JP3092775B2 - 電線仮束ね方法および電線仮束ね装置 - Google Patents

電線仮束ね方法および電線仮束ね装置

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JP3092775B2
JP3092775B2 JP06099617A JP9961794A JP3092775B2 JP 3092775 B2 JP3092775 B2 JP 3092775B2 JP 06099617 A JP06099617 A JP 06099617A JP 9961794 A JP9961794 A JP 9961794A JP 3092775 B2 JP3092775 B2 JP 3092775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストッパ付輪ゴムを使
用する電線仮束ね方法および電線仮束ね装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネスは一般にきわめて多数の
電線から成り、これらの電線は各種電装品の配置に対応
するように幹線部(メインハーネス)に対して複数の枝
線部(サブハーネス)を設けた状態で配列され、最終的
には幹線部および各枝線部をテープ巻きにより密に集束
して製造される。このようなワイヤハーネスの製造過程
では、しばしばサブハーネス単位,サブハーネスを構成
する各種電線のロット単位,あるいは半製品を本製品に
する過程で一時的に仮束ねしておく必要がある。
【0003】図24は従来の電線仮束ね方法を示す(特
開昭59−196511号公報)。これは、一束の電線
aを対向するドラムbの粘着テープc,c間に位置させ
て、一対の引出しロールf,fで引張りながら締付けロ
ールd,dで二枚の粘着テープcを貼合せた後、一対の
カッタeで貼り合わせた粘着テープc,cをカットする
方法である。しかし、この方法では、図25に示すよ
に、貼り合わせバンドc′の両側に隙間c″ができ、束
中心部の結束力が弱く、電線束aが抜け落ちる場合があ
り、しかも貼り合わせバンドc′を後で外すのは面倒で
あり、再利用もできない。
【0004】また、図26は電線束aを輪ゴムgで仮束
ねしたものを示す。これは、図27(A)ないし(C)
に示すように、輪ゴムg内に数本の拡張ピンhを入れ
て、輪ゴムgを拡大しておき、そこに電線束aを入れる
方法である。しかし、この方法は、端末に端子を接続し
た端子付電線やコネクタハウジングを装着したケース嵌
め電線の場合、これらのものが輪ゴムgに引っ掛かり、
取り外しが困難で時間がかかる。
【0005】一方、図28および図29に示すように、
ゴム輪1aにストッパ1bを設けたストッパ付輪ゴム1
で電線束aを仮束ねしたり、また、製造(出荷)伝票2
の綴じ孔2aにストッパ付輪ゴム1を通して電線束aの
仮束ねと製造伝票2の取付けを同時に行う方法もある
が、従来は専ら作業者の手作業に頼っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記ストッ
パ付輪ゴムが電線束に対して均一な締付けが得られ、結
束力も強く、再利用が可能である点に着目し、このスト
ッパ付輪ゴムで電線束を自動的に束ねる方法および仮束
ね装置を提供することを課題とする。本発明の他の課題
は、ストッパ付輪ゴムによる電線束の仮束ねと同時に製
造票の取付けを行うことができる方法を提供することに
ある。本発明の別の課題は、電線束の仮束ねに際し、引
き伸ばしたゴム輪に対する電線束の位置決めを容易にで
きる装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、ゴム輪の一部
に外側に突出するストッパを設けたストッパ付輪ゴムを
用いて電線束を仮束ねする方法であって、ゴム輪のスト
ッパと反対側の部分を開閉自在の一対のセット爪から成
