JP3089799B2 - ゼロクロスタイミング検出回路 - Google Patents

ゼロクロスタイミング検出回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主電源となる交流電源
を直流に変換するサイリスタ整流回路の点弧位相制御等
に使用する入力交流電源のゼロクロス信号作成回路に係
り、特に、ゼロクロス発生タイミングが誤動作する恐れ
のあるノイズ成分の大なる交流電源のゼロクロス信号作
成に最適なゼロクロスタイミング検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業施設等においては駆動力を制御
するため等の目的で、交流電源から所望する値の直流電
圧を得る手段として、サイリスタの点弧位相制御による
整流が一般に使用されている。上述した手段には、位相
制御の基準とする、同期すべき交流電源電圧のゼロクロ
スタイミング信号を検出している。この場合、電源波形
には、サイリスタの点弧サージ等のノイズが混入するた
め、真のゼロクロス点以外にもノイズによるゼロクロス
タイミング信号が発生してしまって位相制御に不具合を
生じる場合がある。その対策としてゼロクロスタイミン
グ検出回路の前にノイズ除去用のフィルタを挿入してい
る。従来の産業施設に使用される点弧位相制御サイリス
タ整流回路を用いたモータ駆動回路の1例を図3に示
す。図3において、30はモータ駆動に使用する主電源
である三相交流電源の入力回路を示している。入力回路
30に入力した主電源電圧(電流)は点弧位相制御サイ
リスタ整流回路(以下サイリスタユニットと記す)31
によって直流の所定電圧(電流)に変換されて直流モー
タ32に供給され、この直流モータ32を駆動する。従
って、この直流モータ32に結合された図示しない駆動
機構が所定の回転速度で駆動される。入力回路30に入
力した主電源は、また、降圧トランス33によって所定
の電圧に降圧変換され、電源周波数の電圧(電流)のみ
を通過する三相各相に設けた同期電源周波数の帯域通過
フィルタ(以下フィルタと称す)34によってノイズ成
分が除去される。フィルタ34によってノイズ成分が除
去された三相主電源の各相の交流信号がサイリスタユニ
ット31を制御する基準となるゼロクロス信号を得るゼ
ロクロス検出回路35に入力し、検出されたゼロクロス
信号は点弧制御回路36に入力する。三相主電源に対応
してフィルタ34は三回路によって構成され、点弧制御
回路36出力はサイリスタユニットを構成するサイリス
タ個数に対応し、各要素回路を接続する回路は所要数備
えているが、図においてはそれぞれ一回路に省略して図
示している。点弧制御回路36においては、ゼロクロス
検出回路35で検出されたゼロクロス検出信号のタイミ
ングを基準タイミングとして、図示しない上位の制御装
置から指令されサイリスタユニット31の出力直流レベ
ルを規定するこのサイリスタユニット31を構成する各
サイリスタのゲートに入力するゲート信号を、予め定め
られた所定の条件に従いゼロクロスタイミングから所定
時間遅延させて作成する。この、ゲート信号はそれぞれ
対応するサイリスタを点弧してそのサイリスタをオンす
る。上述のようにサイリスタユニット31が制御される
ので、サイリスタユニット31の直流出力は図示しない
上位制御装置が指令する出力特性に従った値の直流電流
(電圧)を直流モータ32に供給してこれを駆動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のサイリスタユニットの点弧位相制御手段によ
ると、次に記すような各種の問題が存在した。フィル
タには一般に直列LC共振回路を使用したバンドパスフ
ィルタが使用されるが、L(インダクタンス)、C(キ
ャパシタンス)を使用したフィルタ回路においては、電
源周波数が50Hzの場合と60Hzの場合とで使用す
るインダクタンスまたはキャパシタンスの値が異なった
フィルタに交換する必要がある。上述したようなフィ
ルタ回路におけるインダクタンス、キャパシタンス等使
用部品の定格値の誤差によって共振周波数が変化して所
定の濾波特性が得られない恐れが生じる。上述したよ
うなフィルタ回路におけるインダクタンス、キャパシタ
ンス等使用部品の定格値の温度特性による変動によって
共振周波数が変化して所定の濾波特性が変動する恐れが
生じる。電源周波数が50Hz、60Hzのように低
