JP3092651B2 - 電界強度計算装置 - Google Patents

電界強度計算装置

Info

Publication number
JP3092651B2
JP3092651B2 JP07179231A JP17923195A JP3092651B2 JP 3092651 B2 JP3092651 B2 JP 3092651B2 JP 07179231 A JP07179231 A JP 07179231A JP 17923195 A JP17923195 A JP 17923195A JP 3092651 B2 JP3092651 B2 JP 3092651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
road
point
intersection
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07179231A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0933584A (ja
Inventor
輝也 藤井
哲朗 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP07179231A priority Critical patent/JP3092651B2/ja
Publication of JPH0933584A publication Critical patent/JPH0933584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3092651B2 publication Critical patent/JP3092651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信におけるサ
ービスエリア内の電界強度を計算する電界強度計算装置
に関するものである。特に本発明は道路上に基地局を置
いて道路に沿ってサービスエリアを構成するストリート
マイクロセル方式の移動通信における、サービスエリア
内の電界強度を計算する電界強度計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信におけるサービスエリア内の電
界強度を計算する方法にレイトレース法がある。図1に
示すように、レイトレース法では波源である送信点BS
から放射された電波の素波(レイ)が、壁や柱等の構造
物40、42、44で反射、透過、または回折を繰り返
して受信点Pに到達する軌跡を追跡する。受信点に到達
した全てのレイの電力を加算することで電界強度を算出
する。送信点BSから受信点Pまでのレイの軌跡を求め
るには2つの方法が知られている。一つはイメージ法
(image method)であり、他方はラウンチング法(laun
ching method)である。
【0003】図2に、イメージ法による計算方法を示
す。イメージ法では送信点BSと受信点Pの間の反射
点、透過点を幾何学的に求める。イメージ法によると受
信点Pに到達するレイを正確に計算できる。しかし送信
点と受信点間の反射面および回折点を決定するために
は、全ての構造物の反射面および回折点の全ての組み合
わせの中から受信点に到達するレイを捜索する必要があ
る。このため、構造物の反射面および回折点が増大した
場合は計算量が指数関数的に増大するという欠点があ
る。この点に関しては、例えば、高橋賢他:“イメージ
法を用いた電波伝搬シミュレーション”、電子情報通信
学会技術研究報告、RCS94-125(1994-11)に詳しく説明
されている。
【0004】図3に、ラウンチング法による計算方法を
示す。ラウンチング法では、送信点BSから一定角度Δ
θ毎に離散的にレイを発射(launching)させて、その
軌跡を遂次追跡して、受信点Pに到達するレイの電界強
度を算出する。この方法ではイメージ法のように全ての
構造物の反射面および回折点の組み合わせを求める必要
がないので、計算量を抑えることができる。しかし離散
的な角度でレイを発射させるので、図4に示すように、
受信点Pに完全に一致するレイが求められる確率は小さ
い。
【0005】図5に示すように、受信点Pの周りに一定
の受信エリアΔSを定義して、その受信エリアΔSに到
達するレイを受信点Pに到達したレイと見なすこともで
きる。しかしこの方法では、受信点までの距離及びレイ
を発射する角度ΔθおよびΔSの大きさにより、受信エ
リアΔSに到達するレイの数が異なる。図6(A)に1
つのレイが受信エリアΔSに到達する例を、また図6
(B)に2つのレイが受信エリアΔSに到達する例を示
す。このように、受信エリアΔSに到達するレイの数は
本来到達すべきレイの数と異なることがあるので、電界
強度を正確に計算することができない。
