JP3091898B2 - 中性子チョッパの駆動装置 - Google Patents

中性子チョッパの駆動装置

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JP3091898B2
JP3091898B2 JP05203478A JP20347893A JP3091898B2 JP 3091898 B2 JP3091898 B2 JP 3091898B2 JP 05203478 A JP05203478 A JP 05203478A JP 20347893 A JP20347893 A JP 20347893A JP 3091898 B2 JP3091898 B2 JP 3091898B2
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    • G21K1/04Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators using variable diaphragms, shutters, choppers
    • G21K1/043Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators using variable diaphragms, shutters, choppers changing time structure of beams by mechanical means, e.g. choppers, spinning filter wheels

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷中性子散乱装置にお
いて中性子ビームをパルス化するために用いられる中性
子チョッパのスピンドルを回転駆動する中性子チョッパ
の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷中性子散乱装置は、原子炉から出た中
性子ビームのうち、測定に用いる特定の波長の中性子ビ
ームを取り出し、方向を揃え、所定の間隔でかつ幅の狭
いパルスにして試料に当て、この試料で散乱された中性
子をディテクタで観測し、中性子が試料に当たってから
ディテクタで観測されるまでの時間を測定し、散乱後の
中性子の速度と散乱の角度から試料の物性を調べるため
の装置である。
【0003】この冷中性子散乱装置では、中性子ビーム
をパルス化するために中性子チョッパが用いられる。こ
の中性子チョッパは、中性子が通過する窓となる横穴を
有するスピンドルを回転させることにより、中性子が通
過する窓が開いたり閉じたりするようになっている。こ
こで、幅の狭いパルスを作るだけなら高速で回転する中
性子チョッパが一つあれば良いが、パルスとパルスの間
隔が狭いと測定に支障をきたすので、パルスを間引きす
る意味で低速で回転するもう一つの中性子チョッパが必
要になる。すなわち、連続する中性子ビームを、まず低
速チョッパでおおまかにパルス化し、次に高速チョッパ
で幅の狭いパルスにする。なお、低速チョッパと高速チ
ョッパの各スピンドルは、同時に窓が開くように同期し
て回転させる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように回転数の
異なる2つのスピンドルを同期させて回転させる場合、
従来は、各スピンドルをCPU(中央処理装置)でコン
トロールされたステッピングモータで回転させるように
していた。
【0005】ところが、この方法だと、スピンドルの回
転数を変えた場合には、同期が取れなくなり、同期を取
るための再調整が必要になるという問題点があった。ま
た、最初に同期を取るための調整や前述の再調整が難し
いという問題点があった。
【0006】そこで本発明の第1の目的は、互いに異な
る回転数で回転する2つのスピンドルを有する中性子チ
ョッパにおいて、スピンドルの回転数を変えた場合でも
容易に2つのスピンドルの同期を取ることができるよう
にした中性子チョッパの駆動装置を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の第2の目的は、上記第1の
目的に加え、2つのスピンドルの同期をとるための調整
が容易な中性子チョッパの駆動装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の中
性子チョッパの駆動装置は、中性子が通過する窓を有し
高速で回転する高速側スピンドルを回転させるための高
速側モータと、この高速側モータの回転位置を検出する
高速側エンコーダと、中性子が通過する窓を有し低速で
回転する低速側スピンドルを回転させるための低速側モ
ータと、この低速側モータの回転位置を検出する低速側
エンコーダと、高速側モータを一定の回転数で回転させ
るための高速側モータ駆動回路と、高速側エンコーダの
