JP3092974B2 - シンジオタクチックポリ−α−オレフィン製造用触媒およびシンジオタクチックポリ−α−オレフィンの製造方法 - Google Patents
シンジオタクチックポリ−α−オレフィン製造用触媒およびシンジオタクチックポリ−α−オレフィンの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシンジオタクチックポリ
−α−オレフィンの製造方法に関する。詳しくは、少な
いアルミノキサンの使用量で高活性にシンジオタクチッ
クポリ−α−オレフィンを製造する方法に関する。さら
に詳しくは、特定の遷移金属化合物を使用し、少ないア
ルミノキサンの使用量で高活性にシンジオタクチックポ
リ−α−オレフィンを製造する方法に関する。
−α−オレフィンの製造方法に関する。詳しくは、少な
いアルミノキサンの使用量で高活性にシンジオタクチッ
クポリ−α−オレフィンを製造する方法に関する。さら
に詳しくは、特定の遷移金属化合物を使用し、少ないア
ルミノキサンの使用量で高活性にシンジオタクチックポ
リ−α−オレフィンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロペンタジエニル基、インデニル
基、フルオレニル基、またはそれらの誘導体を配位子と
する遷移金属化合物、いわゆるメタロセン化合物は、助
触媒、例えばアルミノキサンと共に使用してα−オレフ
ィンを重合することによりポリ−α−オレフィンが製造
できることが知られている。
基、フルオレニル基、またはそれらの誘導体を配位子と
する遷移金属化合物、いわゆるメタロセン化合物は、助
触媒、例えばアルミノキサンと共に使用してα−オレフ
ィンを重合することによりポリ−α−オレフィンが製造
できることが知られている。
【0003】特開昭58−19309号公報には、 (シクロペンタジエニル)2 MeRHal (ここで、Rはシクロペンタジエニル、C1 〜C6 のア
ルキル、ハロゲンであり、Meは遷移金属であり、Ha
lはハロゲンである)で表される遷移金属化合物とアル
ミノキサンからなる触媒の存在下エチレンおよび/また
はα−オレフィンを重合または共重合させる方法が記載
されている。特開昭60−35008号公報には、少な
くとも2種のメタロセン化合物とアルミノキサンからな
る触媒を用いることにより幅広い分子量分布を有するポ
リ−α−オレフィンが製造できることが記載されてい
る。特開昭61−130314号公報には、立体的に固
定したジルコン・キレート化合物およびアルミノキサン
からなる触媒を用いてポリオレフィンを製造する方法が
記載されている。また、同公報には、遷移金属化合物と
してエチレン−ビス−(4、5、6、7−テトラヒドロ
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリドを使用する
ことにより、アイソタクチック度の高いポリオレフィン
が製造する方法が記載されている。特開昭64−661
24号公報には、珪素で架橋したシクロペンタジエニル
化合物を配位子とする遷移金属化合物およびアルミノキ
サンを有効成分とする立体規則性オレフィン重合体製造
用触媒が開示されている。特開平2−41303号公報
には、下記式 R”(Cp Rn )(CpR’m )MeQk (但し、各 Cpはシクロペンタジエニル又は置換され
たシクロペンタジエニル環であり;各Rn は同一又は異
なっていてもよく、1〜20炭素原子を有するヒドロカ
ルビル残基であり;各R’m はは同一又は異なっていて
もよく、1〜20炭素原子を有するヒドロカルビル残基
であり;R”は触媒に立体剛性をもたらすCp環の間の
構造的架橋であり;Meは元素の周期律表の4b,5
b,又は6b族の金属であり;各Qは1〜20炭素原子
を有するヒドロカルビル残基又はハロゲンであり;0≦
k≦3:0≦n≦4:及び1≦m≦4であり;及びR’
m は(CpR’m )が(CpRn )と立体的に相違して
いるように選択される、によって表記されるシンジオタ
クチックポリオレフィンを製造するために使用されるメ
タロセン触媒。を一成分とする触媒を使用することによ
ってシンジオタクティシティーの良好なポリ−α−オレ
フィンが製造できることが記載されている。また、同公
報には上記メタロセン化合物を2種以上使用することに
より幅広い分子量分布を有するシンジオタクチックポリ
−α−オレフィンが製造できることが記載されている。
特開平2−274703号公報には、下記式(化3)
ルキル、ハロゲンであり、Meは遷移金属であり、Ha
lはハロゲンである)で表される遷移金属化合物とアル
ミノキサンからなる触媒の存在下エチレンおよび/また
はα−オレフィンを重合または共重合させる方法が記載
されている。特開昭60−35008号公報には、少な
くとも2種のメタロセン化合物とアルミノキサンからな
る触媒を用いることにより幅広い分子量分布を有するポ
リ−α−オレフィンが製造できることが記載されてい
る。特開昭61−130314号公報には、立体的に固
定したジルコン・キレート化合物およびアルミノキサン
からなる触媒を用いてポリオレフィンを製造する方法が
記載されている。また、同公報には、遷移金属化合物と
してエチレン−ビス−(4、5、6、7−テトラヒドロ
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリドを使用する
ことにより、アイソタクチック度の高いポリオレフィン
が製造する方法が記載されている。特開昭64−661
24号公報には、珪素で架橋したシクロペンタジエニル
化合物を配位子とする遷移金属化合物およびアルミノキ
サンを有効成分とする立体規則性オレフィン重合体製造
用触媒が開示されている。特開平2−41303号公報
には、下記式 R”(Cp Rn )(CpR’m )MeQk (但し、各 Cpはシクロペンタジエニル又は置換され
たシクロペンタジエニル環であり;各Rn は同一又は異
なっていてもよく、1〜20炭素原子を有するヒドロカ
ルビル残基であり;各R’m はは同一又は異なっていて
もよく、1〜20炭素原子を有するヒドロカルビル残基
であり;R”は触媒に立体剛性をもたらすCp環の間の
構造的架橋であり;Meは元素の周期律表の4b,5
b,又は6b族の金属であり;各Qは1〜20炭素原子
を有するヒドロカルビル残基又はハロゲンであり;0≦