【0006】図7に示すように、Δθが小さいと同一経
路のレイが受信エリアΔSに重複して到達する。このた
め、各レイを加算して得られた電界強度は実際より高め
になる。レイの重複を除外するために受信エリアΔSを
小さくすると本来到達すべきレイが到達しないので、各
レイを加算して得られた電界強度は実際より低めにな
る。理論的には受信エリアΔSを計算毎に適切に変更す
る方法も考えられるが、適切に受信エリアを変更する計
算方法は未だ確立されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に、路上の送信点
BSから路上の受信点Pに到達するレイをイメージング
法で検索する検索例を示す。簡単のため、反射回数が1
回の場合のみを示す。このように建物の反射面を認識
し、送信点、受信点および建物の組合せを探索し、実際
に反射波として存在し得るかを判定する。建物数がN
個、建物1つにつき壁面がM個とすると、反射回数が一
回の場合の反射面の組合せ数はM・N個である。レイは
反射面の組合せ回数だけ存在するのでM・N回となる。
【0008】一般には、1回反射のみでなく複数の壁面
で反射するレイを考慮する必要がある。1回反射からk
回反射のレイを考慮する場合、レイの数は、 1回反射 M・N 2回反射 M・N(M・N−1) 3回反射 M・N(M・N−1)2 ・ ・ k回反射 M・N(M・N−1)k−1 となる。
【0009】このため、反射面の組合せ総数は となる。レイの検索回数も同数となる。このように、建
物数(反射面数)が増すに従い検索に有する組合せ数は
指数関数的に増大する。ここで、送受信点から遠方にあ
る建物の反射面は電界強度に大きく影響しないと考えら
れる。そこでレイの検索処理を少なくするために遠方の
建物を除外して反射面数を削減する方法も考えられる。
例えば、道路から一定範囲の建物に限定することにより
反射面の数を削減できる。この場合、建物数がN’個
(N’<N)となり、レイの検索回数は に減少する。しかしながら、送受信点の近くの建物の数
が増加した場合にレイの検索回数は指数関数的に増大す
る。
【0010】そこで本発明は、道路上に基地局をおいて
道路に沿ってサービスエリアを構成するストリートマイ
クロセルにおいて、高い計算精度を保ちつつ、計算処理
時間を大幅に削減することのできる電界強度計算装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、送信点から放射さ
れる電波の受信点における電界強度を計算する電界強度
計算装置において、前記電波が通過し得る道路の始点お
よび終点の位置、ならびに当該道路の近傍にある建物の
壁面の情報をエレメント情報として格納するエレメント
情報格納手段と、前記電波が通過し得る交差点の位置、
当該交差点に対する前記道路の位置関係、および当該交
差点の近傍にある建物による回折点の情報をノード情報
として格納するノード情報格納手段と、前記エレメント
情報として格納された前記始点及び終点の位置、ならび
に前記ノード情報として格納された前記交差点の位置お
よび当該交差点に対する前記道路の位置関係を用いて、
前記送信点から前記受信点への、前記道路および前記交
差点の経路を検索する検索手段と、前記経路に含まれる
前記道路の前記エレメント情報、および前記経路に含ま
れる前記交差点の前記ノード情報を用いて、前記経路の
近傍の前記壁面および前記回折点を構成する構成手段
と、当該構成手段により構成された前記壁面および前記
回折点を用いて前記電波を前記送信点からレイトレース
するレイトレース手段と、前記レイトレースにより前記
受信点に到達したレイの電力を加算して前記電界強度を
算出する算出手段とを備えた。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電界強度計算装置であって、前記エレメント情報格納
手段が、前記電波が通過し得る道路の始点および終点の
位置を格納する手段と、前記道路の近傍にある前記建物
の壁面を前記道路端に投影する手段と、投影された壁面
による反射面情報および回折点情報を、前記エレメント
情報として格納する手段とを有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の電界強度計算装置であって、前記ノード情報格
納手段が、前記電波が通過し得る交差点の位置を格納す
る手段と、前記ノードに接続する前記エレメントの道路
幅および前記道路の交差角により定まる回折点に、前記
ノードの近傍にある前記建物の壁面および角を投影する
投影手段と、当該投影手段により投影した、前記壁面お
よび角の情報を前記ノード情報として格納する手段とを
有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の電界強度計算装置であって、前記エレメント情報格納
