JP3089084B2 - 耐熱断熱複合パネル - Google Patents
耐熱断熱複合パネルInfo
- Publication number
- JP3089084B2 JP3089084B2 JP04064270A JP6427092A JP3089084B2 JP 3089084 B2 JP3089084 B2 JP 3089084B2 JP 04064270 A JP04064270 A JP 04064270A JP 6427092 A JP6427092 A JP 6427092A JP 3089084 B2 JP3089084 B2 JP 3089084B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite panel
- panel
- resin foam
- alc
- heat insulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
て使用され、かつ、耐熱性、断熱性に優れる軽量気泡コ
ンクリート板とフェノール樹脂発泡体との複合パネルに
関するものである。
に優れていることが知られているが、特にレゾールタイ
プのフェノール樹脂に発泡剤を加え、酸を硬化剤として
用いて得られるフェノール樹脂発泡体は耐熱性に優れ、
自立性があり、難燃性自己消火性でかつ燃焼時、有毒ガ
スを発生しないなど、建築用断熱材として有用である。
しかしながら、建材として用いるには強度的に不十分で
ある。
が断熱性能に劣るという欠点があり、さらに木質系パネ
ルに比べて重量が重く、パネル製造時や家屋組立時の作
業性に劣るという欠点があった。その点が改良された軽
量気泡コンクリート(以下、ALCと呼ぶ)パネルは、
木質系パネルに比べて耐火性に優れ、強度的に十分であ
り、コンクリートパネルよりも軽量であるという長所が
あるものの、断熱性能は不十分である。
ともに優れる複合パネルを得ようとする発明が古来から
検討されている。例えば、.ALCと断熱材を接着剤
を使用して接合する方法、.無機質系パネルの表面に
接着剤層を設け、その上に合成樹脂発泡体原料を流し込
み、発泡硬化させて複合パネルを得る方法(特開昭53
−109584号公報、特開平1−188572号公
報)、.セメント系パネルの表面を酸で処理した後、
その上に他方のパネルの原料を流し込み、硬化させて複
合パネルを得る方法(特公昭58−49389号公
報)、.前記の、の方法において、一方のパネル
の表面に凹凸加工を施したり、あるいは他素材の係合片
を設け、他方のパネルの原料を流し込んで硬化させ、接
着力に優れる複合パネルを得る方法(特公昭59−33
745号公報等)が知られている。
びでは、合成樹脂発泡体の耐薬品の点などから接着剤
の種類に制限があり、また、接着剤層は一般に防湿性が
あり、合成樹脂発泡体とALCとを接着剤で接合したパ
ネルは、接着剤層がALCの持つ防湿性を阻害し内部結
露の原因になるという欠点を持っている。では、セメ
ント系パネルの表面はアルカリ性なので、酸を硬化剤と
する合成樹脂発泡体原料を流し込んだ場合硬化反応が阻
害されるのを防ぐために、予め酸でパネル表面を処理し
ている。しかし、セメント系パネルとしてALCを用い
た場合、ALCはポーラスな構造を有しているため、し
み込んだ酸により、ALCその物の強度劣化や内部補強
鉄筋の発錆が起こり易くなり、長期耐久性に問題があ
る。では接着力は改善されるものの工程が煩雑になる
上、コストもかかり不利である。
や耐熱性、強度と、合成樹脂発泡体の断熱性や軽量性の
両者の特性を兼ねそなえた複合パネル提供することを目
的とする。
に本発明は、オートクレーブ養生した軽量気泡コンクリ
ートパネル表面に、フェノール樹脂発泡体原料を流し込
み、軽量気泡コンクリートパネルとフェノール樹脂発泡
体とが接着剤無しに一体成形により接合されていること
を特徴とする複合パネルである。本発明で用いられるA
LCは通常用いられるものでよい。
料としては、フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤および必
要に応じて、その他添加剤が添加されたクリーム状のも
のを用いる。フェノール樹脂としては、例えばフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、フェノールフルフラール樹
脂、キシレノール樹脂、ホルムアルデヒド樹脂等のレゾ
ール型フェノール樹脂などが挙げられる。
体に使用しうるものであれば特に限定されるものではな
いが、各種フロンガス、炭酸ガス、水、塩素化炭化水
素、クロロホルム等が挙げられ、これらを1種のみで、
あるいは2種以上混合して用いることができる。好まし
くは、常温では液体で、発泡硬化させるために加熱した
時に気化するものが扱いやすい。
に使用しうるものであれば特に制限はないが、塩酸、燐
酸等の無機酸やp−トルエンスルホン酸、キシレンスル
ホン酸、フェノールスルホン酸等の有機酸を1種のみ、
あるいは2種以上を混合する事によって使用することが
できる。なお、フェノール樹脂、発泡剤、硬化剤は通常
行われている配合量で配合すれば良い。
側の表面に型枠を設置する。型枠は、合成樹脂板、鋼板
などを用いて四方の側面を囲み、フェノール樹脂発泡体
原料を流し込めるようにする。 2.次に前記型枠にフェノール樹脂発泡体原料を注入
し、これに熱を加えて発泡硬化させる。この加熱処理は
乾燥機中で行うと熱が均一に行き渡るのでフェノール樹
脂発泡体を均等に発泡させることができる。また発泡さ
