JP3091363B2 - タイヤ成形用金型 - Google Patents

タイヤ成形用金型

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JP3091363B2 JP06149976A JP14997694A JP3091363B2 JP 3091363 B2 JP3091363 B2 JP 3091363B2 JP 06149976 A JP06149976 A JP 06149976A JP 14997694 A JP14997694 A JP 14997694A JP 3091363 B2 JP3091363 B2 JP 3091363B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ成形用金型に係
り、更に詳細には、洗浄及び型組が容易且つ迅速に行え
るタイヤ成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ成形用金型としては、図1
4(a)に示すような上下分割形式の金型、及び図14(b)
に示すような径方向への分割形式の金型が知られてお
り、このような金型においては、タイヤ加硫成形時に金
型と未加硫ゴムとの間に封じ込められた空気等のガスを
金型の外部に排出するために、ベントホールと称する小
孔が多数穿設されていた。しかし、かかるベントホール
を多数設ける作業は熟練を要し、工数も多くなるため金
型の製造効率が十分ではなく、また、ベントホールによ
り、成形されたタイヤ表面にスピューと称される毛状の
ゴムが発生するので、これを除去しなければならず、除
去した後にも痕跡が残存し易く、これがタイヤの外観を
損なったり、タイヤの初期走行性能を損なうという問題
があった。また、上述のような金型を用いてタイヤの成
形を繰り返すと、上記スピューが切断されてベントホー
ル内に残存したり、ゴム分等の汚れの堆積によりベント
ホールが詰まることがあり、金型を定期的(数百〜数千
回の成形毎)に洗浄する必要があった。この洗浄は、全
てのベントホールに対して、ドリル等を用いて手作業で
行わねばならず、金型のメンテナンスが煩雑であった。
【0003】このような問題に対して、特開平4−22
3108号公報及び特開平5−220753号公報に、
図14(b)に示すようなセグメント形式のタイヤ成形用
金型において、タイヤにトレッドパターンを付与するト
レッド成形部1を複数のピースに分割してホルダ2で保
持し、型組の際に各ピース1同士の隣接間隔を適切に制
御して、ゴム分の排出を阻止する空気抜きの隙間を設け
ることにより、ベントホールの数を低減又は無くし得る
ことが開示されている。また、ピース1を分割して上記
空気抜きの隙間を設けることは、図14(a)に示すよう
な金型にも適用可能であることも記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなピースを分割して隣接させる金型においても、通
常のタイヤ成形用金型同様に、タイヤを数百〜数千回成
形すると、金型表面、ベントホール、ピース間の空気抜
き隙間にゴム分等が固着し、得られるタイヤの外観が損
なわれたり、空気抜き効果が低下するため、金型を数百
〜数千ショット毎に定期的に洗浄する必要がある。一般
に、タイヤ成形用金型の洗浄は、金型にガラスビーズ、
鉄粉等の粉体を吹きつけるブラスト処理により行われる
が、上記ピース分割金型においては、上記空気抜き隙間
に入り込んだゴム分等の汚れを除去するために、各ピー
スをホルダからはずしてブラスト処理を行う必要があっ
た。
【0005】一方、タイヤのトレッドパターンは、車輛
走行時におけるタイヤの防振や防音を図るべく、パター
ンのピッチ(タイヤの周長を所定間隔で分割することに
より得られる単位)の長さを、パターンを形成する模様
を類似させた状態で異ならせ、これらを所望の順番で配
列することにより形成されることが多い(一般的には、
タイヤの周長を50以上のピッチで分割し、3種以上の
ピッチ長を採用して配置することが多い。)。従って、
タイヤ成形用金型のピースとしても、パターンピッチの
異なるものを順序よく隣接配置する必要があり、洗浄後
の型組に当たっては、綿密な注意が必要であり、時間を
要するという課題があった。本発明は、このような従来
技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、洗浄及び型組を容易且つ迅速に行う
ことのできるタイヤ成形用金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、ピースの背面、ホルダの
保持面に選択性を有する凹凸等を設けることにより、上
記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに
至った。従って、本発明のタイヤ成形用金型は、製品タ
イヤにトレッドパターンを付与する、全体として環状を
