JP3092854U - 食用炭及びそれを配合した食品 - Google Patents

食用炭及びそれを配合した食品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の食品について、黒色又は近似色になっ
て、食品の本来の味覚を全く損することなく、高級な食
品へイメージを高めることができる食用炭及びそれを配
合した食品の外、ペットや家畜の飼料を得る。 【解決手段】 自然乾燥させた竹を略50℃〜60℃で
燻煙熱処理した未炭化材を得、該未炭化材を着火し窯内
温度略800℃〜1100℃で精練して炭化させた後、
徐冷して窯出し、それを衝撃、剪断、気流の働きで粉砕
して、原料特性に合わせて略0.5ミクロン〜5ミリメ
ートルの粒度に加工してなる食用炭及び該食用炭又はそ
れに適宜竹酢液又は木酢液を加えて混入してなる食品か
ら構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、食品に混入添加し又は漉して飲用する茶葉原料に配合し或いは漬物 の漬床材に混ぜて、食品のグレードアップや健康保持その他の効用の拡大を図る ことができるようにした食用炭及びそれを配合した食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、炭や消し炭は、民間療法の一種として整腸剤代わりに食べる習慣や牛の 下剤止めに与える風習などがあり、炭を食することを特別視せずに、炭を体内に 取り込むことにより体内の健康の維持増進に効果があることで利用されてきた。
【0003】 また、炭を食用とする場合、味覚・食感・風味などの点で優れているとは言い 難いが、色合いの点では炭固有の黒色又は黒灰色の食品は、一般に、健康によく 美味しい高級食品のイメージのあるものが多い。それらの例としては、黒米、黒 ごま、黒豆、昆布、胡椒、、いか墨、ひじき、きくらげ、プルーン、ブルーベリ ー、キャビア等があり、又、黒色の食物には秘められた健康効果も見直されてき ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、一般の食品について、黒色又は近似色になって、食品の本来の味覚を 全く損することなく、食品に混入添加し又は漉して飲用する茶葉原料に配合し或 いは漬物の漬床材に混ぜて、高級な食品へイメージを高めることができる食用炭 及びそれを配合した食品を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、その主たる構成は、 自然乾燥させた竹を略50〜60℃で燻煙熱処理した未炭化材を得、該未炭化材 を着火し窯内温度略800〜1100℃で精練して炭化させた後、徐冷して窯出 し、それを衝撃、剪断、気流の働きで粉砕して、原料特性に合わせて略0.5ミ クロン〜5ミリメートルの粒度に加工してなる食用炭、及び、該食用炭を配合し てなる食品を提供しようとするものである。
【0006】
【考案の実施の態様】
以下、本考案の一実施例に係る食用炭について詳細に説明する。 竹材について 一般的に竹炭の原材として使用されるものは孟宗竹又は真竹であるが、特に、 用途理由によらない限りは、真竹よりも肉厚であり成長の速い孟宗竹を使用する ことが効率的であり、年間成長量も約1.5倍あることで、炭材料として伐採再 生産サイクルが合理的で資源保護にもつながっている。
【0007】 使用基準について 竹は4年で生長を終えると言われ、3年目の地下茎の働きが最も活発で、竹の 子(筍)の出が非常に良く、それ以降は出が悪くなることからも分かるように、 3年生の成熟した竹(外側に太ることでなく身の締まるような状態)ではミネラ ル分が充実し堅い幹となり、炭化した際に多孔質構造のしっかりした良質な炭に なるが、若い竹では幹も柔らかくミネラル分が少ないため、苦心して炭化しても 多孔質構造の微孔やミネラル分が少なく良い炭にはならない。そのため、良質の 代名詞として慣習で「3年もの」と言い表すが、実際には竹を切り出しても乾燥 期間を経ないと炭にはできないことや、伐採の時期、3年生だけを選別しながら の作業性効率、再生産の資源用に親竹として一定量を残すなどにより、3年を経 過したものを中心に、4年生や5年生の竹も伐採して使うため、実態としては、 3年経過以上の竹を使用して良質材料としている。