k≦3:0≦n≦4:及び1≦m≦4であり;及びR’
m は(CpR’m )が(CpRn )と立体的に相違して
いるように選択される、によって表記されるシンジオタ
クチックポリオレフィンを製造するために使用されるメ
タロセン触媒。を一成分とする触媒を使用することによ
ってシンジオタクティシティーの良好なポリ−α−オレ
フィンが製造できることが記載されている。また、同公
報には上記メタロセン化合物を2種以上使用することに
より幅広い分子量分布を有するシンジオタクチックポリ
−α−オレフィンが製造できることが記載されている。
特開平2−274703号公報には、下記式(化3)
【0004】
【化3】 〔式中、M1 はチタニウム、ジルコニウム、バナジウ
ム、ニオブまたはタンタルであり、R1 およびR2 は互
いに同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン
原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1
〜10のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール
基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子
数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40のアリ
ールアルキル基、炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基または炭素原子数8〜40のアリールアルケニル基
を意味し、R3 およびR4 は異なっており、中心原子M
1 と一緒にサンドイッチ構造を形成し得る単核−または
多核炭化水素基を意味し、R5 は(化4)
ム、ニオブまたはタンタルであり、R1 およびR2 は互
いに同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン
原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数1
〜10のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリール
基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子
数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40のアリ
ールアルキル基、炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基または炭素原子数8〜40のアリールアルケニル基
を意味し、R3 およびR4 は異なっており、中心原子M
1 と一緒にサンドイッチ構造を形成し得る単核−または
多核炭化水素基を意味し、R5 は(化4)
【0005】
【化4】 =BR6 ,=AlR6 ,−Ge−,−Sn−,−O−,
−S−,=SO,=SO,=NR6 ,=CO,=PR6
または=P(O)R6 を意味し、その際R6 、R 7 およ
びR8 は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、
炭素原子数1〜10のフルオロアルキル基、炭素原子数
6〜10のフルオロアリール基、炭素原子数6〜20の
アリール基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素
原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40の
アリールアルキル基、炭素原子数8〜40のアリールア
ルケニル基または炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基を意味するかまたは、R6 およびR7 またはR6 お
よびR8 はそれぞれそれらの結合する原子と一緒に成っ
て環を形成し、そしてM2 は珪素、ゲルマニウムまたは
錫である。〕で表される遷移金属成分およびアルミノキ
サンからなる触媒の存在下にオレフィンを重合すること
により高分子量のシンジオタクチックポリオレフィンを
製造する方法が記載されている。
−S−,=SO,=SO,=NR6 ,=CO,=PR6
または=P(O)R6 を意味し、その際R6 、R 7 およ
びR8 は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、
炭素原子数1〜10のフルオロアルキル基、炭素原子数
6〜10のフルオロアリール基、炭素原子数6〜20の
アリール基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素
原子数2〜10のアルケニル基、炭素原子数7〜40の
アリールアルキル基、炭素原子数8〜40のアリールア
ルケニル基または炭素原子数7〜40のアルキルアリー
ル基を意味するかまたは、R6 およびR7 またはR6 お
よびR8 はそれぞれそれらの結合する原子と一緒に成っ
て環を形成し、そしてM2 は珪素、ゲルマニウムまたは
錫である。〕で表される遷移金属成分およびアルミノキ
サンからなる触媒の存在下にオレフィンを重合すること
により高分子量のシンジオタクチックポリオレフィンを
製造する方法が記載されている。
【0006】また、特開平2−274704号公報に
は、同様のハフニウム化合物を用いて高分子量のシンジ
オタクチックポリオレフィンを製造する方法が記載され
ている。しかしながら、これらのアルミノキサンを使用
する触媒系では、高い触媒活性を発現させるために高価
なアルミノキサンを大量に使用する必要があった。
は、同様のハフニウム化合物を用いて高分子量のシンジ
オタクチックポリオレフィンを製造する方法が記載され
ている。しかしながら、これらのアルミノキサンを使用
する触媒系では、高い触媒活性を発現させるために高価
なアルミノキサンを大量に使用する必要があった。
【0007】一方、上記のようないわゆるカミンスキー
型触媒の活性種が〔Cp'2MR〕+ (ここでCp' =シ
クロペンタジエニル誘導体、M=Ti,Zr,Hf,R
=アルキル)で表されるような遷移金属カチオンである
ことが示唆されて以来、アルミノキサン類を助触媒とし
ない触媒系もいくつか報告されている。Taube らは、J.