周波なのでインダクタンス、キャパシタンス等使用部品
の寸法が大きい。そのためにフィルタ回路と点弧制御回
路とを同一ユニット回路として構成することができず、
同期電源フィルタと点弧制御回路とを分離してその間を
配線で接続する必要を生じる。フィルタ回路と点弧制
御回路とを同一ユニット回路として構成することができ
ないために、この配線部にノイズを混入してサイリスタ
を点弧し整流特性が誤動作する恐れを生じる。本発明は
上記従来の問題点を解決して簡易な方式で小型ユニット
として構成することができ、ノイズに影響されることな
く安定に動作する、サイリスタユニットの点弧制御に最
適なゼロクロスタイミング検出回路を提供することを目
的(課題)としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に基づくゼロクロスタイミング検出回路におい
ては、主電源入力に対する点弧位相制御サイリスタ整流
回路に必要な、主電源と同期したゼロクロス信号発生手
段において、主電源から降圧した主電源と同一位相、同
一周波数の正弦波電圧が入力されるゲート回路と、この
ゲート回路の出力が入力される比例積分制御回路と、基
準バイアス電圧と上記比例積分制御回路の出力である制
御電圧とを加算する加算器と、この加算器の出力である
加算電圧に比例して周波数が制御できる高周波の方形波
パルスを出力する電圧制御発振回路と、この電圧制御発
振回路の出力である高周波の方形波パルスを低周波の方
形波パルス即ち、後述するゼロクロス信号用方形波パル
スに分周すると共に、後述するゲート信号を出す分周器
とを備え、上記加算器と電圧制御発振回路と分周器とか
ら成る回路により1/2サイクルがハイレベルで、1/
2サイクルがローレベルのゼロクロス信号用方形波パル
スを上記分周器から出力させ、このゼロクロス信号用方
形波パルスの周波数を主電源の周波数と等しくなるよう
に、前記基準バイアス電圧を設定し、さらに、前記分周
器からゼロクロス信号用方形波パルスの位相180度を
中央として前後各2/6サイクル長を有するゲート信号
を出力して前記ゲート回路によりゲートの導通・遮断制
御を行うことにより、このゲート信号がハイレベルの期
間だけ、上記ゲート回路の出力を出させ、その平均電圧
を前記比例積分制御回路を経て出力し、その出力を前記
加算器に入力する制御電圧とし、前記平均電圧を零にす
るフィードバック制御を行わせることにより、ゼロクロ
ス信号用方形波パルスの立ち上がり時点を主電源のゼロ
クロス時点に一致させるように構成した。この場合、基
準バイアス電圧を主電源の周波数に対応して2種類備
え、一方を50Hz用とし、他方を60Hz用とし、夫
々を切換器で切換えるように構成するのが望ましい。
【0005】
【作用】本発明は、ゼロクロスタイミング検出回路を上
述のように構成したので、電源周波数が異なる地区の使
用時にはスイッチ操作のみによって対応でき、使用部品
の定格値誤差によっても特性が影響されることがない。
また、小型の電子部品によって構成できるのでゲート回
路以降の回路と点弧制御回路とを同一プリント板上に構
成できる。従ってノイズ誘導の恐れがなくゼロクロスタ
イミングを誤って誤検出する恐れがない。従って、サイ
リスタが誤って点弧されて異常電圧(電流)が出力され
る恐れがない。また、ゲート回路、比例積分制御回路、
加算器、電圧制御発振手段、位相比較用信号作成手段と
は閉ループ回路を構成するので使用部品定格値の誤差に
影響されることなく自動的に精度の良い動作を行う。
【0006】
【実施例】本発明に基づくゼロクロスタイミング検出回
路を、従来の技術で図3により説明した点弧位相制御サ
イリスタ整流回路(サイリスタユニットと称す)を用い
たモータ駆動回路に適用した実施例を図を参照して詳細
に説明する。本発明に基づくゼロクロスタイミング検出
回路を適用したサイリスタユニットの使用回路は、図3
によって前述した回路と同様なので、その図示説明は省
略する。また、主電源が三相交流の場合はその各相に対
するサイリスタを制御するための回路が必要であるが一
つの相を代表して説明する。また、サイリスタユニット
の回路構成によって定まる制御すべきサイリスタの点弧
用ゲート信号の出力数もその回路構成によって変化する
が、主として一つのサイリスタの点弧用ゲート信号出力
について説明している。図1に本発明を適用したゼロク
ロスタイミング検出回路の1例を示す。図1において、
1は降圧トランスにより所定の電圧に降圧された主電源
