JP3092469U - 履物底及びこの履物底を備える履物 - Google Patents

履物底及びこの履物底を備える履物

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JP3092469U JP2002005503U JP2002005503U JP3092469U JP 3092469 U JP3092469 U JP 3092469U JP 2002005503 U JP2002005503 U JP 2002005503U JP 2002005503 U JP2002005503 U JP 2002005503U JP 3092469 U JP3092469 U JP 3092469U
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footwear
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cross
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邦夫 鈴木
直樹 黒鳥
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株式会社愛邦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】足裏に掛かる圧力を分散し、また、歩行の際の
衝撃を緩和する履物底及びこのような履物底を提供する
こと。 【解決手段】底101の地面に接地する側に、軟質発泡
ウレタンにより形成され、地面に対して凸となり、頂部
102bに向かって横断面積が徐々に小さくなる突起1
02が連続して設けられていることを特徴とする底10
1を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、履物底及びこの履物底を備える履物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の履物200は、ゴムやEVA樹脂製で地面に接地する面がほぼ平面状に 形成されている履物底201の上部にボール紙による芯204を配置し、その上 から、EVA樹脂製のカバー205で覆い、本体206とし、この本体206に 足カバー207を取り付けることにより、この足カバー207と本体206との 間に足を挿入し、この履物200を履くことができるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の履物に用いられる履物底のように、ゴムやEVA樹脂製 で、接地面をほぼ平面状に形成した場合には、足裏の特定の部位のみに圧力が掛 かり、長時間立っていた際の疲れの原因となっていた。
【0004】 また、従来の履物を履いて歩行等を行った際には、地面との接地の際の衝撃が 足に伝わり、膝や腰等を痛める原因となっていた。
【0005】 そこで、本考案は、足裏に掛かる圧力を分散し、また、歩行の際の衝撃を緩和 する履物底及びこのような履物底を備えた履物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本考案は、地面に接地する側に、軟質発泡ウレタ ンにより形成され、地面に対して凸となり、頂部に向かって横断面積が徐々に小 さくなる突起が連続して設けられている履物底であって、前記突起は、横断面が 円形になるように形成され、隣り合っている突起の中心軸間の距離をLとし、横 断面が円形に形成されている突起の底面の直径をAとすると、A≦L≦2Aであ ることを特徴とする履物底を提供する。
【0007】 本考案に係る履物底では、軟質発泡ウレタンにより形成された突起が、履物底 の地面に接地する側に設けられているため、歩行等の際に足に掛かる衝撃を緩和 することができる。
【0008】 また、軟質発泡ウレタンにより形成された突起の形状として、頂部に向かって 横断面積が徐々に小さくなるように形成することで、人が立っている際に、突起 の頂部が必ず地面と接することとなり、この地面との接地点に掛かる圧力を足裏 全体に分散することができる。
【0009】 また、突起の形状を横断面が円形になるように形成し、隣り合っている突起の 中心軸間の距離をLとし、横断面が円形に形成されている突起の底面の直径をA とした場合に、A≦L≦2Aとなるようにすることで、足裏に掛かる圧力を効率 的に分散することができ、また、歩行等の際に足に掛かる衝撃を効率的に緩和す ることができる。
【0010】 さらに、突起の頂部を地面に対向するように平面に形成し、この平面の面積が 、突起の底面の断面積の2分の1以下にすることで、足裏に掛かる圧力を効率的 に分散することができ、また、歩行等の際に足に掛かる衝撃を効率的に緩和する ことができる。
【0011】 加えて、突起の高さを、突起の底面の直径の0.5倍以上で、かつ、1.5倍 以下とすることで、足裏に掛かる圧力を効率的に分散することができるほか、足 に掛かる衝撃を効率的に緩和することができる。
【0012】 なお、上述した履物底については履物に用いる。
【0013】
