JP3089020U - 飾り付け用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 葬儀場等で使用する飾り付け用装置の装飾効
果を向上させる。 【解決手段】 飾り付け用装置１が柱状部材２と、脚部
材４とを有する。柱状部材２は、装飾用物品１１を固定
可能であって側方ヘ延びる腕部８，９を有し、脚部材４
は放射状に延びて長さを調節可能な少なくとも３本の支
脚６を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案は、葬儀場等の飾り付けに使用するのに好適な装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、葬儀場を盛花や盛物等の装飾用物品で飾り付けるときに、その装飾用物 品を床に立てた支柱に取り付ける場合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

支柱の類を使用する従来の飾り付けは、それなりに飾り付けの目的を達成する ことはできるのだが、１本の支柱に盛花または盛物を固定するだけであるから単 調なものになりがちであった。そこで、この考案は、支柱を使用する飾り付け用 装置において、その装飾効果を前記従来技術のそれよりも一層高めることを課題 にしている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題解決のために、この考案は、頂部と前記頂部の反対端部である基端部 とを有し、前記頂部と基端部との間に装飾用物品を取り付け可能な腕部を備えた 柱状部材と、前記柱状部材を床面に垂直に立てるための脚部材とを有し、前記腕 部は垂直に立てられた前記柱状部材から側方へ延びており、前記脚部材は前記柱 状部材の前記基端部に取り付けられていて前記基端部から放射状に延びる少なく とも３本の長さ調節可能な支脚を有することを特徴とする飾り付け用装置を提供 する。

【０００５】 かかるこの考案には、次のような好ましい実施態様がある。 （１）前記柱状部材が２本の前記腕部を備え、前記腕部のそれぞれが前記柱状部 における高さの異なる位置にあって、異なる方向へ延びている。 （２）前記脚部材が４本の前記支脚を有し、隣り合う前記支脚どうしの間の開角 がほぼ９０°である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

添付の図面を参照して、この考案に係る飾り付け用装置の詳細を説明すると、 以下のとおりである。

【０００７】 図１，２は、飾り付け用装置１の斜視図と、一部分を分解した部分破断斜視図 である。この装置１は、例えば葬儀場の入り口等で使用するのに好適なもので、 垂直に延びた柱状部材２と、柱状部材２の基端部３に取り付けられて、その基端 部３から放射状に四方ヘ延びる４本の支脚６からなる脚部材４とを有する。柱状 部材２は、基端部３の反対端部に頂部７を有し、頂部７と基端部３との間には、 側方へ、好ましくは水平に側方へ延びる上方腕部８と、上方腕部８よりも下方で 上方腕部８とは異なる方向へ、好ましくは反対側へ水平に延びる下方腕部９とを 備えている。これら両腕部８，９の先端部分には、盛花や小形の花輪、盛物等の 図１に仮想線で示された装飾用物品１１を取り外し可能に固定するための支持部 １２が形成されている。柱状部材２の頂部７には、仮想線で示された表示用の板 １３が取り外し可能に固定されている。かような装置１は、葬儀場の入口ばかり ではなく、葬儀場の祭壇や、待合室の入り口等に置いて、そうした場所の装飾や 案内のためにも使用することができる。

【０００８】 図示例の装置１では、柱状部材２が断面円形の丸棒または丸パイプで作られて おり、頂部７と頂部７よりも下方の中間部分とに、板１３と上方腕部８と下方腕 部９とを挿抜可能な角孔を有する案内部１６，１７，１８が設けられている。因 みに、図２では、板１３と上方部材８と下方腕部９とがそれらの案内部１６，１ ７，１８から抜き取られた状態で示されている。これら案内部１６，１７，１８ に挿入される板１３と両腕部８，９との各部位は、それらの断面形状が案内部１ ６，１７，１８に内側からフィットする正方形であって、挿入されたときに案内 部１６，１７，１８の中で回転することがない。なお、図示例の柱状部２におい て互いに反対方向へ延びる高さ位置の異なる上方腕部８と下方腕部９とは、いず れか一方を省くことも可能である。また、これら両腕部８，９のほかに、第３， 第４の腕部を追加することも可能である。これら腕部８，９等の高さは図示例に 限らず、自由に変更することが可能である。

【０００９】 脚部材４では、放射状に水平に延びる４本の支脚６が９０°ずつの開角を有し 、それぞれの支脚６が仮想線で示されるように蝶ねじ２１を使用して長さを調節 することができる。支脚６のそれぞれには、キャスター２２が取り付けられてい る。脚部材４の中央部には柱状部材２の基端部３が抜脱可能かつ回転可能に挿入 される案内部２４が形成され、挿入された基端部３が蝶ねじ２３によって固定さ れている。支脚６は、柱状部材２を垂直に立てるために少なくとも３本あれば足 りるものであるが、上方腕部８と下方腕部９とが互いに反対方向へ延びる場合に は、図示例の如く４本であることが好ましい。

【００１０】 かように形成された装置１では、上方腕部８と下方腕部９とに重量差の大きい 装飾用物品１１を固定することによって、両腕部８，９間での重量バランスが悪 くなる場合には、脚部材４の支脚６それぞれの長さを調節して、装置１を床面に 安定させることができる。そのときに、もし必要であるならば、柱状部材２を脚 部材４に対して所要量だけ回転させることができる。その回転によって、上方腕 部８や下方腕部９が隣り合う支脚６と６との間に位置するようにセットすること ができる。したがって、この装置１であれば、様々な装飾用品を自由に組み合わ せて飾り付けることが可能で、従来の同種の装置に比べて装飾性の高いものにな る。

【００１１】

【考案の効果】

この考案に係る飾り付け用装置は、垂直に立つ柱状部材に側方へ延びる腕部を 設け、柱状部材を支える脚部には放射状に延びる長さ調節可能な支脚を設けたか ら、それらの腕部には様々な装飾用物品を固定して、この装置による装飾効果を 高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】装置の斜視図。

【図２】一部分を分解した装置の部分破断斜視図。

【符号の説明】

１ 装置 ２ 柱状部材 ３ 基端部 ４ 脚部材 ６ 支脚 ８ 腕部 ９ 腕部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頂部と前記頂部の反対端部である基端部
   とを有し、前記頂部と基端部との間に装飾用物品を取り
   付け可能な腕部を備えた柱状部材と、前記柱状部材を床
   面に垂直に立てるための脚部材とを有し、前記腕部は垂
   直に立てられた前記柱状部材から側方へ延びており、前
   記脚部材は前記柱状部材の前記基端部に取り付けられて
   いて前記基端部から放射状に延びる少なくとも３本の長
   さ調節可能な支脚を有することを特徴とする飾り付け用
   装置。
2. 【請求項２】 前記柱状部材が２本の前記腕部を備え、
   前記腕部のそれぞれが前記柱状部における高さの異なる
   位置にあって、異なる方向へ延びている請求項１記載の
   飾り付け用装置。
3. 【請求項３】 前記脚部材が４本の前記支脚を有し、隣
   り合う前記支脚どうしの間の開角がほぼ９０°である請
   求項１または２記載の飾り付け用装置。