Organometall. Chem., 347 , C9 (1988) に〔Cp2 T
iMe(THF)〕+ 〔BPh4 〕- (Me=メチル
基、Ph=フェニル基)で表される化合物を用いてエチ
レン重合に成功している。Jordanらは、J. Am. Chem. S
oc., 109, 4111 (1987) で、〔Cp2ZrR(L)〕+
(R=メチル基、ベンジル基、L=ルイス塩基)のよう
なジルコニウム錯体がエチレンを重合することを示して
いる。特表平1−501950号公報、特表平1−50
2036号公報にはシクロペンタジエニル金属化合物お
よびシクロペンタジエニル金属カチオンを安定化するこ
とのできるイオン性化合物とからなる触媒を用いてオレ
フィンを重合する方法が記載されている。Zambelliら
は、Macromolecules, 22, 2186 (1989) に、シクロペン
タジエンの誘導体を配位子とするジルコニウム化合物
と、トリメチルアルミニウムとフルオロジメチルアルミ
ニウムとを組み合わせた触媒により、アイソタクチック
ポリプロピレンが製造できることを報告している。
型触媒の活性種が〔Cp'2MR〕+ (ここでCp' =シ
クロペンタジエニル誘導体、M=Ti,Zr,Hf,R
=アルキル)で表されるような遷移金属カチオンである
ことが示唆されて以来、アルミノキサン類を助触媒とし
ない触媒系もいくつか報告されている。Taube らは、J.
Organometall. Chem., 347 , C9 (1988) に〔Cp2 T
iMe(THF)〕+ 〔BPh4 〕- (Me=メチル
基、Ph=フェニル基)で表される化合物を用いてエチ
レン重合に成功している。Jordanらは、J. Am. Chem. S
oc., 109, 4111 (1987) で、〔Cp2ZrR(L)〕+
(R=メチル基、ベンジル基、L=ルイス塩基)のよう
なジルコニウム錯体がエチレンを重合することを示して
いる。特表平1−501950号公報、特表平1−50
2036号公報にはシクロペンタジエニル金属化合物お
よびシクロペンタジエニル金属カチオンを安定化するこ
とのできるイオン性化合物とからなる触媒を用いてオレ
フィンを重合する方法が記載されている。Zambelliら
は、Macromolecules, 22, 2186 (1989) に、シクロペン
タジエンの誘導体を配位子とするジルコニウム化合物
と、トリメチルアルミニウムとフルオロジメチルアルミ
ニウムとを組み合わせた触媒により、アイソタクチック
ポリプロピレンが製造できることを報告している。
【0008】また、アルミノキサンの使用量を減少させ
るために有機アルミニウム化合物を併用する試みもされ
ている。特開平2−22307号公報にはある特定のハ
フニウム化合物とアルミノキサン、および有機アルミニ
ウム化合物からなる触媒を用いてオレフィンを重合する
方法が開示されている。しかしながら、同公報にはハフ
ニウム化合物としてインデニル基またはその誘導体が低
級アルキレン基を介して結合した化合物を配位子とする
ハフニウム化合物のみが記載されており、本発明のよう
なシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する
ための置換フルオレニル基を配位子とする遷移金属化合
物については記載されていない。
るために有機アルミニウム化合物を併用する試みもされ
ている。特開平2−22307号公報にはある特定のハ
フニウム化合物とアルミノキサン、および有機アルミニ
ウム化合物からなる触媒を用いてオレフィンを重合する
方法が開示されている。しかしながら、同公報にはハフ
ニウム化合物としてインデニル基またはその誘導体が低
級アルキレン基を介して結合した化合物を配位子とする
ハフニウム化合物のみが記載されており、本発明のよう
なシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する
ための置換フルオレニル基を配位子とする遷移金属化合
物については記載されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにいわゆる
カミンスキー触媒系では高価なアルミノキサンが大量に
必要なため、アルミノキサンの使用量を減少させたり、
アルミノキサンを使用しない触媒系がいくつか提案され
ている。アルミノキサンを使用せずイオン性化合物を助
触媒とした系では、重合活性が低かったり、高活性を得
るためには合成困難なイオン性化合物を用いなければな
らないという問題点があった。また、上記特開平2−2
2307号公報に記載されているように、アイソタクチ
ックポリ−α−オレフィンを製造する際にはアルミノキ
サンの使用量を減少させる方法が見出されているが、シ
ンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する方法
に関しては知られていない。
カミンスキー触媒系では高価なアルミノキサンが大量に
必要なため、アルミノキサンの使用量を減少させたり、
アルミノキサンを使用しない触媒系がいくつか提案され
ている。アルミノキサンを使用せずイオン性化合物を助
触媒とした系では、重合活性が低かったり、高活性を得
るためには合成困難なイオン性化合物を用いなければな
らないという問題点があった。また、上記特開平2−2
2307号公報に記載されているように、アイソタクチ
ックポリ−α−オレフィンを製造する際にはアルミノキ
サンの使用量を減少させる方法が見出されているが、シ
ンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する方法
に関しては知られていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決し、アルミノキサンの使用量を減少させても高活性
にシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する
方法について鋭意検討した結果、(A)特定の遷移金属
化合物(B)アルミノキサン(C)有機アルミニウム化
合物からなる触媒を使用することにより、前述の目的が
達成されることを見出し、本発明を完成するに到った。
解決し、アルミノキサンの使用量を減少させても高活性
にシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する
方法について鋭意検討した結果、(A)特定の遷移金属
化合物(B)アルミノキサン(C)有機アルミニウム化
合物からなる触媒を使用することにより、前述の目的が
達成されることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0011】すなわち本発明は(A)一般式(I)(化
5)
5)
【0012】
【化5】 (ここで、A1 はシクロペンタジエニル基、1〜4置換
シクロペンタジエニル基、A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示す。A3 ,A4 は炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキル
アリール基、アリールアルキル基、ハロゲン化アリール