係止部材に引っ掛けた後、ストッパを掴んでゴム輪を
引き伸し、引き伸ばされたゴム輪の中間に電線束を載
せ、この電線束を軸として引き伸ばされたゴム輪を前記
係止部材の側に折り返し、この折り返し端側のゴム輪を
前記一対のセット爪間の間隙に没入させると共に、そ
ストッパを該一対のセット爪の背面に形成した戻り止め
溝に係止することにより前記ゴム輪の引っ掛け部分より
も内側に位置決め固定し、前記ゴム輪の引っ掛け部分を
押し上げて前記係止部材から外し、前記ストッパをゴム
輪の前記引っ掛け部分に潜らせた状態とした後、前記位
置決め固定したストッパを解放する、ことを特徴とす
る。た、前記ゴム輪の引き伸しの前に、前記ストッパ
を製造伝票の綴じ孔に通して、製造伝票をゴム輪に取り
付けておくことができる(請求項2)。
【0008】また、電線束の仮束ね装置は、請求項3
記載のように、前記ストッパ付輪ゴムをセットする開閉
可能な一対のセット爪と、前記一対のセット爪の背面側
において昇降可能なゴム輪の押上げ金具と、前記一対の
セット爪と対向して接離自在に移動する開閉自在の一対
のチャック爪と、前記一対のチャック爪を前記押上げ金
具の背面側に回動させる手段とを備えると共に、前記一
対のセット爪は、閉じた状態のセット爪間に引き伸ばさ
れたゴム輪を没入させる間隙が形成されると共に、その
背面側に前記ゴム輪のストッパを係止する戻り止め溝が
形成されていることを特徴とする。
【0009】上記装置は、請求項4のように、更にスト
ッパ付輪ゴムのストッパを同じ向きにして送り出すパー
ツフィーダと、このパーツフィーダの部品排出路からス
トッパ付輪ゴムを拾って前記一対のセット爪に移し替え
る昇降および横移動可能な移設治具とを備え、前記パー
ツフィーダは前記部品排出路の出口に前記ストッパの向
きを検出する判別ボックスを備え、前記移設治具は、前
記判別ボックスからの検出信号により左右に規制回動可
能な本体部と、この本体部の下面において開閉自在に装
架された複数本のゴム輪拡張ピンと、前記複数本のゴム
輪拡張ピンに外挿されかつ前記本体部に対して昇降可能
なゴム輪払い板とを有し、前記移設治具により前記スト
ッパ付輪ゴムのストッパを同じ向きにして前記一対のセ
ット爪に移設するようにするのが好ましい。更に好まし
くは、請求項5に記載の如く、前記一対のセット爪の前
面側に、該セット爪に向けて揺動可能な電線束に対する
仕切板を設け、該仕切り板の上半部には前記一対のチャ
ック爪の出没を許容する切欠部を設ける。
【0010】
【作用】請求項1の発明において、ゴム輪のストッパと
反対側の部分を開閉自在の一対のセット爪から成る係止
部材に引っ掛けて、ストッパを掴んでゴム輪を引き伸
し、電線束を軸として折り返し、この折り返し端側のゴ
ム輪を前記一対のセット爪間の間隙に没入させると共
に、そのストッパを該一対のセット爪の背面に形成した
戻り止め溝に係止することにより前記ゴム輪の引っ掛け
部分よりも内側に位置決め固定してから、前記ゴム輪の
引っ掛け部分を押し上げて前記係止部材から外し、前記
ストッパをゴム輪の前記引っ掛け部分に潜らせた状態と
する工程を採用したので、請求項3に記載のような装置
の開発が可能となり、これによりストッパ付輪ゴムで電
線束を簡単に仮束ねすることができ、従来専ら手作業に
頼っていた電線束の仮束ねを自動化することができる。
ストッパ付輪ゴムを引っ掛ける係止部材として、上記の
如く開閉自在の一対のセット爪から成り、その間に引き
伸ばしたゴム輪を没入させる間隙を形成すると共に、そ
の背面側にストッパを係止する戻り止め溝を形成した構
造のセット爪を使用することにより、ストッパ付輪ゴム
の引っ掛けとストッパの係止とを一つの部材で同時に行
うことができる。また、請求項2のように、ゴム輪の引
き伸しの前に、ストッパを予め製造伝票の綴じ孔に通し
おくことにより、電線束の仮束ねと製造伝票の取付けを
同時に行うことができる。
