JP3093302B2 - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents
自動車のエアバッグ装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエアバッグ装
置、特に後席乗員用のエアバッグ装置に関する。
置、特に後席乗員用のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車において、インフレータ
とエアバッグとを有するエアバッグユニットを設け、衝
突時等において車体に比較的大きな衝撃力が作用したと
き、通常時において折り畳み状態にあるエアバッグを乗
員に向けて膨張させて、この膨張したエアバッグによっ
て車室内の乗員に作用する衝撃力を緩和して乗員の保護
を図る自動車のエアバッグ装置は知られている。
とエアバッグとを有するエアバッグユニットを設け、衝
突時等において車体に比較的大きな衝撃力が作用したと
き、通常時において折り畳み状態にあるエアバッグを乗
員に向けて膨張させて、この膨張したエアバッグによっ
て車室内の乗員に作用する衝撃力を緩和して乗員の保護
を図る自動車のエアバッグ装置は知られている。
【0003】このような自動車のエアバッグ装置におい
て、特に後席乗員を保護するものとして、例えば米国特
許第3,779,577号明細書及び図面に記載されるように、
左右の前席シートのシートバックの背面部にエアバッグ
ユニットを設けたものが知られている。
て、特に後席乗員を保護するものとして、例えば米国特
許第3,779,577号明細書及び図面に記載されるように、
左右の前席シートのシートバックの背面部にエアバッグ
ユニットを設けたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にエアバッグユニットを前席シートのシートバックの背
面部に設けていると、前席シートのシートバックの状態
の変化により、例えば前席シートを前後方向にスライド
させてシート前後位置を変化させることにより、エアバ
ッグユニットと後席乗員との間隔が変化し、エアバッグ
による後席乗員の拘束を十分にできない場合が生じる。
また、エアバッグユニットをヘッドレストに設けた場合
も、同様な問題がある。
にエアバッグユニットを前席シートのシートバックの背
面部に設けていると、前席シートのシートバックの状態
の変化により、例えば前席シートを前後方向にスライド
させてシート前後位置を変化させることにより、エアバ
ッグユニットと後席乗員との間隔が変化し、エアバッグ
による後席乗員の拘束を十分にできない場合が生じる。
また、エアバッグユニットをヘッドレストに設けた場合
も、同様な問題がある。
【0005】本発明は、前席シートの状態に拘わりな
く、後席乗員をエアバッグによって確実に拘束できる自
動車のエアバッグ装置を提供することを目的とするもの
である。
く、後席乗員をエアバッグによって確実に拘束できる自
動車のエアバッグ装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1〜3の発明は、
自動車の前後に配設された複数のシートのうち、後席シ
ートの前側に対向する前席シートのヘッドレスト背面又
はシートバック背面に配設されたインフレータ及び折畳
まれたエアバッグを備え、衝突時に上記エアバッグが後
方に展開することで、上記後席シートに着座した乗員を
保護するようにした自動車のエアバッグ装置を前提とす
る。
自動車の前後に配設された複数のシートのうち、後席シ
ートの前側に対向する前席シートのヘッドレスト背面又
はシートバック背面に配設されたインフレータ及び折畳
まれたエアバッグを備え、衝突時に上記エアバッグが後
方に展開することで、上記後席シートに着座した乗員を
保護するようにした自動車のエアバッグ装置を前提とす
る。
【0007】まず、請求項1の発明では、前席シートの
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて上記エアバッグの角度を上向きにするように変化し
たことが検出されたときに、上記エアバッグユニットの
インフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧力
分布をエアバッグが下方向に上方向よりも早く膨張する
ように変更する圧力制御手段とを備える構成とする。
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて上記エアバッグの角度を上向きにするように変化し
たことが検出されたときに、上記エアバッグユニットの
インフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧力
分布をエアバッグが下方向に上方向よりも早く膨張する
ように変更する圧力制御手段とを備える構成とする。
【0008】請求項2の発明においては、前席シートの
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて 上記エアバッグと後席シートとの距離を増大させる
ように変化したことが検出されたときに、上記エアバッ
グユニットのインフレータによる、エアバッグを膨張さ
せるガス圧力分布をエアバッグが上方向に下方向よりも
早く膨張するように変更する圧力制御手段とを備える構
成とする。
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて 上記エアバッグと後席シートとの距離を増大させる
ように変化したことが検出されたときに、上記エアバッ
グユニットのインフレータによる、エアバッグを膨張さ
せるガス圧力分布をエアバッグが上方向に下方向よりも
早く膨張するように変更する圧力制御手段とを備える構
成とする。
【0009】請求項3の発明においては、前席シートの
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて上記エアバッグの高さ位置を高くするように変化し
たことが検出されたときに、上記エアバッグユニットの
インフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧力
分布をエアバッグが下方向に上方向よりも早く膨張する
ように変更する圧力制御手段とを備える構成とする。
状態を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検
出手段の出力を受け、前席シートの状態が所定状態に比
べて上記エアバッグの高さ位置を高くするように変化し
たことが検出されたときに、上記エアバッグユニットの
インフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧力
分布をエアバッグが下方向に上方向よりも早く膨張する
ように変更する圧力制御手段とを備える構成とする。
【0010】請求項4の発明においては、上記シート状
態検出手段は、前席シートのシートバックの回動を検出
するものである。請求項5の発明においては、エアバッ
グユニットは、前席シートのヘッドレストに配設され、
シート状態検出手段は、ヘッドレストの回動を検出する
ものである。請求項6の発明においては、上記請求項2
の発明におけるシート状態検出手段は、前席シートの前
後スライド量を検出するものである。請求項7の発明に
おいては、上記請求項3の発明におけるシート状態検出