基または酸素、硫黄、窒素、珪素などのヘテロ原子を含
む炭化水素基または水素原子であり、QはA1 ,A2 を
連結する炭素原子である。また、A3 ,A4 は互いに結
合していてA3 ,A4 ,Qの間で環構造を形成していて
もよい。R1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
アルキルアリール基、アリールアルキル基を示す。Mは
チタン、ジルコニウム、ハフニウムである。)で表され
る遷移金属化合物、 (B)上記遷移金属化合物に対する使用割合がAl/M
比として0.01〜1000モル倍のアルミノキサン、
および、 (C)有機アルミニウム化合物からなるシンジオタクチ
ックポリ−α−オレフィン製造用触媒を提供し、さらに
本発明は上記触媒の存在下にα−オレフィンを重合して
シンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する方
法である。
シクロペンタジエニル基、A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示す。A3 ,A4 は炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキル
アリール基、アリールアルキル基、ハロゲン化アリール
基または酸素、硫黄、窒素、珪素などのヘテロ原子を含
む炭化水素基または水素原子であり、QはA1 ,A2 を
連結する炭素原子である。また、A3 ,A4 は互いに結
合していてA3 ,A4 ,Qの間で環構造を形成していて
もよい。R1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
アルキルアリール基、アリールアルキル基を示す。Mは
チタン、ジルコニウム、ハフニウムである。)で表され
る遷移金属化合物、 (B)上記遷移金属化合物に対する使用割合がAl/M
比として0.01〜1000モル倍のアルミノキサン、
および、 (C)有機アルミニウム化合物からなるシンジオタクチ
ックポリ−α−オレフィン製造用触媒を提供し、さらに
本発明は上記触媒の存在下にα−オレフィンを重合して
シンジオタクチックポリ−α−オレフィンを製造する方
法である。
【0013】本発明において使用される遷移金属化合物
の一般式(I)中、A1 はシクロペンタジエニル基、1
〜4置換シクロペンタジエニル基を示す。A1 の具体例
としては、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペン
タジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基な
どを挙げることができる。A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示し、具体的には、例えば2,7−
ジt−ブチルフルオレニル基などである。A3 ,A4 は
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリー
ル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、ハロ
ゲン化アリール基または酸素、硫黄、窒素、珪素などの
ヘテロ原子を含む炭化水素基または水素原子である。A
3 ,A4 の具体例としては、水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、フェニル基、トルイル基、フルオロ
フェニル基、メトキシフェニル基、ベンジル基などを挙
げることができる。QはA1 ,A2 を連結する炭素原子
である。また、A3 ,A4 は互いに結合していてA3 ,
A4 ,Qの間で環構造を形成していてもよく、そのよう
な場合A3 ,A4 ,Qがなす基としては、例えばシクロ
ペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、テトラヒドロ
ピラン−4−イリデン基などを挙げることができる。R
1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキルア
リール基、アリールアルキル基を示し、好ましくは塩素
原子、メチル基、ベンジル基である。Mはチタン、ジル
コニウム、ハフニウムを示し、好ましくはジルコニウ
ム、ハフニウムである。
の一般式(I)中、A1 はシクロペンタジエニル基、1
〜4置換シクロペンタジエニル基を示す。A1 の具体例
としては、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペン
タジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基な
どを挙げることができる。A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示し、具体的には、例えば2,7−
ジt−ブチルフルオレニル基などである。A3 ,A4 は
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリー
ル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、ハロ
ゲン化アリール基または酸素、硫黄、窒素、珪素などの
ヘテロ原子を含む炭化水素基または水素原子である。A
3 ,A4 の具体例としては、水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、フェニル基、トルイル基、フルオロ
フェニル基、メトキシフェニル基、ベンジル基などを挙
げることができる。QはA1 ,A2 を連結する炭素原子
である。また、A3 ,A4 は互いに結合していてA3 ,
A4 ,Qの間で環構造を形成していてもよく、そのよう
な場合A3 ,A4 ,Qがなす基としては、例えばシクロ
ペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、テトラヒドロ
ピラン−4−イリデン基などを挙げることができる。R
1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキルア
リール基、アリールアルキル基を示し、好ましくは塩素
原子、メチル基、ベンジル基である。Mはチタン、ジル
コニウム、ハフニウムを示し、好ましくはジルコニウ
ム、ハフニウムである。
【0014】一般式(I)で表される遷移金属化合物の
具体例としては例えば、イソプロピリデンシクロペンタ
ジエニル(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデンシクロペン
タジエニル(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチル、イソプロピリデン(メチル
シクロペンタジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリ
デン(メチルシクロペンタジエニル)(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、シ
クロペンチリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、シクロペンチリデンシクロペンタジエニル(2,7
−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメ
チル、シクロペンチリデン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、シクロペンチリデン(メチルシク
ロペンタジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フル
オレニル)ジルコニウムジメチル、テトラヒドロ−4−
イリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−ブチル
−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、テトラ
ヒドロ−4−イリデンシクロペンタジエニル(2,7−
ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチ
ル、テトラヒドロ−4−イリデン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、テトラヒドロ−4−イリ
デン(メチルシクロペンタジエニル)(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、ジ
メチルシリレンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、
ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレン(メチルシクロペン
タジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチルなどの他に同様のハフニウム
化合物を挙げることができる。
具体例としては例えば、イソプロピリデンシクロペンタ
ジエニル(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデンシクロペン
タジエニル(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチル、イソプロピリデン(メチル
シクロペンタジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリ
デン(メチルシクロペンタジエニル)(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、シ
クロペンチリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、シクロペンチリデンシクロペンタジエニル(2,7
−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメ
チル、シクロペンチリデン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、シクロペンチリデン(メチルシク
ロペンタジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フル
オレニル)ジルコニウムジメチル、テトラヒドロ−4−
イリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−ブチル
−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、テトラ
ヒドロ−4−イリデンシクロペンタジエニル(2,7−
ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチ
ル、テトラヒドロ−4−イリデン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、テトラヒドロ−4−イリ
デン(メチルシクロペンタジエニル)(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、ジ
メチルシリレンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジメチル、
ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレン(メチルシクロペン
タジエニル)(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチルなどの他に同様のハフニウム
化合物を挙げることができる。
【0015】本発明で使用される一般式(I)で表され
る遷移金属化合物は、例えば下記のような経路により合
成することができる。Qが炭素原子の場合、 A3 A4 Q=A1 + HA2 Li + HCl ──→ A3 A4 QHA1 HA2 + LiCl (1) A3 A4 QHA1 HA2 + 2n−BuLi ──→ A3 A4 QA1 A2 Li2 + 2BuH (2) A3 A4 QA1 A2 Li2 + MX4 ──→ A3 A4 QA1 A2 MX2 + 2LiX (3) Qが炭素原子以外の場合、 HA1 Li + A3 A4 QX1 2 ──→ A3 A4 QHA1 X1 + LiX1 (4) A3 A4 QHA1 X1 + HA2 Li ──→ A3 A4 QHA1 HA2 + LiX1 (5) A3 A4 QHA1 HA2 + 2n−BuLi ──→ A3 A4 QA1 A2 Li2 + 2BuH (6) A3 A4 QA1 A2 Li2 + MX4 ──→ A3 A4 QA1 A2 MX2 + 2LiX (7) (ここでX,X1 はハロゲン原子である。)さらに、上
記A3 A4 QA1 A2 MX2 は、RLiやRMgX(R
はアルキル基、アリール基、アリールアルキル基であ
る)などの周期律表1A族、2A族の有機金属化合物と
反応させることにより、Xの少なくとも1つをRで置換
した化合物を得ることができる。
る遷移金属化合物は、例えば下記のような経路により合
成することができる。Qが炭素原子の場合、 A3 A4 Q=A1 + HA2 Li + HCl ──→ A3 A4 QHA1 HA2 + LiCl (1) A3 A4 QHA1 HA2 + 2n−BuLi ──→ A3 A4 QA1 A2 Li2 + 2BuH (2) A3 A4 QA1 A2 Li2 + MX4 ──→ A3 A4 QA1 A2 MX2 + 2LiX (3) Qが炭素原子以外の場合、 HA1 Li + A3 A4 QX1 2 ──→ A3 A4 QHA1 X1 + LiX1 (4) A3 A4 QHA1 X1 + HA2 Li ──→ A3 A4 QHA1 HA2 + LiX1 (5) A3 A4 QHA1 HA2 + 2n−BuLi ──→ A3 A4 QA1 A2 Li2 + 2BuH (6) A3 A4 QA1 A2 Li2 + MX4 ──→ A3 A4 QA1 A2 MX2 + 2LiX (7) (ここでX,X1 はハロゲン原子である。)さらに、上
記A3 A4 QA1 A2 MX2 は、RLiやRMgX(R
はアルキル基、アリール基、アリールアルキル基であ
る)などの周期律表1A族、2A族の有機金属化合物と