【0011】上記請求項3に記載の装置に対して、請求
項4のように、ストッパ付輪ゴムのストッパを同じ向き
にして送り出すパーツフィーダと、このパーツフィーダ
の部品排出路からストッパ付輪ゴムを拾って前記一対の
セット爪に移し替える昇降および横移動可能な移設治具
とを組み合わせて用いることにより、電線束の仮束ねを
自動的に行うことができる。更に請求項5に記載のよう
に、一対のセット爪の前面側に、該セット爪に向けて揺
動可能な電線束に対する仕切板を設けることにより、引
き伸ばしたゴム輪に対する電線束の載置位置が一定とな
り、無理のない仮束ねができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す電線束ね装置
の概観斜視図、図2にその正面図を示した。電線仮束ね
装置11は、前記ストッパ付輪ゴム1に対する一対のセ
ット爪12,12、ストッパ付輪ゴム1のストッパ1b
を掴んで引き伸ばす一対のチャック爪32,32、この
チャク爪32をセット爪12に向けて進退させるスライ
ドユニット34、チャク爪32をスライドユニット34
ごと反転させるロータリーアクチュエータ41およびス
トッパ付輪ゴム1の押上げ金具18と仕切板17などを
備えている。
【0013】一対のセット爪12,12は、頂部がペン
チの掴み部のように先細のテーパ状であって、エアチャ
ック13により開閉自在に設けられており、エアチャッ
ク13は基板14の一端側(図中、右側)にブラケット
15を介して取り付けられている。セット爪12,12
は図3にも示すように閉成時にその対向面間に若干の隙
間Sが残るように形成されると共に、その背面にストッ
パ付輪ゴム1のストッパ1bを受ける戻り止め溝16が
設けられている。隙間Sの巾は、後述するように、引き
伸して折り返したストッパ付輪ゴム1のゴム輪1a部分
が入り込む寸法であればよい。
【0014】一対のセット爪12,12の前面側には仕
切板17、背面側にはストッパ付輪ゴム1に対する押上
げ金具18がそれぞれ設けられており、押上げ金具18
の取付ブロック19は基板14に固定したエアシリンダ
20のピストン棒21に連結されている。また、仕切り
板17の上半部には一対のチャック爪32の出没を許容
するU字状の切欠部22が設けられると共に、セット爪
12から離れる方向に傾斜した電線押さえ部23が形成
されている。仕切板17は下半部の一側に側壁板24を
有する。この側壁板24の上端部は前記ブラケット15
の前面の耳片25にピン26により回動可能に連結さ
れ、側壁板24の下端部はピン27により連結されたリ
ンク28を介してエアシリンダ29のピストン棒30に
連結され、該エアシリンダ29は基板14に固定したブ
ラケット31に取り付けられている。これにより、仕切
板17はエアシリンダ29の作動によりピストン棒30
が伸縮すると、ピン26を中心に前後に揺動する。
【0015】一対のチャク爪32,32はエアチャック
33により上下に開閉自在に設けられており、また、前
記セット爪12,12に対して接離および回動可能に設
けられている。即ち、エアチャック33はスライダユニ
ット34のチャックベース35に対してアーム36を介
して固定されており、チャックベース35はユニット基
板37の両端のストッパ38,39間に装架した案内ロ
ッド(または送りねじ)40によりセット爪12,12
に対して接離自在に設けられている。このスライダユニ
ット34のユニット基板37はロータリーアクチュエー
タ41の回転軸42に固定されており、ロータリーアク
チュエータ41は基板14の後端縁に立設したブラケッ
ト43に固定されている。従って、一対のチャック爪3
2,32はロータリーアクチュエータ41の作動により
スライダユニット34と一体に矢線Qのように回動す
る。なお、スライダユニット34におけるチャックベー
ス35の進退、即ちチャック爪32,32の進退は該チ
ャックベース35に内蔵したピストンにより行われる。
