JP3094387U - 介助用食器用の流量調整具及び介助用食器装置 - Google Patents

介助用食器用の流量調整具及び介助用食器装置

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JP3094387U JP2002007605U JP2002007605U JP3094387U JP 3094387 U JP3094387 U JP 3094387U JP 2002007605 U JP2002007605 U JP 2002007605U JP 2002007605 U JP2002007605 U JP 2002007605U JP 3094387 U JP3094387 U JP 3094387U
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滋男 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介助用食器に取り外し可能に設けられ、注ぎ
口管の開閉操作を片手で楽に行うことができる介助用食
器用の流量調整具及び介助用食器装置を提供する。 【解決手段】 注ぎ口管14を中間にして対向配置され
る第1、第2の押圧部20、21を先部にそれぞれ有
し、中間部には回動自在に連結される軸受部23、23
a、24、24aを備えた第1、第2の挟持部材18、
19と、第1、第2の挟持部材18、19に跨がって取
付けられて、第1、第2の押圧部20、21が注ぎ口管
14を押圧するように付勢する弾性部材27とを備え、
第1の挟持部材18の基側は、介助用食器本体12に取
り外し可能に固定され、更に第2の挟持部材19の基側
には弾性部材27の付勢力に対向して第2の挟持部材2
7を回動させる操作把手26が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、液状飲食物を入れる介助用食器本体に取付けられ、注ぎ口管の開閉を 行う介助用食器用の流量調整具及び介助用食器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図10に示すように、先細りの注ぎ口150が一体不可分に容器本体15 1の下端側面部に設けられた、例えば、らくのみ器(商標)等の介助用食器15 2が知られている。 更に、図11(A)〜(C)に示すように、容器本体153の側部に注ぎ口取付 体154を設け、注ぎ口取付体154に対して軟弾性注ぎ口155を着脱自在に 取付け、更に注ぎ口取付体154が、先端に雄ねじ156を有する突出短管であ り、かつ、ゴム材で形成された軟弾性注ぎ口155が、下端に張り出し鍔157 を有する三角帽子形であって、注ぎ口取付体154に対する軟弾性注ぎ口155 の着脱自在な取付けが、突出短管の雄ねじ156に螺合する雌ねじ付きキャップ 158によってなされる流動食用容器(介助用食器)159もある(例えば、特 許文献1参照)。
【0003】 容器本体153は、空気孔160を有する蓋161を備え、容器本体153、雌 ねじ付きキャップ158、及び蓋161は、ポリカーボネートで形成されている 。雌ねじ付きキャップ158は、上端に内向き鍔162を有する短い丸筒状に形 成され、丸筒状の内面には、注ぎ口取付体154の雄ねじ156に螺合する雌ね じ163が形成されている。また、雌ねじ付きキャップ158の外面には縦方向 の凹凸164が筒の周方向に交互に設けられている。 図11(C)に示すように、軟弾性注ぎ口155の注ぎ口取付体154への取付 けは、注ぎ口取付体154の雄ねじ156の先端縁165に軟弾性注ぎ口155 の鍔157を面接させ、雌ねじ付きキャップ158の孔内に軟弾性注ぎ口155 を通して、雌ねじ付きキャップ158を注ぎ口取付体154に螺合し、雌ねじ付 きキャップ158の内向き鍔162によって軟弾性注ぎ口155の鍔157を圧 着することにより、注ぎ口取付体154に対して着脱自在に取付けている。
【0004】
【特許文献1】 実公平04−011713号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の介助用食器は未だ解決すべき以下のような問題があっ た。 介助用食器152は、注ぎ口150と容器本体151とが、一体不可分に形成さ れ、更に、注ぎ口150は先細りで、しかも、注ぎ口150の基部は容器本体1 51の下端側面部に位置するため、注ぎ口150内面の洗浄が行い難く、注ぎ口 150の内面部分に残滓が付着して雑菌が繁殖するという問題があった。 流動食用容器159は、介助用食器152の問題を解決するもので、容器本体1 53と軟弾性注ぎ口155を分割可能とし、更に、人差し指と親指とにより、軟 弾性注ぎ口155を押圧し、軟弾性注ぎ口155を閉塞することにより流動食や 水などの内容物を一時的に止めていた。しかしながら、食事が長時間に渡ったり 、指の力のない人が取り扱う場合には、きちんと軟弾性注ぎ口155を閉塞する ことが困難となることがあった。
【0006】 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、介助用食器に取り外し可能に設け られ、注ぎ口管の開閉操作を片手で楽に行うことができる介助用食器用の流量調 整具及び介助用食器装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具は、液状飲食物を入 れる介助用食器本体の取付部に設けられた柔軟性材料からなる注ぎ口管の開閉を 行う介助用食器用の流量調整具であって、注ぎ口管を中間にして対向配置される 第1、第2の押圧部を先部にそれぞれ有し、中間部には回動自在に連結される軸 受部を備えた第1、第2の挟持部材と、第1、第2の挟持部材に跨がって取付け られて、第1、第2の押圧部が注ぎ口管を押圧するように付勢する弾性部材とを 備え、第1の挟持部材の基側は、介助用食器本体に取り外し可能に固定され、更 に第2の挟持部材の基側には弾性部材の付勢力に対向して第2の挟持部材を回動 させる操作把手が設けられている。
