JP3094272B2 - 可撓性ヒューム管 - Google Patents

可撓性ヒューム管

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JP3094272B2
JP3094272B2 JP08048306A JP4830696A JP3094272B2 JP 3094272 B2 JP3094272 B2 JP 3094272B2 JP 08048306 A JP08048306 A JP 08048306A JP 4830696 A JP4830696 A JP 4830696A JP 3094272 B2 JP3094272 B2 JP 3094272B2
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強 宮原
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栗本コンクリート工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt
    • F16L27/12751Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt the threaded bolt extending longitudinally

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓部を有する
ヒューム管の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒューム管を用いた埋設配管にお
いて、地盤変動または地震等の変動により発生する折曲
や偏心等の各種偏位や振動等に対し、ヒューム管が対応
できないために該管の一部が破損、あるいは破損に至ら
ない場合でもヒューム管の端部に欠損や亀裂を生ずるこ
とがある。そして、これが原因で漏水することがある。
この様な破損に対処するために、可撓性を具えたヒュー
ム管、例えば実公昭59−22389公報を挙げること
ができる。このものは、2個の金属製鍔部付円筒のそれ
ぞれの円筒部を外側方向に向け、所要の間隔をおいて対
向位置に配設した両者の鍔部間とその内方端部および円
筒部の上表面にわたり、円筒ゴムと被覆ゴムとによって
被覆して、2個の金属製鍔部付円筒を加硫接着により一
体化した可撓性部と、鍔部の外側に複数本のアンカーボ
ルトを設けてヒューム管と一体結合したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記可
撓性ヒューム管は、以下のような問題点があった。金属
製鍔部付円筒とゴムとは、ゴムの幅方向の厚みが大きい
ことから焼きつけによる製作が面倒であるばかりか充分
な接着力が期待できない場合がある。円筒ゴムのみから
なる可撓性部であるので、製管後における該ヒューム管
の取り扱いが面倒である。すなわち、保管時、運搬時並
びに据え付け時にヒューム管を吊り上げたり吊り下ろし
たりする作業が必須で、このときヒューム管の両端部に
ワイヤーロープを掛けて行なうとき、該ヒューム管が円
筒ゴムから湾曲(屈折)することとなって吊り上げ位置
がずれたりすることがある。また、円筒ゴムは、外力に
対して自由に変形し得るから、この外力が過大になって
も容易に追従して、ヒューム管の破損を防ぐことができ
るが、一方、余り大きな変形により塑性変形が起こり、
円筒ゴムと円筒の鍔部との焼きつけ部が剥がれて漏水す
ることがある。
【0004】この発明は、前記問題(欠点)を改良する
ためになしたものであり、ヒューム管の取り扱いが容易
であるばかりか、可撓性部の変形を制限して水密性の低
下をなくした可撓性ヒューム管を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、所定長のヒューム管の長さ方向
の中間のコンクリート中に可撓性部を配設して一体化し
た可撓性ヒューム管において、所要間隔をあけて対向配
設した一対の断面I形剛性リング体と、該剛性リング体
間に介装し結合手段を介して一体化した弾性リング体