反応させることにより、Xの少なくとも1つをRで置換
した化合物を得ることができる。
【0016】反応式(1)で使用されるA3 A4 Q=A
1 で表されるフルベン化合物は、例えば、J. Org. Che
m., 33 , 2368 (1968) 、J. Org. Chem., 49 , 1849 (1
984)などに記載されている方法を用いて合成することが
できる。反応式(1)および(2)または反応式
(4)、(5)、(6)を行う際に使用する溶媒として
はテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類が好ましく利用される。反応式(3)および(7)
を行う際に使用する溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素の他に、
ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの脂肪族
または芳香族炭化水素媒体も使用することができる。
1 で表されるフルベン化合物は、例えば、J. Org. Che
m., 33 , 2368 (1968) 、J. Org. Chem., 49 , 1849 (1
984)などに記載されている方法を用いて合成することが
できる。反応式(1)および(2)または反応式
(4)、(5)、(6)を行う際に使用する溶媒として
はテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類が好ましく利用される。反応式(3)および(7)
を行う際に使用する溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素の他に、
ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの脂肪族
または芳香族炭化水素媒体も使用することができる。
【0017】本発明において(B)成分として使用され
るアルミノキサンは、下記一般式(化6)
るアルミノキサンは、下記一般式(化6)
【0018】
【化6】 (ここで、Rは炭素数1〜10の炭化水素基、nは2以
上の整数を示す。)で表される化合物であり、Rがメチ
ル基またはイソブチル基であるアルミノキサンが好まし
く利用される。上記アルミノキサン類には若干のアルキ
ルアルミニウム化合物が混入していても差し支えない。
上記アルミノキサン類の製造方法としては、一般に、 (1)ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどの媒体中で、硫酸銅水和物、硫酸アル
ミニウム水和物、塩化マグネシウム水和物などの結晶水
を含む塩類とトリアルキルアルミニウムを反応させる方
法 (2)ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウ
ムと水を直接反応させる方法 などが用いられる。
上の整数を示す。)で表される化合物であり、Rがメチ
ル基またはイソブチル基であるアルミノキサンが好まし
く利用される。上記アルミノキサン類には若干のアルキ
ルアルミニウム化合物が混入していても差し支えない。
上記アルミノキサン類の製造方法としては、一般に、 (1)ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどの媒体中で、硫酸銅水和物、硫酸アル
ミニウム水和物、塩化マグネシウム水和物などの結晶水
を含む塩類とトリアルキルアルミニウムを反応させる方
法 (2)ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウ
ムと水を直接反応させる方法 などが用いられる。
【0019】(A)成分として使用される遷移金属化合
物に対するアルミノキサンの使用割合としては、アルミ
ニウム原子として0.01〜1000モル倍、好ましく
は0.1〜500モル倍である。
物に対するアルミノキサンの使用割合としては、アルミ
ニウム原子として0.01〜1000モル倍、好ましく
は0.1〜500モル倍である。
【0020】本発明において、(C)成分として使用さ
れる有機アルミニウム化合物は、一般式AlR3 (Rは
炭素数1〜20までのアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基、アリールアルキル基である。)で表すこ
とができる。具体的には例えば、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリフェニル
アルミニウムなどを挙げることができる。好ましくは、
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム
である。
れる有機アルミニウム化合物は、一般式AlR3 (Rは
炭素数1〜20までのアルキル基、アリール基、アルキ
ルアリール基、アリールアルキル基である。)で表すこ
とができる。具体的には例えば、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリフェニル
アルミニウムなどを挙げることができる。好ましくは、
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム
である。
【0021】(A)成分の遷移金属化合物に対する前記
有機アルミニウム化合物の使用割合としては、0.1〜
1000モル倍、好ましくは1〜500モル倍である。
有機アルミニウム化合物の使用割合としては、0.1〜
1000モル倍、好ましくは1〜500モル倍である。
【0022】本発明におけるシンジオタクチックポリ−
α−オレフィン製造用触媒は、そのままでもSiO2 ,
Al2 O3 ,MgCl2 などのチーグラー型触媒を担持
する公知の担体上に担持して使用してもよい。
α−オレフィン製造用触媒は、そのままでもSiO2 ,
Al2 O3 ,MgCl2 などのチーグラー型触媒を担持
する公知の担体上に担持して使用してもよい。
【0023】本発明の方法で行われる重合方法および重
合条件については特に制限はなくα−オレフィンの重合
で行われる公知の方法が用いられ、不活性炭化水素媒体
を用いる溶媒重合法、または実質的に不活性炭化水素媒
体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用でき、重
合温度としては−100〜200℃、重合圧力としては
常圧〜100kg/cm2 で行うのが一般的である。好
ましくは−50〜100℃、常圧〜50kg/cm2 で
ある。
合条件については特に制限はなくα−オレフィンの重合
で行われる公知の方法が用いられ、不活性炭化水素媒体
を用いる溶媒重合法、または実質的に不活性炭化水素媒
体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用でき、重
合温度としては−100〜200℃、重合圧力としては
常圧〜100kg/cm2 で行うのが一般的である。好
ましくは−50〜100℃、常圧〜50kg/cm2 で
ある。
【0024】本発明における触媒成分の処理あるいは重
合に際し使用される炭化水素媒体としては例えばブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの飽