【0008】 これによって、軸受部を回動中心として、操作把手により第2の挟持部材を回動 させ、注ぎ口管を開閉することができる。更に、注ぎ口管を押圧するように付勢 する弾性部材を備えているので、操作把手を一方向に傾倒させて、押圧部の開閉 操作のどちらか一方を行うことにより注ぎ口管の開閉の切替えができ、操作を片 手で楽に行うことができる。 介助用食器本体は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ABS(アクリロニト リル/ブタジエン/スチレン)等の合成樹脂のいずれか1又は2以上からなり、 注ぎ口管は柔軟性材料であるゴム及び軟質プラスチックのいずれか1又は2から なる。流量調整具は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ABS等の合成樹脂 のいずれか1又は2以上からなる流量調整具本体と、金属製のバネからなる弾性 部材で構成することができる。
【0009】 第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具において、注ぎ口管は、取付部の先 部に締結ナットを介して取付けられ、第1の挟持部材の基側は、締結ナットを嵌 着して介助用食器本体に取り外し可能に取付けてもよい。これによって、流量調 整具を締結ナットに嵌着するだけの簡単な操作で、介助用食器に流量調整具を取 付け及び取り外しができる。 第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具において、弾性部材は、第1、第2 の押圧部が注ぎ口管を閉塞するように付勢させてもよい。これによって、操作把 手により第2の挟持部材を回動させ、第1、第2の押圧部を開くことができる。 第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具において、弾性部材は、第1、第2 の押圧部が注ぎ口管を開く方向に付勢させてもよい。これによって、操作把手に より第2の挟持部材を回動させ、第1、第2の押圧部を閉塞することができる。
【0010】 第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具において、第1、第2の押圧部は、 偏平状となった注ぎ口管の幅方向全部を押し潰す長さを幅方向に有してもよい。 これによって、注ぎ口管の幅方向全体を押圧し、しっかりと閉塞することができ る。 第1の考案に係る介助用食器用の流量調整具において、第1、第2の押圧部は、 一方が凹形状となって、他方が凹形状に係合する凸形状になってもよい。これに よって、しっかりと注ぎ口管を押圧することができる。
【0011】 前記目的に沿う第2の考案に係る介助用食器装置は、下部に取付部を有し、液状 飲食物を入れる介助用食器本体と、介助用食器本体の取付部に設けられた柔軟性 材料からなる注ぎ口管と、注ぎ口管を中間にして対向配置される第1、第2の押 圧部を先部にそれぞれ有し、中間部には回動自在に連結される軸受部を備えた第 1、第2の挟持部材と、第1、第2の挟持部材に跨がって取付けられて、第1、 第2の押圧部が注ぎ口管を押圧するように付勢する弾性部材とを備え、第1の挟 持部材の基側は、介助用食器本体に取り外し可能に固定され、更に第2の挟持部 材の基側には弾性部材の付勢力に対向して第2の挟持部材を回動させる操作把手 が設けられている。これによって、軸受部を回動中心として、操作把手により第 2の挟持部材を回動させ、注ぎ口管を開閉することができる。更に、操作把手に より、押圧部の開閉操作のどちらか一方を行えばよく、操作を片手で楽に行うこ とができる。
【0012】 第2の考案に係る介助用食器装置において、注ぎ口管は、取付部の先部に締結ナ ットを介して取付けられ、第1の挟持部材の基側は締結ナットを嵌着して介助用 食器本体に取り外し可能に取付けられ、第1の挟持部材を固定した状態で、操作 把手の動作によって第1、第2の押圧部が注ぎ口管の開閉を行うようにしてもよ い。これによって、介助用食器を組み立てた後に、流量調整具を嵌着することが できる。
【0013】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明 し、本考案の理解に供する。 ここで、図1は本考案の第1の実施の形態に係る介助用食器用の流量調整具及び これを使用した介助用食器装置の説明図、図2(A)は同流量調整具の取付け部 分の平面図、(B)、(C)はそれぞれ図1のA−A断面図、B−B断面図、図 3は同流量調整具の回動状態を表す説明図、図4(A)は同流量調整具の第1、 第2の押圧部の説明図、(B)〜(D)はそれぞれ同流量調整具の第1、第2の 押圧部の変形例の説明図、図5(A)は本考案の第2の実施の形態に係る介助用 食器用の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の説明図、(B)、(C )はぞれぞれ同図(A)のC−C断面図、D−D断面図、図6(A)、(B)は それぞれ本考案の第3の実施の形態に係る介助用食器用の流量調整具及びこれを 使用した介助用食器装置の説明図、要部平面図、(C)は同図(A)のE−E断 面図、図7(A)、(B)はそれぞれ本考案の第4の実施の形態に係る介助用食 器用の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の説明図、要部平面図、( C)は同流量調整具の弾性部材の付勢を表す説明図、図8は本考案の第5の実施 の形態に係る介助用食器用の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の斜 視図、図9(A)、(B)はぞれぞれ本考案の第6の実施の形態に係る介助用食 器用の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の正面図、要部平面図、( C)は同流量調整具の変形例の説明図である。