と、前記剛性リング体と弾性リング体との間に設けた水
膨張性ゴムと、前記剛性リング体の前記弾性リング体と
反対側に突出したコンクリート用アンカーと、からなる
可撓性部を配設し、前記両剛性リング体を跨いで該剛性
リング体の外周面に、繊維強化樹脂剛性層を形成したこ
とである。
【0006】また、請求項2の発明は、前記剛性リング
体間の弾性リング体の外方に空間部を形成し、該空間部
に発泡ウレタンを充填して発泡ウレタン層を形成したこ
とである。
【0007】また、請求項3の発明は、前記剛性リング
体間の弾性リング体の外方に空間部を形成し、該空間部
にモルタルを充填してモルタル層を形成したことであ
る。
【0008】また、請求項4の発明は、前記両剛性リン
グ体と前記繊維強化樹脂剛性層との間に繊維強化樹脂被
覆層を形成し、前記繊維強化樹脂被覆層に充填孔を穿設
したことである。
【0009】また、請求項5の発明は、弾性リング体の
外周寄りの両側面に、該側面から突出する環状凸部を形
成するとともに剛性リング体と弾性リング体との間に設
けた水膨張性ゴムの外端部を、前記弾性リング体の両側
面より突出させたことである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を例示の図
面に基づいて説明する。図1において、1はコンクリー
ト部2の長手方向の中間に配設一体化した可撓性部3か
らなる可撓性ヒューム管である。可撓性部3は、所定間
隔をあけて併設した一対の断面I形の剛性リング体4と
剛性リング体4間に介装し結合手段6により結合して一
体化した弾性リング体5、剛性リング体4と弾性リング
体5との間に介装した水膨張性ゴム7および剛性リング
体4に固着したコンクリート用アンカー8とからなるも
のである。この場合、剛性リング体4は、環状リング9
とその内外の外周筒体10および内周筒体11とにより
なる鉄製もので、これらを溶接により一体化したもので
ある。12は両外周筒体10および両内周筒体11間の
間隙、13は環状リング9の内外方向の同一円周上に穿
設したボルト貫通孔である。そして、可撓性部3の外周
筒体10の外径と内周筒体11の内径は、それぞれコン
クリート部2の外径および内径と同一または略同一であ
る。
【0011】弾性リング体5は断面略矩形で、ゴム製の
ものである。結合手段6は、ボルト14とボルト14の
中間に捩じ込んだ固定用ナット15および締付用ナット
16とからなり、ボルト14の一部および固定用ナット
15が弾性リング体5すなわちゴムの加硫時に予め埋設
される。すなわち、弾性リング体5の加硫成形に際し
て、ボルト14の頭部が固定用ナット15とともにゴム
層内に埋設され、他端をゴム層内から突出させる。ま
た、加硫時にゴム層の両側内面に環状の水膨張性ゴム7
を配設しておく。上記の様にして製作された弾性リング
体5と剛性リング体4とは、弾性リング体5に埋設され
たボルト14の突出部を環状リング9のボルト貫通口1
3に嵌装し、ボルト14に押え板(またはワッシャ)1
7を介して締付用ナット16を捩じ込むことにより結合
し、一体化する。前記捩じ込みによって、弾性リング体
5の側面および固定用ナット15が環状リング9に密着
し、両者間の水密を保つ。ここでボルト14の頭部は、
弾性リング体5との一体化の機能を持ち、固定用ナット
15は弾性リング体5の端面を剛性リング体4に過締付
けしないように制限する機能を果す。アンカー8は、弾
性リング体5と反対側の環状リング9に複数本づつ溶接
により固着され、先端部は図中では内方に曲げたもので
あるが、外方および円周方向に曲げてもよく、また捩じ
込み方式の固着でもよい。19は剛性リング体4の環状
リング9と外周筒体10とのコーナー部に嵌装した水膨
張性ゴムである。20は両外周筒体10の外周面に、間
隙12を跨いで樹脂(例えば熱硬化性樹脂としてエポキ
シ樹脂)を含浸した繊維(例えばガラス繊維、カーボン
繊維)を巻き付けて硬化した繊維強化樹脂剛性層であ
る。
【0012】21はコンクリート部2中に埋設された鉄
筋かご、22は必要により外周筒体10のコンクリート
