JP3092762B2 - ファクシミリ通信システム及び該システムにおけるデータ処理方法 - Google Patents

ファクシミリ通信システム及び該システムにおけるデータ処理方法

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JP3092762B2 JP04331958A JP33195892A JP3092762B2 JP 3092762 B2 JP3092762 B2 JP 3092762B2 JP 04331958 A JP04331958 A JP 04331958A JP 33195892 A JP33195892 A JP 33195892A JP 3092762 B2 JP3092762 B2 JP 3092762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線等の公衆回線
を利用してファクシミリ装置にリモート・データの登録
や読み出しを行なって、装置の保守等をするファクシミ
リ通信システム及び該システムにおけるデータ処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファクシミリ装置での登録処
理には、例えば、短縮ダイアル、ユーザ電話番号、略称
など多くの登録項目があり、これらは、サービスマン、
またはユーザの手作業により登録処理や読出し処理がな
されている。また、装置のトラブル発生時にその調査や
調整を行なうのにサービスマンが現地に赴き、ファクシ
ミリ装置の内部情報の読出しと設定の変更を行なってい
る。さらに、チェックサムの計算を、各登録項目で1つ
データを入力する度に実行している。
【0003】また、登録データの初期化には、操作パネ
ル上のメニユーで、データクリアメニユーにて登録項目
を初期化するか、あるいは、各種データの登録時にデー
タをクリアキーを用いて初期化する方法をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリ装置では、データ登録時の動作とし
て、多数の登録データ項目を一回の通信で一括して登録
できず、さらに、データ登録時に単にデータを登録する
だけであると、その登録データに異常があると、それを
検知することができないという問題がある。
【0005】また、上記従来の操作パネルを使用した登
録データの初期化では、リモートデータ登録時における
データ変更は、データの上書きのみであり、各登録デー
タの初期化には、その登録時にクリアキーを選択するの
で、データ消去動作が煩わしいという問題がある。本発
明の目的は、リモートデータの登録と読み出しを併用
し、データ登録の際に登録確認用のデータを生成した
り、登録データの初期化を行ない、装置の保守やサービ
スを容易にするファクシミリ通信システム及び該システ
ムにおけるデータ処理方法を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、リモート登録
データの確認をセンター側のファクシミリにて行なえる
ファクシミリ通信システム及び該システムにおけるデー
タ処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、公衆回線網との通信機能
を有し、かつ、データ入力を行なうための外部機器が接
続されたセンターファクシミリ端末と、該公衆回線網に
接続された少なくとも1つのリモートファクシミリ端末
とにて構成されるファクシミリ通信システムにおいて、
前記センターファクシミリ端末は、前記外部機器から入
力されたデータを、前記公衆回線網を介して前記リモー
トファクシミリ端末に送る手段を備え、また、前記リモ
ートファクシミリ端末は、前記センターファクシミリ端
末から受信した前記データをメモリに蓄積する手段と、
前記蓄積後のデータ内容を解析する手段と、前記解析結
果をもとに、前記データ内容に応じて該データを所定の
メモリ領域に記録する手段と、該記録後、前記メモリ領
域に関して、正しく登録されたか否かを示す登録確認デ
ータを生成する生成手段と、前記登録確認データに基づ
いて、前記データの登録の成否を前記データの受信から
通信を継続して前記センターファクシミリ端末に通知す
る手段とを備え、前記センターファクシミリ端末が、前
記リモートファクシミリ端末内のメモリの任意のアドレ
スへデータを書き込んだり、あるいは該メモリからデー
タを読み出すことでリモート登録・保守を行なう。
【0008】また、請求項8に記載の発明は、公衆回線
網との通信機能を有し、かつ、データ入力を行なうため
の外部機器が接続されたセンターファクシミリ端末と、
該公衆回線網に接続された少なくとも1つのリモートフ
ァクシミリ端末とにて構成されるファクシミリ通信シス
テムにおいて、前記センターファクシミリ端末は、前記
外部機器から入力されたデータを、前記公衆回線網を介
して前記リモートファクシミリ端末に送る手段を備え、
また、前記リモートファクシミリ端末は、前記センター
ファクシミリ端末から受信した前記データをメモリに
積する手段と、前記蓄積後のデータ内容を解析する手段
と、前記解析結果をもとに、所定のメモリ領域をメモリ
領域毎に区別して初期化する手段とを備える。また、請
求項11に記載の発明は、公衆回線を介してデータのや
り取りを行うセンター局とファクシミリ装置とを有する
ファクシミリ装通信システムにおけるデータ処理方法に
おいて、前記センター局は、前記公衆回線を介して前記
ファクシミリ装置にデータを送信し、前記ファクシミリ
装置は、前記センター局から受信したデータをメモリに
蓄積し、蓄積されたデータの内容を解析し、この解析結
果をもとに、前記データの内容に応じて該データを所定
のメモリ領域に記録し、該記録後、前記メモリ領域に関
して、正しく登録されたか否かを示す登録確認データを
生成し、前記登録確認データに基づいて、前記データの
登録の正否を前記データの受信から通信を継続して前記
センター局に通知することを特徴とする。また、請求項
12に記載の発明は、公衆回線を介してデータのやり取
りを行うセンター局とファクシミリ端末とを有するファ
クシミリ通信システムにおけるデータ処理方法におい
て、前記センター局は、前記公衆回線を介して前記ファ
クシミリ装置にデータを送信し、前記ファクシミリ装置
は、前記センター局から受信したデータをメモリに蓄積
し、蓄積されたデータの内容を解析し、この解析結果を
もとに、所定のメモリ領域をメモリ領域毎に区別して初
期化することを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成において、ファクシミリ装置の保守
やサービスが容易になる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。 [第1実施例]図1(a)は、本発明の第1の実施例に
係るファクシミリ通信システムにてリモート読出しを実
行するための機器構成を示し、図1(b)は、システム
におけるデータの流れを示している。同図に示すよう
に、本ファクシミリ通信システムは、パーソナルコンピ
ュータ(PC)3と、ファクシミリアダプターとしてR
S−232Cインターフェースを内蔵するファクシミリ
FAX1(1)、リモート読出しが可能なファクシミリ