出力パルスを、高速側モータと低速側モータの回転数比
に対応した分周比で分周する分周回路と、この分周回路
の出力パルスに基づいて低速側モータを駆動する低速側
モータ駆動回路とを備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明の中性子チョッパの駆
動装置は、請求項1記載の発明において、高速側エンコ
ーダの出力パルスと低速側エンコーダの出力パルスとに
基づいて、高速側モータ駆動回路と低速側モータ駆動回
路の少なくとも一方を制御して、中性子が高速側スピン
ドルの窓と低速側スピンドルの窓の双方を通過すること
ができるように高速側モータの回転位置と低速側モータ
の回転位置とを所定の回転位置において一致させる同期
手段を備えたものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明の中性子チョッパの駆動装
置では、高速側モータ駆動回路によって、高速側モータ
を一定の回転数で回転し、分周回路によって、高速側エ
ンコーダの出力パルスを、高速側モータと低速側モータ
の回転数比に対応した分周比で分周し、この分周回路の
出力パルスに基づいて、低速側モータ駆動回路によって
低速側モータを駆動する。
【0011】請求項2記載の発明の中性子チョッパの駆
動装置では、同期手段によって、高速側エンコーダの出
力パルスと低速側エンコーダの出力パルスとに基づい
て、高速側モータ駆動回路と低速側モータ駆動回路の少
なくとも一方を制御することによって、高速側モータの
回転位置と低速側モータの回転位置とを所定の回転位置
において一致させて、2つのスピンドルの同期を取る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の中性子チョッパの駆動装置に
おける一実施例について図面を参照して詳細に説明す
る。まず、図4を用いて、中性子チョッパを用いる冷中
性子散乱装置について説明する。
【0013】図4に示すように、冷中性子散乱装置は、
原子炉11から出てきた中性子ビーム12のうち、測定
に用いる特定の波長の中性子のみを取り出すモノクロメ
ータ13と、中性子ビームを原子炉11からモノクロメ
ータ13へ導く中性子ガイド14と、モノクロメータ1
3によって取り出された特定の波長の中性子の方向を揃
えるフィルタ15と、このフィルタ15を通過した中性
子をパルス化するための中性子チョッパである低速チョ
ッパ16および高速チョッパ17と、これらのチョッパ
16、17を通過してパルス化され、試料18で散乱さ
れた中性子を観測するためのディテクタ19とを備えて
いる。
【0014】次に、この冷中性子散乱装置の動作につい
て説明する。原子炉11から出てきた中性子ビーム12
は、いろいろな波長の中性子が混ざっている。その中か
ら、モノクロメータ13で、特定の波長の中性子のみを
取り出す。次に、この中性子を、フィルタ15で方向を
揃え、中性子チョッパ16、17に入射させる。ここま
で連続して出てきた中性子は、低速チョッパ16におい
ておおまかにパルス化され、さらに高速チョッパ17に
よって幅の狭いパルスにされる。このパルス化された中
性子は、試料18の原子核に衝突し、原子核にエネルギ
を与え、弾性散乱する。散乱した中性子は、ディテクタ
19で観測される。冷中性子散乱装置は、このようにし
て試料18に当たってから、ディテクタ19で観測され
るまでの時間を測定し、散乱後の中性子の速度と散乱の
角度から試料の物性を調べるための装置である。
【0015】ここで、図5を参照して中性子チョッパの
動作について詳しく説明する。図5(a)は低速チョッ
パ16に入射する前の中性子量の時間変化を示し、図5
(b)は低速チョッパ16通過後の中性子量の時間変化
を示し、図5(c)は高速チョッパ17通過後の中性子
量の時間変化を示している。なお、低速チョッパ16は
毎分8000回転、高速チョッパ17は毎分24000
回転しているものとする。
【0016】図5(a)に示すように、低速チョッパ1
6に入射する前の中性子ビームは連続している。この中
性子ビームが低速チョッパ16を通過すると、図5
(b)に示すようにおおまかにパルス化される。さら
に、この中性子ビームが高速チョッパ17を通過する
と、図5(c)に示すように幅の狭いパルスになる。幅
の狭いパルスを作るだけなら高速チョッパ17のみでも
良いが、パルスとパルスの間隔が狭いと測定に支障をき
たすので、パルスを間引きする意味で低速チョッパ16
が必要になり、また、2つのチョッパ16、17は同期
して回転させる必要がある。
【0017】各チョッパ16、17は、それぞれ、スピ
ンドルと、このスピンドルを回転させるモータと、この
モータの回転位置を検出するエンコーダとを備えてい
る。図6は各チョッパ16、17のスピンドルの断面を
示す断面図である。この図に示すように、低速チョッパ
16の低速側スピンドル16a、高速チョッパ17の高
速側スピンドル17aは、それぞれ、中性子が通過する
