JP3088788U - 変圧器のコイルボビン - Google Patents

変圧器のコイルボビン

Info

Publication number
JP3088788U
JP3088788U JP2002001573U JP2002001573U JP3088788U JP 3088788 U JP3088788 U JP 3088788U JP 2002001573 U JP2002001573 U JP 2002001573U JP 2002001573 U JP2002001573 U JP 2002001573U JP 3088788 U JP3088788 U JP 3088788U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
iron core
coil bobbin
coil
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002001573U
Other languages
English (en)
Inventor
呉志鵬
Original Assignee
致伸科技股▲ふん▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 致伸科技股▲ふん▼有限公司 filed Critical 致伸科技股▲ふん▼有限公司
Application granted granted Critical
Publication of JP3088788U publication Critical patent/JP3088788U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/324Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
    • H01F27/325Coil bobbins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances

Abstract

(57)【要約】 【課題】 沿面距離を延伸するとともに、同等の
沿面距離を有する変圧器に比して厚さを縮小し、変圧器
の体積を縮小して好ましい品質を得るためのコイルボビ
ンを提供する。 【解決手段】 水平方向に貫通する鉄芯溝を形成し、
かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子及び出力端子を設
けた本体と、該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装さ
れ、かつ巻線の両端が該入力端子に電気的に接続する一
次巻線コイルと、該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻
装され、かつ巻線の両端が該出力端子に電気的に接続す
る二次巻線コイルと、該本体に形成した鉄芯溝に嵌挿し
てインダクタンスの媒体とする鉄芯とによって変圧器で
あって、該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又
は出力端子との間に位置する垂直面に、該鉄芯と端子と
の間の沿面距離を増加させるための突起部を少なくとも
1以上形成することを特徴とする変圧器のコイルボビ
ン。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、変圧器のコイルボビンの構造に関し、特に変圧器の体積を増加させ ることなく沿面距離を増加した変圧器のコイルボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】
変圧器(Transformer)は、電子回路システムに常用されるデバイスであって 、その主な作用は、電気器具の必要とする電圧に合わせて電源の電圧を変更する ことにある。また、仕様の異なるそれぞれの変圧器製品において、高周波変圧器 (high frequency)は、高い信頼性を具えるのみならず、体積がコンパクト化さ れ、軽量であるなどの長所を具えたものである。このため、外部接続型の電源供 給器又は充電器などの製品に多用されている。
【0003】 変圧器は、電気器具において重要な機能を担うため、電気器具の仕様上の安全 を守るため、また電器器具内部の電子デバイスの損傷を招くことを避けるため、 世界各国で安全基準を設定し、変圧器生差メーカーの生産上の基準としている。 その内、米国のアンダーライターズ・ラボラトリーズ・インク(Underwriters Lab oratories Inc.)のUL規格は、世界各国で認められているものである。このた め、メーカーの多くは、該UL規格を基準にして生産している。
【0004】 図1に従来の技術によるコイルボビンの構造を開示する。図面によれば、従来 のコイルボビン(10)は、絶縁性を具えるプラスチック材によってなる本体( 11)と、水平方向に形成する鉄芯溝(12)と、下方に設ける入力端子(13 )及び出力端子(14)とによってなる。該鉄芯溝(12)の外周表面には同芯 重巻き方法で一次巻線コイル(16)と二次巻線コイル(15)とを巻装する。 該一次巻線コイル(16)と、二次巻線コイル(15)とは、本体(11)下方 の両端縁部に設けられる入力端子(13)、及び出力端子(14)とにそれぞれ カップリングするとともに、一次巻線コイル(16)と二次巻線コイル(15) との間は、テープ状の絶縁体(17)で隔離して短絡を防ぎ、危険な状況が発生 しないようにする。
