JP3854252B2 - 受信特性推定装置及び受信特性推定方法 - Google Patents

受信特性推定装置及び受信特性推定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信点から放射される電波の受信点における受信特性を推定する受信特性推定装置及び受信特性推定方法に関する。特に、本発明は、セルラ方式による移動通信システムにおけるサービスエリア内の電波の受信特性を推定する受信特性推定装置及び受信特性推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動通信システムにおけるサービスエリア内の電波の受信特性を推定する受信特性推定方法として「レイトレーシング法(Ray-tracing method)」が知られている。
【0003】
図11を参照して、レイトレーシング法を用いた電波の受信特性の推定方法について説明する。かかるレイトレーシング法では、第1に、送信点から放射される電波(レイ)の周囲の構造物による反射・回折・透過を考慮して、受信点に到達可能なレイの経路をトレースする。第2に、受信点における「伝搬損失(受信電力)」や「伝搬遅延プロファイル(遅延スプレッド)」や「到来角度プロファイル」等のレイの受信特性を、トレースされたレイの経路を介して受信点に到着したレイの「電界強度」や「伝搬遅延時間(到来時間)」や「到来角度(到来方向)」より推定する。
【0004】
ここで、従来、送信点から受信点までのレイの経路をトレースする方法として、「イメージング法(Imaging method)」及び「レイランチング法(Ray−launching method)」の種類の方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
図12を参照して、イメージング方法によって、周囲の構造物による反射を伴うレイの経路をトレースする方法について説明する。かかるイメージング法では、例えば、図12に示すように、反射面#1と反射面#2とで2回反射して送信点から受信点に到達するレイの経路をトレースする場合、第1に、反射面#1に対する「送信点のイメージ#1」を求め、第2に、反射面#2に対する「送信点のイメージ#1」のイメージである「送信点のイメージ#2」を求める。
【0006】
第3に、「受信点」と「送信点のイメージ#2」とを結ぶ線分と、「反射面#2」との交点を、反射面#2における反射点とすると共に、当該「反射面#2における反射点」と「送信点のイメージ#1」とを結ぶ線分と、「反射面#1」との交点を、反射面#1における反射点とする。
【0007】
第4に、「送信点」と「反射面#1における反射点」と「反射面#2における反射点」と「受信点」とを折れ線で結ぶ。
【0008】
この結果、イメージング法では、送信点と受信点との間のレイの経路を厳密にトレースすることができるため、イメージング方法による受信特性の推定結果には、トレース演算に起因する推定誤差は存在しない。
【0009】
また、図13を参照して、レイランチング法によって、周囲の構造物による反射を伴うレイの経路をトレースする方法について説明する。図13に示すように、かかるレイランチング法では、一定の出射角度間隔Δθ毎に、送信点からレイを出射し、当該レイの経路(軌跡)を逐次トレースすることによって、受信点に到達するレイの経路を探索する。ただし、かかる場合、送信点からのレイの出射角度が離散的であることから、レイが所望の受信点に到達する確率は極めて小さい。
【0010】
そこで、一般的に、かかるレイランチング法では、受信点の周りに大きさΔSの受信エリアを設けて、受信エリアΔSに到達したレイの経路が、受信点に到達可能なレイの経路であると見なす。
【0011】
このように、レイランチング法では、レイの出射角度間隔Δθ及び受信エリアの大きさΔSの与え方によって、受信点に到達するレイの経路の数が変わることから、レイの出射角度間隔Δθ及び受信エリアの大きさΔSの与え方に応じて、受信特性の推定精度も変化する。
【0012】
例えば、レイの出射角度間隔Δθに対して、受信エリアΔSが小さすぎると、本来、受信点に到達すべきレイの経路が、受信点に到達しないレイの経路ということになり、受信特性の推定精度が劣化する。逆に、レイの出射角度間隔Δθに対して、受信エリアΔSが大きすぎても、本来、受信点に到達しないレイの経路も、受信点に到達するレイの経路となってしまうことになり、受信特性の推定精度は劣化する。
【0013】
したがって、かかるレイランチング法では、精度良い受信特性の推定を実現するためには、レイの出射角度間隔Δθ及び受信エリアΔSの関係の最適化が必要となる。
【0014】
また、このために、かかるレイランチング法では、一般的に、送信点と受信点との間に可逆性は成り立たない。なお、演算処理量は、送信点から出射されるレイの数にほぼ比例する。
【0015】
以上が、イメージング法とレイランチング法における反射を伴うレイの経路についてのトレース演算の方法である。なお、回折および透過を伴うレイの経路に対しても同様の手順によりトレース演算を行うことが可能である。
【0016】
【非特許文献1】
細谷良雄(監修)、「電波伝搬ハンドブック」、リアライズ社、1999年