【0016】次に、図2および図3(A),(B)〜図
7(A),(B)を参照して電線束の仮束ね方法につい
て説明する。 1) 最初に、図3(A)のストッパ付輪ゴム1を
(B)のようにセット爪12,12と押上げ金具18に
置く。その際、ストッパ1bを前方(チャク爪32側)
に向けて、セット爪12,12と押上げ金具18に被せ
るように掛け渡す。 2) 次いで、一対のチャック爪32,32を開いて、
チャックベース35を図2の矢線R方向に移動させ(以
下、右移動という。また、その逆方向への移動を左移動
という。)、チャック爪32,32を仕切板17の切欠
部22を通してストッパ付輪ゴム1のストッパ1bを上
下で挟み込む位置で停止させる。 3) チャック爪32,32を閉じてストッパ1bを掴
み、チャックベース35(エアチャック33)を左移動
させ、図4(A),(B)のように、ゴム輪1aを伸ば
す。 4) 仕切板17をエアシリンダ29の作動により右側
に揺動させて、その電線押さえ部23をほぼ垂直にした
状態で、電線束aを引き伸ばしたゴム輪1aの中間部に
載せる。 5) 仕切板17を4)とは逆に左側に揺動させ、元の
状態に復帰させる。 6) ロータリーアクチュエータ41の作動により、ス
ライダユニット34(チャック爪32)を右側に180
°程度回転させる。その結果、図5(A),(B)のよ
うに、ストッパ付輪ゴム1は電線束aを軸として折り返
され、またはストッパ付輪ゴム1が電線束aを巻き込ん
だ状態となる。 7) そして、ストッパ1b側の引き伸ばされたゴム輪
1a′部分は、セット爪12,12間の隙間Sに入るか
ら、チャック爪32,32を開くことにより、ストッパ
1bはその弾性により瞬間的に戻り止め溝16に入って
係止される。図6(A),(B)はこの状態を示してい
る。ストッパ1bは、セット爪12,12および押上げ
金具18の外周部分に沿うゴム輪1a部分の内側に位置
している。 8) スライダユニット34(チャック爪32)を左側
に180°回転させ、チャック爪32,32を閉じ、復
帰させる。 9) 押上げ金具18をエアシリンダ20の作動により
上昇させる。これにより、図7(A),(B)のよう
に、ゴム輪1a部分がセット爪12,12から外れる。
そこで、セット爪12,12をエアチャック13の作動
により開くと、ストッパ1bが外れ、図8のように、ス
トッパ1bがゴム輪1a潜って係止された仮束ね状態の
電線束aが得られる。
【0017】以上は電線仮束ね装置11に電線束aに対
する仕切板17を設けた例について説明したが、電線束
aの位置が移動しないようにすればよく、仕切板17を
省いても差し支えない。
【0018】次に、図9〜図14を参照して、上記仕切
板17を用いずに電線束aの束ねと製造伝票2の取付け
を同時に行う方法について説明する。図9において、セ
ット爪12,12と押上げ金具18には図3(B)のよ
うにストッパ付輪ゴム1を置いて、これにエアチャック
33のチャック爪32,32が開いた状態で対向してい
る。
【0019】次に、図10のように、製造伝票2をセッ
ト爪12,12の前面に置いて、その綴じ孔2aとスト
ッパ付輪ゴム1のストッパ1bの芯合わせをする。この
状態で、図11のように、チャック爪32,32を右移
動させて、その先端で製造伝票2をセット爪12側に押
しつけ、綴じ孔2aから突出させたストッパ1bをチャ
ック爪32,32で掴む。続いて、ストッパ付輪ゴム1
を引き伸ばして電線束aを載せ(図12)、チャック爪
32,32を右側に180°回転し(図13)、図5な
いし図7に示した工程に従って電線束aの仮束ねを行う
(図14)。製造伝票2が予めストッパ付輪ゴム1に通
してあるので、図15のように製造伝票2を付けて仮束
ねをした電線束aが得られる。
【0020】図16はストッパ付輪ゴム1を電線仮束ね
装置11に自動供給するためのパーツフィーダ51と移