手段は、前席シートのシートバックの上下動を検出する
ものである。請求項8の発明においては、請求項3の発
明におけるエアバッグユニットは、前席シートのヘッド
レストに配設され、シート状態検出手段は、ヘッドレス
トの上下動を検出するものである。
態検出手段は、前席シートのシートバックの回動を検出
するものである。請求項5の発明においては、エアバッ
グユニットは、前席シートのヘッドレストに配設され、
シート状態検出手段は、ヘッドレストの回動を検出する
ものである。請求項6の発明においては、上記請求項2
の発明におけるシート状態検出手段は、前席シートの前
後スライド量を検出するものである。請求項7の発明に
おいては、上記請求項3の発明におけるシート状態検出
手段は、前席シートのシートバックの上下動を検出する
ものである。請求項8の発明においては、請求項3の発
明におけるエアバッグユニットは、前席シートのヘッド
レストに配設され、シート状態検出手段は、ヘッドレス
トの上下動を検出するものである。
【0011】また、請求項9の発明では、請求項1〜3
のいずれか1つの発明において、後席シートに乗員が着
座している状態を検出する後席着座検出手段を備え、上
記エアバッグユニットは、上記後席着座検出手段の出力
を受け、後席シートに乗員が着座している状態で衝突し
た際に上記エアバッグを展開させるように構成されてい
るものとする。
のいずれか1つの発明において、後席シートに乗員が着
座している状態を検出する後席着座検出手段を備え、上
記エアバッグユニットは、上記後席着座検出手段の出力
を受け、後席シートに乗員が着座している状態で衝突し
た際に上記エアバッグを展開させるように構成されてい
るものとする。
【0012】更に、具体的に、請求項10の発明では、
請求項4の発明において、上記圧力制御手段は、エアバ
ッグの展開特性が、前席シートのシートバックが前方に
回動された場合はエアバッグの下側をその上側よりも早
く展開させ、シートバックが後方に回動された場合はエ
アバッグの上側をその下側よりも早く展開させ、その中
間の回動の場合はエアバッグの上側と下側とを同じタイ
ミングで展開させる特性となるように制御するものであ
る。請求項11の発明では、請求項5の発明において、
上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのヘッドレストが前方に回動された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、ヘッドレスト
が後方に回動された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の回動の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものである。請求項12の発明で
は、請求項6の発明において、上記圧力制御手段は、エ
アバッグの展開特性が、前席シートが前方にスライド移
動された場合はエアバッグの上側をその下側よりも早く
展開させ、前席シートが後方にスライド移動された場合
はエアバッグの下側をその上側よりも早く展開させ、そ
の中間のスライド移動の場合はエアバッグの上側と下側
とを同じタイミングで展開させる特性となるように制御
するものである。請求項13の発明では、請求項7の発
明において、上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特
性が、前席シートのシートバックが上方に変位された場
合はエアバッグの下側をその上側よりも早く展開させ、
シートバックが下方に変位された場合はエアバッグの上
側をその下側よりも早く展開させ、その中間の変位の場
合はエアバッグの上側と下側とを同じタイミングで展開
させる特性となるように制御するものである。請求項1
4の発明では、請求項8の発明において、上記圧力制御
手段は、エアバッグの展開特性が、前席シートのヘッド
レストが上方に変位された場合はエアバッグの下側をそ
の上側よりも早く展開させ、ヘッドレストが下方に変位
された場合はエアバッグの上側をその下側よりも早く展
開させ、その中間の変位の場合はエアバッグの上側と下
側とを同じタイミングで展開させる特性となるように制
御するものである。
請求項4の発明において、上記圧力制御手段は、エアバ
ッグの展開特性が、前席シートのシートバックが前方に
回動された場合はエアバッグの下側をその上側よりも早
く展開させ、シートバックが後方に回動された場合はエ
アバッグの上側をその下側よりも早く展開させ、その中
間の回動の場合はエアバッグの上側と下側とを同じタイ
ミングで展開させる特性となるように制御するものであ
る。請求項11の発明では、請求項5の発明において、
上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのヘッドレストが前方に回動された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、ヘッドレスト
が後方に回動された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の回動の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものである。請求項12の発明で
は、請求項6の発明において、上記圧力制御手段は、エ
アバッグの展開特性が、前席シートが前方にスライド移
動された場合はエアバッグの上側をその下側よりも早く
展開させ、前席シートが後方にスライド移動された場合
はエアバッグの下側をその上側よりも早く展開させ、そ
の中間のスライド移動の場合はエアバッグの上側と下側
とを同じタイミングで展開させる特性となるように制御
するものである。請求項13の発明では、請求項7の発
明において、上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特
性が、前席シートのシートバックが上方に変位された場
合はエアバッグの下側をその上側よりも早く展開させ、
シートバックが下方に変位された場合はエアバッグの上
側をその下側よりも早く展開させ、その中間の変位の場
合はエアバッグの上側と下側とを同じタイミングで展開
させる特性となるように制御するものである。請求項1
4の発明では、請求項8の発明において、上記圧力制御
手段は、エアバッグの展開特性が、前席シートのヘッド
レストが上方に変位された場合はエアバッグの下側をそ
の上側よりも早く展開させ、ヘッドレストが下方に変位
された場合はエアバッグの上側をその下側よりも早く展
開させ、その中間の変位の場合はエアバッグの上側と下
側とを同じタイミングで展開させる特性となるように制
御するものである。
【0013】請求項15〜17の発明は、自動車の前後
に配設された複数のシートのうち、後席シートの前側に
対向する前席シートのヘッドレスト背面又はシートバッ
ク背面に配設された2つのインフレータ及び折畳まれた
エアバッグを備え、衝突時に上記エアバッグが後方に展
開することで、上記後席シートに着座した乗員を保護す
るようにした自動車のエアバッグ装置を前提とする。
に配設された複数のシートのうち、後席シートの前側に
対向する前席シートのヘッドレスト背面又はシートバッ
ク背面に配設された2つのインフレータ及び折畳まれた
エアバッグを備え、衝突時に上記エアバッグが後方に展
開することで、上記後席シートに着座した乗員を保護す