装置FAX2(2)により構成される。
【0011】リモートにてファクシミリ登録を実行する
ために、リモート登録を実行する側(センター)で、P
C3上のホストプログラムのデータ登録メニュー(図3
(a))を選択し、その登録メニューに従ってデータを
入力する。そして、データ送信メニュー(図3(b))
で、公衆回線網4に接続されているファクシミリ2に対
する接続番号を入力し、メニュー中の「実行」を選択す
る。
【0012】上記「実行」の選択により、本システムで
は、図1(b)に示すデータフローに従い、PC3から
登録コマンドとデータが、RS−232Cを介して通信
アダプターであるFAX1(1)に送出される。そし
て、通信アダプターは、公衆回線網に接続されたファク
シミリ2に対して発呼し、FAX1・FAX2間に回線
が接続されると、図5〜図7に示すリモート登録の通信
手順に基づいて、ファクシミリ2に対して登録コマンド
を、公知のHDLCフレーム形式(図8参照)にて30
0bpsの手順信号で送信する。
【0013】なお、図8に示すcrlfは、リモート・デー
タ登録・読み出しコマンドの区切り文字であり、ASC
II文字におけるキャリッジ・リターン(0DH)とラ
イン・フィード(0AH)を示している。また、ffは、
リモート・データ登録・読み出しコマンドのデータが、
次のフレームまで継続することを示した区切り文字で、
ASCII文字のフォーム・フィールド(0CH)を示
している。
【0014】リモート登録の通信手順は、図5に示すよ
うに、T.30初期識別フェーズをリモート登録手順の
入り口として規定し、ファクシミリ装置は、リモート登
録機能有りの宣言をNSF(非標準機能宣言)の中で行
なう。そして、センターから、次の機種要求命令である
NSS(非標準機能宣言)を待つ。このNSSには、機
種宣言のために機種名の読み出し命令が含まれ、ファク
シミリ装置がこの命令を受信すると機種宣言応答をNS
C(非標準機能命令)により行なう。
【0015】センターより応答があると、リモート登録
手順として登録/読み出しフェーズに移行する。この登
録フェーズでは、NSS中に存在する登録データをファ
クシミリ装置で受信し、登録が成功したらMCF(メッ
セージ確認)で肯定応答を送信するが、登録に失敗した
ら、RTN(リトレーニング否定)で否定応答を送信す
る。
【0016】次に、本実施例に係るファクシミリ通信シ
ステムにおけるリモート・データ登録時の動作について
説明する。図2は、本ファクシミリ通信システムにおけ
るリモート・データ登録時の動作手順を示すフローチャ
ートである。同図に示すように、ステップS1で初期識
別手順を実行し、その後、登録フェーズに入る。つま
り、ステップS2で、リモート登録を行なうセンターよ
り送信されたフレームについて、図8に示すようにフラ
グを除いたHDLCフレーム形式でフレームバッファに
蓄積する。
【0017】次に、ステップS3で、フレームの登録デ
ータのみをデータ受信用バッファ(図9参照)に蓄積
し、ステップS4での判定で、フレームの最終データの
識別子(図8(a),(b)を参照)が、データの終結
を示す2バイトのデータ(cr=0DH,1f=0A
H)であれば、ステップS5の処理に移行する。しか
し、識別子が、継続フレームに続くデータが存在するこ
とを示す1バイトのデータ(ff=0CH)ならば、次
のデータを受信するため、ステップS2に戻る。
【0018】最終フレームを受信したら(ステップS4
での判定がYES)、ステップS5でバッファメモリ中
のコマンドを解析し、登録項目に対応した登録データの
メモリに記憶する(ステップS8)。そして、ステップ
S9でチェック・サム(登録確認を行なうために登録項
目ごとにメモリ領域のデータを総和した計算)を行な
い、チェックサムの内容もメモリに記憶する。
【0019】データ登録が成功した場合、ステップS1
0で肯定応答を送信し、登録に失敗した場合、ステップ
S11で否定応答を送信して、次のデータが送信される
まで待機する。そして、最後に、センターより終了信号
を受信し(ステップS12での判断がYES)、リモー
ト登録時の通信は終了する。なお、上記ステップS9で
のチェック・サムは、図10に示すように、 1)登録した項目のメモリ領域のみで、各アドレスのバ
イト・データの総和計算を行なう 2)登録したデータエリアだけでなく、全登録メモリ領
域について一括して各アドレスデータの総和計算を行な
う という方法があり、その結果をチェックサムとしてチェ
ックサムデータに書き込む。
【0020】また、チェックサムの計算は、その登録デ
ータの格納エリア(図10のユーザデータ領域、TEL
データ領域等)毎に計算され、その領域全てのバイナリ
データについて総和を求める。例えば、ユーザデータ領
域の最初のデータ00H(Hは、16進数を示す)から
FFHまで、以下の通りに加算する。つまり、 00H+FFH+00H+FFH+33H+…+34H+FFH+FFH+FFH+FFH+FFH=SUM(a) …(1) として、その結果をチェックサムデータ登録エリアのユ
ーザデータ(a)に格納する。このチェックサムについ
て、その登録をするデータ型は、unsigned int型データ
のため、2バイトデータで総和を求めると桁あふれが生
じるが、ここでは、それに関しては無視して計算する。
【0021】また、このチェックサムは、システムの電
源投入時に、同様にチェックサムの計算を行ない、格納
されたチェックサムデータとの比較をする。このとき、
データが異なっているとデータの破壊が予想されるの
で、登録メモリの初期化を行なってシステムの誤動作を
防止する。以上説明したように、本実施例によるリモー
ト・データ登録では、複数の登録項目と複数のデータに
関して一回の通信で一括して登録が可能となり、データ
登録と同時にチェックサムの計算を行なうことで、ファ
クシミリ装置内部での異常により登録データの内容が変
更されても、データの異常を容易に検知できる。
【0022】また、データをまとめて受信バッファに蓄
積するため、バッファの容量が許す範囲内で大量のデー
タをリモート登録可能となり、全てのリモートデータ登
録を終了した後に、全登録メモリ領域に対してチェック
サムの計算を行なうことにより、チェックサムのプログ
ラムコードのメモリ容量が節減可能となり、また、最後
に一括してチェックサムを実行するため、データ登録時
間の節減も可能となる。
【0023】さらに、データ登録の成功・失敗をセンタ
ー側に伝えるための応答を送信することで、センター側
にもファクシミリ装置の動作がモニタされる。以下、上
記実施例の変形例について説明する。 <変形例1>図11は、上記第1実施例の変形例1に係
るファクシミリ通信システムの動作フローチャートであ
る。同図において、ステップS21では、上記実施例と
同様、初期識別手順を実行し、ステップS22で、回線
を介して受信した手順信号をバッファ・メモリへ記録す
る。また、ステップS23では登録用メモリへの記録、
ステップS24でチェックサムの計算と記憶をそれぞれ
行ない、続くステップS25,S26において、それぞ
れデータ登録が実行できた(登録成功)か、あるいは、
登録できなかった(登録失敗)かの応答送信を行なう。
【0024】そして、最終的にセンターより終了信号を