【0005】 また、コイルボビン(10)は、両端からE字状の鉄芯(18)を嵌挿する( EEタイプコア)。該鉄芯(18)は中間に形成された突起部(181)が本体 (11)の鉄芯溝(12)に嵌入し、絶縁突起部(182)がそれぞれ本体(1 1)の両側面に当接してシェルタイプコイルの鉄芯変圧器を構成する。鉄芯(1 8)は、電磁誘導係数が高いため、変圧器のインダクタンス媒体とすることがで き、効率を高めて電池誘導の損失を低下させることが出来る。
【0006】 図2、図3に従来の技術による変圧器のコイルボビン構造と、該変圧器を回路 ボードに取り付けた状態を開示する。図面によれば、変圧器を電気器具(例えば 充電器又はノートブックタイプのコンピュータ)に用いる場合、コイルボビン( 10)に設けた出力端子(14)及び入力端子(13)を電気器具の回路ボード (20)上に直接溶着する。この場合、例えばUL規格などは、変圧器を構成する それぞれの部分の部材について一定の仕様とサイズの制限が決められている。こ れには、コイルボビンの長さ、幅、及び高さの制限が含まれるが、特に変圧器の 高さの制限は電器製品の厚さに制限を与えることになり、このため製品の厚さを 効果的に縮小することが難しくなる。UL規格などにおいて、変圧器の高さを制限 する主な原因は、沿面距離(creepage distance)を規制するためである。
【0007】 沿面距離とはコイルボビン(10)の入力端子(13)の溶接点(A)及び出 力端子(14)の溶接点(B)から垂直に上方に延伸した鉄芯(18)の対応点 (A’)(B’)とを結ぶ線に対応するコイルボビン(10)の端縁面上の距離を指 す(図3において、太い実線で開示する)。該沿面距離が長くなるにつれて、イ ンダクタンスが低下し、遺漏電流の発生を低減させることが出来るが、相対的に 変圧器の厚さも増加し、該変圧器を使用する電器製品の体積を効果的に縮小する ことが出来なくなる。よって、変圧器の厚さを縮小すると共に、沿面距離を延長 し、体積が縮小され且つ高品質の変電器製品を如何にして開発するかが変圧器メ ーカーの課題となっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、沿面距離を増加すると共に、厚さを縮小することによって、 体積が縮小され、且つ好ましい品質を具える変圧器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案者は、従来の技術にみられる欠点に鑑み、鋭意研究を重ねた結 果、本体と、一次巻線コイルと、二次巻線コイルと、鉄芯とによって構成される シェルタイプの変圧器において、鉄芯を嵌挿する本体の両側面下方に垂直面を形 成し、該垂直面に少なくとも1以上の突起部を形成して、沿面距離を増長する構 造によって、課題を解決できることに着目し、かかる見地に基づいて、本考案の 完成に至った。
【0010】 かくして、本考案によれば、 水平方向に貫通する鉄芯溝を形成し、かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子と 及び出力端子を設けた本体と、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線の両端が該入力端子に 電気的に接続する一次巻線コイルと、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線の両端が該出力端子に 電気的に接続する二次巻線コイルと、 該本体に形成した鉄芯溝に嵌挿してインダクタンスの媒体とする鉄芯とによっ てなる変圧器において、 該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又は出力端子との間に位置する垂 直面に、該鉄芯と端子との間の沿面距離を増加させるための突起部を少なくとも 1以上形成することを特徴とする変圧器のコイルボビン が提供される。
【0011】 即ち、前記本体は、水平方向に鉄芯溝を形成した絶縁体によってなり、該本体 下方の両端縁部には入力端子と出力端子とをそれぞれ設ける。また、該鉄芯溝の 外周面には、同芯二重巻方式で一次巻線コイルを巻装し、さらにテープ上の絶縁 体又はその他好ましい絶縁材で該一次巻線コイルの外周面を隔離して、二次巻線 コイルを巻装する。該一次巻線コイルは、本体に設けた入力端子にカップリング し、二次巻線コイルは、本体に設けた出力端子にカップリングする。鉄芯は、従 来の変圧器と同様に、E字状に形成され、中間に突起部を形成し、両側端におい ても突起部を一体に形成し、該中間に形成した突起部が本体の鉄芯溝に嵌挿し、 且つ両側端の突起部が本体の両側面に当接してシェルタイプの鉄芯変圧器を形成 する。