手段が、前記電波が通過し得る道路の始点および終点の
位置を格納する手段と、各道路の両側に無限の高さの反
射面を設定する手段と、前記反射面を前記エレメント情
報として格納する手段とを有し、前記ノード情報格納手
段が、前記電波が通過し得る交差点の位置を格納する手
段と、前記ノードに接続する前記エレメントの道路幅お
よび前記道路の交差角により定まる回折点上に設定した
無限の高さの回折角を前記ノード情報として格納する手
段とを有する。
【0015】(作用)本発明電界強度計算装置は、電波
が通過し得る道路の始点および終点の位置、ならびに道
路の近傍にある建物の壁面の情報をエレメント情報とし
て格納する。また電波が通過し得る交差点の位置、交差
点に対する道路の位置関係、および交差点の近傍にある
建物による回折点の情報をノード情報として格納する。
予め道路および交差点の近傍にある建物を選択して格納
しておくことにより、その後のレイの軌跡の計算を高速
化することができる。
【0016】更にエレメント情報として格納された始点
及び終点の位置、ならびにノード情報として格納された
交差点の位置および交差点に対する道路の位置関係を用
いて、送信点から受信点への道路および交差点の経路を
検索する。道路および交差点の位置情報を用いることに
より、ビルの位置情報を用いる場合と比較してレイの経
路を短時間で限定することができる。次に検索された経
路に含まれる道路のエレメント情報、および経路に含ま
れる交差点のノード情報を用いて、経路の近傍の壁面お
よび回折点を構成する。構成された壁面および回折点を
用いて電波を送信点からレイトレースすることにより、
全てのビル間でレイをトレースする場合と比較してレイ
の数を減少する。このため電界強度を高速に計算するこ
とができる。受信点に到達したレイの電力を加算して電
界強度を算出する。
【0017】道路の近傍にある建物の壁面を道路端に投
影し、投影された壁面による反射面情報および回折点情
報をエレメント情報として格納することにより、レイト
レースを一層容易にし、電界強度の計算速度を高速化す
ることができる。ノードに接続するエレメントの道路幅
および道路の交差角により定まる回折点にノードの近傍
にある建物の壁面および角を投影し、投影した壁面およ
び角の情報をノード情報として格納することにより、電
界強度の計算速度を更に高速化することができる。各道
路の両側に無限の高さの反射面を設定し、反射面をエレ
メント情報として格納し、また電波が通過し得る交差点
の位置を格納し、ノードに接続するエレメントの道路幅
および道路の交差角により定まる回折点上に設定した無
限の高さの回折角をノード情報として格納することによ
り、レイトレースを一層用意にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図9に、本発明の実施形態における電界
強度計算装置の構成を示す。図9において、CPU12
は本電界強度計算装置全体の制御ならびにレイの経路お
よび電界強度の計算を行う。ROM14はCPU12が
実行するプログラムを格納している。HD22には、道
路データベース23が格納される。
【0019】CPU12が計算した電界強度は、表示装
置18に表示され、また出力装置20に出力される。操
作部24は操作者からの入力を行う。入出力制御装置
(I/O)26は、CD−ROM駆動装置28またはF
D駆動装置30からデータまたはプログラムを入力す
る。CPU12が実行するプログラムをCD−ROMま
たはFDにより提供し、CD−ROM駆動装置28また
はFD駆動装置30により読み取り、I/O36を介し
てHD22にインストールしても良い。HD22にイン
ストールされたプログラムは、必要に応じて読み出さ
れ、RAM16に格納されてCPU12により実行され
る。
【0020】図10に、本実施形態におけるCPU12
の動作を示す。CPU12は道路データベース23を作
成する処理(S100〜S150、以下前処理と呼ぶ)
と、道路データベース23を用いて電界強度を計算する
処理(S200〜S240、以下計算処理と呼ぶ)とを
行う。図11に示すように、前処理では、交差点をノー
ドで、道路をエレメントで表す(S100)。曲線のエ
レメントは直線のサブエレメントに分解する。直線のエ
レメントおよびサブエレメントを単にエレメントと総称
する。次に各ノード及びエレメントの接続関係を示す道
路ネットワーク情報を道路データベース23に格納す
る。
【0021】図13に示すように、エレメント情報60
には、エレメントの始点および終点の位置64、ならび
に接続するノードを示す情報65を道路ネットワーク情
報62として付加する(S110)。ノード情報50に
は、ノードの位置53、接続するエレメントを示す情報
およびそのエレメントの交差角55を道路ネットワーク
情報52として付加する(S120)。ここでエレメン