受信し、ステップS27での判断がYESであれば、本
リモート登録時の通信処理を終了する。本変形例は、リ
モート登録の動作が1回の送信信号で行なわれる場合を
示し、データの容量が小さく、1回の信号受信により登
録できる登録項目だけに限定することで、システム構築
ができる。
【0025】リモートでファクシミリのデータ登録を実
行するため、本変形例においても、リモート登録を実行
する側(センター)でパーソナルコンピュータ(PC)
上のホストプログラムの登録メニュー(図3(a))を
選択し、その登録メニューに従ってデータを入力する。
そして、データ送信メニュー(図3(b))で、公衆回
線網に接続されているファクシミリに対する接続番号を
入力し、メニュー中の「実行」を選択すると、PCが登
録コマンドとデータ(図4)を通信アダプタ(FAX
1)に送出する。
【0026】通信アダプターは公衆回線網への接続番号
を送信して、ファクシミリとの通信を可能にし、図5〜
図7に示したリモート登録通信手順に基づいて、登録コ
マンドを300bpsの手順信号によりHDLCフレー
ム形式(図8)で、1フレームに1つの登録データに限
定して送信する。このように、本変形例によれば、1回
の登録で大量の登録データを処理することは不可能だ
が、プログラムのデータ作業領域を持たないためプログ
ラムメモリ容量を小さくできる。 <変形例2>以下、上記実施例の変形例2に係るファク
シミリ通信システムについて説明する。
【0027】図13〜図16は、本変形例におけるリモ
ート登録の通信手順を示す。ここでは、リモート登録の
機種宣言フェーズをリモート登録手順の入り口として規
定し、このフェーズで、センターはファクシミリ装置の
リモート登録機能と機種の確認を行なう(図13)。ま
た、図14に示すトレーニングを行ない、CFRを送出
したら、センターより画像データの代わりに登録コマン
ドとデータ(図4参照)をHDLCフレーム形式で送信
する。このとき、1回の送信で送れるデータ容量は64
Kバイトである。
【0028】ファクシミリ装置は、データを受信した
ら、HDLCフレームのFCS(図8)により、受信し
た各フレームの伝送誤りのチェックを行なう。ここで、
伝送誤りが存在する場合、再送要求信号PPRをセンタ
ーに送信し、そのフレームについて再受信する。そし
て、全フレームを正常に受信したならば、ファクシミリ
装置は登録動作に移るが、登録動作終了まで応答しなく
なるので、センターに対して登録中である旨、RNRを
送信することで知らせると、センターはRRを送信し、
登録終了まで待機する。
【0029】登録処理が終了後、ファクシミリ装置はM
CFを送出し、次の信号を待つ。そして、次のデータな
ければ、センターはDCNを送信し、通信を終了する。
図12は、上記実施例の変形例2に係るファクシミリ通
信システムの動作フローチャートである。同図におい
て、ステップS31では、初期識別手順を実行し、ステ
ップS32で、9600bpsの画像データとして受信
した登録データを、図9に示す画像バッファに蓄積す
る。そして、最終フレームまで受信したならば(ステッ
プS33での判断がYES)、画像バッファ中のコマン
ドを解析し、登録項目に対応した登録データのメモリに
記録する(ステップS34,S35,S37)。なお、
登録中は、同時にRNRをセンターに対して送信する。
【0030】ステップS37での登録後、ステップS3
8でチェック・サム計算を行ない、チェックサムの内容
もメモリに記憶する。そして、ステップS39,S40
では、それぞれ、登録が成功したならば肯定応答の送
信、登録に失敗したならば否定応答を送信し、次のデー
タが送信されるまで待機する。最後に、ステップS41
で、センターより終了信号DCNを受信すると、リモー
ト登録時の通信を終了する。
【0031】このように、本変形例では、複数の登録項
目と複数のデータに関して、1回の通信で一括して登録
が可能となり、リモートコマンドの内容は任意に決めら
れるので、通常、手入力では行なえない複雑な登録操作
が可能となる。 <変形例3>図17は、変形例3に係るファクシミリ通
信システムの動作フローチャートである。同図におい
て、ステップS51で初期識別手順を実行し、ステップ
S52では、回線を通して受信したHDLC信号をフレ
ームバッファへ記録する。そして、ステップS53で、
フレームの最終データに登録実行コマンドがあると判断
された場合、処理をステップS66に移行するが、コマ
ンドがない場合は、ステップS54で、リモート登録時
における受信バッファへの登録データの記録を行なう。
【0032】ステップS55では、最終フレームまでの
受信か否かの判定を行ない、その結果がYESであれ
ば、ステップS56でデータ継続フラグをOFFにす
る。続くステップS57,S58では、バッファ中のコ
マンドの解析、及び登録用メモリへの記録を行なう。そ
して、ステップS61では、データ継続フラグがONか
どうかを判定し、そのフラグがOFFであれば、チェッ
クサムの計算と記憶を行なう(ステップS61)。
【0033】ステップS63,S64では、それぞれ、
データ登録の実行が成功か、あるいは失敗かの応答送信
を行ない、ステップS65で終了信号を受信した場合、
本処理を終える。上記の登録実行コマンドは、1バイト
のデータ継続識別子(ff=0CH)のような識別子、
例えば、00Hであり、リモートデータ登録では、基本
的に文字、数字列による登録のみとし、バイナリデータ
を扱わないように規定することで、識別子とデータの誤
認を回避できる。
【0034】また、データ継続フラグは、データ登録時
にコマンドなしで途中からデータを受信したときの判断
に用いられ、このフラグがONの場合は、前に登録した
項目に追加データが存在することを示す。このように、
本変形例では、受信バッファの容量が少なくても、登録
データ量に制限がなくなり、例えば、パーソナルファク
シミリ等、メモリ容量が小さいファクシミリへのリモー
ト登録が可能になる。 [第2実施例]図18は、本発明の第2の実施例に係る
ファクシミリ通信システムにおけるリモート登録・読み
出しシステムのシステム構成図である。同図に示すよう
に、リモート登録・読み出しセンター側では、RS−2
32Cインタフェースを介してパーソナルコンピュータ
(PC)21とファクシミリアダプタとして機能するフ
ァクシミリ(RS−232Cインタフェースが内蔵され
たもの)22が接続されている。また、リモート側で
は、公衆回線網26に1あるいは複数のリモート端末フ
ァクシミリ装置が接続され、これらにより、リモート読
み出しシステムが構成される。
【0035】以下、本実施例に係るファクシミリ通信シ
ステムのリモート読み出し動作について説明する。本実
施例では、リモート読み出しとして、最初にリモートセ
ンター側のPC画面上のデータ受信メニユー(図3に示
す、上記第1実施例に係るメニユーと同じ)より、ユー
ザーデータ、ワンタッチ/短縮ダイヤル、サービスデー
タ等の読み出し項目の選択、リモート端末ファクシミリ
への接続番号の入力、実行メニユーの選択を行ない、P
C21よりセンターファクシミリ22へリモート読み出
しコマンドを送出する。
【0036】上記の読み出しリモートコマンドは、リモ
ート端末ファクシミリより読み出すデータの内容を指定