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のイメージング法では、送信点と受信点との間のレイの経路について、厳密にトレース演算を行うことが可能であるが、考慮する構造物の面とエッジの数及び反射・回折・透過の最大回数を増やすと演算処理量が激増するという問題点があった。
【0018】
具体的には、従来のイメージング法では、送信点と受信点との間で反射を伴う全てのレイの経路をトレースするためには、考慮する構造物の面についての全ての組み合わせの中から、受信点に到着可能なレイの経路を探索する必要があり、考慮する構造物の面の数及び最大反射回数を、それぞれ「Mr」と「Nr」とすると、演算処理量は、「Mr r」に比例して激増する。
【0019】
また、従来のレイランチング法では、送信点から出射されるレイの出射角度間隔Δθを変えることによって、演算処理量を容易に制御することが可能であるが、精度良い受信特性の推定を実現するためには、レイの出射角度間隔Δθ及び受信エリアΔSの関係の最適化を必要とする。
【0020】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、イメージング法を用いた受信特性の推定において、高い推定精度を保ちつつ、演算処理量を大幅に削減することが可能な受信特性推定装置及び受信特性推定方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、送信点から放射される電波の受信点における受信特性を推定する受信特性推定装置であって、前記送信点からの見通し内に存在する構造物である送信点側見通し構造物を探索する送信点側見通し構造物探索部と、前記受信点からの見通し内に存在する構造物である受信点側見通し構造物を探索する受信点側見通し構造物探索部と、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物のみを考慮した場合の前記送信点から前記受信点に至る前記電波の経路をトレースするトレース演算部と、前記トレースにより得られた前記電波の経路を介して前記受信点に到着する前記電波についての前記受信特性を示す評価値を算出する受信特性評価値算出部とを具備することを要旨とする。
【0022】
かかる発明によれば、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮して、送信点から受信点に至る電波(レイ)の経路をトレースするため、大幅な演算処理の高速化を図ることができる。
【0023】
本発明の第1の特徴において、前記トレース演算部は、所定のしきい値に基づいて、前記トレースに用いる前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を制限するように構成されていてもよい。
【0024】
かかる発明によれば、トレースに用いる送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を、予め設定した所定のしきい値(例えば、高さしきい値や遅延時間しきい値等)によって更に制限するため、更に演算処理の高速化を図ることができる。
【0025】
また、本発明の第1の特徴において、前記トレース演算部は、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物をそれぞれ面とエッジに分割して、所定数以下の面及びエッジからなる組み合わせを求め、前記組み合わせのみを考慮して前記電波の経路をトレースし、トレースされた前記電波の経路上に前記電波の進行を妨げる構造物が存在する場合、該構造物の上部において前記電波が回折するものとして、再度、前記電波の経路をトレースするように構成されていてもよい。
【0026】
かかる発明によれば、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮してトレースされた電波の経路上に前記電波の進行を妨げる構造物が存在する場合、電波が当該構造物の上部を回折により通過するものとして再度電波の経路をトレースするため、最終的に得られる電波の受信特性は、極めて現実的なものとなる。
【0027】
また、本発明の第1の特徴において、前記受信特性の推定対象地域を分割した複数のメッシュごとに、該メッシュ内に存在する最も高い構造物の高さを示すメッシュ高をメッシュ情報として管理するメッシュ情報管理部を具備し、前記送信点側見通し構造物探索部及び前記受信点側見通し構造物探索部は、前記メッシュ情報を用いて、それぞれ、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を探索するように構成されていてもよい。
【0028】
また、本発明の第1の特徴において、前記メッシュを複数集めたブロックごとに、該ブロック内で最も高いメッシュ高を示すブロック高をブロック情報として管理するブロック情報管理部を具備し、前記送信点側見通し構造物探索部及び前記受信点側見通し構造物探索部は、前記ブロック情報を用いて、それぞれ、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を探索するように構成されていてもよい。
【0029】
