整
数)個のノードからなる並列計算機に用いられる、前記
ノードを相互接続するクロスバスイッチの複数ステージ
からなる並列計算機の多段結合網を次のように構成す
る。多段結合網において、クロスバスイッチは夫々M
(M:正整数)個の入出力ポートを有し、多段結合網の
第1ステージに2×〈N/M〉(〈A〉はA以上の最小
の整数値を表わす)個のクロスバスイッチを有し、ノー
ドの一つ手前にある最終ステージに2×〈N/M〉個の
クロスバスイッチを有し、第1ステージの互いに異なる
クロスバスイッチの入力ポートは、任意の前記ノードの
2つの出力ポートに、それぞれ接続され、最終ステージ
の互いに異なるクロスバスイッチの出力ポートは、任意
のノードの2つの入力ポートに、それぞれ接続され、第
1ステージの各クロスバスイッチの少なくとも〈M/
2〉個の各出力ポートから前記最終ステージのクロスバ
スイッチの少なくとも一つの入力ポートへ至る通信経路
を有するように構成する。
【0006】
【作用】上記構成によれば、複数のノード間を接続する
多段結合網(相互結合網)は、各プロセッサノードが有
する2つの出力ポートに対して第1ステージの異なるク
ロスバスイッチを提供でき、また、各プロセッサノード
が有する2つの入力ポートに対しても最終ステージの異
なるクロスバスイッチを提供できる。
【0007】また、第1ステージの各クロスバスイッチ
の少なくとも〈M/2〉個の各出力ポートは、前記最終
ステージのクロスバスイッチの少なくとも一つの入力ポ
ートに至る経路を有し、即ち、第1ステージから最終ス
テージまでは複数の経路を有することになる。従って、
送信元ノードから送信先ノードへパケットを転送する
際、送信元ノードの出力ポートから網内の第1ステージ
のクロスバスイッチまでが2重化、第1ステージのクロ
スバスイッチから最終ステージのクロスバスイッチまで
が複数ルート、網内の最終ステージのクロスバスイッチ
から送信先ノードの入力ポートまでが二重化されてお
り、高い信頼性を提供できる。なお、第1ステージのス
イッチから最終ステージのスイッチまでは、複数ルート
であればよく、必ずしも同じ構成の網を二重化した形で
の複数ルートである必要性はない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0009】本発明で示す並列計算機は、複数のノード
と、各ノードを相互接続する多段結合網で構成されてい
る。多段結合網は、クロスバスイッチが複数段組み合わ
せられて構成される多段の結合網である。前記クロスバ
スイッチは、M(Mは正整数)個の入出力ポートを有し
ている。
【0010】並列計算機の全ノード数はN個であり、 N=2**n(nは正整数)−−−−−−−−−−−−−−(式1) として表現する。ここで、2**nは、2のn乗を示
す。(明細書中で、**はべき乗を示すものとする。) また、クロスバスイッチのポート数Mは、 M=2**m(mは正数値)−−−−−−−−−−−−−−(式2) で表現する。このクロスバスイッチは、M個の入力ポー
ト、M個の出力ポート、M個のスイッチを有しており、
任意の未使用入出力ターミナル間では待つことなく接続
できる。したがって、多段結合網の段数をk段(kステ
ージ)とすると、 M**k−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(式3) 個のノード間を相互接続する多段結合網が構成される。
【0011】今、N個のノードがk段の上記クロスバス
イッチで相互接続されると考えると、k段のクロスバス
イッチで接続されるノード数は並列計算機の全ノード数
以上であることが必要であるから、 N≦M**k−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(式4) を満足する必要がある。(式4)に(式1)および(式
2)を代入すると、 2**n≦2**(mk)−−−−−−−−−−−−−−−(式5) が成立する。従って、 n≦mk−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(式6) 故に、 k≧n/m−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(式7) となる。
【0012】従って、N個のノードを有する並列計算機
を、M個の入出力ポートを有するクロスバスイッチを複
数段組み合わせて接続する場合には、その段数は、少な
くとも、n/m以上の最小の整数値である必要がある。
本明細書中では、式〈n/m〉をもって、n/m以上の
最小の整数値を表現するものとする。今、並列計算機の
全ノード数を16(=N)個、1つのクロスバスイッチ
の入出力ポート数を4とすると、16=2**n=2*
*4であり、16=4**m=4**2であるから、
〈n/m〉=〈4/2〉=2となり、クロスバスイッチ
の段数は2となる。
【0013】以下、本発明の実施例に於いては、2**
4(=16)個のノード(並列計算機のプロセッサノー
ド)を有する並列計算機について説明する。
【0014】図1は、本発明を適用した、2**4(=
16)個のノード1(図1中で破線で囲まれた部分が1
つのノードである。説明上、16個のノードを、ノード
番号0からノード番号15により区別する。そして、各
ノードは、2進数表現で示される4ビット(ノード数1
6だから4ビット)のノードアドレスを有するものとす
る。)と、それらのノードを相互結合する、〈4/2〉
+1(=3)段(E段、X段、Y段)のクロスバスイッ
チ(M個の入出力ポートを有する)からなる多段結合網
とで構成される並列計算機を示す。〈4/2〉に更に1
を加算しているのは、多段結合網の段数を増やすこと
で、多段結合網の冗長性を増し、ルート数を増やしてい
る。これにより、障害時のルートの選択枝を増やしてい
る。以下の実施例では段数を1段増やす場合について説
明するが冗長性をどの程度増すかによって、増やす段数
を変えても良い。なお、各ノード1は、前記したように
図1に於いて破線で囲まれた部分であり、図中での表現
上、出力側o(out)と、入力側i(in)を分けて
図示している。
【0015】図2は、各ノード(並列計算機のプロセッ
サノード)の内部構成を示した詳細図であり、図1の各
破線で囲まれた部分に対応する。ノードは、多段結合網
から信号を受け取る2つの入力ポートi0、i1を有し
ており、夫々入力信号線1i0、1i1が接続される。
またノード1には、多段結合網へ信号を送出する2つの
出力ポートo0、o1を有しており、夫々出力信号線1
o0、1o1が接続される。また、ノード1は、並列計
算機での演算を実行する演算ユニット100、ローカル
メモリ(一般的な記憶装置の意味で用いる)105、ク
ロスバスイッチとの間で信号線を介して信号を送受信す
る通信ユニット115、および、バス110を有する。
通信ユニット、演算ユニット、及び、ローカルメモリは
バス110によって接続され、このバスによりデータ等
が相互に転送される。また、入力ポートi0、i1から
通信ユニット115へ信号を送出する信号線120、1
21、通信ユニットから出力ポートo0、o1へ信号を
送信する信号線122、123を有する。
【0016】図3は、本発明に於けるクロスバスイッチ
を表わす。クロスバスイッチは、入力ポートおよび出力
ポートを夫々2**2(=4)個持っている。各クロス
バスイッチの各入力ポートには、入力ポート番号0、
1、2、3(2進数表現だと00、01、10、11)
が付けられ、夫々入力信号線9i0、9i1、9i2、
9i3が接続される。また各出力ポートには、出力ポー
ト番号0、1、2、3(2進数表現だと00、01、1
0、11)が付けられ、夫々出力信号線9o0、9o
1、9o2、9o3が接続される。
【0017】以下、図1に示される、2**4(=1
6)個のノードと、〈4/2〉+1(=3)段のステー
ジからなる多段結合網とで構成される並列計算機につい
て説明する。ノード1は、該多段結合網に於いてデータ
の送受信を行う部分であり、出力ポート部1o、ノード
の入力ポート部を1iで表わす。この実施例では各ノー
ドに0から順番に2**4−1(=15)のノード番号
を与えている。
【0018】図1の2で示される列は、多段結合網の第
1ステージ、即ち、ノード1から信号が送出された場合
に最初に入力されるクロスバスイッチのステージであ
る。この第1ステージのクロスバスイッチの数は、次の
ように決定される。ノード数がN(=2**n)であ
り、1つのクロスバスイッチのポート数がM(=2**
m)であるから、必要最低限のクロスバスイッチの個数