なす複数のピースと、これらピースを周方向に隣接して
装着できるホルダとを備えたタイヤ成形用金型におい
て、上記ピースがその背面に凸部を有し、上記ホルダの
保持面には該ピースの凸部が案内される周溝が設けられ
ており、任意の上記ピースにおける凸部が、上記周溝の
所定位置に配設されたストッパとのみ当接する、ことを
特徴とする。また、本発明の他のタイヤ成形用金型は、
製品タイヤにトレッドパターンを付与する、全体として
環状をなす複数のピースと、これらピースを周方向に隣
接して装着できるホルダとを備えたタイヤ成形用金型に
おいて、上記ピースの背面とこれに当接するホルダの保
持面に凹部又は凸部を有し、任意の上記ピースの背面に
おける凹部又は凸部は、上記ホルダの保持面における所
定位置の凸部又は凹部とのみ嵌合する、ことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明のタイヤ成形用金型においては、トレッ
ドパターンを付与する複数のピースの背面に凸部を設け
る一方で、ピース同士を隣接して保持するホルダの保持
面に周溝を設け、この周溝の所定位置に該凸部と当接す
るストッパを設けた。そして、凸部の突出高さとストッ
パの高さをピース間やストッパ間で異ならせたり、凸部
の配設位置を異ならせることにより、所定ピースの凸部
は所定位置のストッパとのみ当接することにした。従っ
て、タイヤ成形用金型を型組する際、所定のピースはホ
ルダの所定位置に位置決めされることになる。
【0008】また、本発明の他のタイヤ成形用金型にお
いては、ピースの背面に凹部又は凸部を設け、この凹部
又は凸部と嵌合する凸部又は凹部をホルダの保持面の所
定位置に設けた。更に、凹部又は凸部の位置、形状をピ
ースの種類間で異ならせ、且つこれと嵌合する凸部又は
凹部のホルダにおける配設位置を異ならせることによ
り、所定のピースはホルダの所定位置に位置決めされる
ようにした。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して実施例により
詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明のタイヤ成形用金型の一実
施例を部分的に示す斜視図である。同図には図14(b)
に示すようなセグメント形式の金型の一部分が示されて
おり、複数のピース10はホルダセクタ20に装着さ
れ、セグメント5を構成している。本実施例は、ピース
10の背面13とホルダ20の保持面21とを摺動させ
ながら(図1参照。)、ピース10を図示矢印Aで示す
周方向に移動させてホルダセクタ20に装着させる形式
のもので、ピース10のホルダセクタ20への固定は、
特に限定されるものではないが、図3(a)〜(c)に示すよ
うに、セグメント5の両端において、ピース10及びセ
クタ20の側面を座ぐり加工し、ボルト50、ワッシャ
ー51、座52等を用いて固定することにより行うこと
ができる。なお、座52が弾性を有する場合には、一層
好ましく固定することができる。
【0010】上記ピース10は、全部のピースでタイヤ
全体のトレッドパターンを形成するもので、その成形面
11にはタイヤにトレッドパターンを形成するための凸
状パターンが形成されている(図示せず。)。また、走
行時におけるタイヤの防振や防音を図るべく、パターン
ピッチの異なるピースを隣接配置することが多く、本実
施例においては、S,M,Lの3種のピッチを有するピ
ース10を8列(8枚)ずつ上下2段に配置している
(図4参照。)。なお、ホルダセクタ20の上縁部及び
下縁部に示した番号は、ピース10の列番号を示してい
る。ピース10同士は、それらの隣接面12同士が当接
することにより隣接配置されているが、タイヤ加硫成形
時における空気抜きの隙間は、隣接面12の一部を成形
面11から背面13まで貫通させて代表的に0.02m
m程度研削することにより設けることができる。別法と
して、ピース10同士の間(隣接面12の一部同士の
間)に0.02mm程度のスペーサを挿入することによ
っても、空気抜きの隙間を設けることができる。また、
隣接面12の一部又は全体を十点平均粗さRz3〜50
μm程度の加工面粗さを有する状態に加工することによ
り、空気抜き効果を付与することも可能である。なお、
このような空気抜きの隙間は、製品タイヤのトレッド部
におけるランドエリアを成形する部分に少なくとも1つ
配置されるのが好ましい。更に、製品タイヤに外観上の
問題は残すが、隣接面12に成形面11から背面13ま
で貫通する溝を設け、この貫通溝を従来のベントホール
の代用として適用すれば、該貫通溝は隣接面12に存在
するためドリル等を用いて洗浄する必要がなく、洗浄効
率を向上することができる。
【0011】次に、本発明の特徴をなすピース10のホ
ルダ20に対する位置決め機構について説明する。ま
ず、ホルダセクタ20の保持面21には、周方向Aに延
在する周溝22が上下2段に3本ずつ形成されており、
これら周溝22の所定位置には板状のストッパ30が設