【0008】 まず最初に、竹炭の製造工程の一実施例について説明する。
【0009】 良質の炭を焼く条件として炭焼窯は重要な存在であり、大別して、純粋な土窯 と、それ以外の機械炉(又は工業炉などと呼ぶレンガ窯や鉄窯)とに分けられ、 多くは機械炉であり、特長としては知識、経験に頼らず、短時間に大量に均質に 炭を焼ける点にあるが、構造上絶えず外部周辺への熱の放射を避けることは出来 ないため、その炭は未炭化や揮発性が多く、固定炭素80%以下の軟炭となり、 炭化の工程で採取される木(又は竹)酢液もタール分が多く溶け込んだものにな る。
【0010】 一方の純粋な土窯は、伝統的ながら完成された構造特質で熱を外部に逃がさず 蒸し焼きにする性質に優れているので、よく締まって硬く形の整った炭とタール 分の少ない木(又は竹)酢液とが得られ、出来上がり製品が高品質であることに 特長があり、従って、本考案においても純粋な土窯での炭化法によるものが好ま しい。
【0011】 以下、竹炭粉末化の一製造工程を微粉末粉砕と超微粉末粉砕とに分けて表形式 の実施例で説明する。 1.微粉末粉砕(振動ミル式/粒度能力略5ミクロン以上)(図1(竹炭微粉末 製造工程図)参照)
【0012】 2.超微粉末粉砕(気流式/粒度能力略0.5〜50ミクロン)(図2(竹炭 粉体受託粉砕フローシート)参照)
【0013】 上記の2方式は、従来方式の石臼式では専ら磨砕のみで粉砕するため竹炭の微 孔などを摩滅しやすいのに比べて、衝撃、剪断、気流の働きでの粉砕であり、原 料特性に合わせた微粉化と、粒度平均化で優れており、竹炭の微孔を確保でき、 良質な多孔質構造の竹炭粉を作れる。
【0014】 ここで得られた竹炭の微粉末と超微粉末は、品質ムラの極めて少ない99.9 %の固定炭素の性状のものが得られた。そして、吸着に必要な微孔と該微孔内の 微生物の状態も最良であった。
【0015】 そして、それらの竹炭微粉末は、化学吸着で大事な役割の官能基が、低温で焼 いたときの酸性物質を吸着しやすい性質と高温で焼いたときのアルカリ性物質を 吸着しやすい性質とをバランスよく有する。
【0016】 このように、上記竹炭微粉末はその微孔を潰さずに撹拌粉砕することにより食 感を損なわずに混ぜ合わせやすく且つ食品に適した略0.5〜50ミクロンの任 意な粒度加工を可能にし、広範な食品に対応できる食用炭としての提供が可能と なった。
【0017】 そして、粒度範囲を選べることによって粉体及び液体での利用範囲の拡大につ ながり、対象食品に添加する混入率の範囲も、原料の全体量×0.01〜0.3 と幅広く利用できるようになった。
【0018】 食用炭の使用については、大別して次の形態に分けられる。 小麦粉など粉類への一次加工食品には、挽砕、粉砕、篩分け工程を繰り返し た後の純化されたものを加える 食用炭の加えられていない複数の食品を使い二次加工品にする際に加える 複数の食品を使い二次加工品にする際に食用炭入りの食品も使うが、更に、 効果を増すために食用炭を加える などのように、食用炭の無味無臭の特性を生かせる柔軟な使用が可能である点が 特徴である。通常の使用は、食品加工の原料類を混合する際に、主に粉原料の食 品に対しては竹炭微粉末を使用し、それ以外の食品に対しては竹炭超微粉末を使 用して、いずれも一般食品では主原料の0.005〜50重量%又は0.005 〜50容量%、健康食品では主原料の0.005〜90重量%又は0.005〜 90容量%の範囲で、淡灰色から黒近似色まで黒色化の度合いに応じた配合とし て、例えば、以下の食品類に利用できる。