トの始点等の「位置」は、例えば緯度および経度により
表すことができる。次に図12に示すように、道路の中
心から一定距離(エレメント閾値)内に存在する建物の
反射面および回折点を選択する。道路幅68、反射面と
なる建物の壁面の位置、高さ、および壁面の材質の電気
的情報69をそのエレメントに対応づけて、道路データ
ベース23にレイトレース情報66として格納する(S
130)。
【0022】次に各ノードの中心から一定距離(ノード
閾値)内に存在する建物の反射面および回折点を選択す
る。図13に示すように、選択した建物の壁面の位置、
高さ、および各建物の材質の電気的特性(誘電率、透磁
率、導電率)をそのノードに対応づけて、道路データベ
ース23にレイトレース情報56として格納する(S1
40)。ノード又はエレメントから一定距離以下の建物
のみを選択することにより、レイトレースに用いる反射
面および回折点の数を減少することができる。道路デー
タベース23を作成すると、CPU12はレイトレース
により電界強度を計算する(S200〜S240)。
【0023】図14(A)に示すように道路上に送信点
と受信点の位置が設定されると(S200)、CPU1
2は道路データベース23を参照して送信点BSと受信
点Pとの間で電波が到達する経路を探求する(S21
0)。図14(A)では経路1と経路2が選択されてい
る。次に、図14(B)に示すように探索した経路上に
ある各ノードと各エレメント情報を基にして、レイトレ
ースを行う道路と反射面(建物)を構成する(S22
0)。図15に示すように、構成した反射面だけを対象
として送信点BSと受信点Pとの間のレイトレースを行
う(S230)。各レイ毎に経路長(伝搬距離)による
損失、反射、回折による損失を計算して電界強度を求
め、全てのレイを加算して受信点の電界強度を算出する
(S240)。
【0024】このように、予め交差点と道路の関係を道
路データベース23に格納し、各ノードと各エレメント
に道路ネットワーク情報とレイトレース情報を対応づけ
て記憶しておき、送信点BS、受信点Pを設定する毎に
電波が到達する経路を限定する。経路の限定により送信
点と受信点の間の反射の組合せの数が大幅に削減でき
る。このため計算処理を高速化することができる。ノー
ドと各エレメント対応づける反射面および回折点等の情
報の数を必要最小限に制限することにより、一層処理を
高速化することができる。
【0025】(実施形態2)本実施形態では、図10の
フローチャートにおける、エレメントのレイトレース情
報を格納する処理(S130)の内容が実施形態1と異
なる。図16に、本実施形態におけるステップS130
の詳細を示す。CPU12は、先ず1つのエレメントを
選択し(S310)、図17(A)に示すように道路の
中心位置から一定距離(エレメント閾値)以内に存在す
る建物を検索する。閾値以内の建物がなければS370
にジャンプする(S320)。次に検索した建物の道路
側に面している壁面を選択する(S330)。図18
(A)に示すように、例えば全ての壁面の中から道路に
近い半数の壁面を選択することにより、道路側に面して
いる壁面を選択することができる。道路側に面している
壁面のみが反射面になりえる。
【0026】次に図18(B)に示すように、道路側に
面している壁面とエレメントとの角度θを算出して、そ
れが閾値内(θ≦θth)であれば反射面と判断する(S
340)。反射面と判断した壁面を図18(C)に示す
ように道路の両端に投影(マッピング)する(S35
0)。投影された反射面の、位置情報以外の情報、即ち
高さおよびその材質の電気的情報は、投影する前の壁面
の情報と同一にする。こうして求めた情報をエレメント
に対応づけて反射面情報および回折点情報として格納す
る(S360)。S310からS360の処理を、全て
のエレメントのレイトレース情報を調べるまで繰り返す
(S370)。
【0027】CPU12はS130の後、実施形態1の
方法に従い、図17(B)に示すようにレイトレースを
行い電界強度を算出する。壁面を道路端に投影すること
により、各エレメントの反射面数および回折点の数を更
に削減することができる。これにより送信点と受信点間
の反射の組合せ数を削減でき、電界強度の計算時間を高
速化することができる。また、反射面および回折点情報
を削減できるので、道路データベース23に記憶する情
報量も削減することができる。
【0028】(実施形態3)本実施形態では、図10の
フローチャートにおける、ノードのレイトレース情報を
格納する処理(S140)の内容が実施形態1又は2と
異なる。図19に本実施形態におけるステップS140
の詳細を示す。CPU12は1つのノードを選択し(S
410)、図20(A)に示すようにノードである交差
点の中心から一定距離(ノード閾値)内に存在する建物
を検索する(S420)。次に回折点を構成する壁面と
