JP3094026B1 - 歯科用ハンドピース及びその治具 - Google Patents

歯科用ハンドピース及びその治具

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JP3094026B1
JP3094026B1 JP11300078A JP30007899A JP3094026B1 JP 3094026 B1 JP3094026 B1 JP 3094026B1 JP 11300078 A JP11300078 A JP 11300078A JP 30007899 A JP30007899 A JP 30007899A JP 3094026 B1 JP3094026 B1 JP 3094026B1
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Inventor
幸夫 渡辺
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株式会社長田中央研究所
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Abstract

【要約】 【課題】 ハンドピースの使用中に、チャック機構が開
くことのないようにして、患者の口腔内又は操作者の指
等を押し付けても火傷のおそれのない、歯科用ハンドピ
ースを提供する。 【解決手段】 ヘッドケース10内において回転自在に
配設された回転筒20と、該回転筒20の内壁に固定さ
れたチャック筒30と、該チャック筒30と前記回転筒
20との間に設けられたチャック開閉スリーブ42と、
該チャック開閉スリーブ42を押下するための押しスト
ッパー43と、前記ヘッドケース10の頭部に冠着され
た上蓋50とを有する。上蓋50は前記ストッパー43
と対応する位置に貫通孔50aを有し、該貫通孔50a
を通して治具60の突起を挿通して前記ストッパー43
を押下して前記チャックを開く。60は前記貫通孔50
aに挿通される突起62を有する治具で、該治具の突起
62によりストッパー43を押下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用ハンドピー
ス、例えば、マイクロエンジン,エアータービン等のチ
ャック機構に関するものであって、歯科治療中に、患者
の口腔内あるいは操作者の指に火傷の虞のない、チャッ
ク機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の歯科用エアータービンハ
ンドピースのチャック機構を示す断面図で、図中、10
はヘッドケース、20は回転筒で、この回転筒20には
軸受21,22のアウターレースがそれぞれOリング1
1,12によってヘッドケース10に固定され、これに
よって、インナーレースと一体の回転筒20及びタービ
ン羽根23がヘッドケース10に回転可能に支持されて
いる。
【0003】回転筒20とチャック筒30の小径部32
との間には、第1のスプリング41が介装され、チャッ
ク筒の筒先端部の傾斜Mに係合する傾斜面Nを持つチャ
ック開閉スリーブ42が設けられ、このチャック開閉ス
リーブ42の上部には押しストッパー43が設けられて
いる。この押しストッパー43の下端部と前記回転筒2
0の上端部との間には、第2のスプリング44が設けら
れており、この押しストッパー43は、この第2のスプ
リング44によって、前記チャック開閉スリーブ42を
前記第1のスプリング41に押し戻すような力を加えて
いる。
【0004】この従来のチャック機構において、切削具
(工具)の取り付けは次のように行われる。即ち、ヘッ
ドケース10の押し蓋13をスプリング14の弾撥力に
抗して押し下げ、更に、第1のスプリング41の弾撥力
に抗して押しストッパー43を押し下げると、押しスト
ッパー43の下端に接合したチャック開閉スリーブ42
が下降する。このチャック開閉スリーブ42の下降によ
り、チャック開閉スリーブ42の内周傾斜面とチャック
筒30の細片32′の外周傾斜面が離れ、これら傾斜面
間に隙間ができるため、前記チャック開閉スリーブ42
の細片32′はその拘束が解かれて拡張し、チャック筒
30内への切削具の受け入れが可能な状態になる。
【0005】次に、チャック筒30内に切削具を挿入し
た後、押し蓋13の作用させた力を解除すると、前記第
1のスプリング41の弾撥力によって前記チャック開閉
スリーブ42が上昇し、チャック開閉スリーブ42の内