【0014】 図1、図2(A)〜(C)、図3、図4(A)〜(D)を参照して、本考案の第 1の実施の形態に係る介助用食器用の流量調整具11及びこれを使用した介助用 食器装置11aについて説明する。なお、介助用食器装置11aは、介助用食器 10に流量調整具11を取付けて構成される。 まず、図1を参照して介助用食器10について説明する。介助用食器10は、液 状飲食物(例えば、水、スープ、流動食)を入れる介助用食器本体12と、介助 用食器本体12下側部の取付部13に設けられる柔軟性材料の一例であるシリコ ンゴムからなる注ぎ口管14と、注ぎ口管14を取付部13の先部に取付ける締 結ナット15を有している。締結ナット15の外面には、締結ナット15を介助 用食器本体12に螺着し易いように、更に、流量調整具11が嵌着し易いように 、縦方向の凸部15aが筒の周方向に複数、例えば6つ設けられている。更に、 介助用食器本体12は上側開放となっており、空気孔16を有する蓋17が取付 け可能となっている。また、介助用食器本体12、締結ナット15、及び蓋17 は、ポリカーボネートで形成され、耐熱温度は130℃であり、注ぎ口管14は 耐熱温度は150℃であるので、煮沸消毒でき、電子レンジにも使用可能である 。 なお、実施の形態においては、介助用食器10として、大野産業株式会社のらく らくゴックン(登録商標、実用新案登録第1946451号)のスープ・お茶用 が使用されている。
【0015】 次に、図1、図2(A)、(B)、(C)、図4(A)を参照して介助用食器用 の流量調整具11を説明する。流量調整具11は、注ぎ口管14を中間にして対 向配置されるポリカーボネートで形成された第1、第2の挟持部材18、19を 有している。第1、第2の挟持部材18、19は、先部にそれぞれ第1、第2の 押圧部20、21を有し、中間部にはそれぞれ回転軸22、22aを中心として それぞれ回動自在に連結される軸受部23、24、及び軸受部23a、24aを 備えている。更に、第1の挟持部材18の基側には、締結ナット15と嵌着する 筒状の嵌着部25が設けられ、また、第2の挟持部材19の基側には、第2の挟 持部材19を回転軸22、22aを中心として回動させる操作把手26が設けら れている。更に、流量調整具11は、第1、第2の挟持部材18、19に跨って 取付けられ、第1、第2の押圧部20、21が注ぎ口管14を押圧するように付 勢する弾性部材の一例である金属製のバネ27を備えている。以下、詳しく説明 する。
【0016】 筒状に形成された嵌着部25の内面には、締結ナット15に設けられた凸部15 aに対応するように凹部27aが設けられ、凸部15aと凹部27aを合わせ、 締結ナット15の基側から挿入して取付けられる。また、嵌着部25の下部には 板状の第1の挟持部材底部28が一体に形成されている。第1の挟持部材底部2 8の中間部の両側壁部には、平面視して注ぎ口管14を中心にして左右対称に軸 受部23、23aが設けられている。更に、軸受部23、23aには、それぞれ 回転軸22、22aを嵌入する貫通孔29、29aが設けられている。また、第 1の挟持部材底部28の先部には注ぎ口管14が押し潰され、偏平状となったと きの幅方向全部の長さを幅方向に有し、更に注ぎ口管14を押し潰さない状態の 時(つまり、第2の挟持部材19を回動させている時)には注ぎ口管14の下部 が当接する位置となるように配置される第1の押圧部20が設けられている。
【0017】 第2の挟持部材19の中間部の両側壁部には、軸受部23、23aとそれぞれ回 動自在に連結される軸受部24、24aを有している。軸受部24、24aは、 それぞれ回転軸22、22aを嵌入する貫通孔30、30aが設けられ、回転軸 22、22aにより第1、第2の挟持部材18、19は回動自在に連結されてい る。また、第2の挟持部材19の先部には偏平状となった注ぎ口管14の幅方向 全部を押し潰す長さを幅方向に有する第2の押圧部21が設けられている。なお 、第2の押圧部21の幅方向の長さは、第1の押圧部20の幅方向の長さと実質 的に等しく形成されている。更に、第2の挟持部材19の基側には、第2の挟持 部材19を回転軸22、22aを中心として回動させる操作把手26が設けられ 、操作把手26を図1中の矢印方向(つまり、介助用食器本体12の方向)に倒 して、第2の押圧部21を上方に移動させ、注ぎ口管14を開放する(図3参照 )。なお、操作把手26は、注ぎ口管14を完全に開放できる位置まで操作把手 26を移動させても、操作把手26が介助用食器本体12に接触しない長さに形 成されている。
【0018】 図2(C)に示すように、流量調整具11の第1の挟持部材18及び第2の挟持 部材19にそれぞれ設けられる軸受部23、23a及び軸受部24、24aは、 第1の挟持部材底部28の幅方向両端側に設けられ、それぞれに回転軸22、2 2aが嵌入されるように形成される。また、回転軸22、22aには、第1、第 2の挟持部材18、19の連結が外れないように、その両端にそれぞれストッパ ー31、32及びストッパー31a、32aが設けられている。 金属線で形成されるバネ27は、一側端部が第1の挟持部材18の軸受部23下 部の基側で固定され、回転軸22に巻き付けられている。更に、バネ27は、第 2の挟持部材19の基側(図2(C)において手前側)を第2の挟持部材19と 接触して跨り、バネ27の他端側が回転軸22aに巻き付けられ、軸受部23a 下部の基側で固定されている。バネ27は、注ぎ口管14が押圧されるように第 1、第2の挟持部材18、19に跨って取付けられている。なお、バネ27の巻 き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよく、バネの付勢力によって、第1、第2 の押圧部20、21が注ぎ口管14を閉塞するように取付ければよい。
【0019】 次に、流量調整具11の介助用食器10への取付け方法及び使用方法について説 明する。 まず、介助用食器10は、注ぎ口管14、締結ナット15、及び蓋17が取り外 され、また、流量調整具11は第1、第2の押圧部20、21が閉塞された状態 となっている。ここで、流量調整具11の嵌着部25を取付部13の基側に差し 込んだ後に、介助用食器本体12の取付部13に注ぎ口管14を締結ナット15 の締め付けにより取付ける。この際に注ぎ口管14は、流量調整具11に当たら ないように折り曲げておくと作業し易い。注ぎ口管14の取付け終了後、締結ナ ット15の凸部15aに流量調整具11の嵌着部25に形成された凹部27aを 合わせ、嵌着部25を締結ナット15にはめ込む。流量調整具11の操作把手2 6を介助用食器本体12側に倒し、第2の押圧部21を上方に回動させ、第1、 第2の押圧部20、21を開き、第1、第2の挟持部材18、19の中間に注ぎ 口管14を配置する。