交差点の位置関係によって、検索した建物の壁面および
角から、交差点における回折点および辻きり反射面とな
りうるものを選択する(S430、S440)。この選
択は、例えば図21(A)に示すように交差点から回折
点および辻きり反射面までの距離を基に行うことができ
る。
【0029】回折点または辻きり反射面となりうる建物
の角および壁面を、図21(B)に示すように、交差点
の角に回折点または辻きり反射面として投影する(S4
50)。投影された回折点および反射面の、位置情報以
外の情報、即ち高さおよびその材質の電気的情報等は投
影する前の壁面の情報と同一とする。こうして求めた情
報をノードに対応づけて反射面情報および回折点情報と
して格納する(S460)。CPU12は、全てのノー
ドのレイトレース情報を調べるまで、S410からS4
70を繰り返す(S480)。
【0030】S140の後、CPU12は、実施形態1
又は2の方法に従い図20(B)に示すようにレイトレ
ースを行い電界強度を算出する。このように交差点上の
道路端の交点に回折点および辻きり反射面を投影するこ
とにより、各ノード毎に回折点および辻きり反射面の数
を制限することができる。レイトレースを行う場合の送
信点と受信点間の反射の組合せの数を削減できるので、
計算処理時間の高速化が図れる。また、反射面、回折点
情報を制御することにより、道路データベース23に記
憶する情報量を削減することができる。
【0031】(実施形態4)本実施形態では、図10の
エレメントのレイトレース情報を格納するステップS1
30およびノードのレイトレース情報を格納するステッ
プS140が、実施形態1から3と異なる。図22に、
本実施形態におけるステップS130の詳細を示す。C
PU12は1つのエレメントを選択し(S510)、図
24に示すように道路幅がWの道路の両端に高さが無限
の連続する反射面を設定する(S520)。このように
レイトレース情報を限定することにより、エレメントの
レイトレース情報は道路の両端(RL,RR)の2つの
反射面だけとなり回折点は無くなる。次にエレメントの
レイトレース情報を道路データベース23に格納する
(S530)。全てのエレメントのレイトレース情報を
格納するまで、S510からS530を繰り返す(S5
40)。
【0032】図23に、本実施形態におけるステップS
140の詳細を示す。CPU12は1つのノードを選択
し(S610)、交差点上に高さが無限の回折点を設定
する(S620)。回折点および反射面となる材質の電
気的情報等は各々一種類のみ定義する。またノードのレ
イトレース情報は回折点だけとなり辻きり反射面はなく
なる。ノードのレイトレース情報を道路データベース2
3に格納する(S630)。全てのノードのレイトレー
ス情報を格納するまで、S610からS530を繰り返
す(S640)。
【0033】CPU12は、ステップS130およびS
140の後、実施形態1から3の方法に従い、図25に
示すようにレイトレースを行い電界強度を算出する。本
実施形態によれば、ノードとエレメントのレイトレース
情報である回折点、反射面を大幅に制御できるので、レ
イトレースを行う場合の送信点と受信点間の反射の組合
せの数を大幅に削減できる。このため計算処理時間の高
速化が図れる。また、反射面、回折点情報を一層制御で
きることから、道路データベース23に記憶する情報量
も大幅に削減できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明の説明から明らかなように、予
め道路および交差点の近傍にある建物を選択して格納し
ておくことにより、その後のレイの軌跡の計算を高速化
することができる。また道路の始点、終点、および交差
点の位置、ならびに交差点に対する道路の位置関係を用
いて送信点から受信点への道路および交差点の経路を検
索することにより、レイの経路を短時間で限定すること
ができる。次に検索された経路の近傍の壁面および回折
点を構成し、構成された壁面および回折点を用いてレイ
トレースすることにより送信点と受信点間の反射、回折
の組合せの数を削減し、電界強度を高速に計算すること
ができる。また反射面および回折点の情報を制限できる
のでノード内に記憶する情報量を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レイトレース法の概要を説明する説明図であ
る。
【図2】 イメージ法でレイの軌跡を求める方法を説明
する説明図である。
【図3】 ラウンチング法でレイの軌跡を求める方法を
説明する説明図である。
【図4】 ラウンチング法をの欠点を説明する説明図で
ある。
【図5】 受信エリアに到達するレイの軌跡を求める方
法を説明する説明図である。
【図6】 ラウンチング法の問題点を説明する説明図で
ある。
【図7】 ラウンチング法の問題点を説明する説明図で
ある。