【0012】 前記本体(11)の入力端子及び出力端子を設ける垂直面には、少なくとも1 以上の突起部を一体に形成する。該突起部によって鉄芯と端子との間の沿面距離 が増長し、同一沿面距離を有する従来の変圧器に比して、厚さを薄くすることが でき、且つ好ましい品質を得ることができる。
【0013】 以下に本考案について詳述する。 請求項1に記載する変圧器のコイルボビンは、水平方向に貫通する鉄芯溝を形 成し、かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子及び出力端子を設けた本体と、該鉄 芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線の両端が該入力端子に電気的 に接続する一次巻線コイルと、該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、か つ巻線の両端が該出力端子に電気的に接続する二次巻線コイルと、該本体に形成 した鉄芯溝に嵌挿してインダクタンスの媒体とする鉄芯とによってなる変圧器に おいて、該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又は出力端子との間に位置 する垂直面に、該鉄芯と端子との間の沿面距離を増加させるための突起部を少な くとも1以上形成する。
【0014】 請求項2に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における本体に設けた 出力端子及び入力端子が回路ボードに溶着される。
【0015】 請求項3に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項2における本体に設けた 出力端子及び入力端子の端縁部が上方に折り曲げられ、かつ該本体を反転させた 状態で取付孔を穿設した回路ボードに嵌設し、該出入力端子を該回路ボードに溶 着して取り付けられる。
【0016】 請求項4に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における一次巻線コイ ルと二次巻線コイルとの間に、短絡の発生を防ぐための絶縁層を設けて互いに隔 離する。
【0017】 請求項5に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における一次巻線コイ ルと二次巻線コイルとが同芯二重巻方式で該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻 装され、かつ該一次巻線コイルが該二次巻線コイルを覆う。
【0018】 請求項6に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における鉄芯がE字状 に形成された2つの鉄芯を該本体の鉄芯溝の両端縁部から挿設してなるEEタイ プコアである。
【0019】 請求項7に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における鉄芯がE字状 と、I字状に形成された2つの鉄芯とによってなり、該本体の鉄芯溝の一端縁部 から該E字状の鉄芯を挿設し、他端に該I字状の鉄芯を設けてなるIEタイプコ アである。
【0020】 請求項8に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における本体に形成す る突起部が絶縁作用を具えるプラスチック材料によってなる。
【0021】 請求項9に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における本体に形成す る突起部が一体成形によって形成される。
【0022】 請求項10に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における一次巻線コ イルと、二次巻線コイルとがエナメル線を巻装してなる。
【0023】 請求項11に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項1における突起部が水 平方向に延伸した水平壁である。
【0024】 請求項12に記載する変圧器のコイルボビンは、水平方向に貫通する鉄芯溝を 形成し、かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子及び出力端子を設けた本体と、該 鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線の両端が該入力端子に電気 的に接続する一次巻線コイルと、該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、 かつ巻線の両端が該出力端子に電気的に接続する二次巻線コイルと、該本体に形 成した鉄芯溝に嵌挿してインダクタンスの媒体とする鉄芯とによってなる変圧器 において、該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又は出力端子との間に位 置する垂直面に、該鉄芯と端子との間の沿面距離を増加させるための凹溝を少な くとも1以上形成する。
【0025】 請求項13に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における本体に設 けた出力端子及び入力端子が回路ボードに溶着される。
