JP3093930U - メッシュフレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹付法枠工法で使用されるメッシュフレーム
に於いて、その運搬や取付け作業などを安全、且つ適正
並びに効率良く行うための提案。 【解決手段】 波打ち金属線を縦、横方向へ一定の目間
隙で交互に編んで帯状の立壁面を形成するメッシュフレ
ームに於いて、立壁面の上端側となる横線と縦線の交叉
箇所で、縦線先端縁の１つは最上段横線を挟み込み、こ
れと隣接する他の１つは１つ下段の横線を挟み込む交互
の段違いに折り曲げたものとする。また上記メッシュフ
レームの一対はフープタイで揺動可能に連結させ、運搬
時に重ね合わされる状態にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は吹付法枠工法で使用されるメッシュフレームに関する。

【０００２】

【従来の技術】

吹付法枠工法では型枠に代り専らメッシュフレームが使用されて工事が行われ る。

【０００３】

【特許文献】

「ユニット式吹付法面型枠カタログ」 有限会社 福山金鋼工業（広島県福山市鞆町後地２６−１４５）

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のメッシュフレーム１’は図３に示す如く波打ち金属線の縦線２’及び横 線３’を一定の目間隙で交互に編んで、要求される大きさとなる帯状の立壁面に 形成するものであるが、縦線２’の先端ｐは専らそのままの切断端縁として突出 状態になされているために、取扱い中に怪我したり又工事中に引掛かり事故を起 すことなどがあった。これを防止するために当該箇所を図４の部分拡大図に示す 如く折曲げ加工した改良品の提案がある。この改良品には怪我などの問題は生じ ないものの、縦線２’は横線３’に対して交互の編み込み状態となされるため、 上記の折曲げ箇所に於ける縦線２’は交互（１つ飛び）に横線３’をその折曲げ 内に把持しないものとなっているのであり、このことは工事作業中に適時必要な 長さ範囲箇所で切断したりするさい、当該箇所に於ける切断時に横線を折曲げ内 に把持していない縦線の１つが矢印方向へ抜け出してしまったりする問題が生ず る。 本考案は上記問題点を解決せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は波打ち金属線を縦、横方向へ一定の目間隙で交互に編んで帯状の立壁 面を形成するメッシュフレームに於いて、立壁面の上端側となる横線と縦線の交 叉箇所で、縦線先端縁の１つは最上段横線を挟み込み、これと隣接する他の１つ は１つ下段の横線を挟み込む交互の段違いに折り曲げたものとなすことを特徴と する。 このさい、メッシュフレームの一対を一定間隔に対向配設すると共に、対向す る両者間をフープタイで揺動可能状態に連結して折重ね自在になされるのであり 、このものでは作業性向上に寄与すること大ならしめるものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係るメッシュフレーム１の部分拡大図であって、、２は縦線、３ は横線である。本図で明らかな通り、本考案では上端側となる横線と縦線の交叉 箇所で、即ち最上段の横線３ａと縦線２とは縦線の１つが交互に最上段の横線３ ａを挟み込むように折曲げ４させ、これと隣接する他の縦線２は１つ下段の横線 １ｂを挟み込むように折曲げ５させたものとなすのである。

【０００７】 本考案に於ける実施例について説明すると縦線２及び横線３の線径は２，３ｍ ｍ、網目寸法は１５ｍｍ×２５ｍｍ、フレームの高さ寸法は１５０ｍｍ〜５００ ｍｍ、同長さ寸法は１１５０ｍｍ〜３０００ｍｍとなされる。

【０００８】 本考案品の使用では上記例に示す如きメッシュフレームの一対を法枠として、 一定間隔に対向配置させるものとする。そのさい対向間隔の保持用に対向間隔内 へ線径４ｍｍの鉄線で井桁状となしたフープタイ６を使用し、一定間隔置きにメ ッシュフレームを結合させたものとなすのであり、この結合には現場で行うより も予め調査測定しておいた設計図に基づき、工場内で作業することが効率的であ る。従って、この作業を工場内で行うさいにはフープタイ６とメッシュフレーム １との結合を揺動可能状態に連結させるのであり、これによりフープタイを倒し た状態では対向するメッシュフレーム１，１が互いに重ね合わされる状態になっ て運搬や取扱い上に便利となるものである。

【０００９】 図２は上記製品の現場に於ける使用状態図であり、メッシュフレーム１，１の 組立て及び取付けが迅速に行われる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであり、本考案になるメッシュフレームの取 扱いでは上端縁部の縦線先端は切口が突出することなく全て折曲げられているた め、これによる危害の発生を皆無になすことができるのであり、またそのさい各 縦線は最上段の横線と、その１つ下方の横線を交互に挟み込んで固定するものと なっていることから、作業中にメッシュフレームを適宜必要な長さ寸法範囲に切 断するようなことがあっても、切断箇所で縦線が外れて抜け出たりするようなこ とのないものである。従って、安全且つ的確な作業の図れるものとなるのであり 、作業効率の向上に寄与すること大ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るメッシュフレームの部分拡大図で
ある。

【図２】上記製品の使用状態図である。

【図３】従来に於ける一般的なメッシュフレーム製品図
である。

【図４】上記の改良に掛る部分拡大図である。

【符号の説明】

１，１’ メッシュフレーム ２，２’ 縦線 ３，３’ 横線 ６ フープタイ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 波打ち金属線を縦、横方向へ一定の目間
   隙で交互に編んで帯状の立壁面を形成するメッシュフレ
   ームに於いて、立壁面の上端側となる横線と縦線の交叉
   箇所で、縦線先端縁の１つは最上段横線を挟み込み、こ
   れと隣接する他の１つは１つ下段の横線を挟み込む交互
   の段違いに折り曲げたものとなしてあることを特徴とす
   るメッシュフレーム。
2. 【請求項２】 メッシュフレームの一対を一定間隔に対
   向配設すると共に、対向する両者間をフープタイで揺動
   可能状態に連結させ、運搬時に重ね合わせ状態となされ
   ることを特徴とする請求項１記載のメッシュフレーム。