るようにした自動車のエアバッグ装置を前提とする。
【0014】そして、請求項15の発明では、上記前席
シートの状態を検出するシート状態検出手段と、該シー
ト状態検出手段の出力を受け、前席シートの状態が定常
状態にあるときには上記2つのインフレータの両方を作
動させてエアバッグを展開させ、前席シートの状態が定
常状態に比べて上記エアバッグの角度を変えるように変
化したことが検出されたときには、上記2つのインフレ
ータのうちの一方のみを作動させてエアバッグを展開さ
せる制御手段とを備える構成とする。
シートの状態を検出するシート状態検出手段と、該シー
ト状態検出手段の出力を受け、前席シートの状態が定常
状態にあるときには上記2つのインフレータの両方を作
動させてエアバッグを展開させ、前席シートの状態が定
常状態に比べて上記エアバッグの角度を変えるように変
化したことが検出されたときには、上記2つのインフレ
ータのうちの一方のみを作動させてエアバッグを展開さ
せる制御手段とを備える構成とする。
【0015】請求項16の発明では、前席シートの状態
を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検出手
段の出力を受け、前席シートの状態が定常状態にあると
きには上記2つのインフレータの両方を作動させてエア
バッグを展開させ、前席シートの状態が定常状態に比べ
て上記エアバッグの前後位置を変えるように変化したこ
とが検出されたときには、上記2つのインフレータのう
ちの一方のみを作動させてエアバッグを展開させる制御
手段とを備える構成とする。
を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検出手
段の出力を受け、前席シートの状態が定常状態にあると
きには上記2つのインフレータの両方を作動させてエア
バッグを展開させ、前席シートの状態が定常状態に比べ
て上記エアバッグの前後位置を変えるように変化したこ
とが検出されたときには、上記2つのインフレータのう
ちの一方のみを作動させてエアバッグを展開させる制御
手段とを備える構成とする。
【0016】請求項17の発明では、前席シートの状態
を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検出手
段の出力を受け、前席シートの状態が定常状態にあると
きには上記2つのインフレータの両方を作動させてエア
バッグを展開させ、前席シートの状態が定常状態に比べ
て上記エアバッグの高さを変えるように変化したことが
検出されたときには、上記2つのインフレータのうちの
一方のみを作動させてエアバッグを展開させる制御手段
とを備える構成とする。
を検出するシート状態検出手段と、該シート状態検出手
段の出力を受け、前席シートの状態が定常状態にあると
きには上記2つのインフレータの両方を作動させてエア
バッグを展開させ、前席シートの状態が定常状態に比べ
て上記エアバッグの高さを変えるように変化したことが
検出されたときには、上記2つのインフレータのうちの
一方のみを作動させてエアバッグを展開させる制御手段
とを備える構成とする。
【0017】
【作用】請求項1〜3及び9の発明によれば、前席シー
トの状態に応じて、圧力制御手段がエアバッグユニット
のインフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧
力分布を変更するので、前席シートの状態に拘わりな
く、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束される。
トの状態に応じて、圧力制御手段がエアバッグユニット
のインフレータによる、エアバッグを膨張させるガス圧
力分布を変更するので、前席シートの状態に拘わりな
く、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束される。
【0018】請求項4〜8及び請求項10〜14の発明
によれば、シートバックの回動、ヘッドレストの回動、
シートの前後スライド量、シートバックの上下動、ヘッ
ドレストの上下動に応じて、エアバッグユニットのガス
圧力分布が変更される。
によれば、シートバックの回動、ヘッドレストの回動、
シートの前後スライド量、シートバックの上下動、ヘッ
ドレストの上下動に応じて、エアバッグユニットのガス
圧力分布が変更される。
【0019】請求項15〜17の発明によれば、前席シ
ートの定常状態では2つのインフレータが作動してエア
バッグが展開するが、エアバッグの角度、前後位置、高
さが変わるように前席シートが定常状態から変化したと
きには、一方のインフレータのみが作動してエアバッグ
が展開するので、この場合も、前席シートの状態に拘わ
りなく、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束され
る。
ートの定常状態では2つのインフレータが作動してエア
バッグが展開するが、エアバッグの角度、前後位置、高
さが変わるように前席シートが定常状態から変化したと
きには、一方のインフレータのみが作動してエアバッグ
が展開するので、この場合も、前席シートの状態に拘わ
りなく、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。ルーフ部の一部を切除した自動車を示す図1
において,1は自動車で、自動車1の左右の前席シート
2,2のシートバック2a,2aの上部にヘッドレスト
2c,2cが着脱自在に配設されている。各ヘッドレス
ト2c内にはエアバッグユニット4が内装されている。
左右の後席シート5,5のシートクッション5a,5a
の略中央部には、後席乗員が着座している場合にON作
動する後席着座検出手段としてのシートセンサ6,6が
埋設されている。尚、2b,2bは前席シート2,2の
シートクッション、5b,5bは後席シート5,5のシ
ートバックである。
説明する。ルーフ部の一部を切除した自動車を示す図1
において,1は自動車で、自動車1の左右の前席シート
2,2のシートバック2a,2aの上部にヘッドレスト
2c,2cが着脱自在に配設されている。各ヘッドレス
ト2c内にはエアバッグユニット4が内装されている。
左右の後席シート5,5のシートクッション5a,5a
の略中央部には、後席乗員が着座している場合にON作
動する後席着座検出手段としてのシートセンサ6,6が
埋設されている。尚、2b,2bは前席シート2,2の
シートクッション、5b,5bは後席シート5,5のシ
ートバックである。
【0021】また、車体の前端部には1対の加速度感応
型の第1衝撃検知センサ7,7が、インストルメントパ
ネル6付近の車体には別の1対の加速度感応型の第2衝
撃検知センサ8,8がそれぞれ配設されている。第1衝
撃検知センサ7は比較的感度が低く設定され、衝突時の
衝撃力が比較的小さい場合でもON作動する一方、第2
衝撃検知センサ8は比較的感度が高く設定され、衝突時
の衝撃力が所定値以上である場合にON作動するように
なっている。
型の第1衝撃検知センサ7,7が、インストルメントパ
ネル6付近の車体には別の1対の加速度感応型の第2衝
撃検知センサ8,8がそれぞれ配設されている。第1衝
撃検知センサ7は比較的感度が低く設定され、衝突時の
衝撃力が比較的小さい場合でもON作動する一方、第2
衝撃検知センサ8は比較的感度が高く設定され、衝突時
の衝撃力が所定値以上である場合にON作動するように