するためのコマンドであり、本実施例では、図20に示
すように、2文字のASCII文字列で読み出すための
データ項目を定義する。例えば、ユーザーデータをU
D、サービスデータをSD、ワンタッチ/短縮ダイヤル
の登録データをDDの如く定義する。
【0037】図21は、本実施例におけるリモート読み
出しデータ受信時のPCでのデータの流れを示す図であ
る。同図に示すように、PC21は、読み出しコマンド
をセンターファクシミリ(センターFAX)22に送出
し、リモート読み出し通信終了後、ファクシミリ端末か
ら、RS−232Cインタフェースを介して、図20に
示すリモート登録コマンドで読み出しデータを受信す
る。
【0038】本実施例におけるリモート読み出し通信手
順としては、図5〜図7に示す、上記第1実施例に係る
リモート登録の通信手順と同様、300bpsの手順信
号を用いている。後述する、本実施例におけるリモート
読み出し動作手順は、この通信手順に基づいている。こ
こでは、G3ファクシミリのT.30初期識別による機
能宣言フェーズをリモート読み出し通信の入り口として
規定し、ファクシミリ端末のリモート登録・読み出し機
能の有無をファクシミリ端末から送信されるNSF(非
標準機能宣言)により確認する。そして、リモート読み
出しが可能であれば、センターは、機種要求命令である
NSS(非標準機能宣言)を送信する。このNSSに対
して、ファクシミリ端末から機種宣言応答としてNSC
(非標準機能命令)が送信され、センターは肯定応答M
CF(メッセージ確認)を送信して、次のフェーズに移
る。
【0039】センターは、ファクシミリ端末よりデータ
転送要求(NSF)を受信すると、図20に示すリモー
ト読み出しコマンドを上記NSSで送信する。NSCに
て、ファクシミリ端末よりセンターへ、このリモート読
み出しコマンドの内容に従った読み出しデータが送信さ
れると、センターは、その読み出しデータに対して応答
し、次の読み出しデータを待つ。そして、最終データを
受信したならば、ファクシミリ端末よりデータ転送要求
のNSFが送信されるので、リモート読み出しのセンタ
ーから回線切断命令(DCN)を送信して、本通信処理
を終了する。
【0040】図19は、本実施例におけるリモート読み
出し動作手順を示すフローチャートである。同図におい
て、ステップS71で初期識別手順を実行し、続くステ
ップS72では、ファクシミリ端末側で受信したデータ
を、図8に示す、上記第1実施例に係るHDLCフレー
ム形式で一時的にフレームバッファに蓄積する。ステッ
プS73では、HDLCフレーム中の読み出しコマンド
を、図9に示す、上記第1実施例に係るファクシミリ内
部メモリと同様の構成をとるメモリ内のデータ受信バッ
ファ(RMDバッファ)に蓄積する。そして、読み出し
コマンドの蓄積後、ステップS74,S75でデータ受
信用バッファのコマンドを解析し、ステップS77で、
そのコマンドに対応する読み出しデータをデータ送信用
バッファに蓄積する。
【0041】データ送信用バッファに読み出しデータを
すべて書き込んだならば、読み出しデータの送信を開始
し、データがなくなるまでデータ送信を繰り返す(ステ
ップS78,S79)。ここで、データの蓄積に失敗し
たり、あるいは、送信データがなくなった場合、NSF
(データ要求信号)を送信し、次のデータが送信される
まで待つ。
【0042】最後にセンターからの終了信号(DCN)
を受信すると、リモート読み出しの動作を終了する(ス
テップS81)。以上説明したように、本実施例によれ
ば、複数の読み出し項目と複数のデータに関して、1回
の通信で一括して読み出すことができ、かつ、データを
まとめて送信バッファに蓄積するので、バッファの容量
が許す範囲で大量のデータをリモートにて読み出すこと
ができる。
【0043】また、リモート読み出しとリモート登録を
交互に1回の通信で実行できる。以下、本実施例の変形
例について説明する。 <変形例1>図22は、上記第2実施例の変形例1に係
るファクシミリ通信システムの動作フローチャートであ
る。また、図23〜図25は、本変形例におけるリモー
ト読み出しの通信手順を示す図である。ここでは、96
00bps,4800bpsの高速手順を用いている。
【0044】本変形例に係るシステムでのリモート読み
出しの通信手順の入り口は、リモート通信の低速手順、
つまり、図5〜図7に示す、上記第1実施例に係るリモ
ート登録通信手順と同様に、ファクシミリ端末のリモー
ト読み出しに関する機能、及び機能の確認を行なうため
の機種宣言フェーズである。次に、トレーニングにより
ファクシミリ端末の通信速度を決定し、データ読み出し
フェーズ、またはデータ登録フェーズに移行する。この
データ読み出しフェーズは、リモート読み出しセンター
よりデータ読み出しコマンドをHDLCフレーム形式
(図8に示す、上記第1実施例に係るフレーム形式と同
じ)で受信し、ファクシミリ端末は、データ受信の後、
HDLCフレームのFCS(フレームチェックシーケン
ス)により、受信した各フレームの伝送誤りのチェック
を行なう。
【0045】フレームに伝送誤りがある場合、ファクシ
ミリ端末は再送要求信号PPRを送信し、フレームを再
度受信する。全フレームを正常に受信したならば、読み
出しデータの送信動作に移る。このとき、読み出し動作
終了までセンター側は応答しないので、センター側はR
NRを送信して読み出し処理中であることをファクシミ
リ端末に通知する。そして、ファクシミリ端末はRRを
送信し、読み出し終了まで待機する。
【0046】読み出し処理が終了したならば、センター
より正常読み出し応答(MCF)が送出されるので、フ
ァクシミリ端末はデータ転送要求信号(NSF)を送出
し、次のコマンドが送られてくるまで待機する。そし
て、回線切断命令(DCN)がセンターより送られてき
たならば、本通信処理を終了する。図22に示すフロー
チャートを参照して、本変形例に係るファクシミリ通信
システムの動作を説明する。同図において、ステップS
91では初期識別手順を実行し、ステップS92で、上
記トレーニングを行なう。そして、ステップS93で、
HDLC形式で受信した画像データを画像バッファに蓄
積し、最終フレームまで受信したならば、画像データの
伝送誤りをチェックして(ステップS95)、全データ
を正常に受信できるまで、画像データの蓄積を繰り返
す。
【0047】なお、ステップS95で、受信データに誤
りがあると判断された場合、ステップS94でデータの
再送を要求する。ステップS96,S97では、画像デ
ータとして受信したリモート読み出しコマンドを解析
し、リモート読み出しセンターに対して送信する読み出
しデータを、上記ステップS93での画像バッファへの
格納処理とは別の画像バッファに蓄積する。そして、読
み出しデータを全て蓄積したならば、データの送信を行
なう(ステップS99,S100)。
【0048】読み出しデータの送信が終ったならば、セ
ンター側の動作が終了するまで待機し、センター側から
の応答(MCF)を受信した場合、転送要求命令(NS
F)を送信する(ステップS101,S102)。そし
て、センター側では、次のデータの送信がなければDC
Nを送信し、ファクシミリ端末のリモート読み出し動作
を終了する(ステップS103)。
【0049】このように、本変形例によれば、リモート