設治具55とを示す。パーツフィーダ51は市販品を使
用できるが、その部品排出路52の先端部にストッパ付
輪ゴム1の方向を判別する判別ボックス53を配置す
る。
【0021】即ち、ストッパ付輪ゴム1はパーツフィー
ダ51内部の傾斜した経路(図示せず)においてストッ
パ1bの重力により下側になり、壁面に沿って移動す
る。その結果、部品排出路52におけるストッパ付輪ゴ
ム1の向きは、図17に示すように、ストッパ1bが前
向きと後向きの二種に分類され、大半が前向きであるこ
とが判明した。そこで、図18(A)に示すように、ス
トッパ付輪ゴム1の特異形状に着目して2個の光電セン
サ54,54を備えた判別ボックス53を設け、図18
(B),(C)のように異常方向のストッパ付輪ゴム
1′と正規姿勢のストッパ付輪ゴム1とを識別できるよ
うにしてある。
【0022】移設治具55は、ロボットなどの図示しな
い搬送手段により図16に矢線で示すように昇降および
横方向に移動可能に設けられている。図19に示すよう
に、移設治具55は開閉自在の4本のゴム輪拡張ピン5
6を備えた本体部57を有し、本体部57の下面には輪
ゴム払い板58が昇降可能に設けられている。また、本
体部57は回転軸59を有し、この回転軸59は上方に
のびて固定ヘッド60を貫通して軸支され、その先端部
には傘歯車61が設けられている。傘歯車61はサーボ
モータ62のモータ軸(図示せず)に設けた傘歯車63
に噛合い、サーボモータ62は固定ヘッド60の側面に
ブラケット64を介して設けた側板65に固定されてい
る。
【0023】次に、図20および図21を参照してスト
ッパ付輪ゴム1の前記セット爪12,12への装着につ
いて説明する。移設治具55は、拾い上げと掻き落とし
の二つの動作によりストッパ付輪ゴム1をセット爪12
に移設する。拾い上げは、移設治具55を図16のパー
ツフィーダ51の判別ボックス53に向けて下降させ、
図20(A)に示すように、4本のゴム輪拡張ピン56
をゴム輪1aの輪の中にいれ、(B)のように該ピン5
6を開脚してゴム輪1aを拡張することにより行う。
【0024】掻き落としは次のようにして行う。先ず、
図21(A)のように移設治具55を電線仮束ね装置1
1のセット爪12,12の真上に移動させ、移設治具5
5の下降によりセット爪12,12および押上げ金具1
8が拡げたゴム輪1aに入った状態にする。そこで、輪
ゴム払い板58を本体部57に対して下降させると、ス
トッパ付輪ゴム1は脚ピン56群から掻き落とされ、
(B)および(C)の如くにセット爪12,12に移さ
れる。
【0025】ストッパ付輪ゴム1の方向を一定にしてセ
ットするには次のようにして行う。前記光電センサ5
4,54を備えた判別ボックス53からの信号により、
ストッパ1bが前向きと検出された場合には、図22
(A)のように、移設治具55の下降前に予め本体部5
7を90°右回転させておき、(B)の拾い上げの後、
(C)の如く90°左回転により戻してから、図21
(B),(C)の如くにセットする。また、図23
(A)のように、ストッパ1bが後向きと検出された場
合には、上記とは逆に移設治具55の本体部57を予め
90°左回転させておき、(B)の拾い上げの後、
(C)の如く90°右回転により戻してから、セットす
る。
【0026】以上のように、電線仮束ね装置11にパー
ツフィーダ51および移設治具55を組み合わせること
により、ストッパ付輪ゴム1の向きを常に一定にしてセ
ット爪12,12に対して自動的に装着することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法およ
び装置によれば、既存のストッパ付輪ゴムを使用して、
電線束を自動的に仮束ねすることができ、また電線束の
仮束ねと同時に製造票の取付けを行うことも可能であ
り、更にセット爪の前面側に電線束に対する揺動可能な
仕切板を設けることにより、引き伸ばしたゴム輪に対す