かかる発明によれば、メッシュ情報及びブロック情報を予めデータベース化しておき、かかるデータベースを用いて送信点側見通し構造物探索部及び受信点側見通し構造物を探索するため、演算処理の高速化を図ることができる。
【0030】
また、本発明の第1の特徴において、前記メッシュ情報管理部は、前記受信点の高さを前記メッシュ高に加えた高さを基準にして、各メッシュからの見通し内に存在する構造物を探索して前記メッシュ情報に追加し、前記受信点側見通し構造物探索部は、前記メッシュ情報として管理されている前記メッシュからの見通し内に存在する構造物を、前記受信点側見通し構造物とするように構成されていてもよい。
【0031】
本発明の第2の特徴は、送信点から放射される電波の受信点における受信特性を推定する受信特性推定方法であって、前記送信点からの見通し内の構造物である送信点側見通し構造物を探索する工程と、前記受信点からの見通し内の構造物である受信点側見通し構造物を探索する工程と、前記送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮した場合の前記送信点から前記受信点に至る前記電波の経路についてのトレース演算を行う工程と、前記トレースにより得られた前記電波の経路を介して前記受信点に到着した前記電波についての前記受信特性を示す評価値を算出する工程とを有することを要旨とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
(本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置の構成)
本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置10の構成について、図1乃至図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、基地局BSが「送信点」に対応し、移動局MSが「受信点」に対応するものとする。また、「構造物」として、建物を想定するものとする。さらに、本実施形態では、基地局のアンテナ装置が周辺の建物より高い位置に設置され、主なサービスエリアが屋外となるマクロセル環境において、下り方向の電波の受信特性を推定するケースを想定するものとする。
【0033】
図1は、受信特性推定装置10によって行われるレイトレーシングの概念を示す図である。
【0034】
第1に、受信特性推定装置10は、基地局BS(送信点)からの見通し内の構造物である送信点側見通し構造物を探索する範囲Rと、移動局MS(受信点)からの見通し内の構造物である受信点側見通し構造物を探索する範囲Rを設定し、それぞれの探索範囲R及びR内から、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を探索する。ここで、探索範囲R及びRは、任意の方法で設定可能であり、地域ごとに半径○mの円として設定されてもよいし、隣接する地域間で探索範囲R及びRが重なり合うように設定されてもよい。
【0035】
第2に、受信特性推定装置10は、イメージング法によって、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物における反射や回折を伴い、基地局BSから移動局MSまで到達するレイの経路をトレースする。
【0036】
このように、レイの経路についてのトレース演算において考慮する構造物が、「基地局又は移動局からの見通し内に存在する」という条件の下で制限されることにより、処理演算の高速化を図ることができる。
【0037】
受信特性推定装置10は、基地局BS(送信点)から放射されるレイ(電波)の移動局MS(受信点)における受信特性を推定するものである。具体的には、図2に示すように、受信特性推定装置10は、設定部11と、データベース管理部12と、送信点側構造物探索部13と、受信点側構造物探索部14と、演算対象構造物抽出部15と、レイトレース演算部16と、受信特性評価値算出部17とを具備している。
【0038】
設定部11は、受信特性を推定すべき推定対象地域や、算出すべき受信特性を示す評価値や、各種データベースへのエントリ等の各種情報を設定するためのものである。
【0039】
データベース管理部12は、メッシュ情報データベース12aと、ブロック情報データベース12bと、送信点側見通し構造物データベース12cと、受信点側見通し構造物データベース12dと、地形・構造物データベース12eとを具備している。
【0040】
本実施形態では、図3に示すように、基地局BSからの見通し内に存在する構造物である「送信点側見通し構造物」及び移動局MSからの見通し内に存在する構造物である「受信点側見通し構造物」を効率よく探索するために、設定部11を介して設定された受信特性の推定対象地域が、複数のメッシュ及びブロックに分割して管理されている。図3の例では、各メッシュのサイズは、10m×10mであり、各ブロックのサイズは、100m×100mである。なお、複数のメッシュが集められることによってブロックが形成されるものとする。
【0041】
メッシュ情報データベース12aは、各メッシュに係るメッシュ情報を管理するデータベースである。具体的に、メッシュ情報は、図4に示すように、メッシュごとに、「メッシュID」と、「ブロックID」と、「メッシュ属性」と、「メッシュ高」と、「地表高」と、「MAX構造物情報」と、「サブ構造物情報」と、「同属メッシュID」と、「見通し構造物ID」とを関連付けて記憶する。
【0042】
「メッシュID」は、当該メッシュを一意に特定するための情報であり、当該メッシュの位置情報であってもよい。「ブロックID」は、当該メッシュが属するブロックを一意に特定するためのブロック情報である。
【0043】
「メッシュ属性」は、当該メッシュ内の構造物の有無を示す情報である。具体的には、「メッシュ属性」には、「構造物無し」、「メッシュの中心以外に構造物有り」又は「中心点に構造物有り」のいずれかの値が設定される。
【0044】
「メッシュ高」は、当該メッシュ内に存在する最も高い構造物の高さを示す情報である。具体的には、「メッシュ高」には、上述のメッシュ内に存在する最も高い構造物の高さに、後述の「地表高」の値を加えた値が設定される。「地表高」は、当該メッシュの地表高を示す情報である。
【0045】
「MAX構造物情報」は、当該メッシュ内に存在する最も高い構造物のID及び高さを示す情報である。「サブ構造物情報」は、当該メッシュ内に存在する最も高い構造物以外の構造物の識別情報及び高さを示す情報である。メッシュ情報として、複数の「サブ構造物情報」が設定されていてもよい。
【0046】
「同属メッシュID」は、「MAX構造物情報」に設定されている構造物のIDを同じくするメッシュを一意に特定するための情報である。
【0047】
「見通し構造物ID」は、当該メッシュからの見通し内に存在する構造物を一意に特定するための情報である。具体的には、「見通し構造物ID」には、想定する移動局MSのアンテナの高さ(受信点の高さ)を「メッシュ高」の値に加えた高さを基準にして探索された当該メッシュの中心点からの見通し内に存在する構造物のIDが設定される。
【0048】
ブロック情報データベース12bは、各ブロックに係るブロック情報を管理するデータベースである。具体的に、ブロック情報は、図5に示すように、「ブロックID」と、「ブロック高」と、「構造物ID」と、「その他属性情報」とを関連付けて記憶する。
【0049】
「ブロックID」は、当該ブロックを一意に特定するための情報であり、当該ブロックの位置情報であってもよい。「ブロック高」は、当該ブロック内で最も高いメッシュ高によって定義されている。
【0050】
「構造物ID」は、当該ブロック内に存在する構造物を一意に特定するための情報である。「構造物ID」は、メッシュ情報として管理されている「MAX構造物情報」や「サブ構造物情報」を参照して設定される。なお、ブロック情報として、複数の「構造物ID」が設定されていてもよい。
【0051】
「その他属性情報」は、当該ブロック内の土地利用データ等の情報が設定されている。
【0052】
送信点側見通し構造物データベース12cは、送信点側見通し構造物探索部13によって探索された送信点側見通し構造物を管理するデータベースである。受信点側見通し構造物データベース12dは、受信点側見通し構造物探索部14によって探索された受信点側見通し構造物を管理するデータベースである。地形・構造物データベース12eは、受信特性を推定可能なエリアの地形や構造物に関する情報を管理するデータベースである。
【0053】
上述のメッシュ情報及びブロック情報を用いて、送信点側構造物探索部13は、送信点側見通し構造物を探索し、受信点側構造物探索部14は、受信点側見通し構造物を探索するように構成されている。
【0054】
また、受信点側見通し構造物探索部14は、メッシュ情報として管理されている「見通し構造物」に係る構造物を、受信点側見通し構造物とするように構成されていてもよい。
【0055】
具体的な送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物の探索方法については、後述する。
【0056】
演算対象構造物抽出部15は、送信点側構造物探索部13及び受信点側構造物探索部14によって探索された送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物の中から、受信特性を推定するレイの経路をトレースする際に考慮する送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を抽出するものである。
【0057】
また、演算対象構造物抽出部15は、高さしきい値や遅延時間しきい値等の所定のしきい値によって、上述のトレース演算に用いる送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を制限するように構成されていてもよい。
【0058】
レイトレース演算部16は、演算対象構造物抽出部15により抽出された送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮した場合の基地局BSから移動局MSに至るレイの経路をトレースするものである。
【0059】
また、レイトレース演算部16は、演算対象構造物抽出部15により抽出された送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物をそれぞれ面とエッジに分割して、所定数以下の面及びエッジからなる組み合わせを求め、求められた組み合わせのみを考慮してレイの経路をトレースし、トレースされた当該レイの経路上に当該レイの進行を妨げる構造物が存在する場合、当該構造物の上部において当該レイが回折するものとして、再度、当該レイの経路をトレースするように構成されていてもよい。
【0060】
受信特性評価値算出部17は、レイトレース演算部16によるトレースにより得られたレイの経路を介して移動局MSに到着したレイについての受信特性を示す評価値を算出するものである。ここで、受信特性を示す評価値には、伝搬損失(受信電力)や伝搬遅延プロファイル(遅延スプレッド)や到来方向プロファイル(角度スプレッド)等が含まれる。
【0061】
(本実施形態に係る受信特性推定装置の動作)
本実施形態に係る受信特性推定装置10が、移動局MSにおけるレイの受信特性を推定する動作を、図6を参照にして説明する。
【0062】
図6に示すように、ステップ1001において、受信特性推定装置10の設定部11を介して、移動局MSにおけるレイの受信特性を推定すべき推定対象地域が指定される。
【0063】
データベース管理部12は、ステップ1002において、上述の推定対象地域を全て複数のメッシュに分割し、ステップ1003において、地形・構造物データベース12eを参照して、各メッシュに係るメッシュ情報を生成(取得)してメッシュ情報データベース12aに記憶する。
【0064】
データベース管理部12は、ステップ1004において、隣接する複数のメッシュをまとめてブロック化し、ステップ1005において、メッシュ情報データベース12aを参照して、各ブロックに係るブロック情報を生成(取得)してブロック情報データベース12bに記憶する。
【0065】
ステップ1006において、データベース管理部12は、想定される移動局MSのアンテナ高を設定し、当該アンテナ高にメッシュ高を加えた高さを基準として、当該メッシュの中心点からの見通し内に存在する構造物を、全てのメッシュから探索して、探索された構造物のIDをメッシュ情報データベース12aに追加する。
【0066】
ステップ1001乃至ステップ1006が、移動局MSにおけるレイの受信特性を推定するための前処理である。
【0067】
ステップ1007において、受信特性推定装置10の設定部11を介して指定された推定対象となる基地局BSが指定(配置)され、ステップ1008において、送信点側見通し構造物探索部13が、メッシュ情報データベース12a及びブロック情報データベース12bを参照して、送信点側見通し構造物を探索する。以下、図7及び図8を参照して、具体的な送信点側見通し構造物の探索方法について説明する。
【0068】
図7に示すように、ステップ2001において、送信点側見通し構造物探索部13は、推定対象となる基地局BSを中心とする探索範囲R内の全てのブロックを抽出する(図8(a)参照)。
【0069】
ステップ2002において、送信点側見通し構造物探索部13は、基地局BSからの見込み角に基づいて、抽出した全てのブロックをソートする。
【0070】
ステップ2003において、送信点側見通し構造物探索部13は、全てのブロックのブロック高がダミーレベルと同じであるか否かについて判定する。全てのブロックのブロック高がダミーレベルと同じであると判定された場合、本動作は終了し、それ以外の場合、本動作はステップ2004に進む。なお、ダミーレベルの初期値は「0」であるものとする。
【0071】
ステップ2004において、送信点側見通し構造物探索部13は、基地局BSからの見込み角が最大となるブロックBmaxを抽出する。図8(b)の例では、ブロックB12が抽出される。
【0072】
ステップ2005において、送信点側見通し構造物探索部13は、ブロックBmax内で、基地局BSからの見込み角が最大のメッシュMmaxを抽出する。
【0073】
ステップ2006において、送信点側見通し構造物探索部13は、メッシュ情報データベース12aを参照して、メッシュMmax内に構造物が存在するか否かを判定する。
【0074】
メッシュMmax内に構造物が存在すると判定された場合、ステップ2007において、送信点側見通し構造物探索部13は、当該構造物を「送信点側見通し構造物」として送信点側見通し構造物データベース12cに登録する。
【0075】
ステップ2008において、送信点側見通し構造物探索部13は、探索範囲R内で、ブロックBMAXより遠方に存在し、当該送信点側見通し構造物によって見通し外になるブロック(図8(b)の例では、ブロックB13、B14、B15)のブロック高をダミーレベル(すなわち、0)に変更する。
【0076】
ステップ2009において、送信点側見通し構造物探索部13は、ブロック高がダミーレベルにされなかったブロック内において、当該送信点側見通し構造物によって見通し外になるメッシュのメッシュ高をダミーレベルに変更する。ここで、かかるメッシュのメッシュ高の変更によって、必要であれば、ブロック高がダミーレベルにされなかったブロック野ブロック高を変更する。
【0077】
ステップ2010において、送信点側見通し構造物探索部13は、当該送信点側見通し構造物を構築するメッシュのメッシュ高をダミーレベルに変更する。
【0078】
その後、本動作は、ステップ2002に戻る。なお、図8(b)の例では、次のステップ2002乃至ステップ2010の動作によって、ブロックB11が、「送信点側見通し構造物」として送信点側見通し構造物データベース12cに登録される。
【0079】
一方、ステップ2006でメッシュMmax内に構造物が存在しないと判定された場合、ステップ2011において、送信点側見通し構造物探索部13は、ブロックBmax内で、メッシュMmaxと同一のメッシュ高を有するメッシュで構成されるメッシュ群mgを構築する。
【0080】
ステップ2012において、送信点側見通し構造物探索部13は、探索範囲R内で、ブロックBMAXより遠方に存在し、当該メッシュ群mgによって見通し外になるブロックのブロック高をダミーレベルに変更する。
【0081】
ステップ2013において、送信点側見通し構造物探索部13は、ブロック高がダミーレベルにされなかったブロック内において、当該メッシュ群mgによって見通し外になるメッシュのメッシュ高をダミーレベルに変更する。ここで、かかるメッシュのメッシュ高の変更によって、必要であれば、ブロック高がダミーレベルにされなかったブロック野ブロック高を変更する。
【0082】
ステップ2014において、送信点側見通し構造物探索部13は、当該メッシュ群mgを構築するメッシュのメッシュ高をダミーレベルに変更する。
【0083】
図6に戻り、ステップ1009において、受信特性推定装置10の設定部11を介して指定された推定対象となる移動局MSが指定(配置)され、ステップ1010において、受信点側見通し構造物探索部14が、メッシュ情報データベース12aから、当該移動局MSが配置されたメッシュに係るメッシュ情報の「見通し構造物ID」に係る構造物を「受信点側見通し構造物」として抽出して受信点側見通し構造物データベース12dに登録する。
【0084】
演算対象構造物抽出部15が、ステップ1011において、送信点側見通し構造物データベース12c及び受信点側見通し構造物データベース12dから、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を抽出し、ステップ1012において、予め設定してあるしきい値(高さしきい値や遅延時間しきい値)を満たす送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを実際のトレース演算対象の構造物とする。
【0085】
図9を参照して、「高さしきい値」及び「遅延時間しきい値」に基づいて、上述のトレース演算の際に考慮する送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を制限する方法を具体的に説明する。
【0086】
遅延時間しきい値Δtの設定によって、図9に示す楕円が定義される。すなわち、トレース演算の際に考慮する送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物は、かかる楕円内に存在するものに制限される。
【0087】
かかる楕円は、基地局BS及び移動局MSを焦点とし、基地局BSから移動局MSまでのレイ(電波)の伝搬距離が「L=L+Δt×C」で定義されるものである。ここで、Lは、基地局BSと移動局MSとの間の距離を示し、Cは、光速を示す。なお、トレース演算は、水平面内で行われるものとする。
【0088】
また、演算対象構造物抽出部15は、楕円内に存在する送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物の中から、考慮すべき構造物の高さしきい値を基準にして、実際にトレース演算対象とする構造物を抽出する。例えば、演算対象構造物抽出部15は、高さしきい値以上の構造物を、考慮すべき構造物として抽出することができる。
【0089】
ステップ1013において、レイトレース演算部16が、トレース演算の対象となった全ての送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を「面(反射を引き起こす点)」と「エッジ(回折を引き起こす点)」に分割する。また、レイトレース演算部16は、計算条件(反射・回折の最大回数)を参照して、所定数以下の面とエッジの組み合わせを導出する。なお、所定数は、計算条件によって定義される。
【0090】
ステップ1014において、レイトレース演算部16が、上述の面とエッジの組み合わせのみを考慮して、イメージング法によってレイの経路をトレースする。
【0091】
ステップ1015において、レイトレース演算部16は、トレースされたレイの経路の存在判定を行う、すなわち、トレースされたレイの経路上にレイの進行を妨げる構造物が存在するか否かについて判定する。換言すると、レイトレース演算部16は、トレースされたレイの経路が、所望の反射回数及び回折回数で、送信点から受信点まで達するか否かについての判定を行う。
【0092】
肯定的結果の場合、本動作はステップ1017に進み、否定的結果の場合、本動作はステップ1016に進む。
【0093】
ステップ1016において、レイトレース演算部16は、レイの進行を妨げる構造物(以下、途中の構造物)の上部において当該レイが回折するものとして、再度、レイの経路をトレースする。換言すると、レイトレース演算部16は、途中の構造物による透過が必要であると判定されたレイの経路に対して、簡易回折点によるレイの経路の再トレースを行う。以下、図10を参照して、かかるレイの経路の再トレース方法について、具体的に説明する。
【0094】
一般的に、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物に限定してトレースされるレイの経路は、途中の構造物による透過を考慮しなければ、レイの経路の存在判定において棄却される確率が極めて高い。
【0095】
また、基地局BS及び移動局MSが共に屋外に存在する場合のレイの伝搬では、一般的に、構造物の内部を透過する透過波よりも、同じ構造物の屋上で回折する回折波の方が、受信特性を示す評価値に対する寄与が大きい。
【0096】
そこで、本実施形態では、初期トレースより得られたレイの経路が存在判定において棄却の候補と判定される場合、当該レイの経路は、途中の構造物の屋上(上部)で回折するよう再度トレースを実行する。
【0097】
具体的には、図10に示すように、第1に、レイトレース演算部16は、初期トレースにより得られたレイの経路に対して、レイの経路の存在判定を行う。
【0098】
第2に、レイトレース演算部16は、当該存在判定結果より、途中の構造物(レイの進行を妨げる構造物)が検出された場合には、当該構造物における透過点(初期透過点)を便宜上求める。
【0099】
第3に、レイトレース演算部16は、当該初期透過点を当該構造物の屋上のエッジまで垂直移動させ簡易回折点とする。
【0100】
第4に、レイトレース演算部16は、簡易回折点を固定して、初期トレースで得られている反射点と回折点の位置を反射条件と回折条件を満たすように補正する。
【0101】
第5に、レイトレース演算部16は、補正された反射点と補正された回折点と簡易回折点とを経由して、基地局BSから移動局MSに至るレイの経路を再トレースする。
【0102】
ステップ1017において、受信特性評価値算出部17は、トレースされたレイの経路を介して移動局MSに到着したレイについての受信特性(例えば、受信電力や遅延スプレッド等)を示す評価値を算出する。
【0103】
(本実施形態に係る受信特性推定装置の作用・効果)
本実施形態に係る受信特性推定装置によれば、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮して、基地局BSから移動局MSに至るレイの経路をトレースするため、大幅な演算処理の高速化を図ることができる。
【0104】
また、本実施形態に係る受信特性推定装置によれば、トレースに用いる送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物を、予め設定した所定のしきい値(例えば、高さしきい値や遅延時間しきい値等)によって更に制限するため、更に演算処理の高速化を図ることができる。
【0105】
また、本実施形態に係る受信特性推定装置によれば、送信点側見通し構造物及び受信点側見通し構造物のみを考慮してトレースされたレイの経路上に、レイの進行を妨げる構造物(途中の構造物)が存在する場合、レイが当該構造物の上部(簡易回折点)を回折により通過するものとして再度レイの経路をトレースするため、最終的に得られる電波の受信特性は、極めて現実的なものとなる。
【0106】
また、本実施形態に係る受信特性推定装置によれば、メッシュ情報及びブロック情報を予めデータベース化しておき、かかるデータベースを用いて送信点側見通し構造物探索部及び受信点側見通し構造物を探索するため、演算処理の高速化を図ることができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、イメージング法を用いた受信特性の推定において、高い推定精度を保ちつつ、演算処理量を大幅に削減することが可能な受信特性推定装置及び受信特性推定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置におけるレイトレーシングの概念を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置で用いられるメッシュ及びブロックについて説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置のメッシュ情報データベースにより管理されるメッシュ情報の内容を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置のブロック情報データベースにより管理されるブロック情報の内容を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置において、送信点側見通し構造物又は受信点側見通し構造物を探索する動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置において、送信点側見通し構造物又は受信点側見通し構造物を探索する動作を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置において、レイの経路のトレースに用いる送信点側見通し構造物又は受信点側見通し構造物を制限する動作を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る受信特性推定装置において、レイの経路を再トレースの動作を説明するための図である。