【0020】 介助用食器本体12に液状飲食物を入れ、蓋17をする。流量調整具11の第1 、第2の押圧部20、21は閉塞されているので、液状飲食物は注ぎ口管14か らこぼれることはない。ここで、図3に示すように、流量調整具11の操作把手 26を介助用食器本体12側へ倒すことにより、バネ27の付勢力に対向して第 2の挟持部材19が回動し、注ぎ口管14が閉塞状態から開放状態となる。この 状態の時に介助用食器10を取付部13方向に傾けると、介助用食器10に入れ られた液状飲食物が注ぎ口管14から放出される。従来では、注ぎ口管14は、 指で挟んで閉塞されていたが、流量調整具11を使用することにより、長時間注 ぎ口管14を開く場合に、指で押さえなくてもよくなり、作業が楽になる。
【0021】 図4(B)〜(D)を参照して、第1、第2の押圧部20、21の変形例につい て説明する。 図4(B)に示す第1の押圧部33は幅方向に断面台形状の凸部が設けられ、第 2の押圧部34はそれに係合する断面台形状の凹部が形成されている。 図4(C)に示す第1の押圧部35は幅方向に複数の断面山形状の凸部が設けら れ、第2の押圧部36はそれに係合する断面谷形状の凹部が形成されている。 図4(D)に示す第1の押圧部37は長さ方向に複数の断面山形の凸部が設けら れ、第2の押圧部38はそれに係合する断面谷形状の凹部が形成されている。 なお、第1、第2の押圧部としては、注ぎ口管14を閉塞できる形状であればよ く、図4(A)〜(D)に示す押圧部以外の形状でもよい。
【0022】 図5(A)、(B)、(C)を参照して、本考案の第2の実施の形態に係る介助 用食器用の流量調整具47及びこれを使用した介助用食器装置47aを説明する 。なお、流量調整具11と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳 しい説明を省略する。また、介助用食器としては、介助用食器10を使用してい る(以下の実施の形態についても同様である)。 流量調整具47は、第1、第2の挟持部材48、49を有し、弾性部材の一例で あるバネ50によって、注ぎ口管14を閉塞する方向に付勢されている。第1の 挟持部材48は、基側に締結ナット15と嵌着する筒状の嵌着部51が設けられ 、嵌着部51には、筒状の内面に締結ナット15の凸部15aに対応するように 凹部51aが形成されている。
【0023】 また、筒状の嵌着部51下部には嵌着部51の最大幅と実質的に等しい幅に形成 された板状の第1の挟持部材底部52が一体に形成されている。また、第1の挟 持部材底部52の中間部の側壁には、軸受部53、54が設けられ、軸受部53 、54は、それぞれ回転軸55、56を嵌入する貫通孔57、58を有している 。更に、第1の挟持部材48の先部には偏平状となった注ぎ口管14の幅方向全 部を押し潰す長さを幅方向に有し、更に注ぎ口管14を押し潰さない状態の時( つまり、第2の挟持部材49を回動させている時)には注ぎ口管14の下部が当 接する位置となる第1の押圧部59が設けられている。
【0024】 また、第2の挟持部材49の中間部の側壁側には、軸受部53、54とそれぞれ 回動自在に連結される軸受部62、63を有している。軸受部62、63は、そ れぞれ回転軸55、56を嵌入する貫通孔60、61が設けられ、回転軸55、 56を介して第1、第2の挟持部材48、49は回動自在に連結されている。ま た、第2の挟持部材49の先部には第1の押圧部59の幅方向の長さと実質的に 等しく形成された第2の押圧部64が設けられている。更に、第2の挟持部材4 9の基側には、第2の挟持部材49を回転軸55、56を中心として回動させる 操作把手65が設けられている。注ぎ口管14を開放するには、操作把手65を 図中の矢印方向(介助用食器10の方向)に倒して、第2の押圧部64を上方に 移動させる。なお、操作把手65は、注ぎ口管14を完全に開放できる位置まで 操作把手65を移動させても、操作把手65が介助用食器本体12に接触しない 長さに形成されている。
【0025】 図5(C)に示すように、バネ50は、第1、第2の挟持部材48、49の側面 の一方側で軸受部62と注ぎ口管14との間に配置される。すなわち、バネ50 の一端部側が第1の挟持部材48の基側に当接され、回転軸55に巻き付けられ 、更に、他端側が第2の挟持部材49に当接している。バネ50は、第1、第2 の押圧部59、64が注ぎ口管14を押圧するように第1、第2の挟持部材48 、49に跨って取付けられている。このように、バネ50を挟持部材の内側に配 置することにより、操作把手65を回動させる際には、バネ50で指等を挟むこ とが少なくなり、より安全に操作することができる。また、バネ50は一方の軸 受部側に設けているが、両軸受部側に設けてもよい。なお、バネ50の巻き方向 は左巻き、右巻きのいずれでもよく、バネの付勢力によって、第1、第2の押圧 部59、64が注ぎ口管14を閉塞するように取付ければよい。
【0026】 図6(A)、(B)、(C)を参照して、本考案の第3の実施の形態に係る介助 用食器用の流量調整具66及びこれを使用した介助用食器装置66aを説明する 。流量調整具66は、介助用食器本体12の取付部13に直接取付けて、介助用 食器装置66aを構成している。流量調整具66は、第1、第2の挟持部材67 、68が洗濯ばさみ状に形成され、第1の挟持部材67は、取付部13の雄ねじ に螺合する雌ねじを有する螺合部69を備えている。螺合部69は、締結ナット 15と同様に、外面には凸部69aが設けられ、流量調整具66を介助用食器本 体12に取付ける際に、取付け易くなっている。また、螺合部69の先部には、 注ぎ口管14を通す孔70が穿設されている。螺合部69下部には、板状の第1 の挟持部材底部71が一体に形成され、第1の挟持部材底部71の中間部には、 回転軸72を嵌入する貫通孔73を有する軸受部74が設けられ、先部には偏平 状となった注ぎ口管14の幅方向全部を押し潰す長さを幅方向に有し、更に注ぎ 口管14を押し潰さない状態の時には注ぎ口管14の下部が当接する位置となる 第1の押圧部75が設けられている。