けられている。一方、図2に示すように、ピース10の
背面13には、周溝22の位置に合致させてピン孔14
が穿設されており、ピン孔14に、周溝22の幅より若
干小さな径を有する位置決めピン15を挿入することに
より凸部が形成されている。
【0012】そして、ピース10をセクタ20に装着す
るに当たっては、ピース10の位置決めピン15を周溝
22に案内させながら周方向に移動させるが、位置決め
ピン15の高さHとストッパ30の高さIとの関係を図
5(a)〜図5(c)のように調整することにより、所定のピ
ース10(S,M,L)は、周溝22の所定位置に配置
された所定のストッパ30と当接して所定位置(1〜
8)に位置決めされる(図4参照。なお、図4におい
て、ストッパ及びピンに付したa,b,cの符号は、そ
れぞれ図5(a),(b),(c)の態様に相当するものとす
る。)。即ち、例えば、図4において、第1〜3列のピ
ースS,S,Mはピン15をどの周溝22で案内させる
かによって区別される。また、案内させる周溝22が同
一である、例えば第1列、4列、7列のピースについて
は、図5に示すようなHとIとの関係により区別され、
各ピースは所定位置に停止することになる。このよう
に、本実施例においては、溝22の本数、溝の深さG、
ストッパの高さH、ピンの高さIを適宜変化させること
により、種々の位置決めパターンを採用することができ
る。以上のように、本実施例においては、ピース10の
セクタ20に対する位置決めが簡易且つ正確になされる
ため、洗浄後等の型組の際に、セクタ20に装着するピ
ース10の配置順を誤認することがなくなる。
【0013】次に、上記ピース10の変形例を図6に示
す。同図において、このピース10aにおいては、背面
13a、13b及び13cの部分が研削されており、本
例によれば、ピースをセクタ20に装着する際にピース
とセクタ20とが摺動する部分を低減でき、ピースの装
着・脱着が一層容易となる。また、ピース10aの背面
には、ガイドの一例である溝16が設けられており、型
ばらしの際に、この溝16にレール40を案内させ、各
ピース10aをレール40に移動させて数珠つなぎ状態
にしておけば、脱着したピース10aがバラバラになら
ずに済み便利である。この場合、溝16の断面形状は、
図7に示すようにアンダーカットを有するような形状に
し、レール40が溝16からはずれないようにするのが
好ましい。なお、上記ガイドとしては、必ずしも溝であ
る必要はなく、孔であってもよい。更に、レール40を
軟質の金属線、例えば、銅製の棒材で作製すると、ピー
ス10aをブラスト洗浄する際に、レール40を図8
(a)に示す状態から図8(b)に示す状態に湾曲させること
により、ピース10aの成形面11及び隣接面12を露
出させることができ、洗浄効率を向上させることができ
る。なお、他の方法としては、ピース10aの合計長さ
より長いワイヤ41を準備し、このワイヤ41によりピ
ース10aを相互に連結しておく方法も例示できる(図
6参照。)。
【0014】(実施例2)本発明のタイヤ成形用金型の
他の実施例を図9に示す。図9(a)は実施例1に示すセ
グメント5と同様のセグメントの斜視図であり、図9
(b)はこのセグメントに用いるピース10bの斜視図で
ある。なお、以下、上記の部材と実質的に同一の部材に
は同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例に示
す金型も上記セグメント形式の金型であるが、ホルダプ
レート50,50を用いて、ピース10bを上下方向か
らセクタ20に抱き込ませ、ピース10bの装着強度を
向上させている。このようなホルダプレート50の使用
は、ピース10bが上下2段に配置されている場合に好
適であり、ピース10bの上下における接触面19の接
合強度を大きくすることができる。ピース10bの段部
11aにホルダプレート50をはめ込むことにより、ピ
ース10bを図示矢印Dで示す方向に押圧することがで
き、ピース10bの装着強度を一層向上させることがで
きる。また、本実施例の金型は、ピース10bの装脱着
方向を図示矢印Bに示す半径方向にしたものである。ピ
ース10bの背面13には所定形状の凸部17が所定位
置に設けられており、セクタ20の保持面21には、所
定形状の凹部24が所定位置に設けられている。また、
ピース10bの隣接面12は曲面状に加工されている。
【0015】図10に示すように、本実施例において
は、凸部17の形状及び位置、凹部24の形状及び位置
を変化させることにより、特定のピース10bはセクタ
20の特定位置に装着されることを確実にし、位置決め
を行ったものである。なお、本実施例では、実施例1と
異なり、ピースを順番に周方向に配置する必要がないた
め、ピースの配置順に応じて位置決めのパターンを変化
させる必要がない。従って、ピースのパターンピッチの
種類別に対応した凹凸形状及び位置を選定すればよく、
図10において、例えば第2列と第7列のピースとは取