は、〈N/M〉個である。ここで、〈N/M〉はN/M
以上の最小の整数値である。
【0019】更に、本発明では、ノードと第1ステージ
のクロスバスイッチの間の信号線に冗長度を持たせるた
めに、第1ステージのクロスバスイッチを2×〈N/
M〉個設ける構成とする。ここで、各ノードが有する2
つの出力ポートは、それぞれ、別のクロスバスイッチに
接続され、その結果、任意のノードは必ず2つの出力ル
ートを有することになる。従って、図1に於いては、ノ
ード数がN=2**n=16で、クロスバスイッチの入
出力ポート数がM=2**m=4であるから、第1ステ
ージで必要なクロスバスイッチの個数は、2×〈(2*
*n)/(2**m)〉=2**(n−m+1)=2*
*(4−2+1)=8個となる。図1では、列2の上か
ら順番に、EXB00、EXB10、EXB01、EX
B11、EXB02、EXB12、EXB03、EXB
13と表わしている。
【0020】図1の3で示される列は、該多段結合網の
第2ステージ、即ち、ノードとは直接接続されないクロ
スバスイッチから構成されるステージ(中間ステージ)
である。このステージは、〈N/M〉=(2**m)/
(2**n)=2**(4−2)=4個のクロスバスイ
ッチで構成され、上から順番にYXB0、YXB1、Y
XB2、YXB3と表している。ノードと直接には接続
されないこのステージでは、クロスバスイッチの冗長構
成はとらない。
【0021】図1の4で示される列は、該多段結合網の
第3ステージ、即ち、当該クロスバスイッチからの出力
が並列計算機のノードへ入力されるところのステージ
(ノードに入力される1つ手前のステージ、最終ステー
ジ)であり、これらのクロスバスイッチは、並列計算機
のノードの入力ポートに接続される。最終ステージのク
ロスバスイッチの個数は、ノード数がN(=2**n)
であり、1つのクロスバスイッチのポート数がM(=2
**m)であるから、〈N/M〉個が必要最低限である
が(〈N/M〉はN/M以上の最小の整数値)、更に、
本発明では、最終ステージのクロスバスイッチとノード
の間の信号線に冗長度を持たせるために、最終ステージ
のクロスバスイッチを2×〈N/M〉個設けている。な
お、ノードが有する2つの入力ポートは、最終ステージ
(信号がノードに入力される1つ手前のステージ)の別
々のクロスバスイッチに接続され、任意のノードは信号
を受信するために、必ず2つの入力ルートを有すること
になる。図1の4で示される列は、クロスバスイッチの
2**(4−2+1)(=8)個のクロスバスイッチで
あり、上から順番にXXB00、XXB10、XXB0
1、XXB11、XXB02、XXB12、XXB0
3、XXB13と表している。
【0022】図1のノード番号0からノード番号3の各
ノードの出力ポートo0に接続されている出力信号線1
o0は、夫々、EXB00の各入力ポートに1対1対応
で接続される。即ちEXB00の入力信号線9i0、9
i1、9i2、9i3は、夫々、ノード番号0からノー
ド番号3の各ノードの出力信号線1o0と同じ信号線と
なる。一方、ノード番号0からノード番号3の各ノード
の出力ポートo1に接続されている出力信号線1o1は
夫々、EXB10の各入力ポートに1対1で接続され
る。即ちEXB10の入力信号線9i0、9i1、9i
2、9i3は夫々、ノード番号0からノード番号3の各
ノードの出力信号線1o1と同じ信号線となる。また、
ノード番号4からノード番号7、ノード番号8からノー
ド番号11、ノード番号12からノード番号15の各ノ
ードの出力ポートも、ノード番号0からノード番号3の
ノードの各ポートと同様に夫々、EXB01、EXB1
1、EXB02、EXB12、EXB03、EXB13
に接続される。上記構成においては、1つのノードが有
する2つの出力ポートは、それぞれ別のクロスバスイッ
チに接続されることになる。従って、各ノードが有する
2つの出力ポートの内、片方の出力ポートは、EXB0
0、EXB01、EXB02、または、EXB03のい
ずれかのクロスバスイッチに接続され、他方の出力ポー
トは、EXB10、EXB11、EXB12、または、
EXB13のいずれかのクロスバスイッチに接続され
る。即ち、各ノードは、多段結合網へ信号を送出するル
ートは必ず2つ有することになり、かつ、2つの送出ル
ートの先に接続される第1ステージのクロスバスイッチ
はルート毎に異なることになる。従って、第1ステージ
のクロスバスイッチに障害が発生した場合、当該クロス
バスイッチに接続されるノードは、別のクロスバスイッ
チへ信号を送出することができる。
【0023】また、第1ステージのクロスバスイッチの
内、EXB00、EXB01、EXB02、及び、EX
B03の各出力信号線9o0は夫々、YXB0の各入力
ポートに1対1で接続される。即ちYXB0の入力信号
線9i0、9i1、9i2、9i3は夫々、EXB0
0、EXB01、EXB02、EXB03の各出力信号
線9o0と同じ信号線となる。また、EXB00、EX
B01、EXB02、及び、EXB03の各出力信号線
9o1は、YXB1の各入力ポートに1対1で接続され
る。即ちYXB1の入力信号線9i0、9i1、9i
2、9i3は夫々、EXB00、EXB01、EXB0
2、EXB03の出力信号線9o1と同じ信号線とな
る。同様に、第1ステージのクロスバスイッチの内、E
XB10、EXB11、EXB12、及び、EXB13
の各出力信号線9o0は、YXB2の各入力ポートに1
対1で接続され、EXB10、EXB11、EXB1
2、及び、EXB13の各出力信号線9o1は、YXB
3の各入力ポートに1対1でに接続される。
【0024】次に、中間ステージのクロスバスイッチの
内、YXB0とYXB1の出力信号線9o0は夫々、最
終ステージのクロスバスイッチXXB00の入力ポート
に1対1で接続される。即ちXXB00の入力信号線9
i0、9i1は、夫々、クロスバスイッチYXB0とY
XB1の出力信号線9o0と同じ信号線となる。同様
に、クロスバスイッチYXB0とYXB1の各出力信号
線9o1、クロスバスイッチYXB0とYXB1の各出
力信号線9o2、及び、クロスバスイッチYXB0とY
XB1の各出力信号線9o3は、それぞれ、最終ステー
ジのクロスバスイッチXXB01、XXB02、及び、
XXB03の各入力ポートに1対1に接続される。ま
た、中間ステージの内クロスバスイッチの内、YXB2
とYXB3の各出力信号線9o0は夫々、最終ステージ
のクロスバスイッチXXB10の入力ポートに1対1で
接続される。即ちXXB10の入力信号線9i0、9i
1は、夫々、クロスバスイッチYXB2とYXB3の出
力信号線9o0と同じ信号線となる。同様に、クロスバ
スイッチYXB2とYXB3の各出力信号線9o1、ク
ロスバスイッチYXB2とYXB3の各出力信号線9o
2、及び、クロスバスイッチYXB2とYXB3の各出
力信号線9o3は、それぞれ、最終ステージのクロスバ
スイッチXXB11、XXB12、及び、XXB13の
各入力ポートに1対1に接続される。
【0025】次にまた、EXB00の出力信号線9o
2、9o3は夫々、XXB00の入力ポートに1対1で
接続される。即ち、XXB00の入力信号線9i2、9
i3は夫々、EXB00の出力信号線9o2、9o3と
同じ信号線となる。同様に、EXB10、EXB01、
EXB11、EXB02、EXB12、EXB03、E
XB13の出力信号線9o2、9o3も同様に夫々、X
XB10、XXB01、XXB11、XXB02、XX
B12、XXB03、XXB13の入力ポートに1対1
で接続される。
【0026】次にまた、最終ステージのクロスバスイッ
チXXB00の出力信号線9o0、9o1、9o2、9
o3は夫々、ノード番号0からノード番号3の各ノード
の入力ポートi0に接続される。即ちノード番号0から
ノード番号3の各ノードの入力信号線1i0は夫々、X
XB00の出力信号線9o0、9o1、9o2、9o3
と同じ信号線となる。またXXB10の出力信号線9o
0、9o1、9o2、9o3は夫々、ノード番号0から
ノード番号3の各ノードの入力ポートi1に接続され
る。即ちノード番号0からノード番号3の各ノードの入
力信号線1i1は夫々、XXB10の出力信号線9o
0、9o1、9o2、9o3と同じ信号線となる。同様
に、XXB01、XXB11、XXB02、XXB1
2、XXB03、XXB13も夫々、ノード番号4から
ノード番号7、ノード番号8からノード番号11、ノー
ド番号12からノード番号15の各ノードの対応する入
力ポートに接続される。したがって、各ノードは、多段