【0019】 製粉及び製麺 小麦粉、プレミックス、米穀粉、パン粉、 その他食用粉類、生麺、ゆで麺、乾麺、即席麺、パスタ、 マカロニ、その他穀物の加工品 製菓及び製パン 和生菓子、和半生菓子、和干菓子、洋生菓子、 洋半生菓子、洋干菓子(ガム製品)、即席菓子の素、 饅頭、ドーナツ、クレープ、食パン、菓子パン、 学校給食パン、その他パン類 農産及び林産加工 こんにゃく、漬物、納豆、餡、豆腐、油揚げ、生揚げ、 おから、ゆば、豆乳、麩、春雨、餅 水産加工 水産練り製品、珍味加工品、佃煮、塩辛、えごねり、 ところてん 畜産加工及び飼料 ソーセージ、ハム、ベーコン、配合飼料、ペットフード 乳製品 牛乳、練乳、粉乳、発酵乳、バター、チーズ、クリーム、 アイスクリーム 酒類及び飲料 醸造酒、蒸留酒、混成酒、緑茶、発酵茶、紅茶、 ウーロン茶、各種健康茶、炭酸飲料、果実飲料、 粉末飲料、乳酸菌飲料、コーヒー、ココア、 ミネラルウオーター、昆布茶 調味料及び食品素材 醤油、食酢、味噌、だし、ウスターソース、調味ソース、 辛味調味料、トマト加工品、ルウ、ドレッシング、たれ 調味加工食品 レトルト食品、調味冷凍食品 健康食品 粉末健康食品、顆粒健康食品、錠剤健康食品、 ソフトカプセル健康食品、固形健康食品、液体健康食品
【0020】 実施例1 豆腐 選別し水洗いした生丸大豆10kgを40kgの水で重量比2.4倍になるま で浸漬した後笊に上げ、浸漬した大豆を磨砕機で引き水26kgを加えながら磨 砕してご(豆汁)を作り、得られたご40kgを煮釜に入れて、食用炭超微粉末 40kgを混入して撹拌し煮窯を加熱してごを煮沸し、発生する泡を掬い取りな がら93℃〜95℃で2〜5分間煮て、熱が下がらぬようにごを分離機に入れて 豆乳とおからに分け、この豆乳の表面に出来る脂肪分皮膜を掬い取って生ゆばと し、豆乳を箱型に入れ凝固剤を加えて熟成させて絹ごし豆腐とし、豆乳に凝固剤 を入れ熟成させて出来るプリン状をさらし布を敷いた箱型に入れ重量をかけ水分 を抜いて木綿豆腐を作製した。このようにして作られるおから・豆乳・生ゆば・ 絹ごし豆腐・木綿豆腐などを食すと、丸大豆の皮や芽が与える収れん味(アク) が解消され、豆本来のコクのある、極めて美味で新鮮な味であった。また、分離 機でごを分離してから、豆乳及びおからの各々に食用炭超微粉末を混入しても良 く、更に、同様の使用効果は、表面を焼いた焼き豆腐、フライヤーで揚げる工程 を加えた油揚げ、厚揚げ、がんもどき等でも得られた。
【0021】 実施例2 食パン 生イースト25gに水150gを加え予備発酵させた後、このイースト溶解液 をミキサーに入れ、小麦粉1350g、砂糖80g、塩20g、食用炭微粉末5 g、水670gを加えて混捏し、途中でバター60gを加えて更に本捏して生地 を作り、これを一次発酵させて約2倍に膨れ上がらせた生地を分割機で300g 毎に分割し、それぞれを丸めて中間発酵させてから整形機を通して整形生地玉と し、食パンケースに容量分を詰めて焙炉に入れ二次発酵させた後、焙炉から出し て食パンケースの蓋をし、オーブンに入れ焼成して食パンを作製した。このよう にして焼いた食パンは、とても香ばしく、炭のミネラル分が溶け込み深みのある 味わいであり、同様の使用効果は他のパン類や焼成したパンを粉砕して整粒する パン粉などでも得られた。
【0022】 実施例3 アイスクリーム 牛乳1000ccとバニラビーンズ1/2本を入れて沸騰直前まで加熱したも のに、別に卵黄10個と砂糖160gを入れて白くなるまで撹拌したものを徐々 に注ぎながら混ぜ合わせて撹拌しながら弱火で加熱し、とろみが出たら氷水に底 を当てた容器に網越をして入れ、これに生クリーム600cc、砂糖100g、 食用炭超微粉末2gを配合撹拌した半立て溶液を加えてよく混ぜてから容器に移 し、フリーザーに容器を移し入れて時々撹拌しながら冷やし、バニラアイスクリ ームを作製した。このアイスクリームは、ミルク臭が押さえられながらも牛乳の コクがあり、甘みが後を引かない後味のスッキリした美味しいアイスクリームで あり、同様の使用効果は他のアイスクリーム類、ソフトクリーム類などでも得ら れた。