なっている。
【0022】そして、エアバッグユニット4の作動は、
図2に示すコントロールユニット10によって制御され
る。即ち、基本的には、衝突時に、第1衝撃検知センサ
7,7と第2衝撃検知センサ8,8とからのON信号が
ともに衝突判定手段10Aに入力され且つ左右のシート
センサ6,6のいずれか一方又は双方からのON信号が
着座判定手段10Bに入力されている場合に、衝突判定
手段10Aが衝突と判定しかつ着座判定手段10Bが着
座と判定するので、該両判定手段10A,10Bからの
信号を受けた作動制御手段10Cが、エアバッグユニッ
ト4を所定のタイミングで作動させ、乗員が着座してい
る後席シート5に対応するエアバッグユニット4のイン
フレータ4a,4aを作動させ、エアバッグ4b,4b
を膨張させるようになっている(図3参照)。なお、後
述するように、エアバッグユニット4の作動の態様は、
シート状態検出手段10Dからの信号に応じて変化す
る。
図2に示すコントロールユニット10によって制御され
る。即ち、基本的には、衝突時に、第1衝撃検知センサ
7,7と第2衝撃検知センサ8,8とからのON信号が
ともに衝突判定手段10Aに入力され且つ左右のシート
センサ6,6のいずれか一方又は双方からのON信号が
着座判定手段10Bに入力されている場合に、衝突判定
手段10Aが衝突と判定しかつ着座判定手段10Bが着
座と判定するので、該両判定手段10A,10Bからの
信号を受けた作動制御手段10Cが、エアバッグユニッ
ト4を所定のタイミングで作動させ、乗員が着座してい
る後席シート5に対応するエアバッグユニット4のイン
フレータ4a,4aを作動させ、エアバッグ4b,4b
を膨張させるようになっている(図3参照)。なお、後
述するように、エアバッグユニット4の作動の態様は、
シート状態検出手段10Dからの信号に応じて変化す
る。
【0023】次に、エアバッグユニット4について説明
する。図4及び図5に示すように、エアバッグユニット
4は、背面視長方形の開口部21aを有する金属製の内
側ケーシング部材21と側面視コ字形の合成樹脂製の外
側ケーシング部材22とからなるケーシング20と、ケ
ーシング20内に上下に配設されたインフレータ4a,
4aと、ケーシング20内に折り畳まれた状態に収容さ
れた上記エアバッグ4b等とで構成されている。
する。図4及び図5に示すように、エアバッグユニット
4は、背面視長方形の開口部21aを有する金属製の内
側ケーシング部材21と側面視コ字形の合成樹脂製の外
側ケーシング部材22とからなるケーシング20と、ケ
ーシング20内に上下に配設されたインフレータ4a,
4aと、ケーシング20内に折り畳まれた状態に収容さ
れた上記エアバッグ4b等とで構成されている。
【0024】外側ケーシング部材22は可撓性膜材で形
成され、内側ケーシング部材21の開口部21aを縦壁
部22aで閉塞するように内側ケーシング部材21に外
嵌固定され、その上壁部と下壁部とにおいて複数のビス
24で内側ケーシング部材21に固定され、またエアバ
ッグ4bは気密状となるように上下左右の端縁がビス2
4で内側ケーシング部材21に固着されている。
成され、内側ケーシング部材21の開口部21aを縦壁
部22aで閉塞するように内側ケーシング部材21に外
嵌固定され、その上壁部と下壁部とにおいて複数のビス
24で内側ケーシング部材21に固定され、またエアバ
ッグ4bは気密状となるように上下左右の端縁がビス2
4で内側ケーシング部材21に固着されている。
【0025】上記外側ケーシング部材22の縦壁部22
aには、図4に1点鎖線で示したようにミシン目22b
が形成され、内側ケーシング部材21の左右の側壁部の
開口部21a側端部には、夫々ボルト孔25aを有する
ブラケット25が設けられている。
aには、図4に1点鎖線で示したようにミシン目22b
が形成され、内側ケーシング部材21の左右の側壁部の
開口部21a側端部には、夫々ボルト孔25aを有する
ブラケット25が設けられている。
【0026】インフレータ4aは、内側ケーシング部材
21の左右の側壁部間に固定され、インフレータ4a内
には、コントロールユニット10からの出力信号により
作動する発火装置(図示せず)が内装され、該発火装置
が作動すると、インフレータ4aから瞬時に多量のガス
が発生し、そのガスの圧力により外側ケーシング部材2
2のミシン目22bを突き破ってエアバッグ4bが膨張
展開するようになっている。尚、26は上記ケーシング
20の外側に装設されたクッション材である。また、エ
アバッグ4bには、具体的に図示していないが、複数の
ベントホールが形成されており、このベントホールを介
してガスが排出することにより、エアバッグ15は膨張
展開した後、所定時間で収縮するようになっている。
21の左右の側壁部間に固定され、インフレータ4a内
には、コントロールユニット10からの出力信号により
作動する発火装置(図示せず)が内装され、該発火装置
が作動すると、インフレータ4aから瞬時に多量のガス
が発生し、そのガスの圧力により外側ケーシング部材2
2のミシン目22bを突き破ってエアバッグ4bが膨張
展開するようになっている。尚、26は上記ケーシング
20の外側に装設されたクッション材である。また、エ
アバッグ4bには、具体的に図示していないが、複数の
ベントホールが形成されており、このベントホールを介
してガスが排出することにより、エアバッグ15は膨張
展開した後、所定時間で収縮するようになっている。
【0027】一方、図6に示すように、上記ヘッドレス
ト2c装着用の左右1対のヘッドレストポール23の上
端には、夫々ボルト孔27a,27aを有するブラケッ
ト27,27が固着され、エアバッグユニット4をヘッ
ドレスト2c内に配設する場合には、ヘッドレストカバ
ー28を取り外した状態でエアバッグユニット4の左右
のブラケット27,27を左右のブラケット25,25
にボルト(図示せず)で固定し、その後ヘッドレストカ
バー28を装着する。尚、ヘッドレストカバー28の後
面には、1点鎖線で示したようにミシン目28aが形成
されている。
ト2c装着用の左右1対のヘッドレストポール23の上
端には、夫々ボルト孔27a,27aを有するブラケッ
ト27,27が固着され、エアバッグユニット4をヘッ
ドレスト2c内に配設する場合には、ヘッドレストカバ
ー28を取り外した状態でエアバッグユニット4の左右
のブラケット27,27を左右のブラケット25,25
にボルト(図示せず)で固定し、その後ヘッドレストカ
バー28を装着する。尚、ヘッドレストカバー28の後
面には、1点鎖線で示したようにミシン目28aが形成
されている。
【0028】そして、エアバッグユニット4のインフレ
ータ4a,4aは、コントロールユニット10の作動制
御手段10C(圧力制御手段及び制御手段)によって、
前席シート2,2の状態(例えばシートバック2a,2
aの回動、ヘッドレスト2cの回動、前席シート2の前
後スライド量、シートバック2aの上下動、ヘッドレス
ト2cの上下動等)に応じてエアバッグユニット4のガ
ス圧力分布を変更するために、両方とも発火したり、い
ずれか一方のみ発火するように制御される。
ータ4a,4aは、コントロールユニット10の作動制
御手段10C(圧力制御手段及び制御手段)によって、
前席シート2,2の状態(例えばシートバック2a,2
aの回動、ヘッドレスト2cの回動、前席シート2の前
後スライド量、シートバック2aの上下動、ヘッドレス