【図8】 イメージ法による送受信点間のレイの組合せ
数を説明する説明図である。
【図9】 実施形態における電界強度測定装置の構成を
示すブロック図である。
【図10】 実施形態1におけるCPU12の動作を説
明する説明図である。
【図11】 交差点をノードに、道路をエレメントに展
開する処理を説明する説明図である。
【図12】 レイトレース情報として記憶する地理的範
囲の一例を示す説明図である。
【図13】 道路上に送信点および受信点が設定された
場合のレイトレース方法を説明する説明図である。
【図14】 電波が到達する経路を説明する説明図であ
る。
【図15】 経路上のレイトレース方法を説明する説明
図である。
【図16】 実施形態2におけるステップS130の詳
細を示すフローチャートである。
【図17】 実施形態2において反射面を探索する方法
の一例を説明する説明図である。
【図18】 壁面の道路の両端への投影を説明する説明
図である。
【図19】 実施形態3におけるステップS140の詳
細を示すフローチャートである。
【図20】 実施形態3において回折点および反射面を
設定する方法を説明する説明図である。
【図21】 実施形態3において回折点および辻きり反
射面を設定する方法を説明する説明図である。
【図22】 実施形態4におけるステップS130の詳
細を示すフローチャートである。
【図23】 実施形態4におけるステップS140の詳
細を示すフローチャートである。
【図24】 実施形態4における反射面および回折面の
設定方法を示す説明図である。
【図25】 実施形態4におけるレイトレースを説明す
る説明図である。
【符号の説明】
12 CPU 14 ROM 16 RAM 18 表示装置 20 出力装置 22 HD 23 道路データベース 24 操作部 26 I/O 28 CD−ROM駆動装置 30 FD駆動装置 40、42、44 構造物 50 ノード情報 52 道路ネットワーク情報 54 ノード位置 55 接続エレメント、交差角 56 レイトレース情報 58 建物情報 60 エレメント情報 62 道路ネットワーク情報 64 エレメント位置 65 ノード 66 レイトレース情報 68 道路幅 69 建物情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/08 H04B 7/26 H04B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信点から放射される電波の受信点にお
    ける電界強度を計算する電界強度計算装置において、 前記電波が通過し得る道路の始点および前記終点の位
    置、ならびに当該道路の近傍にある建物の壁面の情報を
    エレメント情報として格納するエレメント情報格納手段
    と、 前記電波が通過し得る交差点の位置、当該交差点に対す
    る前記道路の位置関係、および当該交差点の近傍にある
    建物による回折点の情報をノード情報として格納するノ
    ード情報格納手段と、 前記エレメント情報として格納された前記始点及び終点
    の位置、ならびに前記ノード情報として格納された前記
    交差点の位置および当該交差点に対する前記道路の位置
    関係を用いて、前記送信点から前記受信点への、前記道
    路および前記交差点の経路を検索する検索手段と、 前記経路に含まれる前記道路の前記エレメント情報、お
    よび前記経路に含まれる前記交差点の前記ノード情報を
    用いて、前記経路の近傍の前記壁面および前記回折点を
    構成する構成手段と、 当該構成手段により構成された前記壁面および前記回折
    点を用いて前記電波を前記送信点からレイトレースする
    レイトレース手段と、 前記レイトレースにより前記受信点に到達したレイの電
    力を加算して前記電界強度を算出する算出手段とを備え
    たことを特徴とする電界強度計算装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電界強度計算装置であ
    って、前記エレメント情報格納手段が、 前記電波が通過し得る道路の始点および終点の位置を格
    納する手段と、 前記道路の近傍にある前記建物の壁面を前記道路端に投
    影する手段と、 投影された壁面による反射面情報および回折点情報を、
    前記エレメント情報として格納する手段とを有すること
    を特徴とする電界強度計算装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電界強度計算装
    置であって、前記ノード情報格納手段が、前記電波が通
    過し得る交差点の位置を格納する手段と、 前記ノードに接続する前記エレメントの道路幅および前
    記道路の交差角により定まる回折点に、前記ノードの近