【0023】 実施例4 日本そば そば粉2100g、小麦粉900gの配合に、食用炭微粉末4gを混入し、水 800ccを3回に分けて加えながら充分に混練した後、薄く一定の厚さに圧延 した生地を重ね折りを繰り返して切り易い幅の帯状にし、生地の厚さと同じ切り 幅で切り出して揃え、濡れ布巾で覆い一時間ほど置いて熟成させて日本そばを作 製した。この日本そばを沸騰水でほぐして入れ、湯表面にそばが浮き上がるまで 茹でてから掬い上げ、面水をかけ冷水でよく洗って、ざるそばとして食用に供し た。このそばの食感は腰があり、のど越しがなめらかで小麦粉臭さが消え、そば の風味が引き出された感じであり、他の生麺、茹麺、乾麺、即席麺、パスタ、マ カロニなどでも同様の効果が得られた。
【0024】 実施例5 味噌 選別して水洗いした生丸大豆10kgを40kgの水で重量比2.4倍になる まで浸漬した後水切りし、浸漬した大豆を蒸煮したら冷却機で一気に冷やし、食 用炭超微粉末36gを加え混ぜ合わせてチョッパーで擂砕しておき、混合機でこ の蒸煮大豆と米麹8kg、塩4.5kg、水3リットル、酵母を手早く撹拌混合 して仕込容器に嫌気状態で詰め込みし、表面をプラスチックフィルムで密閉して 押し蓋をし、重石6kgを載せて仕込み、約1ヵ月発酵熟成させて米味噌を作製 した。この味噌を使い味噌汁で食したところ、味噌の風味が豊かで、塩味がまろ やかであった。
【0025】 実施例6 納豆 水8kgに食用炭超微粉末800gを加えて撹拌した水溶液に、選別して水洗 いした生丸大豆3kgを入れ、一定時間毎に撹拌して重量比2.4倍になるまで 浸漬させた後、水洗いし充分に水切りして蒸煮をし、そこに0.5ccの納豆菌 懸垂液を200ccの滅菌水で溶かした希釈菌液を噴霧し、これを容器充填して 発酵室に移し発酵させて灰色の納豆を作成した。この納豆を食したところ、納豆 臭が抑えられ、硬度もほどよく、豆の風味が生きた味であった。
【0026】 実施例7 豆菓子 食用炭超微粉末1%を混入した砂糖蜜水溶液に、殻を取り除いた落花生を漬け て取り出し、小麦粉と澱粉で粉巻きし、160℃で7〜8分間ローストした後、 塩、醤油、唐辛子、調味料を適量混ぜ合わせた調味液を噴霧し、80℃で約15 分間の乾燥を施して黒い豆菓子を作成して食用に供したところ、口当たりのよい 軽やかな美味しさで、アルコール類やお茶、コーヒー、紅茶など何にでも合う風 味であった。
【0027】 次に、粒度略50ミクロン〜5ミリメートルの竹炭粉末については、例えば、 以下の食品類に利用できる。例として、ティーバッグに使用する場合は、竹炭粉 末略1〜2mm、漬物に使用する場合は、目的により竹炭粉末の粒度を選択して使 用する。 酒類及び飲料 緑茶、発酵茶、紅茶、ウーロン茶、健康茶類 農産及び林産加工 漬物、漬物の素、ぬか、その他の各種漬物類
【0028】 その他、ペットフード、配合飼料などにも使用することができる。
【0029】
【作用】
上記のような食品に竹炭粉を混練混入したものは、経時変化で発生する変質物 質・酸化物質などを吸着し、鮮度と食味の保持を延ばし、食用した場合は食道か ら消化器官などを経由し12時間〜24時間で大腸に達する間に、血管への遠赤 外線放射作用、内臓への温熱作用、ミネラル補給などの働きや分泌胆汁液内に含 まれる体内毒素、消化された食物の有害物質、必要以上の消化物などを炭に吸着 し分解保持する。その吸着し分解保持した炭そのものは排泄により体外へ除去さ れ、それにより体質改善や宿便解消などダイエットにも役立ち、排便の臭い緩和 などの働きもある。その働きには主として次のような作用が挙げられる。
【0030】 吸着作用 竹炭粉は、多孔質の炭化食物繊維であって、構造的に内部に色々な形態の空間 (微孔)が存在し、竹炭1gの微孔の表面積を全て加えた内部表面積は少なくと も300m はあり、この微孔(ミクロ孔100万分の2mm以下・メゾ孔10 0万分の2mm〜100万分の5mm・マクロ孔100万分の5mm〜1mm)の内部表 面に色々な物質を付着する現象は吸着と呼ばれている。吸着は物理吸着と化学吸 着に分けられ、分子間の引力により孔の内部表面へ吸着する物理吸着と、孔の内 部表面に構成される官能基(炭素原子に繋がりながら、水素、酸素、その他の元 素で構成される化学構造を持つ成分)が炭の内部に入り込んでくる色々な化学物 質を吸着する化学吸着とがあり、物理吸着の場合は熱などのエネルギーを加えら れると脱着(離す)性質があるが、化学吸着は容易に離れることはなく、多孔質 の竹炭は特に化学吸着に優れている。