【0026】 請求項14に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12おける本体に設け た出力端子及び入力端子の端縁部が上方に折り曲げられ、かつ該本体を反転させ た状態で取付孔を穿設した回路ボードに嵌設し、該出入力端子を該回路ボードに 溶着して取り付けられる。
【0027】 請求項15に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における一次巻線 コイルと二次巻線コイルとの中間に、短絡の発生を防ぐための絶縁層を設けて互 いに隔離する。
【0028】 請求項16に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における一次巻線 コイルと二次巻線コイルとが同芯二重巻方式で該鉄芯溝を形成した本体の外周面 に巻装され、かつ該一次巻線コイルが該二次巻線コイルを覆う。
【0029】 請求項17に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における鉄芯がE 字状に形成された2つの鉄芯を該本体の鉄芯溝の両端縁部から挿設してなるEE タイプコアである。
【0030】 請求項18に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における鉄芯がE 字状と、I字状に形成された2つの鉄芯とによってなり、該本体の鉄芯溝の一端 縁部から該E字状の鉄芯を挿設し、他端に該I字状の鉄芯を設けてなるIEタイ プコアである。
【0031】 請求項19に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における本体に形 成する突起部が絶縁作用を具えるプラスチック材料によってなる。
【0032】 請求項20に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における本体に形 成する突起部が一体成形によって形成される。
【0033】 請求項21に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における一次巻線 コイルと、二次巻線コイルとがエナメル線を巻装してなる。
【0034】 請求項22に記載する変圧器のコイルボビンは、請求項12における凹溝が水 平方向に延伸して上下に水平壁を形成する。
【0035】
【考案の実施の形態】
本考案は、変圧器の体積を増加させることなく沿面距離を増加した変圧器のコ イルボビンに関し、コイルボビンの本体に沿面距離を延長させるための突起部を 形成する。 かかる変圧器のコイルボビンの構造と特徴を詳述するために、具体的な実施例 を挙げ、図面を参照にして以下に説明する。
【0036】
【実施例】第1実施例 図4、図5、図6に本考案に係る変圧器のコイルボビンに関する第1実施例を 開示する。図面によればコイルボビン(30)は、本体(31)と、一次巻線コイ ル(32)と、二次巻線コイル(33)と、E字状の二つの鉄芯(34)とによっ てなる。該本体(31)は水平方向に貫通する鉄芯溝(35)を形成し、外周面に 巻線コイルを巻装する。また両端縁部下方には、それぞれ入力端子(36)及び 出力端子(37)を設け、変圧器を取り付ける場合は該入力端子(36)及び出力 端子(37)をそれぞれ回路ボード(40)上に溶着する。
【0037】 該鉄芯溝(35)を形成した本体(31)の外周面には、先に二次巻線コイル (33)を複数回巻装して出力端子(37)と電気的に接続する。次いで、巻装 した二次巻線コイル(33)の外面に絶縁テープ(38)又はその他適宜な絶縁 材を介して一次巻線コイル(32)を巻装して入力端子(36)と電気的に接続 する。該一次巻線コイル(32)と、二次巻線コイル(33)とは絶縁テープ(38 )によって隔離されるので、短絡の発生を防ぐことが出来る。また該一次巻線コ イル(32)と、二次巻線コイル(33)とは同芯の巻線コイルであり、エナメル線 を用いる。また、一次巻線コイル(32)と、二次巻線コイル(33)とは、絶縁テ ープ(38)又はその他適宜な絶縁材料を間に設けて隔離するため、短絡現象の 発生を防ぐことができる。
【0038】 実施例における鉄芯(34)は、粉末冶金によってE字状に形成され、本体( 31)に形成した鉄芯溝(35)の両端縁部からそれぞれ挿入して、いわゆるE Eタイプと称するシェルタイプコアを構成する。該鉄芯(34)は中間に形成さ れた突起部(341)が本体(31)の鉄芯溝(35)に嵌挿され、且つ両端縁 部にそれぞれ形成された突起部(342)が本体(31)の両側面に当接する。 このため、コイルに発生した磁束が鉄芯(34)によって形成される通路に制限 される。
【0039】 電源から供給された電流は、入力端子(36)を経て一次巻線コイル(32) に至り、さらに一次巻線コイル(32)と二次巻線コイル(33)との間のイン ダクタンス作用を受けて出力端子(37)に適宜な電圧を発生させて出力する。