【0027】 第2の挟持部材68の中間部には、回転軸72を嵌入する貫通孔76が設けられ 、回転軸72を介して第1、第2の挟持部材67、68は回動自在に連結されて いる。また、第2の挟持部材68の先部には第1の押圧部75と実質的に等しい 幅に形成された第2の押圧部77が設けられている。更に、第2の挟持部材68 の基側には、第2の挟持部材68を回転軸72を中心として回動させる操作把手 78が設けられている。操作把手78を介助用食器本体12側(矢印方向)に倒 して、第2の押圧部77を上方に移動させ、注ぎ口管14を開放する。なお、操 作把手78は、注ぎ口管14を完全に開放できる位置まで操作把手78を移動さ せても、操作把手78が介助用食器本体12に接触しない長さに形成される。更 に、第1、第2の押圧部75、77が注ぎ口管14を押圧するように、実質的円 弧状に形成された弾性部材の一例であるバネ79を一般の洗濯ばさみと同様に第 1、第2の挟持部材67、68に固定している。第1、第2の挟持部材67、6 8には、それぞれバネ79を通すバネ用孔80、81が穿設されている。
【0028】 図7(A)、(B)、(C)を参照して、本考案の第4の実施の形態に係る介助 用食器用の流量調整具82及びこれを使用した介助用食器装置82aを説明する 。なお、介助用食器装置82aは、介助用食器10に流量調整具82を取付けて 構成される。流量調整具82は、締結ナット15の先部から取付ける構造となっ ている。流量調整具82は、締結ナット15の先部から挿入する円筒状の嵌着部 83を備え、嵌着部83と一体に形成された円筒形状の第1の挟持部材84を有 している。嵌着部83の内面形状は、締結ナット15の外側形状と実質的に同じ 構造である。また、第1の挟持部材84の内面は注ぎ口管14の外側形状と実質 的に同じ形状に形成されている。第1の挟持部材84の中間部には、回転軸85 を嵌入する貫通孔86を有する軸受部87が設けられ、先部には押し潰されて偏 平状となった注ぎ口管14の張り出し部分を外部に逃がすための切れ込み88が 形成されている。更に、第2の挟持部材89を挿入して注ぎ口管14を押圧する ための挿入部90が設けられている。
【0029】 第2の挟持部材89の中間部には、回転軸85及び弾性部材の一例であるバネ9 1を配置するために切り欠き92が設けられ、更に回転軸85を嵌入する貫通孔 93が設けられ、回転軸85を介して第1、第2の挟持部材84、89は回動自 在に連結されている。また、第2の挟持部材89の先部には第1の挟持部材84 の内側先部下側に設けられた円弧状の第1の押圧部94と実質的に同じ円弧とな るように形成された第2の押圧部95が設けられている。更に、第2の挟持部材 89の基側には、第2の挟持部材89を回転軸85を中心として回動させる操作 把手96が設けられ、操作把手96を図中の矢印方向(介助用食器本体12の方 向)に倒して、第2の押圧部92を上方に移動させ、注ぎ口管14を開放する。 なお、操作把手96は、注ぎ口管14を完全に開放できる位置まで操作把手96 を移動させても、操作把手96が介助用食器本体12に接触しない長さに形成さ れる。 バネ91は、第2の挟持部材89の切り欠き92に配置された回転軸85に巻き 付けられ、第2の挟持部材89が注ぎ口管14を押圧するように取付けられてい る。なお、バネ91の巻き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよく、バネの付勢 力によって、第1、第2の押圧部94、95が注ぎ口管14を閉塞するように取 付ければよい。
【0030】 図8(A)、(B)を参照して、本考案の第5の実施の形態に係る介助用食器用 の流量調整具97及びこれを使用した介助用食器装置97aを説明する。なお、 介助用食器装置97aは、流量調整具97を介助用食器10に取付けた構成とな っている。流量調整具97は、弾性部材の一例であるバネ98の付勢力によって 、第1、第2の押圧部101、102が開いた状態となっている。 第1、第2の挟持部材99、100は、先部にそれぞれ第1、第2の押圧部10 1、102を有し、中間部には回転軸103を中心として回動自在に連結される 軸受部104、105をそれぞれ備えている。更に、第1の挟持部材99の基側 には、締結ナット15と嵌着する筒状の嵌着部106が設けられ、また、第2の 挟持部材100の基側には、第2の挟持部材100を回転軸103を中心として 回動させる操作把手107が設けられている。操作把手107を矢印方向へ回動 させることにより、第1、第2の押圧部101、102により、注ぎ口管14を 閉塞することができる。以下、詳しく説明する。
【0031】 第1の挟持部材99の嵌着部106は、筒状の内面に締結ナット15に設けられ た凸部15aに対応するように凹部が形成され、締結ナット15の基側から挿入 して、取り外し可能に取付けられる。筒状の嵌着部106下部には板状の第1の 挟持部材底部108が一体形成され、第1の挟持部材底部108の先部側壁には 、回転軸103を嵌入する貫通孔109を有する軸受部104が設けられている 。更に、軸受部104の先部には偏平状となった注ぎ口管14の幅方向全部を押 し潰す長さを幅方向に有し、更に注ぎ口管14を押し潰さない状態の時には注ぎ 口管14の上部が当接する位置となる第1の押圧部101が設けられている。第 1の挟持部材99は、第2の挟持部材100を貫通させ、回転軸103を中心と して、第2の挟持部材100が回動可能な回動孔110が設けられている。