コマンドの内容を任意に定義することで、従来、レポー
ト出力では読み出しことができなかったデータを読み出
すことができる。 <変形例2>図26は、上記第2実施例の変形例2に係
るファクシミリ通信システムの動作フローチャートであ
る。同図に示すフローチャートでは、図19に示す、上
記第2実施例に係るシステムにおける動作と同様、ステ
ップS111で初期識別手順を実行し、続くステップS
112では、ファクシミリ端末側で受信したデータを、
図8に示す、上記第1実施例に係るHDLCフレーム形
式で一時的にフレームバッファに蓄積する。
【0050】ステップS113では、HDLCフレーム
中の読み出しコマンドを、図9に示す、上記第1実施例
に係るファクシミリ内部メモリと同様の構成をとるメモ
リ内のデータ受信バッファ(RMDバッファ)に蓄積す
る。そして、読み出しコマンドの蓄積後、データ受信用
バッファのコマンドを解析し(ステップS114,S1
15)、ステップS116で、そのコマンドに対応する
読み出しデータをデータ送信用バッファに蓄積する。
【0051】データ送信用バッファに読み出しデータを
すべて書き込んだならば、読み出しデータの送信を開始
する(ステップS119)が、読み出しデータ用の送信
バッファの容量が小さく、送信データを送信バッファに
蓄積できなくなったときには、データ蓄積中にデータの
送信を行ない、ステップS122で、送信バッファの内
容をクリアした後、次のデータの蓄積に移る。
【0052】最後にセンターからの終了信号(DCN)
を受信すると、リモート読み出しの動作を終了する(ス
テップS121)。本変形例では、リモート読み出し用
のデータバッファ容量に余裕がない場合、データの蓄積
の過程においても、同時にデータ送信を行なうことで、
大量の読み出しデータの送信が可能となる。 [第3実施例]以下、本発明に係る第3の実施例につい
て説明する。なお、本実施例に係るファクシミリ通信シ
ステムの構成は、図18に示す、上記第2実施例に係る
システムと同じであるため、ここでは、その図示を省略
する。
【0053】本実施例では、リモ−ト登録によるファク
シミリの初期化は、センター側のパーソナルコンピュー
タ(PC)21上でデータ登録メニユーを選択し、各登
録データの入力画面において、データの初期化(クリ
ア)を選択してデータ送信を実行することで行なう。図
27は、本実施例におけるワンタッチ/短縮ダイヤルの
登録メニユーの例を示す図であり、図28は、メモリク
リアのメニユー、そして、図29は、データ送信メニユ
ーを示す。
【0054】図27に示すメニユー上で登録データをク
リアするには、ワンタッチ/短縮ダイヤルの番号を選択
し、リモート端末により読み出した登録データを登録メ
ニユーに表示してデータを変更登録可能にする。そし
て、データをクリアするための項目にカーソルを移動し
てクリアキー(F5)を押下することで、登録データが
画面上から消去される。
【0055】変更登録作業を終了後は、図29に示すデ
ータ送信メニユーを選択し、変更データを送信する。そ
して、PCは、クリアデータと変更データを、図20に
示す、上記第2実施例に係るリモート登録コマンドと同
様のコマンドにより、コマンドファイルを作成する。こ
こで、各データの区切り文字は、キャリッジリターン
(cr:0DH)とラインフィード(lf:0AH)と
する。また、コマンドファイルは、データ送信メニユー
により、送信が実行されると作成し、RS−232Cイ
ンタフェースを介してセンター側のファクシミリに送出
される。
【0056】コマンドファイル内におけるクリアデータ
の形式は、以下の2通りに分けられる。すなわち、 (1)クリアするデータを初期値で書き込むことでデー
タの初期化動作をするため、PCよりセンター側のファ
クシミリにデータ登録コマンドと初期値データが送出さ
れる。 (2)電話番号や略称のクリアに関してデータが存在し
ないときは、データの初期値を持たないため、データを
付加しないコマンドをデータのクリアコマンドとして処
理することでクリアを行なう。
【0057】データクリアのためのコマンドファイルと
して、例えば、 DI01crlf ワンタッチダイヤ
ル01に関して DTcrlf 登録抹消 DI02crlf ワンタッチダイヤ
ル02に関して DT03 3756 6854crlf 電話番号を登録 DNcrlf 相手先略称のクリ
ア DScrlf 送信速度を初期値
でクリア DOcrlf 海外送信モードの
設定を初期値でクリア がある。
【0058】センター側のファクシミリは、クリアデー
タをリモート登録のコマンドファイルとして蓄積し、コ
マンドファイルを送信する命令をPCより受け取ること
で、データクリアの通信が開始される。リモート通信
は、図5〜図7に示す、上記第1実施例に係るリモート
登録手順と同じ手順にて行なわれ、センター側のファク
シミリは、リモート登録と同様にリモートファクシミリ
の登録データの初期化を行なう。
【0059】図30,図31は、本実施例に係るファク
シミリ通信システムにおける初期識別手順を示すフロー
チャートである。図30において、ステップS151で
は、リモート端末であるファクシミリ端末の種類とリモ
ート登録機能(RMDビット)の有無を、NSF(非標
準機能)により確認する。つまり、ステップS152で
NSFにリモート登録機能のビットが立っていれば、ス
テップS153で、CSIの格納、DISによるパラメ
ータの設定を行なう。そして、続くステップS154で
NSS/TSI/DCSを送出し、リモート登録の機種
確認動作に移る。
【0060】他方、ステップS152で、NSF中にR
MDビットが立っていなければ、ステップS156でD
CN(切断命令)を送出して、強制的に通信処理を終え
る。ステップS155で応答受信があり、図31のステ
ップS201で、NSS(非標準機能設定)に対応する
応答であるNSC(非標準機能命令)を受信したなら
ば、続くステップS202で、NSCのリモート登録機
能ビットを確認し、その結果をもとに、ステップS20
3で、NSCのデータフィールド中にある機種名、仕向
地、ROMバージョン等のデータを、センター側のファ
クシミリ中のファイルに格納する。そして、センター側
のファクシミリは、ステップS204でMCF(メッセ
ージ確認)を送出し、ステップS206で命令受信後、
ステップS209のデータ転送フェーズに移行する。
【0061】なお、ステップS155で応答受信を得ら
れない場合は、上記のステップS154,S155の処
理を3回繰り返し、それでも応答が得られない場合、ス
テップS158にてDCNを送出して、本処理を終え
る。また、ステップS206での命令受信処理は、T2
時間のタイムオーバーがあれば(ステップS207での
判断結果がYES)、ステップS208にてDCNを送
出して、本処理を終える。
【0062】図32は、図31のステップS209に示
すデータ転送フェーズの詳細フローチャートである。同
図のステップS161ではNSFの確認を行ない、その
確認ができたならば、ステップS162で、NSF中に
リモート登録機能のRMDビットが立っているか否かを
判定する。そして、そのビットがONであれば、ステッ
プS163で、次のNSSによる送出データがあるかど
うかを判定する。
