JP3090715U

JP3090715U - プーアルティーカプセル

Info

Publication number: JP3090715U
Application number: JP2002003587U
Authority: JP
Inventors: 佳美橋本
Original assignee: 桑名東部開発株式会社
Priority date: 2002-06-13
Filing date: 2002-06-13
Publication date: 2002-12-26
Anticipated expiration: 2008-06-13

Abstract

(57)【要約】【課題】プーアル茶を飲みやすく摂取の継続性の高い
ものとして、その普及を広め、プーアル茶の健康上の効
用を充分に生かせるようにする。【解決手段】プーアル葉茶の粉末を飲用溶解性のカプ
セルに封入して食用可能なプーアールティーカプセルと
した。またこのプーアルティーカプセルは、プーアル茶
葉を粗粉砕し、殺菌した後に微粉砕したものを飲用溶解
性のカプセルに充填してなる。さらに、１カプセルにプ
ーアル茶の約１．５ないし２．５杯分の成分が凝縮され
る。また、プーアル茶葉の粉砕物１００％で無精製、か
つ他の低分は無添加とされ、またプーアル茶葉の粉砕物
は１５０ミクロンの範囲の細かさとされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はプーアルティーカプセルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

プーアルティー（プーアル茶）は健康によい中国産（主に中国雲南省周辺等）のお茶であり、中国ではその茶葉を湯に抽出して飲用している。しかし、プーアル茶はかなり馴染みにくい味であること、また健康上は習慣的に１日何杯も飲む必要あること等から、わが国ではプーアル茶はほとんど普及していない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、プーアル茶を飲みやすく摂取継続性の高いものとして、その普及を広め、プーアル茶の健康上の効用を充分に生かせるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】

この考案は、プーアル茶葉の粉末を食用溶解性のカプセルに封入して食用可能としたプーアルティーカプセルを提供する。さらに具体的には、プーアル茶葉を乾燥・粗粉砕し、殺菌した後に更に微粉砕したものを溶解性カプセルに充填してなるプーアルティーカプセルを提供する。

【０００５】ここで、１カプセルにプーアル茶の飲用換算で約１．５ないし２．５杯分の成分が凝縮されたプーアルティーカプセルとすることができる。さらに、プーアル茶葉の粉砕物１００％で他の成分は無添加、かつ無精製とされる。なお、プーアル茶葉の粉砕物は１００ないし２００ミクロン（μｍ）の範囲の細かさとされ、なかでも１５０ミクロン程度の細かさとすることができる。

【０００６】プーアル茶が属する黒茶は、黒麹菌が作用して後発酵された食品であり、痩せる美容茶として知られる。これは脂肪分解酵素リパーゼを含み、またプーアル茶に含まれる重合カテキンが体内に中性脂肪が吸収されるのを防ぎ、抗菌作用を発揮する。さらにプーアル茶に含まれるポリフェノールには成人病や高血圧を予防し、美肌効果や活性酸素を防ぐ働きもある。さらに利尿作用があるカフェインがプーアル茶に含まれ、これが新陳代謝を活発化し、またプーアル茶葉粉末の豊富な食物繊維が腸内環境を整える。ダイエット効果を実感するには、１日１リットル以上はプーアル茶を飲み続けることが望ましいとされるが、日本人には馴染みにくい味であり、忙しい現代人には、お茶をゆっくり楽しむ時間的余裕もない。こんな優れた健康食品をもっと簡単に摂取するために、プーアル茶葉の微粉末をカプセル化し、食べるお茶のサプリメントとしたのである。

【０００７】このプーアルティーカプセル中のプーアル茶葉粉末は、成分無添加・無精製で、プーアル茶葉に含まれる成分を無駄なく体内に吸収させるため、１５０ミクロン程度の細かさまで粉砕し、素材１００％のカプセル充填に成功した。このプーアルティーカプセルをお茶感覚で飲む（食する）ことができ、子供からお年寄りまでおすすめでき、摂取の際は水・お湯、お茶等と一緒に食するのが吸収上好ましい。１カプセルに好適には約２杯分のプーアル茶成分を含み、例えば１日５カプセルで約１リットルのお茶を飲んだと同様の効果がある。脂っこい食事の後や食べ過ぎたかなと感じた後は少し多めに摂るのもよい。食物繊維が豊富のなので、便秘で悩んでいる人にも効果がある。

【０００８】ダイエットに関しては、絶食や無理な食事制限、面倒なカロリー計算はストレスの原因にもなり、急激なダイエットはリバウンドも心配である。これに対してこの考案のプーアルティーカプセルの摂取を毎日続けることで、少しずつ効果を実感できる自然体のダイエット食品ないしダイエットサポート食品として、現代人の健康新習慣として位置付けることもできる。

【０００９】このプーアルティーカプセルの製造方法について言及すれば、まずプーアル茶葉を採取し、これを乾燥させる。次に、そのプーアル茶葉を粗粉砕する。そして、粗粉砕したプーアル茶葉の粉砕物を殺菌（滅菌ないし減菌）する。その殺菌工程を経た粗粉砕物を更に微粉砕して、平均粒径が例えば１５０ミクロン程度に細かくする。これを食用溶解性のカプセルに充填してプーアル茶葉１００％の成分無添加・無精製のプーアルティカプセルとして、食べる感覚のプーアルティーサプリメントとする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。