【0040】 本考案の特徴は、コイルボビン(30)の本体(31)の構造に在り、即ち、 鉄芯(34)と出力端子(37)又は入力端子(36)との間に形成される垂直 面に少なくとも1以上の突起部である水平壁(39)を形成する。該水平壁(3 9)は本体(31)の軸方向に沿って延伸して形成される。また好ましくは、絶 縁作用を具えるプラスチック材によって該水平壁(39)表面を被覆する。これ は例えば本体(31)を製造する場合に一体成形によって形成する方法が最も好 ましい。
【0041】 本考案による変圧器のコイルボビンは、該水平壁(39)によって沿面距離が 延伸する。即ち、図6に開示するようにコイルボビン(30)に設けた入力端子 (36)の溶接点A(又は出力端子(37)の溶接点B)と、該溶接点Aから上方 に垂直に延伸した鉄芯(34)の対応点A’(又はB’)との距離が周知のコイ ルボビンに比して長くなる。即ち該水平壁(39)の表面に形成した絶縁材によ って被覆される部分であり、図6の断面図おいて太い実線で開示する部分である 。
【0042】 上述のように該水平壁(39)を形成することによって鉄芯(34)と入力、 出力端子(36)(37)との間の沿面距離が延伸する。このため、同等の長さ の沿面距離を有する従来のコイルボビンに比して変圧器全体の厚さが縮小される とともに、変圧器の品質と効率を高めることが出来る。
【0043】第2実施例 図7、8に第2実施例を開示する。第2実施例は第1実施例と同様にコイルボ ビン(30)の本体(31)に嵌挿する鉄芯(34)と、出力端子及び入力端子 (36)、(37)との間に形成される垂直面に水平壁(39)を形成する。但 し図7に開示すると同様に、コイルボビン(30)の本体(31)に嵌挿する鉄 芯(34)と、出力端子及び入力端子(36)、(37)との間に形成される垂 直面に形成される水平壁(39)を上下端縁の二箇所に形成する。このような構 造は図8に開示するように水平壁(39)を凹溝に変更しても良い。即ち水平壁 (39)を設ける目的は沿面距離を延伸させて変圧器の効率を高めるととも、同 等の沿面距離を有する従来の変圧器に比して厚さが薄くなるように変圧器の体積 を縮小することにある。よって、このような目的を達成する為に、本考案におい ては突起した水平壁(39)に限定することなく、その他如何なる形状の突起部 構造(又は凹溝構造)であっても良い。
【0044】第3実施例 図9に第3実施例を開示する。第3実施例においては入力端子及び出力端子( 36a)(37a)を180度上方に折り曲げて形成する。かかる変圧器を取り付 ける場合は回路ボード(40)に取付孔(41)を穿設し、変圧器を上下反転さ せて該取付孔(41)に嵌着して入力端子及び出力端子(36a)、(37a)を該 回路ボード(40)上に溶着する。このような構造は変圧器が回路ボード(40 )の表面から突出する高さを低減することが出来る。
【0045】 また本考案による変圧器は鉄芯の形状を図10に開示するように変更しても良 い。即ちE字状の鉄芯(34)を本体(31)の両端縁部に設けるEEタイプに 限定することなく、他方をプレート状に形成するEIタイプであってもよい。ま た、これらに限定することなく、鉄芯の目的であるコイルの磁束を制限するルー トを形成して変圧器の効率を高めることができれば、如何なる形式の鉄芯であっ てもよい。
【0046】 以上は、本考案の好ましい実施例であって、本考案の実施の範囲を限定するも のではない。よって、当業者のなし得る修正又は変更であって、本考案に対して 均等の効果を有するものは、いずれも本考案の範囲に含まれるものである。
【0047】
【考案の効果】
本考案に係る変圧器のコイルボビンは、沿面距離を延伸するとともに、同等の 沿面距離を有する変圧器に比して厚さを縮小することができる。よって、体積が 縮小され、且つ好ましい品質を具える変圧器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の変圧器のコイルボビンの構造を表わ
す分解斜視図である。
【図2】 図1における変圧器を回路ボードに取り付
けた状態の断面図である。
【図3】 図2の断面図の一部拡大図である。
【図4】 本考案に係る変圧器のコイルボビンの構造
を表わす分解斜視図である。
【図5】 図4における変圧器を回路ボードに取り付
けた状態の断面図である。
【図6】 図4の断面図の一部拡大図である。
【図7】 第2実施例に係るコイルボビンの構造を表
わす局部拡大断面図である。
【図8】 第2実施例の他の態様による構造を表わす
局部拡大断面図である。
【図9】 第3実施例に係るコイルボビンの構造を表
わす断面図である。
【図10】 本考案に係るコイルボビンの鉄芯の構造を
変化させた態様を表わす分解斜視図である。
【符号の説明】 10 コイルボビン 11 本体 12 鉄芯溝 13 入力端子 14 出力端子 15 二次巻線コイル 16 一次巻線コイル 17 絶縁体 18 鉄芯 181 突起部 182 絶縁突起部 20 回路ボード 30 コイルボビン 31 本体 32 一次巻線コイル 33 二次巻線コイル 34 鉄芯 341、342 突起部 35 鉄芯溝 36 入力端子 36a 入力端子 37 出力端子 37a 出力端子 38 絶縁テープ 39 水平壁 40 回路ボード 41 取付孔