せる際に、型枠上面をポリエチレンフィルム等で覆って
おけば、表面を均一に膨張させることができる。 3.フェノール樹脂発泡体が固まったら、型枠を除去す
ることによって複合パネルを得ることができる。
樹脂発泡体とALCがALCの微細な気泡により十分に
接着するので、接着面の前処理などが不要な、簡単な工
程によって、耐熱性、断熱性に優れた複合パネルを得る
ことができる。また、本発明のパネルでは、空気の透過
を阻害する層を有しないため、透湿性に優れる。
する。
名、ヘーベルパワーボード、厚さ37mm)の片面に、
35mmの深さを与えるアクリル板を用いた側面型枠を
設置した。この型枠内に、レゾール型フェノール樹脂
(旭有機材工業社製CA034)100重量部に対し、
発泡剤としてフロンガス(CFC−123)を20重量
部を予め混合したものに、硬化剤としてトルエンスルホ
ン酸を6重量部添加したフェノール樹脂発泡対原料を流
し込み、ポリエチレンフィルムで上面を覆い、60℃の
乾燥機中で30分間加熱し、発泡硬化させた。その後、
型枠およびポリエチレンフィルムを除去して複合パネル
を得た。
9526に準拠した試験および、内部鉄筋の状態の観
察を行った。その結果、ALCとフェノール樹脂発泡体
の接着が良好で、内部鉄筋に発錆もなく透湿性に優れた
複合パネルであることがわかった。
名、ヘーベルパワーボード、厚さ37mm)の片面に、
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(コニシ社製コニシC
H2)を、塗布量1.5kg/m2になるよう塗布し
た。この面を上にし、35mmの深さを与えるアクリル
板を用いた側面型枠を設置した。この型枠内に、レゾー
ル型フェノール樹脂(旭有機材工業社製CA034)1
00重量部に対し、発泡剤としてフロンガス(CFC−
123)を20重量部を予め混合したものに、硬化剤と
してトルエンスルホン酸を6重量部添加したフェノール
樹脂発泡対原料を流し込み、ポリエチレンフィルムで上
面を覆い、60℃の乾燥機中で30分間加熱し、発泡硬
化させた。その後、型枠およびポリエチレンフィルムを
除去して複合パネルを得た。
同様の試験を行った。その結果、この複合パネルは、A
LCとフェノール樹脂発泡体の接着は良好であるもの
の、透湿性に欠けるものであった。
名、ヘーベルパワーボード、厚さ37mm)の片面を1
0%塩酸液で約2分間処理し、この処理面を水洗、乾燥
させた。この処理面を上にし、35mmの深さを与える
アクリル板を用いた側面型枠を設置した。この型枠内
に、レゾール型フェノール樹脂(旭有機材工業社製CA
034)100重量部に対し、発泡剤としてフロンガス
(CFC−123)を20重量部を予め混合したもの
に、硬化剤としてトルエンスルホン酸を6重量部添加し
たフェノール樹脂発泡対原料を流し込み、ポリエチレン
フィルムで上面を覆い、60℃の乾燥機中で30分間加
熱し、発泡硬化させた。その後、型枠およびポリエチレ
ンフィルムを除去して複合パネルを得た。
同様の試験を行った。その結果、この複合パネルは、A
LCとフェノール樹脂発泡体の接着は良好で透湿性にも
問題の無いものであったが、一定の時間を経過すると内
部鉄筋に発錆がみられた。
m)の表面に、35mmの深さを与えるアクリル板を用
いた側面型枠を設置した。この型枠内に、レゾール型フ
ェノール樹脂(旭有機材工業社製CA034)100重
量部に対し、発泡剤としてフロンガス(CFC−12
3)を20重量部を予め混合したものに、硬化剤として
トルエンスルホン酸を6重量部添加したフェノール樹脂
発泡対原料を流し込み、ポリエチレンフィルムで上面を
覆い、60℃の乾燥機中で30分間加熱し、発泡硬化さ
せた。その後、型枠およびポリエチレンフィルムを除去
して複合パネルを得た。
同様の試験を行った。その結果、この複合パネルは、内
部鉄筋に発錆は見られなかったものの、フェノール樹脂
発泡体とコンクリート板の接着が悪く、透湿性にも問題
があった。
により、次のような効果を奏する。 1.本発明の方法は、接着剤を設けたり、接着面の凸凹
加工や酸などによる前処理、係合片の設置を行わなくて
も、簡単な方法により接着性、耐熱性、断熱性に優れ、
透湿性を損なわない複合パネルを製造することができ
る。 2.軽量、かつ強度に優れるので、外壁と断熱材の施工
が同時に簡単に行うことができる。 3.酸による処理を行わないため、ALCや内部鉄筋を
傷めることがなく、耐久性に優れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 オートクレーブ養生した軽量気泡コンク
リートパネル表面に、フェノール樹脂発泡体原料を流し
込み、軽量気泡コンクリートパネルとフェノール樹脂発
泡体とが接着剤無しに一体成形により接合されているこ
とを特徴とする複合パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04064270A JP3089084B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 耐熱断熱複合パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04064270A JP3089084B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 耐熱断熱複合パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05261850A JPH05261850A (ja) | 1993-10-12 |