ト2cの上下動等)に応じてエアバッグユニット4のガ
ス圧力分布を変更するために、両方とも発火したり、い
ずれか一方のみ発火するように制御される。
【0029】そして、前席シート2の状態を検出する各
種センサ31,41,51,61,71は、次に示すよ
うに構成され、該各センサ31,41,51,61,7
1からの信号をシート状態検出手段10Dが受けて、シ
ート状態を検出し、その結果に応じて作動制御手段10
Cを制御し、エアバッグユニット4のガス圧力分布を変
更する。
種センサ31,41,51,61,71は、次に示すよ
うに構成され、該各センサ31,41,51,61,7
1からの信号をシート状態検出手段10Dが受けて、シ
ート状態を検出し、その結果に応じて作動制御手段10
Cを制御し、エアバッグユニット4のガス圧力分布を変
更する。
【0030】(1) 前席シート2のシートバック2aの
回動角を検出するシートバック回動角検出センサ31 図7に示すように、シートバック2aとシートクッショ
ン2bとを回動可能に結合するヒンジ手段32に対し
て、シートバック2aの回動角(リクライニング角)を
検出するシートバック回動角検出センサ31が設けられ
ている。
回動角を検出するシートバック回動角検出センサ31 図7に示すように、シートバック2aとシートクッショ
ン2bとを回動可能に結合するヒンジ手段32に対し
て、シートバック2aの回動角(リクライニング角)を
検出するシートバック回動角検出センサ31が設けられ
ている。
【0031】このセンサ31は、シートクッション2b
側のヒンジ部材32aに固定端子31aが設けられ、シ
ートバック2a側のヒンジ部材32bに、シートバック
2aの回動中心を中心とする円周上に配設された可動端
子31bが設けられ、シートバック2aの回動により可
動端子31bが回動して固定端子31aとの接触点がシ
ートバック2aの回動角度に応じて変化し、それによっ
て固定端子31a及び可動端子31b間の抵抗値が変化
するので、その変化を抵抗検出器31cによって読み取
る。そして、その抵抗の変化がシートバック2aの回動
角に対応しているので、その抵抗の変化を通じてシート
バック2aの回動角度を検出するようになっている。
側のヒンジ部材32aに固定端子31aが設けられ、シ
ートバック2a側のヒンジ部材32bに、シートバック
2aの回動中心を中心とする円周上に配設された可動端
子31bが設けられ、シートバック2aの回動により可
動端子31bが回動して固定端子31aとの接触点がシ
ートバック2aの回動角度に応じて変化し、それによっ
て固定端子31a及び可動端子31b間の抵抗値が変化
するので、その変化を抵抗検出器31cによって読み取
る。そして、その抵抗の変化がシートバック2aの回動
角に対応しているので、その抵抗の変化を通じてシート
バック2aの回動角度を検出するようになっている。
【0032】(2) ヘッドレスト2cの回動角を検出す
るヘッドレスト回動角検出センサ41 図8に示すように、ヘッドレスト2cの回動中心となる
ヘッドレストポール23の上端部に対して固定端子41
aが設けられ、ヘッドレスト2c側(例えばヘッドレス
トフレーム)に、上記回動中心を中心とする円周上に配
設された可動端子41bが設けられ、ヘッドレスト2c
の回動により固定端子41aと可動端子41bとの接触
点が変化し、それによって両端子41a,41b間の抵
抗値が変化するので、その変化を抵抗検出器41cによ
って読み取ることによってヘッドレスト2cの回動角度
を検出するようになっている。
るヘッドレスト回動角検出センサ41 図8に示すように、ヘッドレスト2cの回動中心となる
ヘッドレストポール23の上端部に対して固定端子41
aが設けられ、ヘッドレスト2c側(例えばヘッドレス
トフレーム)に、上記回動中心を中心とする円周上に配
設された可動端子41bが設けられ、ヘッドレスト2c
の回動により固定端子41aと可動端子41bとの接触
点が変化し、それによって両端子41a,41b間の抵
抗値が変化するので、その変化を抵抗検出器41cによ
って読み取ることによってヘッドレスト2cの回動角度
を検出するようになっている。
【0033】(3) 前席シートの前後スライド量を検出
するシートスライド量検出センサ51 図9に示すように、フロア側に支持部材52,52を介
して支持されるロアレール53に固定端子51aを設
け、該ロアレール53に対し前後方向にスライドするア
ッパレール54に可動端子51bを設け、それらの間の
抵抗の変化を抵抗検出器51cによって検出し、前後ス
ライド量を検出するようになっている。
するシートスライド量検出センサ51 図9に示すように、フロア側に支持部材52,52を介
して支持されるロアレール53に固定端子51aを設
け、該ロアレール53に対し前後方向にスライドするア
ッパレール54に可動端子51bを設け、それらの間の
抵抗の変化を抵抗検出器51cによって検出し、前後ス
ライド量を検出するようになっている。
【0034】(4) シートバック2aの上下動量を検出
するシートバック上下動量検出センサ61 図10に示すように、フロア側に支持部材62,62を
介して支持されたロアレール63に対してスライド可能
なアッパレール64に固定端子61aを設け、該アッパ
レール64に、リンク65,65を介して上下動するシ
ートクッション(例えばシートクッションフレーム6
6)に可動端子61bを設け、それらの間の抵抗の変化
を抵抗検出器61cによって検出することによってシー
トクッション、つまりシートバック2aの上下動量を検
出するようになっている。
するシートバック上下動量検出センサ61 図10に示すように、フロア側に支持部材62,62を
介して支持されたロアレール63に対してスライド可能
なアッパレール64に固定端子61aを設け、該アッパ
レール64に、リンク65,65を介して上下動するシ
ートクッション(例えばシートクッションフレーム6
6)に可動端子61bを設け、それらの間の抵抗の変化
を抵抗検出器61cによって検出することによってシー
トクッション、つまりシートバック2aの上下動量を検
出するようになっている。
【0035】(5) ヘッドレスト2cの上下動量を検出
するヘッドレスト上下動量検出センサ71 図11に示すように、シートバック(例えばシートバッ
クフレーム72に固設された取付部材73)側に固定端
子71aを設け、ヘッドレスト2cのヘッドレストポー
ル23に上記固定端子71aが接触する可動端子71b
を設け、それらの間の抵抗の変化を抵抗検出器71cに
よって検出することによりヘッドレスト2cの上下動量
を検出するようになっている。
するヘッドレスト上下動量検出センサ71 図11に示すように、シートバック(例えばシートバッ
クフレーム72に固設された取付部材73)側に固定端
子71aを設け、ヘッドレスト2cのヘッドレストポー
ル23に上記固定端子71aが接触する可動端子71b
を設け、それらの間の抵抗の変化を抵抗検出器71cに
よって検出することによりヘッドレスト2cの上下動量
を検出するようになっている。
【0036】このように構成されたエアバッグ装置の作
用について説明する。但し、説明は左右の後席シート
4,4に乗員が着座している場合について説明する。
用について説明する。但し、説明は左右の後席シート
4,4に乗員が着座している場合について説明する。
【0037】自動車が所定値以上の衝撃力で衝突する
と、第1衝撃検知センサ7及び第2衝撃検知センサ8か