【0032】 第2の挟持部材100は板状で断面釣り針状に形成されている。第2の挟持部材 100の中間部には、注ぎ口管14を挿入する挿入孔111が設けられている。 また、第2の挟持部材100は、側壁側に回転軸103を嵌入する図示しない貫 通孔が設けられ、回転軸103を介して第1、第2の挟持部材99、100は回 動自在に連結されている。また、第2の挟持部材100の先部には偏平状となっ た注ぎ口管14の幅方向全部を押し潰す長さを幅方向に有する第2の押圧部10 2が設けられている。更に、第2の挟持部材100の基側には、第2の挟持部材 100を回転軸103を中心として回動させる操作把手107が設けられ、回動 により、注ぎ口管14を閉塞することができる。なお、注ぎ口管14を閉塞でき る位置まで操作把手107を移動させても、操作把手107が介助用食器10に 接触しない長さに形成される。 バネ98は、第1の挟持部材99から回転軸103に巻き付けられ、第2の挟持 部材100が注ぎ口管14を開放するように取付けられている。なお、バネ98 の巻き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよく、バネの付勢力によって、第1、 第2の押圧部101、102が注ぎ口管14を開放するように取付ければよい。
【0033】 図9(A)、(B)を参照して、本考案の第6の実施の形態に係る介助用食器用 の流量調整具113及びこれを使用した介助用食器装置113aを説明する。な お、介助用食器装置113aは、流量調整具113を介助用食器10に取付けて 構成される。 流量調整具113を構成する第1、第2の挟持部材115、116は、先部にそ れぞれ第1、第2の押圧部117、118を有し、中間部には回転軸119を中 心として回動自在に連結される軸受部120、121をそれぞれ備えている。更 に、第1の挟持部材115の基側には、締結ナット15と嵌着する筒状の嵌着部 122が設けられ、また、第2の挟持部材116の基側には、第2の挟持部材1 16を回転軸119を中心として回動させる操作把手123が設けられ、操作把 手123を矢印方向へ回動させることにより、第1、第2の押圧部117、11 8により、注ぎ口管14を閉塞することができる。以下、詳しく説明する。
【0034】 嵌着部122は、筒状の内面に締結ナット15に設けられた凸部15aに対応す るように切り込みが入れられ、締結ナット15の基側から挿入して、取り外し可 能に取付けられる。筒状の嵌着部122上部には板状の第1の挟持部材天部12 4が一体形成され、第1の挟持部材天部124の中間部側壁には、第2の挟持部 材116を取付ける切り欠き部125が形成され、回転軸119を嵌入する貫通 孔126を有する軸受部120が設けられている。更に、第1の挟持部材天部1 24の先部には偏平状となった注ぎ口管14の幅方向全部を押し潰す長さを幅方 向に有し、更に注ぎ口管14を押し潰さない状態の時には注ぎ口管14の上部が 当接する位置となる第1の押圧部117が設けられている。
【0035】 第2の挟持部材116は棒状で断面釣り針状に形成されている。第2の挟持部材 116は、中間部に回転軸119を嵌入する貫通孔127が設けられ、回転軸1 19を介して第1、第2の挟持部材115、116は回動自在に連結されている 。また、第2の挟持部材116の先部には偏平状となった注ぎ口管14の幅方向 全部を押し潰す長さを幅方向に有する第2の押圧部118が設けられている。更 に、第2の挟持部材116の基側には、第2の挟持部材116を回転軸119を 中心として回動させる操作把手123が設けられ、回動により、注ぎ口管14を 閉塞することができる。なお、注ぎ口管14を閉塞できる位置まで操作把手12 3を移動させても、操作把手123が介助用食器10に接触しない長さに形成さ れる。 弾性部材の一例であるバネ114は、第1の挟持部材115から回転軸119に 巻き付けられ、第2の挟持部材116を注ぎ口管14を開放するように取付けら れている。なお、バネ114の巻き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよく、バ ネの付勢力によって、第1、第2の押圧部115、116が注ぎ口管14を開放 するように取付ければよい。
【0036】 図9(C)を参照して、流量調整具113の変形例である流量調整具128を説 明する。流量調整具128は、流量調整具113のバネ114を弦巻形のバネ1 29に取り替えた構造となっている。バネ129の付勢力によって、第1、第2 の挟持部材130、131が開いた状態に形成されている。第1、第2の挟持部 材130、131は、先部にそれぞれ第1、第2の押圧部132、133を有し ている。更に、第1の挟持部材130の基側には、締結ナット15と嵌着する筒 状の嵌着部135が設けられ、また、第2の挟持部材131の基側には、第2の 挟持部材131を回転軸134を中心として回動させる操作把手136が設けら れている。操作把手136を矢印方向へ回動させることにより、第1、第2の押 圧部132、133により、注ぎ口管14を閉塞することができる。
【0037】 本考案は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更 しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変 形例の一部又は全部を組み合わせて本考案の介助用食器用の流量調整具及び介助 用食器装置を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。 例えば、前記実施の形態の介助用食器用の流量調整具において、第1、第2の挟 持部材はポリカーボネートで形成したが、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成し てもよい。 また、挟持部材、押圧部、嵌着部、操作把手等の形状はどのような形状でもよく 、操作把手の回動により注ぎ口管を開放又は閉塞できる構造のものであればよい 。嵌着部の内面形状は、締結ナットの凸部の形状に合わせて、凹部の切り込みを 形成したが、嵌着部内面にゴム材等を挟み込み、締結ナットに装着できるように してもよい。その場合、嵌着部の内面形状を締結ナットの外面形状に合わせなく てもよくなり、嵌着部の形成が容易になる。 また、介助用食器として、大野産業株式会社のらくらくゴックンのスープ・お茶 用を使用したが、おかゆ・ミキサー食用のらくらくゴックンでもよく、更には柔 軟性材料で形成された注ぎ口管を有するものであればよい。
【0038】
【考案の効果】