窓となる断面が矩形の横穴16b、17bを有してい
る。そして、スピンドル16a、17aが回転すること
により、中性子が通過する窓が開いたり閉じたりするよ
うになっている。また、例えば、2つのチョッパ16、
17の窓が共に正面を向いたときに、チョッパ17の横
穴17bの中心に対してチョッパ16の横穴16bの中
心のずれが±1°となるように、チョッパ16、17は
同期して回転される。
【0018】また、高速チョッパ17は、幅の狭いパル
スを作るために、横穴17bの中に、コリメータ21と
呼ばれるスリットが内蔵されている。このコリメータ2
1は、中性子を通しやすい物質からなる層と中性子を通
しにくい物質からなる中性子遮断層を積層して構成され
ている。そして、中性子は、中性子を通しやすい物質か
らなる層を通り抜けていくようになっている。
【0019】次に、図1を参照して、本実施例の中性子
チョッパの駆動装置の構成について説明する。図1に示
すように、中性子チョッパの駆動装置は、高速側スピン
ドル17aを回転させるための高速側モータ31と、こ
の高速側モータ31の回転位置を検出する高速側エンコ
ーダ32と、低速側スピンドル16aを回転させるため
の低速側モータ33と、この低速側モータ33の回転位
置を検出する低速側エンコーダ34と、高速側モータを
一定の回転数で回転させるための高速側モータ駆動回路
としてのインバータ35と、高速側エンコーダ32の出
力パルスを、高速側モータ31と低速側モータ33の回
転数比に対応した分周比で分周する分周回路を含むと共
に両エンコーダ32、34の出力パルスを用いて2つの
スピンドル16a、17aの同期を取る同期手段として
の同調回路36と、この同調回路36の出力パルスに基
づいて低速側モータ33を駆動する低速側モータ駆動回
路としてのドライバ37とを備えている。
【0020】中性子チョッパの駆動装置は、さらに、イ
ンバータ35、同調回路36およびドライバ37を制御
するためのCPU(中央処理装置)41と、このCPU
41に対してバス40を介して接続されたROM(リー
ド・オンリ・メモリ)42、RAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)43、コントロールパネル44、入力装置
45および出力装置46とを備えている。なお、インバ
ータ35、同調回路36およびドライバ37はバス40
に接続されている。CPU41は、キーボード等の入力
装置45からの入力データに応じて動作し、RAM43
をワーキングエリアとしてROM42に格納されたプロ
グラムを実行することによって、インバータ35、同調
回路36、ドライバ37およびコントロールパネル44
を制御する。また、コントロールパネル44は各モータ
31、33の回転数等を設定するためのものである。
【0021】なお、本実施例では、高速側モータ31と
しては例えばインダクションモータ(誘導モータ)が用
いられ、低速側モータ33としては例えばブラシレスモ
ータが用いられている。高速側エンコーダ32は、1周
毎に所定の回転位置において1つのパルス(以下、高速
側Zパルスと言う。)を出力すると共に、1周につき等
間隔の3600個のパルス(以下、高速側3600パル
スと言う。)を出力する。また、低速側エンコーダ34
は1周毎に所定の回転位置において1つのパルス(以
下、低速側Zパルスと言う。)を出力する。
【0022】図2は、図1における同調回路36の構成
を示すブロック図である。この図に示すように、同調回
路36は、高速側3600パルス50を高速側モータ3
1と低速側モータ33の回転数比に対応した分周比1/
2〜1/5で分周する分周回路51と、CPU41の指
令に基づいて分周回路51の出力パルスから1パルスを
削除するパルス削除回路52と、このパルス削除回路5
2の出力パルスを分周比1/10で分周してドライバ3
7に供給する分周回路53とを備えている。CPU41
は、分周回路51における分周比を決定する分周比選択
信号を分周回路51に出力する。なお、分周回路53
は、本実施例におけるドライバ37の仕様が入力1パル
スを角度1度として動作するものであることに対応し、
高速側3600パルス50を分周回路51で分周したパ
ルスをさらに1/10に分周して1パルスが角度1度に
対応するようにするためのものである。
【0023】同調回路36は、さらに、低速側Zパルス
54を入力する毎に出力が反転するフリップ・フロップ
(以下、FFと記す。)55と、このFF55の出力と
分周回路51の出力との論理和をとるアンドゲート56
と、このアンドゲート56の出力パルスをカウントし、
所定数だけカウントすると1パルスを出力するカウンタ
57と、このカウンタ57の出力を分周回路51の出力
パルスによってシフトするシフトレジスタ58と、この
シフトレジスタ58の最低位のビットの出力によってセ
ットされ最高位のビットの出力によってリセットされる