    傍にある前記建物の壁面および角を投影する投影手段
    と、 当該投影手段により投影した、前記壁面および角の情報
    を前記ノード情報として格納する手段とを有することを
    特徴とする電界強度計算装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電界強度計算装置であ
    って、 前記エレメント情報格納手段が、前記電波が通過し得る
    道路の始点および終点の位置を格納する手段と、各道路
    の両側に無限の高さの反射面を設定する手段と、前記反
    射面を前記エレメント情報として格納する手段とを有
    し、 前記ノード情報格納手段が、前記電波が通過し得る交差
    点の位置を格納する手段と、前記ノードに接続する前記
    エレメントの道路幅および前記道路の交差角により定ま
    る回折点上に設定した無限の高さの回折角を前記ノード
    情報として格納する手段とを有することを特徴とする電
    界強度計算装置。
JP07179231A 1995-07-14 1995-07-14 電界強度計算装置 Expired - Fee Related JP3092651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07179231A JP3092651B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 電界強度計算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07179231A JP3092651B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 電界強度計算装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0933584A JPH0933584A (ja) 1997-02-07
JP3092651B2 true JP3092651B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=16062241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07179231A Expired - Fee Related JP3092651B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 電界強度計算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3092651B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078470A1 (ja) 2006-12-26 2008-07-03 Nec Corporation 受信電界強度推定装置および受信電界強度推定プログラム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3570369B2 (ja) 2000-10-04 2004-09-29 日本電気株式会社 電波伝搬特性予測における遮蔽物の検出方法及びシステム並びに記録媒体
JP3654197B2 (ja) 2001-02-07 2005-06-02 日本電気株式会社 電波伝搬特性予測システム及びその方法並びにプログラム
JP3823917B2 (ja) * 2002-12-11 2006-09-20 日本電気株式会社 レイの受信判定方法並びにシステム及びそれを用いた電波伝搬特性推定方法
JP4304367B2 (ja) 2003-03-26 2009-07-29 日本電気株式会社 電波伝搬特性予測システム及びその方法並びにプログラム
EP1727300A1 (en) 2004-03-17 2006-11-29 NEC Corporation Electric wave propagation characteristic estimation system, method thereof, and program
JP5029796B2 (ja) 2005-10-05 2012-09-19 日本電気株式会社 電波到達状態推定システム及び電波到達状態推定方法ならびにプログラム
JP5120786B2 (ja) * 2007-02-16 2013-01-16 日本電気株式会社 電波伝搬特性推定システム及びその方法並びにプログラム
JP4972471B2 (ja) * 2007-06-13 2012-07-11 株式会社トヨタIt開発センター 電波伝搬解析装置
US9002388B2 (en) 2007-09-07 2015-04-07 Nec Corporation Radio wave arrival status estimating system, its method and program