らのON信号がコントロールユニット10の衝突判定手
段1010Aに入力され、衝突と判定され、衝突信号が
作動制御手段10Cに出力される。一方、後席シートに
乗員が着座しているときには、シートセンサ6,6から
のON信号が着座判定手段10Bに入力され、着座信号
が作動制御手段10Cに出力される。
と、第1衝撃検知センサ7及び第2衝撃検知センサ8か
らのON信号がコントロールユニット10の衝突判定手
段1010Aに入力され、衝突と判定され、衝突信号が
作動制御手段10Cに出力される。一方、後席シートに
乗員が着座しているときには、シートセンサ6,6から
のON信号が着座判定手段10Bに入力され、着座信号
が作動制御手段10Cに出力される。
【0038】作動制御手段10Cが、衝突信号及び着座
信号に基づいて、後席シート5に着座している乗員に対
向するエアバッグユニット4の発火装置を作動させ、図
1及び図3に示したように、エアバッグ4bが膨張展開
して後席シート5の乗員を保護し、乗員が前席シート2
のシートバック2aに衝突するのが防止される。このと
き、エアバッグ4bは、後席シート5に着座している乗
員の胸部に対応した位置のヘッドレスト2cから膨張展
開するので、乗員の頭部を確実に拘束することができ
る。その後、エアバッグ4bは、ベントホールからガス
が抜けることにより収縮する。
信号に基づいて、後席シート5に着座している乗員に対
向するエアバッグユニット4の発火装置を作動させ、図
1及び図3に示したように、エアバッグ4bが膨張展開
して後席シート5の乗員を保護し、乗員が前席シート2
のシートバック2aに衝突するのが防止される。このと
き、エアバッグ4bは、後席シート5に着座している乗
員の胸部に対応した位置のヘッドレスト2cから膨張展
開するので、乗員の頭部を確実に拘束することができ
る。その後、エアバッグ4bは、ベントホールからガス
が抜けることにより収縮する。
【0039】そして、このエアバッグ4bの膨張の際、
前述した前席シート2の状態を検出する各センサ31,
41,51,61,71からの信号に応じてシート状態
検出手段10Dが前席シート2のシート状態を検出し、
その検出結果に応じて、コントロールユニット10が両
方又は一方のインフレータ4aを作動させるように制御
され、エアバッグ2bの展開態様が前席シート2の状態
の変化に対応することができるようになっている。
前述した前席シート2の状態を検出する各センサ31,
41,51,61,71からの信号に応じてシート状態
検出手段10Dが前席シート2のシート状態を検出し、
その検出結果に応じて、コントロールユニット10が両
方又は一方のインフレータ4aを作動させるように制御
され、エアバッグ2bの展開態様が前席シート2の状態
の変化に対応することができるようになっている。
【0040】即ち、シートバック回動角検出センサ31
又はヘッドレスト回動角検出センサ41からの信号で、
シートバック2a又はヘッドレスト2cが前方に回動さ
れた場合は、エアバッグユニット4が上向きとなるの
で、エアバッグ4bが上向きに展開する傾向となる。よ
って、下方に早く展開するように下側のインフレータ4
aのみを作動させる。一方、後方に回動された場合に
は、下向きとなるので、上方に早く開くように上側のイ
ンフレータ4aのみを作動させ、その中間の場合には、
両方のインフレータ4a,4aを作動させる。
又はヘッドレスト回動角検出センサ41からの信号で、
シートバック2a又はヘッドレスト2cが前方に回動さ
れた場合は、エアバッグユニット4が上向きとなるの
で、エアバッグ4bが上向きに展開する傾向となる。よ
って、下方に早く展開するように下側のインフレータ4
aのみを作動させる。一方、後方に回動された場合に
は、下向きとなるので、上方に早く開くように上側のイ
ンフレータ4aのみを作動させ、その中間の場合には、
両方のインフレータ4a,4aを作動させる。
【0041】また、シートスライド量検出センサ51か
らの信号で、前席シート2が前方にスライド移動された
場合は、エアバッグユニット4と乗員との位置が離れる
ので、上方が早く開くように上側のインフレータ4Aの
みを作動させる一方、後方にスライド移動された場合に
は、エアバッグユニット4と乗員との位置が近づくの
で、下方が早く開くように下方のインフレータ4Aのみ
を作動させ、その中間の場合には、両方のインフレータ
4a,4aを作動させる。
らの信号で、前席シート2が前方にスライド移動された
場合は、エアバッグユニット4と乗員との位置が離れる
ので、上方が早く開くように上側のインフレータ4Aの
みを作動させる一方、後方にスライド移動された場合に
は、エアバッグユニット4と乗員との位置が近づくの
で、下方が早く開くように下方のインフレータ4Aのみ
を作動させ、その中間の場合には、両方のインフレータ
4a,4aを作動させる。
【0042】シートバック上下動量検出センサ61又は
ヘッドレスト上下動量検出センサ71からの信号で、シ
ートバック2a又はヘッドレスト2cが上方に変位され
た場合は、エアバッグユニット4が上位置となるので、
下方が早く開くように下側のインフレータ4aのみを作
動させる一方、下方に変位された場合は、下位置となる
ので、上方が早く開くように上側のインフレータ4aの
みを作動させ、その中間の場合には、両方のインフレー
タ4a,4aを作動させる。
ヘッドレスト上下動量検出センサ71からの信号で、シ
ートバック2a又はヘッドレスト2cが上方に変位され
た場合は、エアバッグユニット4が上位置となるので、
下方が早く開くように下側のインフレータ4aのみを作
動させる一方、下方に変位された場合は、下位置となる
ので、上方が早く開くように上側のインフレータ4aの
みを作動させ、その中間の場合には、両方のインフレー
タ4a,4aを作動させる。
【0043】上記実施例では、単に、インフレータ4
a,4aを作動させるかさせないかの制御のみを行って
いるが、図12に示すように、ケーシング20の上下に
リリーフ孔20a,20aを開設し、該リリーフ孔20
a,20aをバルブ部材81,81をソレノイド手段8
2,82で制御することにより開閉し、それによってイ
ンフレータ4a,4aより発生するガスの一部をリリー
フさせることで制御することもできるエアバッグ装置4
Aとしてもよい。この場合は、インフレータは1つでも
よい。
a,4aを作動させるかさせないかの制御のみを行って
いるが、図12に示すように、ケーシング20の上下に
リリーフ孔20a,20aを開設し、該リリーフ孔20
a,20aをバルブ部材81,81をソレノイド手段8
2,82で制御することにより開閉し、それによってイ
ンフレータ4a,4aより発生するガスの一部をリリー
フさせることで制御することもできるエアバッグ装置4
Aとしてもよい。この場合は、インフレータは1つでも
よい。
【0044】
【発明の効果】請求項1〜3及び9の発明は、前席シー
トの状態に応じて、圧力制御手段がエアバッグユニット
のガス圧力分布を変更するので、前席シートの位置に拘
わりなく、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束さ
れる。
トの状態に応じて、圧力制御手段がエアバッグユニット
のガス圧力分布を変更するので、前席シートの位置に拘
わりなく、後席乗員がエアバッグによって確実に拘束さ
れる。
【0045】請求項4〜8及び請求項10〜14の発明
は、前席シートのシートバックの回動、ヘッドレストの