【0063】ステップS163での判定結果がYESで
あれば、ステップS164でNSSを送出し、リモート
端末ファクシミリからの応答があり(ステップS166
でYES)、ステップS167で、その応答が肯定応答
のMCFであると判断されれば、処理をステップS16
3に戻す。また、応答がMCFではなくRTN(リトレ
ーニング否定)であれば(ステップS168での判断結
果がYES)、ステップS170で、センター側のファ
クシミリの設定に応じて、ステップS171でDCN送
出して処理を終了するか、あるいは、この応答を無視し
て、再度ステップS163の処理に戻るかを判断する。
【0064】なお、ステップS166での判断がNOで
あれば、ステップS164,S166の処理を3回繰り
返し(その回数の判断をステップS175にて行な
う)、その結果、応答を得られない場合は、コマンドフ
ァイル中に送信データがないとしてステップS176で
DCNを送出し、本処理を終了する。他方、ステップS
168でRTNを受信しない場合は、ステップS169
でNSCの受信を判定し、そこでNSCを受信できたな
らば、後述するデータ読み出し処理に入る(ステップS
177)。
【0065】図33は、図32に示すステップS177
のデータ読み出し処理の詳細フローチャートである。図
33のステップS181では、図32のステップS16
9で受信したNSCデータをファイルに蓄積し、ステッ
プS182でページタイマがオーバーフローしなけれ
ば、続くステップS183でMCFを送出するが、オー
バーフローがあれば、ステップS184でのDCN送出
に移行する。
【0066】ステップS185での命令受信後は、ステ
ップS186でNSCの受信を行ない、NSCの受信が
できれば、再度、ステップS181の処理に戻るが、N
SCの受信がなければ、ステップS187の処理、すな
わち、データ転送フェーズに移行する。なお、ステップ
S185での命令受信処理は、ステップS188でT2
時間のタイムオーバーがあると判断されれば、ステップ
S189にてDCNを送出して、本処理を終える。
【0067】以上のリモート登録動作では、センター側
のファクシミリは、単に端末に対してデータを送信する
のみであり、リモート登録には関与しない。また、通信
中は、RS−232Cインタフェースを介して、PCに
てデータの送信状態が監視され、通信終了後は、PCよ
りコマンドファイルの削除を行なうコマンドが送出さ
れ、センター側のファクシミリはコマンドファイルを削
除して、データ登録処理が終了する。
【0068】次に、リモート端末ファクシミリのリモー
ト登録動作手順を説明する。図34〜図37は、本実施
例におけるリモート登録動作手順を示すフローチャート
である。図34において、ステップS301では、リモ
ート端末ファクシミリは、センター側のファクシミリか
らの発呼により、G3ファクシミリの通信手順(T.3
0)に準拠してNSF/CSI/DISを送出し、ステ
ップS302で応答を待つ。なお、このとき、リモート
登録/読み出し機能があることを、NSFのRMDビッ
トをONにすることでセンター側ファクシミリに伝え
る。
【0069】ステップS302で応答がなければ、ステ
ップS304に進んでT1時間のタイムオーバーを計数
し、タイムオーバーがあれば、ステップS305で回線
切断をする。他方、応答があれば、ステップS303
で、センター側のファクシミリから送信されるNSS
で、リモート登録の通信手順であることを確認し、その
確認ができたならば、ステップS306でCIGの格納
及びDTCのパラメータ設定をする。
【0070】ステップS307では、NSSのRMDビ
ットがONか否かの判定を行ない、そのビットが立って
いれば、ステップS311で、RMDのT.30手順に
よる通信を開始する。しかし、ステップS307で、N
SSのRMDビットが立っていないと判断された場合
は、リモート通信手順ではないとしてステップS308
に進み、通常のT.30によりファクシミリ受信を行な
う。
【0071】なお、センター側のファクシミリから送ら
れてきたNSS中のコマンドにより、ファクシミリ端末
は、機種名、仕向地、ROMバージョンに関するデータ
をNSCのデータフィールドに書き込んで送信する。ま
た、センター側ファクシミリは、データを格納後、MC
Fによる応答を送出し、データ登録/読み出しフェーズ
に移行する。
【0072】図35は、図34に示すステップS311
のRMDのT.30の詳細フローチャートであり、その
ステップS315でNSCの送出、ステップS316で
応答受信、そして、ステップS317でNSSの確認を
行なう。この応答受信が確認できれば、ステップS32
0のデータ転送フェーズに入る。しかし、ステップS3
16で応答の確認ができないときは、ステップS31
5,S316の処理を3回繰り返し(回数はステップS
318で計数する)、その回数内で応答がない場合は、
ステップS319に移行してDCNを送出する。
【0073】図36は、データ転送フェーズの詳細フロ
ーチャートである。同図に示すフェーズでは、そのステ
ップS331で、ファクシミリ端末がデータ転送要求命
令NSFを送出し、ステップS332で応答を確認し
て、続くステップS333で、センターより送信される
NSS中の登録・読み出しコマンドを待つ。ファクシミ
リ端末は、NSSを受信すると、NSS中のコマンドと
データを解析し、それが正しいデータであれば(ステッ
プS336での判断がYES)、ステップS337で、
受信したコマンドがRMDデータの読み出しコマンド
か、あるいは、登録要求コマンドかを判定する。そし
て、このコマンドが読み出しコマンドであれば、ステッ
プS338の読み出し処理(詳細は、後述する)に移行
するが、それが登録要求コマンドであれば、ステップS
339でMCFを送出し、続くステップS340で命令
受信の判定を行なう。
【0074】図37は、読み出し処理の詳細フローチャ
ートである。同図に示すように、ステップS351で
は、RMD読み出しデータの転送完了を判断し、データ
転送が完了している場合は、ステップS357、すなわ
ち、データ転送フェーズに移行する。しかし、データ転
送が完了していなければ、ステップS352でNSCを
送出し、次のステップS353で、応答受信を待つ。
【0075】ステップS353で応答の確認ができない
ときは、ステップS352,S353の処理を3回繰り
返し(この回数は、ステップS355で計数する)、そ
の回数内で応答がない場合は、ステップS356に移行
してDCNを送出する。次に、本実施例における登録処
理手順を説明する。図38は、本実施例に係るファクシ
ミリ通信システムにおける登録手順を示すフローチャー
トである。同図において、リモートセンターと回線接続
がなされたならば、ステップS401で初期識別手順を
実行し、次のステップS402では、送信されてきたN
SS信号をフレームバッファに格納し、ステップS40
3では、NSS中の登録データをリモート登録データバ
ッファに格納する。
【0076】ステップS404で最終データか否かの判
断をした後、ステップS405でのデータの解析処理に
入る。そして、ステップS406でデータ登録か否かの
判断をする。格納されたデータの解析は、登録コマンド
によりデータの登録項目を決めて、登録データをその項