り替えることが可能である。また、本実施例において
は、図3に示すような固定がなされていない状態では、
セグメント内のピース10b全部を同時に脱着できるた
め、型ばらしの作業性を向上できる。更に、ピース10
bの背面に溝を設け、この溝にレールを挿入することに
より、装脱着に際しピース10bがバラバラになること
を回避できる(図6参照。)。
【0016】(実施例3)図11は、本発明のタイヤ成
形用金型の他の実施例を示す斜視図であり、図11(a)
はセグメントの部分斜視図、図11(b)はこのセグメン
トに用いるピース10cの斜視図である。本実施例に示
す金型もセグメント形式の金型であるが、ピース10c
の装脱着方向を図示矢印Cで示す軸方向(上下方向)に
したものである。ピース10cとセクタ20との位置決
めは、ピース10cの背面13に設けた縦溝18の高さ
hと幅x、この溝18に嵌合する(案内され係止され
る)凸部25を適当に選定することにより行われる。
【0017】本実施例においては、図3に示すような固
定がなされていない状態では、セグメント内のピース1
0c全部を同時に脱着することができるため、型ばらし
の作業性が向上できる。また、ピース10cの溝16に
レール40を挿入することにより、装脱着に際しピース
10cがバラバラになることを回避できる。なお、本実
施例によれば、挿入したレール40の両端を持ち上げる
ことなどにより、ピース10cを同時且つ瞬時に脱着す
ることができるので、脱着性は実施例2の場合より良好
である。また、本実施例においては、ピース10cの隣
接面12は平面状であるが曲面状とすることが可能であ
り、ピース10cを上下2段に分割することも可能であ
る。なお、ピース10cを上下2段に分割した場合に
は、実施例2のようにホルダプレート50,50を用い
て固定するのが好ましい。
【0018】(実施例4)図12に本発明のタイヤ成形
用金型の他の実施例を示す。本実施例に示す金型は、図
14(a)に示す上下分割形式の金型であり、図12(a)は
この金型を一部切り欠いて示す斜視図、図12(b)はこ
の金型に使用するピース10dを示す斜視図である。本
実施例の金型における位置決めの機構は、実施例3と基
本的に同じである。なお、ピース10dの隣接面12が
曲面加工されている場合には、全周分のピース10dを
同時に脱着する必要があるため、セクタ20の保持面2
1とピース10dの背面13に抜き勾配を設けておくの
が好ましい。但し、ピースの隣接面の1箇所を平面と
し、そのピースを先に取り外すようにすれば、全ピース
を同時に脱着する必要はなくなる。また、図13に示す
ように、ピース10dに研削面13aを設け、研削面1
3aを利用してピース10d同士をワイヤ41で連結す
れば、装脱着は一層容易に行うことができる。この場
合、約10ピース単位で連結するのが好ましい。
【0019】次に、上記ピース10、セクタ20の材質
等について説明する。ピース10及びセクタ20は、鉄
系合金、アルミ合金等から構成され、鋳造、機械加工、
放電加工等を単独で又は組み合わせて適用することによ
り作製することができる。ピース10とセクタ20との
材質間の熱膨張係数が大きく異なると、型組の際にこれ
を考慮して隙間等を設けなければならないため、同種材
質で両者を作製するのが好ましく、特にピース脱着の際
にピース同士が接触することによるピース角部のヘコミ
等を考慮すると、アルミ合金より硬度の高い鉄系合金で
作製するのが更に好ましい。また、一般に、金型洗浄の
際にはピース10の成形面11にガラスビーズ等の粒状
体を吹きつけてブラスト処理を行うが、ピース10がア
ルミ合金製の場合には硬度が低くなるため、成形面11
の長辺部(図1参照)が周方向及び半径方向外側に塑性
変形してピース10間に設けた空気抜きの隙間を狭小化
又は遮断し、空気抜き効果を低減させることがある。こ
の場合には、この長辺部が構成する角部(成形面11と
これに連続する隣接面12とが形成する角部のうち、該
長辺部に対応する角部)を予め又は事後的にタイヤの外
観を損なわないように約0.1mm程度面取り加工し
て、該長辺部の塑性変形量を低減させることにより、空
気抜き効果を維持又は回復させることができる。このよ
うな観点から、ピース10の材質としては、アルミ合金
よりも硬度に優れる鉄系合金を用いるのが好ましく、鉄
系合金でピース10を作製すれば、金型洗浄後にピース
10をセクタ20に装着する際に、空気抜きの隙間を調
整する煩を回避することができ、型組みを一層迅速に行
うことができる。
【0020】以上、本発明を好適実施例により説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例え
ば、実施例1〜3に示す金型は、上下分割形式のものに
も適用できる。また、実施例1及び2の金型では、ピー
スが上下2段に配置されているが、ピースを上下一体で
形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピースの背面、ホルダの保持面に選択性を有する凹凸等