請求項1〜6記載の介助用食器用の流量調整具においては、注ぎ口管を中間にし て対向配置される第1、第2の押圧部を先部にそれぞれ有し、中間部には回動自 在に連結される軸受部を備えた第1、第2の挟持部材と、第1、第2の挟持部材 に跨がって取付けられて、第1、第2の押圧部が注ぎ口管を押圧するように付勢 する弾性部材とを備え、第1の挟持部材の基側は、介助用食器本体に取り外し可 能に固定され、更に第2の挟持部材の基側には弾性部材の付勢力に対向して第2 の挟持部材を回動させる操作把手が設けられているので、軸受部を回動中心とし て、操作把手により第2の挟持部材を回動させ、注ぎ口管を開閉することができ る。更に、操作把手により、押圧部の開閉操作のどちらか一方を行えばよく、操 作を片手で楽に行うことができる。
【0039】 特に、請求項2記載の介助用食器用の流量調整具においては、注ぎ口管は、取付 部の先部に締結ナットを介して取付けられ、第1の挟持部材の基側は、締結ナッ トを嵌着して介助用食器本体に取り外し可能に取付けられているので、流量調整 具を締結ナットに嵌着するだけの簡単な操作で、介助用食器に流量調整具を取付 け及び取り外しができる。 請求項3記載の介助用食器用の流量調整具においては、弾性部材は、第1、第2 の押圧部が注ぎ口管を閉塞するように付勢しているので、操作把手により第2の 挟持部材を回動させ、第1、第2の押圧部を開くことができる。 請求項4記載の介助用食器用の流量調整具においては、弾性部材は、第1、第2 の押圧部が注ぎ口管を開く方向に付勢しているので、操作把手により第2の挟持 部材を回動させ、第1、第2の押圧部を閉塞することができる。
【0040】 請求項5記載の介助用食器用の流量調整具においては、第1、第2の押圧部は、 偏平状となった注ぎ口管の幅方向全部を押し潰す長さを幅方向に有しているので 、注ぎ口管の幅方向全体を押圧し、しっかりと閉塞することができる。 請求項6記載の介助用食器用の流量調整具においては、第1、第2の押圧部は、 一方が凹形状となって、他方が凹形状に係合する凸形状になっているので、しっ かりと注ぎ口管を押圧することができる。
【0041】 請求項7、8記載の介助用食器装置においては、下部に取付部を有し、液状飲食 物を入れる介助用食器本体と、介助用食器本体の取付部に設けられた柔軟性材料 からなる注ぎ口管と、注ぎ口管を中間にして対向配置される第1、第2の押圧部 を先部にそれぞれ有し、中間部には回動自在に連結される軸受部を備えた第1、 第2の挟持部材と、第1、第2の挟持部材に跨がって取付けられて、第1、第2 の押圧部が注ぎ口管を押圧するように付勢する弾性部材とを備え、第1の挟持部 材の基側は、介助用食器本体に取り外し可能に固定され、更に第2の挟持部材の 基側には弾性部材の付勢力に対向して第2の挟持部材を回動させる操作把手が設 けられているので、軸受部を回動中心として、操作把手により第2の挟持部材を 回動させ、注ぎ口管を開閉することができる。更に、操作把手により、押圧部の 開閉操作のどちらか一方を行えばよくなり、操作を片手で楽に行うことができる 。
【0042】 特に、請求項8記載の介助用食器装置においては、注ぎ口管は、取付部の先部に 締結ナットを介して取付けられ、第1の挟持部材の基側は、締結ナットを嵌着し て介助用食器本体に取り外し可能に取付けられ、、第1の挟持部材を固定した状 態で、操作把手の動作によって第1、第2の押圧部が注ぎ口管の開閉を行うので 、介助用食器を組み立てた後に、流量調整具を嵌着することができ、取付けが簡 単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態に係る介助用食器用
の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の説明
図である。
【図2】(A)は同流量調整具の取付け部分の平面図、
(B)、(C)はそれぞれ図1のA−A断面図、B−B
断面図である。
【図3】同流量調整具の回動状態を表す説明図である。
【図4】(A)は同流量調整具の第1、第2の押圧部の
説明図、(B)〜(D)はそれぞれ同流量調整具の第
1、第2の押圧部の変形例の説明図である。
【図5】(A)は本考案の第2の実施の形態に係る介助
用食器用の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装
置の説明図、(B)、(C)はぞれぞれ同図(A)のC
−C断面図、D−D断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ本考案の第3の実施
の形態に係る介助用食器用の流量調整具及びこれを使用
した介助用食器装置の説明図、要部平面図、(C)は同
図(A)のE−E断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ本考案の第4の実施
の形態に係る介助用食器用の流量調整具及びこれを使用
した介助用食器装置の説明図、要部平面図、(C)は同
流量調整具の弾性部材の付勢を表す説明図である。
【図8】本考案の第5の実施の形態に係る介助用食器用
の流量調整具及びこれを使用した介助用食器装置の斜視
図である。
【図9】(A)、(B)はぞれぞれ本考案の第6の実施
の形態に係る介助用食器用の流量調整具及びこれを使用
した介助用食器装置の正面図、要部平面図、(C)は同
流量調整具の変形例の説明図である。
【図10】従来例に係る介助用食器の説明図である。
【図11】(A)、(B)、(C)はそれぞれ従来例に
係る流動食用容器の斜視図、分解斜視図、注ぎ口管の取
付部の要部断面図である。
【符号の説明】
10:介助用食器、11:流量調整具、11a:介助用
食器装置、12:介助用食器本体、13:取付部、1
4:注ぎ口管、15:締結ナット、15a:凸部、1
6:空気孔、17:蓋、18:第1の挟持部材、19:
第2の挟持部材、20:第1の押圧部、21:第2の押
圧部、22、22a:回転軸、23、23a、24、2
4a:軸受部、25:嵌着部、26:操作把手、27:
バネ、27a:凹部、28:第1の挟持部材底部、2
9、29a、30、30a:貫通孔、31、31a、3
2、32a:ストッパー、33:第1の押圧部、34:
第2の押圧部、35:第1の押圧部、36:第2の押圧
部、37:第1の押圧部、38:第2の押圧部、47:
流量調整具、47a:介助用食器装置、48:第1の挟