結合網から信号を受信するルートは必ず2つ有すること
になり、かつ、2つの受信ルートの元に接続される最終
ステージのクロスバスイッチは、受信ルート毎に異なる
ことになる。従って、最終ステージのクロスバスイッチ
に障害が発生した場合、当該クロスバスイッチに接続さ
れるノードは、別のクロスバスイッチから信号を受信す
ることができる。
【0027】以上の多段結合網の構成によれば、各ノー
ドは、その入力ポートおよび出力ポートに於いて、送信
ルート及び受信ルートをそれぞれ2本づつ有している。
そして、その2つのルートの多段結合網側では、物理的
に異なる別のクロスバスイッチに接続されるので、他方
のクロスバスイッチが障害になっても他方のクロスバス
イッチを使用することで、ルートを確保することができ
る。また、第1ステージのクロスバスイッチと最終ステ
ージのクロスバスイッチ間においても、必ず2つ以上の
ルートを有することになり、かつそれぞれのルート上で
は別のクロスバスイッチを経由する。従って、発ノード
が着ノードへ信号を転送する場合、必ず、迂回ルートが
存在する。
【0028】次に該多段結合網およびノードに於けるル
ーティング方法について述べる。
【0029】図4は、本実施例の多段結合網に於けるノ
ード間通信用の通信パケット500を表わす。通信パケ
ット500は、パケットの先頭に置かれ、ルーティング
データを格納するルーティングフィールド510、52
0、530と、および、転送データを格納するデータフ
ィールド550とから構成される。EXBルーティング
フィールド510はクロスバスイッチEXB(第1ステ
ージのクロスバスイッチを示す)で選択すべき出力ポー
トを示し、YXBルーティングフィールド520はクロ
スバスイッチYXB(第2ステージのクロスバスイッチ
を示す)で選択すべき出力ポートを示し、XXBルーテ
ィングフィールド530はクロスバスイッチXXB(最
終ステージのクロスバスイッチを示す)で選択すべき出
力ポートを示す。
【0030】EXBルーティングフィールド510は2
ビットから構成され、送信元ノードにて設定される。最
上位ビットは、転送元ノードと転送先ノードの接続関係
を示す情報を表示するビットである。転送先ノードが、
当該転送元ノードが接続されているE段(第1ステー
ジ)のクロスバスイッチに接続されているノードである
場合、転送元ノードは、当該関係を示す「1」を前記最
上位ビットにセットする。また、転送先ノードが、当該
転送元ノードが接続されている以外のE段(第1ステー
ジ)のクロスバスイッチに接続されているノードである
場合、転送元ノードは、当該関係を示す「0」を最上位
ビットにセットする。
【0031】「1」がセットされた場合、第1ステージ
のクロスバスイッチEXBは、中間ステージのクロスバ
スイッチを介さずに、ノードから入力されたパケット
を、最終ステージであるクロスバスイッチXXBへ直接
結ばれた信号線を用いて直接ルーティングを行う。
「0」がセットされた場合、EXBは、中間ステージの
クロスバスイッチへノードから入力されたパケットを送
出する(ルーティングを行う)。なお、各ノードは、転
送先ノードと自ノードの多段結合網における接続関係
(多段結合網のクロスバスイッチとの接続関係)を、ノ
ード内の記憶装置内に記憶しているものとする。
【0032】一方、EXBルーティングフィールドの最
上位ビットを除く下位のビットには、「0」または
「1」が格納される。このビットは、最上位ビットの
「0」または「1」により選択されたルートが複数存在
するとき、この複数ルートの中から何れのルートを選択
するかに用いられる。例えば、最上位ビットが「0」で
中間ステージのクロスバスイッチを経由する場合、クロ
スバスイッチEXB00は、下位のビットが「0」なら
ばクロスバスイッチYYB0を経由するルート、下位の
ビットが「1」ならばクロスバスイッチYYB1を経由
するルートを選択するという様に使用する。この値は、
パケットの転送元ノード番号、パケットの転送先ノード
番号、乱数、結合網の通信負荷バランスの何れか、若く
はそれらの組み合わせ等により、例えば、前記複数のル
ートが均等に使用されるように決定される。また、通常
は、常に片方の値を設定し、ルート上に通信線異常やク
ロスバスイッチの障害等が発生した場合、他方の値を設
定し、迂回するようにしても良い。
【0033】YXBルーティングフィールド520に
は、クロスバスイッチYXBの出力ポート番号を示す値
が設定され、クロスバスイッチYXBは、この値を参照
することによって出力ポートを決定する。この値は、送
信元ノードにて設定される値であり、例えば、転送先ノ
ード番号を2進数で表わした場合の4ビット中の上位2
ビットの値が設定される。または、前記ノード番号の上
位2ビットの値を、クロスバスイッチYXBが理解しや
すい適当な情報に変換して得られるデコード値が設定さ
れる。
【0034】XXBルーティングフィールド530に
は、クロスバスイッチXXBの出力ポート番号を示す値
が設定され、クロスバスイッチXXBは、この値を参照
することによって出力ポートを決定する。この値は、送
信元ノードにて設定される値であり、例えば、転送先ノ
ード番号を2進数で表わした場合の4ビット中の下位2
ビットの値が設定される。または、前記ノード番号の下
位2ビットの値を、クロスバスイッチXXBが理解しや
すい適当な値に変換して得られるデコード値が設定され
る。
【0035】以上、クロスバスイッチにおけるルーティ
ングについて述べたが、一方、各ノードに於いては、次
のようにしてパケットを送出する送信ルートを決定する
ルーティングが行われる。各ノードは、使用する出力ポ
ートはパケットの転送元ノード番号、パケットの転送先
ノード番号、乱数、結合網の通信負荷バランスの何れ
か、若くはそれらの組み合わせにより、各ノードにある
二つの出力ポートの内いずれかを決定する。
【0036】次に該多段結合網に於ける正常時の具体的
な通信方法について述べる。
【0037】(A)正常な多段結合網において、任意ノ
ード間で1対1通信する場合 (1)パケットをノード番号3のノードからノード番号
7のノードへ転送する場合 まず、ノード番号3の演算ユニット100は、転送先ノ
ード(ノード番号7)が、転送元ノード(ノード番号
3)が接続される初段(第1ステージ)のクロスバスイ
ッチ(EXB00、EXB10)と異なる初段(第1ス
テージ)クロスバスイッチ(EXB01、EXB11)
に接続されているので、バス110を通して、2ビット
のEXBルーティングフィールド510の最上位ビット
に、「0」を設定し、更に、EXBルーティングフィー
ルド510の最下位ビットには、例えば、乱数を発生さ
せた結果「0」を設定する。
【0038】また、ノード番号3の演算ユニット100
は、YXBルーティングフィールド520に、転送先ノ
ードのノード番号7を2進数で表した「0111」の上
位2ビットをデコードした値「0100」を設定する。
ここで、デコード値である「0100」における上位ビ
ットからの「1」のビット位置がクロスバスイッチの出
力ポート番号に対応するものとする。従って、YXBル
ーティングフィールドの値の「0100」は、クロスバ
スイッチYXBの出力ポート番号1に対応する。
【0039】また、ノード番号3の演算ユニット100
は、XXBルーティングフィールド530に、転送先ノ
ードのノード番号7を2進数で表わした「0111」の
下位2ビットの値をデコードした値「0001」を設定
する。従って、XXBルーティングフィールドの値の
「0001」は、クロスバスイッチXXBの出力ポート
番号3に対応する。そして、転送するデータをデータフ
ィールドに格納することにより、図4に記載されるパケ
ット500をローカルメモリ105に生成する。
【0040】次に、ノード番号3の演算ユニット100
は、乱数を発生させた結果にしたがい、パケット500
を送信するのに使用する出力ポートを決定する(ここで
は、出力ポートo0を使用するものとする)。バス11
0を通して通信ユニット115に使用する出力ポートo
0を指定し、パケット500の転送指示をする。通信ユ
ニット115は、演算ユニット100からパケット50
0の転送指示を受けると、バス110を通して、ローカ
ルメモリ105から転送すべきパケット500を読み出
し、指定された出力ポートo0から出力信号線1o0を
通してEXB00に読み出したパケット500を転送す
る。
【0041】クロスバスイッチEXB00は、ノード番
号3のノードからパケット500を転送されると、パケ
ット500のEXBルーティングフィールド510の値
「00」を確認し、出力ポート0を選択し、出力ポート