回動、シートの前後スライド量、シートバックの上下
動、ヘッドレストの上下動に応じてエアバッグユニット
のガス圧力分布が変更される。
は、前席シートのシートバックの回動、ヘッドレストの
回動、シートの前後スライド量、シートバックの上下
動、ヘッドレストの上下動に応じてエアバッグユニット
のガス圧力分布が変更される。
【0046】請求項15〜17の発明によれば、エアバ
ッグの角度、前後位置、高さが変わるように前席シート
が定常状態から変化したときには、2つのインフレータ
の一方のみを作動させてエアバッグを展開させるので、
前席シートの状態に拘わりなく、後席乗員がエアバッグ
によって確実に拘束される。
ッグの角度、前後位置、高さが変わるように前席シート
が定常状態から変化したときには、2つのインフレータ
の一方のみを作動させてエアバッグを展開させるので、
前席シートの状態に拘わりなく、後席乗員がエアバッグ
によって確実に拘束される。
【図1】ルーフの一部を切除して示す自動車の概略平面
図である。
図である。
【図2】コントロールユニットのブロック図である。
【図3】エアバッグユニットの作動状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】エアバッグユニットの正面図である。
【図5】図4のA−A線における断面図である。
【図6】エアバッグユニットとヘッドレストとの関係を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】シートバック回動角検出センサの説明図であ
る。
る。
【図8】ヘッドレスト回動角検出センサの説明図であ
る。
る。
【図9】シートスライド量検出センサの説明図である。
【図10】シートバック上下動量検出センサの説明図で
ある。
ある。
【図11】ヘッドレスト上下動量検出センサの説明図で
ある。
ある。
【図12】変形例についての、図4と同様の断面図であ
る。
る。
1 自動車 2 前席シート 2a シートバック 2c ヘッドレスト 4,4A エアバッグユニット 4a インフレータ 4b エアバッグ5 後席シート 10 コントロールユニット 10C 作動制御手段(圧力制御手段、制御手段) 10D シート状態検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 美延 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−38163(JP,A) 特開 平2−38164(JP,A) 特開 平4−166456(JP,A) 実開 昭48−46342(JP,U) 実公 昭50−16351(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16,21/32
Claims (17)
- 【請求項1】 自動車の前後に配設された複数のシート
のうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘッ
ドレスト背面又はシートバック背面に配設されたインフ
レータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突時に上記
エアバッグが後方に展開することで、上記後席シートに
着座した乗員を保護するようにした自動車のエアバッグ
装置において、上記 前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、上記 シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が所定状態に比べて上記エアバッグの角度を上向きに
するように変化したことが検出されたときに、上記エア
バッグユニットのインフレータによる、エアバッグを膨
張させるガス圧力分布をエアバッグが下方向に上方向よ
りも早く膨張するように変更する圧力制御手段とを備え
ることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項2】 自動車の前後に配設された複数のシート
のうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘッ
ドレスト背面又はシートバック背面に配設されたインフ
レータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突時に上記
エアバッグが後方に展開することで、上記後席シートに
着座した乗員を保護するようにした自動車のエアバッグ
装置において、 上記前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、 上記シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が所定状態に比べて上記エアバッグと後席シートとの
距離を増大させるように変化したことが検出されたとき
に、上記エアバッグユニットのインフレータによる、エ
アバッグを膨張させるガス圧力分布をエアバッグが上方
向に下方向よりも早く膨張するように変更する圧力制御
手段とを備えることを特徴とする自動車のエアバッグ装
置。 - 【請求項3】 自動車の前後に配設された複数のシート
のうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘッ
ドレスト背面又はシートバック背面に配設されたインフ
レータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突時に上記
エアバッグが後方に展開することで、上記後席シートに
着座した乗員を保護するようにした自動 車のエアバッグ
装置において、 上記前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、 上記シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が所定状態に比べて上記エアバッグの高さ位置を高く
するように変化したことが検出されたときに、上記エア
バッグユニットのインフレータによる、エアバッグを膨
張させるガス圧力分布をエアバッグが下方向に上方向よ
りも早く膨張するように変更する圧力制御手段とを備え
ることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項4】 シート状態検出手段は、前席シートのシ
ートバックの回動を検出するものであるところの請求項
1記載の自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項5】 エアバッグユニットは、前席シートのヘ
ッドレストに配設され、 シート状態検出手段は、ヘッドレストの回動を検出する
ものであるところの請求項1記載の自動車のエアバッグ
装置。 - 【請求項6】 シート状態検出手段は、前席シートの前
後スライド量を検出するものであるところの請求項2記
載の自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項7】 シート状態検出手段は、前席シートのシ
ートバックの上下動を検出するものであるところの請求
項3記載の自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項8】 エアバッグユニットは、前席シートのヘ