和炭化水素の他に、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素も使用することができる。重合に際し
使用されるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデ
セン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンなどの炭素
数3〜25のα−オレフィンを挙げることができる。本
発明においては、α−オレフィンの単独重合のみなら
ず、実質的にシンジオタクチック構造を表す限り例えば
プロピレンとエチレン、プロピレンと1−ブテンなどの
炭素数2〜25程度のエチレンまたはα−オレフィンの
共重合体を製造する際にも利用できる。
合に際し使用される炭化水素媒体としては例えばブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの飽
和炭化水素の他に、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素も使用することができる。重合に際し
使用されるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデ
セン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンなどの炭素
数3〜25のα−オレフィンを挙げることができる。本
発明においては、α−オレフィンの単独重合のみなら
ず、実質的にシンジオタクチック構造を表す限り例えば
プロピレンとエチレン、プロピレンと1−ブテンなどの
炭素数2〜25程度のエチレンまたはα−オレフィンの
共重合体を製造する際にも利用できる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
する。
する。
【0026】実施例1 〔遷移金属化合物の合成〕イソプロピリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 2,7−ジt−ブチル−9−フルオレンをメチルリチウ
ムでリチウム化した後、6,6−ジメチルフルベンと反
応させることにより得られたイソプロピリデンシクロペ
ンタジエン(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレン)
10.0gをn−ブチルリチウムでリチウム化すること
によりイソプロピリデンシクロペンタジエン(2,7−
ジt−ブチル−9−フルオレン)のジリチウム塩を調製
した。
−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 2,7−ジt−ブチル−9−フルオレンをメチルリチウ
ムでリチウム化した後、6,6−ジメチルフルベンと反
応させることにより得られたイソプロピリデンシクロペ
ンタジエン(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレン)
10.0gをn−ブチルリチウムでリチウム化すること
によりイソプロピリデンシクロペンタジエン(2,7−
ジt−ブチル−9−フルオレン)のジリチウム塩を調製
した。
【0027】次に充分窒素置換した500mlガラス製
フラスコに四塩化ジルコニウム6.1gをジクロロメタ
ン100mlに懸濁させた。この懸濁液に上記調製した
イソプロピリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジリチウムのジクロロメ
タン溶液300mlを−78℃で加えた。ゆっくりと室
温まで昇温し、15時間攪拌した後、反応液を濾別、濾
液を濃縮し、−30℃で24時間冷却することによりオ
レンジ色のイソプロピリデンシクロペンタジエニル
(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド3.8gを得た。この化合物の物性値を
下に示す。 元素分析値 C29H34ZrCl2 1H−NMRスペクトル(CDCl3 溶液)(ppm) 8.00(d,2H),7.71(s,2H),7.6
4(d,2H)6.31(t,2H),5.66(t,
2H),2.39(s,6H),1.35(s,18
H) 〔重合〕充分窒素置換した1.5lのオートクレーブに
プロピレン0.75lを装入し、次いで上記合成したイ
ソプロピリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド2
×10-3mmol、東ソー・アクゾ(株)製メチルアル
ミノキサン(重合度17.7)5.3mgおよびトリイ
ソブチルアルミニウム72.5mgを含むトルエン溶液
5mlを窒素で圧入した。重合温度を40℃とし、1時
間重合を行った。少量のメタノールを系内に導入するこ
とにより重合を停止し、未反応のプロピレンをパージ
し、乾燥することにより78.0gのシンジオタクチッ
クポリプロピレンパウダーを得た。パウダーの135℃
のテトラリン溶液で測定した極限粘度(以下〔η〕と略
記する)は1.01dl/g、GPC(ゲル・パーミエ
イションクロマトグラフィー)で測定した分子量分散度
(Mw/Mn)は2.3であった。13C−NMR測定で
約20.2ppmのメチル基に帰属するピーク強度より
求めたシンジオタクチックペンタッド分率は0.910
であった。
フラスコに四塩化ジルコニウム6.1gをジクロロメタ
ン100mlに懸濁させた。この懸濁液に上記調製した
イソプロピリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt
−ブチル−9−フルオレニル)ジリチウムのジクロロメ
タン溶液300mlを−78℃で加えた。ゆっくりと室
温まで昇温し、15時間攪拌した後、反応液を濾別、濾
液を濃縮し、−30℃で24時間冷却することによりオ
レンジ色のイソプロピリデンシクロペンタジエニル
(2,7−ジt−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド3.8gを得た。この化合物の物性値を
下に示す。 元素分析値 C29H34ZrCl2 1H−NMRスペクトル(CDCl3 溶液)(ppm) 8.00(d,2H),7.71(s,2H),7.6
4(d,2H)6.31(t,2H),5.66(t,
2H),2.39(s,6H),1.35(s,18
H) 〔重合〕充分窒素置換した1.5lのオートクレーブに
プロピレン0.75lを装入し、次いで上記合成したイ
ソプロピリデンシクロペンタジエニル(2,7−ジt−
ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド2
×10-3mmol、東ソー・アクゾ(株)製メチルアル
ミノキサン(重合度17.7)5.3mgおよびトリイ
ソブチルアルミニウム72.5mgを含むトルエン溶液
5mlを窒素で圧入した。重合温度を40℃とし、1時
間重合を行った。少量のメタノールを系内に導入するこ
とにより重合を停止し、未反応のプロピレンをパージ
し、乾燥することにより78.0gのシンジオタクチッ
クポリプロピレンパウダーを得た。パウダーの135℃