を設けることとしたため、洗浄及び型組を容易且つ迅速
に行うことのできるタイヤ成形用金型を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ成形用金型の一実施例を部分的
に示す斜視図である。
【図2】図1の金型に用いるピースの斜視図である。
【図3】ピースとセクタとの固定状態を示す斜視図及び
部分断面図である。
【図4】ピースとセクタとの位置決め関係を示す模式図
である。
【図5】ストッパの高さとピンの高さとの関係を示す側
面説明図である。
【図6】ピースの変形例を示す斜視図である。
【図7】溝の形状を示す部分断面図である。
【図8】ピースの数珠つなぎ状態を示す模式図である。
【図9】本発明のタイヤ成形用金型の他の実施例を示す
部分斜視図である。
【図10】ピースとセクタとの位置決め関係を示す模式
図である。
【図11】本発明のタイヤ成形用金型の他の実施例を示
す部分斜視図である。
【図12】本発明のタイヤ成形用金型の他の実施例を示
す部分断面図である。
【図13】図12の金型に用いるピースの変形例を示す
斜視図である。
【図14】従来のタイヤ成形用金型の一例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
5 セグメント、10,10a,10b,10c,1
0dピース、13 背面、15 位置決めピン、1
6 溝、17 凸部、18 縦溝、20 ホル
ダセクタ、21 保持面、22 周溝、24凹部、
25 凸部、30 ストッパ、40 レール、4
1 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 30:00 (56)参考文献 特開 昭59−218831(JP,A) 特開 平5−38720(JP,A) 特開 平2−295706(JP,A) 特開 平6−106539(JP,A) 特開 平4−223108(JP,A) 特開 平6−155475(JP,A) 特開 平5−220753(JP,A) 特開 平3−34810(JP,A) 実開 平2−17311(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/02 - 33/04 B29C 33/38 B29C 35/02 - 35/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品タイヤにトレッドパターンを付与す
    る、全体として環状をなす複数のピースと、これらピー
    スを周方向に隣接して装着できるホルダとを備えたタイ
    ヤ成形用金型において、 上記ピースがその背面に凸部を有し、上記ホルダの保持
    面には該ピースの凸部が案内される周溝が設けられてお
    り、 任意の上記ピースにおける凸部が、上記周溝の所定位置
    に配設されたストッパとのみ当接する、ことを特徴とす
    るタイヤ成形用金型。
  2. 【請求項2】 上記ホルダが、複数のセクタに分割され
    ることを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形用金型。
  3. 【請求項3】 上記ピースの背面にガイドを設け、各ピ
    ースを、このガイドに案内された線材を用いて連結する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ成形用金
    型。
  4. 【請求項4】 製品タイヤにトレッドパターンを付与す
    る、全体として環状をなす複数のピースと、これらピー
    スを周方向に隣接して装着できるホルダとを備えたタイ
    ヤ成形用金型において、 上記ピースの背面とこれに当接するホルダの保持面に凹
    部又は凸部を有し、 任意の上記ピースの背面における凹部又は凸部は、上記
    ホルダの保持面における所定位置の凸部又は凹部とのみ
    嵌合する、ことを特徴とするタイヤ成形用金型。
  5. 【請求項5】 上記ホルダが、複数のセクタに分割され
    ることを特徴とする請求項4記載のタイヤ成形用金型。
  6. 【請求項6】 上記ピースが、上記ホルダに対して半径
    方向に装着されることを特徴とする請求項4又は5記載
    のタイヤ成形用金型。
  7. 【請求項7】 上記ピースが、上記ホルダに対して軸方
    向に装着されることを特徴とする請求項4又は5記載の
    タイヤ成形用金型。
  8. 【請求項8】 上記ピースの背面にガイドを設け、各ピ
    ースを、このガイドに案内された線材を用いて連結する
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項6又は7記載
    のタイヤ成形用金型。
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