目に記録していき、ステップS408では、コマンドに
データが伴っているか否かで分岐する。なお、ここで
は、コマンド解析時に初期化処理も同時に行なう。
【0077】送信されてきたコマンドに伴うデータが、
先の初期化データそのままであれば、すなわち、ステッ
プS408での判断がYESであれば、ステップS40
9でのデータ登録処理にて初期化が行なわれる。しか
し、送信されてきたコマンドにデータがないときには、
ステップS410で、初期化処理として、そのデータを
削除する。この削除の例として、データがワンタッチ/
短縮ダイヤルの相手先番号ならば、そのワンタッチ/短
縮ダイヤル番号の登録を抹消し、また、相手先略称等
は、データがなくなっても登録内容をクリアするのみで
ある。
【0078】上記の処理を、センター側ファクシミリか
らのデータ送信が終了されるまで続け、ステップS41
3では、登録処理が正常に終了したか否かを判定する。
登録処理が正常に終了した場合は、ステップS415で
肯定応答のMCFを送信して次の命令を待つが、登録処
理が失敗の場合には、ステップS414で否定応答であ
るRTNを送信して次の命令を待つ。そして、次のステ
ップS416で、終了信号の受信を確認したならば、つ
まり、センター側ファクシミリより、コマンドファイル
の送信終了があればDCNが送信されたならば、本リモ
ート登録処理を終了する。
【0079】以上説明したように、本実施例によれば、
リモートデータ初期化によりファクシミリ装置の各登録
項目に関する初期化作業のリモート化が可能となり、サ
ービスマンがユーザー先に赴かずに登録データや各種ソ
フトスイッチを初期化することができる。また、リモー
ト初期化がリモート登録と同時に実行できるため、登録
データの変更作業処理に初期化作業が伴っても、それを
リモートにて行なうことができる。
【0080】なお、リモート初期化にてクリアする内容
を、ある登録項目に関するメモリ領域全体で行なうよう
にしてもよい。そのため、図28に示すPCメニユー
で、接続番号の入力とデータの送信を同時に実行し、ま
た、メモリ領域の一部の初期化を実行するため、図39
に示すリモートクリアコマンドを用いる。この初期化に
は、図38に示す、上記第3実施例に係る登録処理手順
を用いることができ、そのステップS409でのデータ
登録処理では、図39に示すコマンドを受信した場合
に、そのコマンドに定義されたメモリをクリアする。こ
のクリアについて、例えば、ユーザーデータやワンタッ
チ短縮ダイヤルのクリアは、全登録データを抹消し、ま
た、サービスソフトスイッチやユーザーソフトスイッチ
ならば、登録データを初期値(デフォルト)に設定す
る。
【0081】上記の方法は、データの初期化作業におい
て、全データをクリアする場合に有効である。本発明
は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、
1つの機器から成る装置に適用しても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
公衆回線を介してデータの登録が行えるとともに、1回
の通信でデータの登録からその成否の確認までを行うこ
とができる。そして、その成否の確認は蓄積したデータ
の内容の解析に基づき所定のメモリ領域に記録後に生成
した、正しく登録されたか否かを示す登録確認データで
あるので、センター側には適切な確認データが通知され
る。
【0083】また、公衆回線を介してセンター側から送
られたデータに基づいて容易にリモートのファクシミリ
装置の所望のメモリ領域を初期化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るファクシミリ通信
システムにてリモート読出しを実行するための機器構
成、及びシステムにおけるデータの流れを示す図であ
る。
【図2】第1実施例に係るファクシミリ通信システムに
おけるリモート・データ登録時の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図3】第1実施例におけるデータ登録メニュー、及び
データ送信メニューを示す図である。
【図4】第1実施例に係るリモート登録コマンドを示す
図である。
【図5】第1実施例に係るリモート登録の通信手順を示
す図である。
【図6】第1実施例に係るリモート登録の通信手順を示
す図である。
【図7】第1実施例に係るリモート登録の通信手順を示
す図である。
【図8】第1実施例に係るHDLCフレーム形式を示す
図である。
【図9】第1実施例に係るファクシミリ装置の内部メモ
リ構成を示す図である。
【図10】第1実施例に係るファクシミリ装置の内部メ
モリ構成とチェックサムとの関係を示す図である。
【図11】第1実施例の変形例1に係るファクシミリ通
信システムの動作フローチャートである。
【図12】変形例2に係るファクシミリ通信システムの
動作フローチャートである。
【図13】変形例2におけるリモート登録の通信手順を
示す図である。
【図14】変形例2におけるリモート登録の通信手順を
示す図である。
【図15】変形例2におけるリモート登録の通信手順を
示す図である。
【図16】変形例2におけるリモート登録の通信手順を
示す図である。
【図17】変形例3に係るファクシミリ通信システムの
動作フローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例に係るファクシミリ通
信システムにおけるリモート登録・読み出しシステムの
システム構成図である。
【図19】第2実施例におけるリモート読み出し動作手
順を示すフローチャートである。
【図20】第2実施例に係るリモート読み出しコマン
ド、リモート登録を示す図である。
【図21】第2実施例におけるリモート読み出しデータ
受信時のPCでのデータの流れを示す図である。
【図22】第2実施例の変形例1に係るファクシミリ通
信システムの動作フローチャートである。
【図23】変形例1におけるリモート読み出しの通信手
順を示す図である。
【図24】変形例1におけるリモート読み出しの通信手
順を示す図である。
【図25】変形例1におけるリモート読み出しの通信手
順を示す図である。
【図26】第2実施例の変形例2に係るファクシミリ通
信システムの動作フローチャートである。
【図27】本発明の第3実施例におけるワンタッチ/短
縮ダイヤルの登録メニユーの例を示す図である。
【図28】第3実施例におけるメモリクリアのメニユー
を示す図である。
【図29】第3実施例におけるデータ送信メニユーを示
す図である。
【図30】実施例3に係るファクシミリ通信システムに
おける初期識別手順を示すフローチャートである。
【図31】実施例3に係るファクシミリ通信システムに
おける初期識別手順を示すフローチャートである。
【図32】データ転送フェーズの詳細フローチャートで
ある。
【図33】データ読み出し処理の詳細フローチャートで
ある。
【図34】実施例3におけるリモート登録動作手順を示
すフローチャートである。
【図35】実施例3におけるリモート登録動作手順を示
すフローチャートである。
【図36】実施例3におけるリモート登録動作手順を示
すフローチャートである。
【図37】実施例3におけるリモート登録動作手順を示