【0031】 この作用で食物と一緒に体内に取り込まれた炭は体外に排泄されるまでの間、 不純物・臭いの元・有害な化学物質・酸化物質・過剰な脂質などの吸着を行う。
【0032】 分解作用 炭に存在する内部の色々な形態の空間(微細な孔)には、孔径の大きな孔に糸 状菌、小さな孔には放線菌、微細な細胞の間隙にはバクテリア類と棲み分け着生 しており、これらの微生物は孔の表面に微生物膜を作り、バイオリアクター(微 生物反応器)として働き、吸着された色々な不純物・臭いの元・有害な化学物質 ・酸化物質・過剰な脂質などを分解するが、特に、竹炭に多い放線菌は有機物の 分解に優れている。
【0033】 遠赤外線放射作用 完全黒体に近い炭は遠赤外線をよく吸着し、吸収が限界に達すると再び外部に 遠赤外線を放射するが、これを吸収した身体では熱エネルギーに変えて肉体を構 成する原子や分子などの振動や運動を高めるため、血管が拡張され、血行の促進 と血流量の増加が起き、直接的には内蔵への温熱作用となり、更に全身への血行 促進が図られる。
【0034】 腸内浄化作用 100%天然の炭化食物繊維である炭は、腸内を刺激して排便を促し、それに より便秘解消や便の臭い低減の効果があり、継続摂取することで腸内細菌の活性 化と宿便の解消や腸内の浄化を促進するので、薬害を引き起こさないダイエット 効果が得られる。
【0035】 ミネラル補給作用 竹は、それを炭化する際に有機物が燃え良質の灰分(ミネラル)となって組織 中に分布するが、竹炭にはカリウム・カルシウム・マグネシウムなど大まかに約 40種、細分すると約200種を超える豊富なミネラル群を含む有機成分を保有 しており、これを食用することで多種類のミネラル分の補給が得られる。
【0036】 マイナスイオン作用 炭には水分がプラスイオンとマイナスイオンに分解すると、そのプラスイオン を吸着し、逆にマイナスイオンを増やす作用があり、ストレスによる交感神経へ の悪影響、体調の崩れによる血液のプラスイオン定着による血液の質や流れの悪 化などに対し、竹炭から発生したマイナスイオンが身体に吸収されると、そのマ イナスイオンの働きでプラスイオンを中和して赤血球を正常な状態に戻し、血液 をサラサラにする血液改善、交感神経緊張度の解消などの復調効果をもたらす。
【0037】 又、前記竹炭の製造過程で採取される竹酢液は、過剰な活性酸素を抑える抗酸 化作用物質スカベンジャーを含むポリフェノールや有効成分が豊富であり、補助 材として加えることで健康食品としての効果が期待できる。
【0038】 更に、前記竹炭粉と竹酢液に代えて、木炭と木酢液の使用によっても同様の効 果が得られる。但し、この場合、木炭は白炭焼き(1000℃以上での炭化)で あり、木酢液は白炭焼きの工程で採取されるものを使用する。
【0039】
【考案の効果】
以上の説明により明らかな如く、本考案に係る食用炭及びそれを配合した食品 によれば、自然乾燥させた竹を略50〜60℃で燻煙熱処理した未炭化材を得、 該未炭化材を着火し窯内温度略800〜1100℃で精練して炭化させた後、徐 冷して窯出し、それを略0.5ミクロン〜5ミリメートルの粒度に加工してなる 食用炭又はそれに代わる白炭焼きの木炭及びそれを配合してなる食品である。こ れにより食用として無味無臭に近い特性を生かし、又、竹炭や木炭を微粉末に精 製して広範な加工食品の原材料に混ぜ合わせ易くすることで、これを使用する食 品についてはイメージの高い高級感のある魅力的な商品とすることができ、目新 しさに加えて健康食品としての新商品化が図れる等、広範な健康志向の種々の加 工食品の開発が可能になる。
【0040】 方法としては、用途に応じて主原料の粒度より小さい微粉炭にすることで混ぜ 易く、食感を損なう違和感もなく、一般に知られている炭の浄化機能といわれる 吸着効果などの機能により、美味しく安全な健康食品とすることができる。