0の出力信号線9o0を通して、出力信号線9o0と接
続されているクロスバスイッチYXB0にパケット50
0を転送する。
【0042】クロスバスイッチYXB0は、EXB00
からパケット500を転送されると、パケット500の
YXBルーティングフィールド520の値「0100」
を確認し、出力ポート1を選択し、出力ポート1の出力
信号線9o1を通して、出力信号線9o1と接続されて
いるXXB01にパケット500を転送する。
【0043】クロスバスイッチXXB01は、YXB0
からパケット500を転送されると、パケット500の
XXBルーティングフィールド530の値「0001」
を確認し、出力ポート3を選択し、パケット500を出
力ポート3の出力信号線9o3を通して、出力信号線9
o3と接続されているノード番号7のノードにパケット
500を転送する。
【0044】(2)ノード番号3のノードからノード番
号1のノードへパケットを転送する場合 まず、ノード番号3の演算ユニット100は、転送先ノ
ード(ノード番号1)が、転送元ノード(ノード番号
3)が接続される初段の(第1ステージの)クロスバス
イッチ(EXB00、EXB10)に接続されているの
で、バス110を通して、2ビットのEXBルーティン
グフィールド510の最上位ビットに「1」を設定し、
更に、EXBルーティングフィールド510の最下位ビ
ットには、例えば、乱数を発生させた結果「0」を設定
する。また、ノード番号3の演算ユニット100は、Y
XBルーティングフィールド520に、転送先ノードの
ノード番号1を2進数で表わした0001の上位2ビッ
トをデコードした値「1000」を設定する。また、ノ
ード番号3の演算ユニット100は、XXBルーティン
グフィールド530に、転送先ノードのノード番号1を
2進数で表わした0001の下位2ビットをデコードし
た値「0100」を設定する。そして、転送するデータ
をデータフィールドに格納することにより、図4に記載
されるパケット500をローカルメモリ105に生成す
る。
【0045】次に演算ユニット100は乱数を発生させ
た結果、使用する出力ポートをo1とし、バス110を
通して通信ユニット115に使用する出力ポートo1を
指定し、パケット500の転送指示をする。通信ユニッ
ト115は演算ユニット100からパケット500の転
送指示を受けると、バス110を通して、ローカルメモ
リ105から転送すべきパケット500を読み出し、指
定された出力ポートo1から出力信号線1o1を通して
EXB10に読み出したパケット500を転送する。
【0046】クロスバスイッチEXB10は、ノード番
号3のノードからパケット500を転送されると、パケ
ット500のEXBルーティングフィールド510の値
「10」を確認し、出力ポート2を選択し、出力ポート
2の出力信号線9o2を通して、出力信号線9o2と接
続されているXXB10にパケット500を転送する。
【0047】クロスバスイッチXXB10は、EXB1
0からパケット500を転送されると、パケット500
のXXBルーティングフィールド530の値「010
0」を確認し、出力ポート1を選択し、パケット500
を出力ポート1の出力信号線9o1を通して、出力信号
線9o1と接続されているノード番号1のノードにパケ
ット500を転送する。
【0048】(B)正常な多段結合網において、任意ノ
ードから全ノードへブロードキャストする場合 ノード番号3のノードから全ノードへのブロードキャス
トを行う場合を例に説明する。ブロードキャストを行う
ノード番号3のノードの演算ユニット100は、転送先
ノードが、転送元ノード(ノード番号3)と接続されて
いる第1ステージのクロスバスイッチと異なる第1ステ
ージのクロスバスイッチに接続されているノードである
ため(ブロードキャストであるから他クロスバスイッチ
に接続されるノードが存在する)、当該関係を示す
「0」を、2ビットのEXBルーティングフィールド5
10の最上位ビットにバス110を通して設定する。ま
た、EXBルーティングフィールド510の最下位ビッ
トに、クロスバスイッチYXBでの出力ポートを指定す
る値(例えば、乱数を発生させた結果「0」)を設定す
る。また、YXBルーティングフィールド520の全ビ
ットに「1」を、XXBルーティングフィールド530
の全ビットに「1」を格納する。これにより、クロスバ
スイッチYXBおよびXXBは、受信したパケットを複
写して全てのルートへ送信することになる。更に、転送
するデータをデータフィールドに格納することにより、
図4に記載されるパケット500をローカルメモリ10
5に生成する。
【0049】次に転送元ノード(ノード番号3)の演算
ユニット100は、乱数を発生させた結果に基づいて、
使用する出力ポートをo0とし、バス110を通して通
信ユニット115に使用する出力ポートo0を指定し、
パケット500の転送指示をする。通信ユニット115
は演算ユニット100からパケット500の転送指示を
受けると、バス110を通して、ローカルメモリ105
から転送すべきパケット500を読み出し、指定された
出力ポートo0から出力信号線1o0を通してEXB0
0に読み出したパケット500を転送する。
【0050】次にまた、クロスバスイッチEXB00
は、ノード番号3のノードからパケット500を転送さ
れると、パケット500のEXBルーティングフィール
ド510の値「00」を確認し、出力ポート0を選択
し、出力ポート0の出力信号線9o0を通して、出力信
号線9o0と接続されているYXB0にパケット500
を転送する。
【0051】更に、クロスバスイッチYXB0は、EX
B00からパケット500を転送されると、パケット5
00のYXBルーティングフィールドの値「1111」
を確認し、全出力ポート0、1、2、3の出力信号線9
o0、9o1、9o2、9o3を通して、各出力信号線
と接続されているクロスバスイッチXXB00、XXB
01、XXB02、XXB03(最終ステージの全ての
クロスバスイッチ)に、パケット500を複写し転送す
る。
【0052】更にまた、各クロスバスイッチXXBは、
YXB0からパケット500を転送されると、パケット
500のXXBルーティングフィールドの値「111
1」を確認し、全出力ポート0、1、2、3の出力信号
線9o0、9o1、9o2、9o3を通して、夫々各出
力信号線と接続されているノード番号0から3、ノード
番号4から7、ノード番号8から11、および、ノード
番号12から15の各ノードに、パケット500を複写
し転送する。
【0053】以上、正常時における具体的な通信方法に
ついて述べた。次に該多段結合網に障害が発生した場合
の通信方法を具体例を挙げて説明する。
【0054】(A)障害のある多段結合網において、任
意ノード間で1対1通信する場合 (4)パケットをノード番号3のノードからノード番号
7のノードへ転送する際、クロスバスイッチEXB10
に障害が有る場合 まず、送信元ノード(ノード番号3)は、送信するパケ
ット500を、前述の正常時の多段結合網を用いてパケ
ットを送信する(1)の場合と同様にして、ローカルメ
モリ上に生成する。次に、送信元ノード(ノード番号
3)は、第1ステージのクロスバスイッチにパケット5
00を送信するのに使用する出力ポートを決定する必要
があるが、第1ステージのクロスバスイッチEXB10
に障害があり、EXB10を使用できないため、正常な
クロスバスイッチEXB00に接続された出力ポートo
0を選択し、バス110を通して通信ユニット115に
出力ポートo0を使用するよう指示し、パケット500
の転送指示をする。その後、通信ユニット115は、前
記(1)の場合と同様に処理する。また、クロスバスイ
ッチEXB00、YXB0、および、XXB01も前記
(1)の場合と同様にパケット500の転送処理を行
う。
【0055】即ち、送信元ノード(ノード番号3)は、
多段結合網の第1ステージのクロスバスイッチEXB0
0及びEXB01の両方が正常な場合は、乱数の発生結
果等によりどちらのクロスバスイッチへパケットを送信
するか、即ち出力ポートを決定するが、出力先のクロス
バスイッチに障害がある場合は正常な方のクロスバスイ
ッチへ接続されている出力ポートを選択する。なお、各
ノードは、クロスバスイッチの障害等を、クロスバスイ
ッチとの定期的なメッセージ(クロスバスイッチの状態
を示すメッセージ)の交換、またはその交換の途絶、ノ
ードとクロスバスイッチ間の障害通知線による通知、多
段結合網全体を管理する網管理装置装置等からの通知等
により、適時検出しているものとする。