のテトラリン溶液で測定した極限粘度(以下〔η〕と略
記する)は1.01dl/g、GPC(ゲル・パーミエ
イションクロマトグラフィー)で測定した分子量分散度
(Mw/Mn)は2.3であった。13C−NMR測定で
約20.2ppmのメチル基に帰属するピーク強度より
求めたシンジオタクチックペンタッド分率は0.910
であった。
【0028】比較例1 遷移金属触媒成分として特開平2−41303号公報記
載の方法で合成したイソプロピリデンシクロペンタジエ
ニル−9−フルオレニルジルコニウムジクロリドを使用
した以外は実施例1の〔重合〕と同様にしてプロピレン
重合を行った。得られたシンジオタクチックポリプロピ
レンパウダーは2.0gであった。
載の方法で合成したイソプロピリデンシクロペンタジエ
ニル−9−フルオレニルジルコニウムジクロリドを使用
した以外は実施例1の〔重合〕と同様にしてプロピレン
重合を行った。得られたシンジオタクチックポリプロピ
レンパウダーは2.0gであった。
【0029】このように、同様のシンジオタクチックポ
リ−α−オレフィンを与える遷移金属触媒成分を用いて
も、本発明のように少ないアルミノキサンの使用量で高
活性にシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを得る
ことはできなかった。
リ−α−オレフィンを与える遷移金属触媒成分を用いて
も、本発明のように少ないアルミノキサンの使用量で高
活性にシンジオタクチックポリ−α−オレフィンを得る
ことはできなかった。
【0030】実施例2 有機アルミニウム化合物成分としてトリエチルアルミニ
ウム41.9mgを使用した以外は実施例1の〔重合〕
と同様にしてプロピレン重合を行った。その結果、得ら
れたシンジオタクチックポリプロピレンパウダーは3
8.6g、パウダーの〔η〕は0.97dl/g、Mw
/Mnは2.4、シンジオタクチックペンタッド分率は
0.902であった。
ウム41.9mgを使用した以外は実施例1の〔重合〕
と同様にしてプロピレン重合を行った。その結果、得ら
れたシンジオタクチックポリプロピレンパウダーは3
8.6g、パウダーの〔η〕は0.97dl/g、Mw
/Mnは2.4、シンジオタクチックペンタッド分率は
0.902であった。
【0031】比較例2 メチルアルミノキサンを使用しないで実施例1の〔重
合〕と同様にしてプロピレン重合を行ったが、シンジオ
タクチックポリプロピレンを得ることはできなかった。
合〕と同様にしてプロピレン重合を行ったが、シンジオ
タクチックポリプロピレンを得ることはできなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の触媒を使用し、また本発明の方
法を実施することにより、少ないアルミノキサンの使用
量で高活性にシンジオタクチックポリ−α−オレフィン
を製造することができ工業的に極めて価値がある。
法を実施することにより、少ないアルミノキサンの使用
量で高活性にシンジオタクチックポリ−α−オレフィン
を製造することができ工業的に極めて価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 一美 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 審査官 小出 直也 (56)参考文献 特開 平2−274703(JP,A) 特開 昭63−178108(JP,A) 特開 平2−22307(JP,A) 特開 平2−274704(JP,A) 特開 平4−69394(JP,A) 特開 平4−114050(JP,A) 特開 平5−202125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/60 - 4/70
Claims (2)
- 【請求項1】(A)一般式(I)(化1) 【化1】 (ここで、A1 はシクロペンタジエニル基、1〜4置換
シクロペンタジエニル基、A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示す。A3 ,A4 は炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキル
アリール基、アリールアルキル基、ハロゲン化アリール
基または酸素、硫黄、窒素、珪素などのヘテロ原子を含
む炭化水素基または水素原子であり。QはA1 ,A2 を
連結する炭素原子である。また、A3 ,A4 は互いに結
合していてA3 ,A4 ,Qの間で環構造を形成していて
もよい。R1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
アルキルアリール基、アリールアルキル基を示す。Mは
チタン、ジルコニウム、ハフニウムである。)で表され
る遷移金属化合物、 (B)上記遷移金属化合物に対する使用割合がAl/M
比として0.01〜1000モル倍のアルミノキサン、
および、 (C)有機アルミニウム化合物からなるシンジオタクチ
ックポリ−α−オレフィン製造用触媒。 - 【請求項2】 α−オレフィンを重合してシンジオタク
チックポリ−α−オレフィンを製造する方法において、 (A)一般式(I)(化2) 【化2】 (ここで、A1 はシクロペンタジエニル基、1〜4置換
シクロペンタジエニル基、A2 は2,7−ジアルキル置
換フルオレニル基を示す。A3 ,A4 は炭素数1〜10
のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキル
アリール基、アリールアルキル基、ハロゲン化アリール
基または酸素、硫黄、窒素、珪素などのヘテロ原子を含
む炭化水素基または水素原子であり。QはA1 ,A2 を
連結する炭素原子である。また、A3 ,A4 は互いに結
合していてA3 ,A4 ,Qの間で環構造を形成していて
もよい。R1 ,R2 はハロゲン原子、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
アルキルアリール基、アリールアルキル基を示す。Mは
チタン、ジルコニウム、ハフニウムである。)で表され
る遷移金属化合物、 (B)上記遷移金属化合物に対する使用割合がAl/M
比として0.01〜1000モル倍のアルミノキサン、
および、 (C)有機アルミニウム化合物からなる触媒を用いるこ
とを特徴とするシンジオタクチックポリ−α−オレフィ
ンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03165522A JP3092974B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | シンジオタクチックポリ−α−オレフィン製造用触媒およびシンジオタクチックポリ−α−オレフィンの製造方法 |
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1991
- 1991-07-05 JP JP03165522A patent/JP3092974B2/ja not_active Expired - Lifetime
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