周傾斜面がチャック筒30の細片32′の外周傾斜面を
押圧する結果、前記細片32′は半径方向内方に屈曲
し、チャック筒30内の切削具を保持する。この状態
で、タービン羽根23にエアーを吹き付け、切削バー等
の工具を回転筒20と共に高速回転して歯牙の切削等を
行う。なお、図には、回転筒20をエアーで回転するエ
アータービンハンドピースの例を示したが、該回転筒2
0をモータによって回転するマイクロエンジンハンドピ
ースについても同じである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の歯科用ハン
ドピースにおいては、その使用中、つまり、工具、回転
筒20等が高速回転中に、使用者が押し蓋13を、例え
ば、患者の口腔内に不用意に押し付けると、その圧力に
よって押し蓋13はコイルスプリング14を押下し、高
速回転中の押しストッパー43の先端43aが上蓋の裏
側に押しつけられる結果、押しストッパー43と押し蓋
13の裏側との間に極めて大きな摩擦熱が発生し、その
熱により押し蓋13が急激に加熱されるため、患者が口
腔内に火傷を負うことがある。同様に、治療に当たる作
業者が前記ハンドピースの動作中に誤ってその押し蓋を
指等に押しつけた場合においても、同様に、指等に火傷
を負うことがある。
【0007】本発明の目的は前記のごとき従来のハンド
ピースのチャック機構の持つ欠点を解消した歯科ハンド
ピースを提供することであって、具体的には、ハンドピ
ースの使用中に、チャック機構が開くことのないように
して、患者の口腔内又は操作者の指等を押し付けても火
傷のおそれのない、歯科用ハンドピースを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヘッ
ドケース内において回転自在に配設された回転筒と、該
回転筒の内壁に固定されたチャック筒と、該チャック筒
と前記回転筒との間に設けられたチャック開閉スリーブ
と、該チャック開閉スリーブを押下するための押しスト
ッパーと、前記ヘッドケースの頭部に冠着され、かつ押
圧されても移動も変形もしない上蓋とを有し、該上蓋は
前記ストッパーと対応する位置に貫通孔を有し、該貫通
孔を通して治具の突起部を挿通して前記ストッパーを押
下して前記チャックを開くようにしたことを特徴とした
ものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記治具は、前記上蓋の上面に対向する平板と、該
平板の略中央に配設された突起部とより成り、該突起部
を前記貫通孔に挿通し、該突起部先端を前記ストッパー
に当接させて該ストッパーを押下するようにしたことを
特徴としたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記治具は、一端に前記上蓋の上面に対向する底面
を有するとともに該底面に突起部を有し、該突起部を囲
み他端が開口された円筒状体から成り、該突起部を前記
貫通孔に挿通し、該突起部先端を前記ストッパーに当接
させて該ストッパーを押下するようにしたことを特徴と
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による歯科用ハン
ドピースの一実施例を説明するためのヘッド部断面構成
図で、図中、図3に示した従来のハンドピースと同様の
作用をする部分には、図3の場合と同一の参照番号を付
し、その詳細な説明は省略する。而して、図1から明ら
かなように、本発明においては、図3に示したハンドピ
ースにおいて必要としたスプリング14は不要で、押蓋
13に代る上蓋50は、ヘッドケース10に対して一体
的に取り付けられており、図3に示した押蓋13のよう
に、ヘッドケース10に対して移動することはなく、該
ヘッドケース10の対して堅固に固定(螺着)されてい
る。
【0012】而して、本発明においては、上蓋50に
は、ストッパー43の上端43aに対向した位置に貫通
孔50aを有し、この貫通孔50aを通して治具60に
設けられた突起を挿入し、該突起によりストッパー43
を押してチャックを開くようにしている。チャックを開
いて、切削バー(工具)を固着した後、該ストッパー4
3に対する押圧力を取り去ると(治具60を取り去る
と)、図3に関して説明したように、スプリング41に
よってチャック開閉スリーブ42が押し上げられ、チャ
ックが閉められる。
【0013】図2(A)、(B)は、それぞれ図1に示
したハンドピースと共に用いて好適な“チャック開”治