部2側端部の内方側に突出させた円周状突出部で、この
円周状突出部22により、コンクリート部2と剛性リン
グ体4とを一体化させて、剛性リング体4のコンクリー
ト部2からの抜け止めを行う。なお、抜け止め構造とし
て、円周状突出部22に代えて、外周筒体10の内周面
に棒材を1条また2条溶接などにより固着することもで
きる。23は必要により弾性リング体5の外周面に形成
した凹部で、この凹部により弾性リング体の図示の縦方
向の肉厚を薄くして横幅方向の中央部を最も弱くして曲
げ・剪断応力を該凹部に集中させることができる。な
お、図1において、弾性リング体5の外周面と両外周筒
体10の内周面の間に空間部24を設けたが弾性リング
体5の肉厚を厚くしてこの空間部24をなくしてもよ
い。
【0013】前記可撓性ヒューム管は次のようにして製
造される。まず、水膨張性ゴム19を取り付けた可撓性
部3を型枠(図示省略)内の中ほどにセットし、次いで
その両側に鉄筋かご21を配設した後、常法により該型
枠を高速回転しながら、該型枠内にコンクリートを充填
し、その遠心力によりヒューム管を製造する。製管後、
養生して該型枠からヒューム管を取り出す。このヒュー
ム管は、いわゆる遠心力鉄筋コンクリート管で、この管
のコンクリート部2の中間部に可撓性部3が一体的に結
合された1本の可撓性ヒューム管1となる。この可撓性
ヒューム管1は一本の管であるが可撓性部3を有するこ
とから、これに外力が作用したとき、可撓性部3を基点
(支点)として、その両側のコンクリート部2が曲げ応
力によって略V字状または逆V字状に容易に屈折可能と
なる。
【0014】可撓性ヒューム管1の屈折度は、コンクリ
ート2中に介在させる弾性リング体5の材質などによる
が、かなり大きいものである。しかしあまり大きく屈折
すると塑性変形をしてしまうこととなるため、好ましい
ものではない。このため、可撓性部3の剛性リング体4
の外表面に繊維強化樹脂剛性層20を形成する。繊維強
化樹脂剛性層20は、製管後、可撓性部3の剛性リング
体4の外表面に樹脂を含浸させた繊維を巻き付け、硬化
させることにより形成する。この場合の繊維は円周方向
および管軸方向に交互に少なくとも一層以上配設する。
この繊維強化樹脂剛性層20によって、両剛性リング体
4との接着一体化が計られるとともに、弾性リング体5
の自由な屈曲を所定値内に保持するのである。これによ
って、可撓性ヒューム管1をその両端にワイヤロープを
掛けて吊り上げたりするとき、その自重により可撓性ヒ
ューム管1が大きく屈折しようとしても、弾性リング体
4に働く外力(負荷)が拘束され、このため運搬・埋設
時において、ヒューム管を吊り上げたりするときの取り
扱いが容易である。
【0015】この剛性層20の剛性強度は、使用材料、
層厚によって異なるが、少なくともコンクリート部2の
圧壊(剪断)荷重・耐圧力よりも小さい値(60%〜8
0%)に設定される。したがって、可撓性ヒューム管1
において、最も弱い箇所は管長方向の剛性リング5の間
隙12の部分であり、大なる外力が作用したとき、この
間隙12部分にある繊維強化樹脂剛性層20に集中する
ことになる。つまりこの部分で剛性層20が破損、折
損、亀裂が生じるようにしてコンクリート部2が破損し
ないようにする。なお、繊維強化樹脂剛性層20は前記
実施の形態では製管後に形成したが、製管前に形成して
もよい。
【0016】埋設された可撓性ヒューム管1に、曲げや
剪断の外力が作用したとき、その外力が剛性層20の剛
性強度の範囲以内にある間は、剛性層20の剛性によ
り、管の耐屈折性が確保されて、可撓性部3の可撓性機
能が保持され、その外力が不等沈下や地震などによって
剛性層20の剛性強度を超えた場合は、可撓性部3の中
央の剛性層20および弾性リング体5に集中的に加わ
り、管の耐屈折性が失われて剛性層20が塑性変形また
は破断し、これによって可撓性部3の可撓性機能の保持
力が解かれることとなる。この場合であっても、可撓性
部3は大きくV字状に陥没したり、逆V字状に浮き上が
っても位置づれすることがないので、その変形も小さく
したがって、この可撓性部3からの漏水が確実に防止さ
れる。