JP6422618B2 (ja) * 2016-05-25 2018-11-14 三菱電機株式会社 並列処理装置及び並列処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078470A1 (ja) 2006-12-26 2008-07-03 Nec Corporation 受信電界強度推定装置および受信電界強度推定プログラム
US8380150B2 (en) 2006-12-26 2013-02-19 Nec Corporation Received electric field intensity estimating device and received electric field intensity estimating program

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0933584A (ja) 1997-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU721902B2 (en) Method and apparatus for determining path attenuation of radio waves
KR100372497B1 (ko) 무선 통신 시스템 서비스 영역내의 가입자 위치를추정하기 위한 방법 및 시스템
RU2170492C2 (ru) Способ прогнозирования характеристик распространения радиоволн в городской обстановке
WO2020078015A1 (zh) 基于道路匹配的定位方法、芯片子系统及电子设备
JP3092651B2 (ja) 電界強度計算装置
US6263208B1 (en) Geolocation estimation method for CDMA terminals based on pilot strength measurements
US20070049286A1 (en) System and method for determining position of mobile communication device by grid-based pattern matching algorithm
US20070093212A1 (en) Radio wave propagation characteristic estimation system, and its method and program
JP2001516999A (ja) 電波散乱性環境下における加入者位置推定方法およびシステム
US8971919B2 (en) Fast generation of radio coverage map of access points in an indoor environment
WO2022214002A1 (zh) 室内定位方法和室内定位装置
CN113438658B (zh) 基站覆盖范围确定方法和装置
US10880755B2 (en) Method and system for radio communication network planning
JP2006287685A (ja) 電波伝搬の推定プログラム、電波伝搬の推定方法、この方法を実行する装置
JP2003318811A (ja) 受信電界強度推定計算装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体
CN111947665B (zh) 导航控制方法、装置和设备及计算机存储介质
JP2003318842A (ja) 受信電界強度推定計算装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体
JP3117626B2 (ja) 電界強度計算装置および電界強度推定方法
CN116996134A (zh) 车辆天线性能仿真确定方法、装置、电子设备及存储介质
JP3854252B2 (ja) 受信特性推定装置及び受信特性推定方法
JP4972471B2 (ja) 電波伝搬解析装置
JPH1062468A (ja) 電波伝搬経路推定方法および電波伝搬経路推定装置
CN111613045A (zh) 道路通行情况的验证方法及装置
JP2009005250A (ja) 電波伝搬解析装置
KR100285710B1 (ko) 다중수신점동시전파해석에의한광선추적기법의속도개선방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000704

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees