JP3092497B2 - 放電加工用電極線およびその製造方法 - Google Patents

放電加工用電極線およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工に
用いられる放電加工用電極線およびその製造方法に係
り、特に引張強度、導電率に優れた放電加工用電極線お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工は、走行するワイヤ電極
線と被加工物間の放電現象により被加工物を所定の寸法
に溶断する加工法であり、機械的な切削、切断加工が困
難な金型等の加工に広く用いられている。最近の金型加
工分野においては、より一層の高精度化、かつ、高速度
化の要求が高く、直径0.1mm以下で、150kgf
/mm2 (約1,500MPa)以上の高引張強度、2
0%IACS以上の高導電率特性を有する極細電極線の
出現が待たれている。
【0003】この種の電極線としては、引張強度の高い
W単体電極線が従来から用いられてきた。W電極線は、
引張強度が約400kgf/mm2 (約4,000MP
a)と汎用黄銅電極線の約4倍の強度を有している。こ
のため、W電極線は、高精度化のために線径を0.1m
m以下に極細化しても、加工精度低下の原因となる電極
線の振動が生じるおそれのない十分な張力を負荷するこ
とができる。しかし、W自体がレアメタルの一種である
と共に難加工材であり、かつ、電極線が消耗品であるこ
とを考慮に入れると、Wを電極線として用いた極細W電
極線は、非常に高価のものとなってしまう。さらに、W
電極線を用いた場合、強度が高すぎるために、電極線に
電圧を印加する送り出しリール、および、巻取りリール
の摩耗が激しく、接触抵抗の変化等により不安定な放電
現象が生じやすかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのW電極線の欠
点を改善すべく、汎用電極線である黄銅(Cu−35%
Zn)電極線とW電極線の中間の引張強さを有すると共
に、高張力鋼線周囲にCu−Zn合金層を被覆した複合
電極線が高精度加工用電極線として開発されている(例
えば、特開昭56−126528号公報)。
【0005】図3に示すように、この複合電極線11
は、テンションメンバーである高抗張力鋼12をコア部
とし、それを囲繞してCu−Zn合金層13を配してい
る。これによって、複合電極線11は引張強度が約15
0〜200kgf/mm2 (約1,500〜2,000
MPa)に達し、高精度加工に十分な張力を負荷するこ
とができると共に、送り出しリール、および、巻取りリ
ールとの摩耗が少なくて済む。すなわち、この複合電極
線11は、適度の引張強度を有すると共に、比較的安価
に供給することができる。
【0006】しかしながら、この複合電極線11は、引
張強度の低いCu−Zn合金層13を外層に配している
ため、複合電極線11として十分な引張強度を確保する
には、複合電極線11のコア部の高抗張力鋼12の割合
を大きくしなければならない。しかし、この場合、高抗
張力鋼12の導電率が10%IACS程度しかないた
め、複合電極線11としての導電率が低下してしまい、
放電加工の高速度化に不可欠な放電加工電流を高くする
ことが困難であるという大きな問題点を有していた。
【0007】そこで、本発明は、上記課題を解決し、放
電加工のより一層の高精度化、かつ、高速度化を可能に
する高引張強度、高導電率の両特性を具備した放電加工
用電極線およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、芯材を、NbまたはNb合金のシ
ート材とCuまたはCu合金のシート材を重ねて密巻き
にしたNb/Cu積層複合体からなるNb/Cu2相分
散強化型複合体で囲繞し、該Nb/Cu2相分散強化型
複合体をCuまたはCu合金からなるCu層で囲繞し、
該Cu層をCu−Zn合金層で囲繞した放電加工用電極
線である。
【0009】請求項2の発明は、上記芯材が、焼鈍状態
で10kgf/mm2 以上の常温引張強さを有する金属
からなる請求項1記載の放電加工用電極線である。
【0010】請求項3の発明は、芯材を、NbまたはN
b合金のシート材とCuまたはCu合金のシート材を重
ねて密巻きにしたNb/Cu積層複合体からなるNb/
Cu2相分散強化型複合体で囲繞し、該Nb/Cu2相
分散強化型複合体をCuまたはCu合金からなるCu層
で囲繞し、該Cu層をCu−Zn合金層で囲繞した放電
加工用電極線を押出、引抜等の減面加工により作製する
放電加工用電極線の製造方法である。
【0011】請求項4の発明は、上記NbまたはNb合
金のシート材とCuまたはCu合金のシート材との板厚
比を1:9〜9:1とする請求項3記載の放電加工用電
極線の製造方法である。
【0012】請求項5の発明は、上記押出の方法とし
て、静水圧押出法または潤滑油押出法を用いる請求項3
記載の放電加工用電極線の製造方法である。
【0013】請求項6の発明は、上記放電加工用電極線
の線径を0.1mm以下とする請求項3記載の放電加工
用電極線の製造方法である。
【0014】請求項7の発明は、上記芯材が、焼鈍状態
で10kgf/mm2 以上の常温引張強さを有する金属
からなる請求項3記載の放電加工用電極線の製造方法で
ある。
【0015】上記組成範囲の限定理由を以下に説明す
る。
【0016】NbまたはNb合金のシート材とCuまた
はCu合金のシート材との板厚比を1:9〜9:1の範
囲に限定した理由は、NbまたはNb合金のシート材の
板厚がCuまたはCu合金のシート材の板厚の1/9未
満では十分な引張強度が得られないためである。逆に、
NbまたはNb合金のシート材の板厚がCuまたはCu
合金のシート材の板厚の9倍を超えると導電率が大きく
低下してしまうためである。
【0017】本発明によれば、芯材を中心として、その
周囲にNbまたはNb合金のシート材とCuまたはCu
合金のシート材とを重ねて密巻きにしたNb/Cu積層
複合体からなるNb/Cu2相分散強化型複合体を配
し、その周囲にCuまたはCu合金からなるCu層を、
さらに、その周囲にCu−Zn合金層を配したため、放
電加工性に優れていると共に、高引張強度、高導電率特
性を兼ね備えた放電加工用電極線を得ることができる。
【0018】また、複合材の塑性加工では、各構成材間
の変形抵抗の差が大きすぎると、ネッキング現象と称さ
れる塑性不安定現象が発生し、断線などのトラブルが起
こり易くなる。本発明では、Nb/Cu2相分散強化型
複合体の強度、即ち、変形抵抗が高くなるため、塑性不
安定現象の発生を防止するには、変形抵抗の高い材料を
芯材として用いる必要がある。焼鈍状態で、10kgf
/mm2 以上の常温引張強さを有する金属を用いること
により、常温での減面加工によって歪硬化し、その結
果、塑性不安定現象の発生を防止できると共に、良好な
減面加工性を維持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】図1に示すように、本発明の放電加工用電
極線1は、芯材2、Nb/Cu2相分散強化型複合体
3、Cu層4およびCu−Zn合金層5の4つの層から
構成されている。
【0021】芯材2は、NbまたはNb合金シート材
(以下、Nbシートという)6とCuまたはCu合金シ
ート材(以下、Cuシートという)7の巻芯とすべく配
されており、放電加工用電極線1の中心にNbまたはN
b合金からなる所定の長さ・直径を有した円柱状に形成
される。
【0022】Nb/Cu2相分散強化型複合体3は、高
引張強度および高導電率特性を良好にすべく配されてお
り、Nbシート6とCuシート7を重ねると共に、該N
bシート6を内側にして密巻きにしたNb/Cu積層複
合体3aからなり、芯材2を囲繞して設けられる。
【0023】Cu層4は、最外層に設けられるCu−Z
n合金層5の中のZnとNb/Cu2相分散強化型複合
体3との2相間に、延性のないNb−Zn系金属間化合
物が生成しないための反応防止層として配されている。
Cu以外では、Nb/Cu2相分散強化型複合体3の構
成元素と最外層のCu−Zn合金層5の元素と延性のな
い金属間化合物を生成しない、あるいは生成しにくい材
質であると共に、冷間で断面減少率50%以上の減面加
工が可能な金属材料と置き換えてもよい。尚、製造条件
によってはNb−Zn系金属間化合物の生成を少なくで
きるので、その場合はCu層を省略してもよい。
【0024】Cu−Zn合金層5は、放電加工性を良好
にすべく配されており、Cu層4を囲繞して設けられ
る。Cu−Zn合金層5として放電加工特性の良好なZ
nが10〜50wt%添加されたCu−Zn合金以外で
は、冷間で断面減少率50%以上の減面加工が可能な金
属材料の周囲に、ZnまたはZn基合金を被覆した複合
体で置き換えてもよい。
【0025】次に本発明の方法を説明する。
【0026】Nbシート6に、Nbシート6よりも長さ
の長いCuシート7を重ねる。この重なりあったシート
のうち、Nbシート6を内側にして、NbまたはNb合
金からなる所定の長さ・直径を有した円柱状の芯材2に
密巻きにする。Cuシート7の長さは、Nbシート6の
長さよりも長いため、Cuシート7の余長部7aが生じ
る。このCuシート7の余長部7aを、さらに密巻きに
してCu層4を形成する。尚、Cu層4はCuパイプを
用いて形成してもよい。
【0027】この3層からなる複合体を、Cu−Zn管
内部に挿入する。その後、Cu−Zn管の開口部に封止
具を装着して、押出しビレットを形成する。この押出し
ビレットを押出し(静水圧押出法または潤滑押出法な
ど)後、ダイス引抜きなどの減面加工により縮径加工を
加え線材化し、放電加工用電極線1を得る。
【0028】次に、NbシートとCuシートを重ねて密
巻きにしたNb/Cu積層複合体が、高引張強度特性を
有するNb/Cu2相分散強化型複合体に変化する機構
について説明する。
【0029】Nb/Cu積層複合体3aは、形成時には
Nb層とCu層とが層状になっているが、その後の押出
や伸線などの減面加工によって、層状組織が崩れてい
き、最終的に片方の層が分散相となった分散組織に変化
する。
【0030】層状組織が崩れない加工領域では、複合則
が成立し、Nb/Cu積層複合体3a自体の引張強度が
低いため、放電加工用電極線1の強度メンバーとして適
用することは困難である。これに対して、層状組織が崩
れて分散組織になる加工領域では、複合則が適用できな
くなる。その結果、Nb/Cu2相分散強化型複合体3
は、最大250kgf/mm2 (約2,500MPa)
に達する引張強度が得られるようになり、放電加工用電
極線1の強度メンバーに要求される特性を満足する複合
体となる。また、CuをNb/Cu2相分散強化型複合
体3の構成材の一つとしていることにより、分散組織と
なった後も、Nb/Cu2相分散強化型複合体3は高い
導電率特性を有する。
【0031】次に本発明の実施例を説明する。
【0032】図3は本発明のNb/Cu積層複合体の積
層方法を示す図である。
【0033】本実施例で作製した複合電極線のNb/C
u積層複合体の諸元を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例1)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.22mm、長さ1730mm、幅
100mmのNbシート、厚さ0.025mm、長さ2
862mm、幅100mmのCuシートを寿司巻き状に
積層し積層複合体を形成した。この積層複合体を外径2
7.1mm、内径25.1mmのCu−35wt%Zn
合金(JIS C2700)パイプ中に挿入し、そのパ
イプ開口部に封止具を装着させ、静水圧押出用のビレッ
トを形成した。本ビレットにおけるNbの体積率を約5
%、Nb/Cu積層複合体の体積率を約75%、Cu層
の体積率を約5%、Cu−Zn層の体積率を約15%と
した。静水圧押出後、ダイス引抜により縮径加工を加
え、線形0.1mm、0.07mm、0.05mmの極
細複合電極線を作製した。
【0036】(実施例2)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.15mm、長さ2425mm、幅
100mmのNbシート、厚さ0.025mm、長さ3
555mm、幅100mmのCuシートを用いて、実施
例1と同様に極細複合電極線を作製した。
【0037】(実施例3)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.05mm、長さ5655mm、幅
100mmのNbシート、厚さ0.025mm、長さ6
785mm、幅100mmのCuシートを用いて、実施
例1と同様に極細複合電極線を作製した。
【0038】(実施例4)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.05mm、長さ4240mm、幅
100mmのNbシート、厚さ0.05mm、長さ48
10mm、幅100mmのCuシートを用いて、実施例
1と同様に極細複合電極線を作製した。
【0039】(実施例5)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.05mm、長さ2825mm、幅
100mmのNbシート、厚さ0.1mm、長さ311
0mm、幅100mmのCuシートを用いて、実施例1
と同様に極細複合電極線を作製した。
【0040】(実施例6)直径6mmの工業用純Nbを
巻芯として、厚さ0.05mm、長さ850mm、幅1
00mmのNbシート、厚さ0.45mm、長さ910
mm、幅100mmのCuシートを用いて、実施例1と
同様に極細複合電極線を作製した。
【0041】ここで、各実施例においてNbシートより
もCuシートの方の長さが長いのは、NbシートとCu
シートの端部を揃えて巻芯に巻き付け、Cuシートの余
長部でCu層を形成するためである。
【0042】各実施例におけるそれぞれの線径において
得られた引張強度、導電率特性を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2に示すように、実施例3(Nb:Cu
=2:1)において引張強度は最高の値を示し、Nb/
Cu2相分散強化型複合体中におけるNbとCuの構成
がNbリッチ側、Cuリッチ側になるにつれて引張強度
は低下している。それでも、各実施例において150k
gf/mm2 (約1,500MPa)以上の引張強度が
得られた。
【0045】また、φ0.1mm、φ0.07mm、φ
0.05mmの各電極線について検討してみると、線径
が細くなるにつれて引張強度は向上している。これは、
線径が細い電極線ほど、組織がよく分散しているという
ことを示している。
【0046】導電率特性は、Nb/Cu2相分散強化型
複合体中におけるNbとCuの構成がCuリッチ側にな
るほど向上し、実施例6において最高の値を示した。そ
れでも、最低の導電率を示した実施例1(Nb:Cu=
9:1)の線径0.05mmの場合においても13.5
%IACSの導電率を有しており、従来技術の複合電極
線における導電率特性(10%IACS程度)よりは、
優れた特性を示していることがわかる。
【0047】また、φ0.1mm、φ0.07mm、φ
0.05mmの各電極線について検討してみると、線径
が細くなるにつれて導電率は低下している。これは、線
径が細い電極線ほど、組織がよく分散しているため、高
導電率であるCu単体組織の領域が少ないということを
示している。
【0048】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、電極線の
強度メンバーとして、NbまたはNb合金シート材とC
uまたはCu合金シート材とを重ねて密巻きにしたNb
/Cu積層複合体を母材とするNb/Cu2相分散強化
型複合体を配しているため、高引張強度、高導電率を有
する放電加工用電極線を得ることができるという優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電加工用電極線の断面を示す図であ
る。
【図2】本発明のNb/Cu2相分散強化型複合体の積
層方法を示す図である。
【図3】従来の放電加工用電極線の断面を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 放電加工用電極線 2 芯材 3 Nb/Cu2相分散強化型複合体 3a Nb/Cu積層複合体 4 Cu層 5 Cu−Zn合金層 6 Nbシート(NbまたはNb合金のシート材) 7 Cuシート(CuまたはCu合金のシート材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 一隆 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社土浦工場内 (72)発明者 菊地 賢一 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社土浦工場内 (72)発明者 木村 孝光 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号 日 立電線株式会社 豊浦工場内 (56)参考文献 特開 平9−150319(JP,A) 特開 平7−156021(JP,A) 特開 平9−150321(JP,A) 特開 平6−238523(JP,A) 特開 昭60−29235(JP,A) 特開 昭63−221925(JP,A) 特表 平3−501101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/00 - 7/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材を、NbまたはNb合金のシート材
    とCuまたはCu合金のシート材を重ねて密巻きにした
    Nb/Cu積層複合体からなるNb/Cu2相分散強化
    型複合体で囲繞し、該Nb/Cu2相分散強化型複合体
    をCuまたはCu合金からなるCu層で囲繞し、該Cu
    層をCu−Zn合金層で囲繞したことを特徴とする放電
    加工用電極線。
  2. 【請求項2】 上記芯材が、焼鈍状態で10kgf/m
    2 以上の常温引張強さを有する金属からなる請求項1
    記載の放電加工用電極線。
  3. 【請求項3】 芯材を、NbまたはNb合金のシート材
    とCuまたはCu合金のシート材を重ねて密巻きにした
    Nb/Cu積層複合体からなるNb/Cu2相分散強化
    型複合体で囲繞し、該Nb/Cu2相分散強化型複合体
    をCuまたはCu合金からなるCu層で囲繞し、該Cu
    層をCu−Zn合金層で囲繞した放電加工用電極線を押
    出、引抜等の減面加工により作製することを特徴とする
    放電加工用電極線の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記NbまたはNb合金のシート材とC
    uまたはCu合金のシート材との板厚比を1:9〜9:
    1とする請求項3記載の放電加工用電極線の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記押出の方法として、静水圧押出法ま
    たは潤滑油押出法を用いる請求項3記載の放電加工用電
    極線の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記放電加工用電極線の線径を0.1m
    m以下とする請求項3記載の放電加工用電極線の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 上記芯材が、焼鈍状態で10kgf/m
    2 以上の常温引張強さを有する金属からなる請求項3
    記載の放電加工用電極線の製造方法。
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