【0017】なお、繊維強化樹脂剛性層20を可撓性ヒ
ューム管1の全長にわたり設けてコンクリート部2の強
度を一層高め、剛性層20部との強度差を大ならしめ
て、ヒューム管に作用する過大な外力(応力)を間隙1
2部分の剛性層20に確実に集中させことができる。こ
のように破損、折損、亀裂を剛性層20に発生させ、コ
ンクリート部2に生じさせないようにする。
【0018】図2は可撓性部3の他の実施の形態で、同
図において、24は剛性リング体4と弾性リング体5間
に形成した空間部で、この空間部24に発泡ウレタンを
充填して発泡ウレタン層26を形成する。発泡ウレタン
層26は、外周筒体10間の間隙12を繊維強化樹脂剛
性層20で覆い、繊維強化樹脂剛性層20の適所に充填
孔25をあけ、充填孔25から発泡ウレタンを充填する
ことにより形成する。発泡ウレタン層26により、剛性
リング体4と弾性リング体5間からの漏水を弾性リング
体5と協働して一層防止する。なお、発泡ウレタン層2
6の形成は前記図1の実施の形態同様好ましくは製管前
に行なうが、製管後であってもよい。
【0019】図3は可撓性部3の他の実施の形態で、同
図において、図2同様、24は剛性リング体4と弾性リ
ング体5間に形成した空間部で、この空間部24に発泡
ウレタンを充填して発泡ウレタン層29を形成する。発
泡ウレタン層29は、外周筒体10間の間隙12を繊維
強化樹脂被覆層27で覆い、繊維強化樹脂被覆層27の
適所に充填孔28をあけ、充填孔28から発泡ウレタン
を充填することにより形成する。発泡ウレタン層29に
より、剛性リング体4と弾性リング体5間からの漏水を
弾性リング体5と協働して一層防止する。なお、発泡ウ
レタン層29の形成は好ましくは製管前に行なうが、製
管後であってもよい。30は繊維強化樹脂被覆層27を
覆い、剛性リング体4の外面に巻き付けて成形した繊維
強化樹脂剛性層で、該剛性層30は図1で示した剛性層
20と同一のものである。なお、前記実施の形態では繊
維強化樹脂被覆層27を含んで繊維強化樹脂剛性層30
を形成したが、繊維強化樹脂剛性層30のみでもよい。
この場合繊維強化樹脂剛性層30に充填孔28を設けて
発泡ウレタンを充填する。
【0020】図5は弾性リング体5を含む他の実施の形
態で、同図において、弾性リング体5の外周側の両側部
に、側面5aから突出する環状凸部5bを形成する。ま
た、弾性リング体5の内周側の両側部に埋設した環状の
水膨張ゴム7の外端部を、弾性リング体5の両側面5a
より若干突出させる。なお、ボルト14の頭部および固
定用ナット15も、前記実施の形態で述べたように弾性
リング体5に埋設される。23は図1と同様必要により
弾性リング体5の外周面に形成した凹部で、この凹部に
より、弾性リング体5の図示の縦方向の肉厚を薄くして
横幅方向の中央部を最も弱くして曲げ・剪断応力を該凹
部に集中させることができる。上記のように製作された
弾性リング体5を前記図1、2および3で示した弾性リ
ング体に代えて、この弾性リング体5と剛性リング体4
とを、仮想線で示すようにボルト14に押え板17を介
して締付け用ナット16を捩じ込むことにより結合し、
一体化する。前記捩じ込みによって、弾性リング体5の
側面5aおよび固定用ナット15が環状リング9に密着
することとなるが、弾性リング体5の環状凸部5bと水
膨張ゴム7の突出部分7aが、環状リング9に特に強く
圧着されるとともに全周にわたり均等に圧着され、両者
間の耐漏水機能を一層高めることができる。
【0021】前記実施の形態の図2の発泡ウレタン層2
6に代えて、図4に示すように、空間部24にモルタル
を充填しモルタル層31を形成することもできる。ま
た、前記実施の形態の図3の発泡ウレタン層26に代え
て、図4と同様に空間部24にモルタルを充填しモルタ
ル層31を形成することもできる。モルタル層31の形
成方法は、発泡ウレタン層26,29の形成方法同様好
ましくは製管前に行なうが、製管後であってもよい。
【0022】前記モルタル層31により、可撓性部3の
剛性強度が発泡ウレタンの場合に比べ高くなり、開削方
式だけでなく、推進管としても使用できる。すなわち発