FF59と、このFF59の出力と高速側Zパルス60
との論理和をとるアンドゲート61と、このアンドゲー
ト61の出力に応じて同期検出信号となるパルスをCP
U41に出力するFF62とを備えている。CPU41
は、同期検出信号が入力されない場合は1パルス削除信
号をパルス削除回路52に出力し、同期検出信号が入力
されると1パルス削除信号の出力を停止する。また、C
PU41は、カウンタ57に対して、合わせ込み位置に
対応したカウント値をセットするようになっている。こ
のカウント値は、高速側スピンドル17aと低速側スピ
ンドル16aが同期しているときに、低速側Zパルス5
4が出力されてから高速側Zパルス60が出力されるま
での分周回路51の出力パルスの数に対応する。
【0024】次に、本実施例の中性子チョッパの駆動装
置の動作について説明する。図1において、インバータ
35は、CPU41の指令に基づいて、高速側モータ3
1を一定の回転数で回転させる。一方、ドライバ37
は、低速側モータ33が一定の回転数に達するまではC
PU41の指令に基づいて低速側モータ33を駆動し、
一定の回転数に達した後は、同調回路36の出力パルス
に基づいて低速側モータ33を駆動する。
【0025】同調回路36では、高速側3600パルス
50が分周回路51によって、高速側モータ31と低速
側モータ33の回転数比に対応した分周比で分周され、
パルス削除回路52を経て、分周回路53でさらに1/
10に分周され、ドライバ37に供給される。ドライバ
37は、この分周回路53の出力パルスに基づいて低速
側モータ33を回転させる。従って、低速側スピンドル
16aは、高速側スピンドル17aの回転数に分周回路
51の分周比を掛けた値の回転数で回転される。
【0026】次に、図3を参照して、同調回路36にお
いて、2つのスピンドル16a、17aの同期を取る動
作について説明する。まず、図3(a)に示すように、
FF55は、低速側Zパルス54を入力して、低速側モ
ータ33の1周毎に出力を反転する。図3(b)に示す
ように、アンドゲート56からは、FF55の出力が
“H”となる間、すなわち低速側モータ33の1周期の
間、分周回路51の出力パルスが出力される。カウンタ
57は、このアンドゲート56の出力パルスを、合わせ
込み位置に対応したカウント値だけカウントすると、図
3(c)に示すように、1パルスを出力する。そして、
このカウンタ57の出力パルスに応じて、図3(d)に
示すように、シフトレジスタ58およびFF59によっ
て、同期範囲を決めるパルスが出力される。同期範囲と
は、2つのチョッパ16、17の窓が共に正面を向いた
ときに、高速側チョッパ17の横穴17bの中心に対す
る低速側チョッパ16の横穴16bの中心のずれの許容
範囲を示し、例えば、この許容範囲が±1°であるとす
ると、FF59の出力パルスは、同期の中心位置から前
後にそれぞれ分周回路51の出力パルス10個分ずつの
幅を持つパルスとなる。
【0027】このFF59の出力パルスはアンドゲート
61に入力される。このアンドゲート61には、図3
(e)に示すような高速側Zパルス60も入力されてお
り、この高速側Zパルス60が図3(d)に示す同期範
囲を決めるパルスの範囲内において出力されると、アン
ドゲート61の出力が“H”となり、FF62より、図
3(f)に示すような同期検出信号が出力される。
【0028】CPU41は、同期検出信号が入力されな
い場合は1パルス削除信号をパルス削除回路52に出力
し、同期検出信号が入力されると1パルス削除信号の出
力を停止する。パルス削除回路52は1パルス削除信号
を入力すると、分周回路51の出力パルスから1パルス
を削除して分周回路53に送る。従って、CPU41に
同期検出信号が入力されるまで、低速側モータ33の回
転位置が順次、遅れる方向にずれていくことになる。そ
して、CPU41に同期検出信号が入力されると1パル
ス削除が停止され、その後は、低速側スピンドル16a
が高速側スピンドル17aに同期した状態で、高速側3
600パルス50を分周したパルスに基づいて低速側モ
ータ33が回転される。
【0029】このように本実施例によれば、同調回路3
6において、高速側エンコーダ32の出力パルスと低速
側エンコーダ34の出力パルスとに基づいて、ドライバ
37を制御することによって、中性子が低速側スピンド
ル16aの窓と高速側スピンドル17aの窓の双方を通
過することができるように、高速側モータ31の回転位
置と低速側モータ33の回転位置とを所定の回転位置に
おいて一致させて2つのスピンドル16a、17aの同
期をとることができるので、2つのスピンドル16a、
17aの同期をとるための調整が容易になる。
【0030】また、本実施例によれば、高速側エンコー
ダ32の出力パルスを分周したパルスに基づいて低速側
モータ33を駆動するようにしたので、一旦同期が取れ
た後は、スピンドル16a、17aの回転数が変更され
ても、同期を取るための再調整を行う必要なく、所定の