持部材、49:第2の挟持部材、50:バネ、51:嵌
着部、51a:凹部、52:第1の挟持部材底部、5
3、54:軸受部、55、56:回転軸、57、58:
貫通孔、59:第1の押圧部、60、61:貫通孔、6
2、63:軸受部、64:第2の押圧部、65:操作把
手、66:流量調整具、66a:介助用食器装置、6
7:第1の挟持部材、68:第2の挟持部材、69:螺
合部、69a:凸部、70:孔、71:第1の挟持部材
底部、72:回転軸、73:貫通孔、74:軸受部、7
5:第1の押圧部、76:貫通孔、77:第2の押圧
部、78:操作把手、79:バネ、80、81:バネ用
孔、82:流量調整具、82a:介助用食器装置、8
3:嵌着部、84:第1の挟持部材、85:回転軸、8
6:貫通孔、87:軸受部、88:切れ込み、89:第
2の挟持部材、90:挿入部、91:バネ、92:切り
欠き、93:貫通孔、94:第1の押圧部、95:第2
の押圧部、96:操作把手、97:流量調整具、97
a:介助用食器装置、98:バネ、99:第1の挟持部
材、100:第2の挟持部材、101:第1の押圧部、
102:第2の押圧部、103:回転軸、104、10
5:軸受部、106:嵌着部、107:操作把手、10
8:第1の挟持部材底部、109:貫通孔、110:回
動孔、111:挿入孔、113:流量調整具、113
a:介助用食器装置、114:バネ、115:第1の挟
持部材、116:第2の挟持部材、117:第1の押圧
部、118:第2の押圧部、119:回転軸、120、
121:軸受部、122:嵌着部、123:操作把手、
124:第1の挟持部材天部、125:切り欠き部、1
26、127:貫通孔、128:流量調整具、129:
バネ、130:第1の挟持部材、131:第2の挟持部
材、132:第1の押圧部、133:第2の押圧部、1
34:回転軸、135:嵌着部、136:操作把手

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状飲食物を入れる介助用食器本体の取
    付部に設けられた柔軟性材料からなる注ぎ口管の開閉を
    行う介助用食器用の流量調整具であって、前記注ぎ口管
    を中間にして対向配置される第1、第2の押圧部を先部
    にそれぞれ有し、中間部には回動自在に連結される軸受
    部を備えた第1、第2の挟持部材と、前記第1、第2の
    挟持部材に跨がって取付けられて、前記第1、第2の押
    圧部が前記注ぎ口管を押圧するように付勢する弾性部材
    とを備え、前記第1の挟持部材の基側は、前記介助用食
    器本体に取り外し可能に固定され、更に前記第2の挟持
    部材の基側には前記弾性部材の付勢力に対向して該第2
    の挟持部材を回動させる操作把手が設けられていること
    を特徴とする介助用食器用の流量調整具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の介助用食器用の流量調整
    具において、前記注ぎ口管は、前記取付部の先部に締結
    ナットを介して取付けられ、前記第1の挟持部材の基側
    は、前記締結ナットを嵌着して前記介助用食器本体に取
    り外し可能に取付けられていることを特徴とする介助用
    食器用の流量調整具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の介助用食器用の流量調整
    具において、前記弾性部材は、前記第1、第2の押圧部
    が前記注ぎ口管を閉塞するように付勢していることを特
    徴とする介助用食器用の流量調整具。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の介助用食器用の流量調整
    具において、前記弾性部材は、前記第1、第2の押圧部
    が前記注ぎ口管を開く方向に付勢していることを特徴と
    する介助用食器用の流量調整具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の介助用食器用の流量調整
    具において、前記第1、第2の押圧部は、偏平状となっ
    た前記注ぎ口管の幅方向全部を押し潰す長さを幅方向に
    有していることを特徴とする介助用食器用の流量調整
    具。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の介助用食器用の流量調整
    具において、前記第1、第2の押圧部は、一方が凹形状
    となって、他方が前記凹形状に係合する凸形状になって
    いることを特徴とする介助用食器用の流量調整具。
  7. 【請求項7】 下部に取付部を有し、液状飲食物を入れ
    る介助用食器本体と、前記介助用食器本体の取付部に設
    けられた柔軟性材料からなる注ぎ口管と、前記注ぎ口管
    を中間にして対向配置される第1、第2の押圧部を先部
    にそれぞれ有し、中間部には回動自在に連結される軸受
    部を備えた第1、第2の挟持部材と、前記第1、第2の
    挟持部材に跨がって取付けられて、前記第1、第2の押
    圧部が前記注ぎ口管を押圧するように付勢する弾性部材
    とを備え、前記第1の挟持部材の基側は、前記介助用食
    器本体に取り外し可能に固定され、更に前記第2の挟持
    部材の基側には前記弾性部材の付勢力に対向して該第2
    の挟持部材を回動させる操作把手が設けられていること
    を特徴とする介助用食器装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の介助用食器装置におい
    て、前記注ぎ口管は、前記取付部の先部に締結ナットを
    介して取付けられ、前記第1の挟持部材の基側は前記締
    結ナットを嵌着して前記介助用食器本体に取り外し可能
    に取付けられ、前記第1の挟持部材を固定した状態で、
    前記操作把手の動作によって前記第1、第2の押圧部が
    前記注ぎ口管の開閉を行うことを特徴とする介助用食器
    装置。
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