ッドレストに配設され、 シート状態検出手段は、ヘッドレストの上下動を検出す
るものであるところの請求項3記載の自動車のエアバッ
グ装置。 - 【請求項9】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の自
動車のエアバッグ装置において、後席シート に乗員が着座している状態を検出する後席着
座検出手段を備え、 上記エアバッグユニットは、上記後席着座検出手段の出
力を受け、後席シートに乗員が着座している状態で衝突
した際に上記エアバッグを展開させるように構成されて
いることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項10】 請求項4記載の自動車のエアバッグ装
置において、 上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのシートバックが前方に回動された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、シートバック
が後方に回動された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の回動の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものであることを特徴とする自動車
のエアバッグ装置。 - 【請求項11】 請求項5記載の自動車のエアバッグ装
置において、 上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのヘッドレストが前方に回動された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、ヘッドレスト
が後方に回動された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の回動の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものであることを特徴とする自動車
のエアバッグ装置。 - 【請求項12】 請求項6記載の自動車のエアバッグ装
置において、 上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートが前方にスライド移動された場合はエアバッグの上
側をその下側よりも早く展開させ、前席シートが後方に
スライド移動された場合はエアバッグの下側をその上側
よりも早く展開させ、その中間のスライド移動の場合は
エアバッグの上側と下側とを同じタイミングで展開させ
る特性となるように制御するものであることを特徴とす
る自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項13】 請求項7記載の自動車のエアバッグ装
置において、 上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのシートバックが上方に変位された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、シートバック
が下方に変位された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の変位の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものであることを特徴とする自動車
のエアバッグ装置。 - 【請求項14】 請求項8記載の自動車のエアバッグ装
置において、 上記圧力制御手段は、エアバッグの展開特性が、前席シ
ートのヘッドレストが上方に変位された場合はエアバッ
グの下側をその上側よりも早く展開させ、ヘッドレスト
が下方に変位された場合はエアバッグの上側をその下側
よりも早く展開させ、その中間の変位の場合はエアバッ
グの上側と下側とを同じタイミングで展開させる特性と
なるように制御するものであることを特徴とする自動車
のエアバッグ装置。 - 【請求項15】 自動車の前後に配設された複数のシー
トのうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘ
ッドレスト背面又はシートバック背面に配設された2つ
のインフレータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突
時に上記エアバッグが後方に展開することで、上記後席
シートに着座した乗員を保護するようにした自動車のエ
アバッグ装置において、 上記前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、 上記シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が定常状態にあるときには上記2つのインフレータの
両方を作動させてエアバッグを展開させ、前席シートの
状態が定常状態に比べて上記エアバッグの角度を変える
ように変化したことが検出されたときには、上記2つの
インフレータのうちの一方のみを作動させてエアバッグ
を展開させる制御手段とを備えることを特徴とする自動
車のエアバッグ装置。 - 【請求項16】 自動車の前後に配設された複数のシー
トのうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘ
ッドレスト背面又はシートバック背面に配設された2つ
のインフレータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突
時に上記エアバッグが後方に展開することで、上記後席
シートに着座した乗員を保護するようにした自動車のエ
アバッグ装置において、 上記前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、 上記シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が定常状態にあるときには上記2つのインフレータの
両方を作動させてエアバッグを展開させ、前席シートの
状態が定常状態に比べて上記エアバッグの前後位置を変
えるように変化したことが検出されたときには、上記2
つのインフレータのうちの一方のみを作動させてエアバ
ッグを展開させる制御手段とを備えることを特徴とする
自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項17】 自動車の前後に配設された複数のシー
トのうち、後席シートの前側に対向する前席シートのヘ
ッドレスト背面又はシートバック背面に配設された2つ
のインフレータ及び折畳まれたエアバッグを備え、衝突
時に上記エアバッグが後方に展開することで、上記後席
シートに着座した乗員を保護するようにした自動車のエ
アバッグ装置において、 上記前席シートの状態を検出するシート状態検出手段
と、 上記シート状態検出手段の出力を受け、前席シートの状
態が定常状態にあるときには上記2つのインフレータの
両方を作動させてエアバッグを展開させ、前席シートの
状態が定常状態に比べて上記エアバッグの高さを変える
ように変化したことが検出されたときには、上記2つの
インフレータのうちの一方のみを作動させてエアバッグ
を展開させる制御手段とを備えることを特徴とする自動
車のエアバッグ装置。
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