る電線束の載置位置が一定となって、無理のない仮束ね
ができる。また、本発明によれば、電線の自動切断機に
よる定尺電線の製造に際し、その稼働率を上げることが
できる。即ち、従来電線の仮束ねは係員が手作業で行っ
ていたから、この作業中に例えば1ロット分の電線の切
断が終了しても次のロットには移れない。従って、機械
の停止を余儀なくされ、稼働率の低下が避けられなかっ
た。本発明では電線の仮束ね作業が自動化されるから、
このような問題が解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電線仮束ね装置の概観
斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】(A)は図1の装置で使用するストッパ付輪ゴ
ムの平面図、(B)はセット爪に装着した状態の平面図
である。
【図4】(A)はストッパ付輪ゴムを使用した図1の装
置の電線仮束ね方法の第1工程を示す説明図、(B)は
(A)のストッパ付輪ゴムとセット爪との相互関係を示
す斜視図である。
【図5】(A)は図4の次の工程を示す説明図、(B)
は(A)のストッパ付輪ゴムとセット爪との相互関係を
示す斜視図である。
【図6】(A)は図5の次の工程を示す説明図、(B)
は(A)のストッパ付輪ゴムとセット爪との相互関係を
示す斜視図である。
【図7】(A)は図6の次の工程(最終)を示す説明
図、(B)は(A)のストッパ付輪ゴムとセット爪との
相互関係を示す斜視図である。
【図8】上記ストッパ付輪ゴムで仮束ねした状態のワイ
ヤハーネスの斜視図である。
【図9】図1の装置でワイヤハーネスの仮束ねと同時に
伝票を取りつける場合の第1の工程を示す説明図であ
る。
【図10】図9の次の工程を示す説明図である。
【図11】図10の次の工程を示す説明図である。
【図12】図11の次の工程を示す説明図である。
【図13】図12の次の工程を示す説明図である。
【図14】図13の次の工程(最終工程)を示す説明図
である。
【図15】ストッパ付輪ゴムで仮束ねと同時に伝票を取
りつけたワイヤハーネスを示す斜視図である。
【図16】図1の装置のセット爪に対するストッパ付輪
ゴムの供給装置の概観斜視図である。
【図17】図16の装置におけるパーツフィーダの要部
拡大説明図である。
【図18】(A)は図16のストッパ付輪ゴムの姿勢検
出部の説明図、(B),(C)はそれぞれストッパ付輪
ゴムの検出方法の説明図である。
【図19】図16におけるストッパ付輪ゴムの移設治具
の拡大斜視図である。
【図20】(A),(B)はそれぞれ図20の移設治具
によるストッパ付輪ゴムの拾い方法の説明図である。
【図21】(A)ないし(C)はそれぞれ移設治具によ
るストッパ付輪ゴムのセット爪に対する移し替え方法の
説明図である。
【図22】(A)ないし(C)はそれぞれ図20の移設
治具によるストッパ付輪ゴムの姿勢矯正工程を示す説明
図である。
【図23】(A)ないし(C)はそれぞれ図20の移設
治具によるストッパ付輪ゴムのもう一つの姿勢矯正工程
を示す説明図である。
【図24】従来の電線の仮束ね方法の説明図である。
【図25】図24の方法で仮束ねしたワイヤハーネスの
説明図である。
【図26】ワイヤハーネスの別の仮束ね状態を示す説明
図である。
【図27】(A)ないし(C)は図26の仮束ね方法の
説明図である。
【図28】本発明で使用するストッパ付輪ゴムと伝票の
説明図である。
【図29】図28のストッパ付輪ゴムと伝票によるワイ
ヤハーネスの仮束ね状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ストッパ付輪ゴム 1a ゴム輪 1b ストッパ 2 製造伝票 11 電線仮束ね装置 12 セット爪 16 戻り止め溝 17 仕切板 18 押上げ金具 32 チャック爪 34 スライダユニット 35 チャックベース 41 ロータリーアクチュエータ 51 パーツフィーダ 52 部品排出路 53 判別ボックス 54 光電センサ 55 移設治具 56 ゴム輪拡張ピン 57 本体部 58 輪ゴム払い板 62 サーボモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 27/00 H01B 13/00 513