と同一周波数、同一位相の正弦波電圧信号S12入力を示
していて、図3に示した降圧トランス33の出力部即
ち、フィルタ34の入力部に対応している。正弦波電圧
信号S12は、スイッチング機能を備えたゲート回路2に
よって所定の時間幅のハイレベルの時間信号S23として
切り出されて比例積分制御回路3に入力する。比例積分
制御回路3によって信号S23のゼロレベルより上下プラ
スマイナス電圧の平均値(位相偏差分に対応)の制御電
圧S34を発生する。信号S34と主電源周波数に対応して
予め設定された基準バイアス電圧S78が加算器4によっ
て加算され、加算電圧S45が作成される。なお、加算器
4は図示のようにオペレーショナルアンプ4aを主体に
しコンデンサ4bも備え、加算機能のほか高周波ノイズ
の除去も行うローパスフィルタ機能付きの加算器であ
る。加算器4の出力である加算電圧S45は電圧制御発振
回路5に入力し、この加算電圧に比例して変化する周波
数の高周波交流信号(高周波の方形波パルス信号)S56
を発振する。この高周波の方形波パルス信号S56は予め
設定された分周比を備えた分周器6によって所定の周波
数、即ち、主電源と同一周波数の所定波形信号、即ち、
本回路においては方形波でプラスマイナスそれぞれ同一
時間幅の信号S67(ゼロクロス信号用方形波パルス)が
作成される。このように、分周器6は、電圧制御発振回
路5の出力である高周波の方形波パルスを低周波の方形
波パルス即ち、ゼロクロス信号用方形波パルスS67に分
周することになるが、このゼロクロス信号用方形波パル
スS67は、1/2サイクルがハイレベルで、1/2サイ
クルがローレベルの方形波パルス(図2参照)というこ
とができる。前述した分周器6は高周波交流信号S56を
上述のように所定の分周比に分周するとともに、方形波
パルス信号S67の1サイクルの中央部であり立下がりタ
イミングである位相180度を中央として前後各2/6
サイクル長を有する方形波のゲート信号S62を出力す
る。即ち、上述した電圧制御発振回路5と分周器6と
は、ゼロクロス信号用方形波パルスS67を出力する電圧
制御発振手段と、このS67の位相180度時を挟み前後
を相等しくする所定時間幅を有するゲート信号S62の作
成手段の機能とを構成している。従って、分周器6とS
67及びS62の関係を整理して説明すると、分周器6はゼ
ロクロス信号用方形波パルスS67とは別に、このゼロク
ロス信号用方形波パルスS67の立ち上がり時点より1/
6サイクル分だけ遅れて立ち上がり、2/3サイクルが
ハイレベルで、1/3サイクルがローレベルのゲート信
号S62(図2参照)を出力するということができる。ゲ
ート信号S62はスイッチング機能を備えたゲート回路2
に入力して、このゲート信号S62がハイレベルの期間だ
け入力された信号S12から、このゲート信号S62の時間
幅をもった信号S23を切り出す。
【0007】次に、加算器4で制御電圧S34とともに加
算する、基準バイアス電圧S78について説明する。図1
において、10は安定化直流電源である。11は50H
z用の基準バイアス電圧S78を選択するためのスイッチ
である。12は50Hz用の基準バイアス電圧S78の電
圧微調整器である。また、13は60Hz用の基準バイ
アス電圧S78を選択するためのスイッチである。14は
60Hz用の基準バイアス電圧S78の電圧微調整器であ
る。
【0008】次に、図1によって説明した回路の働きを
信号タイミングを示す図2を用いてより詳細に説明す
る。図2は横軸に時間を、縦軸に各種信号とその信号振
幅を示している。同図において、S12は図1によって前
述した降圧トランスにより所定の電圧に降圧された三相
交流である主電源の一つの相における同一周波数、同一
位相の信号である正弦波電圧信号S12の1サイクルの波
形を示している。信号S12にはノイズ成分が含まれてい
るが、図2ではノイズ成分の図示は省略している。ま
た、図2において、S67は分周器6の一方の出力信号で
あるゼロクロス信号用方形波パルスの1サイクル波形、
S62は同じく分周器6の他方の出力信号であるゲート信
号の1サイクル波形、S23はゲート回路2においてゲー
ト信号S62によって信号S12から切り出した信号S23の
1サイクル波形を夫々示しており、いずれの信号も信号
S12と同一タイミングに対応する波形を示している。図
2において、θ0 はゼロクロス信号用方形波パルスS67