Claims (22)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に貫通する鉄芯溝を形成し、
    かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子と及び出力端子を
    設けた本体と、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線
    の両端が該入力端子に電気的に接続する一次巻線コイル
    と、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線
    の両端が該出力端子に電気的に接続する二次巻線コイル
    と、 該本体に形成した鉄芯溝に嵌挿してインダクタンスの媒
    体とする鉄芯とによってなる変圧器において、 該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又は出力端
    子との間に位置する垂直面に、該鉄芯と端子との間の沿
    面距離を増加させるための突起部を少なくとも1以上形
    成することを特徴とする変圧器のコイルボビン。
  2. 【請求項2】 前記本体に設けた出力端子及び入力端
    子が回路ボードに溶着されることを特徴とする請求項1
    に記載の変圧器のコイルボビン。
  3. 【請求項3】 前記本体に設けた出力端子及び入力端
    子の端縁部が上方に折り曲げられ、かつ該本体を反転さ
    せた状態で取付孔を穿設した回路ボードに嵌設し、該出
    入力端子を該回路ボードに溶着して取り付けられること
    を特徴とする請求項2に記載の変圧器のコイルボビン。
  4. 【請求項4】 前記一次巻線コイルと二次巻線コイル
    とは、中間に短絡の発生を防ぐための絶縁層を設けて互
    いに隔離することを特徴とする請求項1に記載の変圧器
    のコイルボビン。
  5. 【請求項5】 前記一次巻線コイルと二次巻線コイル
    とは、同芯二重巻方式で該鉄芯溝を形成した本体の外周
    面に巻装され、かつ該一次巻線コイルが該二次巻線コイ
    ルを覆うことを特徴とする請求項1に記載の変圧器のコ
    イルボビン。
  6. 【請求項6】 前記鉄芯はE字状に形成された2つの
    鉄芯を該本体の鉄芯溝の両端縁部から挿設してなるEE
    タイプコアであることを特徴とする請求項1に記載の変
    圧器のコイルボビン。
  7. 【請求項7】 前記鉄芯はE字状と、I字状に形成さ
    れた2つの鉄芯とによってなり、該本体の鉄芯溝の一端
    縁部から該E字状の鉄芯を挿設し、他端に該I字状の鉄
    芯を設けてなるIEタイプコアであることを特徴とする
    請求項1に記載の変圧器のコイルボビン。
  8. 【請求項8】 前記本体に形成する突起部が絶縁作用
    を具えるプラスチック材料によってなることを特徴とす
    る請求項1に記載の変圧器のコイルボビン。
  9. 【請求項9】 前記本体に形成する突起部が一体成形
    によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    変圧器のコイルボビン。
  10. 【請求項10】 前記一次巻線コイルと、二次巻線コイ
    ルとがエナメル線を巻装してなることを特徴とする請求
    項1に記載の変圧器のコイルボビン。
  11. 【請求項11】 前記突起部が水平方向に延伸した水平
    壁であることを特徴とする請求項1に記載の変圧器のコ
    イルボビン。
  12. 【請求項12】 水平方向に貫通する鉄芯溝を形成し、
    かつ両端縁部下方にそれぞれ入力端子と及び出力端子を
    設けた本体と、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線
    の両端が該入力端子に電気的に接続する一次巻線コイル
    と、 該鉄芯溝を形成した本体の外周面に巻装され、かつ巻線
    の両端が該出力端子に電気的に接続する二次巻線コイル
    と、 該本体に形成した鉄芯溝に嵌挿してインダクタンスの媒
    体とする鉄芯とによってなる変圧器において、 該本体の両端縁部における該鉄芯と入力端子又は出力端
    子との間に位置する垂直面に、該鉄芯と端子との間の沿
    面距離を増加させるための凹溝を少なくとも1以上形成
    することを特徴とする変圧器のコイルボビン。
  13. 【請求項13】 前記本体に設けた出力端子及び入力端
    子が回路ボードに溶着されることを特徴とする請求項1
    2に記載の変圧器のコイルボビン。
  14. 【請求項14】 前記本体に設けた出力端子及び入力端
    子の端縁部がそれぞれ上方に折り曲げられ、かつ該本体
    を反転させた状態で取付孔を穿設した回路ボードに嵌設
    し、該出入力端子を該回路ボードに溶着して取り付けら
    れることを特徴とする請求項12に記載の変圧器のコイ
    ルボビン。
  15. 【請求項15】 前記一次巻線コイルと二次巻線コイル
    とは、中間に短絡の発生を防ぐための絶縁層を設けて互
    いに隔離することを特徴とする請求項12に記載の変圧
    器のコイルボビン。
  16. 【請求項16】 前記一次巻線コイルと二次巻線コイル
    とは、同芯二重巻方式で該鉄芯溝を形成した本体の外周
    面に巻装され、かつ該一次巻線コイルが該二次巻線コイ
    ルを覆うことを特徴とする請求項12に記載の変圧器の
    コイルボビン。
  17. 【請求項17】 前記鉄芯はE字状に形成された2つの
    鉄芯を該本体の鉄芯溝の両端縁部から挿設してなるEE
    タイプコアであることを特徴とする請求項12に記載の
    変圧器のコイルボビン。
  18. 【請求項18】 前記鉄芯はE字状と、I字状に形成さ
    れた2つの鉄芯とによってなり、該本体の鉄芯溝の一端
    縁部から該E字状の鉄芯を挿設し、他端に該I字状の鉄
    芯を設けてなるIEタイプコアであることを特徴とする
    請求項12に記載の変圧器のコイルボビン。
  19. 【請求項19】 前記本体に形成する突起部が絶縁作用
    を具えるプラスチック材料によってなることを特徴とす
    る請求項12に記載の変圧器のコイルボビン。
  20. 【請求項20】 前記本体に形成する突起部が一体成形
    によって形成されることを特徴とする請求項12に記載
    の変圧器のコイルボビン。
  21. 【請求項21】 前記一次巻線コイルと、二次巻線コイ
    ルとがエナメル線を巻装してなることを特徴とする請求
    項1に記載の変圧器のコイルボビン。
  22. 【請求項22】 前記凹溝が水平方向に延伸して上下に
    水平壁を形成することを特徴とする請求項12に記載の
    変圧器のコイルボビン。
JP2002001573U 2001-10-09 2002-03-22 変圧器のコイルボビン Expired - Lifetime JP3088788U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW090124960 2001-10-09
TW090124960A TW518617B (en) 2001-10-09 2001-10-09 Coil stand structure of transformer