【0056】(5)パケットをノード番号3のノードか
らノード番号7のノードへ転送する際、クロスバスイッ
チYXB0に障害が有る場合 ノード番号3のノードの演算ユニット100は、パケッ
ト送信のため、ルーティングフィールドを生成する。こ
の際、2ビットのEXBルーティングフィールド510
の最下位ビットに、第2ステージのクロスバスイッチを
指定する値を格納する必要があるが、YXB0に障害が
あり、YXB0が使用できないため、ノード番号3のノ
ードの演算ユニット100は、前記最下位ビットに、ク
ロスバスイッチYXB1に接続された出力ポートを指定
する「1」を格納する。他のパケットフィールドへの設
定は、前述の正常時の多段結合網を用いてパケットを送
信する(1)の場合と同様である。この結果、EXBル
ーティングフィールド510の値は「01」となる。ま
た、ノードから第1ステージへのクロスバスイッチへの
パケットの送出も、前述の正常時の多段結合網を用いて
パケットを送信する(1)の場合と同様であり、生成さ
れたパケット500は、指定された出力ポートo0から
出力信号線1o0を通してクロスバスイッチEXB00
に転送される。
【0057】クロスバスイッチノードEXB00は、ノ
ード番号3のノードからパケット500を転送される
と、EXBルーティングフィールド510の値「01」
の最上位ビットが「0」であるから、第2ステージのク
ロスバスイッチへパケットを送信することを決定し、更
に、EXBルーティングフィールド510の値「01」
の最下位ビットが「1」であるから、自クロスバスイッ
チEXB00の出力ポート1を選択し、出力ポート1の
出力信号線9o1を通して、出力信号線9o1と接続さ
れているYXB1にパケット500を転送する。その後
の処理は、前述の正常時の多段結合網を用いてパケット
を送信する(1)の場合と同様である。
【0058】即ち、送信元ノード(ノード番号3)にお
いて、第2ステージのクロスバスイッチを指定する値
(EXBルーティングフィールド510の最下位ビッ
ト)に、正常なクロスバスイッチYXB1に接続された
出力ポートを指定する「1」を格納すれば、多段結合網
は、障害クロスバスイッチ、即ち、障害ルートを経由し
ないので、必ず、パケットが送信先ノードへ届けられ
る。なお、各ノードは、クロスバスイッチの障害等を、
前述のように適時検出しているものとする。
【0059】(6)パケットをノード番号3のノードか
らノード番号7のノードへ転送する際、クロスバスイッ
チEXB10およびクロスバスイッチYXB0に障害が
有る場合 ノード番号3の演算ユニット100は、パケットを送信
するため、ルーティングフィールドを生成する。この
際、ノード番号3の演算ユニット100は、YXB0に
障害があり、YXB0が使用できないため、第2ステー
ジのクロスバスイッチを指定する値(EXBルーティン
グフィールド510の最下位ビット)に、正常なクロス
バスイッチYXB1に接続された出力ポートを指定する
「1」を格納する。他のパケット内のフィールドへの設
定は、前述の正常時の多段結合網を用いてパケットを送
信する(1)の場合と同様である。
【0060】次に、ノード番号3の演算ユニット100
は、EXB10が使用できない為、使用する出力ポート
をo0とし、バス110を通して通信ユニット115に
出力ポートo0を使用するよう指示し、パケット500
の転送指示をする。通信ユニット115は演算ユニット
100からパケット500の転送指示を受けると、バス
110を通して、ローカルメモリ105から転送すべき
パケット500を読み出し、指定された出力ポートo0
から出力信号線1o0通してEXB00に読み出したパ
ケット500を転送する。その後の、多段結合網内での
クロスバスイッチでの動作は、前述した(5)クロスバ
スイッチYXB0に障害が有る場合の、パケットをノー
ド番号3のノードからノード番号7のノードへ転送する
際の動作と同様である。
【0061】上記(4)、(5)、(6)の様に多段結
合網のクロスバスイッチに障害が発生した場合、送信元
ノードは障害箇所を回避するよう各ルーティングフィー
ルドを設定することで、ノード間通信を行う行うことが
できる。上記(4)、(5)、(6)では、1対1通信
の場合について説明したが、ブロードキャスト通信に於
いても、障害箇所であるクロスバスイッチを回避するよ
う各ルーティングフィールドを設定することで、1対1
通信と同様に障害箇所を回避した通信ができる。
【0062】以上の例からこの実施例では、任意のノー
ド間で1対1通信において、まず、ノードが2つの出力
ポートを有するので2通りの通信経路があり、且つ、第
1ステージのクロスバスイッチEXBに於いて2**
(2−1)(=2)通りの通信経路があるので、つま
り、2×2の合計4通りの通信経路が存在する。従っ
て、任意のノード間で1対1通信を行う場合4通りの通
信経路から選択することができる。言い換えれば、1つ
の通信経路に障害が発生しても他の通信経路を使用する
ことで、ノード間の通信を行うことができる。
【0063】また、出力ポート(又は入力ポート)が同
一のクロスバスイッチに接続されているノード相互間で
の1対1通信では、ノードの出力ポートが接続されてい
る第1ステージのクロスバスイッチEXBとノードの入
力ポートが接続されている最終ステージのXXBとを直
接接続している2**(2−1)(=2)通りの通信経
路も存在するので、先の4通りに上記2通りを加算した
合計6通りの通信経路が存在することを示している。従
って、出力ポート(又は入力ポート)が同一のクロスバ
スイッチに接続されているノード相互間での1対1通信
を行う場合、合計6通りの通信経路から選択することが
できる。
【0064】本発明の多段結合網の構成を、一般形式と
して次のように説明できる。
【0065】入出力ポートを有するノード数の個数をN
個、クロスバスイッチの入出力ポート数をM個とする
と、多段結合網の各ステージで必要なクロスバスイッチ
の最小個数は、ノード数をクロスバスイッチの入出力ポ
ート数で割って求められる値以上の最小の整数値、即
ち、〈N/M〉個となる。今、ノード数N=2**n
(n:正整数)個、クロスバスイッチの入出力ポート数
M=2**m(m:正整数)個とすると、前述のよう
に、多段結合網で必要な最小ステージは〈n/m〉とな
る。また、各ステージで必要なクロスバスイッチの個数
は、N/M=(2**n)/(2**m)=2**(n
−m)個となる。
【0066】この状態で、本発明では、発ノードから着
ノードまでの通信路の信頼性を向上させるために、ま
ず、各ノードの入出力ポートを2つ設け、クロスバスイ
ッチの段数(ステージ数)を1段増やし〈n/m〉+1
とし、更に、第1ステージとノードの1つ手前にあるス
テージ(第〈n/m〉+1ステージ)のクロスバスイッ
チの数を2倍の2×〈N/M〉とする。
【0067】そして、各ノードの2つの出力ポートの内
の片方1つを多段結合網の第1ステージにある2×〈N
/M〉個の半分の〈N/M〉個のクロスバスイッチの入
力ポートに1対1で接続し、前記各ノードの残り片方の
出力ポートを多段結合網の第1ステージにある残り半分
の〈N/M〉個のクロスバスイッチの入力ポートに1対
1で接続する。
【0068】また、各ノードの2つの入力ポートの内の
片方1つを多段結合網の第〈n/m〉+1ステージにあ
る2×〈N/M〉個の半分の〈N/M〉個のクロスバス
イッチの出力ポートに1対1で接続し、前記各ノードの
残り片方の入力ポートを多段結合網の第〈n/m〉+1
ステージにある残り半分の〈N/M〉個のクロスバスイ
ッチの出力ポートに1対1で接続する。
【0069】更に、多段結合網の第1ステージにある各
クロスバスイッチの出力ポート数の半分である2**
(m−1)個の出力ポートの夫々を、第2ステージにあ
る異なるクロスバスイッチの入力ポートに1対1で接続
し、多段結合網の第〈n/m〉ステージにある各クロス
バスイッチの出力ポートの夫々を、第〈n/m〉+1ス
テージにある異なるクロスバスイッチの入力ポートに1
対1で接続し、多段結合網の結合網の第2ステージにあ
るクロスバスイッチの出力ポートから第〈n/m〉ステ
ージにあるクロスバスイッチの入力ポートまでに於いて
は、各ステージにあるクロスバスイッチの各出力ポート
の夫々を、次のステージにある異なるクロスバスイッチ
の一つの入力ポートに1対1で接続する。
【0070】更にまた、各ノードの出力ポートに接続さ
れている前記第1ステージにある各クロスバスイッチの
残り半分の2**(m−1)個の出力ポートと、前記各
ノードの入力ポートが接続されている第〈n/m〉+1