【考案の実施の形態】 図1は、本考案の一実施形態に係るスリッパ100の底面図である。また、図 2は、図1のX−X線における矢示方向から見た縦断面図である。
【0014】 スリッパ100の底101には、地面に向かって凸となるように、突起102 が格子状に連続して設けられている。
【0015】 突起102は、軟質発泡ウレタン樹脂でできており、図3(a)に表されてい るように、A方向から力を受けることにより、図3(b)のようにA方向に潰れ 、図3(c)に表されているように、A方向からの力がなくなると、図3(a) のように元に戻るようにされている。
【0016】 なお、突起102がどの程度の力を加えると潰れるようになるかは、人間の体 重等を考慮して適時選択すればよい。
【0017】 図1に表されているように、突起102は、横断面が円形に形成されており、 隣り合っている突起102の中心軸102a同士の距離Lが、突起102の横断 面の直径の最大値A、即ち、底101の下面101aに最も近い位置での突起1 02の横断面の直径Aとの関係で、A≦L≦2Aの関係が成り立つように、L= 2(cm)、A=1.4(cm)に形成されている。
【0018】 ここで、A≦L≦2Aの関係が好適であることは、表1に表されているアンケ ートに被験者30人に回答してもらった結果(表2)に基づくものである。
【0019】 表1に表されたアンケートは、(1)L=1(cm)、A=1.4(cm)、 (2)L=1.5(cm)、A=1.4(cm)、(3)L=2(cm)、A= 1.4(cm)、(4)L=2.8(cm)、A=1.4(cm)、(5)L= 3(cm)、A=1.4(cm)、(6)L=3.5(cm)A=1.4(cm )の各場合について歩行、走行、10分間の立ち姿勢をしてもらった後に回答し てもらい、各設問の回答の中から最も多かった回答を表2に集計した。
【0020】 なお、突起102の高さT=1.5(cm)、突起102の頂部の面積S=2 .01(cm2)に設定している。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】 表2に表されているように、(1)L=1(cm)、A=1.4(cm)の場 合には、各突起102の間隔が狭いため、歩行時の歩きやすさ、走行時の走りや すさ、立っているときの安定度といった項目ではよい結果が出ているが、間隔が 狭いため、歩行時の衝撃の強さ、走行時の走りやすさ、立っているときの疲労度 、といった項目では、底101を平面に形成した場合とあまり異ならないといっ た結果が得られた。
【0024】 (2)L=1.5(cm)、A=1.4(cm)、(3)L=2(cm)、A =1.4(cm)、(4)L=2.8(cm)、A=1.4(cm)の場合には 、各項目ともに良好な結果が得られた。
【0025】 また、(5)L=3(cm)、A=1.4(cm)の場合には、間隔が空きす ぎて安定性に欠け、また、(6)L=3.5(cm)、A=1.4(cm)の場 合には、間隔が空きすぎているため、安定性に欠けるばかりか、衝撃の吸収性に も欠けることとなった。
【0026】 以上の実験結果から、A≦L≦2Aの関係にある場合が好適であることがわか る。
【0027】 また、突起102の頂部102bは、地面に接するように平面に形成されてお り、この頂部102bの面積Sは、突起102の横断面積の最大値S’、即ち、 底101の下面101aに最も近い位置での突起102の横断面積S’との関係 で、2S≦S’となるように形成されている。
【0028】 具体的には、S=2.01(cm2)、S’=6.15(cm2)に形成されて いる。
【0029】 2S≦S’の関係が好適であることは、被験者30人に歩行、走行、10分間 の立ち姿勢をしてもらった後に、表1に表されているアンケートに回答してもら った結果(表3)に基づくものである。
【0030】 表1のアンケートは、(1)S=0.50(cm2)、S’=6.15(cm2 )、(2)S=1.13(cm2)、S’=6.15(cm2)、(3)S=2. 01(cm2)、S’=6.15(cm2)、(4)S=3.14(cm2)、S ’=6.15(cm2)、(5)S=4.52(cm2)、S’=6.15(cm 2 )、(6)S=6.15(cm2)、S’=6.15(cm2)の場合について 、回答してもらい、各設問の回答の中から最も多かった回答を表3に集計した。
【0031】 なお、A=1.4(cm)、L=1.5(cm)、T=1.5(cm)で実験 を行っている。
【0032】
【表3】
【0033】 表3に表されているように、(1)S=0.50(cm2)、S’=6.15 (cm2)、(2)S=1.13(cm2)、S’=6.15(cm2)、(3) S=2.01(cm2)、S’=6.15(cm2)、(4)S=3.14(cm 2 )、S’=6.15(cm2)の場合は、いずれの項目でも良好な結果が得られ た。 (5)S=4.52(cm2)、S’=6.15(cm2)、(6)S=6.15 (cm2)、S’=6.15(cm2)では、歩行時の歩きやすさ等の項目では良 好であるが、頂部102bの面積Sが広くなりすぎて、歩行時や走行時の衝撃の 吸収性には欠けることとなり、また、立っているときの圧力の分散性にも欠ける こととなった。
