JP3094179U - ラミナー床張り材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラミナープレートと不織布とカバー材と
からなり、優れた断裂防止効果を有するラミナー床張り
材を提供する。 【解決手段】 ラミナー床張り材１は、ラミナープレー
ト１０とカバー材３０との間に不織布２０を介在させる
ことにより、その構造強度を向上させるようにしたと共
に、剪断力数値が１３〜１５になる優れた断裂防止効果
を達成できるようにした。また、前記不織布２０は方向
性のない繊維構造を有するものとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に、ラミナープレートの上面に不織布を介してカバー材を積層接 着した、優れた断裂防止効果を備えたラミナー床張り材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の、断裂防止効果のない木造ラミナー床張り材は、剪断力テストでは、約 ０.５〜１の剪断力数値（このテスト標準は台湾のCNS8058基準であり、数値が高 ければ高いほど断裂防止効果が優れていることを表す。）であるが、断裂防止効 果を備えた木造ラミナー床張り材では、前記剪断力テストで約１〜３の数値が得 られ、暖かい気候の場所において使用することは可能である。しかるに、寒冷地 での適用は難しい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

寒い場所で使用する木造ラミナー床張り材は、剪断力数値が１０以上でなけれ ばならないので、横向紋を有するラミナープレートにカバー材(化粧板)を接着す ることにより剪断力数値を１０以上にして断裂防止効果を達成しなければならな い。 しかし、この横向紋を有するラミナープレートの取得は難しく、且つ裁断加工 工程を行う際に困難が伴うため、不良品が産出しやすい。 そこで、案出されたのが本考案であって、優れた断裂防止効果を有するラミナ ー床張り材を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願の請求項１の考案は、ラミナー床張り材において、ラミナープレート１０ の上面に、不織布２０を、該不織布２０の上面にカバー材３０を順に積層接着し たことを特徴とする。 本願の請求項２の考案は、請求項１に記載のラミナー床張り材において、前記 不織布２０は方向性のない繊維構造を有することを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案は、上記の課題を解決するものであり、不織布をラミナープレート及び カバー材の間に設けることにより、ラミナー床張り材の構造強度を向上すると共 に、剪断力数値を１３〜１５にして断裂防止効果を達成できるようにする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。勿論 、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技 術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。

【０００７】 図１は、本考案に係わるラミナー床張り材の分解斜視図であり、図２は本考案 に係わるラミナー床張り材が３層のラミナープレートを有する状態を示す要部斜 視図であり、図３は本考案に係わるラミナー床張り材が５層のラミナープレート を有する状態を示す要部斜視図であり、図４は本考案に係わるラミナー床張り材 が７層のラミナープレートを有する状態を示す要部斜視図であり、図５は本考案 に係わるラミナー床張り材の他の実施例を示す斜視図である。

【０００８】 図１に示すように、本考案のラミナー床張り材１は、ラミナープレート１０と シート状の不織布２０とカバー材３０とからなり、前記順に積層接着して構成さ れたものである。前記ラミナープレート１０は複数枚のプレートを重ね合わせた 積層構造であり、不織布２０はシート状の方向性のない繊維構造を有し、前記カ バー材３０は化粧板であることが好ましい。 図１，図２に示す本考案のラミナー床張り材１は、３枚のプレートを重ねたラ ミナープレート１０に不織布２０を接着し、更に、不織布２０の上面にカバー材 ３０を順に積層接着したものである。

【０００９】 以上のように構成された本考案のラミナー床張り材１は、不織布２０を設ける ことにより、カバー材３０はラミナープレート１０の横向紋によって剪断するこ とを防止すると共に、剪断力数値が１３〜１５を有するようになり、断裂防止効 果を達成できるラミナー床張り材を提供できるものである。

【００１０】 また、図３に示す本考案のラミナー床張り材１は、松材から成るラミナープレ ート１０を５枚重ね合わせた構造を有し、該積層されたラミナープレート１０に 不織布２０を接着し、更に不織布２０にカバー材３０を接着した構成としたもの である。これにより、前記剪断力数値１３〜１５を有する断裂防止効果の優れた ラミナー床張り材を達成できる。

【００１１】 図４に示す本考案のラミナー床張り材１は、プレートを７枚重ね合わせたラミ ナープレート構造１０を有し、この積層ラミナープレート１０に不織布２０を接 着し、更に不織布２０にカバー材３０を接着するものである。これにより、剪断 力数値が１３〜１５を有する断裂防止効果を達成できる。

【００１２】 図５は本考案のラミナー床張り材の使用変形例を示す他の実施例であって、こ の実施例にあっては、前記ラミナープレート１０に不織布２０を接着し、更に不 織布２０にカバー材３０を積層接着した後、使用の需要に応じて長手方向の両端 にそれぞれ係合凸部１０１と係合凹部１０２を形成した構造に裁断し、これによ り、同構成のラミナー床張り材１同士を相互に組合わせることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案にかかるラミナー床張り材は、ラミナープレートの上面に不織布を、該 不織布の上面にカバー材を順に積層接着した構成としたので、ラミナー床張り材 の構造強度を向上することができると共に、剪断力数値１３〜１５である優れた 断裂防止効果を達成できるラミナー床張り材を提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるラミナー床張り材の分解斜視図
である。

【図２】本考案に係わるラミナー床張り材の三枚のプレ
ートを接合したラミナープレートを有する状態を示す要
部斜視図である。

【図３】本考案に係わるラミナー床材張りの、５枚のプ
レートを接合したラミナープレートを有する状態を示す
要部斜視図である。

【図４】本考案に係わるラミナー床張り材の、７枚のプ
レートを接合したラミナープレートを有する状態を示す
要部斜視図である。

【図５】本考案に係わるラミナー床張り材の使用状態の
他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ラミナー床張り材 １０ ラミナープレート １０１ 係合凸部 １０２ 係合凹部 ２０ 不織布 ３０ カバー材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラミナープレート１０の上面に不織布２
   ０を、該不織布２０の上面にカバー材３０を順に積層接
   着したことを特徴とするラミナー床張り材。
2. 【請求項２】 前記不織布２０は方向性のない繊維構造
   を有することを特徴とする請求項１に記載のラミナー床
   張り材。