【００１１】図１に示すプーアルティーカプセル１は、食用溶解性のカプセル体２内に、プーアル茶葉粉末（粉砕物）３が充填・封入されたものである。カプセル体２の材料は、例えばデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン等から選択される１又は複数の組合せからなる。

【００１２】また、プーアル茶葉粉末２は、例えば平均粒径が１５０ミクロン程度に細かく微粉末化されており、これによりそのプーアル茶葉成分を無駄なく体内に吸収できる。そして、このプーアル茶葉粉末３以外はカプセル体２に含まれておらず、プーアル茶葉粉末１００％の天然食品で、成分無添加・無精製とされている。このようなプーアルティーカプセル１を、１日例えば５粒又はそれ以上を継続して飲用（食する）ことにより、プーアル茶が本来的に有する効用を、カプセルという手軽なサプリメントで容易に得ることができる。なお、このプーアルティーカプセル１は、いわば食べるプーアル茶であるが、望ましくは水分と共に摂取するのが吸収に効果的である。

【００１３】図２は、プーアルティーカプセル１の製造の手順を概略的に示すもので、プーアル茶葉を必要に応じ洗浄し、乾燥して、好適にはまず粗粉砕する。次にその粗粉砕物を殺菌（滅菌ないし減菌）する。これは高温殺菌でもよいし、逆に極低温（例えばマイナス数十度以下）で殺菌してもよい。その場合は低温（冷凍）乾燥に併せて殺菌作用も得られる場合が多く、殺菌を乾燥工程で行うこともできる。

【００１４】そして、粗粉砕・滅菌後のプーアル茶葉の粉砕物をさらに微粉砕する。ここで例えば平均粒径が１５０ミクロン程度にする。この微粉砕されたプーアル茶葉粉末をカプセル体２に充填・封入して、図１のプーアルティーカプセル１を得る。

【００１５】なお、プーアル茶葉の発酵工程を、必要に応じて図２の工程又はその後の適当なときに行うことができ、例えば粉砕前又は後に所定の発酵工程を入れることが可能である。

【００１６】

【考案の効果】

プーアル茶は健康によいことが認知されているにも拘わらず、馴染みにくい味で、かつ習慣的に１日何杯も飲む必要があった。このプーアル茶を、プーアルティーカプセルという手軽なサプリメントにしたことにより、摂取しやすく継続も容易で、しかも携帯も自由にできるから、いつでもどこでも「食べるプーアル茶」としてこれを食し、プーアル茶の有用な成分を容易に体内に吸収することができる。

【００１７】この１カプセルについて、例えば約２杯分のプーアル茶の成分を摂取でき、食物繊維も丸ごと摂ることができる。プーアル茶はいわゆる後発酵茶で、黒酢や泡盛（商標名）等の所定の焼酎を発酵させるのと同じ黒麹菌を使って発酵させるお茶であり、中国最古の薬学事典で、心に安らぎを与え気力を養い、肥満や老化に効果があるとされる。また雲南省では風邪や下痢などを濃いプーアル茶で治す風習も残っている。胃のむかつきや酒の酔い覚まし、消化を助け身体を清める等とも言われている。

【００１８】そしてプーアル茶、ひいてはこのプーアルティーカプセルに含まれる成分である脂肪酸分解酵素リパーゼ、ポリフェノールは、新陳代謝を高め、活性酸素の活動を抑制し、老化速度を鈍らせ美肌効果もあり、高脂血症症候群（動脈硬化、心筋梗塞、脳溢血など）を予防する効果、ならびに脂肪燃焼効果もある。ポリフェノールはワインに多く含まれることが知られているが、ワインはアルコール飲料であるので高カロリーなるのに対し、本プーアルティーカプセルはごく低カロリーで効果も高い。またこのプーアルティーカプセルに含まれる重合カテキンは、脂肪吸収を阻害する効果がある。そして、このプーアルティーカプセルによるダイエットの利点は、絶食やカロリー計算で無理な食事制限が要らず、普通の生活習慣にお茶をプラスすることで精神的にも肉体的にも負担をかけずにダイエットができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】プーアルティーカプセルの断面図。

【図２】プーアルティーカプセルの製造方法の一例を
示す説明図。

【符号の説明】

１プーアルティーカプセル２カプセル体３プーアル茶葉粉末

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プーアル茶葉の粉末を飲用溶解性のカプ
セルに封入して食用可能としたことを特徴とするプーア
ルティーカプセル。
【請求項２】プーアル茶葉を粗粉砕し、殺菌した後に
微粉砕したものを飲用溶解性のカプセルに充填してなる
ことを特徴とするプーアルティーカプセル。
【請求項３】１カプセルにプーアル茶の飲用換算で約
１．５ないし２．５杯分の成分が凝縮された請求項１又
は２に記載のプーアルティーカプセル。
【請求項４】１カプセルにプーアル茶の飲用換算で約
２杯分の成分が凝縮された請求項３に記載のプーアルテ
ィーカプセル。
【請求項５】プーアル茶葉の粉砕物１００％で他の成
分は無添加、かつ無精製とされた請求項１ないし４のい
ずれか１項に記載のプーアルティーカプセル。
【請求項６】プーアル茶葉の粉砕物は１００ないし２
００ミクロンの範囲の細かさとされて前記カプセルに充
填されている請求項１ないし５のいずれか１項に記載の
プーアルティーカプセル。
【請求項７】プーアル茶葉の粉砕物は１５０ミクロン
程度の細かさとされた請求項６に記載のプーアルティー
カプセル。