JP3090958U - コンセントボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンセントボックスの設置作業においてネジ受
け部を改良し、従来の２倍のスピードでネジ固定が可能
な構造を提供する。 【解決手段】上記課題を解決するために、従来のコンセ
ントボックスのネジ受け部を本体より外位置に配置し、
本体内部には予備用のガイド式ネジ穴を設けどんな場所
でも快適にネジ止め作業が出来る構造としたものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】本考案は、コンセントを壁面内にて支持するコンセン トボックスを効率良く設置する取り付け構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】コンセントボックスはスチール製や樹脂製で作られた箱型で、壁 ボードを張る前に柱などにネジ固定されるものである。従って本体側面に２箇所 のネジ止め穴もしくは開口部を有していた。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかしながらコンセントボックスの側面に設け られた２箇所のネジ止め用の穴を利用する従来方式では、箱型本体の内部から斜 めにネジを差し入れる事になるため作業効率が悪いという欠点があった。 【０００４】しかも２箇所のネジ穴位置がコンセントボックスの上下幅よりかな り内側となるため安定感に乏しく、ネジの締め込みが少しでもあまいと本体がぐ らつく問題があったのである。 【０００５】そして最も重大な欠点は電気配線の作業が壁の裏側であるのに対し 、コンセントボックスの取り付けはネジ穴が本体内部のため壁の表に回らなけれ ば行なえない事である。 【０００６】 【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するために、コンセントボックス本 体側面上下に２箇所の突出したネジ受け部を新たに設け、コンセントボックス外 の位置でネジ固定を可能とする構造としたものである。 【０００７】上記、上下２箇所のネジ受け部はそれぞれにコンセントボックス外 に突出し適度な角度を持った筒穴形態のネジ穴とスリットネジ穴からなり、コン セントボックス内側に設けた予備のネジ穴も筒穴形態で、該ネジ穴は上下左右に 角度を持って設けられている。 【０００８】上記のように筒穴形態を実現する事と強度を持たせるために突出し たネジ受け部は略４ミリほどの厚みをなしている。 【０００９】 【作用】本考案のコンセントボックスは電気技術者が工事を行なう場合において その手順と作業内容を鑑みて考案されたものであり、コンセントボックスを柱な どに取り付ける作業が以外に手間が掛かっていた事にある。 【００１０】その原因はネジ止めの位置とフリーのネジ穴にあり、ドライバーの 先に小さなネジを装着しコンセントボックス内に斜めに差し入れる従来方式はネ ジが安定しないため落としたりネジ山をなめたりし易く、ドライバーの操作も行 いずらいのである。 【００１１】よって本考案によるネジ止め部はコンセントボックスの外に位置す るためドライバーを邪魔するものがなく、しかも筒穴がネジを支持するため簡単 にネジ止めを行う事が出来る構造である。しかも従来品より安定感が高い形状を 持ちながら単純構造のため安価に提供出来るものである。 【００１２】そして壁裏で電気配線作業を行いながら体勢を前に移動する事なく 、その位置でコンセントボックスの取り付けが可能となるのである。 【００１３】例えば電気工事者にとってはコンセントボックス内に斜めにネジ止 めする事はさほど難しい事ではないのである。しかし問題は作業時間のスピード に相当な差が出る事である。それは一軒の家に装着されるコンセントボックスは 膨大で、スイッチ類にもコンセントボックスが使用される事から５０箇所以上に なる事も珍しくないのである。 【００１４】従って１個の取り付け時間に対し例え１分でも差が出たなら総合的 には１時間ほどの大きな差になるのである。しかも移動する手間や疲労まで考え ればけっして無視出来ない重要な問題である事は言うまでも無い。 【００１５】 【実施例】実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案のコンセントボック スの斜視図である。本体Ａの片側面にネジ受け部Ｂが上下２箇所に装着されてお り、それぞれに筒ネジ穴Ｂ−１とスリットネジ穴Ｂ−２が設けられている。 【００１６】ネジ受け部は４ミリほどの厚みを持つ筒穴形態のためネジを差し込 む時に保持する形態となるため、ネジを落とす事がなく効率良く作業が出来るの である。 【００１７】本体側に設けられた予備用の筒ネジ穴Ｃは上下左右に斜め角をなし ており、極めて快適にネジ止めが出来る形態である。 【００１８】上記予備用ネジ穴は、例えばコンセントボックスの取り付け位置が かなり下となる時にドライバー操作が出来ない事があり、予備穴はそのような時 に使用するものである。 【００１９】図２はネジ止め例を示すものであり、筒穴にネジＤを保持させた状 態やネジの角度を表すために４本のネジを表記したものであるが、実際は上下２ 本のネジ止めとなる。 【００２０】 【効果】以上説明したように本考案のコンセントボックスを使用する事によって 従来の約３倍のスピードで作業を行なう事が可能である。これは建築価格に占め る人件費の割合が相当大きい現実から無視出来ない重大な効果である。 【００２１】しかもこれほどの効果にも関わらず従来品より安価に製造が可能な 単純構造であり強度や美観も申し分ないものである。 【００２２】よって今後更に厳しい見積もりを要求される電気設備においては一 つ一つの小さな作業の効率を見直す必要があり、本考案のコンセントボックスは そのステップの重要な提言をなす役割と実効効果を果たすものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案のコンセントボックスの斜視図である。 【図２】ネジ使用例を示す正面図である。 【図３】コンセントボックスの左側面図である。 【図４】コンセントボックスの右側面図である。 【符号の説明】 Ａ： コンセントボックス本体 Ｂ： ネジ受け部本体 Ｂ−１： 筒ネジ穴 Ｂ−２： スリットネジ穴 Ｃ： 予備用の筒ネジ穴 Ｄ： ネジ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】コンセント器具を壁面内において支持する
   コンセントボックスであって、柱などに固定する上下２
   箇所のネジ穴を持つネジ受け部がコンセントボックス本
   体より外側に装備されると共に、コンセントボックス本
   体側に伸びた該ネジ受け部の後部に予備用のネジ穴が奥
   斜めに設けられており、それぞれのネジ穴が本体の水平
   に対し略２０度の角度を持った筒穴形態をなしている事
   を特長とするコンセントボックス。