ステージの各クロスバスイッチの残り半分の2**(m
−1)個の入力ポートとを1対1に直接接続する。
【0071】更にまた、上記多段結合網を構成する際、
第2ステージから第〈n/m〉ステージまでを次のよう
に限定して構成することもできる。第2ステージから第
〈n/m〉ステージまでにおいては、クロスバスイッチ
を2**(n−m−1)個づつ2グループ(Eグループ
及びFグループ)に分け、分けたグループ相互間では接
続が無いものとする。そして、各ノードの2つの出力ポ
ート(A出力ポートおよびB出力ポートとする)のそれ
ぞれに接続されている第1ステージの各クロスバスイッ
チの内、各ノードのA出力ポートに接続されている各ク
ロスバスイッチの2**(m−1)個の出力ポートそれ
ぞれを、第2ステージにあるEグループの異なるクロス
バスイッチの入力ポートに1対1で接続し、同様に、前
記各ノードのB出力ポートに接続されている各クロスバ
スイッチの2**(m−1)個の出力ポートそれぞれ
を、第2ステージにあるFグループの異なるクロスバス
イッチの入力ポートに1対1で接続する。また、各ノー
ドの2つの入力ポート(C入力ポートおよびD入力ポー
トとする)のそれぞれに接続されている第〈n/m〉+
1ステージの各クロスバスイッチの内、各ノードのC入
力ポートに接続されている異なるクロスバスイッチの2
**(m−1)個の入力ポートのそれぞれに、第〈n/
m〉ステージにあるEグループの2**(n−m−1)
個のクロスバスイッチの出力ポートを1対1で接続し、
同様に、前記各ノードのD入力ポートに接続されている
異なるクロスバスイッチの2**(m−1)個の入力ポ
ートのそれぞれに、第〈n/m〉ステージにあるFグル
ープの2**(n−m−1)個のクロスバスイッチの出
力ポートを1対1で接続する。更に、多段結合網の第2
ステージにあるクロスバスイッチの出力ポートから第
〈n/m〉ステージにあるのクロスバスイッチの入力ポ
ートまでの接続に於いては、各ステージにあるEグルー
プに属する2**(n−m−1)個のクロスバスイッチ
の各出力ポートの夫々を、次のステージに属するEグル
ープの2**(n−m−1)個のクロスバスイッチの異
なるクロスバスイッチの入力ポートに1対1で接続す
る。同様の接続をFグループのクロスバスイッチに対し
ても行う。
【0072】上記構成を有する多段結合網では、任意の
ノード間で1対1通信を行う場合、まず、各ノードの出
力ポートで2通りの通信経路を選択でき、更に、第1ス
テージのクロスバスイッチで、出力ポート数2**mの
半分の数の2**(m−1)通りの通信経路を選択でき
るため、合計、2×2**(m−1)=2**m個の通
信経路を提供することができる。したがって、該多段結
合網で構成された並列計算機は、第1ステージと第〈n
/m〉+1ステージの間の多段結合網に障害が該発生し
た場合だけでなく、ノードの出力ポートと第1ステー
ジ、及び最終ステージとノードの入力ポートとの間に障
害が発生した場合でも、その障害部を回避して通信する
ことが可能である。その為、該多段結合網を用いた並列
計算機においては、プロセッサノード間の通信経路を多
く提供することができ、信頼性が高くなる。その結果、
高い信頼性が要求される商業用途、例えば、金融関係等
の商業用途に適する。
【0073】なお、上記構成例では、ステージ数とし
て、〈n/m〉+1ステージを有する多段結合網での例
を示したが、〈n/m〉ステージを有する多段結合網に
於いても、第1ステージと第〈n/m〉ステージを前述
の様に2重化し、第1ステージのクロスバスイッチの出
力ポートの半数を第〈n/m〉ステージのクロスバスイ
ッチの入力ポートと直接接続し、更に残りの出力ポート
及び入力ポートを前述と同様にして接続することによっ
て、通信路を一部複数化でき、信頼性を上げる効果を得
られる。
【0074】次に、データ送信パケットと、ノード番
号、クロスバスイッチでの送出ポートの選択関係を、一
般形式として次のように表現することができる。
【0075】任意のノード相互間で1対1通信を行う際
に、2**n個のノードに、「0」から順番に「2**
n−1」のノード番号を付ける。転送するパケットは、
転送するデータ(図4の550に相当)の先頭に、当該
多段結合網のステージ数に等しい〈n/m〉+1個の、
各ステージでのクロスバスイッチの出力ポートを選択す
るための情報を乗せる出力ポート選択領域(図4では、
510、520、530に相当)を設けた構成とする。
ここで、一つ目の出力ポート選択領域は、多段結合網の
第1ステージのクロスバスイッチが選択すべき出力ポー
ト番号を示すmビットの領域とする。また、i(i:正
整数、1<i≦〈n/m〉+1)個目の出力ポート選択
領域は、転送先のノード番号を2進数で表わした値(n
ビット)をmビットづつ複数のブロックに分割し、前記
値の最下位ビットから数えて〈n/m〉+2−i番目の
ブロックのmビットをデコードした値を格納する領域と
する。送信側のノードは、前記ルーティング領域に所定
の値が設定されたパケットを出力ポートを通して該多段
結合網に送出する。多段結合網の第1ステージのクロス
バスイッチは、受信した該パケットの一つ目の出力ポー
ト選択領域を参照し、そこに格納されている値に従って
当該受信パケットを出力する出力ポートを選択し、その
出力ポートと接続している次のクロスバスイッチへ該パ
ケットを送出する。また、第iステージのクロスバスイ
ッチは、受信した該パケットのi番目の出力ポート選択
領域を参照し、そこに格納されている値に従って当該受
信パケットを出力する出力ポートを選択し、その出力ポ
ートと接続している次のクロスバスイッチ、若くはノー
ドに該受信パケットを送出する。これにより、データパ
ケットを送信元ノードから送信先ノードへ、通信経路を
決定しながら転送することができる。
【0076】また、更に具体的に、同一のクロスバスイ
ッチに接続されているノード相互間で通信を行う場合
は、前記の一つ目の出力ポート選択領域であるmビット
中の最上位ビットに、当該同一という関係を示す「1」
を格納することとし、一方、異なるクロスバスイッチに
接続しているノード相互間で通信を行う場合は、mビッ
ト中の最上位ビットに、当該異なるという関係を示す
「0」を格納する。そして、多段結合網の第1ステージ
のクロスバスイッチは、受信した該パケットの一つ目の
出力ポート選択領域を参照し、mビット中の最上位ビッ
トが「1」ならば、第〈n/m〉+1ステージのクロス
バスイッチと直接接続している出力ポートを選択し、一
方、mビット中の最上位ビットが「0」ならば、次のス
テージのクロスバスイッチと接続している出力ポートを
選択する。これにより、上記示した多段結合網におい
て、第1ステージのクロスバスイッチは、転送先ノード
が直結された第〈n/m〉+1ステージのクロスバスイ
ッチに接続されている場合には、直接、第〈n/m〉+
1ステージのクロスバスイッチへ必ず送信するので、転
送元から転送先へのデータパケットの転送が中間ステー
ジにおけるパケット中継による遅れがなくなる。
【0077】以上、一般形式で本発明のネットワーク構
成及びルーティング方法を述べた。更に、本ネットワー
ク構成は、次のように観ることもできる。
【0078】本発明を適用する対象となるネットワーク
は、N(Nは正整数)個のノードを相互に接続する多段
スイッチから構成され、更に、送信元ノードから当該送
信元ノードが接続されたネットワーク内の第1段のスイ
ッチまでの出力ルートが1本であり、送信先ノードが接
続されたネットワーク内の最終段のスイッチから当該送
信先ノードまでの入力ルートが1本であり、且つ、当該
送信元ノードが接続されたネットワーク内の第1段のス
イッチから当該送信先ノードが接続された最終段のネッ
トワーク内スイッチまでの中継ルートは1本である。
【0079】上記ネットワークに、本願発明を適用する
と次のようになる。まず、当該送信元ノードが接続され
たネットワーク内の第1段のスイッチから当該送信先ノ
ードが接続された最終段のネットワーク内スイッチまで
の中継ルートが1つしかない多段スイッチ構成のネット
ワークおいて、多段スイッチの段数を少なくとも1段増
やすことで、第1段のスイッチから最終段のスイッチま
での中継ルートを複数ルートとする。次に、送信元ノー
ドの出力ポートおよび送信先ノードの入力ポートをそれ
ぞれ二重化し、第1段のスイッチ及び最終段のスイッチ
をそれぞれ二重化し、送信元ノードの二重化した出力ポ
ートのそれぞれを二重化した第1段のそれぞれのスイッ
チへ1対1に接続し、送信先ノードの二重化した入力ポ
ートのそれぞれを二重化した最終段のスイッチのそれぞ