【0034】 以上の実験結果より、2S≦S’の関係があるときに好適であることがわかる 。
【0035】 図2に表されているように、突起102の高さTは、突起102の横断面の直 径の最大値A、即ち、底101の下面101aに最も近い位置での突起102の 横断面の直径Aとの関係で、1/2A≦T≦3/2Aという関係が成り立つよう に形成されている。
【0036】 実際には、本実施形態では、A=1.4(cm)、T=1.5(cm)に形成 されている。
【0037】 1/2A≦T≦3/2Aの関係については、表1に表されているアンケートに 被験者30人に回答してもらった結果(表4)に基づくものである。
【0038】 表1のアンケートは、(1)A=1.4(cm)、T=0.5(cm)、(2 )A=1.4(cm)、T=0.7(cm)、(3)A=1.4(cm)、T= 0.9(cm)、(4)A=1.4(cm)、T=1.1(cm)、(5)A= 1.4(cm)、T=1.3(cm)、(6)A=1.4(cm)、T=1.5 (cm)、(7)A=1.4(cm)、T=1.7(cm)、(8)A=1.4 (cm)、T=1.9(cm)、(9)A=1.4(cm)、T=2.1(cm )、(10)A=1.4(cm)、T=2.3(cm)、(11)A=1.4( cm)、T=2.5(cm)の場合について、歩行、走行、10分間の立ち姿勢 をしてもらった後に回答してもらい、各設問の回答の中から最も多かった回答を 表4に集計した。
【0039】 なお、L=1.5(cm)、S=0.50(cm2)で実験を行っている。
【0040】
【表4】
【0041】 表4で表されているように、(1)A=1.4(cm)、T=0.5(cm) の場合には、突起102の高さが低すぎて、歩行時及び走行時の衝撃の吸収性や 立っているときの圧力の分散性に欠けることとなった。
【0042】 (2)A=1.4(cm)、T=0.7(cm)、(3)A=1.4(cm) 、T=0.9(cm)、(4)A=1.4(cm)、T=1.1(cm)、(5 )A=1.4(cm)、T=1.3(cm)、(6)A=1.4(cm)、T= 1.5(cm)、(7)A=1.4(cm)、T=1.7(cm)、(8)A= 1.4(cm)、T=1.9(cm)、(9)A=1.4(cm)、T=2.1 (cm)、 (10)A=1.4(cm)、T=2.3(cm)、(11)A=1.4(c m)、T=2.5(cm)では、突起102の高さTが高くなりすぎて、歩行時 等の安定性に欠けることとなった。
【0043】 以上の結果により、1/2A≦T≦3/2Aの場合に好適であることがわかる 。
【0044】 なお、図2に表されているように、本実施形態では、底101と突起102を 一体として形成し、底101の上部にボール紙による芯104を配置し、その上 から、EVA樹脂によるカバー105で覆い、スリッパ本体106とし、このス リッパ本体106に足カバー107を取り付けることにより、この足カバー10 7とスリッパ本体106との間に足を挿入し、このスリッパ100を履くことが できるようにしている。
【0045】
【考案の効果】
以上のように本考案を構成したので、足裏に掛かる力を分散して、長い時間立 っていても足の疲労度が少なく、また、歩行の際の衝撃を緩和して、膝や腰への 負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係るスリッパ100の底面
図。
【図2】図1のX−X線における矢示方向から見た縦断
面図。
【図3】突起102が潰れる際の概略図。
【図4】従来の履物200の縦断面図。
【符号の説明】
100 スリッパ 101 下面 102 突起 104 芯 105 カバー 106 スリッパ本体 107 足カバー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に接地する側に、軟質発泡ウレタン
    により形成され、地面に対して凸となり、頂部に向かっ
    て横断面積が徐々に小さくなる突起が連続して設けられ
    ている履物底であって、 前記突起は、横断面が円形になるように形成され、 隣り合っている突起の中心軸間の距離をLとし、 横断面が円形に形成されている突起の底面の直径をAと
    すると、 A≦L≦2Aであることを特徴とする履物底。
  2. 【請求項2】 前記突起の頂部は地面に対向するように
    平面が形成されており、 前記平面の面積が、前記突起の底面における断面積の2
    分の1以下に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の履物底。
  3. 【請求項3】 前記突起の高さは、前記突起の底面の直
    径の0.5倍以上で、かつ、1.5倍以下であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の履物底。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至4の何れか一項に記載の履
    物底を備えた履物。
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