の立上がりのタイミング、θ60はタイミングθ0 から1
/6サイクル遅れたタイミング、即ちゲート信号S62の
立上がりのタイミング、θ180 はS67の立下がりのタイ
ミング、θ300 はS62の立下がりのタイミングをそれぞ
れ示している。また、各信号に記した0線は各信号のゼ
ロレベルを示している。
【0009】ゲート信号S62がハイレベルの間、即ち、
θ60とθ300 の間の正弦波電圧信号S12の波形部分がS
23であるが、前述したようにS62はS67の中央部θ180
を中心として前後に2/6サイクルずつの時間幅を有し
ている。従って、信号S12と方形波信号S67とが同一位
相、即ちS62に対する正弦波電圧S12の位相が図2のa
のような関係であると、信号S23は図2のカーブaに示
すように中心タイミングθ180 の両側のカーブ部afと
arの時間幅とプラスマイナスの振幅はそれぞれ等し
い。即ち、図2のS23を示す図において、電圧レベルの
中心を示す0線とタイミングθ60を示す垂直線及びカー
ブafが囲むプラス側の面積と、電圧レベルの中心を示
す0線とタイミングθ300 を示す垂直線及びカーブar
が囲むマイナス側の面積とが等しいので、比例積分制御
回路3の出力信号である制御電圧S34即ち、位相偏差量
はゼロである。即ち、正弦波電圧と位相比較用方形波パ
ルスの位相差はなく、従ってゼロクロス信号用方形波パ
ルスの立上がり時点と正弦波電圧のゼロクロス時点は一
致する。もし、信号S12と方形波である出力信号S67と
の位相がずれ、信号S62に対するS12の位相が図2のb
のような関係であると、図2の信号S23を示す図におい
て信号S23は図2のカーブbに示すように電圧レベルの
中心を示す0線とタイミングθ60を示す垂直線及びカー
ブbfが囲むプラス側の面積と、電圧レベルの中心を示
す0線とタイミングθ300 を示す垂直線及びカーブbr
が囲むマイナス側の面積とは時間幅と振幅がそれぞれ異
なる。即ち、電圧レベルの中心を示す0線とタイミング
θ60を示す垂直線及びカーブbfとが囲むプラス側の面
積と、電圧レベルの中心を示す0線とタイミングθ300
を示す垂直線及びカーブbrが囲むマイナス側の面積と
が異なるので、平均電圧が生じ、この平均電圧は位相偏
差量S23として比例積分制御回路3に入力されて制御電
圧S34として出力される。
【0010】制御電圧S34と基準バイアス電圧S78が加
算器4に入力され、それぞれの電圧を加え合わせた加算
電圧S45が出力される。なお、この加算電圧S45は加算
器4中のローパスフィルタ機能でノイズ成分が除去され
ている。加算電圧S45が入力する電圧制御発振回路5
は、分周器6の出力周波数が50Hzになるように上記
微調整回路11によって微調整されたバイアス電圧が入
力されると、この分周器6の分周比の倍数の周波数例え
ば700KHzの高周波の方形波パルスS56を出力す
る。なお、分周器6は前述したように高周波パルスを分
周して低周波パルス(ゼロクロス信号用方形波パルス)
S67とゲート信号S62を出力する。分周器6の分周比は
上述したように700KHz対50Hzのように大きな
分周比を有しているので、S67のデユテイ比を正しく5
0%とし、S62はS67の中央部θ180 を中心として前後
に正しく等しい所定時間幅のパルスとして得ることがで
きる。このようにゲート回路2、比例積分制御回路3、
加算器4、電圧制御発振回路5、分周器6によって構成
される閉ループ回路はネガティブフィードバック制御回
路を形成するように構成されているので、偏差(位相偏
差量)S23がゼロになるまで、制御電圧S34を自動的に
変化させ、方形波パルスの周波数を変化させ続け、S23
がゼロになったとき安定する。即ち、正弦波電圧信号S
12に対してゲート信号S62は同一位相に安定に収斂す
る。 従って、定常状態においては、ゼロクロス信号用
パルスS67の立上がりタイミングは正弦波電圧のゼロク
ロスタイミング、即ち、主電源電圧のゼロクロスタイミ
ングに一致する。従って、S67をゼロクロス検出信号と
して用いることができる。なお、主電源が60Hzの場
合には、図1においてスイッチ11に換えてスイッチ1
3を投入することにより、電圧制御発振回路5の発振周
波数が例えば700KHzであったのが840KHzに
変換されて上述と同様にしてゼロクロスタイミングを得
ることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述のように構成するようにし