れと1対1に接続することで、送信元ノードから第1段
のスイッチまでと、最終段のスイッチから送信先ノード
までを2重化する。更に、前記複数化した中継ルートを
分割し、分割したそれぞれのルート群を、二重化した第
1段のスイッチのそれぞれと、二重化した最終段のスイ
ッチのそれぞれへ割り付けたネットワークであるといえ
る。
【0080】このネットワークは、送信元ノードの出力
ポートから第1段のスイッチまでの出力ルートと第1段
のスイッチとを二重化され、かつ、最終段のスイッチと
最終段のスイッチから送信先の入力ポートまでの入力ル
ートが二重化されるので、信頼性が高くなる。また、こ
の構成は、当該送信元ノードが接続されたネットワーク
内の第1段のスイッチから当該送信先ノードが接続され
た最終段のネットワーク内スイッチまでの中継ルートが
1つしかない多段スイッチ構成のネットワークを単純に
2面設けて二重化した多段スイッチ構成と比較して、多
段スイッチ網の段数を1段多くとる必要があるが、第1
段および最終段のスイッチを除いたスイッチである中継
段のスイッチの二重化を一切必要としない、即ち、中継
段のスイッチ数に変化がないので、その分、効率的に、
送信元ノードから送信先ノードへのルートを二重化する
ことができる。
【0081】以上、本願発明のネットワーク構成につい
て説明した。以下、本願発明のネットワークと従来のネ
ットワーク構成の比較を示す。
【0082】まず、本実施例の多段結合網による相互結
合方式と、従来の代表的な相互結合方式を二重化した場
合のスイッチ素子数を比較する(ここで、スイッチ素子
数は、p入力p出力のスイッチの場合、pと定義する。
例えば、図3ではスイッチ数は4となる)。比較対象と
して、格子状結合、完全クロスバスイッチ結合(格子状
結合において、更に、中継を必要とするノード間に直接
接続ルートを設定した結合)、トーラス結合、および、
従来の技術で挙げた特開昭63−124162に記載さ
れる方式の相互結合を取り上げる。比較は、上記比較対
象網を単純に2面設けてルートを二重化した場合と、本
実施例における多段結合による場合との、全通信経路上
に存在するスイッチ素子数で行う。簡単の為B×B個の
ノード数をそれぞれの結合網で接続する場合を考える。
この場合、スイッチ素子数は次のようになる。 格子状結合 2×(5B**2−12B+16) 完全クロスバスイッチ結合 2×B**4 トーラス結合 2×5B**2 特開昭63−124162にある方式の相互結合 2×5B**2 本実施例 5B**2 ここで、B**nは、Bのn乗を示す。例として、Bを
64とすると、スイッチ素子数は夫々次のようになる。 格子状結合 39456個 完全クロスバスイッチ結合 33554432個 トーラス結合 40960個 特開昭63−124162にある方式の相互結合 40960個 本実施例 20480個 即ち、並列計算機のネットワーク構成に関し、ノードの
出力ポート及び入力ポートを二重化し、ノードの一方の
出力ポートと他方の出力ポートを別々の網構成要素に接
続し、また、一方の入力ポートと他方の入力ポートを別
々の網構成要素に接続することで、網とノードとの間の
通信の信頼性を向上させ、これによりノードとノードの
間の通信の信頼性を向上させることを考えると、本発明
の相互結合方式は、前述の相互結合方式と比べて、少な
いハードウエア量でこれを実現することができるといえ
る。前述の結合方式は、上記述べた形で通信網の信頼性
を高めようとすると、網形状の関係上、単純二重化の方
法しか考えることができず、その結果、上記示したスイ
ッチ数が必要となる。
【0083】次に、本発明の多段結合網の場合と、ノー
ド間を接続するのに必要最低限の段数で構成された多段
結合網を2面設けた場合とを比較する。今、ノード数を
2**n個、クロスバスイッチの入出力ポート数(即ち
スイッチ数)を2**m個とすると、スイッチ数は、 (A)必要最低限の段数で構成された多段結合網を2面
設けた場合 必要最低限の多段結合網のスイッチ数は、 (ステージ数)×(クロスバスイッチ数/ステージ数)×(スイッチ数/クロス バスイッチ数) =(n−m)×2**(n−m)×2m 従って、2面構成の必要最低限の多段結合網のスイッチ
数は、 2×(n−m)×2**(n−m)×2m−−−−−−−−−(式8) となる。また、ルート数は、必要最低限の多段結合網を
2面構成としただけであるから、1対1通信を行えるル
ート数は「2」−−−(式9)となる。
【0084】(B)本発明の多段結合網の場合 本発明の多段結合網のスイッチ数は、 ((中間段にあるクロスバスイッチ数)+(初段と最終段にあるクロスバスイッ チ数))×(スイッチ数/クロスバスイッチ数) =((中間段のステージ数)×(クロスバスイッチ数/ステージ数)+(初段+ 最終段(のステージ数))×(クロスバスイッチ数/ステージ数))×(スイッ チ数/クロスバスイッチ数) =((n−m−1)×2**(n−m)+2×2**(n−m+1))×2m −−−−−−−−−−(式10) となる。また1対1通信を行えるルート数は、「2**
m」−−(式11)となる。
【0085】(式8)を(式10)で割った値が1より
大きくなる条件は、n>m+3となる。なお、n=m+
3の場合は、スイッチ数は等しくなる。また、(式1
1)を(式9)で割った値は、2**(m−1)であ
り、mは少なくとも1以上であるから、2**(m−
1)は常に1以上となり、本願発明のルート数が少なく
なることはない。従って、本願発明は、n>m+3を満
足する場合、必要最低限の多段結合網を2面構成とした
網より、少ないスイッチ数で複数ルートを提供すること
ができ、経済的な多段結合網を提供することができる。
通常、並列計算機では、ノード数の増加に対するクロス
バスイッチ内のスイッチ数の増加の割合は小さいので、
今後の並列計算機システムでは十分n>m+3を満足す
る。また、通常の並列計算機でのクロスバスイッチ内の
スイッチ数を考えるとmは2以上であり、ルート数も2
より大きくなり、必要最低限の多段結合網を2面構成と
した網より信頼性が高くなる。
【0086】例えば、m=3、n=m+3=6(故にノ
ード数は64)とした場合、スイッチ数は、必要最低限
の多段結合網を2面構成とした網と本願発明の網構成で
は等しいが、ルート数は、必要最低限の多段結合網を2
面構成とした網では2本であるが、本願発明では2**
m=8本となり、その信頼性は飛躍的に向上する。見方
を変えれば、ノード数が2**n個、ノード間を接続す
るネットワークを構成する複数のクロスバスイッチの各
クロスバスイッチ内のスイッチ数が2**m個である並
列計算機において、本願発明のネットワークは、当該ネ
ットワークを必要最低限の多段結合網を2面設けて構成
とした場合と同じスイッチを用いて構成した場合、個々
のノード間のルート数が2**(m−1)倍となるネッ
トワークということができる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、並列計算機の多段結合
網に於いて、発ノードの出力ポート、発ノードの出力ポ
ートから第1ステージのクロスバスイッチまでのルー
ト、及び、第1ステージのクロスバスイッチが二重化さ
れており、また、最終ステージのクロスバスイッチ、最
終ステージのクロスバスイッチから着ノードまでのルー
ト、及び、着ノードの入力ポートが二重化されており、
更に、第1ステージのクロスバスイッチから最終ステー
ジのクロスバスイッチまでのルートが複数化されている
ので、発ノードから着ノードまで複数の通信ルートを提
供でき、その結果、一つの通信ルートが障害になっても
他方の通信ルートで通信を続行できるなど、高い信頼性
を有する多段結合網を提供することができる。この際、
第1ステージのスイッチから最終ステージのスイッチま
では、複数ルートであればよく、必ずしも同じ構成の網
を二重化した形での複数ルートである必要性はない。従
って、第1ステージから最終ステージまでの間の中間ス
テージは比較的自由に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける多段結合網の構成を示す図であ
る。
【図2】ノードの構成を示す図である。
【図3】クロスバスイッチの構成を示す図である。
【図4】通信パケットの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ノード 2、3、4 クロスバスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/173 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が入力ポート及び出力ポートをそれ