すフローチャートである。
【図38】実施例3に係るファクシミリ通信システムに
おける登録手順を示すフローチャートである。
【図39】他の実施例に係るリモートクリアコマンドを
示す図である。
【符号の説明】
1,2,22〜25 ファクシミリ 3,21 パーソナルコンピュータ(PC) 4,26 公衆回線網
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 明美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 松井 章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−44674(JP,A) 特開 昭63−116550(JP,A) 特開 平3−188745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆回線網との通信機能を有し、かつ、
    データ入力を行なうための外部機器が接続されたセンタ
    ーファクシミリ端末と、該公衆回線網に接続された少な
    くとも1つのリモートファクシミリ端末とにて構成され
    るファクシミリ通信システムにおいて、 前記センターファクシミリ端末は、 前記外部機器から入力されたデータを、前記公衆回線網
    を介して前紀リモートファクシミリ端末に送る手段を備
    え、また、 前記リモートファクシミリ端末は、前記センターファクシミリ端末から受信した 前記データ
    をメモリに蓄積する手段と、 前記蓄積後のデータ内容を解析する手段と、 前記解析結果をもとに、前記データ内容に応じて該デー
    タを所定のメモリ領域に記録する手段と、該記録後、 前記メモリ領域に関して、正しく登録された
    か否かを示す登録確認データを生成する生成手段と、 前記登録確認データに基づいて、前記データの登録の成
    否を前記データの受信から通信を継続して前記センター
    ファクシミリ端末に通知する手段とを備え、 前記センターファクシミリ端末が、前記リモートファク
    シミリ端末内のメモリの任意のアドレスヘデータを書き
    込んだり、あるいは該メモリからデータを読み出すこと
    でリモート登録・保守を行なうことを特徴とするファク
    シミリ通信システム。
  2. 【請求項2】 前記登録確認データは前記データのチェ
    ックサムであり、前記生成手段は、前記メモリ内の各登
    録データ領域について該チェックサムを算出することを
    特徴とする請求項1に記載のファクシミリ通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記登録確認データは前記データのチェ
    ックサムであり、前記生成手段は、前記メモリ内の全登
    録データ領域について該チェックサムを算出することを
    特徴とする請求項1に記載のファクシミリ通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記センターファクシミリ端末は、前記
    外部機器から入力されたデータを、G3ファクシミリの
    300ビット/秒の手順信号を用いて前記リモートファ
    クシミリ端末に送ることを特徴とする請求項1に記載の
    ファクシミリ通信システム。
  5. 【請求項5】 前記リモートファクシミリ端末は、前記
    外部機器から入力されたデータを、G3ファクシミリの
    9600ビット/秒あるいは4800ビット/秒の画像
    信号として受信することを特徴とする請求項1に記載の
    ファクシミリ通信システム。
  6. 【請求項6】 前記データの前記メモリ領域への記録
    は、該データ量に応じて分割して行なうことを特徴とす
    る請求項1に記載のファクシミリ通信システム。
  7. 【請求項7】 前記センターファクシミリ端末は、さら
    に、前記リモートファクシミリ端末内のメモリの任意の
    アドレスから読み出したデータを、前記外部機器上に表
    示する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    ファクシミリ通信システム。
  8. 【請求項8】 公衆回線網との通信機能を有し、かつ、
    データ入力を行なうための外部機器が接続されたセンタ
    ーファクシミリ端末と、該公衆回線網に接続された少な
    くとも1つのリモートファクシミリ端末とにて構成され
    るファクシミリ通信システムにおいて、 前記センターファクシミリ端末は、 前記外部機器から入力されたデータを、前記公衆回線網
    を介して前記リモートファクシミリ端末に送る手段を備
    え、また、 前記リモートファクシミリ端末は、前記センターファクシミリ端末から受信した 前記データ
    メモリに蓄積する手段と、 前記蓄積後のデータ内容を解析する手段と、 前記解析結果をもとに、所定のメモリ領域をメモリ領域
    毎に区別して初期化する手段とを備えることを特徴とす
    るファクシミリ通信システム。
  9. 【請求項9】 前記リモートファクシミリ端末は、所定
    のコマンドにより、前記メモリ領域にあらかじめ決めら
    れた初期値データを設定することを特徴とする請求項8
    に記載のファクシミリ通信システム。
  10. 【請求項10】 前記センターファクシミリ端末は、前
    記リモートファクシミリ端末に対して、前記初期化を実
    行するためのコマンドを送信することを特徴とする請求
    項8に記載のファクシミリ通信システム。
  11. 【請求項11】 公衆回線を介してデータのやり取りを
    行うセンター局とファクシミリ装置とを有するファクシ
    ミリ通信システムにおけるデータ処理方法において、 前記センター局は、 前記公衆回線を介して前記ファクシミリ装置にデータを
    送信し、 前記ファクシミリ装置は、 前記センター局から受信したデータをメモリに蓄積し、 蓄積されたデータの内容を解析し、 この解析結果をもとに、前記データの内容に応じて該デ
    ータを所定のメモリ領域に記録し、 該記録後、前記メモリ領域に関して、正しく登録された
    か否かを示す登録確認データを生成し、 前記登録確認データに基づいて、前記データの登録の成
    否を前記データの受信から通信を継続して前記センター
    局に通知することを特徴とするファクシミリ通信システ
    ムにおけるデータ処理方法。
  12. 【請求項12】 公衆回線を介してデータのやり取りを
    行うセンター局とファクシミリ装置とを有するファクシ
    ミリ通信システムにおけるデータ処理方法において、 前記センター局は、 前記公衆回線を介して前記ファクシミリ装置にデータを
    送信し、 前記ファクシミリ装置は、 前記センター局から受信したデータをメモリに蓄積し、 蓄積されたデータの内容を解析し、 この解析結果をもとに、所定のメモリ領域をメモリ領域
    毎に区別して初期化することを特徴とするファクシミリ
    通信システムにおけるデータ処理方法。
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