たので以下に記すような優れた効果が得られた。回路
は閉ループ回路を形成しているので、出力位相が自動的
に補正される。従って、部品特性に誤差があっても精度
に影響しない。回路を構成する部品類が小型のもので
良い。従って、回路全体が小型に組めるので、同期電源
フィルタ機能を備えたゼロクロスタイミング検出回路を
点弧制御回路と同一のプリント基板上に形成できる。
ゼロクロスタイミング検出回路を点弧制御回路と同一の
プリント基板上に形成できるので、ノイズの混入を防ぐ
ことができる。回路は閉ループ回路を形成して偏差量
(S23)がゼロになるように自動制御されるので、電源
入力電圧に含まれる歪やノイズ類による影響を防止でき
る。電源周波数に対応して50Hzまたは60Hzの
変更は、基準バイアス電圧の切換えによって容易に得ら
れるので、50Hzまたは60Hzに対応してフィルタ
を変更する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゼロクロスタイミング検出回
路の1例を示す概要ブロック回路図である。
【図2】本発明を説明する図1に示した回路における主
要波形のタイミング関係を示す波形例図である。
【図3】本発明によるゼロクロスタイミング検出回路を
適用する1例である従来の点弧位相制御サイリスタ整流
回路を用いたモータ駆動回路の概要ブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
1:正弦波電圧入力回路 2:ゲート回路 3:比例積分制御回路 4:加算器 5:電圧制御発振回路 6:分周器 S12:主電源電圧から降圧した正弦波電圧 S34:制御電圧 S67:ゼロクロス信号用方形波パルス S62:ゲート信号 S78:基準バイアス電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源入力に対する点弧位相制御サイリ
    スタ整流回路に必要な、主電源と同期したゼロクロス信
    号発生手段において、主電源から降圧した主電源と同一位相、同一周波数の正
    弦波電圧が入力されるゲート回路と、 このゲート回路の出力が入力される比例積分制御回路
    と、 基準バイアス電圧と上記比例積分制御回路の出力である
    制御電圧とを加算する加算器と、 この加算器の出力である加算電圧に比例して周波数が制
    御できる高周波の方形波パルスを出力する電圧制御発振
    回路と、 この電圧制御発振回路の出力である高周波の方形波パル
    スを低周波の方形波パルス即ち、後述するゼロクロス信
    号用方形波パルスに分周すると共に、後述するゲート信
    号を出す分周器とを備え、 上記加算器と電圧制御発振回路と分周器とから成る回路
    により1/2サイクルがハイレベルで、1/2サイクル
    がローレベルのゼロクロス信号用方形波パルスを上記分
    周器から出力させ、 このゼロクロス信号用方形波パルスの周波数を主電源の
    周波数と等しくなるように、前記基準バイアス電圧を設
    定し、 さらに、前記分周器からゼロクロス信号用方形波パルス
    の位相180度を中央として前後各2/6サイクル長を
    有するゲート信号を出力して前記ゲート回路によりゲー
    トの導通・遮断制御を行うことにより、 このゲート信号がハイレベルの期間だけ、上記ゲート回
    路の出力を出させ、その平均電圧を前記比例積分制御回
    路を経て出力し、その出力を前記加算器に入力する制御
    電圧とし、前記平均電圧を零にするフィードバック制御
    を行わせることにより、 ゼロクロス信号用方形波パルスの立ち上がり時点を主電
    源のゼロクロス時点に一致させる ようにしたことを特徴
    とするゼロクロスタイミング検出回路。
  2. 【請求項2】 電源入力に対する点弧位相制御サイリ
    スタ整流回路に必要な主電源と同期したゼロクロス信号
    発生手段において、基準バイアス電圧を主電源の周波数に対応して2種類備
    え、 一方を50Hz用とし、他方を60Hz用とし、夫々を
    切換器で切換え るようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のゼロクロスタイミング検出回路。
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