【図11】従来のレイトレーシング法による受信特性の推定方法を説明するための図である。
【図12】従来のイメージング法を説明するための図である。
【図13】従来のレイランチング法を説明するための図である。
【符号の説明】
BS…基地局
MS…移動局
10…受信特性推定装置
11…設定部
12…データベース管理部
12a…メッシュ情報データベース
12b…ブロック情報データベース
12c…送信点側見通し構造物データベース
12d…受信点側見通し構造物データベース
12e…地形・構造物データベース
13…送信点側構造物探索部
14…受信点側構造物探索部
15…演算対象構造物抽出部
16…レイトレース演算部
17…受信特性評価値算出部

Claims (7)

  1. 送信点から放射される電波の受信点における受信特性を推定する受信特性推定装置であって、
    前記送信点からの見通し内に存在する構造物である送信点側見通し構造物を探索する送信点側見通し構造物探索部と、
    前記受信点からの見通し内に存在する構造物である受信点側見通し構造物を探索する受信点側見通し構造物探索部と、
    前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物のみを考慮した場合の前記送信点から前記受信点に至る前記電波の経路をトレースするトレース演算部と、
    前記トレースにより得られた前記電波の経路を介して前記受信点に到着した前記電波についての前記受信特性を示す評価値を算出する受信特性評価値算出部とを具備することを特徴とする受信特性推定装置。
  2. 前記トレース演算部は、所定のしきい値に基づいて、前記トレースに用いる前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を制限することを特徴とする請求項1に記載の受信特性推定装置。
  3. 前記トレース演算部は、
    前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物をそれぞれ面とエッジに分割して、所定数以下の面及びエッジからなる組み合わせを求め、
    前記組み合わせのみを考慮して前記電波の経路をトレースし、
    トレースされた前記電波の経路上に前記電波の進行を妨げる構造物が存在する場合、該構造物の上部において前記電波が回折するものとして、再度、前記電波の経路をトレースすることを特徴とする請求項1又は2に記載の受信特性推定装置。
  4. 前記受信特性の推定対象地域を分割した複数のメッシュごとに、該メッシュ内に存在する最も高い構造物の高さを示すメッシュ高をメッシュ情報として管理するメッシュ情報管理部を具備し、
    前記送信点側見通し構造物探索部及び前記受信点側見通し構造物探索部は、前記メッシュ情報を用いて、それぞれ、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を探索することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の受信特性推定装置。
  5. 前記メッシュを複数集めたブロックごとに、該ブロック内で最も高いメッシュ高を示すブロック高をブロック情報として管理するブロック情報管理部を具備し、
    前記送信点側見通し構造物探索部及び前記受信点側見通し構造物探索部は、前記ブロック情報を用いて、それぞれ、前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物を探索することを特徴とする請求項4に記載の受信特性推定装置。
  6. 前記メッシュ情報管理部は、前記受信点の高さを前記メッシュ高に加えた高さを基準にして、各メッシュからの見通し内に存在する構造物を探索して前記メッシュ情報に追加し、
    前記受信点側見通し構造物探索部は、前記メッシュ情報として管理されている前記メッシュからの見通し内に存在する構造物を、前記受信点側見通し構造物とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の受信特性推定装置。
  7. 送信点から放射される電波の受信点における受信特性を推定する受信特性推定方法であって、
    前記送信点からの見通し内の構造物である送信点側見通し構造物を探索する工程と、
    前記受信点からの見通し内の構造物である受信点側見通し構造物を探索する工程と、
    前記送信点側見通し構造物及び前記受信点側見通し構造物のみを考慮した場合の前記送信点から前記受信点に至る前記電波の経路をトレースする工程と、
    前記トレースにより得られた前記電波の経路を介して前記受信点に到着した前記電波についての前記受信特性を示す評価値を算出する工程とを有することを特徴とする受信特性推定方法。
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