【0041】 以上の食品に食用炭の他に竹酢液又は木酢液を混入すると、食用炭の効果に加 えて、それらの薬効成分の相乗効果が期待できる健康食品とすることができる。
【0042】 以上のような幾多の食用炭の効果は、人間に対してだけではなく、人間の現代 病に類似した病気が増えているペットや家畜の飼料にも同様に期待できる。
【提出日】平成14年9月19日(2002.9.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、食品に混入添加し又は漉して飲用する茶葉原料に配合し或いは漬物 の漬床材に混ぜて、食品のグレードアップや健康保持その他の効用の拡大を図る ことができる外、ペットや家畜の飼料にも利用できるようにした食用炭及びそれ を配合した食品に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、一般の食品について、黒色又は近似色になって、食品の本来の味覚を 全く損することなく、食品に混入添加し又は漉して飲用する茶葉原料に配合し或 いは漬物の漬床材に混ぜて、高級な食品へイメージを高めることができる外、ペ ットや家畜の飼料にも利用できる食用炭及びそれを配合した食品を提供しようと するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 次に、粒度略50ミクロン〜5ミリメートルの竹炭粉末については、例えば、 以下の食品類に利用できる。例として、ティーバッグに使用する場合は、竹炭粉 末略1〜3mm、漬物に使用する場合は、漬物の種類により竹炭粉末の粒度を選択 して使用する。 酒類及び飲料 緑茶、発酵茶、紅茶、ウーロン茶、健康茶類 農産及び林産加工 漬物、漬物の素、ぬか、その他の各種漬物類
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の食用炭として使用される竹炭
の微粉末粉砕の製造過程を示す工程説明図である。
【図2】本考案一実施例の食用炭として使用される竹炭
の超微粉末粉砕(気流式)を示す粉砕フローシートであ
る。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然乾燥させた竹を略50〜60℃で燻
    煙熱処理した未炭化材を得、該未炭化材を着火し窯内温
    度略800〜1100℃で精練して炭化させた後、徐冷
    して窯出し、それを衝撃、剪断、気流の働きで粉砕し
    て、原料特性に合わせて略0.5ミクロン〜5ミリメー
    トルの粒度に加工してなることを特徴とする食用炭。
  2. 【請求項2】 前記竹は孟宗竹である請求項1記載の食
    用炭。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の食用炭を配合して
    なる食品。
  4. 【請求項4】 前記食用炭として白炭焼きの木炭を配合
    してなる請求項3記載の食品。
  5. 【請求項5】 前記食用炭の他に竹酢液を加えてなる請
    求項3又は4記載の食品。
  6. 【請求項6】 前記食用炭の他に木酢液を加えてなる請
    求項3又は4記載の食品。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の食用炭を配合して
    なる飼料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012105570A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 家畜飼料の製造方法及び家畜飼料
JP3192517U (ja) * 2014-05-20 2014-08-21 株式会社B.P バンブーサプリメント

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