泡ウレタン層26に代るモルタル層31は、推進施工時
に可撓性ヒューム管1の可撓性部3に作用する軸心方向
の圧縮力を繊維強化樹脂剛性層20と協働して負担す
る。これによって、推力を確実に伝達するとともに弾性
リング体5へ大きな負荷がかかることがないため、推進
工法用管として使用することができる。なお、推進管と
して用いる場合は、好ましくは先頭管に使用する。
【0023】
【実施例】一般に自然流下の下水道管路において、地盤
不等沈下や地震時などによって、マンホール又は管取付
壁の取り付け部周辺の管に、曲げや剪断の外部応力が働
いてリング状亀裂の発生することが多い。これはマンホ
ール等と管路の挙動が同一でないことや管を取り巻く地
盤の状況や埋設条件の相違などによるためで、それぞれ
の条件が異なるため一定箇所とならず、発生箇所がマン
ホール32の側壁からおおよそ0.3m〜1.2mの範
囲内に集中している。したがって、それらの外部応力を
吸収する可撓性ヒューム管の設置が必要となる。そこ
で、前記により製造された可撓性部3を有するヒューム
管1を、図6に示すようにマンホールまたは管取付け壁
32の取り付け部(側壁の貫通孔)33に取り付け埋設
した。これによって、外力は前記範囲のどの位置で発生
しても可撓性部3に集中することとなる。可撓性部3の
位置は、管長L=1.0〜1.2mの管にあっては、マ
ンホール32の側壁より約0.3〜0.6m、L=2.
0〜2.43mの管にあっては、マンホール32の側壁
より0.5〜1.2mに有るのが望ましい。なお、可撓
性ヒューム管1は、管体厚の小さい比較的小口径(20
0mm〜700mm)用に適用される。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したか
ら、次に述べるような効果を奏する。請求項1の発明に
よれば、剛性リング体と弾性リング体とは結合手段によ
り結合したので、両者は強固に結合されるとともに確実
に密着して水密性を維持することができる。また、剛性
リングと弾性リングとの間に水膨張性ゴムを介在させた
ので、大なる外力が作用して前記結合手段による密着力
が部分的に弱まって浸水したとしても、該ゴムが浸水し
た水により膨張して長期にわたり止水機能を発揮するこ
とができる。また、剛性リング体とコンクリート部とは
アンカーによって、強力に固定一体化し、はく離にとも
なう水密性が低下することがない。また、コンクリート
部の端部、すなわちその内外周面および端面は、断面I
形剛性リング体により被覆されているため、折曲などの
応力に対して充分に補強されていて応力が集中すること
がなく、このため破損、折損などの恐れがない。また、
両剛性リング体を跨いで剛性リング体の外周面が繊維強
化樹脂剛性層により被覆補強されているため、埋設施工
性が優れ、可撓性部とコンクリート部とは長期の結合性
を維持することができるとともに、弾性リング体は過大
な可撓性が拘束されて長寿命となり、かつ可撓性ヒュー
ム管の吊り上げ時における取り扱いが容易となる。ま
た、繊維強化樹脂剛性層は剛性リング体の外周面に樹脂
を含浸した繊維を巻きつけて硬化成形するだけであるか
ら、その成形が簡単容易であるばかりか強固な一体化が
計られるとともに、その剛性により弾性リング体の過大
な可撓性を確実に拘束することができ、さらに剛性リン
グ体の腐食を大幅に軽減することができる。
【0025】請求項2の発明によれば、前記剛性リング
体間の弾性体リング体の外方の空間部に発泡ウレタンを
充填して発泡ウレタン層を形成したから、前記水膨張性
ゴムとの相乗効果により、漏水を一層防止することがで
きる。
【0026】請求項3の発明によれば、前記剛性リング
体間の弾性体リング体の外方の空間部にモルタルを充填
してモルタル層を形成したから、推進工法用管として使
用することができる。
【0027】請求項4の発明によれば、前記両剛性リン
グ体と前記繊維強化樹脂剛性層との間に繊維強化樹脂被
覆層を形成し、前記繊維強化樹脂被覆層に穿設した充填
孔から充填用材料を充填して層を形成し、さらにコンク
リートの外周面に繊維強化樹脂剛性層を形成したので、
可撓性部の補強効果と充填が容易となる。