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム輪の一部に外側に突出するストッパ
    を設けたストッパ付輪ゴムを用いて電線束を仮束ねする
    方法であって、 ゴム輪のストッパと反対側の部分を開閉自在の一対のセ
    ット爪から成る係止部材に引っ掛けた後、ストッパを掴
    んでゴム輪を引き伸し、 引き伸ばされたゴム輪の中間に電線束を載せ、 この電線束を軸として引き伸ばされたゴム輪を前記係止
    部材の側に折り返し、 この折り返し端側のゴム輪を前記一対のセット爪間の間
    隙に没入させると共に、そのストッパを該一対のセット
    爪の背面に形成した戻り止め溝に係止することにより
    記ゴム輪の引っ掛け部分よりも内側に位置決め固定し、 前記ゴム輪の引っ掛け部分を押し上げて前記係止部材か
    ら外し、前記ストッパをゴム輪の前記引っ掛け部分に潜
    らせた状態とした後、 前記位置決め固定したストッパを解放する、 ことを特徴とする電線仮束ね方法。
  2. 【請求項2】 前記ゴム輪の引き伸しの前に、前記スト
    ッパを製造伝票の綴じ孔に通して、製造伝票をゴム輪に
    取り付けておくことを特徴とする請求項1に記載の電線
    仮束ね方法。
  3. 【請求項3】 ゴム輪の一部に外側に突出するストッパ
    を設けたストッパ付輪ゴムを用いて電線束を仮束ねする
    装置であって、 前記ストッパ付輪ゴムをセットする開閉可能な一対のセ
    ット爪と、 前記一対のセット爪の背面側において昇降可能なゴム輪
    の押上げ金具と、 前記一対のセット爪と対向して接離自在に移動する開閉
    自在の一対のチャック爪と、 前記一対のチャック爪を前記押上げ金具の背面側に回動
    させる手段とを備えると共に、 前記一対のセット爪は、閉じた状態のセット爪間に引き
    伸ばされたゴム輪を没入させる間隙が形成されると共
    に、その背面側に前記ゴム輪のストッパを係止する戻り
    止め溝が形成されていることを特徴とする電線仮束ね装
    置。
  4. 【請求項4】 前記装置が更にストッパ付輪ゴムのスト
    ッパを同じ向きにして送り出すパーツフィーダと、この
    パーツフィーダの部品排出路からストッパ付輪ゴムを拾
    って前記一対のセット爪に移し替える昇降および移動可
    能な移設治具とを備え、 前記パーツフィーダは前記部品排出路の出口に前記スト
    ッパの向きを検出する判別ボックスを備え、 前記移設治具は、前記判別ボックスからの検出信号によ
    り左右に規制回動可能な本体部と、この本体部の下面に
    おいて開閉自在に装架された複数本のゴム輪拡張ピン
    と、前記複数本のゴム輪拡張ピンに外挿されかつ前記本
    体部に対して昇降可能なゴム輪払い板とを有し、 前記移設治具により前記ストッパ付輪ゴムのストッパを
    同じ向きにして前記一対のセット爪に移設するようにし
    たことを特徴とする請求項3に記載の電線仮束ね装置。
  5. 【請求項5】 前記装置が更に前記一対のセット爪の前
    面側に、該セット爪に向けて揺動可能な電線束に対する
    仕切板を備え、該仕切り板の上半部には前記一対のチャ
    ック爪の出没を許容する切欠部が設けられている請求項
    またはに記載の電線仮束ね装置。
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