回転数比でスピンドル16a、17aを回転させること
ができる。
【0031】また、例え同期が外れても、同調回路36
の作用により、自動的に再び同期を取ることができる。
また、本実施例では、スピンドルを回転させるモータと
してステッピングモータを使用せず、ブラシレスモータ
やインダクションモータを使用しているので、スピンド
ルを高速に回転させることが可能となる。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、図2において、CPU41に同期検出信号が入
力されない場合、同期を取るためには低速側モータ33
の回転位置と高速側モータ31の回転位置の少なくとも
一方をずらしていけば良く、例えば、低速用モータ33
の回転位置をずらす代わりに、インバータ35を制御し
て高速側モータ31の回転位置をずらすようにしても良
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、高速側モータを一定の回転数で回転し、高速
側エンコーダの出力パルスを、高速側モータと低速側モ
ータの回転数比に対応した分周比で分周したパルスに基
づいて、低速側モータを駆動するようにしたので、スピ
ンドルの回転数を変えた場合でも容易に2つのスピンド
ルの同期を取ることができるという効果がある。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、高速
側エンコーダの出力パルスと低速側エンコーダの出力パ
ルスとに基づいて、高速側モータ駆動回路と低速側モー
タ駆動回路の少なくとも一方を制御することによって、
高速側モータの回転位置と低速側モータの回転位置とを
所定の回転位置において一致させて、2つのスピンドル
の同期をとるようにしたので、上記効果に加え、2つの
スピンドルの同期をとるための調整が容易になるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の中性子チョッパの駆動装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における同調回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】図2の同調回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図4】本発明の一実施例が適用される冷中性子散乱装
置の構成を示す説明図である。
【図5】図4における中性子チョッパの動作を説明する
ための特性図である。
【図6】図4における中性子チョッパのスピンドルの断
面を示す断面図である。
【符号の説明】
16 低速チョッパ 16a 低速側スピンドル 17 高速チョッパ 17a 高速側スピンドル 31 高速側モータ 32 高速側エンコーダ 33 低速側モータ 34 低速側エンコーダ 35 インバータ 36 同調回路 37 ドライバ 41 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21K 1/04 G21K 1/00 H05H 3/06 H05H 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性子が通過する窓を有し高速で回転す
    る高速側スピンドルを回転させるための高速側モータ
    と、 この高速側モータの回転位置を検出する高速側エンコー
    ダと、 中性子が通過する窓を有し低速で回転する低速側スピン
    ドルを回転させるための低速側モータと、 この低速側モータの回転位置を検出する低速側エンコー
    ダと、 前記高速側モータを一定の回転数で回転させるための高
    速側モータ駆動回路と、 前記高速側エンコーダの出力パルスを、高速側モータと
    低速側モータの回転数比に対応した分周比で分周する分
    周回路と、 この分周回路の出力パルスに基づいて前記低速側モータ
    を駆動する低速側モータ駆動回路とを具備することを特
    徴とする中性子チョッパの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記高速側エンコーダの出力パルスと前
    記低速側エンコーダの出力パルスとに基づいて、前記高
    速側モータ駆動回路と低速側モータ駆動回路の少なくと
    も一方を制御して、中性子が高速側スピンドルの窓と低
    速側スピンドルの窓の双方を通過することができるよう
    に高速側モータの回転位置と低速側モータの回転位置と
    を所定の回転位置において一致させる同期手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の中性子チョッパの駆
    動装置。
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