    ぞれ2つ有するN(N:正整数)個のノードを相互接続
    する多段結合網において、 前記多段結合網は、それぞれが複数のスイッチを含んで
    いる複数のステージを互いに接続して構成され、各スイ
    ッチはそれぞれM(M:正整数)個の入力ポート及び出
    力ポートを有し、前記複数のステージは、ステージに含
    まれる各スイッチの出力ポートが前記ノードの入力ポー
    トに接続される第1ステージと、ステージに含まれる各
    スイッチの出力ポートが前記ノードの入力ポートに接続
    される最終ステージとを含み、前記第1ステージ及び前
    記最終ステージはそれぞれ2×〈N/M〉(〈N/M〉
    はN/M以上の最小の整数値を表わす)個のスイッチを
    備え、 各ノードの2つの出力ポートはそれぞれ前記第1ステー
    ジの相異なるスイッチの入力ポートに接続され、2つの
    入力ポートはそれぞれ前記最終ステージの相異なるスイ
    ッチの出力ポートに接続されることを特徴とする多段結
    合網。
  2. 【請求項2】 前記複数のステージは、前記第1ステー
    ジと前記最終ステージとの間を接続する少なくとも1つ
    の中間ステージを含み、前記中間ステージは〈N/M〉
    個のスイッチを備え、前記中間ステージの各スイッチの
    それぞれの入力ポートは前記第1ステージの相異なるス
    イッチの出力ポートに接続され、それぞれの出力ポート
    は前記最終ステージの相異なるスイッチの入力ポートに
    接続されることを特徴とする請求項1記載の多段結合
    網。
  3. 【請求項3】 前記第1ステージの各スイッチの少なく
    とも1つの出力ポートは、前記最終ステージの任意のス
    イッチの少なくとも一つの入力ポートに直接接続される
    ことを特徴とする請求項2記載の多段結合網。
  4. 【請求項4】 各々が入力ポート及び出力ポートをそれ
    ぞれ2つ有する複数のノードを相互接続する多段結合網
    において、 前記多段結合網は、それぞれが複数のスイッチを含んで
    いる複数のステージを互いに接続して構成され、前記複
    数のステージは、ステージに含まれる各スイッチの出力
    ポートが前記ノードの入力ポートに接続される第1ステ
    ージと、ステージに含まれる各スイッチの出力ポートが
    前記ノードの入力ポートに接続される最終ステージと、
    前記第1ステージと前記最終ステージとの間を接続する
    少なくとも1つの中間ステージとを含み、前記第1ステ
    ージ及び前記最終ステージは前記中間ステージが備える
    スイッチの個数の2倍の個数のスイッチを備え、 各ノードの2つの出力ポートはそれぞれ前記第1ステー
    ジの相異なるスイッチの入力ポートに接続され、2つの
    入力ポートはそれぞれ前記最終ステージの相異なるスイ
    ッチの出力ポートに接続され、前記中間ステージの各ス
    イッチのそれぞれの入力ポートは前記第1ステージの相
    異なるスイッチの出力ポートに接続され、それぞれの出
    力ポートは前記最終ステージの相異なるスイッチの入力
    ポートに接続されることを特徴とする多段結合網。
  5. 【請求項5】 前記多段結合網は2**n(n:正整
    数、**:べき乗を示す)個のノードを相互接続するも
    のであり、各スイッチはそれぞれ2**m(m:正整
    数)個の入力ポート及び出力ポートを有し、前記複数の
    ステージは少なくとも〈n/m〉+1段のステージを含
    み、前記第1ステージ及び最終ステージは2**(n−
    m+1)個のスイッチを備え、前記中間ステージである
    第2ステージから第〈n/m〉ステージまでの各ステー
    ジは2**(n−m)個のスイッチを備え、前記第2ス
    テージの各スイッチのそれぞれの入力ポートは前記第1
    ステージの相異なるスイッチの出力ポートに接続され、
    前記第〈n/m〉ステージの各スイッチのそれぞれの出
    力ポートは前記最終ステージの相異なるスイッチの入力
    ポートに接続され、前記第2ステージから前記第〈n/
    m〉ステージまでは、各ステージの各スイッチのそれぞ
    れの出力ポートは次段のステージのスイッチの入力ポー
    トに接続されることを特徴とする請求項4記載の多段結
    合網。
  6. 【請求項6】 各々が入力ポート及び出力ポートをそれ
    ぞれ2つ備える複数のプロセッサノードと、前記複数の
    プロセッサノードを相互接続する多段結合網からなる並
    列計算機において、 前記多段結合網は、それぞれが複数のスイッチを含んで
    いる複数のステージを互いに接続して構成され、前記複
    数のステージは、ステージに含まれる各スイッチの出力
    ポートが前記ノードの入力ポートに接続される第1ステ
    ージと、ステージに含まれる各スイッチの出力ポートが
    前記ノードの入力ポートに接続される最終ステージと、
    前記第1ステージと前記最終ステージとの間を接続する
    少なくとも1つの中間ステージとを含み、前記第1ステ
    ージ及び前記最終ステージはそれぞれ前記中間ステージ
    が備えるスイッチの個数の2倍の個数のスイッチを備
    え、各プロセッサノードの2つの出力ポートはそれぞれ
    前記第1ステージの相異なるスイッチの入力ポートに接
    続され、2つの入力ポートはそれぞれ前記最終ステージ
    の相異なるスイッチの出力ポートに接続され、前記中間
    ステージの各スイッチのそれぞれの入力ポートは前記第
    1ステージの相異なるスイッチの出力ポートに接続さ
    れ、それぞれの出力ポートは前記最終ステージの相異な
    るスイッチの入力ポートに接続されることを特徴とする
    並列計算機。
  7. 【請求項7】 前記第1ステージの各スイッチの少なく
    とも1つの出力ポートは、前記最終ステージの任意のス
    イッチの少なくとも一つの入力ポートに直接接続される
    ことを特徴とする請求項6記載の並列計算機。
  8. 【請求項8】 前記並列計算機はN(N:正整数)個の
    プロセッサノードを有し、前記多段結合網は前記N個の
    プロセッサノードを相互接続し、各スイッチはそれぞれ
    M(M:正整数)個の入力ポート及び出力ポートを備
    え、前記第1ステージ及び最終ステージはそれぞれ2×
    〈N/M〉(〈N/M〉はN/M以上の最小の整数値を
    表す)個のスイッチを備え、前記中間ステージは〈N/
    M〉個のスイッチを備える。
  9. 【請求項9】 各プロセッサノードは前記多段結合網を
    介して他のプロセッサノードにパケットを転送し、各パ
    ケットは、各ステージ毎に設けられ、各ステージのスイ
    ッチにおいて受信したパケットを送出すべき出力ポート
    を示す情報を格納する複数のルーティングフィールド
    と、転送データを格納するデータフィールドからなり、
    前記プロセッサノードから転送された前記パケットを受
    信した前記第1ステージのスイッチは、前記パケットの
    前記第1ステージに対応するルーティングフィールドの
    情報を参照して出力ポートを選択し、その出力ポートに
    接続された次段のステージのスイッチに前記パケットを
    転送し、前段のステージから転送された前記パケットを
    受信した各ステージのスイッチは、前記パケットの各ス
    テージに対応するルーティングフィールドの情報を参照
    して出力ポートを選択し、その出力ポートに接続された
    次段のステージのスイッチまたはノードに前記パケット
    を転送することを特徴とする請求項7記載の並列計算
    機。
  10. 【請求項10】 前記パケットを受信した前記第1ステ
    ージのスイッチは、前記パケットの前記第1ステージに
    対応するルーティングフィールドの情報が特定の情報を
    示す場合には、前記最終ステージのスイッチに接続され
    た出力ポートを選択し、前記パケットを前記最終ステー
    ジのスイッチに転送することを特徴とする請求項9記載
    の並列計算機。
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