具60を示す斜視図で、図2(A)に示した治具60
は、最も簡単な構成の治具の一例を示し、図示のよう
に、上蓋50の上面に対向する面を有する平板61の面
に、上蓋50に開けられた貫通孔50aを通過する径を
有し、先端が前記ストッパ43の先端43aに当接し、
かつ、該ストッパ43をチャックを開くまで押下するこ
とのできる長さを有する突起62を有する。図2(B)
に示した治具60は、前記突起部62の周囲を覆うよう
に、更に、円筒状部63を設け、該円筒状部63をヘッ
ドケース10に被せ、(円筒状部63の切り欠き部63
aは、ヘッドケースの首部を通すための切り欠きであ
る)該治具60をより安定してヘッドケース10に係分
させた状態で、チャックを開くことができるようにした
ものである。なお、この治具60は、上蓋50の貫通孔
50aを通してストッパー43を押下することができる
ものであれば、図示のものに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、上蓋が押されても、該
上蓋は移動も、変形もしないので、該上蓋が回転筒と一
体回転する押しストッパーに接触することがないので、
従来のハンドピースのように摩擦熱が発生することはな
い。従って、歯科用ハンドピースの使用中に上蓋を不用
意に押圧したとしても、患者や治療作業者が火傷を負う
虞がなく、安全である。
【0015】また、上蓋を移動させる必要がないので、
その分(移動分)、ヘッドの高さを低くすることがで
き、更には、該上蓋を常時上側に押圧しているスプリン
グ(図3に示した従来技術におけるスプリング14)が
不要となり、その分、ヘッドの構造を小さくすることが
でき、口腔内でのヘッドの操作がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による歯科用ハンドピースの一実施例
を説明するための要部(ヘッド部)断面構成図である。
【図2】 本発明による歯科用ハンドピースと共に用い
て好適な治具の例を示す斜視図である。
【図3】 従来の歯科用ハンドピースの例を説明するた
めの要部(ヘッド部)断面構成図である。
【符号の説明】
10…ヘッドケース、11,12…Oリング、13…
蓋、14…スプリング、20…回転筒、21,22,2
4…軸受、23…タービン羽根、24a…外輪(アウタ
ーレース)、24b…内輪(インナーレース)、30…
チャック筒、32…小径部、32′…細片、41…第1
のスプリング、42…チャック開閉スリーブ、43…押
しストッパー、43a…押しストッパーの先端、44…
第2のスプリング、50…上蓋、50a…貫通孔、60
…治具、61…平面部、62…突起、63…円筒部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドケース内において回転自在に配設
    された回転筒と、該回転筒の内壁に固定されたチャック
    筒と、該チャック筒と前記回転筒との間に設けられたチ
    ャック開閉スリーブと、該チャック開閉スリーブを押下
    するための押しストッパーと、前記ヘッドケースの頭部
    に冠着され、かつ押圧されても移動も変形もしない上蓋
    とを有し、該上蓋は、前記ストッパーと対応する位置に
    貫通孔を有し、該貫通孔を通して治具の突起を挿通して
    前記ストッパーを押下して前記チャックを開くようにし
    たことを特徴とする歯科用ハンドピース。
  2. 【請求項2】 前記治具は、前記上蓋の上面に対向する
    平板と、該平板の略中央に配設された突起とより成り、
    該突起を前記貫通孔に挿通し、該突起の先端を前記スト
    ッパーに当接させて該ストッパーを押下するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピース
    の治具。
  3. 【請求項3】 前記治具は、一端に前記上蓋の上面に対
    向する底面を有するとともに該底面に突起を有し、該突
    起を囲み他端が開口された略円筒状体から成り、該突起
    を前記貫通孔に挿通し、該突起の先端を前記ストッパー
    に当接させて該ストッパーを押下するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピースの治
    具。
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