JP3089084B2 true JP3089084B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=13253353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04064270A Expired - Lifetime JP3089084B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 耐熱断熱複合パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089084B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193528A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP2010167790A (ja) * | 2010-04-22 | 2010-08-05 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネルの製造方法 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP04064270A patent/JP3089084B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193528A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP4526824B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2010-08-18 | 旭化成建材株式会社 | フェノール樹脂充填金属複合パネル |
JP2010167790A (ja) * | 2010-04-22 | 2010-08-05 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | フェノール樹脂充填金属複合パネルの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05261850A (ja) | 1993-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
FI65574C (fi) | Laminerad panel som omfattar ett styvt skumplastinnerskikt paoisucyanurat-basis | |
US4595710A (en) | Foamed plastics materials | |
JP4756683B2 (ja) | 発泡性レゾール型フェノール樹脂成形材料およびフェノール樹脂発泡体 | |
US20070141343A1 (en) | Carbon foam structural insulated panel | |
JPS624223B2 (ja) | ||
JP5036021B2 (ja) | フェノール樹脂発泡体 | |
US9587393B2 (en) | Method for producing sandwich construction elements | |
JP3089084B2 (ja) | 耐熱断熱複合パネル | |
DE2623738C3 (de) | Verfahren zur Herstellung von Bauteilen | |
KR100638687B1 (ko) | 결로방지용 단열판 및 그 제조방법 | |
CA1314726C (en) | Slab-shaped building components and method of forming same | |
JPH071637A (ja) | 耐火複合板 | |
JP2920928B2 (ja) | フェノール樹脂発泡体の現場発泡施工方法 | |
JP2001302831A (ja) | フェノール樹脂発泡体の製造方法 | |
JP4008863B2 (ja) | 断熱ボードの製造方法 | |
JPS6230035A (ja) | 積層体とその製法 | |
JPS6271636A (ja) | 断熱複合建材及びその製造方法 | |
JPS6248978B2 (ja) | ||
JPH0249843A (ja) | 建築用複合板材の製造方法 | |
JPS61106637A (ja) | 発泡体組成物とその使用 | |
JPH09302805A (ja) | ガラスネットで補強した耐火パネル | |
RU2235838C1 (ru) | Теплоизоляционное покрытие для облицовки стен | |
JPH0473378B2 (ja) | ||
JPH0649297B2 (ja) | 難燃性断熱材及びその製造方法 | |
JPH04275951A (ja) | 耐熱性ガラスマット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000704 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 9 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 12 |