【0028】請求項5の発明によれば、弾性リング体の
外周寄りの両側面に、該側面から突出する環状凸部を形
成するとともに水膨張性ゴムの外端部を前記弾性リング
体の両側面より突出させたから、環状凸部5bと水膨張
ゴム7の突出部分7aが環状リング9に特に強くしかも
全周にわたり均等に圧着されることとなり、このため耐
漏水性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の可撓性ヒューム管の
要部を示す部分断面図である。
【図2】この発明の他の実施の形態の可撓性ヒューム管
の要部を示す部分断面図である。
【図3】この発明の他の実施の形態の可撓性ヒューム管
の要部を示す部分断面図である。
【図4】この発明の他の実施の形態の可撓性ヒューム管
の要部を示す部分断面図である。
【図5】この発明の他の実施の形態の要部を示す断面図
である。
【図6】この発明の可撓性ヒューム管を埋設した状態の
概略説明図である。
【符号の説明】
1 可撓性ヒューム管 2 コンクリート部 3 可撓性部 4 剛性リング体 5 弾性リング体 5a 側面 5b 環状凸部 6 結合手段 7 水膨張性ゴム 8 コンクリート用アンカー 12 間隙 19 水膨張性ゴム 20 繊維強化樹脂剛性層 23 凹部 24 空間部 25 充填孔 26 発泡ウレタン層 27 繊維強化樹脂被覆層 28 充填孔 29 発泡ウレタン層 30 繊維強化樹脂剛性層 31 モルタル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−31718(JP,A) 特開 昭54−81517(JP,A) 実開 昭54−147814(JP,U) 実公 昭59−22390(JP,Y2) 実公 昭60−21598(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 9/08 F16L 27/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長のヒューム管の長さ方向の中間の
    コンクリート中に可撓性部を配設して一体化した可撓性
    ヒューム管において、所要間隔をあけて対向配設した一
    対の断面I形剛性リング体と、該剛性リング体間に介装
    し結合手段を介して一体化した弾性リング体と、前記剛
    性リング体と弾性リング体との間に設けた水膨張性ゴム
    と、前記剛性リング体の前記弾性リング体と反対側に突
    出したコンクリート用アンカーとからなる可撓性部を配
    設し、前記両剛性リング体を跨いで該剛性リング体の外
    周面に、繊維強化樹脂剛性層を形成したことを特徴とす
    る可撓性ヒューム管。
  2. 【請求項2】 前記剛性リング体間の弾性リング体の外
    方に空間部を形成し、該空間部に発泡ウレタンを充填し
    て発泡ウレタン層を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の可撓性ヒューム管。
  3. 【請求項3】 前記剛性リング体間の弾性リング体の外
    方に空間部を形成し、該空間部にモルタルを充填してモ
    ルタル層を形成したことを特徴とする請求項1記載の可
    撓性ヒューム管。
  4. 【請求項4】 前記両剛性リング体と前記繊維強化樹脂
    剛性層との間に繊維強化樹脂被覆層を形成し、前記繊維
    強化樹脂被覆層に充填孔を穿設したことを特徴とする請
    求項2または3のいずれかに記載の可撓性ヒューム管。
  5. 【請求項5】 弾性リング体の外周寄りの両側面に、該
    側面から突出する環状凸部を形成するとともに剛性リン
    グ体と弾性リング体との間に設けた水膨張性ゴムの外端
    部を、前記弾性リング体の両側面より突出させたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の可撓性
    ヒューム管。
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