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3088788U true JP3088788U (ja) 2002-09-27

Family

ID=21679461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001573U Expired - Lifetime JP3088788U (ja) 2001-10-09 2002-03-22 変圧器のコイルボビン

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20030067374A1 (ja)
JP (1) JP3088788U (ja)
DE (1) DE10237713A1 (ja)
TW (1) TW518617B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4840071B2 (ja) * 2006-10-16 2011-12-21 株式会社豊田自動織機 Dc−dcコンバータ
FI20070160A0 (fi) * 2007-02-26 2007-02-26 Jarkko Salomaeki Kuristinsydän
JP5297076B2 (ja) * 2008-04-24 2013-09-25 本田技研工業株式会社 磁気相殺型変圧器
TWI424450B (zh) * 2011-04-29 2014-01-21 Delta Electronics Inc 變壓器及使用該變壓器的電子裝置
CN109036819A (zh) * 2018-08-10 2018-12-18 遂宁普思电子有限公司 双路集成可变比互感器

Also Published As

Publication number Publication date
DE10237713A1 (de) 2003-04-10
TW518617B (en) 2003-01-21
US20030067374A1 (en) 2003-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070126542A1 (en) Transformer
KR101459412B1 (ko) 트랜스포머 및 이를 포함하는 전원공급장치
US7446637B1 (en) Parent-child leadframe type transformer
US7221252B1 (en) Transformer
KR101913172B1 (ko) 트랜스포머 및 이를 포함하는 전원공급장치
US8471663B2 (en) Combined winding structure and magnetic device
JPH07220950A (ja) インダクタンス素子
US20110187485A1 (en) Transformer having sectioned bobbin
JPH05152138A (ja) 高周波コア用ボビン
US20220130602A1 (en) Transformer And Method For Manufacturing Transformer
JP2000223320A (ja) 大電流用トランス
TW201703072A (zh) 立式變壓器結構
JP2012038941A (ja) トランス
JP6874284B2 (ja) 高周波トランス
JP3088788U (ja) 変圧器のコイルボビン
JP2003017334A (ja) コンバータトランス
US8970335B2 (en) Coil form for forming an inductive element
TW201805967A (zh) 可拆卸式變壓器
TWM316482U (en) Structure of transformer
JP3379358B2 (ja) チョークコイル
WO2014181497A1 (ja) トランス
KR200338261Y1 (ko) 트랜스포머
JPH07335449A (ja) コイル部品
JP3261658B2 (ja) トランス
JPH0745938Y2 (ja) トランス用カバー

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070710

Year of fee payment: 5

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080710

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080710

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080710

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080710

Year of fee payment: 6